JP2002233530A - ファスナ送出機構を有する外科用器具 - Google Patents

ファスナ送出機構を有する外科用器具

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二次的バルビング機構の使用を必要とせず、
且つ、各ファスナと同時に係合し、独立して各ファスナ
を遠方側に駆動可能な、改良された往復供給機構を得
る。 【解決手段】 送出デバイスは、遠方側の末端と基部側
の末端と、第1と第2の向かい合う部材を有する駆動機
構を有し、これらの部材は、送出デバイスに関しては基
部側と遠方側に、又、互いには個々に移動可能であり、
このデバイスは、第1と第2の部材の間に位置する少な
くとも1つの外科用ファスナを更に含む。少なくとも1
つの外科用ファスナのそれぞれは、基部側の末端と遠方
側の末端とを有しデバイスには、少なくとも3つの一連
の位置を有するアクチュエータが備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は、本明細書により言及により本明
細書に組み込まれる下記の同時係属中の特許出願、出願
番号第09/692,633[Attorney Docket No. EN
D-668]、同第09/692,627[Attorney Docket
No. END-671]及び同第09/ , [Attorn
ey Docket No. END-672]に関する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に外科用器具
に関し、特に鼠蹊ヘルニアなどの組織欠陥の治療におい
て人工器官を装着するための外科用器具から少なくとも
1つの外科用ファスナを供給するための供給機構を有す
る外科用器具に関する。
【0003】
【従来の技術】鼠蹊ヘルニアは、腸の小さい環が患者の
下腹部の筋肉壁か鼠蹊部中の弱い場所か欠陥を通しては
み出す疾患である。この疾患は、一般には人間、特に男
性に起こる。この種のヘルニアは、患者がこの問題を持
って生まれる先天的欠陥であることもあるし、重い物体
を引っ張ったり持ち上げることにより引き起こされる場
合もある。重いリフティングは、腹壁に多量のストレス
を引き起こすことが知られており、腹筋の弱いところで
破裂や裂け目を生じさせ欠陥や孔を作ることがある。ど
の場合でも、患者には、腸組織の欠陥からのはみ出しに
よる見苦しい隆起や、痛み、又持ち上げ能力の低下をも
たらし、また場合により、腸管の固着や、はみ出してい
る組織への血流が中断すると他の合併症をもたらす可能
性がある。
【0004】この問題に対する共通の解決策は外科手術
である。外科処置では、欠陥に近づき、慎重に検査する
が、いずれの場合も、開放した切口を介して行うか、ト
ロカールなどのアクセスポートを介しての内視鏡によ
る。どちらの場合も、通常の欠陥のある領域には血管と
神経のネットワークがあるので、慎重な検査の重要性が
よく認識されなければならず、外科医は高い技術と注意
をもってヘルニアの治療を行わなければならない。この
領域には、胃血管、外部腸骨血管、および下腹壁血管な
どの管構造が見られ、精管などの生殖ベッセルが鼠蹊フ
ロアを貫通して延びている。
【0005】外科医が患者の解剖構造に精通していれば
必ず、外科医は欠陥を通して慎重に腸を患者の腹部に押
し戻す。欠陥の治療は、縫合線かファスナを用いる欠陥
の縫合を必要とするが、一般に開放性欠陥上にメッシュ
パッチなどの外科人工器官を当て、在来の縫合線か外科
用ファスナを用いてこのメッシュパッチを鼠蹊フロアに
装着する必要がある。このメッシュパッチは、バリアと
して機能し、欠陥を通って腸が駆出するのを防止する。
鼠蹊フロアへのメッシュパッチの縫合は、切開処置には
よく適合するが、内視鏡処置に比べてよりずっと困難
で、且つ、長時間を要する。内視鏡手術の採用で、外科
用ファスナを利用する内視鏡手術器具がますます使用さ
れるようになっている。しかしながら、縫い針やファス
ナをクーパー靭帯などの構造を突き抜けるのに使用する
とき、鼠蹊フロア組織は、外科医に大変な挑戦をする。
【0006】現在、外科医が鼠蹊フロアにメッシュパッ
チを装着するのに、内視鏡処置や切開処置で使用できる
さまざまな外科用器具やファスナがある。使用されてい
る最も初期のタイプの内視鏡手術器具のひとつは、外科
用ステープラである。複数乃至はスタック(stack)状
のこれら未成形のステープルは、一般にステープリング
カートリッジに連続して収められており、スプリング機
構により器具中を順番に進められ又は供給される。二次
のバルビング機構乃至は供給機構が、スタックから末端
部にある大部分のステープルを分離し、スプリングで荷
重をかけたスタックの残り部分を保持し、且つ末端部に
ある大部分のステープルをステープル成形機構に供給す
るために、採用されている。このタイプの供給機構は、
Robert Rothfussらの米国特許第5,470,010号
とRobert Rothfussらの米国特許第5,582,616
号に見出せる。
【0007】他のヘルニアメッシュ装着器具は、スプリ
ングの小さな断面に類似のヘリカルワイヤファスナを使
用している。多重ヘリカルワイヤファスナは、5mmの
シャフト内に連続して収められ、組織にコルクスクリュ
ー状に又は回転させてねじ込まれる。荷重スプリング
は、シャフトの中で末端にこの複数のヘリカルファスナ
を偏らせたり、供給するのに使用されている。突出部
が、この荷重スプリングによってファスナのスタックが
飛び出さないように、シャフトの内部に伸びて、且つ、
回転するファスナの通過を可能にする。これらのタイプ
の器具とファスナは、Lee Bolducらの米国特許第5,5
82,616号、Lee Bolducらの米国特許第5,81
0,882号及びJeffrey Steinらの米国特許第5,8
30,221号に見出せる。
【0008】上記の外科用器具は、ヘルニアに固定する
用途のために使用されているが、これらの器具は、複数
のファスナを外科用器具から供給するのにスプリング機
構を使用している。スプリング機構は、長い柔らかいコ
イルスプリングを通常使用して、外科用器具のシャフト
内のガイドや通路を介してファスナのスタックを押す。
これらのタイプの供給機構は、一般にシンプルで信頼性
が高いが、スタックから1つのファスナを分離して供給
し、一方ファスナのスタックの残部が器具から飛び出さ
ないように、付加的二次バルビング機構又は突出を必要
とする。
【0009】異なる外科用ファスナがヘルニアメッシュ
の装着に使用されているが、詰め替え型の単発の器具乃
至は少数のファスナを保持するロータリ型マガジンを使
用している。これらのタイプの外科用ファスナ器具は、
米国特許第5,203,864号及び同第5,290,
297号に見出せる。両方ともEdward Phillipsによ
る。これらの器具は、外科社会の承認を得ていないが、
恐らく器具が単発の能力しかなく、又ロータリ型マガジ
ンが大きいためであろう。これらのことはこの種の器具
を切開処置に用いるのを制限する。
【0010】上記の外科用器具は、いずれもヘルニアに
固定する用途に使用されているが、これらの器具は、外
科用器具から複数のファスナを供給するのにスプリング
機構か、供給機構の代わりにロータリマガジンを使用し
ている。外科用クリップ等の他のタイプの外科用ファス
ナが利用可能であり、これらはクリップを遠方側に供給
するためのスプリングを使用しなくともよい供給機構を
利用することが出来る。往復供給機構は、Fogelbergら
の米国特許第5,601,573号、同第5,833,
700号及び同第5,921,997号に記載されてい
る。Fogelbergらは、クリップの連続したスタックを供
給するための往復供給バーを用いる供給機構のついたク
リップ取り付け器を教示している。1つのフィーダーシ
ューが、遠方側に移動する供給バーにうまく係合し、こ
れと共に移動し、且つ、基部側に移動する供給バーに摺
動しながら係合する。かように、フィーダーシューは、
遠方側に移動する供給バーでクリップのスタックを遠方
側に割り出し又は押し、且つ、基部側に移動する供給バ
ーに対して相対的に静止して留まる。1つのバルビング
機構も、スタックから遠方側の大部分のクリップを分離
し、遠方側の大部分のクリップを血管上にあてがう時に
スタックを静止して保持するために必要である。Fogelb
ergらは、単一の往復部材の付いた往復供給機構につき
教示しているが、ヘルニアメッシュの装着におけるクリ
ップ取り付け器の使用については教示していないし、移
動部材による各クリップの個々の駆動や供給については
教示していない。
【0011】往復駆動を用いる他のファスナ供給機構
が、Kliemanらによる米国特許第4,325,376号
に開示されている。クリップマガジン中に連続して複数
のクリップを収めるクリップ取り付け器が開示されてい
る。クリップは、基部側の大部分のクリップが、器具の
各作動によって、往復部材あるいは歯止めブレードによ
って歯止めされたり遠方側に割り出される歯止め爪によ
って押されたり、遠方側に供給されるスタック中にあ
る。歯止め爪が遠方側に割り出すときに、この爪はクリ
ップのスタックを遠方側に押す。二次バルビング機構も
説明されている。かように、Kliemanらの供給機構は、
クリップのスタックを遠方側に押し、乃至は供給するた
めの単一往復部材と歯止め爪の使用につき教示してお
り、且つ、遠方側の大部分のクリップを供給するための
二次バルビング機構を要する。さらに、Kliemanらは、
組織へのヘルニアメッシュ装着のためのクリップの使用
については教示していない。
【0012】DeCarlo Jr.による米国特許第3,74
0,994号は、複数のステープル又はクリップを割り
出し、且つ、一対の向かい合うリーフスプリングアセン
ブリの1つを往復させることにより、ステープル又はク
リップに放出の準備をさせる新規な往復する供給機構に
つき説明している。このステープルは、ガイドレールの
平面中に伸びている固定されたリーフスプリングアセン
ブリの付いたガイドレール中に連続してあり続ける。往
復リーフスプリングアセンブリは、固定されたリーフス
プリングアセンブリの方向に向き合って内部に伸びてい
る。往復リーフスプリングアセンブリが遠方側に移動す
るとき、アセンブリの個々のリーフスプリングは、それ
ぞれステープルに係合し、且つ、それを遠方側に移動さ
せる。遠方側に移動する複数のステープルは、固定され
たリーフスプリングアセンブリの局部の個々のリーフス
プリングを偏向させ、又、この偏向されたリーフスプリ
ングは、ステープルが通過した後に偏向していない位置
に戻る。移動するリーフスプリングアセンブリが基部側
に移動するとき、固定されたリーフスプリングアセンブ
リのリーフスプリングは、ステープルを静止させ、且
つ、これの遠方側への移動を防ぐ。二次ガイドレールと
バルビング機構が、成形するためにスタックから単一の
ステープルを分離し、且つこの単一のクリップが成形さ
れるときに、ステープルのスタックを静止させるために
設けられている。
【0013】さらに、類似の供給機構が、Di Giovanni
らの米国特許第4,478,220号及びMengesらの米
国特許第4,471,780号に開示されている。これ
らの関連特許は、両方が、複数のクリップを遠方側に供
給乃至は割り出すための1つの固定した部材と1つの往
復する部材を使用する往復する供給機構を教示してい
る。傾斜した可撓性のフィンガが、この往復機構に蝶番
で取り付けられ、遠方側に移動するときに機能的にクリ
ップに係合し、基部側に移動するときは摺動しながらク
リップに係合する。固定した部材中の傾斜した可撓性の
フィンガは、クリップが遠方側に移動するときは、通路
から偏り、クリップが通過した後クリップの基部側への
移動を停止するために急に飛び出す。二次のバルビング
機構も、開示されている。
【0014】かように、DeCarloら、Di Giovanniら、及
びMengesらの供給機構は、単一の往復部材と固定した部
材間で各クリップに機能的に係合し、且つ、個々に移動
させる。しかし、各器具は、遠方側の大部分のクリップ
の供給と成形のための二次的バルビング機構を必要とす
る。さらに、これらの外科用器具は、ヘルニア上への人
工器官の装着に使用することについては、記載されてい
ない。
【0015】残念ながら、上記の供給機構の大部分は、
2つの供給機構、即ち、複数のクリップを遠方側に供給
するための主要供給機構と、残っているファスナの遠方
側への移動を防止するときに遠方側の大部分のファスナ
を分離し、供給するための二次的バルビング乃至は供給
機構とを必要とする。このような追加的な機構は、コス
ト的に割高になり、器具サイズの大きさや直径を増加さ
せてしまう。また、単一ショットやロータリ型マガジン
は、限界があることが判明した。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】必要であるのは、二次
的バルビング機構の使用を必要とせず、且つ、各ファス
ナと同時に係合し、独立して各ファスナを遠方側に駆動
可能な、改良された往復供給機構である。そのような機
構は、2つの往復部材を有して、より低費用、減少され
た複雑さ、及びより小さな直径のシャフトなどの優れた
利点をもたらす。
【0017】
【課題を解決するための手段】複数の個々の外科用ファ
スナを送出するための送出デバイスが、開示される。こ
の送出デバイスは、遠方側の末端と基部側の末端、及び
第1と第2の向き合う部材を有する。この部材は、前記
送出デバイスとの関連では基部側と遠方側に、且つ、互
いの関連では個別に移動可能である。このデバイスはさ
らに、第1の部材と第2の部材の間に位置する少なくと
も1つの外科用ファスナを含む。少なくとも1つの外科
用ファスナは、それぞれ基部側の末端と遠方側の末端を
有する。外科用ファスナは、好ましくは超弾性ニッケル
チタニウム合金製である。さらに、少なくとも3つの一
連の位置を有するアクチュエータが含まれる。アクチュ
エータの第1の位置は、遠方側に駆動機構を移動させる
ためのものである。第2の位置は、ファスナの遠方側の
末端を部分的に配備するために第1の部材を基部側に移
動させるためのものである。アクチュエータの第3の位
置は、ファスナの遠方側の末端を完全に配備するために
第2の部材を基部側に移動させるためのものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の新しい点は、添付のクレ
ームに特定して記述される。しかし、本発明自身は、構
成と操作方法の両方に関し、発明の更なる目的と利点と
共に、添付の図面を参照する以下の説明でよく理解され
よう。本発明は、一般に外科用器具に関し、特に鼠蹊ヘ
ルニアなどの組織欠陥の治療において人工器官を装着す
るための外科用器具から少なくとも1つの外科用ファス
ナを供給するための供給機構を有する外科用器具に関す
る。実施例を挙げて、本発明を、鼠蹊ヘルニアの治療に
関連して詳しく説明する。しかしながら、本発明は、組
織欠陥の治療を要する様々な他の外科処置に適用できる
ことが理解されるべきである。
【0019】外科用器具 図1及び図2によく示されるように、本発明の外科用器
具またはファスナ送出デバイスは、組織への人工器官の
装着のため、乃至は組織のマーカーとして一般に使用さ
れる複数の外科用ファスナ乃至は外科用部品を含む携帯
型外科用器具35である。本発明の外科用ファスナ10
5は、超弾性ニッケルチタニウム合金製であり、圧縮又
は縮められた状態で外科用器具中に入れられており、且
つ、この外科用器具から開放されると非拘束状態に拡大
する。器具を作動すると、器具の遠方側の末端から本発
明のファスナ105を同時に開放し、器具の中で複数の
ファスナ105を割り出す。
【0020】本発明の外科用器具35は、ハンドル4
0、ハンドル40から遠方側に伸びている長形のシャフ
ト92、及びハンドル40から下方向に伸びているトリ
ガ85を有する。ハンドル40は、一般に互いに鏡像の
関係にある右半分41及び左半分42を有し、図1及び
図2においては、左半分42を除いてある。長形のシャ
フト92は、ハンドル40にしっかりと装着されてお
り、且つ、ステンレス鋼管材料などの硬い中空材料で出
来ている。グリップ43は、ハンドル40の基部の端に
しっかりと取り付けられ、この端から下方向に伸びてお
り、且つ、トリガ85と隣接している。トリガ85は、
ハンドル40中に枢動できるように付いており、図1に
示すような開放位置から図2に示すようなグリップ43
に隣接する閉鎖位置に移動できる。閉鎖位置へのトリガ
85の移動は、ファスナの設置と開放のためシャフト9
2(図2)の遠方側の末端からエンドエフェクタ95を
伸ばす。
【0021】図3は、外科用器具35中で見られる大部
分の部品の等角分解図である。この分解図は、読者にこ
こに含まれる主要部品と外科用器具35を形成するため
に使用される組み立て法に慣れてもらうために提供され
ている。明快にするため、左ハンドル半分42等の部品
の多くを除いてある。図3のいくつかの部品は、形状が
複雑であり、読者は、以下に言及される特徴の確認と理
解のためにはこの図に戻るよう忠告される。外科用器具
35の部品は、スチレン、ポリカーボネートなどのエン
ジニアリング熱可塑プラスチックや多くの適切な材料の
いずれかから形成できる右と左のハンドル半分41,4
2内に収められている。シャフトスロット44は、シャ
フト92の受け入れと保持のためハンドル半分41,4
2の上部の遠方側の末端に位置している。
【0022】掛け金スロット45は、右ハンドル半分4
1内のシャフトスロット44に対して手元側の下に位置
している。掛け金スロット45は、形状が直角であり、
且つ、その中の掛け金55を受け止めるため設けられて
いる。掛け金55は、遠方側の末端に剛性掛け金ポスト
57とこれから遠方側に伸びる直角のビーム56を有す
る。ビーム56は、ステンレス鋼などの弾力性のスプリ
ング材料から形成される。ビーム56の遠方側の末端
は、そこからの相当量のビーム56のカンチレバの力で
捕捉され、掛け金スロット45内で保持される。ビーム
56のカンチレバ部分は、ビーム56が偏向するとき、
掛け金ポスト57が自由に上下に動くのを可能にする。
掛け金55の重要性については、後に説明する。
【0023】第1のスライダ及び第2のスライダ60,
70は、外科用器具35のシャフト92とハンドル40
を貫通して一般に基部側と遠方側に伸びる対向する部材
であり、且つ、ファスナ105の駆動機構を形成する。
第1のスライダ及び第2のスライダ60,70は、外科
用器具35を基準に基部側と遠方側に、且つ、それぞれ
に関しては個別に移動可能であり、且つ、ハンドル半分
41,42のそれぞれ内に位置する一対のガイドスロッ
ト46内に摺動可能に保有されている。図3では、第1
のスライダと第2のスライダ60,70は基部側の末端
と遠方側の末端とを有し、且つ、これらの間に格納され
る複数のファスナ105を示すために組み立て前に間隔
をあけて示されている。ファスナ105は、第1のスラ
イダ及び第2のスライダ60,70の全長に沿って伸び
ている。第1のスライダと第2のスライダ60,70
は、シャフト92内に摺動可能に載る遠方側の第1の供
給部材及び第2の供給部材61,71とハンドル半分4
1,42内に摺動可能に載るより大きな基部側の第1の
シーケンス部材及び第2のシーケンス部材62,72を
有する。第1の供給部材及び第2の供給部材の61,7
1は、断面が半円であり、且つ、第1の外表面及び第2
の外表面64,74を有する。一対の第1のスタブポス
ト及び第2のスタブポスト64a,74aは、それぞれ
第1の外表面及び第2の外表面64、74の遠方側の末
端から外側に伸びている。第1の接触表面及び第2の接
触表面63,73は、それぞれ第1の供給部材及び第2
の供給部材61,71の半円断面を完成する。第1の接
触表面及び第2の接触表面63,73は、第1のスライ
ダ及び第2のスライダ60,70の全長に沿って互いに
対向して向き合い、且つ、この中に伸びている第1のフ
ァスナチャンネル及び第2のファスナチャンネル65,
75を有する。組み立てられると、第1のスライダ及び
第2のスライダ60,70は、第1の接触表面及び第2
の接触表面63,73の全長に沿って摺動接触し、且
つ、第1のファスナチャンネル及び第2のファスナチャ
ンネル65,75は、それを通してファスナ105を順
次保持し、且つ、供給するための中空で長方形のチャン
ネルを形成する(図16)。
【0024】第1のスライダ及び第2のスライダ60,
70のファスナチャンネル65,75は、その中のファ
スナ105を受け取るために「U」形であり、且つ、フ
ァスナ105と係合するための一対の対向する内部表面
又はチャンネルフロアを有する。内部表面は、ファスナ
105と係合するための、その上で間隔をあけられた複
数の突起又はファスナ駆動機能を有する。拡大した図1
5で最もよく示されるように、これらの突起又は鋸歯1
20は、第1のファスナチャンネル及び第2のファスナ
チャンネル65,75の床の全長に沿って基部側から遠
方側に伸びており、且つ、縦方向の距離「D」だけ離し
て等間隔隔てられている。距離「D」は、8インチと
0.005インチの間である。本発明のスペース「D」
は、0.475インチである。スペース「D」は、ファ
スナが外科用器具35に供給されたとき互いに係合した
り接触しないようにファスナを互いに間隔をあけさせる
ことが出来る。各鋸歯120は、示されるように基部側
の傾斜面122と遠方側のステップ121を有する。フ
ァスナ105の供給における鋸歯120の役割につい
て、後で詳細に議論する。
【0025】第1のファスナチャンネル及び第2のファ
スナチャンネル65,75の遠方側の末端には、そこに
ファスナ105を載せるのに役立つためのファスナチャ
ンネル65,75の基部側の末端にあるテーパの付いた
導入部である、それぞれ第1ファスナガイド及び第2の
ファスナガイド66,76がある。これらのファスナガ
イド66,76は、一般に互いに鏡像の関係にある。図
3では、第1ファスナガイド66は隠れている。
【0026】第1のスライダ及び第2のスライダ60,
70の、より大きい基部側の部分は、器具の遠方側の末
端からファスナを開放するファスナ供給機構のタイミン
グと配列を管理し、且つ、器具内において複数のファス
ナを割り出し又は遠方側に供給する第1のシーケンス部
材及び第2のシーケンス部材62,72である。第1の
シーケンス部材62は、いずれかの側から外に横に伸び
ている一対のガイドリブ68と基部側の末端で上方に伸
びている第1のスプリングストップ67を有する。ガイ
ドリブ68は、左右のハンドル半分41,42のガイド
スロット46の中に載っており、ハンドル40内で組み
立て後のスライダ60,70を摺動可能に固定する。一
対の「C」形ガイドチャンネル69は、第1のシーケン
ス部材62の基部側の半分の下に位置し、これに沿って
縦に伸びる。第2のシーケンス部材72は、第2のシー
ケンス部材72の基部側の末端に置かれた第2のスプリ
ングストップ77と遠方側の末端で上方に伸びる分岐し
たストップ78を有する。カムプレート79は、第2の
シーケンス部材72の遠い側から右ハンドル半分41に
向かって外側に伸びる。一対のスライダリブ83は、第
2のシーケンス部材72の基部側の半分に沿って横に伸
びる。第1のスライダ及び第2のスライダ60,70
は、液晶高分子、ポリカーボネート、ナイロン、スチレ
ン等のエンジニアリング熱可塑プラスチックからの単品
製品として形成できる。
【0027】第1のスライダ及び第2のスライダ60,
70は、第2のシーケンス部材72上に位置する一対の
スライダリブ83を第1のシーケンス部材62の一対の
ガイドチャンネル69に挿入することにより、摺動可能
に互いにインタロックされる。第1のスライダ及び第2
のスライダ60,70は、貫入部分又はその上にある第
1のスタブプレート及び第2のスタブプレート96,9
7を装着することにより急峻にされる。第1のスタブプ
レート及び第2のスタブプレート96,97は、第1の
スタブプレート及び第2のスタブプレート96,97を
第1のスタブポスト及び第2のスタブポスト64a,7
4a上に置き、それから組み立て後のスタブプレート9
6,97と第1のスライダ及び第2のスライダ60,7
0をシャフトサブ−アセンブリを形成するための中空シ
ャフト92中に置くことにより、第1のスライダ及び第
2のスライダ60,70に装着される。スタブプレート
保持のこの方法は、図15でよく示されている。スタブ
プレート96,97は、ファスナ105を組織中まで入
れるときに組織に突き刺すのに使用されており、ステン
レス鋼などの硬い材料から製作可能である。
【0028】次に、シャフトサブ−アセンブリは、ファ
スナ供給ステーション(図示しない)中に入れられ、且
つ、ファスナ105は、一度に一個第1のファスナガイ
ド及び第2のファスナガイド66,67中に、そしてフ
ァスナチャンネル65,75から形成された中空チャン
ネル中に供給される。ファスナ105が供給機構と係合
するまで、ファスナ105は、挿入される。これは後に
説明する。ファスナ105が適所にいったん入ると、第
1のスライダ及び第2のスライダ60,70は、ファス
ナ105を更にシャフトサブ−アセンブリに供給又は割
り出すために、互いに相対的に基部側にそして遠方側に
前後運動させられる。このプロセスは、第1のスライダ
及び第2のスライダ60,70が、継続的に複数のファ
スナ105で完全に充填されるまで、新しいファスナ1
05それぞれに対して繰り返される。この複数のファス
ナ105は、第1のスライダ及び第2のスライダ50,
60の全長に沿って等しく間隔をあけ配置される。そし
て、ファスナ105を含むシャフトサブ−アセンブリ
は、右ハンドル半分41に入れられる。シャフト92
は、シャフトスロット44に受け取られ、且つ、第1の
スライダ60のガイドリブ68は、摺動可能にガイドス
ロット46に入れられる。次に、ロックアウトホイール
100は、ピボット穴47に対し基部側の位置の右ハン
ドル半分41内に置かれたホイール容器48内に入れら
れる。
【0029】トリガアセンブリは、トリガプレート87
とロックアウトアーム88を、トリガ85のいずれかの
側の上で横に伸びるピボット86上に置き、且つ、一対
のピン89でトリガ85にそれらを固定して取り付ける
ことで、構成される。駆動アーム90は、上向きにトリ
ガプレート87から伸び、且つ、スプリングポスト91
は、トリガプレート87の反対側から右ハンドル半分4
1に向かって伸びる。そして、トリガスプリング104
(図4)の末端は、スプリングポスト91の上に置かれ
る。トリガアセンブリは、反対側のピボット86(図示
しない)をピボット穴47中に入れることによって、そ
のとき右ハンドル半分41に入れられる。トリガ85、
トリガプレート87、及びロックアウトアーム88は、
個別の部品として示されているが、ポリカーボネート、
スチレン等のエンジニアリング熱可塑プラスチック製の
単一部品として交互に組み立てられてもよい。
【0030】図4は、ハンドル40の完全に組み立てら
れた部品を示す。図4で示される図面の前に、トリガス
プリング104の自由な末端は、伸ばされて、グリップ
43のスプリングピン49に装着されている。トリガス
プリング104の自由な末端の装着は、トリガスプリン
グ104を緊張させ、且つ、示される開放位置にトリガ
85を偏らせる。次に、第1の戻りスプリング115
は、第1のスライダ60の第1のスプリングストップ6
7とハンドル半分41,42の第1のスプリングリブ5
0の間に形成された第1のスプリングポケットに圧縮さ
れ、入れられた。第2の戻りスプリング116も、第2
スライダ70の第2スプリングストップ77と第2スプ
リングリブ51の間に形成された第2スプリングポケッ
ト中に圧縮され、入れられた。最終的に、左ハンドル半
分42は、右ハンドル半分41に取り付けられ、外科用
器具35の組み立てを完成させた。明快にするため、左
ハンドル半分42は取り除いてある。
【0031】アクチュエータ機構 図4乃至図9は、外科用器具35中の部品類のタイミン
グと動きをコントロールするアクチュエータ又はシーケ
ンス機構の操作を示す。アクチュエータ機構は、トリガ
85の作動と係合して、少なくとも3つの連続した位置
に駆動機構又は第1のスライダ及び第2のスライダ6
0,70を移動させる。トリガ85の作動は、第1のス
ライダ及び第2のスライダ60,70を第1の基部側の
位置から遠方側に第2の遠方側の位置に移動させ、それ
からこの第1のスライダ60を基部側の位置に戻し、最
終的に第2のスライダ70を基部側の位置に戻す。この
一連の動きは、複数のファスナ105を遠方側に前進さ
せ、且つ、2ステップでファスナの遠方側の末端を組織
中に配備する。このアクチュエータ機構は、掛け金5
5、前記トリガアセンブリ、第1の戻りスプリング及び
第2の戻りスプリング115,116、第1のスライダ
及び第2のスライダ60,70から構成される。
【0032】図4は、定位置の右ハンドル半分41の付
いた図1の外科用器具の第1又は左側面図であり、明瞭
にするため左ハンドル半分42を除き、且つ、トリガ8
5は始めの開放位置にある。第1のスライダ及び第2の
スライダと第2戻りスプリング115,116は、ハン
ドル41,42の中で第1のスライダ及び第2のスライ
ダ60,70を遠方側に偏らせている。トリガアセンブ
リのトリガ85は、完全な開放位置にあり、駆動アーム
90は、第1のシーケンス部材62のガイドリブ68の
基部側の末端を有効に係合させる用意ができている。第
1のスライダ及び第2のスライダ60,70は、第1の
基部側の位置にある。
【0033】図5は、適所に左ハンドル半分42が付い
た図4の外科用器具の第2又は右側面図であり、右ハン
ドル半分41は除いてある。掛け金55がこの図面中に
見られ、且つ、掛け金55の掛け金ポスト57は、第1
のシーケンス部材62の遠方側の末端上に位置する第1
の斜面69aと有効に係合している。第1のスプリング
リブ及び第2のスプリングリブ50,51の一部と右ハ
ンドル半分41の掛け金スロット45は、明快にするた
めに断面図で示されている。
【0034】図6及び図7は、組み立て後の外科用器具
35の左及び右の側面をそれぞれ示し、トリガ85によ
って図4及び図5の第1の位置から遠方側に第2位置に
平行移動させられた第1のスライダ及び第2のスライダ
60,70を示す図である。第1のスライダ及び第2の
スライダ60,70の遠方側への運動は、エンドエフェ
クタ95をシャフト92の遠方側の末端から伸ばしてい
る。トリガ85は、最初の部分的に閉じている位置にあ
って、トリガアセンブリの駆動アーム90から第1スラ
イダ60を開放する準備が出来ている。
【0035】図6では、トリガ85が反時計回りにグリ
ップ43に向かって回転するに従って、駆動アーム90
は、回転してガイドリブ68との有効な係合に入ってい
き、且つ、第1のスライダ60を遠方側に移動させる。
第1のスライダ60が遠方側に移動するにつれて、第2
のスライダ70の分岐したストップ78が接触して、第
2スライダの70を遠方側に押す。遠方側に移動する第
1のスライダ及び第2のスライダ60,70は、示され
るように第1の戻りスプリング及び第2の戻りスプリン
グ115,116を圧縮する。トリガアセンブリのロッ
クアウトアーム88は、上方に移動しつつあり、且つ、
ロックアウトホイール100を回転させつつある。
【0036】図7では、第1のスライダ及び第2のスラ
イダ60,70が遠方側に移動するにつれて、それら
は、掛け金55の掛け金ポスト57を下向きに偏向し
て、第1のスライダ60の第1の斜面69aと第2のス
ライダ70の第2の斜面80に沿って摺動する。掛け金
55の掛け金ポスト57は、第2の斜面80を通過し
て、上方に偏向し第2のスライダ70の第3の斜面81
と第1のシーケンス部材62の底表面62aに対してロ
ックする。掛け金55がこの位置にある状態で、第2の
スライダ70は遠方側の位置でロックされ、基部側には
移動できなくなる。
【0037】図8及び図9は、第1スライダ60が、エ
ンドエフェクタ95からファスナ105を部分的に開放
するために、図4及び図5の第1の基部側の位置に往復
又は戻った後の、組み立て後の外科用器具35の左右の
側面図をそれぞれ示す。
【0038】図8に示されるように、ガイドリブ68が
駆動アーム90から開放された後に、第1のスライダ6
0は、図6及び図7に示される第2の遠方側の位置から
第1の基部側の位置に端部側で往復する。スライダ60
は、第1の戻りスプリング115によって基部側の位置
に戻された。第1のスライダ60の基部側の動きは、第
1のスタブプレート96をシャフト92に基部側で引っ
込め、図示するようにファスナ105の遠方側の末端を
開放した。ロックアウトアーム88は、ロックアウトホ
イール100から上向き移動して、同ホイールから離脱
した。
【0039】図9では、第1のシーケンス部材62が基
部側に移動するにつれて、第1のシーケンス部材62の
底表面62aは、掛け金55が上向きに図4に示される
非偏向した位置に偏向するのを可能にする掛け金ポスト
57から離れて遠方側に移動する。この動きは、第2の
シーケンス部材72をアンロックする。第2のシーケン
ス部材72がアンロックすると、圧縮された第2の戻り
スプリング116は、図4のもともとの基部側の位置に
第2のスライダ70を往復させて戻す。第2スライダ7
0が第1の基部の位置に往復運動して戻ると、掛け金ポ
スト57は、カムプレート79の第3の斜面81によっ
て上方に偏向され、遠方側で移動するカムプレート79
の最上表面82の上を移動し、且つ、図4の位置に戻
る。この点で、器具ロックアウトが作動しなければ、ト
リガ85が開放され、器具の部品類を図4に示される位
置に逆戻りさせる。
【0040】ファスナ 図10乃至図14は、本発明の新規な外科用部品、アン
カ(anchor)又はファスナ105を示す拡大図である。
本発明の複数のファスナ105は、順次、外科用器具3
5(図3)中に収められ、且つ、外科メッシュパッドの
ような人工器官を組織上に留め又は縫い付けるのに使用
される。本発明のファスナ105は、弾性があり、図1
0及び図11にもともとの拘束されていない状態で示さ
れている。ファスナ105が歪められ又は拘束されてい
ると、開放された時に元の形状に戻る。ファスナ105
は、擬弾性あるいは超弾性の特性を利用するために擬弾
性あるいは超弾性のニッケルチタニウム合金、乃至は弾
性又はスプリンググレードの鋼、ステンレス鋼、銅、又
は他のチタニウム合金の、シートかフォイルから形成乃
至は打ち抜くことができる。
【0041】最も好ましくは、ファスナ105は、約5
0.5%(本明細書で使用されるこれらの百分率は、原
子百分率である。)乃至約60%のNi、及び最も好ま
しくは約55%のNiを含む、合金の残部はTiであ
る、合金からなる。好ましくは、ファスナは、体温では
超弾性であるようなのがよく、且つ、好ましくは、約2
4℃乃至約37℃の範囲にAfを有するのがよい。ファ
スナ105の超弾性を用いる設計は、それを押し潰して
も回復可能にし、そのことが大きなファスナ105を小
さな直径のシャフト92内に収めることを可能にする。
【0042】以上のように、本発明のファスナ105
は、超弾性の合金から作られることが好ましく、且つ、
50.5原子%以上のニッケル及び残部チタニウムの合
金材料から出来ていることが更に好ましい。50.5原
子%以上のニッケルは、マルテンサイト相が完全にオー
ステナイト相に転移する温度(Af温度)が人の体温以
下であり、且つ、好ましくは約24℃乃至約37℃であ
り、その結果オーステナイトが体温においての唯一の安
定な相である合金を準備する。
【0043】図10及び図11の抑制されていないファ
スナ105は、第1(遠方側の)の末端及び第2(基部
側の)の末端を有する一般に平坦な連続した本体部分1
09を有する。少なくとも1つの返し部が、遠方側の末
端から伸びており、且つ、少なくとも2つの返し部が基
部側の末端から伸びている。連続した本体部分109
は、ファスナ105は組織を貫通する必要はないので、
丸形か、または鈍い形の遠方側チップ106を有する。
ひとつおきに、必要なら、ファスナ105の遠方側チッ
プ106は、鋭く尖らせることが出来る。第1の返し部
及び第2の返し部107,108は、遠方側チップ10
6から又本体部分109から基部側に及び軸に沿って伸
びている。第1の返し部及び第2の返し部107,10
8は、カーブしていてもよい。本体部分109の遠方側
の末端は、一対の返し部又は本体部分109から先の方
に、互いに反対側に異なる方向に伸びる第1の脚部及び
第2の脚部110,111を有する。本発明の第1の脚
部及び第2の脚部110,111は、第1の部材及び第
2の部材60,70の内部表面に係合し、本体部分10
9から外側にカーブすることも可能で、且つ、図10及
び図11の裏返った形態を取ることも可能である。第1
の返し部及び第2の返し部107,108、及び第1の
脚部及び第2の脚部110,111の末端は、鈍な形を
していてもよい。
【0044】図12乃至図14は、本発明のファスナ1
05の等角図、側面図及び底面図であり、ファスナ10
5は、外科用器具35(図1)中に保管されていたとき
にファスナ105が取っていた拘束状態で示されてい
る。ファスナ105は、外科用器具35から開放される
と、図10及び図11の自由な形状に戻る。外科用ファ
スナ105は、組織内に設置されるとマーカーとしても
使用可能である。即ち、ファスナ105の材料は、MR
Iスキャン、CATスキャン、X線、又は超音波等の診
断テストで見えるようになっており、且つ、外科医は、
他の身体の形状的特徴に関連してファスナの位置を容易
に確認できる。
【0045】供給機構 図15及び図16は、図4のシャフト92の遠方側の末
端の拡大した部分断面図であり、スライダがシャフト9
2に引っ込められている第1の又は非作動の位置にある
第1のスライダ及び第2のスライダ60,70又はウオ
ーキングビームと、これらの間に含まれるファスナ10
5を示している。第1の遠方側の位置では、外科用器具
35のトリガ85は、完全に開放されており(図4)、
且つ、第1のスライダ60の鋸歯120は、第2のスラ
イダ70中の鋸歯120と共に整列され、これと直接向
き合っている。図16は、第1のファスナチャンネル及
び第2のファスナチャンネル65,75が、如何にして
そこにファスナ105の受け入れの為の通路を形成する
かを示す。
【0046】この駆動機構は、駆動機構の一部としてフ
ァスナ105自体を使用するのは、新規である。図15
に示されるように、駆動機構59は3つの別個の部品、
第1の部材乃至はスライダ60、第2の部材乃至はスラ
イダ70、及びこれらの間に順番に格納される複数のフ
ァスナ105を有する。ファスナ105は、ファスナ1
05を鋸歯120の間の中心に置く為に、返し部10
7,108を外側に偏向させて鋸歯120の間に保持さ
れる。ファスナ105の第1の脚部及び第2の脚部11
0,111は、外側に偏向させられ、鋸歯120の表面
に図示する角度で接触している。脚部が第1のスライダ
及び第2のスライダ60,70と接触している脚部11
0,111のコーナは、ファスナ105が第1のスライ
ダまたは第2のスライダに対して基部側に移動させられ
れば、鋸歯に深く入り込み、且つこの歯に逆らって外側
に拡大しようとする。また、脚部の遠方側の末端は、鋸
歯120のステップ121と確りした接触を行うことが
できる。第1のスライダ及び第2のスライダ60,70
中のファスナの遠方側への動きは、傾斜面122に沿っ
て脚部110,111のコーナをスライドさせる。さら
に、返し部107,108のコーナは、それらが第1の
スライダ及び第2のスライダ60,70に係合すると
き、傾斜面122に接触し、脚部110,111のとき
と同様に作用する。第1の脚部及び第2の脚部110,
111の遠方側の末端は、ステップ121と傾斜面12
2の合流点のポケット中に位置することが示されてお
り、機能的にステップ121と係合させられ、且つ、傾
斜面122とスライドして係合させられる。往復する第
1のスライダ及び第2のスライダ60,70間の複数の
ファスナ105を駆動乃至は供給させ、且つ、このファ
スナ105を組織に設置するのは、ステップ121との
ファスナ105の確りした接触乃至は係合であり、且つ
傾斜面122との摺動接触乃至は係合である。かよう
に、返し部107,108と脚部110,111の両方
が、ファスナを推進することができる。
【0047】上で説明された駆動機構59の部品が与え
られると、第1のスライダ及び第2のスライダ60,7
0両方の末端での移動が、両スライダ60,70のステ
ップ121とのファスナ105の有効な係合を結果とし
てもたらすことは、当業者には、理解可能である。末端
で移動するスライダ60,70とのこの有効な係合は、
結果としてファスナ105の末端での移動になる。第1
のスライダ60等のスライダの1つが、他のスライダが
静止している間に、末端で移動させられると、ファスナ
105は、静止しているスライダ70と摺動しながら係
合し、移動しているスライダ60とは作動できるように
連結してこれと共に移動する。そして、第1のスライダ
60等のスライダの1つが、他のスライダが静止してい
る間に、基部で移動すると、ファスナ105は、静止し
ているスライダ70と有効に係合して、静止し、且つ、
移動しているスライダ60とは摺動しながら係合され
る。
【0048】運動と反応の前記組合せを行うと、外科用
器具35(図4)を通して末端にファスナ105を供給
するスライダ60,70に関して3つの異なる一連の運
動が可能になる。これらの一連の運動のひとつが、それ
がファスナ105を組織に設置するのに最も適するよう
に、本発明の外科用器具35を用いる使用のために選択
された。本発明の駆動機構59を使用するこの駆動過程
は、図15で示されるスタート位置で始まり、図19乃
至図23で終わる、段階的な方法で示される。他の二つ
の駆動過程は、後に説明する。
【0049】本発明のアクチュエータ機構は、少なくと
も3つの一連の位置を有する。まず、アクチュエータ機
構は、第1の基部側の位置(図15)から第2の遠方側
の位置(図20)まで、第1のスライダ及び第2のスラ
イダ60,70を遠方側に移動する(図19,図2
0)。この移動は、第1のスライダ及び第2のスライダ
60,70とファスナ105をしっかりと係合させ、末
端でファスナ105を第1の位置から第2の位置へ移動
させる。第1の基部側の位置から第2の末端の位置まで
第1のスライダ及び第2のスライダ60,70(図1
5)両方を動かすと、外科用器具35中の全ての複数の
ファスナ105を末端に移動させることになる。即ち、
各ファスナ105(末端の大部分のファスナ105を除
き)は今や、先行していたファスナ105の位置を占め
る。
【0050】次に、図21及び図22に示されるよう
に、アクチュエータ機構は、第2の遠方側の位置から第
1の基部側の位置に、第1のスライダ60を基部側に移
動乃至は往復させて、第1のスライダ及び第2のスライ
ダ60,70の鋸歯120を向き合って配列させる。図
示されるように、ファスナ105は、静止している第2
のスライダ70と有効に係合させられ、シャフト92中
で静止(縦に)して留まる。
【0051】最終的に、図23に示されるように、アク
チュエータ機構は、第2のスライダ70を基部側に、第
2の遠方側の位置から第1の基部側の位置に、移動乃至
は往復させ、且つ、第1のスライダ及び第2のスライダ
60,70において鋸歯120を再配列する。静止した
第1のスライダ60と機能的に接触しているファスナ1
05は、静止して、末端で移動中の第2のスライダ70
とは摺動接触して留まる。図23に示されるように、第
1のスライダ及び第2のスライダ60,70は、末端の
ほとんどのファスナ105を組織内に設置しており、且
つ、第1の位置に末端において戻ってきている。新しい
ファスナ105は、第1のスライダ及び第2のスライダ
60,70中に見出され、組織中での設置に備えてい
る。
【0052】上で説明したように、第1のスライダ及び
第2のスライダ60,70に関して異なる一連の動きが
可能である本発明の二つの追加的実施形態がある。これ
らの交互の一連の動きも、外科用器具35(図4)を通
して末端でファスナ105を駆動する。
【0053】次の又はもう1つの実施の形態では、この
一連の動きは、第1又は第1スライダ60などのスライ
ダ類の1つを固定すること、そして残りのスライダ70
を第1位置から第2位置に、そして第1位置に戻るよう
に往復運動させることである。第3の実施の形態では、
この一連の動きは、変えられて第1のスライダ及び第2
のスライダ60,70が同時に反対の方向に往復させら
れる。
【0054】解剖 さて図17について、本発明の外科用器具の典型的な適
用は、鼠蹊フロア126などの鼠蹊組織中にある鼠蹊ヘ
ルニア125、などの欠陥の治療である。人間の患者の
左鼠蹊解剖の解剖学的構造が、本発明の有用性を指摘す
るために図解されている。
【0055】一般に、鼠蹊ヘルニア125は、腸骨筋1
27を介してアクセスできる。よく分かっていただける
と思うが、血管と神経のネットワークは、典型的鼠蹊ヘ
ルニア125の領域に存在し、このことは、外科医に高
い知識と注意をもってヘルニア手術を行うことを要求す
る。例えば、横腹部腱膜128では、内部環状構造12
9は、胃血管130と精管131がそれを通して鼠蹊靱
帯132の縁の上で伸びるのを可能にする。大腿管13
3は、クーパー靭帯134の近くに位置して、外部腸骨
血管135と下腹壁血管136を含む。
【0056】多くの場合、鼠蹊靱帯132の縁とクーパ
ー靭帯134は、解剖学的標識構造として役立ち、前に
触れたような支持用の外科用ファスナのための構造を支
える。外部腸骨血管135と精管131を含む領域は、
「破滅の三角形」として一般的に外科医に知られてい
る。したがって、外科医は、上で記載されたこれらの血
管のどれをも傷つけるのを避けなければならないし、こ
の領域内で解剖、縫合又は固定をするときは注意を払わ
なければならない。
【0057】図17及び18では、人工器官又はメッシ
ュパッチ140は、鼠蹊ヘルニア125の治療の第1ス
テップとして、外科把握器具145で鼠蹊ヘルニア12
5上に置かれる。このメッシュパッチ140は、如何な
る希望される構成、構造又は材料からなっていてもよ
い。しかしながら、このメッシュパッチ140は、好ま
しくはPROLENE(登録商標)(ファイバ製の公知のポリ
マ)製であり、且つ、好ましくはメッシュ状の構成をし
ている。メッシュパッチ140は、胃血管130や精管
131を収容するために、サイドスロット141を作っ
たりして、容易に所定の寸法に出来るので、外科医がPR
OLENE(登録商標)メッシュパッチ140を使用するの
は、トレーニング及び安全圏内のことである。
【0058】図解されるように、メッシュパッチ140
は、そうしなければ鼠蹊ヘルニア125を通してはみ出
て、患者に多くの痛みと不快を引き起こす傾向のある、
腹部の内部の内臓(図示しない)に十分なバリアを提供
するために、鼠蹊ヘルニア125の上に置くことが出来
る。図12は、鼠蹊フロア126に置かれつつあるメッ
シュパッチ140の側面を示す図である。メッシュパッ
チ140は、今や鼠蹊フロア126に装着可能である。
【0059】方法 また、図19乃至図24は、外科用器具35の使用法を
図解するためにも使用される。シャフト92の遠方側の
末端のこれらの断面側面図は、メッシュパッチ140を
鼠蹊フロアに装着するために、外科用器具が本発明の新
規なファスナ105を鼠蹊フロア126に置くときに、
外科用器具35を使用するのに伴うステップを示す。
【0060】図19は、外科医が、患者の鼠蹊ヘルニア
125の近くの領域にシャフト92の遠方側の末端を置
いた下腹部の鼠蹊フロア126の断面側面図である。外
科医は、装着箇所か外科部位を選択して、下向きに鼠蹊
フロア126にメッシュパッチ140を当てるのに外科
用器具35の遠方側の末端な端を使用しつつある。シャ
フト92の遠方側の末端は、メッシュパッチを通してフ
ァスナ105を設置するために、メッシュパッチ140
中の開口部142の上に慎重に置かれる。横断面で示さ
れたシャフト92中のエンドエフェクタ95の位置は、
トリガ85が外科医によって部分的に使用開始されたこ
とを示す。トリガ85の部分的な移動又は起動は、末端
で第1のスライダ及び第2のスライダ60,70を図1
5に示される最初の位置から(図15において下向き
に)移動させつつある。
【0061】図20で図解されるように、外科医は、ト
リガ85を作動乃至は移動し続け、トリガ85を第1の
位置(図2、図6、及び図7)に動かし、且つ、シャフ
ト92からエンドエフェクタ95の第1のスライダ及び
第2のスライダ60,70を完全に伸ばし若しくは移動
させている。伸ばされたエンドエフェクタ95は、メッ
シュパッチ140内の開口部142を介して、鼠蹊フロ
ア126中に達している。エンドエフェクタ95によっ
て組織接触から保護されるが、末端の大部分のファスナ
105の第1の返し部及び第2の返し部107,108
は、鼠蹊フロア126の組織内に置かれる。
【0062】外科医がトリガ85を継続して作動する
と、トリガ85は、図6及び図7に示される第1の部分
的閉鎖位置から図8及び図9に示される第2の完全閉鎖
位置に移動される。この位置で、好ましい発明の外科用
器具35の割り出し機構が作動し、且つ、図21の矢に
よって示される第1のスライダ60の往復運動又は移動
と共に、自動的な一連の動作が起こる。
【0063】図21では、第1のスライダ60は、シャ
フト92内に部分的に移動乃至は引っ込んでいる。この
動作は、末端の大部分のファスナ105の第1の返し部
及び第2の返し部107,108を図20に示される拘
束した状態から開放し、且つ、この第1の返し部107
を鼠蹊フロア126の組織と固定できるように係合して
いる。開放されると末端のファスナ105の返し部10
7,108は、図21で示される位置にぱっちりと開
き、末端のほとんどのファスナ105を湾曲させる。
【0064】一度作動すると、第1のスライダ60は、
図22に示されるシャフト92内の最初のスタート位置
に戻るまで、外科用器具35内に向かって末端部で移動
し続ける。第1のスライダ60がこの位置にあるとき
は、第2のスライダ70は、自動的に開放されて矢に示
されるようにシャフト92内に向かって末端で移動乃至
は往復運動をする。
【0065】図22に示されるように、第1のスライダ
60は、図11の最初のスタート位置にまで、末端のフ
ァスナ105を完全に開放する。第2の返し部108と
第2の脚部111は、末端のファスナ105を、第1の
スライダ60の第1の供給部材61によって以前は占め
られていたシャフト92の部分にまで偏らせる。この偏
りは、末端のファスナ105の第1の返し部107を鼠
蹊フロア126と係合させる。
【0066】図23では、第2のスライダ70は、第1
のスタート位置にまで自動的にシャフト92に引っ込
め、且つ、末端のファスナ105の第2の返し部108
を完全に開放して鼠蹊フロア126の組織と係合させて
いる。末端のファスナ105の第2の脚部111も、第
2のスライダ70から開放され、且つ、第1の脚部及び
第2の脚部110,111は、両方共シャフト92中で
外側に広がっている。
【0067】最終的に、外科医は、図1の最初の開放位
置に戻るトリガ85を開放し、且つ、メッシュパッチ1
40と鼠蹊フロア126に係合乃至は装着されている末
端のファスナ105からシャフト92の遠方側の末端を
引く。図24に示されるように、本発明のファスナ10
5の第1の返し部及び第2の返し部107,108は、
鼠蹊フロア126中にしっかりと埋め込まれ、第1の脚
部及び第2の脚部110,111は、シャフト92から
開放されたとき、元々の外にめくれた形状にぱっと戻る
(図10及び図11)。メッシュパッチ140は、ファ
スナ105の第1の脚部及び第2の脚部110,111
によって鼠蹊フロア126にしっかりと保持される。外
科用器具は、今や別の部位にメッシュパッチ140を取
り付ける準備ができている。これを達成するために、外
科医は、別の外科部位にシャフト92の遠方側の末端を
置きなおし、トリガ85を作動させて別のファスナ10
5を鼠蹊フロア126に設置乃至は装着するだけでよ
い。メッシュパッチ140が満足に鼠蹊フロア126に
装着されるまで、このプロセスを続ける。
【0068】ロックアウト機構 本発明の外科用器具35(図1)は、複数のファスナ1
05を含む。外科医が、人工器官と取り付ける間、器具
を繰り返して発射させると、そこに収められているファ
スナ105の数は着実に減少する。最後のファスナ10
5が組織に入れられるとき、外科医は、器具のファスナ
105が何時空になるかを知る方法はなく、組織上で空
の器具35を発射させる可能性がある。好ましい発明の
ロックアウト機構が、外科用器具35中に設けられてお
り、外科用器具35が空になるときトリガ85をロック
する。
【0069】前に説明したように、トリガ85は、そこ
にしっかりと取り付けられ又そこから伸びているロック
アウトアーム88を有している。トリガ85の作動は、
ロックアウトアーム88を図4の初期の位置から、ハン
ドル40中の第1の部分的に閉鎖した位置に移動させ、
図25に示されるホイール容器48内に回転可能に搭載
されているロックアウトホイール100と接触させる。
【0070】図25では、トリガ85は、ロックアウト
アーム88を反時計回りに回転させて、ロックアウトホ
イール100の歯101と係合する。ロックアウトタブ
102は、ロックアウトアーム88のすぐ上に位置し
て、ロックアウトホイール100から外側に伸びてい
る。ロックアウト止め金103は、ロックアウトホイー
ル100と操作可能に係合するためにビューワに向かっ
て右ハンドル半分41に取り付けられ、且つ、これから
外側に伸びている。小さい切抜きが、ロックアウトホイ
ール100の下部中に設けられ、ロックアウト止め金1
03の外側に伸びる末端を示している。
【0071】図26は、図25の断面25−25による
遠方側の図であり、読者がこのロックアウト機構の作動
を理解できるように、主要部品の必要部を示す。本発明
のロックアウト機構は、ロックアウトホイール100、
ロックアウト止め金103及びトリガ85から伸びるロ
ックアウトアーム88からなる。ロックアウトホイール
100は、回転軸に対し垂直であることが示され、且
つ、ロックアウト歯101と操作可能に係合されるロッ
クアウト止め金103を有し、ロックアウトホイール1
00の時計回りの回転を防止する。ロックアウトアーム
は、切断面25-25で断面で示されており、二つの断
面は、ロックアウトアーム88を横切っている。ロック
アウトアームが初めの位置にいるときは、第1のセクシ
ョン88aは、ロックアウトアーム88の遠方側の末端
を横切っており、第2のセクション88bは、ロックア
ウトアーム88を横切っており、ロックアウトアーム8
8の実際の位置を示す。矢は、ロックアウトアーム88
の第2セクション88bの移動方向を確認するために書
いてある。
【0072】本発明のロックアウトホイール100は、
外科用器具35が有するファスナ105と同数の歯10
1をその円周の周りに有する。トリガ85がファスナ1
05を組織の中に置くために完全に作動するとき、ロッ
クアウトアーム88は、ロックアウトホイール100と
接触させられ、図27に示すように反時計回りに一つの
歯101分だけロックアウトホイール100を回転乃至
は割り出しさせる。トリガ85は、作動後に開放される
と、ロックアウト止め金103は、ロックアウトアーム
88が初期の位置88aに戻るときに、ロックアウトホ
イール100が時計回り回転するのを防止する。かよう
にして、トリガ85の一つの全作動は、ロックホイール
100を一つの歯101分だけ回転し、ファスナ105
を全て発射すると、ロックアウトホイール100を一つ
の完全回転分だけ回転する。
【0073】図28乃至図30は、最後のファスナ10
5が発射される完全作動乃至は閉鎖位置において、どの
ようにして、ロックアウトタブ102が有効にロックア
ウトアーム88(及びトリガ88)をロックするかを示
す。図28では、ロックアウトホイールは図26の第1
の位置からほぼ一回完全回転している。このことは、ロ
ックアウトタブ102の新しい位置によって示される。
ロックアウトアーム88の第2のセクション88bは、
上向きに動くのが示されており、ちょうどロックアウト
タブ102をクリアして、最終のロックアウト歯101
に接触しつつある。図29では、ロックアウトアーム8
8の第2のセクション88bは、完全に作動又は閉鎖し
た位置にいることが示されており、ロックアウトタブ1
02は、ロックアウトアーム88の第2セクション88
bの下で回転している。トリガ85が開放されると、ロ
ックアウトアーム88の第2のセクション88bは、下
向きに移動してロックアウトタブ102に接触し、ロッ
クアウトホイール100を時計回りに回転させ、歯10
1をロックアウト止め金103(図30)と係合させ
る。このロックアウト止め金103との係合は、ロック
アウトホイール100が時計回り回転するのを防止し、
ロックアウトアーム88の第2のセクション88bをロ
ックする。かようにして、図30では、ロックアウトア
ーム88(及びトリガ85)の第2のセクション88b
は、外科用器具35のトリガ85が開くのを防止するロ
ックアウト止め金103により最初の部分的閉鎖位置に
てロックされる。
【0074】本発明の好ましい実施態様は、本明細書に
おいて示され、説明されたが、かような実施形態は、単
なる例示で提供されたことは当業者に明白である。本発
明から離れないで、多数の変形、変更、および代替が今
や当業者に思いつくであろう。したがって、本発明は添
付される請求項の本旨及び範囲によってのみ制限される
ものであることが意図される。
【0075】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 (1)前記第1の部材及び第2の部材が、間隔をおいて
内面上に配置された複数の突起であって、前記ファスナ
に係合する突起を有する前記内面を有する請求項1記載
の送出デバイス。 (2)前記突起が、約8インチと約0.005インチの
間の距離だけ間隔をおいて配置されている実施態様
(1)記載の送出デバイス。 (3)前記突起が鋸歯である実施態様(1)記載の送出
デバイス。 (4)前記ファスナが、遠方側の末端と、基部側の末端
と、この間に縦型軸とを有する本体を備え、前記ファス
ナが、前記遠方側の末端から軸に平行に伸びる少なくと
も1つの返し部と前記第2の末端から軸に平行に伸びる
1つの返し部とを含む請求項1記載の送出デバイス。 (5)前記返し部が前記第1の部材及び第2の部材の内
表面に係合する実施態様(3)記載の送出デバイス。
【0076】(6)前記ファスナがステンレス鋼製であ
る実施態様(4)記載の送出デバイス。 (7)前記ファスナが超弾性合金製である実施態様
(4)記載の送出デバイス。 (8)超弾性合金がニッケルチタニウム合金である実施
態様(6)記載の送出デバイス。 (9)前記第1の部材及び第2の部材間に位置する複数
のファスナを有し、前記ファスナは互いには係合してい
ず、且つ、互いに間隔を置いて配置されている請求項1
記載の送出デバイス。 (10)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、先端が尖っている請求項1記載の送出デバイス。
【0077】(11)前記第1の部材及び第2の部材の
遠方側の末端は、それらに装着された貫入性部材を有す
る請求項1記載の送出デバイス。 (12)前記第1の部材及び第2の部材は、内面上に間
隔を置いて設置された複数の突起であって、前記ファス
ナに係合する前記突起を有する前記内面を有する請求項
2記載の送出デバイス。 (13)前記突起は、約8インチと約0.005インチ
の間の距離だけ間隔を置いて設置される実施態様(1
2)記載の送出デバイス。 (14)前記突起は、鋸歯である実施態様(12)記載
の送出デバイス。 (15)前記ファスナは、遠方側の末端と、基部側の末
端と、その間の縦型軸とを有する本体を備え、前記ファ
スナは、前記遠方側の末端から軸に平行に伸びる少なく
とも1つの返し部と、前記第2の末端から軸に平行に伸
びる1つの返し部とを含む請求項2記載の送出デバイ
ス。
【0078】(16)前記返し部は、前記第1の部材及
び第2の部材の内面に係合する実施態様(14)記載の
送出デバイス。 (17)前記ファスナは、ステンレス鋼製である実施態
様(15)記載の送出デバイス。 (18)前記ファスナは、超弾性合金製である実施態様
(15)記載の送出デバイス。 (19)超弾性合金は、ニッケルチタニウム合金である
実施態様(17)記載の送出デバイス。 (20)前記ファスナは、互いに係合していず、且つ、
互いに間隔を置いて設置されている請求項2記載の送出
デバイス。
【0079】(21)前記第1の部材及び第2の部材の
遠方側の末端は、先端が尖っている請求項2記載の送出
デバイス。 (22)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、それらに装着された貫入性部材を有する請求項2記
載の送出デバイス。 (23)前記第1の部材及び第2の部材は、内面上に間
隔を置いて設置された複数の突起であって、前記ファス
ナに係合する前記突起を有する前記内面を有する請求項
3記載の送出デバイス。 (24)前記突起は、約8インチと約0.005インチ
の間の距離だけ間隔を置いて設置される実施態様(2
3)記載の送出デバイス。 (25)前記突起は、鋸歯である実施態様(5)記載の
送出デバイス。
【0080】(26)前記ファスナは、遠方側の末端
と、基部側の末端と、その間の縦型軸とを有する本体を
備え、前記ファスナは、前記遠方側の末端から軸に平行
に伸びる少なくとも1つの返し部と前記第2の末端から
軸に平行に伸びる1つの返し部を含む請求項3記載の送
出デバイス。 (27)前記返し部は、前記第1の部材及び第2の部材
の内面に係合する実施態様(25)記載の送出デバイ
ス。 (28)前記ファスナは、ステンレス鋼製である実施態
様(26)記載の送出デバイス。 (29)前記ファスナは、超弾性合金製である実施態様
(26)記載の送出デバイス。 (30)超弾性合金は、ニッケルチタニウム合金である
実施態様(28)記載の送出デバイス。
【0081】(31)前記ファスナは、互いに係合して
いず、且つ、互いに間隔を置いて設置されている請求項
3記載の送出デバイス。 (32)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、先端が尖っている請求項3記載の送出デバイス。 (33)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、それらに装着された貫入性部材を有する請求項3記
載の送出デバイス。 (34)前記第1の部材及び第2の部材は、内面上に間
隔を置いて設置された複数の突起であって、前記ファス
ナに係合する前記突起を有する前記内面を有する請求項
4記載の送出デバイス。 (35)前記突起は、約8インチと約0.005インチ
の間の距離だけ間隔を置いて設置される実施態様(3
4)記載の送出デバイス。
【0082】(36)前記突起は、鋸歯である実施態様
(34)記載の送出デバイス。 (37)前記ファスナは、遠方側の末端と、基部側の末
端と、その間の縦型軸とを有する本体を備え、前記ファ
スナは、前記遠方側の末端から軸に平行に伸びる少なく
とも1つの返し部と、前記第2の末端から軸に平行に伸
びる1つの返し部とを含む請求項4記載の送出デバイ
ス。 (38)前記返し部は、前記第1の部材及び第2の部材
の内面に係合する実施態様(37)記載の送出デバイ
ス。 (39)前記ファスナは、ステンレス鋼製である実施態
様(38)記載の送出デバイス。 (40)前記ファスナは、超弾性合金製である実施態様
(38)記載の送出デバイス。
【0083】(41)超弾性合金は、ニッケルチタニウ
ム合金である実施態様(40)記載の送出デバイス。 (42)前記ファスナは、互いに係合していず、且つ、
互いに間隔を置いて設置されている請求項4記載の送出
デバイス。 (43)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、先端が尖っている請求項4記載の送出デバイス。 (44)前記第1の部材及び第2の部材の遠方側の末端
は、それらに装着された貫入性部材を有する請求項4記
載の送出デバイス。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
二次的バルビング機構の使用を必要とせず、且つ、各フ
ァスナと同時に係合し、独立して各ファスナを遠方側に
駆動可能な、改良された往復供給機構と、2つの往復部
材を有して、より低費用、減少された複雑さ、及びより
小さな直径のシャフトなどが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部の部品を示すために左側ハンドル半分を除
き、且つ、トリガが開放位置にある外科用器具の等角図
である。
【図2】トリガが、図1の開放位置から、図示のように
閉鎖位置に移動され、且つ、エンドエフェクタが外科用
器具から伸ばされている図1の外科用器具の等角図であ
る。
【図3】図1の外科用器具の内部部品の幾つかの分解等
角図であり、幾つかの部品は分かりやすくするため除い
てある。
【図4】左側ハンドル半分を除いた図1の外科用器具の
第1の側面の断面における側面図であり、内部部品は全
て組み立てた状態で示されており、且つ、トリガは開放
位置にある。
【図5】左側ハンドル半分を定位置に付けて、且つ、右
側ハンドル半分を除いた図4の外科用器具の第2の側面
の側面図であり、その中の内部部品は全て示されてお
り、且つ、トリガは開放位置にある。
【図6】図4の外科用器具の第1の側面の側面図であ
り、トリガは、外科用器具からエンドエフェクタを伸ば
すために部分的に閉鎖位置に移動されている。
【図7】図6の外科用器具の第2の側面の側面図であ
り、トリガは、外科デバイスからエンドエフェクタを伸
ばすために部分的に閉鎖位置に移動されている。
【図8】図6の外科用器具の第1の側面の側面図であ
り、トリガは、エンドエフェクタの第1の部材を外科用
器具内に押し込め、且つ、このエンドエフェクタにファ
スナの1部を当てるために、完全閉鎖位置に移動されて
いる。
【図9】図8の外科用器具の第2の側面の側面図であ
り、トリガは、エンドエフェクタの上方部を外科用器具
内に押し込め、且つ、このエンドエフェクタにファスナ
の1部を当てるために、完全閉鎖位置に移動されてい
る。
【図10】好ましい発明のファスナの等角図であり、好
ましい発明のファスナは、一対の遠方側の返し部と一対
のより長い基部側のアームを有し、且つ、好ましい発明
のファスナは、拘束されていない状態に示されている。
【図11】好ましい発明のファスナが、拘束されていな
い状態に示されている図10の側面図である。
【図12】図10のファスナの等角図であり、好ましい
発明のファスナは、図1の外科用器具において見られる
ように拘束された状態に示されている。
【図13】図12の側面図であり、好ましい発明のファ
スナは、拘束された状態に示されている。
【図14】図13の底面図であり、好ましい発明のファ
スナは、拘束された状態に示されている。
【図15】好ましい発明の外科用器具のシャフトの遠方
側の末端の断面側面図であり、通常にそこに押し込めら
れているエンドエフェクタトと、この中に収められてい
る好ましい発明の複数の外科用ファスナを示している。
【図16】図15のシャフトとエンドエフェクタの15
−15断面図であり、好ましい発明の通路とそこに含ま
れるファスナを示す。
【図17】下腹部の鼠蹊フロア、特に左の鼠蹊解剖組織
中の欠陥又はヘルニア上にメッシュパッチを設置する外
科捕捉デバイスの断片的斜視図である。
【図18】図17の下腹部の鼠蹊フロアの断面側面図で
あり、本発明による、欠陥の治療の準備での組織上への
メッシュパッチの設置を示す。
【図19】下腹部の鼠蹊フロアの断面側面図であり、図
15のシャフトの遠方側の末端が、メッシュパッチを鼠
蹊フロア上に下向きに押しており、且つ、エンドエフェ
クタがファスナを含むシャフト内を下方に移動してい
る。
【図20】鼠蹊フロアと図19の器具の断面側面図であ
り、本発明のエンドエフェクタは、シャフトから鼠蹊フ
ロア中にまで伸ばされており、且つ、エンドエフェクタ
は、好ましい発明のファスナを含んでいる。
【図21】鼠蹊フロアと図20の器具の断面側面図であ
り、エンドエフェクタの第1の部材は、そこに含まれて
いる好ましい発明のファスナの第1の返し部を配備し、
且つ、第1の返し部を鼠蹊フロアと係合させるためにシ
ャフトに部分的に引っ込められている。
【図22】図21の断面側面図であり、本発明のエンド
エフェクタの第1の部材は、シャフトに完全に引っ込め
られ、完全に引っ込められることで、以前にエンドエフ
ェクタの第1の部材によって占められていたシャフトの
部分に好ましい発明のファスナのアームが開放される。
【図23】図22の断面側面図であり、本発明のエンド
エフェクタの第2の部材は、シャフトに完全に引っ込め
られ、完全に引っ込められることで、好ましい発明のフ
ァスナの第2の返し部と鼠蹊フロアとが係合され、両方
のアームはシャフトと係合される。
【図24】図23の断面側面図であり、図23の外科用
器具のシャフトは、好ましい発明のファスナのアームを
開放するために上方に移動しており、開放されたアーム
は、外科用メッシュを鼠蹊フロアに装着する。
【図25】図1の本発明のトリガロックアウト機構の断
片的側面であり、ロックアウトアームが、枢軸旋回可能
なトリガに固定できるように取り付けられ、且つ、ロッ
クアウトホイールに作動できるように連結されている。
【図26】本発明のロックアウト機構の断片的断面図で
あり、初期の位置における、且つ、ホイール止め金と係
合されたロックアウトホイールを示しており、ロックア
ウトアームは、スタート位置(点線)からロックアウト
ホイールに隣接する第2の位置(断面図)に上方に移動
している。
【図27】図26の断片的断面図であり、ロックアウト
ホイールの第1の歯と係合する上向きに移動するロック
アウトアームを示し、この係合は、ロッキングホイール
を反時計回りに1つの歯分だけ回転させており、ロッキ
ングアームは、初期の位置(点線)に戻る準備をしてい
る。
【図28】図27の断片的断面図であり、ロックアウト
ホイールの最終の歯と係合する上向きに移動するロック
アウトアームを示し、トリガの繰り返された発射は、ロ
ックアウトホイールを最終の歯に向かって回転させてお
り、ロッキングタブは、上向きに移動しているロッキン
グアーム(断面図)の真下に置かれる。
【図29】図28の断片的断面図であり、ロックアウト
ホイールの最終の歯と更に係合する上向きに移動するロ
ックアウトアームを示し、ロックアウトホイールは、ロ
ッキングタブをロックアウトアームの下に置くために反
時計回りに回転している。
【図30】図29の断片的断面図であり、ロッキングホ
イールの更なる回転を防止する止め金アームと歯とロッ
キングホイールのロッキングアームの間に捕捉されたト
リガに取り付けられたロックアウトアームを示す。
【符号の説明】
35 外科用器具 40 ハンドル 41 右ハンドル半分 42 左ハンドル半分 43 グリップ 44 シャフトスロット 45 掛け金スロット 46 ガイドスロット 47 ピボット穴 48 ホイール容器 49 スプリングピン 50 第1のスプリングリブ 51 第2のスプリングリブ 55 掛け金 56 ビーム 57 掛け金ポスト 59 駆動機構 60 第1のスライダ 61 第1の供給部材 62 第1のシーケンス部材 62a 底表面 63 第1の接触表面 64 第1の外表面 64a 第1のスタブポスト 65 第1のファスナチャンネル 66 第1のファスナガイド 67 第1のスプリングストップ 68 ガイドリブ 69 ガイドチャンネル 69a 第1の斜面 70 第2のスライダ 71 第2の供給部材 72 第2のシーケンス部材 73 第2の接触表面 74 第2の外表面 74a 第2のスタブポスト 75 第2のファスナチャンネル 76 第2のファスナガイド 77 第2のスプリングストップ 78 分枝したストップ 79 カムプレート 80 第2の斜面 81 第3の斜面 82 最上表面 83 スライダリブ 85 トリガ 86 ピボット 87 トリガプレート 88 ロックアウトアーム 88a 第1のセクション 88b 第2のセクション 89 ピン 90 駆動アーム 91 スプリングポスト 92 シャフト 95 エンドエフェクタ 96 第1のスタブプレート 97 第2のスタブプレート 100 ロックアウトホイール 101 ロックアウト歯 102 ロックアウトタブ 103 ロックアウト止め金 104 トリガスプリング 105 ファスナ 106 遠方側チップ 107 第1の返し部 108 第2の返し部 109 本体部分 110 第1の脚部 111 第2の脚部 115 第1の戻りスプリング 116 第2の戻りスプリング 120 鋸歯 121 ステップ 122 傾斜面 125 鼠蹊ヘルニア 126 鼠蹊フロア 127 腸骨筋 128 横腹部腱膜 129 内部環状構造 130 胃血管 131 精管 132 鼠蹊靭帯 133 大腿管 134 クーパー靭帯 135 外部腸骨血管 136 下腹壁血管 140 メッシュパッチ 141 サイドスロット 142 開口部 145 外科把握器具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベニー・トンプソン アメリカ合衆国、45241 オハイオ州、シ ンシナティ、オークハースト・コート 9422 (72)発明者 リチャード・ピー・フッチス アメリカ合衆国、45215 オハイオ州、シ ンシナティ、ウェスト・クレスト・ドライ ブ 260 (72)発明者 ジェッセ・クーンズ アメリカ合衆国、45208 オハイオ州、シ ンシナティ、リンウッド・アベニュー・ナ ンバー23 2903 (72)発明者 リチャード・ピー・ナコルス アメリカ合衆国、45140 オハイオ州、ラ ブランド、ジョージタウン・ロード 1576 Fターム(参考) 4C060 BB01 CC07 CC09 CC11 CC12 MM24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の個々の外科用ファスナを送出する
    ための送出デバイスであって、 (a)遠方側の末端と基部側の末端とを有する駆動機構
    であって、第1と第2の向き合う部材であって、前記送
    出デバイスに関して基部側と遠方側に、且つ、互いには
    個々に移動可能な前記部材を備える前記駆動機構と、 (b)前記第1と第2の部材間に位置する少なくとも1
    つの外科用ファスナであって、それぞれが基部側の末端
    と遠方側の末端とを有する前記少なくとも1つの外科用
    ファスナと、 (c)少なくとも3つの一連の位置、前記駆動機構を遠
    方側に移動させるための第1の位置と、前記第1の部材
    を基部側に移動させ、これによって前記ファスナの前記
    遠方側の末端を部分的に配備するための第2の位置と、
    前記第2の部材を基部側に移動させ、これによって前記
    ファスナの前記遠方側の末端を完全に配備するための第
    3の位置とを有するアクチュエータとを備える、前記送
    出デバイス。
  2. 【請求項2】 複数の個々の外科用ファスナを送出する
    ための送出デバイスであって、 (a)遠方側の末端と基部側の末端と、これらの間の縦
    型軸とを有する駆動機構であって、第1と第2の向き合
    う部材であって、前記送出デバイスに関して基部側と遠
    方側に、且つ、互いには個別に移動可能な前記部材を備
    える前記駆動機構と、 (b)前記第1と前記第2の部材間に前記駆動機構内に
    縦に配置される複数の外科用ファスナであって、それぞ
    れが基部側の末端と遠方側の末端とを有する前記少なく
    とも1つの外科用ファスナと、 (c)前記ファスナの1つを配備するための、且つ、前
    記縦型軸に関して遠方側に前記複数のファスナを移動す
    るためのアクチュエータであって、少なくとも3つの一
    連の位置、前記駆動機構と前記複数のファスナを遠方側
    に移動させ、且つ、しかる後前記第1の部材を基部側に
    移動させる第1の位置、それによって前記ファスナの前
    記遠方側の末端を部分的に配備し、且つ、しかる後前記
    第2の部材を基部側に移動させ、それによって前記ファ
    スナの前記遠方側の末端を完全に配備して、前記駆動機
    構を移動させる前記アクチュエータとを備える、前記送
    出デバイス。
  3. 【請求項3】 複数の個々の外科用ファスナを送出する
    ための送出デバイスであって、 (a)遠方側の末端と基部側の末端とを有する駆動機構
    であって、第1と第2の向かい合う部材であって、前記
    送出デバイスに関して基部側と遠方側に、且つ、互いに
    は個々に移動可能な前記部材を備える前記駆動機構と、 (b)前記第1と前記第2の部材間に位置する少なくと
    も1つの外科用ファスナであって、それぞれが基部側の
    末端と遠方側の末端とを有する前記少なくとも1つの外
    科用ファスナと、 (c)前記駆動機構を遠方側に移動させ、且つ、しかる
    後前記第1の部材を基部側に移動させ、それによって前
    記ファスナの前記遠方側の末端を部分的に配備させ、且
    つ、しかる後前記第2の部材を基部側に移動させ、それ
    によって前記ファスナの前記遠方側の末端を完全に配備
    させるための手段とを備える、前記送出デバイス。
  4. 【請求項4】 複数の個々の外科用ファスナを送出する
    ための送出デバイスであって、 (a)遠方側の末端と基部側の末端と、これらの間の縦
    型軸を有する駆動機構であって、第1と第2の向かい合
    う部材であって、前記送出デバイスに関して基部側と遠
    方側に、且つ、互いには個々に移動可能な前記部材を備
    える前記駆動機構と、 (b)前記第1と前記第2の部材間に前記駆動機構内に
    縦に配置された複数の外科用ファスナであって、それぞ
    れが1つの基部側の末端と1つの遠方側の末端とを有す
    る前記少なくとも1つの外科用ファスナと、 (c)前記ファスナの1つを配備するための、且つ、前
    記縦型軸に関して遠方側に前記複数の前記ファスナを移
    動させるための手段であって、前記駆動機構と前記複数
    のファスナを遠方側に移動させ、且つ、しかる後前記第
    1の部材を基部側に移動させ、それにより前記ファスナ
    の前記遠方側の末端を部分的に配備させ、且つ、しかる
    後前記第2の部材を基部側に移動させ、それにより前記
    ファスナの前記遠方側の末端を完全に配備する前記手段
    とを備える、前記送出デバイス。
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