JP2002233442A - 冷熱ゲル枕 - Google Patents

冷熱ゲル枕

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JP2002233442A
JP2002233442A JP2001031421A JP2001031421A JP2002233442A JP 2002233442 A JP2002233442 A JP 2002233442A JP 2001031421 A JP2001031421 A JP 2001031421A JP 2001031421 A JP2001031421 A JP 2001031421A JP 2002233442 A JP2002233442 A JP 2002233442A
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pillow
gel
cooling
sheet
hot
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JP2001031421A
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English (en)
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Keizo Oda
桂蔵 織田
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Original Assignee
ODA SHINSOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、人体の頭部を冷却するための冷熱
ゲル枕を前提とし、この冷熱ゲル枕が、水、吸水性ポリ
マー及び不凍剤を必須構成成分とする含水ゲルを偏平状
袋体内に封入し、その結果、前記冷熱ゲル枕の厚さを従
来のものと比較して薄く構成されていると共に、当該冷
熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自在に収納する
ことにより、使用時の違和感やズレ等を極力制御し、特
に、枕と重ねて使用しても異和感がなく、使用感や頭部
へのフィット感を向上させる上、安価で取り扱い性に優
れ、しかも過剰冷却による頭痛等の障害を防止させた安
全性の高い冷熱ゲル枕を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、人体の頭部を冷却するための冷熱
ゲルシートと、この冷熱ゲルシートを収納する枕カバー
とからなり、前記冷熱ゲルシートが水、吸水性ポリマー
及び不凍剤を必須構成成分とする含水ゲルを偏平状袋体
内に封入して形成されてなり、しかも前記枕カバーには
冷熱ゲルシートを挿脱自在に収納する収納部が形成され
ていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭痛・発熱時、又
は夏期における熱帯夜等の暑くて寝苦しい夜などに、人
体の頭部を冷却するために施用される冷熱ゲル枕に関
し、特に、冷熱ゲルシートの厚さを比較的薄く構成され
ていると共に、当該冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部
に挿脱自在に収納することにより、使用時の違和感やズ
レ等を極力制御し、特に、枕と重ねて使用しても異和感
がなく、使用感や頭部へのフィット感を向上させる上、
安価で取り扱い性に優れ、しかも過剰冷却による頭痛等
の障害を防止させた安全性の高い冷熱ゲル枕に関する。
【0002】
【従来の技術】昔から、発熱性疾患等の急な発熱、例え
ば頭痛・発熱時に対して、水枕や氷枕を用いて頭部を冷
やすことは普通に行われてきた冷熱療法であり、これに
より、脳が熱によるダメージを受けないようにすると共
に頭痛・発熱を軽減することができる。
【0003】又、発熱時以外にも熱帯夜等の気温や湿度
の高い夜などにおいては、頭部を冷やすと、寝苦しさが
解消され快適な睡眠をとることができるようになるの
で、この際、前記の水枕や氷枕が使用されることもあ
る。
【0004】ここで、「水枕」とは、ゴム製等の偏平状
袋体に水を封入したものをいい、又、「氷枕」とは、ゴ
ム製等の袋体に氷を封入したものをいい、これは、一般
に、ゴム製袋体に水を封入したものを冷凍庫で凍らせて
得られるものであり、両者ともに就寝時の枕代わりに使
用し、頭部を冷やすものである。
【0005】即ち、発熱・頭痛時、或いは暑くて寝苦し
い夜等において就寝時の枕代わりに頭部(額や後頭部)
を冷やすことは、昔から現在に至るまで普通に用いられ
てきたいわゆる民間療法であり、発熱や頭痛、或いは寝
苦しさ等を解消する最も手軽な手段である。
【0006】しかしながら、前者の「水枕」は、前準備
を必要とせずに、使用したいときに速やかに用意できる
点において利点があるが、冷却能力が劣り、又、流動性
の高い水を使用しているため、枕として使用した際、頭
の載っている部分が著しくへこみ、頭の載っていない部
分に水が偏って盛り上がるため、非常に不安定であり、
寝心地が悪く、使用感も劣るといった欠点がある。
【0007】一方、後者の「氷枕」は、冷却能力が高
く、型くずれしにくい点において利点があるが、予め冷
凍庫で冷却して凍らせておく必要があり、又、枕として
使用した際、使用者の後頭部にごつごつした違和感を与
え、寝心地が悪く、使用感に劣るといった欠点があるば
かりか、更に、過剰冷却により使用者に凍傷等の皮膚刺
激を与えるおそれがあるといった欠点がある。
【0008】この欠点を解消するため、最近では主に水
と吸水性ポリマーからなる含水ゲルを袋体に封入してな
る冷熱ゲル枕が研究・開発されており、市場にも登場し
ている。
【0009】即ち、この冷熱ゲル枕における含水ゲル
は、家庭用の冷凍庫において冷却保存しても常に流動性
を維持し、かちかちに凍らないように設計されているた
め、この冷熱ゲル枕を枕として使用した際、使用者にご
つごつした違和感を与えることがなく使用できるといっ
た利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
研究・開発されている冷熱ゲル枕は、その厚さが30〜
50mm程度のものが主流であり、枕としてそのまま使
用する場合には、薄すぎて使用感が悪く、一方、普通の
枕の上に載せて使用した場合には、逆に枕として高くな
りすぎ、この場合にも使用感が悪いため、枕としての機
能を充分に果たすことができず、かえって快適な睡眠を
妨げるといった欠点がある。
【0011】現在、このように30〜50mm程度の厚
さの冷熱ゲル枕が主流になっている理由は、単に冷熱ゲ
ル枕の使用時間を長くすること、即ち、冷熱ゲル枕の使
用時間を一晩(6〜8時間程度)にわたって確保するこ
とを目的として開発されたからであり、袋体内の含水ゲ
ルの量を多くしなければ、当該冷熱ゲル枕の使用時間を
このように長時間確保できないといった単純な発想を基
にしているものである。
【0012】そして、現在にいたるまでこの分野の研究
者及び開発メーカーは、総じて、このような冷熱ゲル枕
の厚みを更に増して、つまり袋体に封入する含水ゲルの
量を多くして、当該冷熱ゲル枕の使用時間を一層向上さ
せると共に、枕としての厚みを十分に確保し、使用感を
向上させることを主な目的として研究開発を進めてい
る。
【0013】しかしながら、冷熱ゲル枕は、流動性を有
する含水ゲルを使用しているため、当該冷熱ゲル枕の厚
みを増せば増すほど、枕として使用した際、頭の載って
いる部分が著しく凹み、頭の載っていない部分に含水ゲ
ルが偏って盛り上がるため、非常に不安定であり、しか
も側頭部における後側を圧迫して使用感が劣ったり、寝
心地が悪いという、水枕における欠点と同様の欠点が再
浮上してくる。
【0014】又、冷熱ゲル枕の厚みを増せば増すほど自
重が重くなり、取り扱い性に劣るといった欠点がでてく
る上、充分な冷却機能を発現させるために、使用前に冷
凍庫に長時間保存して準備しておく必要があるため、急
な発熱等に対して迅速に対応できないといった欠点も生
じる。
【0015】このため、現在、この分野の研究者及び開
発メーカー等においては、含水ゲルの流動性の制御、含
水ゲルの軽量化(軽量含水ゲルの開発)、及び前準備の
省略化の3点を主な研究課題として研究を進めている
が、これらの研究課題は冷熱ゲル枕の厚みを増し、枕と
しての使用感を向上させることを前提としていることか
ら生じるものである。
【0016】しかしながら、枕の高さや柔らかさは個人
の好みに依存するものであり、冷熱ゲル枕の厚さや柔ら
かさを万人に受け入れられるように制御することは非常
に困難であり、このためこの研究課題を充分に解決する
手段は未だ開発されていないのが実情である。
【0017】本発明者は、他の研究者及び開発メーカー
のこのような動向に従うことなく、独自の開発方針で研
究を進め、鋭意検討を重ねることにより、逆に、冷熱ゲ
ルシートの厚さを、従来のものと比較して薄く構成する
だけでなく、この冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に
挿脱自在に収納することにより、使用時の違和感やズレ
等を極力制御し、特に、枕と重ねて使用しても異和感が
なく、使用感や頭部へのフィット感を向上させることが
できる上、安価で取り扱い性に優れるのであり、しかも
過剰冷却による頭痛等の障害の発生を防止させた安全性
の高い冷熱ゲル枕と成り得るとの知見を得たのである。
【0018】即ち、本発明に係る冷熱ゲル枕はその厚さ
を従来のものと比較して薄く構成するだけでなく、この
冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自在に収納
し、例えば普段使用している枕の上に載せて使用するこ
とを前提とすることにより、使用者が枕の高さや柔らか
さの変化を感じなくなり、つまり冷熱ゲル枕を使用する
事による違和感を生じなくなる結果、使用感を向上させ
ることができる上、頭痛・発熱時、又は夏期における熱
帯夜等の暑くて寝苦しい夜などに、人体の頭部を冷却し
たり、就寝中に快適感を与えたり、解熱治療や疲労回復
を図るために好適に使用できるとの知見を得た。
【0019】又、冷熱ゲル枕の厚さを従来のものと比較
して薄く構成することにより、冷熱ゲル枕中の含水ゲル
の極端な偏りがなくなるため、頭部へのフィット感が向
上し、この点においても使用感を向上することができる
との知見を得た。
【0020】更に、冷熱ゲル枕の厚さを従来のものと比
較して薄く構成することにより、含水ゲルの使用量が減
少し、その分のコストダウンを図ることができる上、軽
く、取り扱い性が向上し、しかも、使用前に冷凍庫に保
存して準備しておく時間が著しく短くなるため、急な発
熱等に対して迅速に対応できるようになるとの知見も得
た。
【0021】ところで、本発明者が独自にアンケート調
査をしたところ、多くの者から、発熱や頭痛或いは寝苦
しい夜等に冷熱ゲル枕により頭部を冷やす場合にあって
は、眠りに入るまでの1時間ないし3時間程度の間のみ
頭部を冷やせば充分に快適さが得られ、心地よい睡眠を
得ることができるとの回答を得た。
【0022】同時に、多くの者から、眠りに入ってから
の冷熱ゲル枕の冷たさは、逆に深い睡眠に入る妨げにな
る上、長時間頭部を冷却することにより頭痛等の障害を
生じる場合があるとの回答も得た。
【0023】これにより、本発明者は冷熱ゲル枕におけ
る使用時間は眠りに入るまでの1〜3時間程度を確保で
きれば充分であり、それ以上の冷却は不必要であるばか
りか、深い睡眠に入る妨げになる上、頭痛等の障害を生
じる原因にもなりかねないとの知見を得た。
【0024】本発明は、前記知見に基づき完成されたも
のであり、人体の頭部を冷却するための冷熱ゲル枕を前
提とし、この冷熱ゲル枕が、水、吸水性ポリマー及び不
凍剤を必須構成成分とする含水ゲルを偏平状袋体内に封
入し、その結果、前記冷熱ゲル枕の厚さを従来のものと
比較して薄く構成されていると共に、当該冷熱ゲルシー
トを枕カバーの収納部に挿脱自在に収納することによ
り、使用時の違和感やズレ等を極力制御し、特に、枕と
重ねて使用しても異和感がなく、使用感や頭部へのフィ
ット感を向上させる上、安価で取り扱い性に優れ、しか
も過剰冷却による頭痛等の障害を防止させた安全性の高
い冷熱ゲル枕を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る冷熱ゲル枕
は、この目的を達成するために、人体の頭部を冷却する
ための冷熱ゲルシートと、この冷熱ゲルシートを収納す
る枕カバーとからなり、前記冷熱ゲルシートが水、吸水
性ポリマー及び不凍剤を必須構成成分とする含水ゲルを
偏平状袋体内に封入して形成されてなり、しかも前記枕
カバーには冷熱ゲルシートを挿脱自在に収納する収納部
が形成されていることを特徴とするのである。
【0026】本発明に係る冷熱ゲル枕は、このように偏
平状に形成して冷熱ゲル枕の厚さを従来のものと比較し
て薄く形成し、これによって、前述の利点が得られ、実
用性が著しく向上するのである。
【0027】ところで、本発明に係る冷熱ゲル枕は、人
体の頭部を冷却するための冷熱ゲルシートと、この冷熱
ゲルシートを挿脱自在に収納する布製の枕カバーとから
なるものである。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0028】本発明においては、冷熱ゲルシートを偏平
状に形成するにあたり、特に、この冷熱ゲルシートの厚
さを5〜25mmの範囲になるように形成するのが望ま
しく、その厚さが、5mm未満では含水ゲル量が少な
く、冷熱効果が乏しくなって就寝中での所要の快適感や
疲労回復などを図ることができない恐れがあり、一方、
25mmを超えると厚くなり過ぎ、普段使用している枕
の上に載せて使用すると、違和感を生じたり、使用者が
枕の高さや柔らかさの変化を感じて寝心地が悪くなった
り、使用感や頭部へのフィット感が悪化し、高価で取り
扱い性が悪くなり、しかも過剰冷却による凍傷等の皮膚
刺激を生じる恐れがあるので望ましくない。したがっ
て、これらの観点から、本発明に係る冷熱ゲル枕におい
てはその厚さが、好ましくは7.5〜20mmの範囲、
更に好ましくは8〜17.5mmの範囲とするのが望ま
しい。
【0029】本発明において、冷熱ゲルシートの厚さと
は、含水ゲルを偏平状袋体に封入し、不自然な偏りがな
いように均して静置した際の当該冷熱ゲルシートの厚み
をいう。
【0030】本発明で用いられる吸水性ポリマーとして
は、主として水を円滑、且つ大量に吸収してゲル化する
高分子材料であれば特に限定されるものではなく、既知
の親水性高分子材料を好適に使用することができるので
あり、具体的には、例えばポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸或いはその塩、無水
マレイン酸共重合物などの合成高分子系親水性ポリマ
ー、デキストリン、プルラン、ゼラチンなどの如き天然
系親水性ポリマー、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースの如き半合成系化合物
等が挙げられるのであり、本発明においては、これらの
親水性高分子材料から選ばれた1種ないしは2種以上の
吸水性ポリマーが挙げられるのであり、又、必要に応じ
て、これらを界面活性剤で処理したり、これらと界面活
性剤を組み合わせて親水性を向上しても良いのである。
【0031】又、本発明で用いられる不凍剤としては、
含水ゲルを冷した際、当該含水ゲル中の水が凍らないよ
うにする機能を発現するものであれば特に限定されるも
のではないが、具体的には、例えば塩化カルシウム等の
無機化合物、エチレングリコール、グリセリン、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレン
グリコール或いはジエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル(炭素数が1〜3のアルキル基)[例えばジエチ
レングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリ
コールモノエチルエーテルなど]、ジエチレングリコー
ルジアルキルエーテル(炭素数が1〜3のアルキル基)
[ジエチレングリコールジメチルエーテル又はジエチレ
ングリコールジエチルエーテルなど]、トリエチレング
リコールモノアルキルエーテル(炭素数が1〜3のアル
キル基)[トリエチレングリコールモノメチルエーテル
又はトリエチレングリコールモノエチルエーテルな
ど]、トリエチレングリコールジアルキルエーテル(炭
素数が1〜3のアルキル基)[トリエチレングリコール
ジメチルエーテル又はトリエチレングリコールジエチル
エーテルなど]、又は、一般式R1−(O−R2)n−
O−CO−R3(但し、R1又はR3は炭素数が1〜3
のアルキル基、R2は炭素数が1又は2のアルキレン
基、nは1〜5特に1〜3の整数)で示されるグリコー
ルエーテル酢酸アルキルエステル等の有機化合物が挙げ
られる。
【0032】本発明においては、必要に応じて、充填剤
が配合されるが、この充填剤としては、吸水性ポリマー
を架橋して含水ゲルの粘度を調節したり、保型性の向上
を図るための架橋剤や増量剤更に遠赤外線照射するセラ
ミックなど、各種機能を発現する役割を果たすものであ
れば特に限定されるものではないが、具体的には、例え
ばカオリン、ベンナイト、バーミキュライト、シリカ
粉、クレー、パーライト、ゼオライト、亜鉛華、酸化チ
タン、タルク、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硝酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、カリミョーバ
ン、球状セルロース等の有機質球状体、ポリブテン、ポ
リイソブチレン、アセトアルデヒド、グルタルアルデヒ
ド、グリオキザール、ジアルデヒドデンプン、ジメチル
ケトン等の架橋剤や増量剤の他、遠赤外線照射するセラ
ミックなどが挙げられるのであり、これは1種ないし2
種以上を混合して用いることができる。
【0033】この遠赤外線照射するセラミックとして
は、冷却に寄与する遠赤外線を照射する材料で形成され
ているものであれば特に限定されるものではないが、具
体的には、例えば金属の酸化物や炭化物或いは窒化物、
更に炭酸塩等が挙げられるが、これらは所望の波長の遠
赤外線(冷却線)が得られるようにするために、複合体
として用いても良いのである。
【0034】ところで、冷却に寄与する遠赤外線は冷熱
ゲルの冷熱に起因して遠赤外線照射セラミックから照射
されるものであるが、前記金属としては、例えばAl、
Be、V、Fe、Y、Co、Cu、Ni、Si、Sn、
Ti、Cr、Ce、Zr、Ca、Ta、Nb等が挙げら
れるが、これらは1種或いは複数種を選択して用いても
良く、特に、酸化ジルコニウム(ZrO2)系のセラミ
ック粉末を用いたものが、生産性、遠赤外線の照射効率
共に優れるので好ましい。
【0035】又、本発明においては、材料の分散性を向
上するために、高級脂肪酸せっけん、アルキル硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレナルキルエーテル硫酸塩、ア
シルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エ
ステル塩及びN−アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活
性剤、塩化アルキルトリメチルアンンモニウム、塩化ジ
アルキルジメチルアンモニウム及び塩化ベンザルコニウ
ム等のカチオン界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン及び2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシ
イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤、ポリオ
キシエチレン型及び多価アルコールエステル型及びエチ
レンオキシド・プロピレノキシドブロック共重合体等の
非イオン性界面活性剤、或いはモノラウリン酸ソルビタ
ン等の高分子界面活性剤、天然界面活性剤等のその他の
界面活性剤が挙げられる。
【0036】更に、本発明においては、所望により、染
料や顔料を配合して含水ゲルを所望の色に着色しても良
いのである。
【0037】本発明で用いられる冷熱ゲルシートにおい
ては、水、吸水性ポリマー及び不凍剤を必須成分とし、
更に所望により、充填剤や界面活性剤更に染・顔料を配
合してなる含水ゲルにおいて、その含水量は、用いられ
る吸水性ポリマーや充填剤の種類、或いは含水ゲルに求
められる流動性(粘度)等に応じて適宜決定されるもの
であり、特に制限されるものではないが、一般的には、
水分含有量が含水ゲル全体の50〜80重量%の範囲、
特に60〜75重量%の範囲とすることが好ましい。
【0038】又、前記含水ゲル中の他の成分の配合割合
としては、前記水分の含有範囲であって、冷凍庫で冷却
しても凍ることがないように調製されていれば特に限定
されるものではないが、一般に、吸水性ポリマー2.5
〜7.5重量%の範囲、不凍剤15〜37.5重量%の
範囲とするのが好ましい。
【0039】これらの成分、組成で本発明で用いられる
含水ゲルを調製しても良いが、更に所望により、充填剤
や界面活性剤更に染・顔料を配合しても良く、この場
合、水分含有量を調整してこれらの用いられる成分の全
体が30重量%以下の範囲で配合すれば良いのである。
つまり、この場合、水分含有量の割合を調整することで
全体が100重量%となるように調整すれば良いのであ
る。
【0040】ところで、含水ゲル中の水分含有量が、含
水ゲル全体の50重量%未満になると、所要の冷熱効果
が得られない恐れがあり、一方、80重量%を超える
と、冷却したとき凍る恐れが有るので好ましくない。
【0041】そして、本発明で用いられる冷熱ゲルシー
トは、前記含水ゲルを偏平状袋体に封入してなるもので
あるが、この偏平状袋体を形成するためのシート材料と
しては、柔軟且つ丈夫で、封入した含水ゲルが漏れない
ものであれば特に制限されるものではなく、従来から気
密性の袋体に用いられている公知の高分子材料を好適に
用いることができるのであり、具体的には、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ホリアミド(ナイロン)、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、天然
ゴム、再生ゴム又は合成ゴム等が挙げられる。
【0042】又、前記偏平状袋体を形成するためのフィ
ルムないしシートは、目的に応じて、2層以上の積層体
であってもよいが、その素材の選択に当たり、ヒートシ
ール性があり、簡単に熱融着できるものを選ぶのが好ま
しい。この場合、2層以上の樹脂層が熱融着できないと
き、或いは所望により、その間にホットメルト系の接着
フィルムを介在させてこれらの樹脂層を接合してもよい
のである。
【0043】なお、前記偏平状袋体の形状としては特に
限定されるものではなく、冷熱ゲル枕として製品となっ
た場合に、使用者に極端な違和感を与えるものでなけれ
ば、特に制限されるものではないが、一般的には長方形
や略長方形のものが好ましく、その他正方形、略正方
形、楕円形、略楕円形、円形又は略円形等の種々の形状
のものも好適に用いることができる。
【0044】本発明の冷熱ゲルシートは、このように構
成されていることにより、使用時の違和感やズレ等を極
力制御し、頭部へのフィット感を向上させ得る上、安価
で取り扱い性に優れ、しかも過剰冷却による頭痛等の障
害を防止させた安全性の高い冷熱ゲル枕と成り得るので
あるが、使用中の封入した含水ゲルの偏りを一層制御し
たり、頭部へのフィット感を更に向上させることを目的
として、前記偏平状袋体にはその適宜箇所を接合して含
水ゲルの移動、偏りを抑制する接合部が形成されている
ものが、特に好ましい。
【0045】即ち、本発明で用いられる偏平状袋体は、
主として、前述のフィルムないしシートを用いて形成さ
れ、この周縁部を熱融着或いは熱接着して袋体に形成さ
れたものであるが、本発明においては、周縁部以外に、
偏平状袋体の適宜箇所を接合して含水ゲルの移動、偏り
を抑制する接合部が形成されているものが望ましい。こ
の場合、この接合部の形態は特に限定されるものではな
いが、具体的には、用途に応じて、例えば格子状、斜め
格子状、水玉状、縦縞状、網目状、波状、ジグザク状、
横縞状又は破線状等が挙げられるのであり、このように
構成すると、封入した含水ゲルの自由度を制限したり、
含水ゲルの偏りを一層制御したり、冷熱ゲル枕にいわゆ
る「くぼみ」を設けて頭部へのフィット感を更に向上さ
せることが好ましいのである。
【0046】この場合、偏平状袋体を形成するフィルム
ないしシートは、その選択に当たり、ヒートシール性が
あり、簡単に熱融着できるものが好ましいが、ヒートシ
ール性がなく熱融着できないときには、相対する2枚の
フィルムないしシートにおける接着させたい部位の間に
ホットメルト系の接着フィルムを介在させて、これらの
部位を適宜接合してもよい。
【0047】本発明において、偏平状袋体の適宜箇所を
接合して含水ゲルの移動、偏りを抑制する接合部を形成
するにあたり、その接合部は一ヶ所ないし複数箇所に設
けても良いのである。
【0048】なお、本発明で用いられる冷熱ゲルシート
は、従来のものと比較して、非常に薄く構成されている
ので、接合部を形成することによって好適に用いること
ができるのであり、この手段を従来の厚みを有する冷熱
ゲル枕に用いた場合には、使用者に対してゴツゴツした
感触を強く与え、逆に使用感を損ねる結果となるのであ
る。
【0049】本発明で用いられる枕カバーは、前述の冷
熱ゲルシートを挿脱自在に収納する収納部を備えるもの
であれば特に限定されるものではないが、使用感や風合
いを向上させたり、前記冷熱ゲルシートを保護する目的
で、天然繊維又は人工繊維で形成された布製の枕カバー
が好ましい。
【0050】この布としては、例えば、ポリアミド(ナ
イロン)繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、レー
ヨン繊維、アセテート繊維、アクリル繊維、ポリエチレ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維等の
人工繊維、あるいは綿、麻、絹等の天然繊維から選ばれ
た1種または2種以上の素材を用いて形成されたものが
挙げられる。
【0051】加えて、本発明に係る冷熱ゲル枕において
は、前述の冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自
在に収納されてなるものであるが、使用感や取扱性が良
好になるので好ましく、この収納部はポケットでも良
く、又、収納部の開口部には線状ファスナーや面ファス
ナー或いは各種、係止具と係合部からなる開閉具を設け
ても良いのである。
【0052】本発明に係る冷熱ゲル枕は、特に、冷熱ゲ
ルシートの厚さを比較的薄く構成すると共に、当該冷熱
ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自在に収納するこ
とにより、普段、枕を使用しない者であれば、枕に載せ
ずにそのまま敷布団の上に載せて使用し、快適な睡眠を
得ることができるのであり、又、枕の上に載せて使用す
るものである場合、普段使用している枕の上に載せて
(或いは巻き付けて)使用しても使用者が枕の高さや柔
らかさの変化を感じることがない結果、違和感がなく、
寝心地が良くなるのであり、又、頭痛・発熱時や夏期に
おける熱帯夜等の暑くて寝苦しい夜などに、人体の頭部
を冷却することができる上、使用時の違和感やズレ等を
極力制御し、特に、枕と重ねて使用しても異和感がな
く、使用感や頭部へのフィット感を向上させたり、安価
で取り扱い性に優れ、しかも過剰冷却による頭痛等の障
害を防止させた安全性の高い冷熱ゲル枕と成り得るので
ある。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0054】添付図面について説明すると、図1は本発
明の一実施例に係る冷熱ゲル枕を示す斜視図、図2はこ
の実施例に用いられる枕カバーを示す斜視図、図3はこ
の枕カバーに冷熱ゲルシートをほぼ半分収納した状態を
示す斜視図、図4はこの冷熱ゲル枕の使用状態を示す斜
視図である。
【0055】図1〜図3に示す本発明の一実施例に係る
冷熱ゲル枕1は、図4に示すように、人体Aの頭部Bを
冷却するための冷熱ゲルシート2と、この冷熱ゲルシー
ト2を収納する布製の枕カバー3とからなり、前記冷熱
ゲルシート2は後述する含水ゲル2aを後述する偏平状
袋体2b内に封入して形成されてなり、一方、前記枕カ
バー3は、アクリル繊維製のタオル生地で形成され、し
かもその大きさが縦93cm、横45cmの長方形であ
って、そのほぼ中央部に同じタオル生地で長方形の収納
部(ポケット)3a[深さ(枕カバーの長手方向)35
cm、横(幅)45cm]が形成されている。そして、
この枕カバー3の収納部3aには前記冷熱ゲルシート2
が挿脱自在に収納されている。
【0056】本発明に係る冷熱ゲル枕1において、冷熱
ゲルシート2の厚さが5〜25mmの範囲、特に、7.
5〜20mmの範囲に調整されている。尚、4は冷熱ゲ
ル枕1を枕に巻着して固定する面ファスナーである。
【0057】(a)含水ゲルの製造 カルボキシメチルセルロースナトリウム4.0重量部に
グリセリン27.0重量部を加え、更にポリアクリル酸
ナトリウム0.5重量部及び乾燥水酸化アルミニウムゲ
ル0.2重量部を添加し、これに水68.3重量部を配
合し、充分に攪拌、混合することにより、含水ゲルを得
た。
【0058】(b)偏平状袋体 長方形のポリエチレン製の無孔フィルム(厚さ100μ
m)とポリアミド(ナイロン)製の無孔フィルム(厚さ
25μm)のラミネート(積層)フィルムをそのポリエ
チレン製のフィルムどうしが対峙するように2枚重ね合
わせ、その三周縁部をヒートシールによって熱融着する
ことにより、非通気性且つ気密性の偏平状袋体(30c
m×40cm)を得た。
【0059】(c)枕カバー タオル生地の枕カバー(縦93cm、横45cmの長方
形)を作成し、この枕カバーのほぼ中央部に同じタオル
生地で長方形のポケット[深さ(枕カバーの長手方向)
35cm、横(幅)45cm]を形成し、このポケット
に冷熱ゲルシートを挿脱自在に収納し得るように構成さ
れている。
【0060】実施例1 前記(b)の偏平状袋体の投入口から、冷熱ゲル枕の厚
みが12.5mmになるように、前記(a)の含水ゲル
を、空気を抜きながら投入すると共に、当該投入口を熱
融着して封入することにより、冷熱ゲルシートを得た。
【0061】得られた冷熱ゲルシートを前記(c)の枕
カバーのポケットに挿脱自在に収納することにより、本
発明に係る冷熱ゲル枕を得た。
【0062】実施例2 前記実施例1と同様にして得られた冷熱ゲル枕の対角線
の交わる点(中心)から各頂点に向かう対角線に沿って
3cmの距離を置きつつ、その4箇所位置に、それぞれ
ヒートシールによって直径5mm大の円形状の接合部を
形成することにより、冷熱ゲルシートを得た。
【0063】得られた冷熱ゲルシートを前記(c)の枕
カバーのポケットに挿脱自在に収納することにより、本
発明に係る冷熱ゲル枕を得た。
【0064】比較例1 前記(b)の偏平状袋体の投入口から、冷熱ゲル枕の厚
みが40mmになるように、前記(a)の含水ゲルを、
空気を抜きながら投入すると共に、当該投入口を熱融着
して封入することにより、比較用の冷熱ゲル枕を得た。
【0065】前記の実施例1・2及び比較例1の各冷熱
ゲル枕に小穴を設け、この穴から冷熱ゲル枕のほぼ中間
層の位置に温度計の先が届くように温度計を突き刺し、
且つその穴箇所をシール剤でシールした状態で、この各
冷熱ゲル枕を家庭用冷蔵庫の冷凍室(約−15℃)内に
放置し、30分毎の各冷熱ゲル枕の中心温度の変化を測
定した。その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】又、前記の実施例1・2及び比較例1の各
冷熱ゲル枕を24時間冷凍庫に放置し充分に冷却した
後、冷凍庫から取り出し、各冷熱ゲル枕を一晩ずつ3夜
にわたって被験者(パネラー)5人に実際に使用しても
らい、30分毎の各冷熱ゲル枕の表面温度の変化を測定
し、その平均値を算出した結果を表2に示す。
【0068】なお、被験者(パネラー)は、身長165
〜172.5cm、体重56.5〜72kg程度の25
〜32歳の成人男性であり、普段使用している枕に、前
記各冷熱ゲル枕を取り付けて一晩ずつ使用試験を行っ
た。その使用の際の各時間における表面温度を測定し、
その平均値を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】表1に示す結果から、実施例1・2の冷熱
ゲル枕は、冷凍庫内に放置したときに内部が冷却される
までの時間が比較例のものと比べて著しく早いことが確
認され、これより、本発明の冷熱ゲル枕は、前準備のた
めに必要な時間が短く、急な発熱等に対しても迅速に対
応できることが認められた。
【0071】又、表2に示す結果から、実施例1・2の
冷熱ゲル枕は、使用後、2時間から2時間半程度の間、
パネラー(使用者)に冷感を与えていることが確認さ
れ、一方、比較例1のものは、使用後、2時間経過して
も10℃以下の温度を継続していることが確認された。
【0072】そして、試験後、5人のパネラーに各冷熱
ゲル枕の使用感等に関するアンケート調査をしたとこ
ろ、実施例1・2の冷熱ゲル枕は共に5人全員が全く違
和感が無しに使用できると主張し、特に実施例2の冷熱
ゲル枕については、頭部へのフィット感が良く心地よい
使用感であったと回答したのに対し、比較例1のもの
は、枕の高さが替わっていたので寝付けないだけでな
く、使用中に枕から冷熱ゲル枕がズレ落ち易く、又、側
頭部における後側を圧迫し、違和感があり、使用感が悪
いと回答したパネラーが4人あり、又、長時間頭部が冷
却され続けたので接触していた部分に痛みを感じると回
答したパネラーが3人いた。
【0073】図5は本発明の他の実施例に係る冷熱ゲル
枕1であり、図6はそれを小さい枕に使用した状態を示
す説明図であり、図7はそれを大きい枕に使用した状態
を示す説明図である。
【0074】図5に示す本発明の一実施例に係る冷熱ゲ
ル枕1は、人体Aの頭部Bを冷却するための冷熱ゲルシ
ート2と、この冷熱ゲルシート2を収納する布製の枕カ
バー3とからなり、前記冷熱ゲルシート2は後述する含
水ゲル2aを、例えば前記偏平状袋体2b内に封入して
形成されてなり、一方、前記枕カバー3は、アクリル繊
維製のタオル生地で形成され、しかもその大きさが縦5
0cm、横31cmの長方形の本体と、そのほぼ中央部
に同じタオル生地で形成された長方形の収納部(ポケッ
ト)3a[深さ(枕カバーの長手方向)22cm、横
(幅)31cm]と、その幅方向左右両側と中央部の3
箇所に縫着された伸縮性の連結具5a、5bと、この連
結具5a、5bに取着された面ファスナー4a、4bと
からなる。
【0075】そして、この冷熱ゲル枕1を枕Mに使用す
るにあたり、小さい枕Mの場合、図6に示すように、こ
の枕Mに巻き付けて先端部と基端部の面ファスナー4
a、4bを押圧、係止すればよく、又、大きい枕Mの場
合、図7に示すように、この枕Mに巻き付けて先端部の
面ファスナー4a、4bを押圧、係止すればよいのであ
る。そして、この枕カバー3の収納部3aには前記冷熱
ゲルシート2が挿脱自在に収納されている。
【0076】
【発明の効果】本発明は、前記構成を有し、冷熱ゲル枕
の厚さを従来のものと比較して薄く構成されていると共
に、当該冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自在
に収納することにより、使用時の違和感やズレ等を極力
制御することができる上、頭部へのフィット感を向上さ
せ得たり、安価で取り扱い性に優れたり、過剰冷却によ
る頭痛等の障害を発生する事なく至極安全性を向上させ
得るという優れた効果を奏するのである。
【0077】即ち、本発明に係る冷熱ゲル枕においては
その厚さを従来のものと比較して薄く構成されていると
共に、当該冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自
在に収納し、頭痛・発熱時、又は夏期における熱帯夜等
の暑くて寝苦しい夜などに、人体の頭部を冷却するため
に好適に使用され、使用者が高さや柔らかさの変化を感
じなくなり、冷熱ゲル枕を使用する事による違和感もな
く、使用感を向上することができるなどの効果を発現す
るのである。
【0078】又、本発明においては、冷熱ゲル枕の厚さ
を従来のものと比較して薄く構成されていると共に、当
該冷熱ゲルシートを枕カバーの収納部に挿脱自在に収納
されていることにより、冷熱ゲル枕中の含水ゲルの極端
な偏りがなくなるため、頭部へのフィット感が向上し、
この点においても使用感が向上するなどの効果を奏する
のである。
【0079】更に、本発明においては、冷熱ゲル枕の厚
さを従来のものと比較して薄く構成することにより、含
水ゲルの使用量が減少し、コストダウンを図ることがで
きる上、軽く、取り扱い性が向上し、しかも、使用前に
冷凍庫に保存して準備しておく時間が著しく短くなるた
め、急な発熱等に対しても迅速に対応することができる
などの効果を有するのである。
【0080】特に、本発明の冷熱ゲル枕は、従来のもの
と比較して薄く構成することにより、使用時間を眠りに
入るまでの1〜3時間程度の冷却を確保したものであ
り、この技術的思想は、それ以上長時間の冷却は不必要
であるばかりか、深い睡眠に入る妨げになる上、頭痛等
の障害を生じる原因にもなりかねないという知見から得
られたものであり、このように構成することにより、本
発明の冷熱ゲル枕は、使用感を向上させて快適な睡眠を
得ることができる効果を発現すると共に安全性も至極向
上するといった効果をも発現するのである。
【0081】加えて、本発明に係る冷熱ゲル枕の中で
も、周縁部以外に、偏平状袋体の適宜箇所を接合して含
水ゲルの移動、偏りを抑制する接合部を形成すると、封
入した含水ゲルの自由度を制限し、含水ゲルの偏りを一
層制御したり、冷熱ゲル枕にいわゆる「くぼみ」を設け
て一層柔軟性を向上し、頭部等の適用部位へのフィット
感を更に向上させることができるなどの効果を奏するの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る冷熱ゲル枕を示
す斜視図である。
【図2】図2は本発明で好適に用いられる枕カバーを示
す斜視図である。
【図3】図3はこの枕カバーに冷熱ゲルシートをほぼ半
分収納した状態を示す斜視図である。
【図4】図4は本発明の一実施例に係る冷熱ゲル枕の使
用状態を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明の他の実施例に係る冷熱ゲル枕で
ある。
【図6】図6はそれを小さい枕に使用した状態を示す説
明図である。
【図7】図7はそれを大きい枕に使用した状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 冷熱ゲル枕 2 冷熱ゲルシート 2a 含水ゲル 2b 偏平状袋体 3 枕カバー 3a 収納部(ポケット) 4 面ファスナー 5 連結具 A 人体 B 頭部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の頭部を冷却するための冷熱ゲルシ
    ートと、この冷熱ゲルシートを収納する枕カバーとから
    なり、前記冷熱ゲルシートが水、吸水性ポリマー及び不
    凍剤を必須構成成分とする含水ゲルを偏平状袋体内に封
    入して形成されてなり、しかも前記枕カバーには冷熱ゲ
    ルシートを挿脱自在に収納する収納部が形成されている
    ことを特徴とする冷熱ゲル枕。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷熱ゲル枕において、
    冷熱ゲルシートの厚さが5〜25mmである冷熱ゲル
    枕。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の冷熱ゲル枕において、
    冷熱ゲルシートの厚さが7.5〜20mmである冷熱ゲ
    ル枕。
  4. 【請求項4】 偏平状袋体にはその適宜箇所を接合して
    含水ゲルの移動、偏りを抑制する接合部が形成されてい
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷熱ゲル
    枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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