JP2002232998A - 光音響変換装置 - Google Patents

光音響変換装置

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JP2002232998A
JP2002232998A JP2001027802A JP2001027802A JP2002232998A JP 2002232998 A JP2002232998 A JP 2002232998A JP 2001027802 A JP2001027802 A JP 2001027802A JP 2001027802 A JP2001027802 A JP 2001027802A JP 2002232998 A JP2002232998 A JP 2002232998A
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JP
Japan
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diaphragm
receiving element
shape
photoacoustic
light
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JP2001027802A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sakamoto
良雄 坂本
Takahiro Imai
崇博 今井
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】振動板のコンプライアンスを比較的に大きい状
態に保ちながら小形化が可能な光音響変換装置提供す
る。 【解決手段】面発光レーザ素子と受光素子とに振動板1
を対向させて配置し、前記面発光レーザ素子から発光さ
れ前記振動板で反射されたレーザ光を前記受光素子で受
光させ、前記振動板の振動が前記受光素子の出力電流に
変換される光音響変換装置において、前記振動板1はド
ーム形状、コーン形状またはリブで補強された薄板形状
の中央部1aの周囲が平板リング形状部1bで囲まれた
形状とし、前記平板リング形状部1bをクッション部材
3で支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は機械的振動を光信
号に変換し、さらに電気信号に変換する光音響変換装置
に係わり、特に、小型でしかも周波数特性の良好な光音
響変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光を用いた音響電気変換装置(以
下光音響変換装置と称する)の例を図8および図9によ
り説明する。図8に示す振動板10は、例えば、厚さ2
μmのアルミニューム箔を成型加工等を施すことなく平
面の膜状で使用している。
【0003】振動板10で光を反射させたときに反射光
が乱れることを防止するには、極めて薄い振動板10に
皺あるいは弛みが発生しないように平面度を保たなけれ
ばならず、そのために振動板10に張力を加えた状態で
支持リング2に振動板10の周囲を接着していた。
【0004】図9は振動板10を用いた光音響変換装置
の基本構造を示す。振動板10が貼り付けられた支持リ
ング2は図示していない支持部材に固定されている。さ
らに、面発光レーザ素子8および受光素子9は図示して
いない支持部材に固定されており、面発光レーザ素子8
で発光されたレーザ光は振動板10で反射され受光素子
9で受光される。振動板10の位置により受光素子9の
受光量が変化し機械的振動が電気信号に変換される。
【0005】上記した従来の光音響変換装置では、平板
状の振動板10に張力が加えられているために振動板1
0自体のコンプライアンスが低くなる。つまり、振動板
10が硬くなったのと同じ状態となり、張力のない場合
に比べ同じ外力に対して振動板10の振幅が小さくな
る。
【0006】また、一般的に平面状の振動板を用いた場
合、振動板の有する周波数特性はフラットではなく、そ
の振動板特有の共振周波数に共振して周波数特性のピー
クが発生する。そして、その共振周波数以外の周波数で
は振幅幅が小さくなることは良く知られている通りであ
る。従って、図8および図9に示す光音響変換装置では
再生帯域が狭くなることは明らかである。
【0007】上記欠点を改善するために本願出願人が提
案した光音響変換装置の例を図10および図11に示
す。図に示す振動板11は成型加工され、振動板11の
中央部にはドーム形状部11aが形成され、その周囲に
断面円弧状のサスペンション部11bが形成されてい
る。サスペンション部11bのさらに外部に平板リング
形状部11cが形成され、振動板11は平板リング形状
部11cに接着された支持リング2により支持される。
【0008】面発光レーザ素子8および受光素子9は図
示していない支持部材に固定されており、面発光レーザ
素子8で発光されたレーザ光は振動板11で反射され受
光素子9で受光される。振動板11の位置により受光素
子9の受光量が変化し機械的振動が電気信号に変換され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、マイクロホンの
小形化の要求は極めて大きくなっており、マイクロホン
を小形化するためには上記した図8および図9に示す光
音響変換装置の振動板11のサスペンション部11bの
外径を小さくしなければならない。サスペンション部1
1bの外径を小さくすると、ドーム形状部11aとそれ
に一体のサスペンション部11bとの全体のコンプライ
アンスは小さくなり、光音響変換装置の感度が小さくな
るという問題が発生していた。
【0010】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、振動板のコンプ
ライアンスを比較的に大きい状態に保ちながら小形化が
可能な光音響変換装置提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の光音響変換装
置は、面発光レーザ素子と受光素子とに振動板を対向さ
せて配置し、前記面発光レーザ素子から発光され前記振
動板で反射されたレーザ光を前記受光素子で受光させ、
前記振動板の振動が前記受光素子の出力電流に変換され
る光音響変換装置において、前記振動板はドーム形状、
コーン形状またはリブで補強された薄板形状の中央部の
周囲が平板リング形状部で囲まれた形状とし、前記平板
リング形状部をクッション部材で支持したものである。
【0012】さらに、この発明の光音響変換装置は、面
発光レーザ素子と受光素子とに振動板を対向させて配置
し、前記面発光レーザ素子から発光され前記振動板で反
射されたレーザ光を前記受光素子で受光させ、前記振動
板の振動が前記受光素子の出力電流に変換される光音響
変換装置において、前記振動板はドーム形状、コーン形
状またはリブで補強された薄板形状の中央部の周囲が平
板リング形状部で囲まれた形状とし、前記平板リング形
状部を両面からクッション部材で挾持したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施例である光音響変
換装置を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第
1の実施例である光音響変換装置の部材を示す分解断面
図である。この例では、振動板1は厚さ9μmの樹脂フ
ィルムを熱圧成型して作られており、振動板1の中央部
にはドーム形状部1aが形成され、その周囲に平板リン
グ形状部1bが形成されている。
【0014】図2に示すように振動板1の平板リング形
状部1bにはリング状のクッション部材3が接着され、
クッション部材3は支持リング2に接着される。クッシ
ョン部材3は所定の厚さの発泡ウレタンを熱圧成型によ
り約0.4mmの厚さにして所望のコンプライアンスを
得た後プレス加工によりリング状に抜いて作られてい
る。
【0015】このように振動板1を支持した支持リング
2は従来例で説明したように図示していない支持部材に
固定され、さらに、面発光レーザ素子および受光素子が
図示していない支持部材に固定されており、面発光レー
ザ素子で発光されたレーザ光は振動板1で反射され受光
素子で受光される。振動板1の位置により受光素子の受
光量が変化し機械的振動が電気信号に変換される。
【0016】このように振動板1はコンプライアンスの
大きいクッション部材3を介して支持リング2に支持さ
れているので振動板1とクッション部材3との全体のコ
ンプライアンスは大きくなり、さらに、クッション部材
3により弾性支持するために振動板1自体にサスペンシ
ョン部を設ける必要がなく光音響変換装置全体を小さく
することができる。
【0017】図3はこの発明の第2の実施例である光音
響変換装置の部材を示す分解断面図である。この例で
は、振動板1は厚さ4.5〜10μm前後の樹脂フィル
ムを熱圧成型して作られており、振動板1の中央部には
ドーム形状部1aが形成され、その周囲に平板リング形
状部1bが形成されている。振動板1を保持するための
ホルダ4にはパイプ状の胴部の下端から内側に平面状に
延びるストッパ4aが形成されている。この実施例では
ストッパ4aの幅を約1mmとした。
【0018】図4に示すように、ホルダ4のストッパ4
aに当接するように下側のクッション部材5がホルダ4
内に挿入され、さらに、クッション部材5の上に振動板
1が挿入される。振動板1は熱圧成型後プレス加工によ
り余分の部分を切除すると共に最外径がホルダ4のパイ
プ状の胴部の内径寸法より僅かに小さい寸法とされてい
る。
【0019】振動板1をホルダ4に挿入するときには振
動板1の平板リング形状部1bの外周部がガイドとな
り、ドーム形状部1aが所定の公差内に設置され、平板
リング形状部1bの下にクッション部材5が配置された
状態となる。
【0020】振動板1の設置後、さらに、図5に示すよ
うに上側のクッション部材6をホルダ4に挿入する。そ
の後、図6および図7に示すように、押えリング7を圧
入する。この実施例の場合、押えリング7は厚さ0.5
mmのアルミニュームの板を加工したもので、外径寸法
はホルダ4の内径寸法に対応した圧入寸法としてある。
【0021】押えリング7の外径をホルダ4の内径に合
わせ、ハンドプレスにて押えリング7を所定の深さに圧
入すると、クッション部材5およびクッション部材6が
所定量押し潰され、振動板1の平板リング形状部1bは
上下から所定の力で圧接される。すなわち、振動板1の
外周部が下側クッション部材5および上側クッション部
材6に挾持され、かつ所望の摩擦力を介して支持された
状態となる。
【0022】この実施例の場合、適度の摩擦力を得るこ
とができるため、振動板1の平板リング形状部1bとク
ッション部材5およびクッション部材6との装着面に接
着剤を介在させなかったが、接着剤を併用してもよい。
【0023】このように振動板1を支持したホルダ4は
従来例で説明したように図示していない支持部材に固定
され、さらに、面発光レーザ素子および受光素子が図示
していない支持部材に固定されており、面発光レーザ素
子で発光されたレーザ光は振動板1で反射され受光素子
で受光される。振動板1の位置により受光素子の受光量
が変化し機械的振動が電気信号に変換される。
【0024】このように振動板1はコンプライアンスの
大きいクッション部材5およびクッション部材6を介し
てホルダ4に支持されているので振動板1とクッション
部材5、6との全体のコンプライアンスは大きくなり、
さらに、クッション部材5、6により弾性支持するため
に振動板1自体にサスペンション部を設ける必要がなく
光音響変換装置全体を小さくすることができる。
【0025】実施例は以上のように構成されているが発
明はこれに限られず、例えば、振動板の中央部をドーム
形状とする代わりにコーン形状またはリブで補強された
薄板形状としてもこの発明の効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明の光音響変換装置によれば、振
動板の外周部をクッション部材を介して支持したため振
動板とクッション部材との全体のコンプライアンスは大
きくなり、さらに、クッション部材により弾性支持する
ために振動板自体にサスペンション部を設ける必要がな
く光音響変換装置全体を小さくすることができる。
【0027】また、振動板とクッション部材との全体の
コンプライアンスが大きいため、音圧による振動板の振
幅を増やすことになり、反射光の変化量が大きくなるた
め振幅の検出が極めて容易となる。さらに、クッション
部材の弾性率が小さいため、可聴音周波数での共振ピー
クが小さくなり、周波数特性が改善されるという効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である光音響変換装置
の部材を示す分解断面図である。
【図2】同光音響変換装置の部材を示す断面図である。
【図3】この発明の第2の実施例である光音響変換装置
の部材を示す分解断面図である。
【図4】同光音響変換装置の組み立て段階を示す断面図
である。
【図5】同光音響変換装置の次の組み立て段階を示す断
面図である。
【図6】同光音響変換装置のさらに次の組み立て段階を
示す断面図である。
【図7】図6におけるA部拡大断面図である。
【図8】従来の光音響変換装置の部材を示す分解断面図
である。
【図9】同光音響変換装置を示す側面図である。
【図10】従来の光音響変換装置の他の例を示す側面図
である。
【図11】図10におけるB部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 振動板、1a ドーム形状部、1b 平板リング形
状部 2 支持リング 3 クッション部材 4 ホルダ、4a ストッパ 5、6 クッション部材 7 押えリング 8 面発光レーザ素子 9 受光素子 10 振動板 11 振動板、11a ドーム形状部、11b サスペ
ンション部 11c 平板リング形状部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面発光レーザ素子と受光素子とに振動板
    を対向させて配置し、前記面発光レーザ素子から発光さ
    れ前記振動板で反射されたレーザ光を前記受光素子で受
    光させ、前記振動板の振動が前記受光素子の出力電流に
    変換される光音響変換装置において、前記振動板はドー
    ム形状、コーン形状またはリブで補強された薄板形状の
    中央部の周囲が平板リング形状部で囲まれた形状とし、
    前記平板リング形状部をクッション部材で支持したこと
    を特徴とする光音響変換装置。
  2. 【請求項2】 面発光レーザ素子と受光素子とに振動板
    を対向させて配置し、前記面発光レーザ素子から発光さ
    れ前記振動板で反射されたレーザ光を前記受光素子で受
    光させ、前記振動板の振動が前記受光素子の出力電流に
    変換される光音響変換装置において、前記振動板はドー
    ム形状、コーン形状またはリブで補強された薄板形状の
    中央部の周囲が平板リング形状部で囲まれた形状とし、
    前記平板リング形状部を両面からクッション部材で挾持
    したことを特徴とする光音響変換装置。
JP2001027802A 2001-02-05 2001-02-05 光音響変換装置 Pending JP2002232998A (ja)

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