JP2002232320A - 高周波モジュール - Google Patents

高周波モジュール

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JP2002232320A
JP2002232320A JP2001022428A JP2001022428A JP2002232320A JP 2002232320 A JP2002232320 A JP 2002232320A JP 2001022428 A JP2001022428 A JP 2001022428A JP 2001022428 A JP2001022428 A JP 2001022428A JP 2002232320 A JP2002232320 A JP 2002232320A
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capacitor
coupler
high frequency
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Satoru Iwasaki
悟 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力増幅部とカップラおよび分波回路、高周波
スイッチを一体化しても、高調波レベル制御を容易に、
かつ効率的に行うことができ、電力増幅部に用いられる
高周波用半導体素子の特性を最大限に引き出すことがで
きる高周波モジュールを提供する。 【解決手段】電力増幅部AMP1,AMP2と、カップ
ラCOP1、COP2と、分波回路DIP1と、高周波
スイッチSW1、SW2とを具備するとともに、カップ
ラCOP1、COP2および/または分波回路DIP1
に、オープンスタブL3,L4,L5,L6、分布定数
線路L7とコンデンサC5の直列共振回路、およびイン
ダクタL8とコンデンサC6の直列共振回路のうちの少
なくとも1種を、高調波レベル制御用として設けてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波モジュール
に関し、特に、電力増幅部からの出力をモニタするため
のカップラと、通過帯域の異なる複数の送受信系を各送
受信系に分離する分波回路とを有する高周波モジュール
に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年の携帯電話の普及には、目を見張るも
のがあり、携帯電話の機能、サービスの向上が図られて
いる。そして、新たな携帯電話として、デュアルバンド
携帯電話の提案がなされている。このデュアルバンド携
帯電話は、通常の携帯電話が一つの送受信系のみを取り
扱うのに対し、2つの送受信系を取り扱うものである。
これにより、利用者は都合の良い送受信系を選択して利
用することができるものである。
【0003】近年の欧州においては、通過帯域の異なる
複数の送受信系を有するGSM/DCSのデュアルバン
ド方式の携帯電話が検討されている。
【0004】図8に、GSM/DCSデュアルバンド方
式の回路ブロック図を示す。図8に示したGSM/DC
Sデュアルバンド方式の場合には、送信時においては、
Tx側の電力増幅器AMP100またはAMP200で
増幅した後、カップラCOP100またはCOP200
を通し、高周波スイッチ、分波回路から成る高周波スイ
ッチモジュールASM1を経由してアンテナANTから
電波を送信する。
【0005】一方、受信時においては、電波がアンテナ
ANTから受信され、高周波スイッチモジュールASM
1を介して取り出し、受信回路(Rx)側の電力増幅器
AMP300、またはAMP400へ送出される。
【0006】上記デュアルバンド方式の携帯電話におい
て、従来、それぞれの送受信系にそれぞれ専用の部品、
即ち、カップラCOP100、COP200、電力増幅
器AMP100、AMP200を用いて回路が構成すれ
ば、機器の大型化、高コスト化を招く。共通可能な部分
はできるだけ共通部品を用いることが、機器の小型化、
低コスト化に有利となる。そのため、今後とも、より機
能を高めつつ一層の小型化、軽量化が進展するものと期
待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
においては、例えばデュアルバンド対応高周波スイッチ
モジュールに代表されるような一部のモジュール化は行
なわれているが、高周波スイッチモジュール、カップラ
および電力増幅器の各部品をプリント配線基板に実装し
ているため、さらなる小型化、軽量化は困難であるとい
う問題があった。
【0008】そこで、近年においては、電力増幅器、こ
の電力増幅器の出力電力を分配するカプラ、高周波信号
の送受信信号を分波する高周波スイッチなどをモジュー
ル化することが提案されている。
【0009】上記した高周波モジュールにおいて、主要
特性の一つにスプリアス特性がある。これは、基本周波
数以外の高次高調波におけるレベルを規定するものであ
るが、このスプリアス調整としては、通常電力増幅部
の、特に出力整合回路において調整を行っていた。一般
的には、出力整合回路部にある高調波制御用の回路であ
る、オープンスタブやLC直列回路、電源供給線路等で
調整を行っていた。
【0010】つまり、高周波モジュールとなった場合で
も、基本的に高調波を自由に制御できる回路上の素子は
電力増幅部にしか無く、また一方ではモジュール化が進
み、小型化が進むにつれ、高調波制御用の回路も、電源
供給用の線路等を用いて高調波制御も兼ねるようにし、
高調波制御用としての専用回路を削減する方向に進んで
いるという現状もあるため、電力増幅部の出力整合回路
のみでスプリアス特性の調整をすることに関しては限界
があり、今後さらなるモジュールの小型化が進んでいっ
た場合に電力増幅部のみでスプリアス調整を行いつつモ
ジュールの小型化を行うことが困難な状況となってい
る。
【0011】本発明は、電力増幅部とカップラおよび分
波回路、高周波スイッチを一体化しても、高調波レベル
制御を容易に、かつ効率的に行うことができ、電力増幅
部に用いられる高周波用半導体素子の特性を最大限に引
き出すことができる高周波モジュールを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波モジュー
ルは、高周波用半導体素子を有し、高周波入力信号を増
幅する電力増幅部と、該電力増幅部からの出力をモニタ
するためのカップラと、通過帯域の異なる複数の送受信
系を各送受信系に分離する分波回路と、送信系と受信系
を切り替える高周波スイッチとを具備するとともに、前
記カップラおよび/または前記分波回路に、オープンス
タブ、分布定数線路とコンデンサの直列共振回路、およ
びインダクタとコンデンサの直列共振回路のうちの少な
くとも1種を、高調波レベル制御用として設けてなるも
のである。
【0013】本発明の高周波モジュールによれば、カッ
プラおよび/または分波回路に高調波制御用のオープン
スタブ、あるいは分布定数線路とコンデンサの直列共振
回路、あるいはインダクタとコンデンサの直列共振回路
を有していることから、電力増幅部の出力整合回路以外
でも高調波レベル制御が可能であるために、より自由度
の高い、かつ効率的な高調波レベル制御を達成できる。
【0014】また、本発明では、カップラおよび/また
は分波回路にオープンスタブを設けてなるとともに、該
オープンスタブのスタブ長が基本波の1/4波長よりも
短いことが望ましい。
【0015】オープンスタブのスタブ長が基本波の1/
4波長よりも短い線路長であるために、任意の高調波の
制御が可能となり、また、オープンスタブから回路の両
側を見たときの任意の高調波のインピーダンスを非共役
整合とすることも可能であるため、より効率的に高調波
レベルを制御できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る高周波モジ
ュールのブロック図を示す。本発明の高周波モジュール
は、通過帯域の異なる複数の送受信系を各送受信系に分
ける分波回路DIP1、および高調波信号を取り除くた
めのローパスフィルタLPF2、前記各送受信系に送信
系と受信系を切り替える高周波スイッチSW1、SW2
と、電力増幅部AMP1、AMP2と、これらの電力増
幅部AMP1、AMP2の出力をモニタするために、高
周波スイッチSW1、SW2のTx端子側に接続され、
各々の通過周波数に対応したカップラCOP1、COP
2とで構成されている。
【0017】なお、高周波スイッチSW1、SW2は、
GSM/DCSデュアルバンド方式の携帯電話機におい
て、それぞれのシステムに対応する送信回路Txと共通
回路である分波回路DIP1との接続、および受信回路
Rxと共通回路である分波回路DIP1との接続を切り
換えるために用いられる。
【0018】また、Tx側のカップラCOP1、COP
2は、各々の増幅部AMP1、AMP2により増幅され
た送信信号の一部を取り出し、APC回路にフィードバ
ック信号を送る役割を果たす。
【0019】図2に、図1の分波回路DIP1、高周波
スイッチSW1、SW2、カップラCOP1、COP2
の具体的構成について説明する。Tx1側のカップラC
OP1と接続される高周波スイッチSW1の第1ポート
P1は、ダイオードDAG1のアノードに接続されてい
る。また、ダイオードDAG1のアノードは、インダク
タLAG2およびコンデンサCAG4を介して接地され
ている。
【0020】さらに、インダクタンスLAG2とコンデ
ンサCAG4との接続点は、制御抵抗RG1を介して制
御端子VG1に接続されている。また、ダイオードDA
G1のカソードは、分波回路DIP1の第2ポートP2
に接続されている。
【0021】この第2ポートP2には、伝送線路STL
1の一端が接続され、この伝送線路STL1の他端は、
Rx1信号出力端子である第3ポートP3に接続されて
いる。また、伝送線路STL1の他端は、ダイオードD
AG2のアノードに接続され、ダイオードDAG2のカ
ソードは、コンデンサCAG2、インダクタLAG1を
介して接地されている。ここでコンデンサCAG2、イ
ンダクタLAG1にて形成される並列共振回路は、第1
ポートP1と第3ポートP3間のアイソレーションを制
御する役割を担っている。
【0022】同様にTx2側のカップラCOP2は、高
調波信号を取り除くためのローパスフィルタLPF2の
第4ポートP4に接続されている。また、ローパスフィ
ルタLPF2の他端は、高周波スイッチSW2のダイオ
ードDAD1のアノードに接続されている。
【0023】また、ダイオードDAD1のアノードは、
インダクタLAD2およびコンデンサCAD4を介して
接地されている。さらに、インダクタLAD2とコンデ
ンサCAD4との接続点は、制御抵抗RD1を介して制
御端子VD1に接続されている。また、ダイオードDA
D1のカソードは、分波回路DIP1の第5ポートP5
に接続されている。
【0024】さらに、第5ポートP5には、伝送線路S
TL2の一端が接続され、この伝送線路STL2の他端
は、Rx2信号出力端子である第6ポートP6に接続さ
れている。また、伝送線路STL2の他端は、ダイオー
ドDAD2のアノードに接続され、ダイオードDAD2
のカソードは、コンデンサCAD2、インダクタLAD
1を介して接地されている。ここでコンデンサCAD
2、インダクタLAD1にて形成される並列共振回路
は、ポートP4とポートP6間のアイソレーションを制
御する役割を担っている。
【0025】また、アンテナ端子ANTは分波回路DI
P1を介してそれぞれ第2ポートP2、第5ポートP5
に接続されている。この分波回路DIP1は、異なる2
つのシステムの周波数、例えば900MHz帯の送受信
信号と1800MHz帯の送受信信号を分離する役割を
持っている。
【0026】ここで分波回路DIP1は、例えば180
0MHz帯を通過させるハイパスフィルタHPF1と、
コンデンサC2と、インダクタL2と、900MHz帯
を通過させるローパスフィルタLPF1と、コンデンサ
C1と、インダクタL1とにより形成されている。
【0027】分波回路DIP1、高周波スイッチSW
1、SW2、ローパスフィルタLPF2、およびカップ
ラCOP1、COP2が基板に内蔵されている。例え
ば、分波回路DIP1を構成するハイパスフィルタHP
F1、ローパスフィルタLPF1、高調波を取り除くた
めのローパスフィルタLPF2、および高周波スイッチ
SW1、SW2を構成する伝送線路STL1、STL
2、およびカップラCOP1、COP2が、電極パター
ンと誘電体層とを積層してなる基板に内蔵されている。
また、分波回路DIP1、高周波スイッチSW1、SW
2、ローパスフィルタLPF2、およびカップラCOP
1、COP2の一部を構成する、ダイオード等のチップ
素子が基板上に実装されている。
【0028】図3に、図1の増幅部AMP1、AMP2
の回路図を、図4に図3の具体的構成を示す。
【0029】例えば、欧州の携帯電話システムであるG
SM/DCSのデュアル方式において、一方がGSM用
高周波電力増幅部AMP1で、もう一方がDCS用高周
波電力増幅部AMP2であり、これらが複合されて電力
増幅部AMPが構成されている。
【0030】電力増幅部AMPは、高周波用半導体素子
(以下、高周波用MMICということもある)3a,3
bと、これらの高周波用MMIC3a,3bに接続され
た、高周波入力信号の入力インピーダンス整合をとるた
めの入力整合回路2a,2bと、高周波用MMIC3
a,3bに電圧を供給する電圧供給線路6a,6bに接
続された、所望の出力特性に整合をとるための出力整合
回路5a,5bとを具備している。
【0031】入力整合回路2a,2bは、コンデンサや
インダクタ等を有している。
【0032】一方、出力整合回路5a,5bは、異なる
信号を送出する出力側マイクロストリップライン線路
7,10を有しており、この出力側マイクロストリップ
ライン線路7,10と出力端子12,15との間には出
力側直流阻止コンデンサCが接続されている。出力端子
12,15が、図1、図2のTx端子に接続されること
になる。
【0033】出力側マイクロストリップライン線路7,
10は、出力端子12,15に接続される外部回路との
インピーダンス整合を最適なものとして所望の出力特
性、例えば出力電力・消費電流等を単独であるいは同時
に満足するように整合をとるためのものであり、この出
力側マイクロストリップライン線路7,10は出力整合
用コンデンサC21a、C31aを介して接地されてい
る。
【0034】さらに、出力側マイクロストリップライン
線路7、10には、高周波用MMIC3a、3bに電圧
を印加するための電圧供給線路6a、6bが接続されて
おり、また、先端開放分布定数線路(オープンスタブ)
17a、17bが電圧供給線路6a、6bと並列に接続
されている。
【0035】電力増幅部AMPは、具体的には図4に示
すように、2つの電力増幅部AMP1、AMP2として
所定の値の比誘電率を有する誘電体基板に形成されてい
る。具体的には欧州の携帯電話システムであるGSM/
DCSのデュアル方式において、A−B間下部がGSM
用の高周波電力増幅部AMP1で、A−B間上部がDC
S用高周波電力増幅部AMP2である。
【0036】電力増幅部AMPは、高周波用MMIC3
(3a、3b)に接続された、高周波入力信号の入力イ
ンピーダンス整合をとるための入力整合回路2と、バイ
アス回路4と、所望の出力特性に整合をとるために出力
整合回路5a、5bとを具備している。入力整合回路2
は、コンデンサやインダクタ等が接続されている。
【0037】出力整合回路5a、5bにおいては、高周
波用MMIC3には、所望の出力特性、例えば出力電力
・消費電流等を単独であるいは同時に満足するように整
合をとるために、分布定数線路である出力側マイクロス
トリップライン線路7,10が接続されており、これら
の出力側マイクロストリップライン線路7,10は出力
整合用コンデンサC21a、C31aを介して接地され
ている。
【0038】さらに、出力側マイクロストリップ線路
7、10には、先端開放分布定数線路17a、17bが
接続されている。
【0039】A−B間の上部のDCS用高周波電力増幅
回路AMP2の周波数が1800MHzで、GSM用高
周波電力増幅回路AMP1の900MHzの2倍の周波
数にあたる。GSM側の高調波、特に2倍波が、DCS
側の基本波である1800MHzの高調波信号に干渉に
よって影響を与える恐れがあるが、本発明では、出力側
マイクロストリップライン線路7、10に先端開放分布
定数線路17a、17bを設けることで高調波レベルを
低減することが可能となる。
【0040】そして、出力整合回路5a、5bにおい
て、DCS側の出力側マイクロストリップライン線路7
とGSM側の出力側マイクロストリップライン線路10
の間には、GND線路9及びGND線路18が配置さ
れ、GSM側とDCS側の出力マイクロストリップ線路
7、10間の干渉を低減する配置となっている。このG
ND線路9、18は平行に形成されており、複数のビア
ホール導体によりGNDに接続されている。
【0041】電圧供給線路6a、6b、先端開放分布定
数線路17a、17bの線路長は、高周波入力信号にお
ける基本波の波長の1/4よりも短くされている。線路
長が基本波の1/4波長に固定でなく1/4波長より短
いために高調波の位相を調整することができ、カップラ
と増幅部間の任意のスプリアス周波数において非共役整
合とすることができるとともに、小型の高周波モジュー
ルを得ることができる。
【0042】そして、本発明の高周波モジュールでは、
分波回路DIP1、カプラCOP1、COP2には、そ
れぞれオープンスタブL3、L4、L5、L6が並列に
接続されていることが重要である。
【0043】オープンスタブL3、L4、L5、L6は
スプリアス特性を制御するためのスタブで、スタブ長
は、基本波の1/4波長よりも短い線路長に設定する。
基本波の1/4波長よりも短い線路長であるために、高
調波の位相を調整することができ、任意のスプリアス周
波数において非共役整合とすることも可能となるため、
より効率的に高調波の制御が達成される。
【0044】また、オープンスタブL3,L4,L5,
L6の代わりに、図5、図6に示すように、分布定数線
路L7とコンデンサC5の直列共振回路、またはインダ
クタL8とコンデンサC6の直列共振回路で構成しても
良い。この場合においてもコンデンサC5、C6の容量
値ならびに分布定数線路L7の線路長、インダクタL8
のインダクタンスを変更することで、同様に任意の高調
波レベルの制御が可能となる。
【0045】特に、オープンスタブ、直列共振回路のう
ち、より精度よく高調波レベルの制御を行うという点か
ら考えると、部品定数の変更が可能なインダクタとコン
デンサの直列共振回路を設けることが望ましい。また、
オープンスタブは分波回路DIP1またはカプラCOP
1、COP2のいずれか一方に設けても良いが、上記例
のように、分波回路DIP1およびカプラCOP1、C
OP2の両方に、それぞれオープンスタブL3、L4、
L5、L6を設けることが、高調波レベルの制御の自由
度、効率という点から望ましい。
【0046】以上のように構成された高周波モジュール
では、電力増幅部AMPの出力整合回路5a、5bにお
ける電圧供給線路6a、6b、先端開放分布定数線路1
7a、17b以外にも、カプラCOP1、COP2およ
び分波回路DIP1に並列にオープンスタブL3、L
4、L5、L6、または分布定数線路L7とコンデンサ
C5の直列共振回路、またはインダクタL8とコンデン
サC6の直列共振回路を構成することにより、電力増幅
部AMP1、AMP2の出力整合回路5a、5b以外に
おいても、高調波レベルを制御して低減することがで
き、これにより、高調波レベルをさらに自由に、かつ効
率的に制御できる。
【0047】なお、本発明の高周波モジュールはこれら
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能である。
【0048】本発明者は、上記した電力増幅部AMP
1、AMP2、分波回路DIP1、ローパスフィルタL
PF2、高周波スイッチSW1、SW2、カップラCO
P1、COP2とを一体化し、モジュール化するととも
に、カプラCOP1に並列にオープンスタブL5を設け
た場合について、高調波レベルの減衰量についてGSM
側回路でシミュレーションを行い、図7に記載した。
【0049】図7(a)は、オープンスタブL5、L6
を設けない場合の減衰量、(b)はオープンスタブL
5、L6のスタブ長を共に基本波の1/4波長よりも短
い約0.25mmとした時の減衰量、(c)はオープン
スタブL5、L6のスタブ長をそれぞれ基本波の1/4
波長よりも短い約0.25mm、約1.6mmとした時
の減衰量である。
【0050】この図7より、オープンスタブ長を変更す
ることでS21特性における高調波レベルの変化が確認
され、オープンスタブL5を設けた場合には、設けない
場合よりも基本波の2倍波、3倍波、4倍波・・・等の
高調波の減衰量が大きく、高調波レベルを低減できるこ
とが判る。また、図7(b)、(c)より、オープンス
タブL5のスタブ長を最適化することにより、さらに高
調波レベルを低減することができることが判る。
【0051】
【発明の効果】本発明の高周波モジュールによれば、カ
ップラおよび/または分波回路に高調波制御用のオープ
ンスタブ、あるいは分布定数線路とコンデンサの直列共
振回路、あるいはインダクタとコンデンサの直列共振回
路を有していることから、電力増幅部の出力整合回路以
外でも高調波レベル制御が可能であるために、より自由
度の高い、かつ効率的な高調波レベル制御を達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波モジュールの概念を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の高周波モジュールにおける分波回路、高
周波スイッチ、カップラの回路図である。
【図3】本発明の高周波モジュールの電力増幅部の回路
図である。
【図4】図3のパターン配置図である。
【図5】本発明の分布定数線路とコンデンサの直列共振
回路図である。
【図6】本発明のインダクタとコンデンサの直列共振回
路図である。
【図7】高調波レベルの減衰量についてGSM側回路で
シミュレーションした際のS21特性を示すもので、
(a)はオープンスタブを設けない場合、(b)はスタ
ブ長が約0.25mmの場合、(c)はスタブ長が約
1.6mmの場合である。
【図8】従来の高周波スイッチ、カップラ、電力増幅器
を有する送受信系のブロック図である。
【符号の説明】
AMP1、AMP2・・・電力増幅部 COP1、COP2・・・カップラ SW1、SW2・・・高周波スイッチ DIP1・・・分波回路 L3,L4,L5,L6・・・オープンスタブ C5,C6・・・コンデンサ L7・・・分布定数線路 L8・・・インダクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波用半導体素子を有し、高周波入力信
    号を増幅する電力増幅部と、該電力増幅部からの出力を
    モニタするためのカップラと、通過帯域の異なる複数の
    送受信系を各送受信系に分離する分波回路と、送信系と
    受信系を切り替える高周波スイッチとを具備するととも
    に、前記カップラおよび/または前記分波回路に、オー
    プンスタブ、分布定数線路とコンデンサの直列共振回
    路、およびインダクタとコンデンサの直列共振回路のう
    ちの少なくとも1種を、高調波レベル制御用として設け
    てなることを特徴とする高周波モジュール。
  2. 【請求項2】カップラおよび/または分波回路にオープ
    ンスタブを設けてなるとともに、該オープンスタブのス
    タブ長が基本波の1/4波長よりも短いことを特徴とす
    る請求項1記載の高周波モジュール。
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