JP2002230777A - ディスク記録装置 - Google Patents

ディスク記録装置

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JP2002230777A
JP2002230777A JP2001026329A JP2001026329A JP2002230777A JP 2002230777 A JP2002230777 A JP 2002230777A JP 2001026329 A JP2001026329 A JP 2001026329A JP 2001026329 A JP2001026329 A JP 2001026329A JP 2002230777 A JP2002230777 A JP 2002230777A
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recording
disk
track
area
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Application number
JP2001026329A
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English (en)
Inventor
Kentaro Sakanashi
謙太郎 坂梨
Yoshihiro Kashiwagi
義弘 柏木
Takao Tani
太加雄 谷
Hiroshi Iwasa
浩史 岩佐
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジャンプエラーが発生しても、動作を終了ない
し一時停止することなく、継続して最後まで記録を行う
ことのできるディスク記録装置を提供する。 【解決手段】リードインエリア記録中にジャンプエラー
が発生した場合、エラー発生位置Eからトラック1周分
だけ戻った位置Xのアドレスを計算し、この位置Xより
さらに4セクタ前にある位置Yに戻って、トラック1a
のデータを読み取る。そして、読み取り過程でTOCデ
ータの切れ目が検出されたときに、この切れ目のアドレ
スを記録開始位置Zとして決定し、この位置Zからデー
タの上書きを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−RW(Comp
act Disk rewritable)やMD(Mini Disk)のような書
き換え可能なディスクに対してデータを記録するディス
ク記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体としては従来から種々のも
のがあるが、最近ではデータの読み出しや追記だけでな
く、データを何回でも書き換えて記録できるCD−RW
のような記録媒体が登場し、実用に供されている。特公
平6―101121号公報や特開平6―44672号公
報には、書き換え可能なディスクにデータを記録するデ
ィスク記録装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD−RW
等へデータを記録している間に、ピックアップに振動が
加わると、ディスク上に形成される光スポットが正規の
トラック位置から逸脱して、ジャンプエラーが発生す
る。ここで、データ記録はディスクの内周から外周へ向
かって進行してゆくため、光スポットがディスクの内周
側へジャンプすると、ジャンプ先の記録済みデータが上
書きされて、壊れてしまうことになる。従来、このよう
なジャンプエラーが発生した場合は、エラー終了処理を
していたため、エラーを修正するには最初から記録をや
り直さねばならなかった。
【0004】なお、上記特公平6―101121号公報
には、記録中に光ヘッドがトラックずれを生じたとき
に、トラックずれが生じる直前のトラック上の位置を検
出し、検出された直前位置に光ヘッドを戻して記憶手段
の信号をディスクに記録することが記載されているが、
破壊された記録済みデータの修復については開示がな
い。また、特開平6―44672号公報では、振動セン
サによって振動が検知された後、所定時間内にトラック
ずれ信号が発生したときに、ジャンプエラー発生の危険
ありとして記録動作を一時的に停止するようにして、記
録済みデータの破壊を防止することが記載されている。
しかし、このものでは振動センサという余分な部品が必
要となるばかりでなく、記録動作を一時停止させること
から、時間のロスが生じるという欠点がある。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて提案するもの
であり、その課題とするところは、ジャンプエラーが発
生しても、動作を終了ないし一時停止することなく、継
続して最後まで記録を行うことのできるディスク記録装
置を提供することにある。また、本発明の他の課題は、
振動センサなどの余分な部品を必要とせず、安価に構成
できるディスク記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るディスク記録装置は、書き換え可能な
ディスクのトラックに設けられた記録エリアにデータを
記録するディスク記録装置であって、記録エリアへのデ
ータ記録中にジャンプエラーが発生した場合は、ディス
ク上のエラー発生位置からトラックの所定長さ分(たと
えばトラック1周分)だけ戻った位置を基準として記録
開始位置を決定し、この記録開始位置より記録エリアに
データを上書きするようにしたものである。
【0007】このようにすることで、ジャンプエラーが
発生すると、ディスク上のエラー発生位置より前の位置
からデータが記録エリアに上書きされるため、破壊され
た記録済みデータの復元がされるとともに、エラー処理
動作を連続して行うことができる。したがって、従来の
ように記録動作を終了したり一時的に停止させたりする
必要がない。また、処理をソフトウエアだけで行えるの
で、新たな部品の付加も不要であり、安価に構成でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るディスク記
録装置の一例を示したブロック図である。ここでは、C
D−RW用の記録再生装置を例に挙げている。図におい
て、1はCD−RWからなるディスク、2はディスク1
を回転駆動するスピンドルモータ、3はディスク1にレ
ーザビームを照射してデータの記録再生を行う光ピック
アップ、4は光ピックアップ3を走査するためのスライ
ドモータである。
【0009】5は光ピックアップ3が読み取った信号を
増幅し、また光ピックアップ3へ書き込み信号を供給す
るRF回路、6はRF回路5の信号からトラックのアド
レスを検出するアドレスデコーダ、7はRF回路5から
の信号に基づいてスピンドルモータ2およびスライドモ
ータ4を制御するサーボ制御回路、8はディスク1に記
録するデータをエンコードし、また、ディスク1から読
み出されたデータをデコードするエンコーダ/デコー
ダ、9はDRAMから構成されるバッファメモリ、10
はバッファメモリ9へのデータの格納、およびバッファ
メモリ9からのデータの読み出しを制御するメモリコン
トローラ、11はPC(パーソナルコンピュータ)など
のホスト装置との間で信号の授受を行うためのホストイ
ンターフェイス、12はCPUやメモリなどを含んで構
成されるシステムコントローラ、13は各種動作を実行
するためのキーやスイッチを含む操作部、14はディス
クの情報などを表示する液晶ディスプレイ等から構成さ
れる表示部である。以上述べたディスク装置の構成は、
従来のものと変わりはない。
【0010】ディスク1を構成するCD−RWは、照射
する光ビームの強度に応じて、薄膜の結晶状態が2つの
状態(結晶および非結晶)に変化することを利用して記
録再生を行う相変化型の光ディスクであって、トラック
上にリードインエリア、リードアウトエリア、ユーザデ
ータエリアおよびプログラムメモリエリアの各記録エリ
アを備えている。リードイン(Lead In)エリアは、セ
ッションの先頭に位置し、そのセッションに含まれるト
ラックの目次情報であるTOC(Table of Contents)
データを記録するエリアである。リードアウト(Lead O
ut)エリアは、セッションの最後に位置し、セッション
の終了を表すデータを記録するエリアである。ユーザデ
ータエリアは、リードインエリアとリードアウトエリア
の間に位置し、ユーザがオーディオ装置やPCなどから
転送されるデータを記録するエリアである。プログラム
メモリエリア(以下、PMAと記す)は、最終的に書き
込むTOCデータを一時的に保存するためのエリアであ
る。
【0011】次に、上記のようなディスク記録装置にお
いて、ディスク1への記録中に光ピックアップ3に振動
が加わりジャンプエラーが発生した場合の処理について
説明する。なお、以下の説明では、光ピックアップ3の
スポットがディスク1の内周側へジャンプした場合を想
定している。また、上述した各記録エリアは、それぞれ
記録形式が異なっているので、場合分けをして説明す
る。
【0012】(1)リードインエリア記録中にジャンプ
エラーが発生した場合 図2は、リードインエリアにおける記録形式の一部を示
したテーブルである。1トラックのTOCデータは、デ
ータの保証を考慮して、3セクタずつ同じデータが記録
されたものとなっており、3セクタごとに同じPOIN
Tが付与されている。このPOINTはトラック番号を
表している。したがって、3セクタごとにトラック番号
が変わることになる。
【0013】今、図3に示すように、ディスク1上のト
ラック1aにおいてリードインエリアへデータを記録し
ている間に、光スポットが内周側へ飛んでジャンプエラ
ーが発生したとする。このとき、図4に示したように、
ディスク1上のエラー発生位置Eからトラック1周分だ
け戻った位置をXとし、Xよりさらに4セクタ前にある
位置Yからトラック1aのデータを読み取る。エラー発
生位置Eからトラック1周分戻った位置Xのアドレス
が、図2においてN+16であったとすると、ここから
4セクタ前に戻った位置Yのアドレスは、N+12とな
る。そして、このN+12の位置からデータを読み取っ
てゆくと、図2のように、N+14とN+15の間にお
いて、TOCデータの切れ目Pが検出される。この切れ
目Pは、トラックとトラックの境界であって、上述のよ
うに3セクタごとにトラックが変わるので、4セクタ前
からデータを読み取ると、かならず切れ目Pが検出され
ることになる。
【0014】このTOCデータの切れ目Pが検出された
ときに、切れ目Pのすぐ次に来るアドレスN+15を、
記録開始位置Zとして決定する。そして、この位置から
トラック1aに再度データを記録して、記録済みのデー
タに上書きを行うとともに、エラー発生位置E以降のト
ラック1aにデータの記録を行う。これによって、エラ
ージャンプによって破壊されたデータ(図4でX位置の
データ)は修復されるとともに、記録動作は中断される
ことなくトラック1aの最後まで継続される。
【0015】図5は、以上の処理を示したフローチャー
トであって、図1のシステムコントローラ12において
CPUが実行する手順を表したものである。まず、記録
するデータの編集等を行ってリードイン記録の準備をし
(ステップS1)、ディスク1のリードインエリアへの
記録を開始する(ステップS2)。そして、記録が終了
したか否かを判定して(ステップS3)、記録が終了す
れば(ステップS3;YES)、処理を終了する。ま
た、記録が終了してなければ(ステップS3;NO)、
記録エラー(ジャンプエラー)が発生したか否かを判定
し(ステップS4)、エラーが発生してなければ(ステ
ップS4;NO)、ステップS2での記録を継続する。
【0016】リードインエリアへの記録途中でジャンプ
エラーが発生すると(ステップS4;YES)、エラー
発生位置Eのアドレスをメモリから取得し(ステップS
5)、このアドレスに基づいて、エラー発生位置Eから
トラック1周分だけ戻った位置Xのアドレスを計算する
(ステップS6)。続いて、算出された位置Xのアドレ
スよりさらに4セクタ前にある位置Yに戻って、トラッ
ク1aのデータを読み取る(ステップS7)。そして、
読み取り過程でTOCデータの切れ目Pが検出されたと
きに、切れ目Pのアドレスを記録開始位置Zとして決定
し、記録するTOCデータと記録開始位置とを特定する
(ステップS8)。その後、トラックに記録されている
情報を識別するためのサブコードのデータを準備して
(ステップS9)、ステップS2に戻り、上述の記録開
始位置Zからデータの上書きを開始する。
【0017】(2)リードアウトエリア記録中にジャン
プエラーが発生した場合 図6は、リードアウトエリアにおける記録形式の一部を
示したテーブルである。リードアウトエリアでは、すべ
てのセクタに同じデータが記録され、たとえばオーディ
オデータの場合は無音データが記録される。このため、
各セクタのPOINTの値は同じであり、リードインエ
リアのようなTOCデータの切れ目Pが存在しない。し
たがって、記録中にジャンプエラーが発生した場合は、
ディスク1上のエラー発生位置からトラック1周分だけ
戻った位置(図6ではN+16)を求め、この位置を記
録開始位置に決定する。そして、この位置からトラック
1aに再度データを記録して、記録済みのデータに上書
きを行うとともに、エラー発生位置以降のトラックにデ
ータの記録を行う。これによって、エラージャンプによ
って破壊されたデータは修復されるとともに、記録動作
は中断されることなくトラック1aの最後まで継続され
る。
【0018】図7は、以上の処理を示したフローチャー
トであって、図1のシステムコントローラ12において
CPUが実行する手順を表したものである。まず、記録
するデータの編集等を行ってリードアウト記録の準備を
し(ステップS11)、ディスク1のリードアウトエリ
アへの記録を開始する(ステップS12)。そして、記
録が終了したか否かを判定して(ステップS13)、記
録が終了すれば(ステップS13;YES)、処理を終
了する。また、記録が終了してなければ(ステップS1
3;NO)、記録エラー(ジャンプエラー)が発生した
か否かを判定し(ステップS14)、エラーが発生して
なければ(ステップS14;NO)、ステップS12で
の記録を継続する。
【0019】リードアウトエリアへの記録途中でジャン
プエラーが発生すると(ステップS14;YES)、エ
ラー発生位置のアドレスをメモリから取得する(ステッ
プS15)。そして、このアドレスに基づいて、エラー
発生位置からトラック1周分だけ戻った位置のアドレス
を計算し、算出されたアドレスを記録開始位置として決
定する(ステップS16)。その後、サブコードのデー
タを準備して(ステップS17)、ステップS12に戻
り、上述の記録開始位置からデータの上書きを開始す
る。
【0020】なお、ディスク1が複数のセッションを備
えたマルチセッションディスクの場合は、リードアウト
エリアの記録形式が図8のようになり、各セクタに対応
するPOINTは2種類のものが交互に記録される。し
たがって、ジャンプエラーが発生した場合は、エラー発
生位置からトラック1周分だけ戻った位置(図8ではN
+16)を求め、ここからさらに2セクタ前に戻った位
置(N+14)からデータを読み取って、POINTの
値が変化した位置(N+15)を記録開始位置とすれば
よい。
【0021】(3)ユーザデータエリア記録中にジャン
プエラーが発生した場合 図9は、ユーザデータエリアに記録するデータが格納さ
れるバッファメモリ9を示した図である。バッファメモ
リ9には、エラーが発生するまでの間にディスク1に記
録したエンコード済みのデータが残っている。記録中に
ジャンプエラーが発生した場合は、ディスク1上のエラ
ー発生位置からトラック1周分だけ戻った位置のアドレ
スを求め、これらの間のセクタ数を計算する。そして、
図9のバッファメモリ9上で、エラー発生位置に対応す
るアドレスから、上記セクタ数だけ戻ったアドレスを記
録開始位置とし、この位置からエンコード済みのデータ
を読み出して、トラック1aにデータの上書きを行うと
ともに、エラー発生位置以降のトラックにデータの記録
を行う。これによって、エラージャンプによって破壊さ
れたデータは修復されるとともに、記録動作は中断され
ることなくトラック1aの最後まで継続される。ユーザ
データエリアの場合は、先の2つの場合と異なり、デー
タを編集してから記録するのではなく、バッファに残っ
ているデータを読み出して記録するので、上記のような
メモリ上での処理が必要となる。
【0022】図10は、以上の処理を示したフローチャ
ートであって、図1のシステムコントローラ12におい
てCPUが実行する手順を表したものである。まず、ユ
ーザデータエリア記録の準備を行い(ステップS2
1)、バッファメモリ9に格納されたデータを読み出し
て、ディスク1のユーザデータエリアへの記録を開始す
る(ステップS22)。そして、記録が終了したか否か
を判定して(ステップS23)、記録が終了すれば(ス
テップS23;YES)、処理を終了する。また、記録
が終了してなければ(ステップS23;NO)、記録エ
ラー(ジャンプエラー)が発生したか否かを判定し(ス
テップS24)、エラーが発生してなければ(ステップ
S24;NO)、ステップS22での記録を継続する。
【0023】ユーザデータエリアへの記録途中でジャン
プエラーが発生すると(ステップS24;YES)、エ
ラー発生位置のアドレス(A)をメモリから取得する
(ステップS25)。そして、このアドレス(A)に基
づいて、エラー発生位置からトラック1周分だけ戻った
位置のアドレス(B)を計算する(ステップS26)。
次に、アドレス(A)からアドレス(B)までのセクタ
数(C)を計算する(ステップS27)。そして、バッ
ファメモリ9上のエラー発生位置に対応するアドレスか
ら、セクタ数(C)だけ戻ったアドレスを記録開始位置
とし(ステップS28)、ステップS22に戻って、上
記の記録開始位置からデータの上書きを開始する。
【0024】(4)PMA記録中にジャンプエラーが発
生した場合 図11は、PMAにおける記録形式の一部を示したテー
ブルである。PMAにおいては、1トラックのTOCア
イテムは、データの保証を考慮して、5セクタずつ同じ
アイテムが記録されたものとなっており、5セクタごと
に同じPOINTが付与されている。このPOINTは
トラック番号を表している。したがって、5セクタごと
にトラック番号が変わることになる。ただし、PMAの
最後に記録される最終アイテムに関しては、最終アドレ
スが10の倍数となることが規格上定められているの
で、図12に示したように、10セクタにわたって同じ
アイテムが記録される(N+10〜N+19)。
【0025】PMAへデータを記録している間にジャン
プエラーが発生した場合は、ディスク1上のエラー発生
位置からトラック1周分だけ戻った位置(N+19)を
求め、この位置よりさらに11セクタ前にある位置(N
+8)から、トラック1aのデータを読み取る。この読
取過程において、TOCアイテムの切れ目Qが検出され
る。この切れ目Qは、トラックとトラックの境界であっ
て、上述のように5セクタまたは10セクタごとに存在
するので、11セクタ前からデータを読み取ると、かな
らず切れ目Qが検出されることになる。図11の場合
は、N+8からN+19までの間に切れ目Qが2つ存在
し、図12の場合は、N+8からN+19までの間に切
れ目Qが1つ存在する。
【0026】そこで、図11の場合は、1つ目のTOC
アイテムの切れ目Qが検出されたときに、切れ目Qのア
ドレス(N+10)を記録開始位置として決定し、図1
2の場合は、TOCアイテムの切れ目Qが検出された時
点で、切れ目Qのアドレス(N+10)を記録開始位置
として決定する。そして、これらの記録開始位置からト
ラック1aに再度データを記録して、記録済みのデータ
に上書きを行うとともに、エラー発生位置以降のトラッ
ク1aにデータの記録を行う。これによって、エラージ
ャンプによって破壊されたデータは修復されるととも
に、記録動作は中断されることなくトラック1aの最後
まで継続される。
【0027】図13は、以上の処理を示したフローチャ
ートであって、図1のシステムコントローラ12におい
てCPUが実行する手順を表したものである。まず、記
録するデータの編集等を行ってPMA記録の準備をし
(ステップS31)、PMAへの記録を開始する(ステ
ップS32)。そして、記録が終了したか否かを判定し
て(ステップS33)、記録が終了すれば(ステップS
33;YES)、処理を終了する。また、記録が終了し
てなければ(ステップS33;NO)、記録エラー(ジ
ャンプエラー)が発生したか否かを判定し(ステップS
34)、エラーが発生してなければ(ステップS34;
NO)、ステップS32での記録を継続する。
【0028】PMAへの記録途中でジャンプエラーが発
生すると(ステップS34;YES)、エラー発生位置
のアドレスをメモリから取得し(ステップS35)、こ
のアドレスに基づいて、エラー発生位置からトラック1
周分だけ戻った位置のアドレスを計算する(ステップS
36)。続いて、算出されたアドレスよりさらに11セ
クタ前にある位置に戻って、トラック1aのデータを読
み取る(ステップS37)。そして、読み取り過程で検
出されるTOCアイテムの切れ目Qが2つあるか否かを
判定し(ステップS38)、図11のように切れ目Qが
2つの場合は(ステップS38;YES)、1つ目の切
れ目Qのアドレスを記録開始位置とし、記録するTOC
アイテムと記録開始位置とを特定する(ステップS3
9)。一方、図12のように切れ目Qが1つの場合は
(ステップS38;NO)、その切れ目Qのアドレスを
記録開始位置とし、記録するTOCアイテムと記録開始
位置とを特定する(ステップS41)。そして、ステッ
プS39またはステップS41を実行した後、サブコー
ドのデータを準備して(ステップS40)、ステップS
32に戻り、上述の記録開始位置からデータの上書きを
開始する。
【0029】以上のようにして、上記実施形態において
は、各記録エリアへのデータ記録中にジャンプエラーが
発生した場合に、ディスク上のエラー発生位置からトラ
ックの1周分だけ戻った位置を基準として記録開始位置
を決定し、この位置より記録エリアにデータを上書きす
るようにしている。このため、エラージャンプによって
データが破壊されても、上書きにより修復することがで
き、その後も記録動作が継続して行われるので、従来の
ようにエラー終了にして最初から記録をやり直したり、
一時停止したりする必要がない。しかも、振動センサ等
の部品の追加も不要であり、図1の既存のハードウエア
構成をそのまま用いて、ソフトウエアの変更だけで対応
することが可能となる。
【0030】なお、以上ではCD−RW用の記録装置に
ついて説明したが、MD用の記録装置についても、エラ
ージャンプ発生時の処理は基本的にCD−RWの場合と
同様である。ただ、MDにはPMAという記録領域は存
在しないので、前記(4)の処理は行われない。また、
MDの場合はセクタの他にクラスタというデータブロッ
ク長の単位が用いられる(1クラスタは32セクタ)。
さらに、MDではTOCはUTOCという呼称に置換え
られるが、本発明におけるTOCには、UTOCも含ま
れる。
【0031】また、上記各記録エリアでの処理におい
て、エラー発生位置からトラックの1周分だけ戻った位
置を特定するにあたっては、装置の機構的な誤差を考慮
して、1周分ちょうどの位置よりもさらに若干のデータ
ブロック長だけ戻った位置を求めるのが望ましい。実際
には、この位置は1周分のアドレスから2セクタ程度戻
った位置として算出される。したがって、本発明でいう
トラックの1周分とは、1周分ちょうどの長さだけでな
く、上記のような補正量も含んだ長さを意味する。
【0032】また、トラックの1周分だけ戻すことに限
らず、2周分や3周分を戻すことも可能である。さら
に、ディスクの内周側と外周側とではトラックの円周の
長さが異なるので、エラー発生位置から戻す量を一律
に、外周にあるリードアウトエリアの外側円周分(直径
115mm×π)に相当するセクタ数だけ戻すようにし
てもよい。これによると、エラー発生位置がどこであっ
ても、最低1周分の戻し量を確保することができる。
【0033】さらに、上記実施形態においては、書き換
え可能なディスクとしてCD−RWやMDを例に挙げた
が、本発明は、これ以外に、MO(Magnet-Optical Dis
k)、DVD(Digital Versatile Disk)−RAM、D
VD+RW、DVD―R/Wなどの書き換え可能なディ
スクを用いる装置にも適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ジャンプエラーが発生
した場合に、エラー発生位置より前の位置からデータを
上書きすることで、破壊データを復元できるとともに、
記録動作を終了ないし一時停止することなく、最後まで
継続して行うことができる。また、新たな部品を追加す
る必要もなく、装置を安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録装置の一例を示した
ブロック図である。
【図2】リードインエリアにおける記録形式の一部を示
したテーブルである。
【図3】ジャンプエラーの発生を説明する図である。
【図4】ジャンプエラーに対する処理を説明する図であ
る。
【図5】リードインエリア記録時にジャンプエラーが発
生したときの処理を示すフローチャートである。
【図6】リードアウトエリアにおける記録形式の一部を
示したテーブルである。
【図7】リードアウトエリア記録時にジャンプエラーが
発生したときの処理を示すフローチャートである。
【図8】マルチセッションディスクにおけるリードアウ
トエリアの記録形式の一部を示したテーブルである。
【図9】ユーザデータエリアに記録するデータが格納さ
れるバッファメモリを示した図である。
【図10】ユーザデータエリア記録時にジャンプエラー
が発生したときの処理を示すフローチャートである。
【図11】PMAにおける記録形式の一部を示したテー
ブルである。
【図12】PMAにおける他の記録形式の一部を示した
テーブルである。
【図13】PMA記録時にジャンプエラーが発生したと
きの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク 1a トラック 3 光ピックアップ 9 バッファメモリ 12 システムコントローラ E エラー発生位置 P TOCデータの切れ目 Q TOCアイテムの切れ目 X トラック1周分だけ戻った位置 Y Xから4セクタ前にある位置 Z 記録開始位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 浩史 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井 電機株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC05 CC06 DE03 DE12 DE17 DE23 DE29 DE39 EF05 GK12 5D090 AA01 BB03 CC01 DD03 FF02 FF05 FF08 FF26 GG02 GG36 HH01 5D110 AA16 BB02 DA06 DB03 DB13 DC28 DF04 5D117 AA02 BB06 CC04 EE08 EE16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CD−RWからなるディスクのトラックに
    設けられたリードインエリア、リードアウトエリア、ユ
    ーザデータエリアおよびプログラムメモリエリアの各記
    録エリアにデータを記録するディスク記録装置におい
    て、 リードインエリアへのデータ記録中にジャンプエラーが
    発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置からトラ
    ックの所定長さ分だけ戻った位置よりさらに4セクタ前
    にある位置からデータを読み取り、TOCデータの切れ
    目となる位置からデータを上書きし、 リードアウトエリアへのデータ記録中にジャンプエラー
    が発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置からト
    ラックの所定長さ分だけ戻った位置からデータを上書き
    し、 ユーザデータエリアへのデータ記録中にジャンプエラー
    が発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置のアド
    レスと、エラー発生位置からトラックの所定長さ分だけ
    戻った位置のアドレスとに基づいて、両位置間のセクタ
    数を算出し、ユーザデータエリアへ記録済みのデータが
    記憶されているバッファ上で、前記エラー発生位置に対
    応するアドレスから前記セクタ数だけ前に戻ったアドレ
    スを記録開始位置として、当該記録開始位置よりデータ
    を上書きし、 プログラムメモリエリアへのデータ記録中にジャンプエ
    ラーが発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置か
    らトラックの所定長さ分だけ戻った位置よりさらに11
    セクタ前にある位置からデータを読み取り、TOCアイ
    テムの切れ目となる位置からデータを上書きする、こと
    を特徴とするディスク記録装置。
  2. 【請求項2】書き換え可能なディスクのトラックに設け
    られた記録エリアにデータを記録するディスク記録装置
    において、 記録エリアへのデータ記録中にジャンプエラーが発生し
    た場合は、ディスク上のエラー発生位置からトラックの
    所定長さ分だけ戻った位置を基準として記録開始位置を
    決定し、 前記記録開始位置より記録エリアにデータを上書きする
    ことを特徴とするディスク記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のディスク記録装置におい
    て、 リードインエリアへのデータ記録中にジャンプエラーが
    発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置からトラ
    ックの所定長さ分だけ戻った位置よりさらに所定のデー
    タブロック長だけ前にある位置からデータを読み取り、
    TOCデータの切れ目となる位置からデータを上書きす
    ることを特徴とするディスク記録装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のディスク記録装置におい
    て、 リードアウトエリアへのデータ記録中にジャンプエラー
    が発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置からト
    ラックの所定長さ分だけ戻った位置からデータを上書き
    することを特徴とするディスク記録装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のディスク記録装置におい
    て、 ユーザデータエリアへのデータ記録中にジャンプエラー
    が発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置のアド
    レスと、エラー発生位置からトラックの所定長さ分だけ
    戻った位置のアドレスとに基づいて、両位置間のデータ
    ブロック長を算出し、ユーザデータエリアへ記録済みの
    データが記憶されているバッファ上で、前記エラー発生
    位置に対応するアドレスから前記データブロック長だけ
    前に戻ったアドレスを記録開始位置として、当該記録開
    始位置よりデータを上書きすることを特徴とするディス
    ク記録装置。
  6. 【請求項6】請求項2に記載のディスク記録装置におい
    て、 プログラムメモリエリアへのデータ記録中にジャンプエ
    ラーが発生した場合は、ディスク上のエラー発生位置か
    らトラックの所定長さ分だけ戻った位置よりさらに所定
    のデータブロック長だけ前にある位置からデータを読み
    取り、TOCアイテムの切れ目となる位置からデータを
    上書きすることを特徴とするディスク記録装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    のディスク記録装置において、 ディスク上のエラー発生位置から戻るトラックの所定長
    さは、トラックの1周分であることを特徴とするディス
    ク記録装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    のディスク記録装置において、 ディスク上のエラー発生位置から戻るトラックの所定長
    さは、リードアウトエリアの外側円周分であることを特
    徴とするディスク記録装置。
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