JP2002230576A - 画像データ処理装置及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】立体の被写体をデータの保存とその加工を容易
にする画像データ処理装置及び方法を得ることにある。 【解決手段】立体を撮影してその画像データを２次元デ
ータに変換して記憶し、これを視点データと規格データ
に基づいて読み出しディスプレイに立体画像として表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は立体の画像信号をディス
プレイ上に表示するための画像データ処理装置及びその
方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、地球、星座などの例えば球状であ
る立体の被写体を観察する場合には、地球儀、天球儀と
してそのまま球状の模型に加工したものがある。

【０００３】

【発明が解決する課題】しかしながら、このような立体
の被写体はそれをデータとして保存し、必要に応じて加
工して再現することは極めて困難であった。

【０００４】そこで、本発明の目的は立体の被写体のデ
ータを保存し、加工が容易な画像データ処理装置及びそ
の方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は請求項１で示すように立
体を撮影してその画像を２次元データに変換するための
変換手段と、変換手段において変換された２次元データ
を視点データと視角データに基づいて読み出すための読
み出し手段と、読み出し手段により読み出されたデータ
に基づいて立体の画像を表示するためのディスプレイと
から画像データ処理装置に係るものである。

【０００６】また、本発明は請求項２で示すように立体
を撮影してその画像を２次元データに変換し、この変換
された２次元データを記憶し、この記憶されたデータを
視点データと視角データとに基づいて読み出し、読み出
された２次元データに基づいて立体の画像をディスプレ
イに表示する画像データ処理方法に係るものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、図１から図３を用いて本発
明の実施の形態を説明する。１は立体の被写体を撮影し
た画像をデジタル信号からなる２次元データに変換する
ための変換手段を形成する変換回路である。この画像は
地球Ｅを北半球Ｅｎ、南半球Ｅｓとを魚眼レンズ付きカ
メラ２で夫々別々に撮影したものである。３は変換回路
１の出力データを記憶するための記憶手段を形成する記
憶回路であり、北半球Ｅｎの２次元データ記憶用の記憶
回路３ｎと南半球の２次元データ記憶用の記憶回路３ｓ
とからなる。４は変換回路１の出力データで北半球Ｅｎ
の２次元データ、南半球Ｅｓの２次元データを夫々記憶
回路３ｎ、３ｓに振り分けて書き込むように制御する書
き込み回路である。５は記憶回路２ｎ、２ｓに記憶され
た２次元データを読み出すための読み出し手段を形成す
る読み出し回路であり、視点、視角設定回路６の設定デ
ータに基づき読み出し動作がなされるものである。７は
読み出された２次元データを長方形の表示面７ａに球状
の画像として表示するためのディスプレイであり、８は
その駆動回路である。

【０００８】その詳細について図２と共に説明する。例
えば、北極上を視点Ａ１とし且つ視角Ｂ１をとった場合
は、ディスプレイ７における表示面７ａは地球Ｅ上で長
方形の領域７ｂに対応する。従って、表示面７ａの左上
隅点Ｐ１に対応する２次元データＱ１はそれが記憶され
た記憶回路３ｎから読み出される。次に、隣接した点Ｐ
２に対応する２次元データＱ２が読み出される。このよ
うにして点Ｐｎは２次元データＱｎが読み出され、１フ
レーム分が走査されディスプレイ７に地球Ｅ上の長方形
領域７ａの画像が再現される構成になっている。

【０００９】例えば、北半球Ｅｎと南半球Ｅｓとの両方
が視野に入る視点Ａ２、視角Ｂ２にあっては、前記表示
面７ａの点Ｐ１、Ｐ２に対応する２次元データｑ１，ｑ
２は記憶回路３ｎに存在するが、点Ｐｎに対応する２次
元データｑｎは記憶回路３ｓに存在する。即ち、両方の
記憶回路３ｎ、３ｓに記憶された２次元データが読み出
されて１フレーム分がディスプレイ７上に再現される構
成になっている。

【００１０】本発明の実施例における画像データ処理方
法について、図３に基づいて説明をする。まず、ステッ
プＳ１では地球Ｅを北半球Ｅｎ，南半球Ｅｓ別に魚眼レ
ンズ付きカメラ２で撮影をする。ステップＳ２ではその
画像を２次元データに変換する。ステップＳ３では２次
元データを記憶回路３に書き込む。この書き込みは北半
球Ｅｎの２次元データを記憶回路３ｎに、南半球Ｅｓの
２次元データを記憶回路３ｓに対応させて書き込む。ス
テップＳ４では視点、視角が任意に設定される。ステッ
プＳ５では設定された視点、視角のデータに基づいて記
憶回路３からの２次元データが読み出される。この読み
出しはディスプレイ７上の表地面７ａに対応して走査さ
れる。視角、視点のデータによっては記憶回路３ｎ、３
ｓの両方から２次元データが読み出される。このように
して読み出された２次元データはディスプレイ７に球状
の画像として表示される。

【００１１】本発明の他の実施例を図４に基づいて説明
する。例えば天球儀Ｙを被写体とした画像は魚眼レンズ
付きカメラ２によって北半球、南半球別に撮影して得ら
れる。この画像は変換回路１により２次元データに変換
して記憶回路３に記憶するようになっている。９は記憶
回路３に接続された制御回路であって、記憶回路３に記
憶されたデータをディスプレイ７に表示した状態でモニ
ターしながら所望個所の削除、新規の図形の挿入などの
データの加工を行うためのものである。天体儀Ｙにあっ
ては、視角、視点による加工だけでなく不要な星座を削
除したり、星座名に相当した図形を挿入する必要性があ
る。従って、制御回路９の操作によりこれらの加工が容
易になされる。

【００１２】図５は本発明の第一の変形例であって、北
半球Ｅｎ及び赤道付近の使用頻度が高い場合には、球体
を２分する切り口をそれに合わせて不均等に南半球Ｅｓ
側とすればよい。

【００１３】図６は本発明の第二の変形例であって、北
極と南極付近は使用しない場合は赤道を中心にした中央
部分のみを貼り付けた形で２次元データを記憶回路３に
記憶させればよい。この際は記憶回路３の記憶素子は単
一でもよい。

【００１４】また、被写体は真円状の球体でなく楕円状
の球体、その他の多面体である立体であるものに適用で
きる。

【００１５】また、本発明においては、前記視点、視角
設定回路６は更に表示面７ａでの画像の天地を３６０度
にわたって連続的に可変設定できるような機能をもたせ
ることもできる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、立体を被写体としてディスプ
レイ上に視点、視角を任意に変更して加工した状態で表
示することが容易であり、またその保存も容易であるな
どの効果を有する。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における画像データ処理装置を
示すブロック図である。

【図２】本発明の実施例における画像データ処理装置の
詳細を説明するための説明図である。

【図３】本発明の実施例における画像データ処理方法を
説明するための流れ図である。

【図４】本発明の他の実施例における画像データ処理装
置を示すブロック図である。

【図５】本発明の第一の変形例を示す説明図である。

【図６】本発明の第二の変形例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 魚眼レンズ付きカメラ ２ 変換回路（変換手段） ３ 記憶回路（記憶手段） ４ 書き込み回路 ５ 読み出し回路（読み出し手段） ６ 視点、視角設定回路 ７ ディスプレイ ８ 駆動回路 ９ 制御回路 Ｅ 地球 Ａ１，Ａ２ 視点 Ｂ１，Ｂ２ 視角

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】立体を撮影してその画像を２次元データに
   変換するための変換手段と、前記変換手段において変換
   された２次元データを記憶するための記憶手段と、前記
   記憶手段に記憶された２次元データを視点データと視角
   データに基づいて読み出すための読み出し手段と、前記
   読み出し手段により読み出されたデータに基づいて前記
   立体の画像を表示するためのディスプレイとから構成し
   たことを特徴とする球面画像データ処理装置。
2. 【請求項２】立体を撮影してその画像を２次元データに
   変換し、この変換された２次元データを記憶し、この記
   憶された２次元データを視点データと視角データとに基
   づいて読み出し、読み出された２次元データに基づいて
   前記立体の画像をディスプレイに表示する画像データ処
   理方法。