JP2002230207A - 電子データコンテンツの配信システム、配信方法および配信装置、並びに電子データコンテンツの配信用プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電子データコンテンツの配信システム、配信方法および配信装置、並びに電子データコンテンツの配信用プログラムを記録した記録媒体

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JP2002230207A
JP2002230207A JP2001027489A JP2001027489A JP2002230207A JP 2002230207 A JP2002230207 A JP 2002230207A JP 2001027489 A JP2001027489 A JP 2001027489A JP 2001027489 A JP2001027489 A JP 2001027489A JP 2002230207 A JP2002230207 A JP 2002230207A
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Hiroshi Ogawa
宏 小川
Noboru Sonehara
曽根原  登
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はID情報が一体化された電子データ
コンテンツを配信するためのシステムに関し、コンテン
ツの2次利用に伴う不正を防止することを目的とする。 【解決手段】 ID情報が一体化された電子データコン
テンツをコンシューマに提供するコンテンツ提供部(業
者A44)を備える。個々のコンテンツのID情報を業
者A44と業者B46との間で共有するためのID管理
部を備える。コンシューマ♯1はコンテンツ配信部(業
者B46)にコンテンツをアップロードする。業者B4
6は、アップロードされたコンテンツと一体化されてい
るID情報を、ID管理部内の情報と照合することで、
アップロードに係るコンテンツが正規のコンテンツか否
かを判断する。その結果、正規のコンテンツと判断され
たものだけを第3者(コンシューマ♯2)に配信可能な
状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子データコンテ
ンツの配信システム、配信方法および配信装置、並びに
電子データコンテンツの配信用プログラムを記録した記
録媒体に係り、特に、ID情報が一体化された電子デー
タコンテンツを配信するためのシステム、方法および装
置、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、電子データコンテンツ(以
下、単に「コンテンツ」と称す)を電子ファイルの形態
で売買するオンラインショッピングの従来のシステムを
説明するための図を示す。従来のシステムには、オンラ
インショッピングの機能を提供するネットワーク10
と、そのネットワークに接続されたプラットホーム12
とが含まれている。
【0003】ネットワーク10には、オンラインショッ
ピングのサービスを提供するサービス提供機能14、個
々のコンシューマの個人情報を管理する個人セキュリテ
ィ管理機能16、およびコンシューマに提供するコンテ
ンツの商品管理を行う商品管理機能18などが備わって
いる。サービス提供機能14は、コンテンツ販売のサイ
トを運営するサービス提供業者などにより実現される。
個人セキュリティ管理機能16は、クレジットカード会
社が運営するセキュリティ管理センタなどにより実現さ
れる。また、商品管理機能18は、コンテンツを提供す
る会社などにより実現される。
【0004】図10に示すシステムは、ネットワーク1
0を介して電子ファイル形式のコンテンツを売買するた
めのシステムである。具体的には、このシステムによれ
ば、デジタルビデオファイル、デジタル音楽ファイル、
ゲームソフトなどに代表されるアプリケーションプログ
ラム、書籍等の電子出版物ファイルなどをオンラインで
売買することができる。
【0005】以下、コンシューマ♯1がコンテンツを購
入する場合の手順について説明する。プラットホーム1
2には、サービス提供機能14により運営されるホーム
ページ上に、商品として提供されているコンテンツを検
索するコンテンツ検索機能20が備わっている。コンシ
ューマ♯1は、サービス提供業者14のホームページに
アクセスした後、先ず、その機能20を用いて購入した
いコンテンツを検索する。
【0006】プラットホーム12には、また、コンシュ
ーマ側の個人情報やセキュリティ情報、すなわち、メー
ルアドレス、住所および氏名、並びにクレジットカード
番号などを送信する機能22が備わっている。コンシュ
ーマ♯1は、所望のコンテンツを購入する場合、その機
能22を利用して、個人情報およびセキュリティ情報を
ネットワーク10に送信する。
【0007】プラットホーム12には、更に、ネットワ
ーク10から提供されるコンテンツを受信する機能24
が備わっている。コンシューマ♯1のセキュリティ情報
などがサービス提供機能14により処理され、その結
果、サービス提供機能14によりコンテンツが送信され
てきた場合、プラットホーム12は、その機能24を利
用してコンテンツを受信する。
【0008】サービス提供機能14には、ホームページ
上でコンテンツを販売するためのコンテンツ販売処理部
26と、コンテンツの蓄積および送信を行うコンテンツ
蓄積サーバ28とが備わっている。コンテンツ販売処理
部26は、コンシューマの要求に応じてコンテンツを閲
覧し、また、コンシューマからセキュリティ情報が送信
されてきた場合に、個人セキュリティ管理機能16を利
用して、コンシューマの信用確認を行う。コンテンツ蓄
積サーバ28は、販売に備えてコンテンツを蓄積してお
り、信用確認の得られたコンシューマに対して購入希望
のコンテンツを送信すると共に、商品管理機能18との
間で、コンテンツのID情報、すなわち、コンテンツに
係わるライセンスや商品コードなどの情報を交換する。
【0009】ネットワーク10とプラットホームとの間
では、インターネットで用いられるTCP/IPプロトコルに
より交信が行われる。上述したコンテンツの販売に際し
ては、図10に示すように、コンテンツ検索処理に伴う
交信C-1、個人情報およびセキュリティ情報を送信する
ための交信C-2、およびコンテンツの授受に伴う交信C-3
が順次行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ゲームソフトを記録し
たCD−ROMや有体物である書籍などは、中古市場で
盛んに売買されている。ネットワーク10上を流通する
コンテンツについても、1次コンシューマから2次コン
シューマへの転売を目的とする市場が形成される可能性
がある。更に、デジタルビデオなどのコンテンツに関し
ては、いわゆるオンデマンド映像配信などの形態で、1
次コンシューマの所有するコンテンツが広く第3者に提
供される可能性がある。
【0011】CD−ROMや書籍などの有体物は、物と
対価との交換で取引が成立する。このため、有体物につ
いては、転売に伴って不正コピーの問題が生ずることは
ない。しかしながら、電子データのコンテンツについて
は、不正なコピーによって容易に大量の複写物を生産す
ることができる。このため、コンテンツの転売を想定し
た場合、不正にコピーされた複写物の流通を防止する必
要がある。
【0012】また、1次コンシューマが、自己の所有す
るコンテンツを自由に2次コンシューマに提供できると
すれば、ライセンス範囲を逸脱してコンテンツが不正に
利用される事態、例えば、非営利目的での配信のみが認
められている場合にコンテンツが有料で配信される事態
などが予想される。従って、2次コンシューマによるコ
ンテンツの利用を想定した場合、利用条件を逸脱した不
正な行為を効果的に防止する必要がある。
【0013】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、コンテンツの2次利用に伴う不正
を効果的に防止することのできる電子データコンテンツ
の配信システムを提供することを第1の目的とする。ま
た、本発明は、コンテンツの2次利用に伴う不正を効果
的に防止するための電子データコンテンツの配信方法を
提供することを第2の目的とする。また、本発明は、コ
ンテンツの2次利用に伴う不正を効果的に防止するうえ
で有効な電子データコンテンツの配信装置を提供するこ
とを第3の目的とする。更に、本発明は、コンピュータ
上で上記の配信装置を実現するためのプログラムを記録
した記録媒体を提供することを第4の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電子データコンテンツの配信システムであって、ID情
報が一体化された電子データコンテンツをコンシューマ
に提供するコンテンツ提供部と、個々の電子データコン
テンツと一体化されているID情報を管理するID管理
部と、コンシューマからアップロードされてきた電子デ
ータコンテンツからID情報を検出するID情報検出部
と、コンシューマからアップロードされてきた前記電子
データコンテンツのID情報を前記ID管理部から読み
出すID情報読み出し部と、前記電子データコンテンツ
から検出されたID情報と、前記ID管理部から読み出
されたID情報とを照合して、前記電子データコンテン
ツが正規のコンテンツか否かを判断する比較照合部と、
前記比較照合部において正規の電子データコンテンツと
判断されたものだけを配信可能な状態とするコンテンツ
配信部と、を備えることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子データコンテンツの配信システムであって、前記ID
情報には、個々の電子データコンテンツの利用条件が含
まれており、前記コンテンツ配信部は、前記利用条件の
範囲内で前記電子データコンテンツの配信を許容するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
子データコンテンツの配信システムであって、前記コン
テンツ配信部は、アップロードされてきた電子データコ
ンテンツの利用条件に、アップロード後にコンシューマ
側に残るデータの破棄を求める条項が含まれているか否
かを確認する破棄要求確認部と、前記条項に規制される
電子データコンテンツを、前記コンシューマから破棄証
明を受けた場合にのみ配信可能な状態とする破棄証明確
認部と、を備えることを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項記載の電子データコンテンツの配信システム
であって、前記ID情報は、電子透かしの形態で電子デ
ータコンテンツと一体化されており、前記コンテンツ提
供部は、コンシューマに提供される電子データコンテン
ツに埋め込まれた電子透かしの鍵情報を前記ID管理部
に提供する鍵情報提供部を備え、前記ID情報検出部
は、アップロードされてきた電子データコンテンツに対
応する鍵情報を前記ID管理部から検出する鍵情報検出
部を備えることを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか1項記載の電子データコンテンツの配信システム
であって、前記コンテンツ提供部は、動画電子ファイル
をコンシューマに提供する動画電子ファイル提供部を備
え、前記コンテンツ配信部は、コンシューマに対して動
画データを配信する動画配信サーバを備えることを特徴
とする。
【0019】請求項6記載の発明は、電子データコンテ
ンツの配信方法であって、ID情報が一体化された電子
データコンテンツをコンシューマに提供するコンテンツ
提供ステップと、個々の電子データコンテンツのID情
報を記録するID管理ステップと、コンシューマからア
ップロードされてきた電子データコンテンツからID情
報を検出するID情報検出ステップと、コンシューマか
らアップロードされてきた前記電子データコンテンツの
ID情報を前記ID管理部から読み出すID情報読み出
しステップと、前記電子データコンテンツから検出され
たID情報と、前記ID管理部から読み出されたID情
報とを照合して、前記電子データコンテンツが正規のコ
ンテンツか否かを判断する比較照合ステップと、前記比
較照合部において正規の電子データコンテンツと判断さ
れたものだけを配信可能な状態とする配信許可ステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の電
子データコンテンツの配信方法であって、前記ID情報
には、個々の電子データコンテンツの利用条件が含まれ
ており、前記利用条件の範囲内で前記電子データコンテ
ンツの配信を許容するコンテンツ配信ステップを更に含
むことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項7記載の電
子データコンテンツの配信方法であって、前記配信コン
テンツ配信ステップは、アップロードされてきた電子デ
ータコンテンツの利用条件に、アップロード後にコンシ
ューマ側に残るデータの破棄を求める条項が含まれてい
るか否かを確認する破棄要求確認ステップと、前記条項
に規制される電子データコンテンツを、前記コンシュー
マから破棄証明を受けた場合にのみ配信可能な状態とす
る破棄証明確認ステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項6乃至8の
何れか1項記載の電子データコンテンツの配信方法であ
って、前記ID情報は、電子透かしの形態で電子データ
コンテンツと一体化されており、前記コンテンツ提供ス
テップは、コンシューマに提供される電子データコンテ
ンツに埋め込まれた電子透かしの鍵情報を前記ID管理
部に提供する鍵情報提供ステップを含み、前記ID情報
検出ステップは、アップロードされてきた電子データコ
ンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理部から検出す
る鍵情報検出ステップを含むことを特徴とする。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項6乃至9
の何れか1項記載の電子データコンテンツの配信方法で
あって、前記コンテンツ提供ステップは、動画電子ファ
イルをコンシューマに提供する動画電子ファイル提供ス
テップを含み、前記コンテンツ配信ステップは、コンシ
ューマに対して動画データを配信する動画配信ステップ
を含むことを特徴とする。
【0024】請求項11記載の発明は、電子データコン
テンツの配信装置であって、コンシューマからアップロ
ードされてきた電子データコンテンツから、その電子デ
ータコンテンツと一体化されているID情報を検出する
ID情報検出部と、個々の電子データコンテンツのID
情報が記録されているID管理部から、前記電子データ
コンテンツのID情報を読み出すID情報読み出し部
と、前記電子データコンテンツから検出したID情報
と、前記ID管理部から読み出したID情報とを照合し
て、前記電子データコンテンツが正規のコンテンツか否
かを判断する比較照合部と、前記比較照合部において正
規の電子データコンテンツと判断されたものだけを配信
可能な状態とするコンテンツ配信部と、を備えることを
特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の電子データコンテンツの配信装置であって、前記ID
情報には、個々の電子データコンテンツの利用条件が含
まれており、前記コンテンツ配信部は、前記利用条件の
範囲内で前記電子データコンテンツの配信を許容するこ
とを特徴とする。
【0026】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の電子データコンテンツの配信装置であって、前記コン
テンツ配信部は、アップロードされてきた電子データコ
ンテンツの利用条件に、アップロード後にコンシューマ
側に残るデータの破棄を求める条項が含まれているか否
かを確認する破棄要求確認部と、前記条項に規制される
電子データコンテンツを、前記コンシューマから破棄証
明を受けた場合にのみ配信可能な状態とする破棄証明確
認部と、を備えることを特徴とする。
【0027】請求項14記載の発明は、請求項11乃至
13の何れか1項記載の電子データコンテンツの配信装
置であって、前記ID情報は、電子透かしの形態で電子
データコンテンツと一体化されており、前記ID管理部
には、コンシューマに提供される個々の電子データコン
テンツに埋め込まれた電子透かしの鍵情報が記録されて
おり、前記ID情報検出部は、アップロードされてきた
電子データコンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理
部から検出する鍵情報検出部を備えることを特徴とす
る。
【0028】請求項15記載の発明は、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体であって、コンシューマからアッ
プロードされてきた電子データコンテンツから、その電
子データコンテンツと一体化されているID情報を検出
するID情報検出処理と、個々の電子データコンテンツ
のID情報が記録されているID管理部から、前記電子
データコンテンツのID情報を読み出すID情報読み出
し処理と、前記電子データコンテンツから検出したID
情報と、前記ID管理部から読み出したID情報とを照
合して、前記電子データコンテンツが正規のコンテンツ
か否かを判断する比較照合処理と、前記比較照合部にお
いて正規の電子データコンテンツと判断されたものだけ
を配信可能な状態とするコンテンツ配信処理と、をコン
ピュータに実行させるためのプログラムを記録したこと
を特徴とする。
【0029】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の記録媒体であって、前記ID情報には、個々の電子デ
ータコンテンツの利用条件が含まれており、前記コンテ
ンツ配信処理は、前記利用条件の範囲内で前記電子デー
タコンテンツの配信を許容する処理を含むことを特徴と
する。
【0030】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の記録媒体であって、前記コンテンツ配信処理は、アッ
プロードされてきた電子データコンテンツの利用条件
に、アップロード後にコンシューマ側に残るデータの破
棄を求める条項が含まれているか否かを確認する破棄要
求確認処理と、前記条項に規制される電子データコンテ
ンツを、前記コンシューマから破棄証明を受けた場合に
のみ配信可能な状態とする破棄証明確認処理と、を含む
ことを特徴とする。
【0031】請求項18記載の発明は、請求項15乃至
17の何れか1項記載の記録媒体であって、前記ID情
報は、電子透かしの形態で電子データコンテンツと一体
化されており、前記ID管理部には、コンシューマに提
供される個々の電子データコンテンツに埋め込まれた電
子透かしの鍵情報が記録されており、前記ID情報検出
処理は、アップロードされてきた電子データコンテンツ
に対応する鍵情報を前記ID管理部から検出する鍵情報
検出処理を含むことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0033】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1のコンテンツ配信システムの概要を説明するための
図を示す。本実施形態の配信システムは、図1に示すよ
うに、インターネットなどのネットワーク上でコンテン
ツの配信サービスを提供するIPサービス提供業者グル
ープ30、ネットワークの外部でコンテンツを製造する
コンテンツ製造業者32、およびネットワークを介して
コンテンツの提供を受けるコンシューマグループ34な
どにより構築されている。
【0034】コンテンツ製造業者32は、コンテンツの
製造提供に伴って、コンテンツの管理に必要なID情報
などを発行する機能36が備わっている。図2は、上記
の発行機能36によって発行されるコンテンツ管理情報
の一例を示す図表である。図2に示すように、本実施形
態では、コンテンツの流通状態を管理するために、内容
情報38、ID情報40、および鍵情報42の3種類の
情報が用いられる。
【0035】内容情報38は、市場に提供されるコンテ
ンツの内容を表す情報である。例えば、商品名やファイ
ル名、或いは音楽コンテンツやビデオコンテンツなどの
種別を表す分類などの情報が、内容情報38に該当す
る。
【0036】ID情報40は、市場に提供される個々の
コンテンツを識別するためのコンテンツ属性、および個
々のコンテンツに与えられたライセンスの範囲などを表
すライセンス属性に関する情報である。コンテンツ属性
には、具体的には、コンテンツの製造番号、製造業者、
製造年月、およびバージョン情報などが含まれる。ま
た、ライセンス属性には、ライセンス番号、購入者名、
購入日、配布制限、並びに制限違反に対する損害補償を
定めた条項などが含まれる。
【0037】本実施形態において、ID情報40は、電
子透かしの形態でコンテンツに埋め込まれた状態で市場
に提供される。尚、本実施形態では、改竄に対する耐性
が優れていることから、電子透かしの形態を利用してI
D情報40をコンテンツと一体化しているが、ID情報
40は、コンテンツと一体化されていれば足り、必ずし
も電子透かしの形態を採る必要はない。すなわち、ID
情報40は、例えばヘッダー情報としてコンテンツと一
体化されていてもよい。
【0038】鍵情報42は、電子透かしの形態でコンテ
ンツに埋め込まれたID情報を、コンテンツから検出す
るために必要な情報である。例えば、電子透かしの埋め
込みに用いたアルゴリズム、その埋め込みに用いた乱数
初期値、および電子透かしの埋め込み強度などが上記の
鍵情報42に該当する。コンテンツ製造業者32は、I
D情報40が埋め込まれたコンテンツを、内容情報38
や鍵情報42と共にIPサービス提供業者グループ30
に提供する。
【0039】本実施形態において、IPサービス提供業
者グループ30には、コンテンツをコンシューマグルー
プ34に一次的に(最初に)供給するコンテンツ提供業
者44(コンテンツカフェテリア:以下、「業者A」と
称す)と、コンシューマグループ34からアップロード
されてきたコンテンツをコンシューマグループ34に二
次的に(再度)供給するコンテンツ配信業者46(Inte
rnet Service Provider:以下、「業者B」と称す)と
が含まれている。
【0040】また、業者A44には、コンテンツ製造業
者32によって納品されたコンテンツを提供するための
ID照合機能48、および自ら製造したコンテンツをコ
ンシューマグループ34に提供するためのID発行機能
50が備わっている。一方、業者B46には、コンシュ
ーマグループ34からアップロードされてきたコンテン
ツを、コンシューマグループ34に再度提供するための
ID照合機能52が備わっている。
【0041】業者A44が備えるID照合機能48によ
れば、コンテンツ製造業者32から納入されるコンテン
ツ中に電子透かしの形態で埋め込まれているID情報4
0を検出することができる。業者A44は、コンテンツ
製造業者32から納品されたコンテンツをコンシューマ
グループ34に提供する際に、ID照合機能48によっ
てそのコンテンツのID情報40を検出する。このよう
にして検出されたID情報40は、内容情報38および
鍵情報42と共に、業者A44および業者B46の間で
情報が共有できるように、後述の如くネットワークの内
部で管理される。
【0042】業者A44が備えるID発行機能50は、
コンテンツ製造業者32が備えるID発行機能36と同
様に、図2に示すコンテンツ管理情報を発行することが
できる。ID発行機能36によって発行されたID情報
40は、電子透かしの形態でコンテンツに埋め込まれた
状態でコンシューマグループ34に提供される。業者A
によって製造され、かつ提供されたコンテンツのID情
報40は、そのコンテンツの内容情報38および鍵情報
42と共に、業者A44および業者B46の間で情報が
共有できるように、後述の如くネットワークの内部で管
理される。
【0043】業者B46が備えるID照合機能52によ
れば、コンシューマグループ34からアップロードされ
てきたコンテンツの中に電子透かしの形態で埋め込まれ
ているID情報40を検出することができる。業者B4
6は、コンシューマグループ34からコンテンツがアッ
プロードされてきた場合に、そのコンテンツから検出さ
れるID情報40と、ネットワークの内部で管理されて
いるID情報40とを照合する。そして、業者B46
は、その照合の結果に基づいて、アップロードされてき
たコンテンツを配信するか否か、或いはどのような形態
で配信するかなどを決定する。尚、この処理の内容につ
いては、後に詳細に説明する。
【0044】コンシューマグループ34には、業者A4
4によって一次的に提供されるコンテンツを取得し、そ
のコンテンツを業者B46にアップロードするコンシュ
ーマ♯1と、業者B46によって二次的に配信されるコ
ンテンツを取得するコンシューマ♯2とが含まれてい
る。コンシューマ♯1には、業者A44からコンテンツ
が提供される際に、コンテンツのライセンス属性、具体
的には、コンテンツの配布制限や損害補償条項が説明
(提示)されるものとする。尚、コンテンツに埋め込ま
れているライセンス属性を読み出すために必要な鍵情報
をコンシューマ♯1に提供し、コンテンツに埋め込まれ
ているライセンス属性と、取得に際して説明されたライ
センス属性との一致を、コンシューマ♯1に確認させる
こととしてもよい。
【0045】コンシューマ♯1は、ライセンス属性で認
められている範囲内で、取得したコンテンツを利用する
ことができる。例えば、あるコンテンツについて、所定
の最低価格以上での再販売が認められている場合、コン
シューマ♯1は、業者B46が主催するオークションな
どに、その最低価格を開始価格としてそのコンテンツを
出品することができる。
【0046】上述の如く、本実施形態の配信システムに
よれば、コンシューマ♯1は、業者A44から一次取得
したコンテンツを、業者B46を介して、コンシューマ
♯2へ再譲渡することができる。コンテンツがこのよう
な形態で市場を流通する場合、配布条件に違反した不正
配信や、コンテンツの不正コピーの流出を防止する必要
がある。本実施形態の配信システムは、コンテンツに埋
め込まれているID情報40を利用して、上記の不正配
信や不正コピーを効果的に防止する点に特徴を有してい
る。
【0047】以下、コンテンツが流通する様子を具体的
に説明しつつ、本実施形態の配信システムの動作につい
て説明する。本実施形態において、コンテンツは、以下
に示す2つの経路の何れかを辿ってコンシューマ♯1に
提供される。 コンテンツ製造業者32→業者A44のID照合機能
48→コンシューマ♯1 業者A44のID発行機能→コンシューマ♯1
【0048】更に、本実施形態のシステムによれば、コ
ンシューマ♯1が所有するコンテンツは、以下の経路を
辿ってコンシューマ2に提供されることができる。 コンシューマ♯1→業者B→コンシューマ2
【0049】本実施形態の配信システムの動作を説明す
るうえでは、上記の経路と上記の経路との差に実質
的な意味は生じない。このため、以下、図3を参照し
て、コンテンツが上記の経路でコンシューマ♯1に提
供され、更に上記の経路でコンシューマ♯2に配信さ
れる場合について説明する。
【0050】図3(A)は、コンシューマ♯1が業者A
44から所望のコンテンツを取得し、そのコンテンツを
業者B46にアップロードする手順を説明するためのフ
ローチャートを示す。コンシューマ♯1が使用するプラ
ットホームには、業者A44により運営されるホームペ
ージで所望のコンテンツを検索する機能が備わってい
る。更に、そのプラットホームには、コンシューマ♯1
側の個人情報やセキュリティ情報、すなわち、メールア
ドレス、住所および氏名、並びにクレジットカード番号
などを業者A44に向けて送信する機能が備わってい
る。コンシューマ♯1は、業者A44のホームページに
アクセスした後、先ず、前者の機能を利用して、購入し
たいコンテンツの検索を行う。そして、所望のコンテン
ツを購入する場合、後者の機能を利用して、個人情報お
よびセキュリティ情報を業者Aに送信する(ステップ6
0)。
【0051】コンシューマ♯1が用いるプラットホーム
には、更に、業者A44から提供されるコンテンツを受
信する機能が備わっている。コンシューマ♯1のセキュ
リティ情報などが業者A44により処理され、その結
果、業者A44からコンテンツが送信されてきた場合、
プラットホームは、上記の機能を利用してコンテンツを
受信する(ステップ62)。この際、コンシューマ♯1
には、上記の如く業者A44によってライセンスの内容
などが提示される。
【0052】コンシューマ♯1が用いるプラットホーム
には、好ましくは、コンテンツに埋め込まれている電子
透かしの一部の情報(ライセンスに関する情報)を検出
する機能、および検出された情報と業者A44により提
示された情報とを照合する機能が備わっている。電子透
かしの鍵情報は、ライセンスに関する情報を検出するう
えで必要な範囲で、例えば業者Aのホームページ上に公
開するなどの手法で公開キーとされている。プラットホ
ームは、上記の機能を備えている場合、コンテンツを受
信した後、ライセンス情報の検出および照合を行う(ス
テップ64)。尚、電子透かしの形態で埋め込まれてい
るID情報40のうち、コンテンツ属性に関する情報
は、情報の改竄などの不正を抑止する観点より、コンシ
ューマ側では検出できないようにされている。
【0053】コンシューマ♯1のプラットホームには、
業者B46に対してコンテンツをアップロードする機能
が備わっている。コンシューマ♯1は、自己の所有する
コンテンツを第3者に再譲渡しようとする場合、業者A
44から一次取得したコンテンツ、すなわち、電子透か
しの形態でID情報40が埋め込まれているコンテンツ
を、上記の機能を用いて業者B46にアップロードす
る。
【0054】図3(B)は、IPサービス提供業者グル
ープ30において実行される処理の流れを説明するため
のフローチャートを示す。図3(B)に示すように、業
者A44および業者B46の属するIPサービス提供業
者グループ30には、個人セキュリティ管理センタ74
およびコンテンツID管理センタ75がリンクされてい
る。個人セキュリティ管理センタ74は、コンシューマ
の個人情報を管理する機関であり、クレジットカード会
社などにより運営される。コンテンツID管理センタ7
5は、コンテンツの提供元の会社などにより、コンテン
ツの流通状態を管理するために運営される機関である。
【0055】業者A44が有するサービス機能(以下、
「IPサービス機能A」と称す)は、ホームページ上で
コンテンツを販売するためのコンテンツ販売処理部70
と、コンテンツの蓄積および送信を行うコンテンツ蓄積
サーバ72とにより実現されている。
【0056】IPサービス機能Aによれば、コンシュー
マ♯1によりコンテンツの検索が要求される場合に、コ
ンテンツ販売処理部70によってコンテンツが閲覧さ
れ、所望のコンテンツが特定される。そして、コンシュ
ーマ♯1からセキュリティ情報が送信されてきた場合
に、個人セキュリティ管理センタ74を利用して、コン
シューマの信用確認が行われる。
【0057】コンテンツ蓄積サーバ72は、販売に備え
てコンテンツを蓄積すると共に、コンシューマ♯1の信
用確認が得られた場合に、コンシューマ♯1に対して所
望のコンテンツを送信する部分である。
【0058】業者Aは、市場を流通するコンテンツの管
理情報を業者Aおよび業者Bの間で共有するため、コン
シューマ♯1に対してコンテンツを送信する場合、その
コンテンツの内容情報38、ID情報40、および鍵情
報42をコンテンツID管理センタ75に提供する。
【0059】業者B46が有するサービス機能(以下、
「IPサービス機能B」と称す)は、コンテンツ受信処
理部76、電子透かし検出/ID照合処理部77、およ
びコンテンツ配信サーバ78により実現されている。
【0060】IPサービス機能Bによれば、コンシュー
マ♯1からコンテンツがアップロードされてきた場合
に、コンテンツ受信処理部76によってそのコンテンツ
が受信される。
【0061】次いで、電子透かし検出/ID照合処理部
77によって、電子透かしの形態でコンテンツに埋め込
まれているID情報が検出され、更に検出されたID情
報がコンテンツID管理センタに記録されているID情
報と照合される。そして、その照合の結果に基づいて、
アップロードされてきたコンテンツが正規のコンテンツ
であるかが判断される。
【0062】業者Bは、上記の照合の結果、アップロー
ドされてきたコンテンツが正規のコンテンツであると判
断できる場合は、そのコンテンツを、ライセンスで認め
られた範囲内で第3者に配信可能な状態とする。尚、コ
ンテンツ受信処理部76および電子透かし検出/ID照
合処理部77によって実行される具体的な処理の内容
は、図5乃至図7を参照して後に詳細に説明する。
【0063】コンテンツ配信サーバ78には、第3者へ
の配信が可能なコンテンツが蓄積されている。コンテン
ツ配信サーバ78は、コンシューマ♯2によってコンテ
ンツの検索が求められた場合に、蓄積されているコンテ
ンツを閲覧して、所望のコンテンツを特定する。その
後、コンシューマ♯2からセキュリティ情報が送信され
てくると、個人セキュリティ管理センタ74にアクセス
して、コンシューマ♯2の信用確認を行う。そして、信
用確認が得られた後、コンシューマ♯2に対して所望の
コンテンツを配信する。
【0064】業者Bは、市場を流通するコンテンツの管
理情報を業者Aおよび業者Bの間で共有するため、コン
シューマ♯2に対してコンテンツを配信する場合、その
配信に関わる情報をコンテンツID管理センタ75に提
供する。
【0065】図3(C)は、コンシューマ♯2が業者B
46から所望のコンテンツの配信を受ける際の手順を説
明するためのフローチャートを示す。コンシューマ♯2
が使用するプラットホームには、業者B46により運営
されるホームページ上で所望のコンテンツを検索する機
能が備わっている。更に、そのプラットホームには、コ
ンシューマ♯2側の個人情報やセキュリティ情報を業者
B46に向けて送信する機能が備わっている。コンシュ
ーマ♯2は、業者B46のホームページにアクセスした
後、先ず、前者の機能を利用して所望のコンテンツを検
索する。そして、所望のコンテンツの配信を求める場
合、後者の機能を利用して、個人情報およびセキュリテ
ィ情報を業者B46に送信する(ステップ80)。
【0066】コンシューマ♯2が用いるプラットホーム
には、更に、業者B46から提供されるコンテンツを受
信する機能が備わっている。コンシューマ♯2のセキュ
リティ情報などが業者B46により処理され、その結
果、業者B46からコンテンツが配信されてきた場合、
プラットホームは、上記の機能を利用してコンテンツを
受信する(ステップ82)。
【0067】IPサービス提供業者グループ30とコン
シューマグループ34との間では、インターネットで用
いられるTCP/IPプロトコルにより交信が行われる。上述
したコンテンツの提供および配信に際しては、図3に示
すように、コンテンツ検索処理や個人情報およびセキュ
リティ情報の送信処理に伴う交信C-1およびC-4、コンテ
ンツのダウンロードに伴う交信C-2およびC-5、並びにコ
ンテンツのアップロードに伴う交信C-3が適宜行われ
る。
【0068】上述の如く、本実施形態の配信システムで
は、業者Aおよび業者BからコンテンツID管理センタ
75へ情報が提供されることにより、市場を流通するコ
ンテンツの管理情報が業者Aと業者Bの間で共有されて
いる。図1において、業者A44のID照合機能48と
業者BのID照合機能52との間に描かれた破線の矢
印、および、業者A44のID発行機能50と業者Bの
ID照合機能52との間に描かれた破線の矢印は、管理
情報が上記の如く業者A44と業者B46との間で共有
されていることを模式的に表したものである。
【0069】図4は、コンテンツの管理情報がどのよう
にして業者A44と業者B46との間で共有されるの
か、並びに、その管理情報が電子透かしの埋め込みおよ
び検出に、どのように利用されるのかを説明するための
図を示す。図4に示すID管理データベース90は、図
3に示すコンテンツID管理センタ75に相当するデー
タベースである。ID管理データベース90は、IPサ
ービス提供者グループ30の中に少なくとも1つ設けら
れている。ID管理データベース90が複数設けられる
場合は、ネットワークを介して、それらに記録される情
報が常に同一となるようにデータ処理が行われる。
【0070】図4に示す電子透かし埋め込み処理部92
は、発行されたID情報40をコンテンツに埋め込むた
めのユニットであり、図1に示すブロック図において
は、業者A44が備えるID発行機能50の一部に相当
している。電子透かし埋め込み処理部92には、ID管
理データベース90より、電子透かしの鍵情報42とI
D情報40とが供給される。電子透かし埋め込み処理部
92は、その鍵情報42で特定される手法および条件
で、そのID情報40を電子透かしの形態でコンテンツ
に埋め込む。このようにして電子透かしの埋め込みに用
いられたID情報40および鍵情報42は、個々のコン
テンツの内容情報38と関連付けられた状態で、ID管
理データベース90の内部で管理されている。
【0071】図4に示す電子透かし検出処理部94は、
コンテンツに埋め込まれている電子透かしを検出するた
めのユニットである。また、図4に示す比較照合部96
は、コンテンツから検出されたID情報と、ID管理デ
ータベース90内に管理されているID情報とを比較照
合するためのユニットである。これら2つのユニット9
4,96は、図1に示すブロック図においては、業者B
46が備えるID発行機能50の一部に相当している。
【0072】電子透かし検出処理部94は、コンシュー
マ♯1からアップロードされてきたコンテンツの提供を
受けると、そのコンテンツの内容情報38に基づいて、
そのコンテンツに埋め込まれている電子透かしを検出す
るための鍵情報42をID管理データベース90から読
み出す。そして、上記の如く読み出した鍵情報42を使
って、電子透かしの形態でコンテンツに埋め込まれてい
るID情報40を検出する。
【0073】比較照合部96は、上記の如くコンテンツ
から検出されたID情報40と、ID管理データベース
90内に管理されているID情報40とを比較照合し、
両者が一致しているか否かを判断する。そして、その照
合の結果に基づいて、アップロードされてきたコンテン
ツが正規のコンテンツであるか否かを判断する。本実施
形態の配信システムでは、上記の処理により正規のコン
テンツでないと判断されるものが配信の対象から除外さ
れることにより、コンテンツの不正配信が防止される。
【0074】図5は、コンテンツの不正配信を防止すべ
く業者B46において実行される処理の第1例のフロー
チャートである。図5に示す一連の処理によれば、コン
シューマグループ30からアップロードされてきたコン
テンツが業者B46に受信されると(ステップ10
0)、そのコンテンツに関してコンテンツID管理セン
タ75に記録されている管理情報が業者B46により取
得される(ステップ102)。尚、ここでは、図2に示
す3種類の情報38,40,42の他、占有権の移転履
歴などの情報も管理情報として取得される。
【0075】次に、上記ステップ102で取得した鍵情
報42を用いて、コンテンツに埋め込まれているID情
報40が検出される(ステップ104)。
【0076】上記の如く検出されたID情報40は、コ
ンテンツをアップロードしてきたコンシューマに関する
情報などと共に、コンテンツID管理センタ75から取
得した管理情報と比較照合される(ステップ106)。
アップロードされたコンテンツが正しく流通しているコ
ンテンツである場合は、比較照合される情報は一致す
る。一方、アップロードされてきたコンテンツが不正コ
ピー品である場合や、改竄されたID情報40を含む物
である場合は、比較照合の結果は不一致となる。
【0077】そこで、本実施形態では、比較照合される
2種類の情報が一致する場合は、アップロードされてき
たコンテンツが正規品であると判断され、一方、それら
の情報が一致しない場合は、そのコンテンツが正規品で
はないと判断される(ステップ108)。
【0078】上記ステップ108で、アップロードされ
てきたコンテンツが正規品であると判断された場合は、
業者B46において、そのコンテンツが、そのコンテン
ツに認められているライセンスの範囲内で配信可能な状
態とされる(ステップ110)。具体的には、例えば、
再譲渡時における下限価格が定められている場合は、そ
の下限価格以上での販売のみが許容される。尚、再譲渡
自体が認められていない場合は、コンテンツが正規品で
あっても、ステップ110の処理により、コンテンツの
アップロードが拒絶される。
【0079】一方、上記ステップ108で、アップロー
ドされてきたコンテンツが正規品ではないと判断された
場合は、業者B46により、そのコンテンツのアップロ
ードが拒絶される(ステップ112)。
【0080】上記の処理によれば、コンシューマ♯1が
一次的に取得したコンテンツを、二次的にコンシューマ
♯2に取得させる流通形態を実現しつつ、コンテンツの
再譲渡に伴う不正を効果的に抑制することができる。従
って、本実施形態の配信システムによれば、コンテンツ
の不正配信を誘発することなく、コンテンツの利用価
値、乃至はコンテンツの利用に関するコンシューマの自
由度を高めることができる。
【0081】次に、図6および図7を参照して、コンテ
ンツの不正配信を防止すべく業者B46が実行する処理
の第2例を説明する。ライセンス契約上でコンテンツの
再譲渡を認める場合、不正コピーの横行を防止するうえ
で、コンテンツをアップロードするコンシューマ♯1に
対して、アップロード後にプラットホーム上に残るコン
テンツのデータの破棄を要求し、その破棄が証明された
アップロードのみを適正なものと扱うことが有効であ
る。
【0082】図6は、上記の機能を実現すべく、コンシ
ューマ♯1のプラットホーム上で実行される一連の処理
のフローチャートである。ここでは、業者A44から提
供されるコンテンツにデータ破棄プログラムが添付され
ており、コンテンツのアップロード時にそのデータ破棄
プログラムが起動して図6に示す処理が実行されるもの
とする。
【0083】図6に示す一連の処理では、先ず、コンテ
ンツを業者B46にアップロードする処理が開始される
(ステップ120)。
【0084】次いで、アップロードの対象であるコンテ
ンツについて、ライセンス契約上、アップロード後のデ
ータの破棄が要求されているかが判別される(ステップ
122)。
【0085】その結果、データの破棄が要求されていな
いと判別された場合は、単にコンテンツをアップロード
するための処理が継続される。一方、データの破棄が要
求されていると判別された場合は、プラットホーム上に
残るコンテンツのデータを破棄するための処理が実行さ
れる(ステップ124)。
【0086】データが破棄されると、コンシューマ♯1
のプラットホーム上でデータの破棄証明が発行され、そ
の証明がコンテンツと共に業者B46にアップロードさ
れる(ステップ126)。
【0087】上記の処理によれば、データの破棄が要求
されるコンテンツをアップロードする場合に、データを
破棄する処理と、破棄証明をアップロードする処理と
を、自動的にコンシューマ側のプラットホームに実行さ
せることができる。
【0088】図7は、破棄証明を伴ってアップロードさ
れてくるコンテンツを処理するために業者B46のプラ
ットホーム上で実行される一連の処理のフローチャート
である。図7において、ステップ100〜108の処
理、並びにステップ110および112の処理は、図5
に示す処理と同様である。従って、ここでは、それらの
ステップの説明は省略または簡略する。
【0089】図7に示す一連の処理によれば、ステップ
108の処理によりアップロードされてきたコンテンツ
が正規のコンテンツであると判断された場合、そのコン
テンツにつき、ライセンス契約上、アップロード時にお
けるデータの破棄が求められているか否かが判別される
(ステップ130)。
【0090】その結果、データの破棄が求められていな
いと判別された場合は、以後、ステップ110におい
て、図5に示す場合と同様に、ライセンスの範囲内でコ
ンテンツが配信可能な状態とされる。一方、アップロー
ドされてきたコンテンツについて、データの破棄が要求
されていると判別された場合は、そのコンテンツの破棄
証明が受信されているかが判別される(ステップ13
2)。
【0091】そして、破棄証明が受信されている場合
は、以後、ステップ110の処理が実行される。一方、
破棄証明が受信されていない場合は、アップロードを拒
絶すべく、ステップ112の処理が実行される。
【0092】上述した処理によれば、データの破棄を要
求するコンテンツがアップロードされる場合に、コンシ
ューマ♯1に対して、そのコンテンツのデータの破棄を
強制することができる。従って、図6および図7に示す
処理によれば、図5に示す処理に比して、更に有効にコ
ンテンツの不正配信を防止することができる。
【0093】尚、図6および図7に示す処理の例では、
一度のアップロードに対してデータの破棄が要求される
場合を説明しているが、本発明はこの例に限定されるも
のではない。すなわち、コンテンツのアップロードに伴
うデータの破棄は、ライセンス契約により、一定回数の
アップロードの後、或いは一定期間の後に要求すること
も可能である。このような場合には、一定回数後または
一定期間後のアップロード時に破棄証明の発行を要求
し、かつ、一定回数内または一定期間内のアップロード
を、破棄証明無しで有効なものとして扱えばよい。
【0094】ところで、上述した実施の形態1のシステ
ムでは、コンテンツの製造元がネットワークの内外のい
ずれにも存在し得ることを説明するためにコンテンツ製
造業者32と業者A44とが分離されている。しかしな
がら、本発明はこのような形態に限定されるものではな
い。すなわち、コンテンツの製造元は、ネットワーク内
にのみ存在しても、或いは、ネットワークの外部にのみ
存在してもよい。つまり、コンテンツがコンシューマ♯
1に供給される経路は、上記の経路のみ、或いは上記
の経路のみに限定されていてもよい。
【0095】また、上述した実施の形態1においては、
説明の便宜上、IPサービス提供業者グループ30に、
コンテンツ提供業者(業者A)とコンテンツ配信業者
(業者B)とがそれぞれ一つずつ含まれているが、本発
明はこのような形態に限定されるものではない。すなわ
ち、コンテンツ提供業者とコンテンツ配信業者は一体で
あってもよい。更には、IPサービス提供業者グループ
30に含まれるコンテンツ提供業者およびコンテンツ配
信業者は、それぞれ複数であってもよい。
【0096】また、上述した実施の形態1において、業
者A44からコンシューマ♯1へのコンテンツの提供、
および業者B46からコンシューマ2へのコンテンツの
配信は、何れも有料であっても無料であってもよい。
【0097】実施の形態2.次に、図8および図9を参
照して、本発明の実施の形態2の配信システムについて
説明する。図8は、本実施形態の配信システムの概要を
説明するための図を示す。上述した実施の形態1では、
コンテンツ配信業者(業者B)46が、ファイルデータ
の配信を行うインターネットサービスプロバイダにより
構成されていた。これに対して、本実施形態の配信シス
テムでは、コンテンツ配信業者(業者B)140が、動
画の配信を行うリアルタイム映像配信サーバ業者により
構成されている。
【0098】本実施形態において、業者B140は、動
画配信サービスを受ける複数のコンシューマ♯2〜♯n
に対してコンテンツ(動画)を配信する。本実施形態の
配信システムによれば、コンシューマ♯2〜♯nのそれ
ぞれに対して、所謂オンデマンド映像配信の形態で、リ
アルタイム動画配信サービスを提供することができる。
【0099】図8において、コンテンツ製造業者32、
コンテンツ提供業者(業者A)44、およびコンシュー
マ♯1の役割乃至機能は、実施の形態1の場合と同様で
ある。但し、実施の形態1では、主として一般ユーザが
コンシューマ♯1となることを想定しているのに対し
て、実施の形態2では、主として、ビデオレンタル業者
などと同様に所有するコンテンツを不特定多数のコンシ
ューマ♯2〜♯nに有料で提供する業者、或いは、教育
用のコンテンツを広くコンシューマ♯2〜♯nに無料で
提供する教育機関などがコンシューマ♯1となることを
想定している。
【0100】業者B140は、コンシューマ♯1からア
ップロードされてきたコンテンツのID情報40などを
照合するID照合機能52を有すると共に、動画データ
を配信するための動画配信サーバ機能を有している。コ
ンシューマ♯2〜♯nは、通常のケーブルTVの場合と同
様に放送型の動画サービスを受けることができると共
に、業者B140の運営するホームページ上で特定のコ
ンテンツを選択し、オンデマンドで動画サービスを受け
ることもできる。
【0101】業者B140が備える動画配信サーバと、
コンシューマ♯2〜♯nのプラットホームとの間では、
ケーブルTVのネットワークと同様の伝送特性を有する高
速インターネット回線を介して、TCP/IPの通信プロトコ
ルに従ってデータの通信が行われる。また、業者B14
0が有する動画配信サーバとコンシューマ♯2〜♯nの
プラットホームとの間は、イーサネット(登録商標)の
100BaseでLAN接続してもよい。この場合も、両者間
の通信は、TCP/IPの通信プロトコルに従って行われる。
【0102】以下、本実施形態の配信システムの内部
を、コンテンツとコンテンツ管理情報とが流れる様子に
ついて説明する。コンシューマ♯1は、ネットワークを
介して、コンテンツの製造元、すなわち、コンテンツ製
造業者32或いは業者A44に対して所望のコンテンツ
を発注することができる。この発注行為に応答して、I
D情報40の埋め込まれたコンテンツが、実施の形態1
の場合と同様に、上記の経路またはの経路を介し
て、ファイル形式でコンシューマ♯1にダウンロードさ
れる。
【0103】コンシューマ♯1は、また、ID情報40
の埋め込まれたコンテンツをネットワークを介して業者
B140にアップロードすることができる。市場を流通
するコンテンツの管理情報(図2参照)は、実施の形態
1の場合と同様に、IPサービス提供者グループ30に
属する業者A44および業者B140の間で共有されて
いる。業者B140は、その管理情報を利用して、アッ
プロードされてきたコンテンツのID情報40などを照
合し、そのコンテンツが正規品であるか否かを判断す
る。
【0104】本実施形態の配信システムにおいて、ファ
イル形式でコンテンツが授受されるのはこの段階までで
ある。つまり、業者B140からコンシューマ♯2〜♯
nへは、ファイル形式ではなく、動画データの形式でコ
ンテンツが配信される。従って、本実施形態のシステム
によれば、実施の形態1の場合と異なり、コンテンツの
配信に伴って、コンテンツそれ自身、或いはID情報4
0の移譲に関する問題は生じない。
【0105】図9は、コンテンツが、業者A44からコ
ンシューマ♯1に提供され、更にコンシューマ♯1から
業者B140にアップロードされ、その後、コンシュー
マ♯2に配信される様子を説明するためのフローチャー
トである。より具体的には、図9(A)は、コンシュー
マ♯1のプラットホーム上で実行される処理のフローチ
ャートを、図9(B)はIPサービス提供者グループ3
0により実行される処理のフローチャートを、また、図
9(C)はコンシューマ♯2のプラットホーム上で実行
される処理のフローチャートである。
【0106】図9(A)〜図9(C)に示すフローチャ
ートは、IPサービス機能Bの一部を構成するコンテン
ツ配信サーバ142が動画の送信を行う点、およびコン
シューマ♯2のプラットホームが動画を受信する点を除
き、実施の形態1で参照した図3(A)〜図3(C)と
同様である。従って、ここではその詳細な説明は省略す
る。
【0107】本実施形態のシステムによれば、コンテン
ツを所有するコンシューマ♯1は、コンテンツ提供業者
B140に配信を委託する形式で、いわゆるオンデマン
ド配信による動画配信業務を開始することができる。更
に、本実施形態のシステムによれば、業者B140は、
電子透かしの形式でコンテンツと一体化されているID
情報40などに基づいて、個々のコンテンツを容易かつ
確実にライセンスに応じた条件で配信することができ
る。このため、本実施形態によれば、コンテンツの不正
な配信を有効に防止しつつ、ネットワークを介した動画
の配信を可能とすることができる。
【0108】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、電子デー
タのコンテンツは、そのコンテンツのID情報と一体化
された状態で市場に提供される。そして、コンシューマ
によってアップロードされたコンテンツは、そのID情
報に基づいて正規のコンテンツか否かが判別される。ア
ップロードされたコンテンツは、上記の判別により正規
品であると判断されたものだけが配信可能な状態とな
る。従って、本発明によれば、コンテンツの不正な配信
を効果的に防止しつつ、コンテンツの利用価値を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の配信システムのブロ
ック図である。
【図2】 実施の形態1の配信システムにおいて用いら
れるコンテンツ管理情報の一例を示す図である。
【図3】 実施の形態1の配信システム内をコンテンツ
が流通する際の処理の流れを説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】 実施の形態1の配信システムにおいてコンテ
ンツ管理情報がネットワーク内で共有される様子を説明
するための図である。
【図5】 実施の形態1において業者Bに実行される処
理の第1の例を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1においてコンシューマ♯1のプ
ラットホーム上で実行される処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図7】 実施の形態1において業者Bに実行される処
理の第2の例を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態2の配信システムのブロ
ック図である。
【図9】 実施の形態2の配信システム内をコンテンツ
が流通する際の処理の流れを説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】 電子データのコンテンツを取り扱う従来の
オンラインショッピングの手法を説明するためのブロッ
ク図である。
【符号の説明】
30 IPサービス提供業者グループ 32 コンテンツ製造業者 34 コンシューマグループ 38 商品名 40 ID情報 42 鍵情報 44 コンテンツ提供業者(業者A) 46;140 コンテンツ配信業者(業者B) 74 個人セキュリティ管理センタ 76 コンテンツID管理センタ 90 ID管理データベース 92 電子透かし埋め込み処理部 94 電子透かし検出処理部 96 比較照合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 登美夫 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 大久保 恒夫 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 中村 高雄 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小川 宏 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 曽根原 登 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ID情報が一体化された電子データコン
    テンツをコンシューマに提供するコンテンツ提供部と、 個々の電子データコンテンツと一体化されているID情
    報を管理するID管理部と、 コンシューマからアップロードされてきた電子データコ
    ンテンツからID情報を検出するID情報検出部と、 コンシューマからアップロードされてきた前記電子デー
    タコンテンツのID情報を前記ID管理部から読み出す
    ID情報読み出し部と、 前記電子データコンテンツから検出されたID情報と、
    前記ID管理部から読み出されたID情報とを照合し
    て、前記電子データコンテンツが正規のコンテンツか否
    かを判断する比較照合部と、 前記比較照合部において正規の電子データコンテンツと
    判断されたものだけを配信可能な状態とするコンテンツ
    配信部と、 を備えることを特徴とする電子データコンテンツの配信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記ID情報には、個々の電子データコ
    ンテンツの利用条件が含まれており、 前記コンテンツ配信部は、前記利用条件の範囲内で前記
    電子データコンテンツの配信を許容することを特徴とす
    る請求項1記載の電子データコンテンツの配信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記コンテンツ配信部は、 アップロードされてきた電子データコンテンツの利用条
    件に、アップロード後にコンシューマ側に残るデータの
    破棄を求める条項が含まれているか否かを確認する破棄
    要求確認部と、 前記条項に規制される電子データコンテンツを、前記コ
    ンシューマから破棄証明を受けた場合にのみ配信可能な
    状態とする破棄証明確認部と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の電子データコ
    ンテンツの配信システム。
  4. 【請求項4】 前記ID情報は、電子透かしの形態で電
    子データコンテンツと一体化されており、 前記コンテンツ提供部は、コンシューマに提供される電
    子データコンテンツに埋め込まれた電子透かしの鍵情報
    を前記ID管理部に提供する鍵情報提供部を備え、 前記ID情報検出部は、アップロードされてきた電子デ
    ータコンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理部から
    検出する鍵情報検出部を備えることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1項記載の電子データコンテンツの配
    信システム。
  5. 【請求項5】 前記コンテンツ提供部は、動画電子ファ
    イルをコンシューマに提供する動画電子ファイル提供部
    を備え、 前記コンテンツ配信部は、コンシューマに対して動画デ
    ータを配信する動画配信サーバを備えることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか1項記載の電子データコンテ
    ンツの配信システム。
  6. 【請求項6】 ID情報が一体化された電子データコン
    テンツをコンシューマに提供するコンテンツ提供ステッ
    プと、 個々の電子データコンテンツのID情報を記録するID
    管理ステップと、 コンシューマからアップロードされてきた電子データコ
    ンテンツからID情報を検出するID情報検出ステップ
    と、 コンシューマからアップロードされてきた前記電子デー
    タコンテンツのID情報を前記ID管理部から読み出す
    ID情報読み出しステップと、 前記電子データコンテンツから検出されたID情報と、
    前記ID管理部から読み出されたID情報とを照合し
    て、前記電子データコンテンツが正規のコンテンツか否
    かを判断する比較照合ステップと、 前記比較照合部において正規の電子データコンテンツと
    判断されたものだけを配信可能な状態とする配信許可ス
    テップと、 を含むことを特徴とする電子データコンテンツの配信方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ID情報には、個々の電子データコ
    ンテンツの利用条件が含まれており、 前記利用条件の範囲内で前記電子データコンテンツの配
    信を許容するコンテンツ配信ステップを更に含むことを
    特徴とする請求項6記載の電子データコンテンツの配信
    方法。
  8. 【請求項8】 前記配信コンテンツ配信ステップは、 アップロードされてきた電子データコンテンツの利用条
    件に、アップロード後にコンシューマ側に残るデータの
    破棄を求める条項が含まれているか否かを確認する破棄
    要求確認ステップと、 前記条項に規制される電子データコンテンツを、前記コ
    ンシューマから破棄証明を受けた場合にのみ配信可能な
    状態とする破棄証明確認ステップと、 を含むことを特徴とする請求項7記載の電子データコン
    テンツの配信方法。
  9. 【請求項9】 前記ID情報は、電子透かしの形態で電
    子データコンテンツと一体化されており、 前記コンテンツ提供ステップは、コンシューマに提供さ
    れる電子データコンテンツに埋め込まれた電子透かしの
    鍵情報を前記ID管理部に提供する鍵情報提供ステップ
    を含み、 前記ID情報検出ステップは、アップロードされてきた
    電子データコンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理
    部から検出する鍵情報検出ステップを含むことを特徴と
    する請求項6乃至8の何れか1項記載の電子データコン
    テンツの配信方法。
  10. 【請求項10】 前記コンテンツ提供ステップは、動画
    電子ファイルをコンシューマに提供する動画電子ファイ
    ル提供ステップを含み、 前記コンテンツ配信ステップは、コンシューマに対して
    動画データを配信する動画配信ステップを含むことを特
    徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の電子データ
    コンテンツの配信方法。
  11. 【請求項11】 コンシューマからアップロードされて
    きた電子データコンテンツから、その電子データコンテ
    ンツと一体化されているID情報を検出するID情報検
    出部と、 個々の電子データコンテンツのID情報が記録されてい
    るID管理部から、前記電子データコンテンツのID情
    報を読み出すID情報読み出し部と、 前記電子データコンテンツから検出したID情報と、前
    記ID管理部から読み出したID情報とを照合して、前
    記電子データコンテンツが正規のコンテンツか否かを判
    断する比較照合部と、 前記比較照合部において正規の電子データコンテンツと
    判断されたものだけを配信可能な状態とするコンテンツ
    配信部と、 を備えることを特徴とする電子データコンテンツの配信
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ID情報には、個々の電子データ
    コンテンツの利用条件が含まれており、 前記コンテンツ配信部は、前記利用条件の範囲内で前記
    電子データコンテンツの配信を許容することを特徴とす
    る請求項11記載の電子データコンテンツの配信装置。
  13. 【請求項13】 前記コンテンツ配信部は、 アップロードされてきた電子データコンテンツの利用条
    件に、アップロード後にコンシューマ側に残るデータの
    破棄を求める条項が含まれているか否かを確認する破棄
    要求確認部と、 前記条項に規制される電子データコンテンツを、前記コ
    ンシューマから破棄証明を受けた場合にのみ配信可能な
    状態とする破棄証明確認部と、 を備えることを特徴とする請求項12記載の電子データ
    コンテンツの配信装置。
  14. 【請求項14】 前記ID情報は、電子透かしの形態で
    電子データコンテンツと一体化されており、 前記ID管理部には、コンシューマに提供される個々の
    電子データコンテンツに埋め込まれた電子透かしの鍵情
    報が記録されており、 前記ID情報検出部は、アップロードされてきた電子デ
    ータコンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理部から
    検出する鍵情報検出部を備えることを特徴とする請求項
    11乃至13の何れか1項記載の電子データコンテンツ
    の配信装置。
  15. 【請求項15】 コンシューマからアップロードされて
    きた電子データコンテンツから、その電子データコンテ
    ンツと一体化されているID情報を検出するID情報検
    出処理と、 個々の電子データコンテンツのID情報が記録されてい
    るID管理部から、前記電子データコンテンツのID情
    報を読み出すID情報読み出し処理と、 前記電子データコンテンツから検出したID情報と、前
    記ID管理部から読み出したID情報とを照合して、前
    記電子データコンテンツが正規のコンテンツか否かを判
    断する比較照合処理と、 前記比較照合部において正規の電子データコンテンツと
    判断されたものだけを配信可能な状態とするコンテンツ
    配信処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記ID情報には、個々の電子データ
    コンテンツの利用条件が含まれており、 前記コンテンツ配信処理は、前記利用条件の範囲内で前
    記電子データコンテンツの配信を許容する処理を含むこ
    とを特徴とする請求項15記載の記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記コンテンツ配信処理は、 アップロードされてきた電子データコンテンツの利用条
    件に、アップロード後にコンシューマ側に残るデータの
    破棄を求める条項が含まれているか否かを確認する破棄
    要求確認処理と、 前記条項に規制される電子データコンテンツを、前記コ
    ンシューマから破棄証明を受けた場合にのみ配信可能な
    状態とする破棄証明確認処理と、 を含むことを特徴とする請求項16記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記ID情報は、電子透かしの形態で
    電子データコンテンツと一体化されており、 前記ID管理部には、コンシューマに提供される個々の
    電子データコンテンツに埋め込まれた電子透かしの鍵情
    報が記録されており、 前記ID情報検出処理は、アップロードされてきた電子
    データコンテンツに対応する鍵情報を前記ID管理部か
    ら検出する鍵情報検出処理を含むことを特徴とする請求
    項15乃至17の何れか1項記載の記録媒体。
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