JP2002230192A - 財務会計aspシステム,財務会計プログラム及び記録媒体 - Google Patents

財務会計aspシステム,財務会計プログラム及び記録媒体

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JP2002230192A
JP2002230192A JP2001029290A JP2001029290A JP2002230192A JP 2002230192 A JP2002230192 A JP 2002230192A JP 2001029290 A JP2001029290 A JP 2001029290A JP 2001029290 A JP2001029290 A JP 2001029290A JP 2002230192 A JP2002230192 A JP 2002230192A
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asp
financial
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accounting
data
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JP2001029290A
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Koichi Yamada
孝一 山田
Noriharu Nakamura
徳晴 中村
Yoshihisa Haraki
義久 原木
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Ricoh Co Ltd
Ricoh Leasing Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
Ricoh Leasing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザにとって利便性が高く合理的な財務関
連業務を実行できる財務会計ASPシステムを提供す
る。 【解決手段】 財務会計ASPシステムは、会計処理、
資金調達、税務申告書類作成等の機能を備えるアプリケ
ーションをASP事業者がASPサービスとして提供す
るものであって、これら機能を実行するシステムをAS
P事業者が保有するコンピュータ上で作動させ、利用者
がこれらシステムを回線を介して利用することができる
ようにしたもので、これにより企業等ユーザにおける資
金調達から会計業務及び決算業務までのサービスを一貫
して提供することができる。特に資金調達においては、
財務会計ASPシステムはユーザよりの融資申し込みを
受けて、データベースに保持している当該ユーザの決算
データから融資審査用データを生成して所定の金融機関
に送信し、これを用いて金融機関が融資審査を行うこと
により、ユーザにとって非常に利便性の高いシステムを
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、財務会計ASPシ
ステム,財務会計プログラム及び記録媒体、より具体的
には、会計処理機能、資金調達機能、税務申告書類作成
機能等を備えるアプリケーションソフトをASP事業者
がASPサービスとして提供するための財務会計ASP
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ASP(Application Service Provide
r)サービスは、基本的にはアプリケーションプログラ
ムのネットワーク経由による利用をユーザに可能とする
サービスであり、1つのサービスで多数の利用者をサポ
ートすることができる、いわゆる“ONE to MAN
Y”のサービスとすることにより、サービス提供者にと
って当該サービスの提供価格を低く抑えて競争力を高め
ることができることをその利点とするものである。
【0003】さらに広義のASPにおいては、アプリケ
ーションプログラムを利用者ごとにカスタマイズする
“ONE to ONE”のサービスとしても捉えられ
る。例えば、従来から行われているアウトソーシング
は、必要な資源を外部に求める方式であり、例えば、自
社でコンピュータを保有せずに自社で発生するデータの
処理を外部に委託したり、データ処理は自社保有のコン
ピュータで実施し、そのデータ処理のための人的資源を
外部に依頼するなど、各種の形態を考えることができ
る。
【0004】上述のようなインターネットを通じたAS
Pサービスシステムとしては、種々の適用形態がある。
例えばWebページのホスティングサービスやEC(電
子商取引)関連については、現在すでに大きく伸びてい
る。また、給与計算、人事管理、会計処理などバックオ
フィス系の基幹業務はアウトソーシングしやすいものと
いわれ、ASPサービスへの適用が考えられている。こ
のような状況のなかで、上記のバックオフィス系サービ
スに関し、企業財務処理に関するASPシステムも各種
の形態が提案されているが、企業の会計業務及び決算業
務から資金調達までのサービスを一貫して提供するAS
Pシステムについては、具体的に構築されていないのが
現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたものであり、企業の会計業務及
び決算業務から資金調達までのサービスを一貫して提供
するASPシステムであって、会計データを用いて各種
の財務関連サービスを提供することにより、ユーザにと
って利便性が高く合理的な財務関連業務を実行すること
ができる財務会計ASPシステムを提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、財務
会計に関連する所定のアプリケーションを回線を介して
ユーザに利用できるようにしたサービスを提供するため
の財務会計ASPシステムにおいて、前記アプリケーシ
ョンを保持してユーザに対するASPサービスを提供す
るASP事業者は、前記アプリケーションによって機能
を実現するシステムとして、ユーザの会計業務を行う会
計システム、及びユーザの資金調達を支援する資金調達
システムを少なくとも保持し、ユーザの会計、決算、資
金調達業務をASPサービスとして提供できるようにし
たことを特徴としたものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ASP事業者は、前記アプリケーションを有し
て該アプリケーションを動作させておくデータセンタを
有し、前記ユーザが回線を介して端末から前記データセ
ンタにアクセスすることにより前記ASPサービスを受
けられるようにしたことを特徴としたものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記データセンタの会計システムは、ユーザによっ
て入力される会計データを受け付けて、該会計データの
仕訳内容の確認と必要があれば修正とを行って該会計デ
ータを蓄積し、該蓄積した会計データに基づいて財務諸
表を作成する機能を有することを特徴したものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記会計システムは、前記作成した財務諸表に基づ
いて決算書データを生成することを特徴としたものであ
る。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、該財務会計ASPシステムは、前記ASP事業者と
の契約に基づく所定の会計事務所を有し、該会計事務所
は、前記会計システムが作成した決算書を確認の上認証
し、電子認証データを前記決算書に付与して前記ASP
事業者のデータセンタに返送することを特徴としたもの
である。
【0011】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記データセンタは、前記会計事務所にて認証を受
けた決算データを、決算データの原本性を確保するため
のサーバとして用意された原本性確保サーバに保管して
管理することを特徴としたものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記ASP事業者は、前記原本性確保サーバに蓄積
された決算データについて謄本を出力するサービスを実
行する機能を有することを特徴としたものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれか1の発明において、前記アプリケーションによっ
て機能を実現されるシステムのうち、前記資金調達シス
テムによって実行されるサービスをプレミアムサービス
として位置づけ、該プレミアムサービスを利用可能なユ
ーザを他の一般ユーザと区別して登録することを特徴と
したものである。
【0014】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記ASP事業者のデータセンタは、会員ユーザの
アクセスに際して該ユーザが前記プレミアムサービスを
利用可能なユーザであるか否かを判別し、ユーザのアク
セスに用いるユーザマスタを制御して前記プレミアムサ
ービスを利用可能なユーザにのみ前記資金調達システム
を利用するための表示情報を送信することにより、前記
一般ユーザに対する資金調達システムの情報表示をコン
トロールすることを特徴としたものである。
【0015】請求項10の発明は、請求項8または9の
発明において、該財務会計ASPシステムは、前記AS
P事業者との契約に基づく所定の金融機関を有し、前記
資金調達システムは、前記プレミアムサービスを利用可
能なユーザの融資申し込み要求を受け付けて、該申し込
みに応じて前記会計システムで作成した前記プレミアム
サービスを利用可能なユーザの決算データを参照し、該
決算データに基づく融資審査用データを生成し、該生成
したデータを前記金融機関に送信することを特徴とした
ものである。
【0016】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記金融機関は、前記資金調達システムが生成
した融資審査用データを用いて融資審査を行い、前記資
金調達システムを通じてユーザに対する融資の可否を通
知することを特徴としたものである。
【0017】請求項12の発明は、請求項8または9の
発明において、該財務会計ASPシステムは、前記AS
P事業との契約に基づく所定の金融機関を有し、前記資
金調達システムは、前記会計システムで作成した前記プ
レミアムサービスを利用可能なユーザの決算データを参
照して、該決算データに基づく前記金融機関の融資審査
用データを生成し、該生成したデータを前記金融機関に
定期的に、または不定期に送信することを特徴としたも
のである。
【0018】請求項13の発明は、請求項8ないし12
のいずれか1の発明において、前記資金調達システム
は、前記プレミアムサービスを利用可能なユーザの決算
データに基づいて該ユーザの財務分析を行い、該財務分
析の結果に基づいて資金繰りの警告情報を該ユーザに送
信する機能を有することを特徴としたものである。
【0019】請求項14の発明は、請求項10ないし1
3のいずれか1の発明において、前記金融機関のシステ
ムは、前記会計システムが作成した前記プレミアムサー
ビスを利用可能なユーザの決算データに基づいて該ユー
ザの財務分析を行い、該財務分析の結果に基づいて融資
可能な金額の自動判定と融資利率の自動決定とを行うこ
とを特徴としたものである。
【0020】請求項15の発明は、請求項10ないし1
4のいずれか1の発明において、前記プレミアムサービ
スを利用可能なユーザに対して、該ユーザ自身が保持す
ることによって該金融機関が発行する契約書に対する電
子署名を可能とする署名用情報または署名手段を該ユー
ザに付与し、前記金融機関がユーザに対する融資を応諾
する際に、該金融機関のシステムによって契約書を生成
してユーザに送信し、該ユーザが前記情報または署名手
段を用いて前記契約書に所定の方法で電子署名を行って
前記金融機関に返信することにより、前記金融期間の融
資が実行されることを特徴としたものである。
【0021】請求項16の発明は、請求項15に記載の
財務会計ASPシステムにおいて、前記金融機関は、前
記署名手段として、ユーザの認証情報を記録したICカ
ードまたはスマートメディアを発行し、前記ユーザは、
前記ICカードの認証情報を端末に取り込むことによっ
て前記契約書に電子署名を付与可能としたことを特徴と
したものである。
【0022】請求項17の発明は、請求項1または2の
発明において、前記ASP事業者は、前記アプリケーシ
ョンによって機能を実現するシステムとしてさらに税務
処理システムを有し、該税務処理システムは、前記会計
システムが記憶しているユーザごとの会計データを用い
て、税務申告を行うための申告書類データをユーザごと
に生成する機能を有することを特徴としたものである。
【0023】請求項18の発明は、請求項17の発明に
おいて、該財務会計ASPシステムは、前記ASP事業
者との契約に基づく所定の会計事務所を有し、前記AS
P事業者の前記税務処理システムが作成した申告書類デ
ータを前記会計事務所に送信し、該会計事務所が確認の
うえ認証データを付与して前記ASP事業者に返送する
ことを特徴としたものである。
【0024】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記会計システムは、ユーザの顧問会計士が会計
士協会の登録会計士であるかどうかを判別する機能を有
することを特徴としたものである。
【0025】請求項20の発明は、請求項1ないし19
のいずれか1の発明において、前記ASP事業者は、ソ
フトベンダから上記アプリケーションのすくなくとも一
部のライセンス供与を受け、前記ASP事業者が該ライ
センス供与の代償として所定のライセンス料を支払うこ
とを特徴としたものである。
【0026】請求項21の発明は、請求項1ないし19
のいずれか1の発明において、前記アプリケーションの
ライセンスを保持するソフトベンダによって前記ASP
事業者が運営されることを特徴としたものである。
【0027】請求項22の発明は、請求項1ないし19
のいずれか1の発明において、インターネットサービス
プロバイダによって前記ASP事業者が運営されること
を特徴としたものである。
【0028】請求項23の発明は、請求項1ないし19
のいずれか1の発明において、前記ASP事業者は、複
数の事業者が共同して運営することを特徴としたもので
ある。
【0029】請求項24の発明は、請求項2ないし23
のいずれか1の発明において、該財務会計ASPシステ
ムは、ブラウザを有する端末装置を用いてインターネッ
トを介して前記データセンタにアクセス可能とし、前記
ユーザは、前記ブラウザを有する端末によって前記アプ
リケーションの少なくとも一部を利用可能としたことを
特徴としたものである。
【0030】請求項25の発明は、請求項2ないし24
のいずれか1の発明において、ASP事業者は、ユーザ
の端末にインストールする端末用ソフトウェアをユーザ
に提供し、該ユーザが該端末用ソフトウェアを有する端
末に用いて前記データセンタにアクセスし、前記アプリ
ケーションの少なくとも一部を利用可能としたことを特
徴としたものである。
【0031】請求項26の発明は、請求項1ないし25
のいずれか1に記載の財務会計ASPシステムの機能を
実現するためのプログラムである。
【0032】請求項27の発明は、請求項26に記載の
プログラムを記録した記録媒体である。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の財務会計ASPシステム
は、会計処理機能、資金調達機能、税務申告書類作成機
能等備えるアプリケーションソフトをASP事業者がA
SPサービスとして提供するもので、会計システムや資
金調達システム、納税処理システム等のシステムをAS
P事業者が保有するコンピュータ上で作動させて、利用
者はこれらシステムを回線を介して利用することができ
るようにしたもので、企業等ユーザにおける資金調達か
ら会計業務及び決算業務までのサービスを一貫して提供
することができるようにしたことを特徴としたものであ
る。
【0034】図1は、本発明の財務会計ASPシステム
のアプリケーション構成の一例を説明するための図であ
る。本発明の財務会計ASPシステムにおいては、ユー
ザがホストコンピュータを自前で用意せずに、会計処
理、決算処理、税務処理及び資金調達処理を行なうアプ
リケーションをASP事業者がユーザにレンタルし、A
SP事業者のコンピュータにインターネット回線を通し
てユーザがアクセスすることにより各機能を実行するも
のである。図1に示すように、財務会計ASPシステム
は、会計システムA1、税務処理システムA2、資金調
達システムA3を有していて、これらのシステムがデー
タを有機的に活用して処理を行う機能を有する。
【0035】このほか、図示しないが、ユーザ入力に基
づいてユーザの給与計算処理を行うシステムや、該給与
計算システムと連携して確定拠出型企業年金プラン等に
おける事務処理をアウトソーシングし、信託銀行や生命
保険会社とにおいて資金運用を行うためのアプリケーシ
ョンを付加して総合的なバックオフィス系ASPシステ
ムを構築することもできる。
【0036】図2は、本発明の財務会計ASPシステム
を適用するシステムモデルの構成例を説明するための図
である。本発明に係わるASPサービスの一例におい
て、ソフトベンダ1は、上記の機能を有するアプリケー
ションを開発し、ASP事業者2に対してライセンス供
与aを行う。ASP事業者2は、その代償としてソフト
ベンダ1に対してライセンス料bを支払う。ASP事業
者2は、サーバを持ったデータセンタ(IDC(インタ
ーネットデータセンタ)2aを保有し、ライセンス供与
を受けたアプリケーションをサーバに保持してインター
ネット8を介してユーザ3に対するサービス提供cを実
施する。ユーザ3は、ASP事業者2に対して利用料d
を支払う。このとき、ソフトベンダ1とASP事業者2
が同一であってもかまわない。
【0037】ASP事業者2が提供するサービスには、
インターネット接続事業者であるISP(インターネッ
トサービスプロバイダ)が係わることになる。ISP
は、ユーザに対してインターネットに接続できるサービ
スを提供する事業者であるが、このISP自体が、上記
IDC2aを有してASP事業者2となり得ることもあ
るし、ISPとIDCが異なる事業者によって運営され
ることもある。またこの他、サーバやバックアップ装
置、もしくはネットワーク機器などの提供eを行いその
対価fを受けるハードベンダ6が係わる。また、この
他、図示していないが、ASPサービスの販売を行う事
業者であるリセラーやVARと呼ばれる事業者が本ビジ
ネスに係わることになる。またさらに本発明の財務会計
ASPシステムでは、本財務会計ASPシステムに含ま
れる資金調達システムを用いてユーザに対する融資を実
行する金融機関5が加わる。
【0038】ASPビジネスにおいて、上記のようにA
SP事業者2は、一般的にはアプリケーションをインタ
ーネット回線などを介して期間貸し出しするサービス事
業者として定義付けられ、例えば、上記のようにインタ
ーネットサービスプロバイダがASP事業者となること
もあるし、この他ソフトウェア開発会社、情報サービス
会社、コンサルティング会社、電話会社等がASP事業
者となることもあり、またこれらの複数の会社が協力し
てAPSサービスを実施するような形態も考えられる。
【0039】本システムは、基本的にはインターネット
8を介したウェブシステム上で運用される。本発明の財
務会計ASPシステムにおいては、上述のように、AS
P事業者2のデータセンタ2aに基幹アプリケーション
が保持され、ユーザはインターネット回線を使用してこ
のデータセンタ2aにアクセスしてデータの送受信を行
う。一方、ユーザ側端末としては、例えば以下のごとく
の形態をとることができる。
【0040】(1)ASP事業者2から提供された端末
用ソフトウェアをユーザ3が保有しているパソコン3a
等にインストールし、ユーザは、このソフトウェアを用
いてデータを入力して、その入力データを通信回線へと
送り出す。データセンタ2aは、ユーザ3より送信され
たデータを蓄積しておき、これら蓄積データに基づいて
財務諸表を作成する。また会計事務所7は予めなされた
契約に基づいて本システムの運用に加わっている。会計
事務所7は、データセンタ2にオンラインで接続して、
仕訳内容の確認/修正等の財務諸表のチェックを行う。
そして会計事務所7は、財務諸表データ等に基づいて決
算書を作成し、これに電子認証データを付与してデータ
センタ2aに送信する。データセンタ2aでは、上記の
認証つき決算データをデータセンタが保持する原本性確
保サーバに格納して、保管・管理する。なお、このとき
上記の仕訳内容の確認/修正をASP事業者2のソフト
ウェアが行って、これを会計事務所7が後に一括して、
またはその都度認証するようにしてもよい。
【0041】また、上記の例において、会計事務所7が
オンラインで直接データセンタ2aにアクセスすること
を禁止し、財務諸表をデータセンタ2aにて作成してプ
リントアウトし、会計事務所7がこのプリントアウト書
類をチェックしてユーザ3にフィードバックし、チェッ
クを受けたデータをユーザ3が該当データを修正するよ
うしたシステムとしてもよい。
【0042】(2)ユーザ3の端末として基本的にはブ
ラウザを備えていればよく、ユーザはこのブラウザを用
いてインターネット8を介してASP事業者2のデータ
センタ2aにアクセスし、会計データの入力から帳票作
成までを実行できるようにする。すなわちユーザ3は、
ブラウザによってASP事業者2のホームページにアク
セスし、用意されている入力画面によって必要な会計デ
ータを入力する。入力された会計データは、上記実施例
(1)と同様な処理によって財務諸表を作成することが
できる。
【0043】この場合、ユーザ3の端末としては、We
bブラウザを保持するパーソナルコンピュータ3a、P
DA3b、携帯電話3c等の端末装置を使用することが
できる。勿論ユーザ3の端末はこれらに限定されること
なく、家庭用ゲーム機などのWebブラウザを搭載した
端末でデータ入力が可能であれば、本発明に係わるサー
ビスの供与を受けることも可能である。
【0044】すなわち上記(2)の形態でWebシステ
ム用いることにより、ユーザ側端末にはWebブラウザ
が用意されていればよく、業務アプリケーションのソフ
トウェアを保持する必要がないために、ソフトウェアの
メンテナンスやバージョンアップ等に関して非常に合理
的なシステムを提供できる。一方、例えば上記(1)の
ごとくに、従来のサーバクライアントシステムのよう
に、クライアント側にもアプリケーションを保持せしめ
てサービスを行うシステムを構築することもできる。
【0045】上述のごとくの構成を用いて本発明の財務
会計ASPシステムを用いたサービスの提供を受けよう
とするユーザ3は、ASP事業者2に対してサービス提
供を受けるための要求を提出すると、ASP事業者2が
当該ユーザに対する認証を行って、ユーザ3に対するア
プリケーションサービスの提供を開始する。そして、A
SP事業者2は、ユーザ3による利用情報を蓄積し、ユ
ーザ3に対する課金を行う。課金の体系としては、従来
の課金方法を適宜選択できる。すなわち、月額固定料金
制、利用時間や利用情報料に従う従量料金制、もしくは
これら固定料金制と従量料金制の併用制等が適用でき
る。また、本発明の財務会計ASPシステムでは、用意
されたサービスのうち、資金調達システムをプレミアム
サービスとして位置づけ、本資金調達システムを利用可
能な会員を融資付き会員として別に登録する。
【0046】本発明において、データセンタ2aには、
会計システム、資金調達システム、税務処理システム等
が保持されており、本発明の財務会計ASPシステムの
ユーザがこれら各システムをWebを通じて利用するこ
とができ、各システムは、データを相互に利用できるよ
うに有機的に関係付けられている。これにより、各ユー
ザの会計データ等の履歴データを用いて一貫したサービ
スを提供することができるものである。各システムにつ
いて説明する。
【0047】まず本発明に係わる会計システムの一例に
ついて説明する。以下に示す実施例は、ユーザ端末で入
力用のソフトウェアを用いてデータ入力を行うシステム
であって、また仕訳処理の修正・チェックは、データセ
ンタのアプリケーションにて行うようにした形態のもの
である。本財務会計ASPシステムの契約ユーザには、
ASP事業者から端末インストール用のソフトウェアを
ユーザに対して送付する。送付の形態としては、当該ソ
フトウェアをインストールしたCDROM等の記録媒体
をユーザあてに郵送してユーザがパソコン等の端末装置
にインストールする形態や、ユーザ端末からブラウザ等
を用いてオンラインでソフトウェアの配信を受けられる
ようにしてもよい。
【0048】図3は、会計システムへのユーザ登録に関
する処理の流れの一例を説明するためのフローチャート
である。ASP事業者は、端末用のCDROMを無料体
験版として希望ユーザに配布し(ステップS1)、その
ユーザは無料体験期間内ではサービスを無料で体験でき
るようにし、ユーザが会員としてサービス提供を継続し
て契約したい場合に、例えばASP事業者のホームペー
ジにアクセスして所定の手続きを行って会員登録を行う
ようにする(ステップS2)。そしてASP事業者は、
申し込みを行ったユーザに対してサービス開始に必要な
書類一式とともに、無料体験期間経過後においても引き
続いてソフトウェアを使用できるようにする“解除キー
番号”を記載したユーザ登録証明書とを郵送する(ステ
ップS3)。
【0049】ユーザは送付された解除キー番号をASP
事業者のホームページを用いて登録することにより、正
式ユーザとしてのサービス利用が可能となる(ステップ
S4)。また、サービス開始に必要な書類には、ユーザ
の会社の資本金や代表者というような会社の基本的な情
報、消費税の取り扱い方法などの会計業務に必要な情報
を記入する欄が設けられていて、これら必要事項をユー
ザが記入してASP事業者に返送する(ステップS
5)。なお、後述する資金融資サービスにおいては、別
途特別会員の契約が必要となる。
【0050】会計ASPサービスの正式会員となったユ
ーザは、端末用ソフトウェアを用いて会計データを日々
入力し(ステップS6)、例えば月末などの会社の締め
日までに確定した会計データをメールに添付してASP
事業者のデータセンタに送信する。データセンタでは、
送信されてきた会計データをチェックし、勘定科目の間
違いがあればこれを修正し、また支出と収入の整合性の
バランスチェックを行い、確定データを作成する(ステ
ップS7,S8)。そして作成された確定データはデー
タセンタの記憶手段に記憶されて(ステップS9)、ユ
ーザ指定のメールアドレス宛に送信される(ステップS
10,11)。
【0051】またデータセンタには決算処理システムが
備えられており、蓄積された確定データを用いて決算処
理を行うことができる(ステップS12)。決算システ
ムにおいては、決算書類の作成が可能である。またデー
タセンタは、原本性確保サーバを有し、決算システムに
よって作成した決算データについて予め契約した会計士
による認証を受けて(ステップS13)、認証付き決算
書データとして上記の原本性確保サーバに保管する(ス
テップS14)。原本性確保サーバには決算書のデータ
が長期保存され、ユーザ毎の決算書ライブラリが作成さ
れる。また、原本性確保サーバのデータを用いて、ユー
ザの要望に基づいて謄本出力のサービスを提供すること
ができる(ステップS15)。
【0052】次に本発明の財務会計ASPシステムにお
ける資金調達システムについて説明する。図4は、本発
明の財務会計ASPシステムにおける資金調達システム
について説明するための図である。資金融資システムに
よるプレミアムサービスは、所定の条件を満たしたユー
ザ3に対し本発明の資金融資ASPシステムを用いて融
資を実行するサービスであって、ユーザ3は、運転資金
融資基本契約をASPサービスの運用に加わる金融機関
5と締結し、ASP事業者のデータセンタ2aが保持す
る決算データ(例えば、B/S,P/L,試算表等)を
融資申し込みの際に上記金融機関5に提供することによ
り、金融機関5が融資審査を行って融資の可否を決定
し、その結果に応じた処理を行うようにしたものであ
る。図4に示す例では、ASP事業者としてデータセン
タ2a及びISP2bによってサービスが提供される構
成を示している。
【0053】上記のプレミアムサービスを受けることが
できる特別会員は、その他の一般会員と区別して登録さ
れ、ASP事業者2はサービス利用料金に他のサービス
とは異なる体系を適用できる。本財務会計ASPシステ
ムのサービス会員は、データセンタ2aに対してWeb
上で例えばID/パスワードを送信して各システムにア
クセスするが、このときに上記ID/パスワードによっ
て上記の特別会員か否かを判別し、アプリケーション側
でユーザマスタの表示画面を使い分けることによって特
別会員でない一般の会員には融資申し込みに関する表示
を行わないようにする。
【0054】ユーザ3が資金調達システムを利用するに
は、前述のように金融機関5との間で運転資金融資基本
契約を取り交わしておくことが必要である。また、ユー
ザとASP事業者との間では、ASP事業者が保持して
いる決算データ等の融資審査用データを金融機関に提供
することに合意することを示す決算データ提供に関する
覚え書きをとりかわしておく。そして金融機関5は、ユ
ーザ3を認証するための認証用ICカードを発行し、こ
のICカードを読み込むためのリーダ装置をユーザ3に
対して貸与する。ICカードについては、後述して再度
説明する。なお、ICカードリーダは、金融機関5から
ユーザ3に貸与される携帯に限定されることなく、ユー
ザ3側で準備してもよい。また金融機関5は、契約ユー
ザを引き受け先とした指図手形を振り出してユーザの署
名捺印を受け、期間満了時にその手形を取り立てに回す
ことで返済を受けることができるようにする。なお、返
済方法については、上記指図手形に限定されることな
く、適宜任意の方法を適用できる。
【0055】図5は、本発明に係わる資金調達システム
における融資申し込みから実行に至る流れを説明するた
めの図である。まず融資を受けようとする本発明の財務
会計ASPシステムのユーザ3は、ISP2bを通じて
データセンタ2aに対して融資申し込み情報を送信す
る。この融資申し込みおいては、ユーザはまずデータセ
ンタ2aのシステムへログインし、表示されている融資
申し込みボタンをクリック等によってONにする。この
融資申し込みボタンは、前述のように融資サービス利用
契約者のみに表示されるようになっている。すなわち、
データセンタ2aのアプリケーションでは、融資サービ
ス利用契約を予め締結している特別会員をログイン時に
判別し、マスターでコントロールして契約の有無に応じ
た表示画面をユーザマスタに表示させるようにする。融
資申し込みのための必要情報は、融資金額、融資日時、
借り入れ期間、返済スケジュール等の情報である。
【0056】データセンタ2aの資金調達システムで
は、ユーザより送信された融資申し込みを受け付けて、
金融機関5が融資審査において必要とする融資審査用デ
ータを生成する。この融資審査用データは、決算書、勘
定科目内訳書、もしくはバランスシート、損益計算書、
試算表、等のデータであって、金融機関の要求条件に応
じて予め定めたものである。これら融資審査用データ
は、前述の会計システムによってユーザから入力された
会計データを用いて生成するもので、本発明の財務会計
ASPシステムの特徴となるものである。
【0057】上記のごとくの融資審査用データを生成し
たデータセンタ2aは、そのデータを金融機関5に送信
し、金融機関5は受信した融資審査用データによって融
資可否の審査を行い、融資可能であれば、承認を示す回
答をユーザに送付し、融資相当額の送金を行う。通常、
融資申し込みから承認までが1〜2日で実施され、さら
に承認の回答から1〜2日で送金がなされる。
【0058】上記データセンタ2aで作成された融資審
査用データは、例えば上記のごとくの決算書等のドキュ
メントをRDFによって閲覧可能なフォーマットにして
金融機関5に送信するようにしてもよいし、あるいは上
記融資審査用データをXMLフォーマットにして送信す
るようにしてもよい。
【0059】金融機関5が融資を応諾する場合、金融機
関のシステムによって金銭貸借契約書を自動生成してユ
ーザに送信し、ユーザがこの契約書に電子署名を行って
金融機関に返信し、これに応じて金融機関がユーザに送
金することによって実際の融資が実行される。電子署名
は、ユーザの認証情報を記憶したICカードによって行
うことができる。ICカードは、上記の融資サービス利
用契約者に対してASP事業者からユーザに対して発行
され、ICカードリーダがユーザに対して貸与される。
図6に示すごとく、ユーザは、貸与されたICカードリ
ーダ(R)を端末装置3aに接続してアプリケーション
に認知させてICカード(IC)を挿入することにより
電子署名を実行できるようにする。
【0060】データセンタの資金調達システムは、資金
繰りアラームサービス機能を有し、ユーザのキャッシュ
フローを監視して財務分析を行い、数ヶ月先のキャッシ
ュフローを予測し、予測結果に応じて所定条件に基づい
て資金繰りに関するアラームをユーザに対して発信する
ことができる。キャッシュフローの監視とワーニングメ
ッセージの送信は会計ASPシステムで自動的に実施さ
れる。上記のワーニングによって簡易コンサルティング
機能が実現される。また本会計システムでは、ユーザの
顧問会計士が会計士協会登録会計士であるかどうかの判
別を行うことができる。
【0061】図7は、本発明に係わる資金調達システム
における融資実行パターンの処理の一例を説明するため
のフロー図である。ユーザは、まずASP事業者のデー
タセンタにログインし(ステップS21)、ユーザマス
タを開いてビジネスローンの融資申し込みを実行する
(ステップS22)。その申し込みは、ASP事業者の
データセンタに送られてデータセンタでは融資の審査に
必要とする審査必要書類を自動作成する(ステップS2
3)。
【0062】金融機関では、上記の審査必要書類を受け
取り、融資可否を決定するための審査を行い(ステップ
S24)、融資が可能であれば契約書を生成してユーザ
に送付し(ステップS25,S26)、融資不可であれ
ば、その旨をユーザに通知する(ステップS25,S3
2)。融資可能である場合にユーザは、審査可の通知と
生成された契約書とを受け取り(ステップS27)、デ
ータセンタが保持している契約書管理サーバにログイン
し(ステップS28)、ICカードを用いて契約書への
電子署名・捺印を行う(ステップS29)。金融機関
は、電子署名・捺印された契約書を受信し(ステップS
30)、融資を実行する(ステップS31)。
【0063】図8は、本発明に係わる資金調達システム
における融資実行パターンの処理の他の例を説明するた
めのフロー図である。まずユーザは、ASP事業者のデ
ータセンタにログインし(ステップS41)、ユーザマ
スタを開いてビジネスローンの融資利用可能額の判定要
求を送信する(ステップS42)。その要求は、データ
センタに送られてデータセンタでは融資の審査に必要と
する審査必要書類を自動生成する(ステップS43)。
【0064】金融機関では、上記の審査必要書類を受け
取り、ユーザからの要求に従って融資利用可能額の判定
を行って(ステップS44)、利用可能額回答を生成し
(ステップS45)、これをユーザに送信する。送信さ
れた利用可能額回答を受信したユーザは、融資の利用額
及び利用期間の情報を入力して(ステップS46)、金
融機関に送信する。金融機関では、その送信情報に基づ
いて契約書を自動生成する(ステップS47)。このと
きに、ユーザの融資利用要求が適正かどうかの審査が行
われる。
【0065】ユーザは、生成された契約書を受け取り、
ICカードを用いて契約書への電子署名・捺印を行う
(ステップS48)。金融機関は、電子署名・捺印され
た契約書を受信し(ステップS49)、融資を実行する
(ステップS50)。
【0066】なお、上記実施例においては、金融機関に
対する電子署名にICカードを用いる例について説明し
たが、本発明においては、電子署名を行う手段をICカ
ードに限定するものではなく、スマートメディアメモリ
カード等も好適に使用できる。本発明では、ユーザの認
証情報を信頼性をもって付与できる手段を適宜用いるこ
とができ、例えば、ユーザが認証情報をキー入力し、こ
れを暗号化して送信することにより、金融機関が電子署
名として認証できるようにしてもよい。
【0067】次に、本発明の財務会計ASPシステムに
含まれる税務処理システムについて説明する。税務処理
システムにおいては、蓄積しているユーザの会計情報を
もとに、税務申告を行うための申告書類を作成できる。
申告書に含まれる決算書は、上記の資金調達システムと
同様に、会計システムが蓄積している各ユーザの会計情
報を用いて作成することができる。作成した申告書類
は、オンラインで会計事務所7に送られ、確認の上認証
される。また、申告書類の作成に必要な会計データを会
計事務所7に送り、その会計事務所にて申告書類を作成
できるようにしてもよい。本申告書は電子データとして
保持され、将来導入される税務署への電子申告に対応さ
せることができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、企業の会計業務及び決算業務から資金調達ま
でのサービスを一貫して提供するASPシステムであっ
て、会計データを用いて各種の財務関連サービスを提供
することにより、ユーザにとって利便性が高く合理的な
財務関連業務を実行することができる財務会計ASPシ
ステムを提供することができる。
【0069】また、本発明のASPシステムによれば、
ユーザが例えば社内ネットワーク経由でアプリケーショ
ンを利用するときに自社でシステムを構築した上で個々
の端末にアプリケーションをインストールする必要がな
くなり、アプリケーションが必要になったときにすぐに
利用することができ、スピード経営、高効率経営を実現
することができる。またウェブシステムを用いているた
めに、ユーザは特別な操作を学習する必要なく、高い利
便性をもってサービスの提供を受けることができる。
【0070】また本発明のASPシステムでは、ASP
事業者にとっては定常的安定収入が得られるメリットが
ある。またASPは多くの場合、ユーザ毎のカスタマイ
ズが不要であるため、ASP事業者にとってはサービス
提供及び運用コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の財務会計ASPシステムのアプリケ
ーション構成の一例を説明するための図である。
【図2】 本発明の財務会計ASPシステムを適用する
システムモデルの構成例を説明するための図である。
【図3】 会計システムへのユーザ登録に関する処理の
流れの一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】 本発明の財務会計ASPシステムにおける資
金調達システムについて説明するための図である。
【図5】 本発明に係わる資金調達システムにおける融
資申し込みから実行に至る流れを説明するための図であ
る。
【図6】 ICカードリーダについて説明するための図
である。
【図7】 本発明に係わる資金調達システムにおける融
資実行パターンの処理の一例を説明するためのフロー図
である。
【図8】 本発明に係わる資金調達システムにおける融
資実行パターンの処理の他の例を説明するためのフロー
図である。
【符号の説明】
1…ソフトベンダ、2…ASP事業者、3…ユーザ、5
…金融機関、6…ハードベンダ、7…会計事務所、8…
インターネット、IC…ICカード、R…ICカードリ
ーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 徳晴 東京都中央区銀座7−16−3 リコーリー ス株式会社内 (72)発明者 原木 義久 東京都中央区銀座7−16−3 リコーリー ス株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 財務会計に関連する所定のアプリケーシ
    ョンを回線を介してユーザに利用できるようにしたサー
    ビスを提供するための財務会計ASPシステムにおい
    て、前記アプリケーションを保持してユーザに対するA
    SPサービスを提供するASP事業者は、前記アプリケ
    ーションによって機能を実現するシステムとして、ユー
    ザの会計業務を行う会計システム、及びユーザの資金調
    達を支援する資金調達システムを少なくとも保持し、ユ
    ーザの会計、決算、資金調達業務をASPサービスとし
    て提供できるようにしたことを特徴とする財務会計AS
    Pシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記ASP事業者は、前記アプリケーショ
    ンを有して該アプリケーションを動作させておくデータ
    センタを有し、前記ユーザが回線を介して端末から前記
    データセンタにアクセスすることにより前記ASPサー
    ビスを受けられるようにしたことを特徴とする財務会計
    ASPシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記データセンタの会計システムは、ユー
    ザによって入力される会計データを受け付けて、該会計
    データの仕訳内容の確認と必要があれば修正とを行って
    該会計データを蓄積し、該蓄積した会計データに基づい
    て財務諸表を作成する機能を有することを特徴とする財
    務会計ASPシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記会計システムは、前記作成した財務諸
    表に基づいて決算書データを生成することを特徴とする
    財務会計ASPシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、該財務会計ASPシステムは、前記ASP
    事業者との契約に基づく所定の会計事務所を有し、該会
    計事務所は、前記会計システムが作成した決算書を確認
    の上認証し、電子認証データを前記決算書に付与して前
    記ASP事業者のデータセンタに返送することを特徴と
    する財務会計ASPシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記データセンタは、前記会計事務所にて
    認証を受けた決算データを、決算データの原本性を確保
    するためのサーバとして用意された原本性確保サーバに
    保管して管理することを特徴とする財務会計ASPシス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記ASP事業者は、前記原本性確保サー
    バに蓄積された決算データについて謄本を出力するサー
    ビスを実行する機能を有することを特徴とする財務会計
    ASPシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1に記載の
    財務会計ASPシステムにおいて、前記アプリケーショ
    ンによって機能を実現されるシステムのうち、前記資金
    調達システムによって実行されるサービスをプレミアム
    サービスとして位置づけ、該プレミアムサービスを利用
    可能なユーザを他の一般ユーザと区別して登録すること
    を特徴とする財務会計ASPシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の財務会計ASPシステ
    ムにおいて、前記ASP事業者のデータセンタは、会員
    ユーザのアクセスに際して該ユーザが前記プレミアムサ
    ービスを利用可能なユーザであるか否かを判別し、ユー
    ザのアクセスに用いるユーザマスタを制御して前記プレ
    ミアムサービスを利用可能なユーザにのみ前記資金調達
    システムを利用するための表示情報を送信することによ
    り、前記一般ユーザに対する資金調達システムの情報表
    示をコントロールすることを特徴とする財務会計ASP
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の財務会計A
    SPシステムにおいて、該財務会計ASPシステムは、
    前記ASP事業者との契約に基づく所定の金融機関を有
    し、前記資金調達システムは、前記プレミアムサービス
    を利用可能なユーザの融資申し込み要求を受け付けて、
    該申し込みに応じて前記会計システムで作成した前記プ
    レミアムサービスを利用可能なユーザの決算データを参
    照し、該決算データに基づく融資審査用データを生成
    し、該生成したデータを前記金融機関に送信することを
    特徴とする財務会計ASPシステム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の財務会計ASPシ
    ステムにおいて、前記金融機関は、前記資金調達システ
    ムが生成した融資審査用データを用いて融資審査を行
    い、前記資金調達システムを通じてユーザに対する融資
    の可否を通知することを特徴とする財務会計ASPシス
    テム。
  12. 【請求項12】 請求項8または9に記載の財務会計A
    SPシステムにおいて、該財務会計ASPシステムは、
    前記ASP事業との契約に基づく所定の金融機関を有
    し、前記資金調達システムは、前記会計システムで作成
    した前記プレミアムサービスを利用可能なユーザの決算
    データを参照して、該決算データに基づく前記金融機関
    の融資審査用データを生成し、該生成したデータを前記
    金融機関に定期的に、または不定期に送信することを特
    徴とする財務会計ASPシステム。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし12のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、前記資金調達シ
    ステムは、前記プレミアムサービスを利用可能なユーザ
    の決算データに基づいて該ユーザの財務分析を行い、該
    財務分析の結果に基づいて資金繰りの警告情報を該ユー
    ザに送信する機能を有することを特徴とする財務会計A
    SPシステム。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれか1に
    記載の財務会計ASPシステムにおいて、前記金融機関
    のシステムは、前記会計システムが作成した前記プレミ
    アムサービスを利用可能なユーザの決算データに基づい
    て該ユーザの財務分析を行い、該財務分析の結果に基づ
    いて融資可能な金額の自動判定と融資利率の自動決定と
    を行うことを特徴とする財務会計ASPシステム。
  15. 【請求項15】 請求項10ないし14のいずれか1に
    記載の財務会計ASPシステムにおいて、前記プレミア
    ムサービスを利用可能なユーザに対して、該ユーザ自身
    が保持することによって該金融機関が発行する契約書に
    対する電子署名を可能とする署名用情報または署名手段
    を該ユーザに付与し、前記金融機関がユーザに対する融
    資を応諾する際に、該金融機関のシステムによって契約
    書を生成してユーザに送信し、該ユーザが前記情報また
    は署名手段を用いて前記契約書に所定の方法で電子署名
    を行って前記金融機関に返信することにより、前記金融
    期間の融資が実行されることを特徴とする財務会計AS
    Pシステム。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の財務会計ASPシ
    ステムにおいて、前記金融機関は、前記署名手段とし
    て、ユーザの認証情報を記録したICカードまたはスマ
    ートメディアを発行し、前記ユーザは、前記ICカード
    の認証情報を端末に取り込むことによって前記契約書に
    電子署名を付与可能としたことを特徴とする財務会計A
    SPシステム。
  17. 【請求項17】 請求項1または2に記載の財務会計A
    SPシステムにおいて、前記ASP事業者は、前記アプ
    リケーションによって機能を実現するシステムとしてさ
    らに税務処理システムを有し、該税務処理システムは、
    前記会計システムが記憶しているユーザごとの会計デー
    タを用いて、税務申告を行うための申告書類データをユ
    ーザごとに生成する機能を有することを特徴とする財務
    会計ASPシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の財務会計ASPシ
    ステムにおいて、該財務会計ASPシステムは、前記A
    SP事業者との契約に基づく所定の会計事務所を有し、
    前記ASP事業者の前記税務処理システムが作成した申
    告書類データを前記会計事務所に送信し、該会計事務所
    が確認のうえ認証データを付与して前記ASP事業者に
    返送することを特徴とする財務会計ASPシステム。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の財務会計ASPシス
    テムにおいて、前記会計システムは、ユーザの顧問会計
    士が会計士協会の登録会計士であるかどうかを判別する
    機能を有することを特徴とする財務会計ASPシステ
    ム。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、前記ASP事業
    者は、ソフトベンダから上記アプリケーションのすくな
    くとも一部のライセンス供与を受け、前記ASP事業者
    が該ライセンス供与の代償として所定のライセンス料を
    支払うことを特徴とする財務会計ASPシステム。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし19のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、前記アプリケー
    ションのライセンスを保持するソフトベンダによって前
    記ASP事業者が運営されることを特徴とする税務会計
    ASPシステム。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし19のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、インターネット
    サービスプロバイダによって前記ASP事業者が運営さ
    れることを特徴とする財務会計ASPシステム。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし19のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、前記ASP事業
    者は、複数の事業者が共同して運営することを特徴とす
    る財務会計ASPシステム。
  24. 【請求項24】 請求項2ないし23のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、該財務会計AS
    Pシステムは、ブラウザを有する端末装置を用いてイン
    ターネットを介して前記データセンタにアクセス可能と
    し、前記ユーザは、前記ブラウザを有する端末によって
    前記アプリケーションの少なくとも一部を利用可能とし
    たことを特徴とする財務会計ASPシステム。
  25. 【請求項25】 請求項2ないし24のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムにおいて、ASP事業者
    は、ユーザの端末にインストールする端末用ソフトウェ
    アをユーザに提供し、該ユーザが該端末用ソフトウェア
    を有する端末に用いて前記データセンタにアクセスし、
    前記アプリケーションの少なくとも一部を利用可能とし
    たことを特徴とする財務会計ASPシステム。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1に記
    載の財務会計ASPシステムの機能を実現するためのプ
    ログラム。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のプログラムを記録
    した記録媒体。
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