JP2002229971A - 操業分析装置、操業分析方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

操業分析装置、操業分析方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びコンピュータ・プログラム

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JP2002229971A
JP2002229971A JP2001030103A JP2001030103A JP2002229971A JP 2002229971 A JP2002229971 A JP 2002229971A JP 2001030103 A JP2001030103 A JP 2001030103A JP 2001030103 A JP2001030103 A JP 2001030103A JP 2002229971 A JP2002229971 A JP 2002229971A
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cluster analysis
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factors
analysis
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JP2001030103A
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English (en)
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Toshio Akagi
俊夫 赤木
Yusuke Konno
雄介 今野
Kazukimi Yamada
和公 山田
Junji Ise
淳治 伊勢
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操業結果としての処理量や品質が決まるプロ
セス全般において、複数の操業因子が操業結果に与える
影響の大きさを適切に評価できるようにする。 【解決手段】 クラスター分析部101では、操業因子
1〜nを用いて入力データを所定数のクラスターに分類
する第1のクラスター分析と、操業因子1〜nから1つ
の操業因子iを除いた残りの操業因子を用いて入力デー
タを所定数のクラスターに分類する第2のクラスター分
析とを行う。情報エントロピー計算部102では、操業
結果のデータのみについての情報エントロピーH0を計
算し、第1のクラスター分析の結果に基づいて情報エン
トロピーHaを計算し、さらに第2のクラスター分析の
結果に基づいて情報エントロピーHiを計算する。この
結果得られた情報エントロピーHiが上記情報エントロ
ピーH0に近いほど、その操業因子iは操業結果に与え
る影響が大きい因子であると評価することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操業分析装置、操業
分析方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及び
コンピュータ・プログラムに関し、特に、操業結果とし
ての処理量や品質が決まるプロセス全般において、複数
の操業因子が操業結果に与える影響の大きさを評価する
ことによって、望ましい操業を行うために注目すべき操
業因子を見出すために用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操業結果としての処理量や品質が
決まるプロセスにおいて、操業因子が操業結果に与える
影響の大きさを評価する操業分析手法としては、例え
ば、操業因子と操業結果との相関を、相関係数を用いて
分析することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記相
関係数を用いた分析方法では、相関を適切に評価するこ
とができるのは、複数の操業因子と操業結果とが線形の
関係を持っている場合に限定され、複雑な関係を持って
いる場合には適切な評価を行うことができないといった
問題があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、複数の操業因子と操業結果とが複雑な関係で
あっても相関を適切に評価できるようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の操業分析装置
は、操業プロセスにおいて複数の操業因子が操業結果に
与える影響の大きさを評価するための操業分析装置であ
って、上記複数の操業因子のパラメータを対応させた操
業結果データが入力された際に、指定されたデータ部分
を用いてクラスター分析を行うクラスター分析手段と、
上記クラスター分析手段のクラスター分析の結果に基づ
いて、上記入力データの情報エントロピーを計算する情
報エントロピー計算手段と、上記情報エントロピー計算
手段によって計算された情報エントロピーを用いて、上
記複数の操業因子が上記操業結果に与える影響の大きさ
を評価する影響評価手段とを備えたことを特徴としてい
る。また、本発明の他の特徴とするところは、上記操業
結果のデータは、上記操業結果が複数のクラスのいずれ
に属するかの値として与えられることを特徴としてい
る。また、本発明のその他の特徴とするところは、上記
クラスター分析手段は、上記複数の操業因子の全てを用
いて上記入力データを所定数のクラスターに分類する第
1のクラスター分析処理と、上記複数の操業因子から1
つの操業因子を除いた残りの操業因子を用いて上記入力
データを所定数のクラスターに分類する第2のクラスタ
ー分析処理とを行うことを特徴としている。また、本発
明のその他の特徴とするところは、上記情報エントロピ
ー計算手段は、上記操業結果のデータのみについての情
報エントロピーを計算する第1の情報エントロピー計算
処理と、上記第1のクラスター分析の結果に基づいて情
報エントロピーを計算する第2の情報エントロピー計算
処理と、上記第2のクラスター分析処理の結果に基づい
て情報エントロピーを計算する第3の情報エントロピー
計算処理とを行うことを特徴としている。また、本発明
のその他の特徴とするところは、上記クラスター分析手
段は、上記複数の操業因子の全てを用いて上記入力デー
タを所定数のクラスターに分類する第1のクラスター分
析処理と、上記複数の操業因子のうちから選択される1
つの操業因子を用いて上記入力データを所定数のクラス
ターに分類する第2のクラスター分析処理とを行うこと
を特徴としている。また、本発明のその他の特徴とする
ところは、上記情報エントロピー計算手段は、上記操業
結果のデータについて情報エントロピーを計算する第1
の情報エントロピー計算処理と、上記第1のクラスター
分析処理の結果に基づいて情報エントロピーを計算する
第2の情報エントロピー計算処理と、上記第2のクラス
ター分析処理の結果に基づいて情報エントロピーを計算
する第3の情報エントロピー計算処理とを行うことを特
徴としている。
【0006】本発明の操業分析方法は、操業プロセスに
おいて複数の操業因子が操業結果に与える影響の大きさ
を評価するための操業分析方法であって、上記複数の操
業因子のパラメータを対応させた操業結果のデータから
なる入力データのうち指定されたデータ部分を用いてク
ラスター分析を行うクラスター分析処理と、上記クラス
ター分析の結果に基づいて上記入力データの情報エント
ロピーを計算する情報エントロピー計算処理と、上記計
算された情報エントロピーを用いて上記複数の操業因子
が上記操業結果に与える影響の大きさを評価する影響評
価処理とを実行することを特徴としている。
【0007】本発明の記憶媒体は、上記操業分析方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴としている。
【0008】本発明のコンピュータ・プログラムは、上
記操業分析方法をコンピュータに実行可能としたことを
特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
操業分析装置、操業分析方法、コンピュータ読み取り可
能な記憶媒体、及びコンピュータ・プログラムの実施の
形態について説明する。
【0010】図1には、本実施の形態の操業分析装置の
構成を示す。操業分析装置には、プロセスにおける複数
の操業因子1〜nのパラメータを対応させた操業結果の
データが入力データとして入力される。上記操業結果の
データは、例えば、操業結果がクラスA、B(一例を挙
げれば、製造プロセスにおける品質の「良」、「否」
等)のいずれに属するかという2値の値として与えられ
る。
【0011】101はクラスター分析部であり、上記入
力データのうち指定されたデータ部分を用いてクラスタ
ー分析を行う。クラスター分析とは、種々のデータを区
分けしてグルーピングするための多変量解析の手法であ
る。
【0012】具体的には、クラスター分析部101にお
いて、全ての操業因子1〜nを用いて入力データを所定
数のグループ(クラスター)に分類するクラスター分析
を行う。また、操業因子1〜nから1つの操業因子iを
除いた残りの操業因子を用いて入力データを所定数のグ
ループ(クラスター)に分類するクラスター分析を行
う。
【0013】102は情報エントロピー計算部であり、
クラスター分析部101によるクラスター分析の結果に
基づいて入力データの情報エントロピーを計算する。情
報エントロピーとは、情報理論において不確かさの尺度
として定義される量であり、ここでは分類した結果のデ
ータの混合度合いを表す。図2に示すように、名前x、
y、zのデータの集合を考えると、名前xのデータの割
合Px、名前yのデータの割合Py、名前zのデータの割
合Pzが互いに等しくなるほど(図2(b)の状態)、
エントロピー大として表される。名前jのデータが割合
pjで含まれているならば、この集合が持つ情報エント
ロピーHは、 H=−Σpjlog2j …(1) により表される。
【0014】具体的には、情報エントロピー計算部10
2において、まず、操業結果のデータのみについての情
報エントロピーH0を計算する。また、全ての操業因子
1〜nを用いてクラスター分析した結果に基づいて情報
エントロピーHaを計算する。さらに、1つの操業因子
i(i=1〜n)を除いた残りの操業因子を用いてクラ
スター分析した結果に基づいて情報エントロピーH1
2、…、Hiをそれぞれ計算する。
【0015】103は評価部であり、情報エントロピー
計算部102による算出結果から、複数の操業因子1〜
nが操業結果に与える影響の大きさ(寄与度)を評価し
て評価結果を出力する。すなわち、1つの操業因子i
(i=1〜n)を除いて計算された情報エントロピーH
iは、それぞれ情報エントロピーH0以上で情報エントロ
ピーHa以下の値をとる。そして、HiがH0に近いほ
ど、その操業因子iは操業結果に与える影響が大きい因
子(重要因子)であり、HiがHaに近いほど、その操業
因子iは操業結果に与える影響が小さな因子(無相関因
子)であると評価することができる。つまり、情報エン
トロピーHiの大きさが各々の操業因子をグルーピング
する際の寄与度となり、これにより複数の操業因子を重
要因子と無相関因子とに峻別することができる。
【0016】本実施の形態では、操業因子i(i=1〜
n)が操業結果に与える影響の大きさ(寄与度)を、次
式 Ei=(Hi−Ha)/(H0−Ha) …(2) により評価するようにしている。上式(2)により求め
られる評価値Eiは0〜1の値をとり、1に近いほど、
その操業因子iは操業結果に与える影響が大きい因子で
あると評価され、本実施の形態の操業分析方法の評価結
果として出力される。
【0017】次に、図3のフローチャートを参照して、
本実施の形態の操業分析装置における処理動作について
説明する。まず、操業結果のデータのみについて情報エ
ントロピーH0を計算する(ステップS301)。例え
ば、データ数がN個あり、そのうちAクラスに属するデ
ータがNA点、Bクラスに属するデータがNB(=N−N
A)点あった場合、情報エントロピーH0は、上式(1)
により、 H0=−(NA/N)log2(NA/N)−(NB/N)log2
(NB/N) となる。
【0018】また、全ての操業因子1〜nを用いてクラ
スター分析した結果に基づいて情報エントロピーHa
計算する(ステップS302)。例えば、図4に示すよ
うに、4つのクラスターs、t、u、vに分類するクラ
スター分析を行い、クラスター分析に従って分類したデ
ータの個数から各クラスターs、t、u、vの情報エン
トロピーを求める。なお、クラスターの数については、
分析に先立ってどういうポリシーで分類を行うのかとい
う考えを決めて判断する必要がある。
【0019】図4において、クラスターsでは、クラス
AであるデータがNAs点、クラスBであるデータがNBs
点となっている。したがって、クラスターsの情報エン
トロピーHsは、上式(1)により、 Hs=−(NAs/(NAs+NBs))log2(NAs/(NAs
+NBs)) −(NBs/(NAs+NBs))log2(NBs/(NAs
Bs)) となる。クラスターt、u、vについても、同様にして
情報エントロピーHt、Hu、Hvを求める。
【0020】このようにして、各クラスターs〜vの情
報エントロピーHs〜Hvを計算したならば、これら情報
エントロピーHs〜Hvに適当な重み付けを行って情報エ
ントロピーHaを求める。
【0021】次に、1つの操業因子i(i=1〜n)を
除いた残りの操業因子を用いてクラスター分析した結果
に基づいて情報エントロピーHiをそれぞれ計算する
(ステップS303)。なお、この計算方法について
は、上述した情報エントロピーH aを計算する場合と同
様であり、その詳細な説明は省略する。
【0022】このようにして計算した情報エントロピー
0、Ha、Hi(i=1〜n)を用いて、例えば上式
(2)により評価値Eiを求めることにより、操業因子
iが操業結果に与える影響を評価する。上式(2)を用
いた場合、評価値Eiが1に近いほど、その操業因子i
は操業結果に与える影響が大きい因子(重要因子)であ
ると評価される。
【0023】以上述べた本実施の形態による操業分析装
置によれば、クラスター分析を行い、情報エントロピー
を計算して定量化するので、操業因子と操業結果との関
係が線形でなく複雑な関係を持っている場合でも、複数
の操業因子が操業結果に与える影響の大きさ(寄与度)
を適切に評価することができる。
【0024】また、ノイズデータが含まれている場合で
も、相関係数を用いた評価に比べて、ノイズデータの影
響を受けずに関係を適切に評価することが可能となる。
図5(a)に示すように、ある操業因子iと操業結果と
の間に大きな相関があるような場合に、相関係数を用い
た場合、ノイズデータ等の例外的なデータが存在するこ
とにより、相関性が低く評価されてしまうことがある
(同図(b)の□点参照)。それに対して、本実施の形
態のクラスター分析を行い、情報エントロピーを計算し
て寄与度を定量化する手法では、例外的なデータが存在
する場合でも、相関性を高く評価していることが分かる
(同図(b)の△点参照)。
【0025】なお、上記実施の形態では、操業結果のデ
ータがクラスA、Bのいずれに属するかという2値の値
として与えられるようにしたが、3つ以上のクラスとし
てもかまわない。操業結果が連続値として与えられるよ
うな場合には、その連続値を適宜区切って、複数のクラ
スに分ければよい。
【0026】また、上記実施の形態では、1つの操業因
子i(i=1〜n)を除いた残りの操業因子を用いてク
ラスター分析した結果に基づいて情報エントロピーHi
を求めるようにしたが、1つの操業因子iだけを用いて
クラスター分析した結果に基づく情報エントロピーをH
i´を求めるようにしてもよい。この場合にも、情報エ
ントロピーHi´は、情報エントロピーH0以上で情報エ
ントロピーHa以下の値をとり、上式(2)を用いて評
価することができる。
【0027】このように1つの操業因子i(i=1〜
n)を除くのではなく、1つの操業因子iだけを用いた
情報エントロピーH1´、H2´、…、Hi´を求める場
合、操業因子の中に互いに従属性を持つ因子が含まれて
いる場合でも、その従属因子の影響を受けずに各々の操
業因子の影響度を評価することができる。
【0028】
【実施例】以下では、製鉄プロセスにおける高炉を例に
した実施例について説明する。高炉では、炉の上部か
ら、原料となる鉄鉱石やコークス等を投入し、また、炉
の下部から、温度制御された高温の気体を送風して、炉
内の反応を制御し、溶銑を作り出す。一般に、炉を適切
に制御して、最終的な出銑量(炉から生産される溶銑の
量)が多くなるように操業することが望ましい。
【0029】ここでは、代表的な操業条件の設定値とし
て、送風量と送風温度とを考え、代表的な測定値として
炉温度を考える。すなわち、これら送風量(操業因子
1)、送風温度(操業因子2)、炉温度(操業因子3)
といった3つの操業因子を考える。また、操業結果とし
て、一日あたりの出銑量を考える。そして、上述したク
ラスター分析、情報エントロピー計算に基づいて、操業
因子1〜3である送風量、送風温度、炉温度が、操業結
果である出銑量に与える影響の大きさ(寄与度)を評価
する。
【0030】分析に用いたデータは1000点であり、
各点とも、送風量、送風温度、炉温度の値と、その操業
によってえられた出銑量とを含んでいる。操業因子1〜
3である送風量、送風温度、炉温度は、それぞれ存在す
るデータ範囲で正規化され、0〜1の値で与えられる。
【0031】また、操業結果である出銑量は、ある一定
の目標値を与えておき、目標値を超えたときは「良」の
クラス、目標値を下回ったときは「悪」のクラスとし
て、いずれのクラスになったかという2値の値として与
えられる。
【0032】いま、1000点のデータのうち、「良」
であるデータは950点、「悪」であるデータは50点
あったものとする。
【0033】まず、操業結果のデータのみについての情
報エントロピーH0を計算すると、 H0=−(50/1000)log2(50/1000) −(950/1000)log2(950/1000) =0.286 となる。
【0034】また、全ての操業因子1〜3を用いてクラ
スター分析した結果に基づいて情報エントロピーHa
計算する。本実施例では、図6に示すように、4つのク
ラスターに分類するクラスター分析を行っており、同図
には、その結果であるクラスター分析に従って分類した
結果の個数と各クラスターの情報エントロピーとを示
す。
【0035】例えば、クラスター1では、「悪」である
データが26点、「良」であるデータが0点となってい
る。したがって、クラスター1の情報エントロピーは、 −(26/26)log2(26/26)−(0/26)lo
g2(0/26)=0 となる。
【0036】また、クラスター2では、「悪」であるデ
ータが8点、「良」であるデータが853点となってい
る。したがって、クラスター2の情報エントロピーは、 −(8/861)log2(8/861)−(853/86
1)log2(853/861) =0.076 となる。
【0037】クラスター3、4についても、同様にして
情報エントロピーを求めると、それぞれ0.503、
0.39となる。
【0038】したがって、クラスター1〜4に分類後の
エントロピーHaは、それぞれの個数比を用いた重み付
けを考慮して、 Ha=0.076×(861/1000)+0.503
×(9/1000)+0.39×(104/1000) =0.11 となる。
【0039】次に、操業因子1を除いた残りの操業因子
2、3を用いてクラスター分析した結果に基づいて情報
エントロピーH1を計算する。なお、図6に示したよう
な具体的な結果は省略するが、上述した情報エントロピ
ーHaを計算するのと同様に計算を行うと、H1=0.2
06となった。同様に、操業因子2を除いて、操業因子
3を除いてそれぞれ情報エントロピーH2、H3を計算す
ると、H2=0.199、H3=0.126となった。
【0040】すなわち、H0>H1>H2>H3>Haとな
り、操業因子1(送風量)の情報エントロピーH1がH0
に近いので、送風量は出銑量に与える影響が大きい因子
(重要因子)であり、操業因子3(炉温度)の情報エン
トロピーH3がHaに近いので、炉温度は出銑量に与える
影響が小さな因子(無相関因子)であると評価される。
【0041】なお、上式(2)を用いて評価値Eiを求
めてみると、 E1=(0.206−0.11)/(0.286−0.11) =0.55 となり、同様にE2=0.50、E3=0.09となる。
すなわち、評価値E1が最も1に近い値となり、その操
業因子1(送風量)は操業結果である出銑量に与える影
響が大きい因子であると評価される。
【0042】なお、本発明は、上述した製鉄プロセスに
おける高炉操業分析以外にも、ごみ処理溶融炉など各種
の反応炉プロセスの操業分析に適用することができる。
さらに、複数の操業因子によって品質や処理量等の操業
結果が決まるプロセスの操業分析全般に適用することが
できる。
【0043】(他の実施の形態)本発明の操業分析装置
は、複数の機器から構成されるものであっても、一つの
機器から構成されるものであってもよい。
【0044】また、上述した実施の形態は、コンピュー
タのCPU或いはMPU、RAM、ROM等で構成され
るものであり、RAMやROMに記録されたプログラム
が動作することで実現される。したがって、上記実施の
形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラム
自身、或いは、プログラムコードをコンピュータに供給
するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納
した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
ラスター分析を行い、情報エントロピーを計算して定量
化するようにしたので、操業因子と操業結果との関係が
線形でなく複雑な関係を持っている場合でも、複数の操
業因子が操業結果に与える影響の大きさを適切に評価し
て、上記操業結果に与える影響が大きくて注目すべき操
業因子を見出すことができ、望ましい操業を行うよう制
御することが可能となる。
【0046】また、本発明の他の特徴によれば、ノイズ
データが含まれている場合でも、相関係数を用いた評価
に比べて、ノイズデータの影響を受けずに関係を適切に
評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の操業分析装置の構成を示す図で
ある。
【図2】情報エントロピーについて説明するための図で
ある。
【図3】プロセス操業分析のための処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】クラスター分析に従って分類した結果の個数を
示す図である。
【図5】ある操業因子iと操業結果との関係を示す図で
ある。
【図6】実施例においてクラスター分析に従って分類し
た結果の個数を示す図である。
【符号の説明】
101 クラスター分析部 102 情報エントロピー計算部 103 評価部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和公 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 伊勢 淳治 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 5B056 BB00 BB21 HH00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操業プロセスにおいて複数の操業因子が
    操業結果に与える影響の大きさを評価するための操業分
    析装置であって、 上記複数の操業因子のパラメータを対応させた操業結果
    データが入力された際に、指定されたデータ部分を用い
    てクラスター分析を行うクラスター分析手段と、 上記クラスター分析手段のクラスター分析の結果に基づ
    いて、上記入力データの情報エントロピーを計算する情
    報エントロピー計算手段と、 上記情報エントロピー計算手段によって計算された情報
    エントロピーを用いて、上記複数の操業因子が上記操業
    結果に与える影響の大きさを評価する影響評価手段とを
    備えたことを特徴とする操業分析装置。
  2. 【請求項2】 上記操業結果のデータは、上記操業結果
    が複数のクラスのいずれに属するかの値として与えられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の操業分析装置。
  3. 【請求項3】 上記クラスター分析手段は、上記複数の
    操業因子の全てを用いて上記入力データを所定数のクラ
    スターに分類する第1のクラスター分析処理と、上記複
    数の操業因子から1つの操業因子を除いた残りの操業因
    子を用いて上記入力データを所定数のクラスターに分類
    する第2のクラスター分析処理とを行うことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の操業分析装置。
  4. 【請求項4】 上記情報エントロピー計算手段は、上記
    操業結果のデータのみについての情報エントロピーを計
    算する第1の情報エントロピー計算処理と、上記第1の
    クラスター分析の結果に基づいて情報エントロピーを計
    算する第2の情報エントロピー計算処理と、上記第2の
    クラスター分析処理の結果に基づいて情報エントロピー
    を計算する第3の情報エントロピー計算処理とを行うこ
    とを特徴とする請求項3に記載の操業分析装置。
  5. 【請求項5】 上記クラスター分析手段は、上記複数の
    操業因子の全てを用いて上記入力データを所定数のクラ
    スターに分類する第1のクラスター分析処理と、上記複
    数の操業因子のうちから選択される1つの操業因子を用
    いて上記入力データを所定数のクラスターに分類する第
    2のクラスター分析処理とを行うことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の操業分析装置。
  6. 【請求項6】 上記情報エントロピー計算手段は、上記
    操業結果のデータについて情報エントロピーを計算する
    第1の情報エントロピー計算処理と、上記第1のクラス
    ター分析処理の結果に基づいて情報エントロピーを計算
    する第2の情報エントロピー計算処理と、上記第2のク
    ラスター分析処理の結果に基づいて情報エントロピーを
    計算する第3の情報エントロピー計算処理とを行うこと
    を特徴とする請求項5に記載の操業分析装置。
  7. 【請求項7】 操業プロセスにおいて複数の操業因子が
    操業結果に与える影響の大きさを評価するための操業分
    析方法であって、 上記複数の操業因子のパラメータを対応させた操業結果
    のデータからなる入力データのうち指定されたデータ部
    分を用いてクラスター分析を行うクラスター分析処理
    と、 上記クラスター分析の結果に基づいて上記入力データの
    情報エントロピーを計算する情報エントロピー計算処理
    と、 上記計算された情報エントロピーを用いて上記複数の操
    業因子が上記操業結果に与える影響の大きさを評価する
    影響評価処理とを実行することを特徴とする操業分析方
    法。
  8. 【請求項8】 上記操業分析方法をコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 上記操業分析方法をコンピュータに実行
    させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101655847B (zh) * 2008-08-22 2011-12-28 山东省计算中心 一种基于扩展熵信息瓶颈理论的聚类方法
JP2013114362A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Nippon Steel & Sumitomo Metal 操業品質予測装置、操業品質予測方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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