JP2002229370A - オイル塗布装置・定着装置・画像形成装置 - Google Patents

オイル塗布装置・定着装置・画像形成装置

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JP2002229370A
JP2002229370A JP2001023117A JP2001023117A JP2002229370A JP 2002229370 A JP2002229370 A JP 2002229370A JP 2001023117 A JP2001023117 A JP 2001023117A JP 2001023117 A JP2001023117 A JP 2001023117A JP 2002229370 A JP2002229370 A JP 2002229370A
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oil
fixing
container body
belt
fixing belt
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JP2001023117A
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Sadafumi Ogawa
禎史 小川
Toshiji Hachisuga
利治 蜂須賀
Masamichi Yamada
正道 山田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ベルトへオイルを塗布するオイル塗布装
置において、オイル漏れを防止できるとともに資源のリ
サイクル化、ゴミ処理に寄与できるようにする。 【解決手段】 オイル塗布装置90は、不織布で熱溶着
により形成された容器体91と、該容器体91内に収容
された綿状のオイル保持部材92と、該オイル保持部材
92に保持されたオイルを容器体91の先端部に開口さ
れたオイル吐出部91aに導くとともに容器体91の外
部へ露出するオイル導出材としてのフェルト93と、外
部からオイル保持部材92へオイルを補給するためのオ
イル補給用弁94を有している。オイル補給用弁94は
ゴムで形成されており、その中央部には外部からのオイ
ル注入を可能とするとともに容器体91からのオイル漏
れを防ぐ切り込み94bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイル塗布装置、
該オイル塗布装置を備えた定着装置、該定着装置を備え
た複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置に用いられる定着
装置として、例えば、カラー画像形成に好適なベルト定
着方式の定着装置が知られている。この定着装置は、加
熱されるとともに回転駆動される定着ベルトと、該定着
ベルトに圧接する加圧ローラと、該定着ベルトにオイル
を塗布するオイル塗布装置を有し、該定着ベルトと加圧
ローラとの間でトナー像を担持した転写材を挟持・搬送
して定着を行う構成となっている。ベルト定着方式では
熱ローラ方式に比べて冷却工程が長いため、定着ベルト
へトナーが付着するオフセット現象が生じ易く、これを
防止すべくオイル塗布装置により定着ベルトへオイルを
塗布し、離型性を高めることが行われている。
【0003】オイル塗布装置は、オイルパッドとも称さ
れており、例えば、図8に示すような構成となってい
る。オイルパッド100は、不織布で熱溶着により密閉
状態に形成された容器体102と、該容器体102内に
収容されたオイル保持部材104と、該オイル保持部材
104に保持されたオイルをオイル吐出部102aに導
くとともに容器体102の外部へ露出するオイル導出材
としてのフェルト106を有している。オイル保持部材
104は綿状の材料で形成されている。容器体102は
図示しない接離機構に支持されており、オイル塗布時に
は、定着ローラ108に支持された定着ベルト110に
フェルト106の先端部が接触する。オイル保持部材1
04に含浸されたオイルが毛細管現象によりフェルト1
06を伝ってフェルト106の先端部に移動し、定着ベ
ルト110に塗布される。
【0004】定着装置では加熱源によって温度が上昇す
るため、オイルパッド100からオイルが漏れると発火
する危険性があり、これに対処すべく容器体102には
上述のように密閉構造が採用されている。容器体10
2、オイル保持部材104、フェルト106はそれぞ
れ、定着ローラ108の軸方向に延びる幅寸法を有し、
定着ベルト110の幅全体に亘ってオイルを塗布できる
ようになっている。オイル保持部材104のオイル保持
量が少なくなり、定着ベルト110へのオイル塗布機能
が所定レベルを下回ると、オイルが消費されたとみなさ
れ、オイルパッド100が新しいものと交換される。す
なわち、従来においてはオイルパッド100は使い捨て
方式となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような密閉構造
による使い捨て方式では、オイル漏れによる発火の危険
性がなく且つメンテナンスのための交換時においても極
めて操作性が良い。しかしながら、このような使い捨て
は、資源のリサイクル化が叫ばれている時代の趨勢に反
することになる。すなわち、オイルパッドの構成要素自
体の耐久性に拘らず、オイルが無くなったという理由だ
けで捨てられるものであり、ゴミ処理の問題にも影響を
及ぼすことになる。
【0006】本発明は、オイル漏れを防止できるととも
に資源のリサイクル化、ゴミ処理に寄与できるオイル塗
布装置、該オイル塗布装置を備えた定着装置、該定着装
置を備えた画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、オイルを含んだオイル保
持部材を容器体内に密閉状態に収容し、該オイル保持部
材のオイルを該容器体の所定箇所からオイル塗布対象物
ヘ塗布可能に導出するようにしたオイル塗布装置におい
て、上記容器体に、外部からのオイル補給手段による上
記オイル保持部材へのオイル補給を可能とし且つ非補給
時には該容器体から外部へのオイルの漏れを防ぐオイル
補給用弁を設けた、という構成を採っている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
オイル塗布装置において、上記オイル補給用弁が、上記
オイル補給手段のオイル注入部の押し込み動作に伴って
オイル補給可能に開き、該オイル注入部の引き抜き動作
に伴って閉じる構成を有している、という構成を採って
いる。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
オイル塗布装置において、上記オイル補給用弁が、上記
オイル補給手段のオイル注入部の進入を許容する切り込
みを有する弾性体で形成されている、という構成を採っ
ている。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
オイル塗布装置において、上記弾性体がゴムである、と
いう構成を採っている。
【0011】請求項5記載の発明では、加熱されるとと
もに回転駆動される定着ベルトと、該定着ベルトに圧接
する加圧ローラと、該定着ベルトにオイルを塗布するオ
イル塗布装置を有し、該定着ベルトと加圧ローラとの間
でトナー像を担持した転写材を挟持・搬送して定着を行
う定着装置において、上記オイル塗布装置が、請求項1
乃至4のうちの一つに記載のものである、という構成を
採っている。
【0012】請求項6記載の発明では、像担持体と、該
像担持体上に形成された静電潜像をトナー像に現像する
現像手段と、該トナー像を転写材へ転写する転写手段
と、該トナー像を該転写材へ定着する定着装置を有し、
該定着装置は、加熱されるとともに回転駆動される定着
ベルトと、該定着ベルトに圧接する加圧ローラと、該定
着ベルトにオイルを塗布するオイル塗布装置を有し、該
定着ベルトと加圧ローラとの間でトナー像を担持した転
写材を挟持・搬送して定着を行う画像形成装置におい
て、上記オイル塗布装置が、請求項1乃至4のうちの一
つに記載のものである、という構成を採っている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図6に基づいて説明する。先ず、本実施形態におけ
る画像形成装置としての電子写真方式カラープリンタ
(以下、単にカラープリンタという)1の概略構成及び
動作について説明する。カラープリンタ1は、感光体ユ
ニット10と、書き込み光学ユニット20と、現像手段
としての現像ユニット30と、中間転写ユニット40
と、転写手段としての2次転写ユニット50と、定着装
置としての定着ユニット60と、両面印刷用紙反転ユニ
ット70等を有している。カラープリンタ1は、Bla
ck:黒(以下、Bkという)、Cyan:シアン(以
下、Cという)、Magenta:マゼンタ(以下、M
という)、Yellow:イエロー(以下、Yという)
のカラー画像を感光体ユニット10の像担持体としての
感光体ベルト11上に順次顕像化し、これらを重ね合わ
せて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0014】感光体ベルト11は矢印Aで示す時計回り
方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置
12、帯電ローラ13、現像ユニット30の選択された
現像器、中間転写ユニット40の中間転写ベルト41な
どが配置されている。感光体ベルト11は、駆動ローラ
14、1次転写対向ローラ15、張架ローラ16間に張
架され、矢印A方向に図示しない駆動モータによって回
転移動する。なお、つなぎ目のある感光体ベルト11を
用いる場合には、感光体ベルト11端部の非画像領域に
つなぎ目マークを設け、図示しないセンサにより検出を
行い、つなぎ目を避けて画像形成を行う。
【0015】書き込み光学ユニット20は、カラー画像
データを光信号に変換して、各色画像に対応した光書き
込みを行い、感光体ベルト11に静電潜像を形成する。
書き込み光学ユニット20は、光源としての半導体レー
ザー21、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴ
ンミラー22、3つの反射ミラー23a,23b,23
c等で構成されている。
【0016】現像ユニット30は、Bk現像器31K、
C現像器31C、M現像器31M、Y現像器31Yと、
各現像器を図中左右方向へ移動させ感光体ベルト11に
対し接離動作を行う図示しない接離機構等で構成されて
いる。各現像器31K,31C,31M,31Yは、感
光体ベルト11表面の静電潜像を現像するために現像剤
を表面に担持して回転する現像スリーブ32K,32
C,32M,32Yと、現像剤を汲み上げて攪拌するた
めに回転する現像剤パドル33K,33C,33M,3
3Yと、現像剤を収容する現像剤収容ケース34K,3
4C,34M,34Y等で構成されている。各現像剤収
容ケース34K,34C,34M,34Yには、現像剤
としての各色のトナーからなる一成分現像剤がそれぞれ
収容されている。図示の例では、装置本体下側から順
に、黒トナーを収容したBk現像器31K、シアントナ
ーを収容したC現像器31C、マゼンタトナーを収容し
たM現像器31M、イエロートナーを収容したY現像器
31Yが設けられている。
【0017】各現像器31K,31C,31M,31Y
内のトナーは所定の極性に帯電され、また、各現像スリ
ーブ32K,32C,32M,32Yには図示しない現
像バイアス電源によって現像バイアスが印加され、現像
スリーブ32K,32C,32M,32Yが感光体ベル
ト11に対して所定電位にバイアスされている。また、
上記接離機構は、図示しないモータから各現像器31
K,31C,31M,31Yに駆動を伝達するための図
示しない電磁クラッチがオンになるとその駆動力で現像
剤収容ケース34K,34C,34M,34Yを感光体
ベルト11側(図中右側)に移動させるようになってい
る。現像時には、各現像器31K,31C,31M,3
1Yのうち選択されたいずれか一つが移動し、感光体ベ
ルト11に当接する。一方、電磁クラッチをオフにして
駆動伝達を解除すると、感光体ベルト11に当接してい
た現像器が感光体ベルト11から離間する方向(図中左
側)に移動する。
【0018】カラープリンタ本体の待機状態では、現像
ユニット30のいずれの現像器31K,31C,31
M,31Yも感光体ベルト11と離間した位置にセット
されている。プリント動作が開始されると、カラー画像
データに基づき、レーザー光による光書き込み、静電潜
像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像
をBk静電潜像という。C、M、Yについても同様)。
Bk静電潜像の先端部から現像可能とすべく、Bk現像
位置にBk静電潜像の先端部が到達する前にBk現像ス
リーブ32Kを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナ
ーで現像する。以後、Bk静電潜像領域の現像動作を続
けるが、Bk静電潜像の後端部がBk現像位置を通過し
た時点で、Bk現像器31Kが感光体ベルト11から離
間し、速やかに次の色の現像器が感光体ベルト11に当
接する。これは少なくとも、次の画像データによる静電
潜像先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
【0019】中間転写ユニット40は、中間転写ベルト
41、べルトクリーニング装置42、位置検出用センサ
43等で構成されている。中間転写ベルト41は、駆動
ローラ44、1次転写ローラ45、2次転写対向ローラ
46、クリーニング対向ローラ47及びテンションロー
ラ48に張架されており、図示しない駆動モータにより
矢印B方向に駆動制御される。中間転写ベルト41端部
の非画像領域には図示しない複数の位置検出用マークが
設けられており、これらの位置検出用マークのうちのい
ずれか一つ(画像形成動作開始時に位置検出用センサ4
3を最初に通過した位置検出用マーク)を位置検出用マ
ークで検出し、この検出タイミングで画像形成を開始す
る。
【0020】べルトクリーニング装置42は、クリニー
ングブラシ42a、図示しない接離機構等で構成されて
おり、1色目のBk画像を中間転写ベルト41に転写し
ている間、及び、2、3、4色目の画像を中間転写ベル
ト41に転写している間は接離機構によって中間転写ベ
ルト41面からクリニーングブラシ42aを離間させて
おく。中間転写ベルト41面からクリーニングされたト
ナーは、中間転写ユニット40内部に設けられた廃トナ
ータンク49に蓄えられる。
【0021】装置本体下部に設けられた転写紙カセット
80内には、転写材としての転写紙が収容されており、
該転写紙は給紙コロ81a、81b、81cによってレ
ジストローラ対82へ向けて給紙、搬送される。カラー
プリンタ1の右側面には、OHP用紙や厚紙などの手差
し給紙用の手差しトレイ83が設けられている。
【0022】2次転写ユニット50は、2次転写ローラ
51、該2次転写ローラ51を中間転写ベルト41に対
して接離するためのクラッチ等を備えた図示しない揺動
機構等で構成されている。転写紙が転写位置に到達する
タイミングに合わせて2次転写ローラ51が揺動機構の
回転軸を中心に揺動する。2次転写ローラ51と2次転
写対向ローラ46とにより転写紙と中間転写ベルト41
とを一定の圧力で接触させる。2次転写ローラ51は中
間転写ユニット40に設けられた図示しない位置決め部
材により2次転写対向ローラ46との平行度の位置精度
が保たれている。2次転写ローラ51に設けた図示しな
い位置決めコロにより、中間転写ベルト41に対する2
次転写ローラ51の接触圧を均一にしている。2次転写
ローラ51を中間転写ベルト41に接触させると同時
に、2次転写ローラ51はトナーと逆極性の転写バイア
スを印加され、中間転写ベルト41上の重ねトナー像を
転写紙に一括転写する。
【0023】なお、上記各ユニットは装置本体に対して
容易に着脱できるようになっている。例えば、図1にお
いて、中間転写ユニット40を外す場合には、図示しな
い前面カバーを開け、紙面の奥側から手前側にユニット
をスライドさせる。
【0024】上記構成のカラープリンタ1において、画
像形成サイクルが開始されると、まず感光体ベルト11
は矢印Aの時計回り方向に、中間転写ベルト41は矢印
Bの反時計回り方向に図示しない駆動モータによって回
転される。中間転写ベルト41上に設けられた図示しな
い位置検出用マークを位置検出用センサ43で検出し、
位置検出用マークの検知タイミングに応じて感光体ベル
ト11上にBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナ
ー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、
C、M、Yの順に中間転写ベルト41上に重ねてトナー
像が形成される。このとき、1次転写ローラ45に印加
するバイアスは順次電圧を高くすることが一般的である
が、中間転写ベルト41の抵抗特性等に応じて異なる。
【0025】Bkトナー像形成は次のように行われる。
図示しない電源の印加電圧により、帯電ローラ13は感
光体ベルト11を一様に帯電する。書き込みのためのレ
ーザー光LDはBkカラー画像信号に基づいて露光を行
う。この露光が行われたとき、当初一様荷電された感光
体ベルト11の露光された部分は、露光光量に比例する
電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。このBk静
電潜像にBk現像スリーブ32K上のBkトナーが接触
することにより、感光体ベルト11の電荷が残っている
部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分すなわち露
光された部分にはBkトナーが吸着され、静電潜像と相
似なBkトナー像が形成される。感光体ベルト11上に
形成されたBkトナー像は、1次転写位置において中間
転写ベルト41に接する。この1次転写位置では、1次
転写ローラ45と1次転写対向ローラ15とにより中間
転写ベルト41と感光体ベルト11との間にニップが形
成されており、1次転写ローラ45にBkトナー像と逆
極性のバイアスを印加することによりBkトナー像を中
間転写ベルト41に転写する。
【0026】感光体ベルト11上の若干の未転写残留ト
ナーは、感光体ベルト11の再使用に備えて感光体クリ
ーニング装置12で清掃される。ここで回収されたトナ
ーは図示しない回収パイプを経由して図示しない廃トナ
ータンクに蓄えられる。
【0027】感光体ベルト11側では、Bk画像形成工
程の次にC画像形成工程に進み、位置検出用センサ43
の検知タイミングに応じてC画像データによるレーザー
光LDによる書き込みが行われ、C静電潜像が形成され
る。先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つ、
C静電潜像の先端部が到達する前にBk現像器31Kが
現像位置から退避し、C現像器31Cが現像位置にセッ
トされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C
静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が
通過した時点で、先のBk現像器31Kの場合と同様に
C現像器31Cが現像位置から退避し、次のM現像器3
1Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電
潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。な
お、M及びYの画像形成工程については、それぞれの静
電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様
であるので説明は省略する。
【0028】中間転写ベルト41には、感光体ベルト1
1に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一
面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成さ
れ、次の2転写工程において、この4色のトナー像が転
写紙に一括転写される。
【0029】上記画像形成動作が開始される時期に、転
写紙は転写紙カセット80又は手差しトレイ83のいず
れかから給送され、レジストローラ対82のニップで待
機している。2次転写ローラ51に中間転写ベルト41
上の4色重ねのトナー像の先端がさしかかるときに、丁
度転写紙の先端がこのトナー像の先端に一致するように
レジストローラ対82が駆動され、転写紙とトナー像と
の位置合わせが行われる。そして、転写紙が中間転写ベ
ルト41上のトナー像と重ねられて2次転写位置を通過
する。このとき、2次転写ローラ51による転写バイア
スで転写紙が荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙
上に転写される。
【0030】中間転写ベルト41から4色重ねトナー像
を一括転写された転写紙は、定着ユニット60に搬送さ
れる。所定温度に制御された定着ベルト61と加圧ロー
ラ62のニップ部でトナー像が溶融定着され、装置本体
外に送り出され(矢印C方向)、排紙トレイ84に裏向
きにスタックされてフルカラーコピーを得る。
【0031】両面印刷を行う場合には、定着ユニット6
0を通過した転写紙は、両面切替爪85により矢印D方
向に案内され、両面印刷用紙反転ユニット70に送られ
る。転写紙後端が反転切替爪71を通過した後、反転ロ
ーラ対72が停止し、転写紙も停止する。反転ローラ対
72が一定のブランク時間ののち逆転を開始し、転写紙
はスイッチバックを始める。このとき反転切替爪71が
切り替わり、転写紙は矢印E方向に案内され、レジスト
ローラ対82に送られる。レジストローラ対82に送ら
れた転写紙は、表裏反転した状態でレジストローラ対8
2のニップ部で待機する。所定のタイミングでレジスト
ローラ対82が駆動され、転写紙は2次転写位置に送ら
れて中間転写ベルト41から4色重ねトナー像を一括転
写された後、定着ユニット60でトナー像が溶融定着さ
れ、装置本体外に送り出される。
【0032】1次転写後の感光体ベルト11の表面は、
感光体クリーニング装置12でクリーニングされ、図示
しない除電ランプで均一に除電される。転写紙にトナー
像を転写した後の中間転写ベルト41の表面は、べルト
クリーニング装置42のクリニーングブラシ42aを接
離機構で押圧することによってクリーニングされる。中
間転写ベルト41からクリーニングされたトナーは、廃
トナータンク49に蓄えられる。
【0033】次に、図2に基づいて定着ユニット60を
詳細に説明する。定着ベルト61は、駆動ローラである
定着ローラ63、従動ローラである加熱ローラ64、支
持ローラ65に支持され、張架されている。加熱ローラ
64の内部と加圧ローラ62の内部にはそれぞれ、ハロ
ゲンランプ等の熱源66が設けられている。定着ローラ
63の上部には、トナーのオフセットを防止するために
定着ベルト61にオイルを塗布するオイル塗布装置90
が設けられている。未定着の転写紙Pが、ガイド板67
上を所定温度に制御された定着ベルト61と加圧ローラ
62のニップ部に向けて搬送され、該ニップ部でトナー
像が溶融定着される。その後、転写紙Pは排紙トレイ8
4又は両面印刷用紙反転ユニット70へ向けて搬送され
る。図2において、定着ローラ63と加圧ローラ62は
判りやすくするためにハッチング表示している。
【0034】オイル塗布装置90は、図3及び図4に示
すように、例えば不織布で熱溶着により形成された容器
体91と、該容器体91内に収容されたオイル保持部材
92と、該オイル保持部材92に保持されたオイルを容
器体91の先端部に開口されたオイル吐出部91aに導
くとともに容器体91の外部へ露出するオイル導出材と
してのフェルト93と、外部からオイル保持部材92へ
オイルを補給するためのオイル補給用弁94を有してい
る。容器体91の材料としては、熱溶着が可能な耐油性
の合成樹脂が好適である。オイル含浸部材としてのオイ
ル保持部材92は、綿やスポンジ等のオイルを吸収し易
い材料で形成されている。容器体91は図示しない定着
ユニットの側板に固定されて支持されている。オイル保
持部材92に保持されたオイルが毛細管現象によりフェ
ルト93を伝って該フェルト93の先端部に移動し、定
着ベルト61に塗布される。容器体91には、深さの深
い部分91bが区画形成され、ここにオイル保持部材9
2が形くずれしないように、且つ位置ずれしないように
収容されている。
【0035】オイル補給用弁94は、オイル保持部材9
2が収容された部位の上面において容器体91に固定さ
れている。本実施形態におけるオイル補給用弁94は、
弾性体としてのゴムで形成されており、上端部に鍔部9
4aを有する断面T字状に形成されている。予め、容器
体91にはオイル補給用弁94の鍔部94aと略同径の
穴が開けられ、フェルト93の対応位置にはオイル補給
用弁94の小径部と略同径の穴が開けられている。オイ
ル補給用弁94はこれらの穴に通してセットされ、鍔部
94aを容器体91に例えば接着剤等で固着して固定さ
れる。
【0036】オイル補給用弁94は固定した状態で下端
がオイル保持部材92に届いて押圧する程度の高さを有
しており、中心部には上端から下端に亘って連続する切
り込み94bが形成されている。この切り込み94b
は、外部から力が作用しない状態で容器体91内からオ
イルが該オイル補給用弁94を介して漏れない程度に形
成されている。この切り込み94bは、例えば、薄い刃
を挿し通すだけで形成することができる。切り込み94
bが存在しても、切り込み94b面間はゴム弾性によっ
て密着するので、容器体91は従来と同様の密閉状態を
維持できる。
【0037】オイル塗布装置90による定着ベルト61
へのオイル塗布機能が所定レベルを下回った場合、すな
わち、容器体91内のオイル量が少なくなった場合、図
5に示すように、オイル補給手段95により外部からオ
イル補給がなされる。オイル補給手段95は、オイルタ
ンク95aと、オイルパイプ95bと、図示しないレバ
ーを有する開閉部95cと、オイル注入部95dを有し
ている。該オイル補給手段95によりオイルを補給する
場合には、オイル補給用弁94の切り込み94bにオイ
ル注入部95dを当てがい、上方から押圧する。オイル
補給用弁94はゴムで形成されているので、オイル注入
部95dは切り込み94bを拡げながら進入する。
【0038】押し込み動作を続けると、図6に示すよう
に、オイル注入部95dはオイル補給用弁94を貫通
し、オイル保持部材92に達する。この状態で開閉部9
5cを開け、オイルをオイル保持部材92に滴下する。
これにより、容器体91内のオイル量は新品と同様の状
態に復帰する。補給が終わった後は、オイル注入部95
dを引き抜く。オイル注入部95dを引き抜くと、ゴム
弾性によりオイル補給用弁94の切り込み94bは再び
密着し、容器体91の密閉状態が維持される。オイル塗
布装置90のオイルが無くなる度にこの補給動作が繰り
返される。
【0039】上述のように、オイル補給用弁94はオイ
ル注入部95dの進入を許容し、且つ、オイル注入部9
5dが引き抜かれた後は密閉性を維持する必要があるの
で、オイル補給用弁94の大きさ及び切り込み94bの
水平方向の幅は、オイル注入部95dの径の大きさによ
って設定すればよい。
【0040】次に、図7に基づいて他の実施形態を説明
する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説
明は省略する。また、要部のみ説明する。本実施形態に
おけるオイル補給用弁96は、容器体91に形成される
開口穴よりも大きい鍔部96aを有しており、該鍔部9
6aが容器体91の上面から突出した状態で固着されて
いる。本実施形態においても上記実施形態と同様の繰り
返し補給機能を得ることができる。
【0041】オイル補給用弁は、例えば球形の弁をバネ
で押圧して密閉状態とし、オイル補給時にオイル注入部
95dで該球形の弁を押し下げるような機械弁としても
繰り返し補給機能を得ることができるが、上記各実施形
態のようにゴム等の弾性体のみで形成し、その材質特性
(弾性)を利用して弁開閉機能(切り込み94bによる
開閉機能)を得る構成とすれば、構成も簡単でコスト的
にも有利である。
【0042】
【発明の効果】請求項1,5又は6記載の発明によれ
ば、容器体に、外部からのオイル補給手段によるオイル
保持部材へのオイル補給を可能とし且つ非補給時には該
容器体から外部へのオイルの漏れを防ぐオイル補給用弁
を設けた構成としたので、オイル漏れを防止できるとと
もに資源のリサイクル化、ゴミ処理に寄与できる。
【0043】請求項2,5又は6 記載の発明によれ
ば、オイル補給用弁が、オイル補給手段のオイル注入部
の押し込み動作に伴ってオイル補給可能に開き、該オイ
ル注入部の引き抜き動作に伴って閉じる構成を有してい
ることとしたので、オイルの補給操作が容易となる。
【0044】請求項3,5又は6記載の発明によれば、
オイル補給用弁が、オイル補給手段のオイル注入部の進
入を許容する切り込みを有する弾性体で形成されている
構成としたので、構成が簡単で低コストでオイル漏れを
防止できるとともに資源のリサイクル化、ゴミ処理に寄
与できる。
【0045】請求項4,5又は6記載の発明によれば、
弾性体がゴムである構成としたので、構成が簡単で低コ
ストでオイル漏れを防止できるとともに資源のリサイク
ル化、ゴミ処理に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置として
のカラープリンタの概要正面図である。
【図2】定着装置としての定着ユニットの概要正面図で
ある。
【図3】オイル塗布装置の概要断面図である。
【図4】オイル塗布装置の概要斜視図である。
【図5】オイル塗布装置に外部からオイルを補給する初
期状態を示す概要断面図である。
【図6】オイル塗布装置に外部からオイルを補給してい
る状態を示す概要断面図である。
【図7】他の実施形態における要部の概要断面図であ
る。
【図8】従来におけるオイル塗布装置の概要断面図で
る。
【符号の説明】
92 オイル保持部材 91 容器体 61 オイル塗布対象物としての定着ベルト 95 オイル補給手段 94 オイル補給用弁 95d オイル注入部 94b 切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA39 BA08 BA11 BA25 BA42 BA43 BA44 BA45 BB28 BB34 4F040 AA05 AB08 BA07 CA01 CA02 CA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルを含んだオイル保持部材を容器体内
    に密閉状態に収容し、該オイル保持部材のオイルを該容
    器体の所定箇所からオイル塗布対象物ヘ塗布可能に導出
    するようにしたオイル塗布装置において、 上記容器体に、外部からのオイル補給手段による上記オ
    イル保持部材へのオイル補給を可能とし且つ非補給時に
    は該容器体から外部へのオイルの漏れを防ぐオイル補給
    用弁を設けたことを特徴とするオイル塗布装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオイル塗布装置において、 上記オイル補給用弁が、上記オイル補給手段のオイル注
    入部の押し込み動作に伴ってオイル補給可能に開き、該
    オイル注入部の引き抜き動作に伴って閉じる構成を有し
    ていることを特徴とするオイル塗布装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のオイル塗布装置において、 上記オイル補給用弁が、上記オイル補給手段のオイル注
    入部の進入を許容する切り込みを有する弾性体で形成さ
    れていることを特徴とするオイル塗布装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のオイル塗布装置において、 上記弾性体がゴムであることを特徴とするオイル塗布装
    置。
  5. 【請求項5】加熱されるとともに回転駆動される定着ベ
    ルトと、該定着ベルトに圧接する加圧ローラと、該定着
    ベルトにオイルを塗布するオイル塗布装置を有し、該定
    着ベルトと加圧ローラとの間でトナー像を担持した転写
    材を挟持・搬送して定着を行う定着装置において、 上記オイル塗布装置が、請求項1乃至4のうちの一つに
    記載のものであることを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】像担持体と、該像担持体上に形成された静
    電潜像をトナー像に現像する現像手段と、該トナー像を
    転写材へ転写する転写手段と、該トナー像を該転写材へ
    定着する定着装置を有し、該定着装置は、加熱されると
    ともに回転駆動される定着ベルトと、該定着ベルトに圧
    接する加圧ローラと、該定着ベルトにオイルを塗布する
    オイル塗布装置を有し、該定着ベルトと加圧ローラとの
    間でトナー像を担持した転写材を挟持・搬送して定着を
    行う画像形成装置において、 上記オイル塗布装置が、請求項1乃至4のうちの一つに
    記載のものであることを特徴とする定着装置。
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