JP2002227754A - エンジン始動制御装置及び始動制御方法 - Google Patents

エンジン始動制御装置及び始動制御方法

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JP2002227754A
JP2002227754A JP2001025529A JP2001025529A JP2002227754A JP 2002227754 A JP2002227754 A JP 2002227754A JP 2001025529 A JP2001025529 A JP 2001025529A JP 2001025529 A JP2001025529 A JP 2001025529A JP 2002227754 A JP2002227754 A JP 2002227754A
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engine
ring gear
driver
motor
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Yasuhiko Maruhashi
康彦 丸橋
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Hitachi Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0851Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear
    • F02N11/0855Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear during engine shutdown or after engine stop before start command, e.g. pre-engagement of pinion

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者固有情報を確認して車両の盗難を防止し
すると共に、ピニオンとリングギヤの噛み合いの繰り返
しによる摩耗の進行及び騒音の発生を抑制し、噛み合い
ミスを防止することができるエンジン始動制御装置及び
始動制御方法を提供することにある。 【解決手段】モータ11の出力回転軸に摺動可能に支持
されたピニオン17は、リングギヤ3との噛み合い及び
その噛み合いの解除が可能である。コントローラ30
は、エンジンの始動指示を受けて、モータ11及びピニ
オン制御リレー41を制御する。コントローラ30は、
運転者側通信装置31からの指示を受けて、エンジンの
停止中に、ピニオン17をリングギヤ3と噛み合わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのエンジン始動制御装置及び始動制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジン始動制御装置としては、
例えば、特開2000−213442号公報に記載され
ているように、ID確認手段により、差込まれたカード
のIDコードが正規なものと判断され、エンジンを始動
しても安全な状態であることが確認されたとき、エンジ
ンを始動させることにより、車両の盗難を防止するもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエンジ
ン始動制御装置では、エンジン始動時に、ピニオンとリ
ングギヤを噛合せる際に、ピニオンとリングギヤとが激
しく衝突し、場合によっては、噛合いミスが発生すると
いう問題があった。
【0004】本発明の目的は、運転者固有情報を確認し
て車両の盗難を防止しすると共に、ピニオンとリングギ
ヤの噛み合いの繰り返しによる摩耗の進行及び騒音の発
生を抑制し、噛み合いミスを防止することができるエン
ジン始動制御装置及び始動制御方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るため、本発明は、エンジンに回転駆動力を伝達するリ
ングギヤと、上記エンジンを始動させるための回転駆動
力を発生するモータと、このモータの出力回転軸に摺動
可能に支持され、上記リングギヤとの噛み合い及びその
噛み合いの解除が可能なピニオンと、このピニオンを上
記出力回転軸上で摺動させるピニオン駆動手段と、エン
ジンの始動指示を受けて上記モータ及び上記ピニオン駆
動手段を制御するコントローラと、上記ピニオンと上記
リングギヤとが噛み合わされたとき、この噛み合い状態
を保持する保持手段とを有するエンジン始動制御装置に
おいて、上記コントローラは、運転者側通信装置からの
指示を受けて、エンジンの停止中に、上記ピニオンを上
記リングギヤと噛み合わせるようにしたものである。か
かる構成により、運転者固有情報を確認して車両の盗難
を防止しすると共に、ピニオンとリングギヤの噛み合い
の繰り返しによる摩耗の進行及び騒音の発生を抑制し、
噛み合いミスを防止し得るものとなる。
【0006】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記ピニオンを上記リングギヤと噛み合わせる際に、上
記ピニオンの移動速度を遅くする移動速度低減手段を備
えるようにしたものである。
【0007】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記ピニオンを上記リングギアと噛み合わせる際に、上
記モータの回転角加速度を小さくする回転角加速度低減
手段を備えるようにしたものである。
【0008】(4)上記(1)において、好ましくは、
上記運転者側通信装置と運転者固有情報や各種指示情報
を送受信する車両側通信装置を備え、上記運転者側通信
装置は、運転者が携帯可能であり、上記車両側通信装置
は、要求信号を発信し、上記運転者側通信装置を携帯し
た運転者が車両に近づくと、上記運転者側通信装置が要
求信号に応じて回答信号を送信して、上記車両側通信装
置は、この回答信号を受信すると、上記コントローラに
上記ピニオンの噛合い指示をするようにしたものであ
る。
【0009】(5)また、上記目的を達成するために、
本発明は、エンジンの始動指示を受けてモータ及びピニ
オン駆動手段を制御して、ピニオンを出力回転軸上で摺
動させて、上記ピニオンとリングギヤとを噛み合わせ、
この噛み合い状態を保持するエンジン始動制御方法にお
いて、運転者側通信装置からの指示を受けて、運転者の
固有情報が確認できたときのみ、エンジンの停止中に、
上記ピニオンを上記リングギヤと噛み合わせるようにし
たものである。かかる構成により、運転者固有情報を確
認して車両の盗難を防止しすると共に、ピニオンとリン
グギヤの噛み合いの繰り返しによる摩耗の進行及び騒音
の発生を抑制し、噛み合いミスを防止し得るものとな
る。
【0010】(6)上記(5)において、好ましくは、
ピニオンとリングギヤとを噛み合わせた状態で、キース
イッチにより、エンジンの始動が指示されたとき、上記
モータにより上記ピニオンを回転させて、上記リングギ
ヤを回転させ、上記エンジンの始動後、エンジンの運転
中、上記ピニオンと上記リングギヤとの噛み合いを解除
させるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態によるエンジン始動制御装置の構成及び
動作について説明する。最初に、図1を用いて、本実施
形態によるエンジン始動制御装置のシステム構成につい
て説明する。図1は、本発明の一実施形態によるエンジ
ン始動制御装置の構成を示すシステム構成図である。
【0012】エンジン1の動力伝達部のクランク軸2に
は、リングギヤ3が取付けられている。リングギヤ3の
回転数は、回転センサ4により検出される。検出された
回転数から、エンジン1の回転数が検出される。
【0013】スタータ10は、ボルトでエンジン1に装
着固定されている。スタータ10は、動力を発生するモ
ータ11と、ピニオン17と、ピニオン駆動ソレノイド
13と、プランジャストッパ(保持手段)19とを備え
ている。ピニオン17は、モータ11の動力をエンジン
1に伝達する。ピニオン駆動ソレノイド13は、ピニオ
ン17とリングギヤ3との噛み合いを制御する。プラン
ジャストッパ(保持手段)19は、ピニオン駆動ソレノ
イド13を作動状態で保持する。保持手段19は、ピニ
オン17とリングギヤ3とが噛み合わされたとき、この
噛み合い状態を保持する機能を有している。
【0014】コントローラ30は、キースイッチ5によ
るエンジンの始動指示及び車両側通信装置32のピニオ
ン噛合い指示を受けて、モータ11及び上記ピニオン駆
動ソレノイド13を制御する。コントローラ30は、入
力ポート301と、メモリ(ROM)302と、メモリ
(RAM)303と、中央演算処理装置(CPU)30
4と、出力ポート305とを備えている。入力ポート3
01は、回転センサ4,キースイッチ5及び車両側通信
装置32からの出力信号を取り込むものである。CPU
304は、入力ポート301からの信号を受けてROM
302に格納された制御プログラムに従って、RAM3
03と相互接続されてデータ処理を行う。出力ポート3
05は、CPU304の出力信号を外部に送信する。運
転者側通信装置31は、車両側通信装置32に運転者固
有情報や各種指示情報を送受信できる。運転者固有情報
としては、暗証番号のような識別コードが含まれてい
る。指示情報としては、車両のロック解除指示等が含ま
れている。
【0015】出力ポート305からの出力信号は、ピニ
オン駆動ソレノイド13を制御するためのピニオン制御
リレー41と、モータ11を制御するためのモータ制御
リレー42と、プランジャストッパ19を制御するため
のプランジャストッパ制御リレー43とに供給される。
【0016】次に、図2を用いて、本実施形態によるエ
ンジン始動制御装置の制御部の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置の制御部の構成を示すシステム構成図である。
【0017】エンジン始動制御装置は、スタータ10
と、コントローラ30と、バッテリ50と、ピニオン駆
動ソレノイド13へ電流を供給するか否かの選択を行う
ピニオン制御リレー41と、モータ11へ電流を供給す
るか否かの選択を行うモータ制御リレー42と、プラン
ジャーストッパ19へ電流を供給するか否かの選択を行
うプランジャーストッパ制御リレー43と、抵抗60と
を備えている。
【0018】コントローラ30のCPU304,メモリ
302,303及び制御プログラム等によって実行され
る機能を大別すると、 エンジン運転状態判定部310
と、運転者固有情報判定部311と、モータ制御部31
2と、ピニオン制御部314と、保持手段制御部316
とからなる。エンジン運転状態判定部310は、エンジ
ン1の回転センサ4及びキースイッチ5からの出力信号
に基づき、エンジン1が停止しているか否か、運転中の
場合回転数は所定値以上か等の運転状態を判定し、出力
する。
【0019】運転者固有情報判定部311は、運転者側
通信装置31から車両側通信装置32に送信された、例
えば、暗証番号等の運転者固有情報に基づき、ピニオン
17をリングギヤ3に噛み合せて良いかどうかを判定す
る。モータ制御部312は、エンジン1が始動を指示さ
れている状態にあるときに、ピニオン17とリングギヤ
3の噛み合わせ状態で、モータ11によりピニオン17
を回転させてリングギヤ3を回転させる。
【0020】ピニオン制御部314は、エンジン1が停
止した状態で、ピニオン制御リレー41及びピニオン駆
動ソレノイド13により、ピニオン17とリングギヤ3
とを噛み合わせるように制御する。保持手段制御部31
6は、エンジン1が所定の回転数以上のときにプランジ
ャーストッパ19によるピニオン17とリングギヤ3と
の噛み合いを解除させる。
【0021】なお、抵抗60は、その一方端がピニオン
制御リレー41とピニオン駆動ソレノイド13との間に
接続され、抵抗60の他方端は、モータ制御リレー42
とモータ11との間に接続されている。抵抗60は、後
述するように、ピニオン17がリングギヤ3に噛み合う
ときのモータ11への通電開始時の電流を抑えて、モー
タ11の回転角加速度を小さくするためのものである。
【0022】次に、図3を用いて、本実施形態によるエ
ンジン始動制御装置によって制御され駆動されるスター
タの構成について説明する。図3は、本発明の一実施形
態によるエンジン始動制御装置によって制御され駆動さ
れるスタータの構成を示す断面図である。
【0023】スタータ10のモータ11の出力軸12
は、フロントブラケット14のノーズ部14aに設けた
軸受部14bと、リヤブラケット15の軸受部15aと
により支持される。出力軸12には、ローラクラッチ1
6とピニオン17とが、摺動可能に支持されている。ロ
ーラクラッチ16とピニオン17とは、ピニオン駆動ソ
レノイド(電磁ソレノイド)13の動力により、シフト
レバー18を介して、出力軸12の軸方向に摺動され
る。出力軸12とローラクラッチ16とは、回転動力を
伝達するためのヘリカルスプライン12a,16aで互
いに係合している。ピニオン17がリングギヤ3に噛み
合うと、スタータ10の回転駆動力がエンジン1に伝達
される。
【0024】ピニオン駆動ソレノイド13のプランジャ
13aには、励磁コイル19cを有する電磁ソレノイド
を備えたプランジャストッパ19が設けられている。プ
ランジャ13aは、スプリング13bによって付勢され
ている。プランジャーストッパ19のプランジャ保持部
材19aは、押しバネ19bによって、プランジャ13
a側に押されている。エンジンのスタータ取付部21
は、フロントブラケット14のインロー部14cと嵌合
し、フロントブラケット14のフランジ部14dにボル
ト20により固定される。これにより、スタータ10
が、エンジン1に装着される。
【0025】次に、図4及び図5を用いて、本実施形態
によるエンジン始動制御装置の動作について説明する。
図4は、本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置の制御動作を示すフローチャートであり、図5は、本
発明の一実施形態によるエンジン始動制御装置によって
制御され駆動されるスタータの動作状態を示す断面図で
ある。
【0026】図4のステップs1において、コントロー
ラ30は、回転センサ4からの出力信号に基づいて、エ
ンジン1が停止状態であることを検出する。
【0027】ステップs2において、運転者が車両に近
づくと、運転者側通信装置31は、車両側通信装置32
の要求信号に反応して、回答信号を車両側通信装置32
に送信するので、コントローラ30は、この回答信号を
受信する。
【0028】次に、ステップs3において、車両側通信
装置32は、コントローラ30に、運転者固有情報を送
信する。
【0029】次に、ステップs4において、運転者固有
情報判定部311は、車両側通信装置32から送信され
た運転者固有情報に基づき、運転者であることを確認す
る。
【0030】確認されると、ステップs5において、コ
ントローラ10はピニオン17をリングギヤ3に噛み合
せて良いと判定し、ピニオン制御部314は、ピニオン
制御リレー41をオンさせる。これにより、スタータ1
0のピニオン駆動ソレノイド13に通電される。
【0031】次に、ステップs6において、バッテリ5
0からピニオン駆動ソレノイド13に通電されると、プ
ランジャ13aが、ピニオン駆動ソレノイド13側に吸
引され、シフトレバー18を介してローラクラッチ16
とピニオン17をリングギヤ3側に移送し、ピニオン1
7が飛び出す。ここで、ピニオン駆動ソレノイド13の
吸引力は、小さく設定されており、また、プランジャ1
3aには、プランジャ保持部材19aが、押しバネ19
bのバネ力でプランジャ13a側に押されているので、
プランジャ保持部材19aのブレーキ効果で、プランジ
ャ13aの移動速度は小さくなるように構成されてい
る。
【0032】したがって、ピニオン17の移動速度も小
さくなる。このとき、ピニオン17の端面とリングギヤ
3の端面とが接触しない場合には、ピニオン17は、そ
のままリングギヤ3に噛み合う。また、ピニオン17の
端面とリングギヤ3の端面とが接触した場合には、抵抗
60を介してモータ11に小さな電流が通電されている
ので、モータ11の回転トルクは小さく、回転立上がり
の角加速度が小さいので、ピニオン17は穏やかに回転
する。ピニオン17の端面とリングギヤ3の端面との接
触が解除されると、図5に示すように、ピニオン17は
リングギヤ3と穏やかに噛み合う。
【0033】この場合、直ちにエンジンを始動しなけれ
ばならない状態ではないので、ピニオン17をリングギ
ヤ3側に移送するときの移動速度を充分抑えることがで
き、ピニオン17の端面とリングギヤ3の端面とが接触
した場合の衝撃力を低減することができる。また、上述
したように、直ちにエンジン1を始動しなければならな
い状態ではないので、モータ11の回転トルクは小さく
でき、ピニオン17の端面とリングギヤ3の端面との接
触が解除され、ピニオン17がリングギヤ3に噛み合う
ときの歯面の接触による回転衝撃力を低減することがで
きる。
【0034】次に、図5に示すように、ピニオン17が
リングギヤ3に噛み合い、プランジャ13aが最大吸引
位置まで吸引されると、プランジャ保持部材19aが、
押しバネ19bのバネ力で図の下方に移動して、プラン
ジャ13aが元の位置に戻るのを阻止する。つまり、プ
ランジャ保持部材19aのプランジャ13a側の端部に
は、切り欠きが形成され、この切り欠きと、プランジャ
13aの端面とが係合する構造となっている。
【0035】次に、ステップs7において、ピニオン制
御部314は、ピニオン駆動ソレノイド13に通電を開
始してから所定時間(例えば、1〜2秒)経過したこと
を判定する。次に、ステップs8において、所定時間が
経過したことを判定すると、ピニオン制御部314は、
ピニオン駆動ソレノイド13への通電を遮断する。通電
遮断後は、プランジャ保持部材19aにより、ピニオン
17はリングギヤ3に噛合った状態で保持される。
【0036】その後、ステップs9に示すように、運転
者が自動車のキースイッチ5を投入すると、モータ制御
リレー42がオンとされ、ピニオン17とリングギヤ3
とが噛み合った状態で、モータ11に通電され、モータ
11に回転駆動力が発生される。モータ11の回転駆動
力は、ローラクラッチ16及びピニオン17を介してリ
ングギヤ3に伝達され、エンジン1を始動する。
【0037】エンジン1が始動して、エンジン1の回転
速度がピニオン17の回転速度を超過した際には、リン
グギヤ3がピニオン17を駆動することになるので、出
力軸12とローラクラッチ16のヘリカルスプライン1
2a、16aには、スプラインのねじれの効果でピニオ
ン17をリングギヤ3から離脱させる方向に、リングギ
ヤ3の駆動トルクに比例する軸方向の推力が発生する。
しかし、プランジャー保持部材19aが、プランジャ1
3aが元の位置に戻るのを阻止しているので、シフトレ
バー18を介してピニオン17は、リングギヤ3に噛み
合ったままで保持される。
【0038】次に、ステップs11において、エンジン
始動後、コントローラ30のエンジン運転状態判定部3
10は、エンジン1の回転数が回転センサ4によりエン
ジン1の始動が完了したと判定できる回転数、例えば、
600r/min以上の回転を検出した時に、エンジン
1が始動したと判定する。
【0039】エンジン1が始動したと判定されると、ス
テップs12において、モータ制御部312は、モータ
制御リレー42をオフとすると同時に、保持手段制御部
316は、プランジャーストッパー制御リレー43をオ
ンとする。モータ制御リレー42がオフとなると、バッ
テリ50からモータ11への通電が遮断されてモータ1
1が停止し、同時に、プランジャストッパ19の励磁コ
イル19cに通電され、この励磁コイル19cにより、
プランジャ保持部材19aは、押しバネ19bを圧縮し
て吸引され、プランジャ13aの端面との係合が解除さ
れる。このため、プランジャ13a、ローラクラッチ1
6及びピニオン17は、プランジャ戻しバネ13bのバ
ネ力で元の位置、つまり、図3に示すように、ピニオン
17とリングギヤ3とが、離間した状態に戻る。
【0040】次に、ステップs13において、保持手段
制御部316は、プランジャストッパ制御リレー43を
オフとし、プランジャストッパ19の励磁コイル19c
への通電が遮断され、プランジャ保持部材19aは、押
しバネ19bのバネ力で元の位置、つまり、プランジャ
13aの側面を押圧している状態に戻る。
【0041】そして、ステップs14において、エンジ
ン1の始動を完了する。
【0042】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エンジン1が停止状態で、運転者側通信装置31か
ら車両側通信装置32に送信された運転者固有情報に基
づき、ピニオン17をリングギヤ3に噛み合せて良いと
判定されたとき、ピニオン17をリングギヤ3に向かっ
て移動させ、互いに噛み合った状態とし、この状態を保
持する。したがって、運転者固有情報が確認できない場
合には、ピニオン17はリングギヤ3に噛合わずエンジ
ン1の始動ができないので車両の盗難等を防止できる。
【0043】また、ピニオン17をリングギヤ3に噛み
合せるときは、直ちにエンジン1を始動しなければなら
ない状態ではないので、ピニオン17をリングギヤ3側
に移送するときの移動速度を充分抑えることができると
ともに、モータ11の回転トルクを充分小さくすること
ができ、ピニオン17の端面とリングギヤ3の端面とが
接触した場合の衝撃力を低減することができるばかりで
はなく、ピニオン17がリングギヤ3に噛み合うときの
歯面の接触による回転衝撃力を低減することができる。
したがって、ピニオン17とリングギヤ3の噛み合いの
繰り返しよる摩耗の進行及び騒音の発生を抑制すること
ができる。従来は、ピニオン17とリングギヤ3の噛合
い期間は、キースイッチ5が投入され、スタータ10が
起動してからその後、停止するまでの所定の短い期間に
限られており、 ピニオン17とリングギヤ3が噛合っ
ていない状態からエンジン1を起動するため、ピニオン
17とリングギヤ3が噛合いはごく短時間で行われ、ピ
ニオン17の端面とリングギヤ3の端面とが接触した場
合の衝撃力が大きいものであった。
【0044】また、本実施形態によれば、運転者が自動
車のキースイッチ5を投入し、エンジン1を始動しよう
とするときは、ピニオン17とリングギヤ3とが噛み合
った状態から、ピニオン17が回転して、その回転駆動
力がリングギヤ3に伝達され、エンジン1を始動する。
この場合、ピニオン17の回転開始時には、ピニオン1
7とリングギヤ3とは既に噛み合った状態であるので、
ピオニン17の歯とリングギヤ3の歯との衝突による衝
撃は、最小のものに抑制することができる。
【0045】また、ピニオン17とリングギヤ3とは既
に噛み合った状態であるので、従来のように、エンジン
始動は、ピニオン17とリングギヤ3とが離間した状態
から開始される場合と比較して、エンジン始動を短時間
で行うことができる。
【0046】また、エンジン始動後、エンジン1の回転
数が回転センサ4によりエンジン1の始動が完了したと
判定できる回転数を検出した時に、エンジン1が始動し
たと、コントローラ30のエンジン運転状態判定部31
0が判定して、ピニオン17を移動し、リングギヤ3と
の噛み合いを解除する。これにより、エンジン1の始動
が確実に行われた後に、ピニオン17とリングギヤ3と
の噛み合いを解除することができる。
【0047】さらに、エンジン1の始動後、運転者が錯
誤によりキースイッチ5を投入したとしても、エンジン
1が回転している状態では、ピニオン17は、リングギ
ヤ3の方向に移送されることはない。つまり、本発明の
実施形態においては、エンジン1が停止している状態に
おいてのみ、ピニオン17がリンギグギヤ3の方向に移
動し、噛み合わされるように構成されている。これによ
り、エンジン始動後に、誤って、キースイッチ5を投入
したとしても、ピニオン17とリングギヤ3との激しい
衝突によるピニオン17とリングギヤ3の歯の欠け等が
発生することを回避することができる。
【0048】したがって、運転者固有情報を確認して車
両の盗難を防止しすると共に、ピニオンとリングギヤと
を穏やかに噛み合わせ、ピニオン等の摩耗や欠けを防止
できるエンジンの最適始動制御を行い、耐久性に優れ、
騒音が少なく、信頼性とセキュリティを向上したエンジ
ン始動制御装置、及び始動制御方法を実現することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、運転者固有情報を確認
して車両の盗難を防止しすると共に、ピニオンとリング
ギヤの噛み合いの繰り返しによる摩耗の進行及び騒音の
発生を抑制し、噛み合いミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置の構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置の制御部の構成を示すシステム構成図である。
【図3】本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置によって制御され駆動されるスタータの構成を示す断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態によるエンジン始動制御装
置によって制御され駆動されるスタータの動作状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…クランク軸 3…リングギヤ 4…回転センサ 5…キースイッチ 10…スタータ 11…モータ 12…出力軸 13…ピニオン駆動ソレノイド 17…ピニオン 19…プランジャストッパ 19a…プランジャ保持部材 19b…押しバネ 19c…励磁コイル 30…コントローラ 31…運転者側通信装置 32…車両側通信装置 41…ピニオン制御リレー 42…モータ制御リレー 43…プランジャストッパ制御リレー 50…バッテリ 60…抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 15/06 F02N 15/06 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに回転駆動力を伝達するリングギ
    ヤと、 上記エンジンを始動させるための回転駆動力を発生する
    モータと、 このモータの出力回転軸に摺動可能に支持され、上記リ
    ングギヤとの噛み合い及びその噛み合いの解除が可能な
    ピニオンと、 このピニオンを上記出力回転軸上で摺動させるピニオン
    駆動手段と、 エンジンの始動指示を受けて上記モータ及び上記ピニオ
    ン駆動手段を制御するコントローラと、 上記ピニオンと上記リングギヤとが噛み合わされたと
    き、この噛み合い状態を保持する保持手段とを有するエ
    ンジン始動制御装置において、 上記コントローラは、運転者側通信装置からの指示を受
    けて、エンジンの停止中に、上記ピニオンを上記リング
    ギヤと噛み合わせることを特徴とするエンジン始動制御
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジン始動制御装置にお
    いて、 上記ピニオンを上記リングギヤと噛み合わせる際に、上
    記ピニオンの移動速度を遅くする移動速度低減手段を備
    えたことを特徴とするエンジン始動制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のエンジン始動制御装置にお
    いて、 上記ピニオンを上記リングギアと噛み合わせる際に、上
    記モータの回転角加速度を小さくする回転角加速度低減
    手段を備えたことを特徴とするエンジン始動制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のエンジン始動制御装置にお
    いて、 上記運転者側通信装置と運転者固有情報や各種指示情報
    を送受信する車両側通信装置を備え、 上記運転者側通信装置は、運転者が携帯可能であり、 上記車両側通信装置は、要求信号を発信し、上記運転者
    側通信装置を携帯した運転者が車両に近づくと、上記運
    転者側通信装置が要求信号に応じて回答信号を送信し
    て、上記車両側通信装置は、この回答信号を受信する
    と、上記コントローラに上記ピニオンの噛合い指示をす
    ることを特徴とするエンジン始動制御装置。
  5. 【請求項5】エンジンの始動指示を受けてモータ及びピ
    ニオン駆動手段を制御して、ピニオンを出力回転軸上で
    摺動させて、上記ピニオンとリングギヤとを噛み合わ
    せ、この噛み合い状態を保持するエンジン始動制御方法
    において、 運転者側通信装置からの指示を受けて、運転者の固有情
    報が確認できたときのみ、エンジンの停止中に、上記ピ
    ニオンを上記リングギヤと噛み合わせることを特徴とす
    るエンジン始動制御方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のエンジン始動制御方法にお
    いて、 ピニオンとリングギヤとを噛み合わせた状態で、キース
    イッチにより、エンジンの始動が指示されたとき、上記
    モータにより上記ピニオンを回転させて、上記リングギ
    ヤを回転させ、上記エンジンの始動後、エンジンの運転
    中、上記ピニオンと上記リングギヤとの噛み合いを解除
    させることを特徴とするエンジンの始動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100354163C (zh) * 2005-11-16 2007-12-12 贾曦旭 汽车多功能防盗防劫系统

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CN100354163C (zh) * 2005-11-16 2007-12-12 贾曦旭 汽车多功能防盗防劫系统

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