JP2002227604A - タービンブレードおよびそのタービンブレードを備えたガスタービン - Google Patents
タービンブレードおよびそのタービンブレードを備えたガスタービンInfo
- Publication number
- JP2002227604A JP2002227604A JP2001028142A JP2001028142A JP2002227604A JP 2002227604 A JP2002227604 A JP 2002227604A JP 2001028142 A JP2001028142 A JP 2001028142A JP 2001028142 A JP2001028142 A JP 2001028142A JP 2002227604 A JP2002227604 A JP 2002227604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbine blade
- turbine
- cooling air
- slit
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却空気によるフィルム層の死流域を完全に
なくす、あるいは従来のものに比べて死流域の領域を最
小限とすることのできるタービンブレードおよびそのタ
ービンブレードを備えたガスタービンを提供すること。 【解決手段】 タービンブレードの内部に導入された冷
却空気を前記タービンブレードの表面に形成された吹出
部から吹き出させるフィルム冷却構造を有するタービン
ブレードにおいて、前記吹出部は、前記タービンブレー
ド110の立設方向に沿う少なくとも1つのフィルム冷
却用のスリット120により形成されていることを特徴
とする。
なくす、あるいは従来のものに比べて死流域の領域を最
小限とすることのできるタービンブレードおよびそのタ
ービンブレードを備えたガスタービンを提供すること。 【解決手段】 タービンブレードの内部に導入された冷
却空気を前記タービンブレードの表面に形成された吹出
部から吹き出させるフィルム冷却構造を有するタービン
ブレードにおいて、前記吹出部は、前記タービンブレー
ド110の立設方向に沿う少なくとも1つのフィルム冷
却用のスリット120により形成されていることを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンに関
し、さらに詳しくはガスタービンのタービンブレード
(動翼・静翼)に関するものである。
し、さらに詳しくはガスタービンのタービンブレード
(動翼・静翼)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来のタービンブレ
ード10は、タービンブレード10の内部11,12,
13に導入された冷却空気Cをタービンブレード10の
表面Sに形成された吹出部20(この場合、高温ガスの
流れFに対して前方が丸みを帯びた形状で後方が末広が
りの形状となった複数個の穴)から吹き出させ、冷却空
気Cの膜でタービンブレード10の表面Sを覆って冷却
するフィルム冷却により冷却されていた。
ード10は、タービンブレード10の内部11,12,
13に導入された冷却空気Cをタービンブレード10の
表面Sに形成された吹出部20(この場合、高温ガスの
流れFに対して前方が丸みを帯びた形状で後方が末広が
りの形状となった複数個の穴)から吹き出させ、冷却空
気Cの膜でタービンブレード10の表面Sを覆って冷却
するフィルム冷却により冷却されていた。
【0003】図6はタービンブレード10の前縁L側に
位置する吹出部20から冷却空気Cが吹き出されている
状態を模式的に示した図である。図6に示すように、吹
出部20の各穴の後縁側が末広がりの形状となっている
ため、冷却空気Cも同様に末広がりとなって吹き出さ
れ、冷却空気Cによるフィルム層をできるだけ広範囲に
形成できるようになっている。
位置する吹出部20から冷却空気Cが吹き出されている
状態を模式的に示した図である。図6に示すように、吹
出部20の各穴の後縁側が末広がりの形状となっている
ため、冷却空気Cも同様に末広がりとなって吹き出さ
れ、冷却空気Cによるフィルム層をできるだけ広範囲に
形成できるようになっている。
【0004】しかしながら、吹出部20の各穴と穴との
間には所定の間隔が設けられているため、タービンブレ
ード10の表面Sにフィルム層の形成されない死流域D
ができてしまうという問題点があった。
間には所定の間隔が設けられているため、タービンブレ
ード10の表面Sにフィルム層の形成されない死流域D
ができてしまうという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、冷却空気によるフィルム層の死
流域を完全になくす、あるいは従来のものに比べて死流
域の領域を最小限とすることのできるタービンブレード
およびそのタービンブレードを備えたガスタービンを提
供することを目的とする。
鑑みてなされたもので、冷却空気によるフィルム層の死
流域を完全になくす、あるいは従来のものに比べて死流
域の領域を最小限とすることのできるタービンブレード
およびそのタービンブレードを備えたガスタービンを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタービンブレー
ドでは、上記課題を解決するため、以下の手段を採用し
た。すなわち、請求項1記載のタービンブレードによれ
ば、タービンブレードの内部に導入された冷却空気を前
記タービンブレードの表面に形成された吹出部から吹き
出させるフィルム冷却構造を有するタービンブレードに
おいて、前記吹出部は、前記タービンブレードの立設方
向に沿う少なくとも1つのフィルム冷却用のスリットに
より形成されていることを特徴とする。このタービンブ
レードにおいては、吹出部としてタービンブレードの立
設方向に沿って少なくとも1つのスリット(すなわち長
溝)が形成されているので、このスリット出口から下流
側では翼端近傍から翼根近傍にかけて絶え間のない連続
した冷却用フィルムを形成することとなる。
ドでは、上記課題を解決するため、以下の手段を採用し
た。すなわち、請求項1記載のタービンブレードによれ
ば、タービンブレードの内部に導入された冷却空気を前
記タービンブレードの表面に形成された吹出部から吹き
出させるフィルム冷却構造を有するタービンブレードに
おいて、前記吹出部は、前記タービンブレードの立設方
向に沿う少なくとも1つのフィルム冷却用のスリットに
より形成されていることを特徴とする。このタービンブ
レードにおいては、吹出部としてタービンブレードの立
設方向に沿って少なくとも1つのスリット(すなわち長
溝)が形成されているので、このスリット出口から下流
側では翼端近傍から翼根近傍にかけて絶え間のない連続
した冷却用フィルムを形成することとなる。
【0007】請求項2記載のタービンブレードによれ
ば、請求項1に記載のタービンブレードにおいて、前記
スリット内には、複数個のスペーサが設けられているこ
とを特徴とする。このタービンブレードにおいては、ス
リット内に設けられる複数個のスペーサにより、翼壁を
貫通して形成される隙間、すなわちスリットの高さを確
保するとともにタービンブレード自体の強度を向上させ
ることとなる。
ば、請求項1に記載のタービンブレードにおいて、前記
スリット内には、複数個のスペーサが設けられているこ
とを特徴とする。このタービンブレードにおいては、ス
リット内に設けられる複数個のスペーサにより、翼壁を
貫通して形成される隙間、すなわちスリットの高さを確
保するとともにタービンブレード自体の強度を向上させ
ることとなる。
【0008】請求項3記載のタービンブレードによれ
ば、請求項2に記載のタービンブレードにおいて、前記
複数個のスペーサのそれぞれは、前記冷却空気の進行方
向に沿って先細の形状を有していることを特徴とする。
このタービンブレードにおいては、スリット内に設けら
れる各スペーサの平面視形状が先細形状となっているの
で、各スペーサの両側面に沿って上流側から下流側に流
れる冷却空気は各スペーサの最下流点、すなわち最も細
くなっている部分を通過した後、できるだけ早く合流す
ることとなる。
ば、請求項2に記載のタービンブレードにおいて、前記
複数個のスペーサのそれぞれは、前記冷却空気の進行方
向に沿って先細の形状を有していることを特徴とする。
このタービンブレードにおいては、スリット内に設けら
れる各スペーサの平面視形状が先細形状となっているの
で、各スペーサの両側面に沿って上流側から下流側に流
れる冷却空気は各スペーサの最下流点、すなわち最も細
くなっている部分を通過した後、できるだけ早く合流す
ることとなる。
【0009】請求項4記載のタービンブレードによれ
ば、請求項3に記載のタービンブレードにおいて、前記
先細の形状は、冷却空気の進行方向に頂点の1つが位置
する三角形形状を有していることを特徴とする。このタ
ービンブレードにおいては、スリット内に設けられる各
スペーサの平面視形状が三角形形状となっているととも
に、その三角形形状の頂点の1つが冷却空気の進行方向
下流側に位置しているので、各スペーサの両側面に沿っ
て上流側から下流側に流れる冷却空気は各スペーサの最
下流点を通過すると同時に合流することとなる。
ば、請求項3に記載のタービンブレードにおいて、前記
先細の形状は、冷却空気の進行方向に頂点の1つが位置
する三角形形状を有していることを特徴とする。このタ
ービンブレードにおいては、スリット内に設けられる各
スペーサの平面視形状が三角形形状となっているととも
に、その三角形形状の頂点の1つが冷却空気の進行方向
下流側に位置しているので、各スペーサの両側面に沿っ
て上流側から下流側に流れる冷却空気は各スペーサの最
下流点を通過すると同時に合流することとなる。
【0010】請求項5記載のガスタービンによれば、請
求項1から4のいずれか1項に記載のタービンブレード
を備えるタービン部と、燃焼用空気を圧縮して燃焼器に
送る圧縮機と、前記燃焼用空気に燃料を噴射して燃焼さ
せ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器と、を備えてなる
ことを特徴とする。このガスタービンにおいては、請求
項1から4のいずれか1項に記載したタービンブレード
がタービン部に設けられているので、タービン入口温度
および圧縮機圧力比を高くして、エンジン熱効率を向上
させることとなる。
求項1から4のいずれか1項に記載のタービンブレード
を備えるタービン部と、燃焼用空気を圧縮して燃焼器に
送る圧縮機と、前記燃焼用空気に燃料を噴射して燃焼さ
せ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器と、を備えてなる
ことを特徴とする。このガスタービンにおいては、請求
項1から4のいずれか1項に記載したタービンブレード
がタービン部に設けられているので、タービン入口温度
および圧縮機圧力比を高くして、エンジン熱効率を向上
させることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1に示すよう
に、本発明によるタービンブレード110は、タービン
ブレード110の内部111,112,113に導入さ
れた冷却空気Cをタービンブレード110の表面Sに形
成された吹出部120から吹き出させ、冷却空気Cでタ
ービンブレード110の表面を覆ってタービンブレード
の表面を冷却するものである。
いて、図面を参照しながら説明する。図1に示すよう
に、本発明によるタービンブレード110は、タービン
ブレード110の内部111,112,113に導入さ
れた冷却空気Cをタービンブレード110の表面Sに形
成された吹出部120から吹き出させ、冷却空気Cでタ
ービンブレード110の表面を覆ってタービンブレード
の表面を冷却するものである。
【0012】これら吹出部120は、タービンブレード
110の立設方向に沿って形成されたスリット120で
ある。図1にはスリット120をタービンブレード11
0の腹側110aに2つ、背側110bに2つの合わせ
て4つ形成したものを示している。
110の立設方向に沿って形成されたスリット120で
ある。図1にはスリット120をタービンブレード11
0の腹側110aに2つ、背側110bに2つの合わせ
て4つ形成したものを示している。
【0013】これらスリット120は、タービンブレー
ド110の翼端あるいは翼端近傍から翼根あるいは翼根
近傍にかけ、タービンブレード110の立設方向に沿っ
て連続して形成された長溝形態を有するものである。
ド110の翼端あるいは翼端近傍から翼根あるいは翼根
近傍にかけ、タービンブレード110の立設方向に沿っ
て連続して形成された長溝形態を有するものである。
【0014】また、これらスリット120は、冷却空気
Cがタービンブレード110の内部111,112,1
13からタービンブレード110の表面に吹き出される
際にこの表面に沿って支障なくスムーズに流れるよう
に、タービンブレード110の壁部に対して所定角度傾
斜して形成されている。
Cがタービンブレード110の内部111,112,1
13からタービンブレード110の表面に吹き出される
際にこの表面に沿って支障なくスムーズに流れるよう
に、タービンブレード110の壁部に対して所定角度傾
斜して形成されている。
【0015】スリット120の数は図1に示したものに
限定されることはなく、適宜所望の位置に所望の数だけ
スリット120を設けることができる。また、タービン
ブレード110の前縁端LE近傍あるいはその他適切な
場所にスリット120を1つだけ設けることもできる。
限定されることはなく、適宜所望の位置に所望の数だけ
スリット120を設けることができる。また、タービン
ブレード110の前縁端LE近傍あるいはその他適切な
場所にスリット120を1つだけ設けることもできる。
【0016】スリット120内には、複数個のスペーサ
130が所定の間隔離間して設けられている。これらス
ペーサ130はそれぞれ、平面視三角形形状を有したも
のであり、三角形の頂点の1つがスリット120の出口
側に配置されるとともに、他の2つの頂点がスリット1
20の入口側に配置されている。
130が所定の間隔離間して設けられている。これらス
ペーサ130はそれぞれ、平面視三角形形状を有したも
のであり、三角形の頂点の1つがスリット120の出口
側に配置されるとともに、他の2つの頂点がスリット1
20の入口側に配置されている。
【0017】また、これら他の2つの頂点を結ぶ線が、
タービンブレード110の立設方向に沿う軸線、すなわ
ちスリット120の出口に形成されたタービンブレード
110の表面116の後端117あるいは表面114の
前端115と平行となるようになっていれば特に有利で
ある。
タービンブレード110の立設方向に沿う軸線、すなわ
ちスリット120の出口に形成されたタービンブレード
110の表面116の後端117あるいは表面114の
前端115と平行となるようになっていれば特に有利で
ある。
【0018】これらスペーサ130はスリット120の
高さを確保するとともにタービンブレード110自体の
強度を増加させるためのものである。タービンブレード
110の材料が十分な強度を有し、スペーサ130がな
くてもスリット120の高さが確保できる場合には、ス
ペーサ130をなくしてスリット120だけを有する構
造とすることもできる。
高さを確保するとともにタービンブレード110自体の
強度を増加させるためのものである。タービンブレード
110の材料が十分な強度を有し、スペーサ130がな
くてもスリット120の高さが確保できる場合には、ス
ペーサ130をなくしてスリット120だけを有する構
造とすることもできる。
【0019】図1ではスペーサ130とスペーサ130
との間に所定の間隔を設けるようにしているが、高温ガ
スの温度分布やタービンブレード110自体の温度分布
などに応じてスペーサ130の位置は適宜変更してもよ
い。すなわち、これらスペーサ130は必ずしも一定間
隔に設ける必要はなく、その間隔は適宜選択することが
できる。また、これらスペーサ130はスリット120
内においてタービンブレード110と一体に形成されて
も良いし、あるいは別途形成されスリット120内に取
り付けられたものであっても良い。
との間に所定の間隔を設けるようにしているが、高温ガ
スの温度分布やタービンブレード110自体の温度分布
などに応じてスペーサ130の位置は適宜変更してもよ
い。すなわち、これらスペーサ130は必ずしも一定間
隔に設ける必要はなく、その間隔は適宜選択することが
できる。また、これらスペーサ130はスリット120
内においてタービンブレード110と一体に形成されて
も良いし、あるいは別途形成されスリット120内に取
り付けられたものであっても良い。
【0020】図2はタービンブレード110の前縁L側
に位置する吹出部(スリット)120から冷却空気Cが
吹き出されている状態を模式的に示した図である。図2
に示すように、冷却空気Cは各スペーサ130の両側面
131,132に沿って吹き出されている。この図から
従来問題となっていた冷却空気によるフィルム層の死流
域が完全になくなっていることがわかる。これはスペー
サ130が平面視三角形形状を有するとともに、その三
角形の頂点の1つがスリット120の出口側に位置して
おり、冷却空気Cがスペーサ130の両側面131,1
32に沿って両側面131,132の交点、すなわちス
リット120の出口側に位置する三角形の頂点のところ
ですぐさま合流しているからである。
に位置する吹出部(スリット)120から冷却空気Cが
吹き出されている状態を模式的に示した図である。図2
に示すように、冷却空気Cは各スペーサ130の両側面
131,132に沿って吹き出されている。この図から
従来問題となっていた冷却空気によるフィルム層の死流
域が完全になくなっていることがわかる。これはスペー
サ130が平面視三角形形状を有するとともに、その三
角形の頂点の1つがスリット120の出口側に位置して
おり、冷却空気Cがスペーサ130の両側面131,1
32に沿って両側面131,132の交点、すなわちス
リット120の出口側に位置する三角形の頂点のところ
ですぐさま合流しているからである。
【0021】これらスペーサ130の平面視形状は、図
2では三角形形状となっているが、下流側において一点
で交わる先細の形状を有するものであればどのような形
状のものであってもよく、また側面が曲線で形成された
流線形を有するようなものであっても良い。
2では三角形形状となっているが、下流側において一点
で交わる先細の形状を有するものであればどのような形
状のものであってもよく、また側面が曲線で形成された
流線形を有するようなものであっても良い。
【0022】図3は図1のIII−III線に沿って見
た図であり、タービンブレード110の外側からスリッ
ト120内を覗いた状態を示す図である。また図4は、
図1のIV−IV線矢視断面図である。これらの図から
スペーサ130は、タービンブレード110の表面11
4の前端115とタービンブレード110の表面116
の後端117との間に設けられていることがわかる。こ
れらスペーサ130の設けられる範囲は図面に示す範囲
に限定されるものではなく、たとえば前端115よりも
内部111側に形成されても良いし、後端117よりも
外側にはみ出して形成されても良い。また、スペーサ1
13の冷却空気の流動方向における長さは適宜大きくし
たり小さくすることもできる。
た図であり、タービンブレード110の外側からスリッ
ト120内を覗いた状態を示す図である。また図4は、
図1のIV−IV線矢視断面図である。これらの図から
スペーサ130は、タービンブレード110の表面11
4の前端115とタービンブレード110の表面116
の後端117との間に設けられていることがわかる。こ
れらスペーサ130の設けられる範囲は図面に示す範囲
に限定されるものではなく、たとえば前端115よりも
内部111側に形成されても良いし、後端117よりも
外側にはみ出して形成されても良い。また、スペーサ1
13の冷却空気の流動方向における長さは適宜大きくし
たり小さくすることもできる。
【0023】また、図4に示すように、冷却空気Cがタ
ービンブレード110の表面114に沿って滑らかに吹
き出されるように表面114が形成されていれば、特に
有利である。
ービンブレード110の表面114に沿って滑らかに吹
き出されるように表面114が形成されていれば、特に
有利である。
【0024】
【発明の効果】この発明のタービンブレードおよびその
タービンブレードを備えたガスタービンによれば、以下
の効果が得られる。すなわち、フィルム冷却用の吹出部
がタービンブレードの立設方向に沿ってスリット(長
溝)状に形成されているので、吹出部の下流側に死流域
を形成することのない、冷却空気によるフィルム層を形
成することができるという効果を奏する。
タービンブレードを備えたガスタービンによれば、以下
の効果が得られる。すなわち、フィルム冷却用の吹出部
がタービンブレードの立設方向に沿ってスリット(長
溝)状に形成されているので、吹出部の下流側に死流域
を形成することのない、冷却空気によるフィルム層を形
成することができるという効果を奏する。
【0025】また、スリット内には複数個のスペーサが
設けられているので、スリットの高さを常に一定に維持
させることができるとともに、タービンブレード自体の
強度を著しく向上させることができるという効果を奏す
る。
設けられているので、スリットの高さを常に一定に維持
させることができるとともに、タービンブレード自体の
強度を著しく向上させることができるという効果を奏す
る。
【0026】さらに、各スペーサは冷却空気の進行方向
に沿って平面視先細の形状を有しており、スペーサに沿
って流れる冷却空気がスリットの出口近傍で合流するよ
うになっているので、スリット内にスペーサが設けられ
ていても死流域を極力減らして冷却空気によるフィルム
層を形成させることができるという効果を奏する。
に沿って平面視先細の形状を有しており、スペーサに沿
って流れる冷却空気がスリットの出口近傍で合流するよ
うになっているので、スリット内にスペーサが設けられ
ていても死流域を極力減らして冷却空気によるフィルム
層を形成させることができるという効果を奏する。
【0027】さらにまた、各スペーサの平面視先細の形
状は、冷却空気の進行方向に頂点の1つが位置する三角
形形状を有しており、スペーサに沿って流れる冷却空気
がこの頂点のところで合流するので、吹出部の下流側に
死流域のまったくない冷却空気によるフィルム層を形成
することができるという効果を奏する。
状は、冷却空気の進行方向に頂点の1つが位置する三角
形形状を有しており、スペーサに沿って流れる冷却空気
がこの頂点のところで合流するので、吹出部の下流側に
死流域のまったくない冷却空気によるフィルム層を形成
することができるという効果を奏する。
【0028】さらにまた、本発明によるガスタービン
は、吹出部の下流側に死流域のないあるいは死流域を最
大限減らした冷却空気によるフィルム層を形成すること
ができるタービンブレードを備えているので、タービン
入口温度を高くすることができるとともに圧縮機圧力比
を高くでき、それに伴ってエンジン熱効率を向上させる
ことができるという効果を奏する。
は、吹出部の下流側に死流域のないあるいは死流域を最
大限減らした冷却空気によるフィルム層を形成すること
ができるタービンブレードを備えているので、タービン
入口温度を高くすることができるとともに圧縮機圧力比
を高くでき、それに伴ってエンジン熱効率を向上させる
ことができるという効果を奏する。
【図1】 本発明の一実施形態を示す図であって、ター
ビンブレードの立設軸線に直交する線で切った状態を示
す斜視断面図である。
ビンブレードの立設軸線に直交する線で切った状態を示
す斜視断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿って見た図であっ
て、スリットから冷却空気が吹き出されている状態を模
式的に示した図である。
て、スリットから冷却空気が吹き出されている状態を模
式的に示した図である。
【図3】 図1のIII−III線に沿って見た図であ
る。
る。
【図4】 図1のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】 従来のタービンブレードを示す図であって、
タービンブレードの立設軸線に直交する線で切った状態
を示す斜視断面図である。
タービンブレードの立設軸線に直交する線で切った状態
を示す斜視断面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿って見た図であっ
て、吹出部から冷却空気が吹き出されている状態を模式
的に示した図である。
て、吹出部から冷却空気が吹き出されている状態を模式
的に示した図である。
10 タービンブレード 11 内部 12 内部 13 内部 20 吹出部 110 タービンブレード 111 内部 112 内部 113 内部 120 吹出部(スリット) 130 スペーサ C 冷却空気 L 前縁 S 表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 満 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3G002 CA06 CA07 CB02
Claims (5)
- 【請求項1】 タービンブレードの内部に導入された冷
却空気を前記タービンブレードの表面に形成された吹出
部から吹き出させるフィルム冷却構造を有するタービン
ブレードにおいて、 前記吹出部は、前記タービンブレードの立設方向に沿う
少なくとも1つのフィルム冷却用のスリットにより形成
されていることを特徴とするタービンブレード。 - 【請求項2】 請求項1に記載のタービンブレードにお
いて、 前記スリット内には、複数個のスペーサが設けられてい
ることを特徴とするタービンブレード。 - 【請求項3】 請求項2に記載のタービンブレードにお
いて、 前記複数個のスペーサのそれぞれは、前記冷却空気の進
行方向に沿って先細の形状を有していることを特徴とす
るタービンブレード。 - 【請求項4】 請求項3に記載のタービンブレードにお
いて、 前記先細の形状は、冷却空気の進行方向に頂点の1つが
位置する三角形形状を有していることを特徴とするター
ビンブレード。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
タービンブレードを備えるタービン部と、燃焼用空気を
圧縮して燃焼器に送る圧縮機と、前記燃焼用空気に燃料
を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器
と、を備えてなることを特徴とするガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001028142A JP2002227604A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | タービンブレードおよびそのタービンブレードを備えたガスタービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001028142A JP2002227604A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | タービンブレードおよびそのタービンブレードを備えたガスタービン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002227604A true JP2002227604A (ja) | 2002-08-14 |
Family
ID=18892694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001028142A Withdrawn JP2002227604A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | タービンブレードおよびそのタービンブレードを備えたガスタービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002227604A (ja) |
-
2001
- 2001-02-05 JP JP2001028142A patent/JP2002227604A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6241468B1 (en) | Coolant passages for gas turbine components | |
JP5383270B2 (ja) | ガスタービン翼 | |
EP1508746B1 (en) | Heat exchanging wall, gas turbine using the same, and flying body with such a wall | |
JP2810023B2 (ja) | 高温部材冷却装置 | |
JP4508482B2 (ja) | ガスタービン静翼 | |
JP4063937B2 (ja) | ガスタービンエンジン内の翼の冷却通路の乱流促進構造 | |
US6514042B2 (en) | Method and apparatus for cooling a wall within a gas turbine engine | |
US8657576B2 (en) | Rotor blade | |
US5281084A (en) | Curved film cooling holes for gas turbine engine vanes | |
JP3689114B2 (ja) | 燃焼機のライナ装置 | |
US7980818B2 (en) | Member having internal cooling passage | |
JP2000186504A (ja) | 中空エアフォイル | |
US9039371B2 (en) | Trailing edge cooling using angled impingement on surface enhanced with cast chevron arrangements | |
US20090304499A1 (en) | Counter-Vortex film cooling hole design | |
US8578700B2 (en) | Gas turbine engine with fluid mixing arrangement | |
CN106437863A (zh) | 涡轮发动机部件 | |
US10443396B2 (en) | Turbine component cooling holes | |
US20100034638A1 (en) | Impingement cooling arrangement | |
US8197209B2 (en) | Systems and methods involving variable throat area vanes | |
JP2002201905A (ja) | ガスタービンの冷却構造 | |
JP3586637B2 (ja) | ガスタービンの翼の冷却構造 | |
JP6843253B2 (ja) | ガスタービンのための高温ガス部及び対応する高温ガス部の壁 | |
JP2002221005A (ja) | 冷却タービン翼 | |
JPH05312002A (ja) | ガスタービン翼 | |
US7278826B2 (en) | Airfoil cooling passage trailing edge flow restriction |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |