JP2002226809A - 段ボール貼合用澱粉糊 - Google Patents

段ボール貼合用澱粉糊

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JP2002226809A
JP2002226809A JP2001022746A JP2001022746A JP2002226809A JP 2002226809 A JP2002226809 A JP 2002226809A JP 2001022746 A JP2001022746 A JP 2001022746A JP 2001022746 A JP2001022746 A JP 2001022746A JP 2002226809 A JP2002226809 A JP 2002226809A
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Japan
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starch
paste
starch paste
tapioca
adhesive strength
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JP2001022746A
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English (en)
Inventor
Kaoru Sato
薫 佐藤
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Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
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Publication date
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な初期接着力を有すると共に、製造及び
管理が容易な澱粉糊を提供することを目的とする。 【解決手段】 コ−ン澱粉とタピオカ澱粉とを重量比で
75〜97:25〜3の割合で併用して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールをコル
ゲータによって製造する際に、ライナと中芯との接着に
使用する段ボール貼合用澱粉糊に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールの貼合せに用いる接着剤として
は、価格面から澱粉糊を使用することが多い。澱粉は水
を加え糊化温度付近まで加熱することにより、一部の澱
粉が糊化した流動性のある糊液となり、更に加熱するこ
とにより、澱粉の糊化が全体に進み流動性のない糊とな
る。一般に、段ボール貼合用澱粉糊を調製する場合に
は、水酸化ナトリウムを用いて澱粉をアルカリ膨潤させ
て比較的低い糊化温度の糊液を得るようにしている。
【0003】かかる段ボール貼合用澱粉糊の原料として
は、我国の場合、コーン澱粉を使用するのが一般的であ
り、他の澱粉はあまり使用されていない。東南アジア等
では、タロイモの一種であるタピオカから得られる澱粉
が広く使用されているが、このタピオカの生澱粉は、我
国への輸入が規制されており、今のところ我国ではほと
んど使用されていない。但し、加工を施したタピオカ澱
粉は、我国へ輸入することができるので、一部で使用さ
れているが、我国では、タピオカ澱粉はコーン澱粉より
も高価であるため、ほとんど使用されていないというの
が実情である。
【0004】このような理由から我国では、上記のよう
に、段ボール貼合用澱粉糊の原料として使用される澱粉
はそのほとんどがコーン澱粉であり、糊の調製に種々の
検討が加えられている。段ボール貼合用澱粉糊の調製法
としては、水酸化ナトリウム等のアルカリと熱によって
完全に糊化した澱粉糊液(すなわち、キャリア部)と、
未糊化澱粉粒子の水懸濁液(いわゆる、メイン部)とを
それぞれ調製し、このキャリア部とメイン部とを混合し
て糊として使用するスタインホール方式や、澱粉を水に
懸濁させ、これに水酸化ナトリウム等のアルカリを加え
て所定粘度に調製するノーキャリア方式が知られてい
る。
【0005】いずれの方式によって段ボール貼合用澱粉
糊を製造するにしても、最近のコルゲータの高速化に伴
い、初期接着力のより高い糊が望まれている。ここで初
期接着力とは、糊が乾燥して安定した接着強度を示す常
態接着力に対して糊の乾燥が完全に終了しない段階での
接着力をいい、高速化したコルゲータでは、糊の乾燥が
あまり進まないうちに段ボールに切断等の種々な加工が
施されるため、段ボール貼合用澱粉糊ではこの初期接着
力が強いことが特に重要となる。
【0006】しかし、コーン澱粉を用いた場合、初期接
着力の向上が十分でないという問題があった。これに対
し、特開平9−235529号公報に、コーン澱粉糊液
とタピオカ澱粉糊液とを混合して使用することにより初
期接着力を向上させた旨の開示がされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、コーン澱粉糊液の製造工程とタピオカ澱粉糊
液の製造工程の2工程が必要となる。すなわち、従来の
コーン澱粉糊液の製造工程に加え、新たにタピオカ澱粉
糊液の製造工程を設ける必要があり、製造コストに影響
する。また、両調製工程の管理、両糊液の混合及び混合
糊の管理が必要となり、澱粉糊の製造の管理にも手間が
かかる。
【0008】そこで、この発明は、十分な初期接着力を
有すると共に、製造及び管理が容易な澱粉糊を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、コ
−ン澱粉とタピオカ澱粉とを重量比で75〜97:25
〜3の割合で併用することにより、上記課題を解決した
のである。
【0010】タピオカ澱粉を適量配合したので、経時的
粘度を保持することができる。
【0011】また、コ−ン澱粉とタピオカ澱粉とを粉状
態で併用するので、従来の澱粉糊製造工程をそのまま用
いて製造することができる。このため、澱粉糊の製造及
び管理が容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。
【0013】この発明にかかる段ボール貼合用澱粉糊
は、コ−ン澱粉とタピオカ澱粉とを重量比で75〜9
7:25〜3の割合で併用して製造したものである。
【0014】上記コーン澱粉とはとうもろこしから得ら
れる澱粉をいい、タピオカ澱粉とは、タロイモの1種で
あるタピオカから得られる澱粉をいう。このタピオカ澱
粉としては、生のタピオカ澱粉を用いることができる。
また、必要に応じて、アセチル化、エーテル化、架橋又
はグラフト化等のいずれかの加工をしたタピオカ澱粉を
用いることもできる。この場合、アセチル化したタピオ
カ澱粉を用いることが、入手の容易性等からより好まし
い。
【0015】上記のコーン澱粉とタピオカ澱粉は、粉状
態で併用される。粉状態で併用するので、澱粉糊の製造
設備としては、従来のコーン澱粉用の澱粉糊製造装置を
そのまま使用でき、新たにタピオカ澱粉用の澱粉糊製造
設備を設けることが不要となる。
【0016】上記両澱粉の割合は、上記のとおり、重量
比でコ−ン澱粉:タピオカ澱粉=75〜97:25〜3
がよく、75〜90:25〜10が好ましい。この割合
は、ノーキャリア方式であってもスタインホール方式で
あっても、最終製品としての段ボール貼合用澱粉糊にお
ける割合である。したがって、ノーキャリア方式によっ
て製造する場合、使用したコーン澱粉とタピオカ澱粉と
の割合がそのまま上記割合となる。これに対し、スタイ
ンホール方式によって製造する場合は、メイン部とキャ
リア部とを併用した糊液中の各澱粉の割合が上記割合と
なる。
【0017】上記両澱粉の割合について、タピオカ澱粉
量が3重量%未満の場合には、タピオカ澱粉の効果が十
分に表れにくく、得られる段ボール貼合用澱粉糊の初期
接着力が十分でない場合がある。一方、25重量%より
多い場合は、経時的な粘度低下が生じる場合がある。こ
れは、タピオカ澱粉は澱粉粒子の粒径が不揃いであるた
め、大きな澱粉粒子の破砕、アルカリ膨潤の程度の粒子
間の相違等が原因と考えられる。
【0018】この発明にかかる段ボール貼合用澱粉糊
は、スタインホール方式及びノーキャリア方式のいずれ
の方式においても製造することができる。ノーキャリア
方式においては、使用される澱粉としてコーン澱粉とタ
ピオカ澱粉とを併用する。一方、スタインホール方式に
おいては、メイン部を製造する際に、コーン澱粉とタピ
オカ澱粉とを併用する。キャリア部では通常コーン澱粉
が用いられる。
【0019】この方法で得られた澱粉糊は、段ボールの
中芯とライナーを貼り合わせる接着剤として使用でき
る。
【0020】
【実施例】以下、この本発明を実施例を用いて更に具体
的に説明する。なお、下記の実施例及び比較例はノーキ
ャリア方式で製造した。
【0021】(製造例1)40℃の水710mlに、コ
ーン澱粉(日本コーンスターチ社製)212.5gとア
セチル化タピオカ澱粉(三和澱粉工業社製)37.5g
を懸濁させた。次いで、15重量%水酸化ナトリウム
(日本曹達社製)水溶液を加え、液の粘度を22〜24
秒の範囲内とした。なお、粘度はホードカップ粘度をい
う。次いで、ホウ酸(米・カーマギー社製)を3.25
gを加え、澱粉糊液を製造した。
【0022】得られた澱粉糊液の製造直後、1時間後、
4時間後及び24時間後の40℃における粘度(ホード
カップ粘度)を測定した。また、糊化する温度を測定し
た。さらに、下記の方法で接着強度を測定した。それら
の結果を表1に示す。
【0023】接着強度測定 受台上に、中芯(レンゴー社製;金津200)の段頂に
糊液を5±0.5g/m2 (固形分換算)塗布した片面
段ボールを、中芯を上にして載せた後、中芯の段と段の
間に、受台に対して上昇せず、片面段ボールを受台上に
固定しておくための固定ピン群と、受台に対して上昇し
て受台から離反する上昇ピン群とを交互に挿入する。こ
の後、片面段ボールの段頂にライナ(レンゴー社製;R
KA280)片を載せて、ライナ片の上から熱板で17
5±5℃で5秒間加熱した後、上昇ピン群を上昇させ
た。その直後及び24時間後、片面段ボールの段頂に貼
り付けたライナ片を剥がし、その際のライナ片の剥離力
を測定した。直後の剥離力を初期接着強さとし、24時
間後の剥離力を常態接着強さとした。
【0024】(実施例1〜5、比較例1〜4)コーン澱
粉(日本コーンスターチ社製)とタピオカ澱粉(三和澱
粉工業社製)との合計使用量を250gとし、その割合
を表1に記載の割合とした以外は、実施例1と同様にし
て澱粉糊液を製造した。得られた澱粉糊液の評価を実施
例1と同様にして行った。その結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】結果 実施例1〜5では、粘度低下は24時間で0〜4秒の範
囲内であったが、比較例1、2では、粘度低下が7秒と
大きくなった。
【0027】また、実施例1〜5では、初期接着強さが
26〜31N/42.5cm2 の範囲内であったが、比
較例3、4では、初期接着強さが21〜23N/42.
5cm2 と低かった。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、タピオカ澱粉を適量
配合したので、経時的粘度を保持し、粘度低下を抑制す
ることができる。
【0029】また、コルゲータの高速化に対応した初期
接着力の強い糊を得ることができる。
【0030】さらに、コ−ン澱粉とタピオカ澱粉とを粉
状態で併用するので、従来の澱粉糊製造工程をそのまま
用いて製造することができる。このため、澱粉糊の製造
及び管理が容易となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ−ン澱粉とタピオカ澱粉とを重量比で
    75〜97:25〜3の割合で併用してなる段ボール貼
    合用澱粉糊。
  2. 【請求項2】 上記タピオカ澱粉は、アセチル化、エー
    テル化、エステル化、架橋又はグラフト化のいずれかの
    加工をしたものである請求項1に記載の段ボール貼合用
    澱粉糊。
JP2001022746A 2001-01-31 2001-01-31 段ボール貼合用澱粉糊 Pending JP2002226809A (ja)

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