JP2002226638A - ポリオレフィン樹脂組成物、二軸延伸フィルムおよび包装材 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物、二軸延伸フィルムおよび包装材Info
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Abstract
光沢に優れるとともに、金属の真空蒸着性を損なわない
フィルムを得ることができるポリオレフィン樹脂組成
物、それからなる二軸延伸フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
て、無機微粉末を0.01〜5重量部、および脂肪族ジ
エタノールアミンを0.002〜0.2重量部の割合で
含むポリオレフィン樹脂組成物を原料とする二軸延伸フ
ィルム。
Description
脂肪族ジエタノールアミンを含むポリオレフィン樹脂組
成物、それからなる二軸延伸フィルムならびに包装材、
特にアンチブロッキング性および光学特性に優れたフィ
ルムを得ることができるポリオレフィン樹脂組成物、そ
れからなる二軸延伸フィルムならびに包装材に関する。
うち特にポリプロピレン二軸延伸フィルムは、耐熱性、
表面光沢、強度および剛性などに優れており、包装用素
材として広く用いられている。
用いられているポリプロピレン樹脂に代表されるポリオ
レフィン樹脂は、フィルム成形で巻き取った直後のフィ
ルムが余熱で密着したり、袋にした場合にはその口開性
が悪化して包装の作業性を低下させるなど、いわゆるブ
ロッキングを生じる場合がある。このようなブロッキン
グを防止する目的で、ポリプロピレン樹脂には無機微粉
末などのアンチブロッキング剤が配合されている。
活性が高いため分散性が悪く、樹脂中に分散させにく
い。特にポリオレフィン樹脂には分散させにくく、無機
微粉末が凝集してフィッシュアイとなり、フィルム外観
を悪化させる場合があるという問題点がある。
ば分散性は改善されるが、フィルムの透明性が低下する
ほか、表面平滑性が損なわれ、またアンチブロッキング
性も不十分になる。
末の分散性を改善するため分散剤が検討されてきたが、
従来のポリオレフィン樹脂組成物における分散性の改善
は不十分である。しかも、分散剤を配合したポリオレフ
ィン樹脂組成物からなるフィルムにアルミニウムなどの
金属を真空蒸着する場合、分散剤が真空蒸着機内で蒸発
し、フィルムへの金属の蒸着性を低下させるという問題
点もある。
改善され、アンチブロッキング性および外観などに優れ
たフィルムを得ることができるとともに、金属の真空蒸
着性を損なわないポリオレフィン樹脂組成物が要望され
ている。
チブロッキング性、透明性、外観および光沢に優れると
ともに、金属の真空蒸着性を損なわないフィルムを得る
ことができるポリオレフィン樹脂組成物、それからなる
二軸延伸フィルムおよび包装材を提供することである。
ィン樹脂組成物、二軸延伸フィルムおよび包装材であ
る。 (1) (A)ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
て、(B)無機微粉末を0.01〜5重量部、および
(C)脂肪族ジエタノールアミンを0.002〜0.2
重量部の割合で含むポリオレフィン樹脂組成物。 (2) 無機微粉末(B)と脂肪族ジエタノールアミン
(C)の配合割合が無機微粉末(B):脂肪族ジエタノ
ールアミン(C)の重量比で5:1〜50:1である上
記(1)記載のポリオレフィン樹脂組成物。 (3) ポリオレフィン樹脂(A)がポリプロピレン樹
脂である上記(1)または(2)記載のポリオレフィン
樹脂組成物。 (4) ポリプロピレン樹脂がプロピレン単独重合体ま
たはプロピレン・エチレンランダム共重合体である上記
(3)記載のポリオレフィン樹脂組成物。 (5) ポリプロピレン樹脂が、ASTM D 123
8の方法により230℃、2.16kg荷重の条件で測
定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜10
g/10分のポリプロピレン樹脂である上記(3)また
は(4)記載のポリオレフィン樹脂組成物。 (6) 無機微粉末(B)が酸化ケイ素、アルミナシリ
ケートおよび合成ゼオライトからなる群から選ばれる少
なくとも1種である上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載のポリオレフィン樹脂組成物。 (7) 無機微粉末(B)の平均粒子径が0.1〜10
μmである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の
ポリオレフィン樹脂組成物。 (8) 脂肪族ジエタノールアミン(C)がステアリル
ジエタノールアミンまたはラウリルジエタノールアミン
である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のポリ
オレフィン樹脂組成物。 (9) フィルム用である上記(1)ないし(8)のい
ずれかに記載のポリオレフィン樹脂組成物。 (10) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の
ポリオレフィン樹脂組成物を原料とする二軸延伸フィル
ム。 (11) 上記(10)記載の二軸延伸フィルムからな
る包装材。
フィンを主成分とする単独重合体、ランダム共重合体ま
たはブロック共重合体が制限なく使用できるが、結晶性
ポリオレフィン樹脂が好ましい。上記α−オレフィンと
しては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、
1−ヘキサデセンなどの炭素数2〜20、好ましくは2
〜10のα−オレフィンがあげられる。これらのα−オ
レフィンは1種単独で使用することもできるし、2種以
上を組み合わせて使用することもできる。
としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リ1−ブテン樹脂、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブ
テン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体などが
あげられる。これらの中では、機械的強度、成形性、透
明性、金属の真空蒸着性が優れているので、ポリプロピ
レン樹脂(以下、ポリプロピレン樹脂(A)と記載する
場合がある)が好ましい。
レン単独重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体
など公知のポリプロピレン樹脂が使用できる。共重合体
の場合、ランダム共重合体でも、ブロック共重合体でも
よい。上記α−オレフィンとしては前記と同じ炭素数2
〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンがあげら
れる。ポリプロピレン樹脂(A)としては結晶性ポリプ
ロピレン樹脂、具体的にはプロピレン単独重合体および
プロピレン・エチレンランダム共重合体が好ましく、特
にプロピレン単独重合体が好ましい。
M D 1238の方法により230℃、2.16kg
荷重の条件で測定されるメルトフローレート(MFR)
が0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜5g/
10分のものが望ましい。MFRが0.1〜10g/1
0分の場合、二軸延伸フィルムを製造する際の延伸前工
程のシートの成形性が良好である。
C−NMRで測定されるアイソタクチックペンタッド分
率(mmmm分率)が75%以上、好ましくは75%〜
99%のものが望ましい。アイソタクチックペンタッド
分率(mmmm分率)が75%以上の場合、剛性の高い
フィルムが得られる。
mmm分率)とは、13C−NMRを使用して測定される
ポリプロピレン樹脂分子鎖中のペンタッド単位でのアイ
ソタクチック連鎖であり、プロピレンモノマー単位で5
個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモ
ノマー単位の分率である。実際には、13C−NMRスペ
クトルで測定されるメチル炭素領域の全吸収ピーク中
に、mmmmピークが占める分率として求めることがで
きる。
フィン樹脂(A)は1種単独で使用することもできる
し、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
(A)などのポリオレフィン樹脂(A)は公知の方法で
製造することができる。例えば、マグネシウム、チタ
ン、ハロゲンおよび電子供与体を含む固体触媒成分
(a)、有機アルミニウム(b)および電子供与体
(c)からなる触媒系の存在下に、単量体を重合するこ
とにより製造することができる。
グ剤として配合するものであり、公知の無機化合物の微
粉末が制限なく使用できる。無機微粉末(B)の具体的
なものとしては、酸化ケイ素、アルミナシリケート、合
成ゼオライト、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、タルク、炭酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウムなどがあげられる。これら
の中ではアンチブロッキング効果が最も優れ、かつフィ
ルムの光学的特性に及ぼす影響の小さい酸化ケイ素、ア
ルミナシリケートおよび合成ゼオライトが好ましく、特
に酸化ケイ素が好ましい。
フィン樹脂(A)100重量部に対して0.01〜5重
量部、好ましくは0.05〜1重量部、さらに好ましく
は0.1〜0.5重量部の割合である。無機微粉末
(B)の配合量が0.01〜5重量であるので、本発明
のポリオレフィン樹脂組成物からなるフィルムに対して
アンチブロッキング効果が発揮されるとともに、フィル
ムの光学特性および物性は損なわない。
10μm、好ましくは0.2〜5μm、さらに好ましく
は0.3〜3μmであるのが望ましい。平均粒子径が
0.1〜10μmにある場合、アンチブロッキング効果
に優れるとともに、フィルムの機械的強度および透明性
を低下させない。
ィン樹脂組成物からなるフィルムにおいて、一部がフィ
ルムの表面に存在して、成形時にフィルムに凹凸を形成
せしめることにより、アンチブロッキング効果を発揮す
る。
もできる。無機微粉末(B)は1種単独で使用すること
もできるし、2種以上を組み合わせて使用することもで
きる。
機微粉末(B)の分散剤として配合するものであり、公
知の脂肪族ジエタノールアミンが使用できる。具体的な
ものとして、下記式(1)で表される脂肪族ジエタノー
ルアミン(C)があげられる。
ある。)
の具体的なものとしては、ドデシル基(ラウリル基)、
トリデシル基、テトラデシル基(ミリスチル基)、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基(パルミチル基)、ヘプタ
デシル基、オクタデシル基(ステアリル基)、ノナデシ
ル基、エイコシル基などがあげられる。これらの中では
ステアリル基およびラウリル基が好ましく、特にステア
リル基が好ましい。
ルアミン(C)の具体的なものとしては、ドデシルジエ
タノールアミン(ラウリルジエタノールアミン)、トリ
デシルジエタノールアミン、テトラデシルジエタノール
アミン(ミリスチルジエタノールアミン)、ペンタデシ
ルジエタノールアミン、ヘキサデシルジエタノールアミ
ン(パルミチルジエタノールアミン)、ヘプタデシルジ
エタノールアミン、オクタデシルジエタノールアミン
(ステアリルジエタノールアミン)、ノナデシルジエタ
ノールアミン、エイコシルジエタノールアミンなどがあ
げられる。これらの中ではステアリルジエタノールアミ
ンおよびラウリルジエタノールアミンが好ましく、特に
ステアリルジエタノールアミンが好ましい。
はポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して0.
002〜0.2重量部、好ましくは0.01〜0.15
重量部、さらに好ましくは0.02〜0.1重量部であ
る。脂肪族ジエタノールアミン(C)の配合量が0.0
02〜0.2重量部であるので、無機微粉末(B)を容
易に均一に分散させることができ、かつポリオレフィン
樹脂(A)の物性に影響を及ぼさない。
ミン(C)の配合割合は無機微粉末(B):脂肪族ジエ
タノールアミン(C)の重量比で5:1〜50:1、好
ましくは8:1〜20:1であるのが望ましい。無機微
粉末(B)と脂肪族ジエタノールアミン(C)の配合割
合がで5:1〜50:1である場合、無機微粉末(B)
の分散性が良好で、かつ金属の真空蒸着性を損ないにく
い。
を使用することもできる。脂肪族ジエタノールアミン
(C)は1種単独で使用することもできるし、2種以上
を組み合わせて使用することもできる。
止剤としてポリオレフィン樹脂に配合されることはある
が、無機微粉末の分散剤として配合されたことはない。
樹脂(A)、無機微粉末(B)および脂肪族ジエタノー
ルアミン(C)を必須成分として含むものであるが、本
発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて脂肪族ジ
エタノールアミン(C)以外の公知の帯電防止剤、酸化
防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、スリップ剤、防曇
剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックスなど
の添加剤を配合することができる。
ルアミン(C)以外の公知の帯電防止剤を使用すること
ができる。帯電防止剤の具体的なものとしては、多価ア
ルコール脂肪酸エステル、脂肪族ジエタノールアミン脂
肪酸エステル、脂肪族ジエタノールアミド、アルキルベ
タインなどがあげらる。なお、これらの帯電防止剤を脂
肪族ジエタノールアミン(C)の代わりに配合しても、
無機微粉末(B)の分散効果を得ることはできない。
電防止剤の配合量は、ポリオレフィン樹脂(A)100
重量部に対して0.2重量部以下、好ましくは0.1重
量部以下であるのが望ましい。帯電防止剤の配合量が
0.2重量部を超える場合、金属の真空蒸着性を損なう
場合がある。帯電防止剤は1種単独で使用することもで
きるし、2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。
が使用できる。具体的なものとしては、ヒンダードフェ
ノール化合物、イオウ系酸化防止剤、ラクトーン系酸化
防止剤、有機ホスファイト化合物、有機ホスフォナイト
化合物などがあげられる。酸化防止剤は1種単独で使用
することもできるし、2種以上を組み合わせて使用する
こともできる。酸化防止剤の配合量は、ポリオレフィン
樹脂組成物100重量部に対して0.01〜1重量部、
好ましくは0.03〜0.5重量部であるのが望まし
い。
ルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸などの飽和また
は不飽和脂肪酸のナトリウム、カルシウムまたはマグネ
シウム塩などがあげられる。滑剤は1種単独で使用する
こともできるし、2種以上を組み合わせて使用すること
もできる。滑剤の配合量は、ポリオレフィン樹脂組成物
100重量部に対して0.1〜3重量部、好ましくは
0.1〜2重量部であるのが望ましい。
酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、エルカ
酸、ベヘニン酸などの飽和または不飽和脂肪酸のアミ
ド、あるいは飽和または不飽和脂肪酸のビスアマイドな
どがあげられる。これらの中ではエルカ酸アミドおよび
エチレンビスステアロアマイドが好ましい。スリップ剤
の配合量は、ポリオレフィン樹脂組成物100重量部に
対して0.01〜5重量部であるのが望ましい。
微粉末(B)が凝集することなく均一に分散しているの
で、アンチブロッキング性に優れるとともに、透明性、
外観および光沢などの光学特性に優れたフィルムを得る
ことができる。しかも、フィルムに金属を真空蒸着する
場合、添加剤が真空蒸着機内で蒸発して真空蒸着性をを
低下させることはない。このため本発明のポリオレフィ
ン樹脂組成物はフィルムの原料、特に二軸延伸フィルム
の原料として好適に使用することができる。
方法は特に制限されず、公知の方法で製造することがで
きる。例えば、各成分を前記割合となるようにヘンシェ
ルミキサーまたはタンブラーミキサーなどにより混合
し、一軸または二軸押出機などで溶融混練することによ
り製造することができる。
ン樹脂組成物を原料とする二軸延伸フィルムである。延
伸倍率は特に制限されないが、縦方向が通常2〜6倍、
横方向が通常3〜10倍である。またフィルムの厚さは
特に制限されないが、通常10μm〜80μmである。
ることもできるし、他の樹脂または金属などを積層した
積層体として使用することもできる。積層体の場合、本
発明の二軸延伸フィルムを外層側に用いるのが好まし
い。
着するための減圧下で揮発する成分が少ないので、金属
の真空蒸着性は損なわれず、蒸着適性に優れている。従
って、その特性を生かして食品包装、繊維包装などの包
装材の用途に好適に利用することができる。
製造することができる。例えば、まず前記本発明のポリ
オレフィン樹脂組成物を押出機で溶融した後、Tダイよ
り押し出し、冷却ロールによりシート状に冷却固化す
る。次いで、このシートを多数の加熱ロールにより縦方
向に予熱、延伸し、続いて予熱部、延伸部および熱処理
部からなる加熱炉により横方向に延伸し、必要に応じて
コロナ処理などを実施して巻き取ることにより製造する
ことができる。
ィルムからなる包装材であり、例えば食品包装、繊維包
装などの包装材として好適に利用することができる。具
体的には、カップ麺、菓子、野菜包装等の食品包装;Y
シャツ、Tシャツ、パンティーストッキング等の繊維包
装などの包装材として好適に利用することができる。ま
たフィルムに金属蒸着を施した場合は、特に防湿性、酸
素バリア性を必要とするポテトチップス等の食品の包装
に好適に利用することができる。
優れているので、袋状の包装材として使用する場合、口
開性に優れ、包装作業を効率よく行うことができる。ま
た本発明の包装材は透明性に優れているので、包装後に
も被包装物を視認することができる。さらに本発明の包
装材は外観および光沢に優れているので、商品価値を高
く維持することができる。
無機微粉末および脂肪族ジエタノールアミンを特定量含
んでいるので、アンチブロッキング性、透明性、外観お
よび光沢に優れるとともに、金属の真空蒸着性を損なわ
ないフィルムを得ることができる。本発明の二軸延伸フ
ィルムは上記ポリオレフィン樹脂組成物を原料としてい
るので、アンチブロッキング性、透明性、外観および光
沢に優れるとともに、金属の真空蒸着性は損なわれな
い。本発明の包装材は上記二軸延伸フィルムからなって
いるので、アンチブロッキング性、透明性、外観および
光沢に優れているので、包装作業を効率よく行うことが
でき、しかも包装後は被包装物を視認することができる
とともに、商品価値を高く維持することができる。
する。各実施例で使用した原料は次の通りである。 ・ポリプロピレン樹脂(A−1) プロピレン単独重合体 MFR(ASTM D 1238、230℃、2.16
kg荷重)=2g/10分 アイソタクチックペンタッド分率=93% 密度=0.904g/cm3
酸化ケイ素(B−1)0.3重量部、前記ステアリルジ
エタノールアミン(C−1)0.03重量部、酸化防止
剤としてテトラキス(メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート)メタン(イルガノックス1010、日本チバガイ
ギー社製、商標)0.1重量部、およびステアリン酸カ
ルシウム0.1重量部をヘンシェルミキサーで混合し、
その後二軸押出機(65mmφ)に投入し、200℃で
スクリュー回転数200rpmで混練し、ポリプロピレ
ン樹脂組成物のペレットを得た。
をスクリュー押出機を用いて溶融し、マルチマニホール
ド型多層Tダイから樹脂温度250℃、冷却ロール温度
50℃で押し出し、厚さ1mmのポリプロピレン樹脂シ
ートを得た。このシートを縦方向に5倍、135℃に加
熱した延伸ロールで延伸し、次いで160℃の熱風を循
環させたテンター内で横方向に10倍延伸し、170℃
で5秒間固定して二軸延伸フィルムを得た。
し、フィルムに発生した白点数(無機微粉末の凝集体
で、目視で確認可能な異物の数)を数えた。またアルミ
ニウムの蒸着性を評価した。結果を表1に示す。
−1)の配合量を表1に示す割合に変更した以外は実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。
−1)の代わりにラウリルジエタノールアミン(C−
2)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表
1に示す。
−1)を配合しなかった以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表1に示す。
−1)の配合量を0.25重量部に変更した以外は実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。
−1)の代わりにステアリルモノグリセリドを使用した
以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
ン *2 ラウリルジEA:ラウリルジエタノールアミン *3 ステアリルジEAMS:ステアリルジエタノール
アミンモノグリセリド *4 酸化防止剤:テトラキス(メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート)メタン *5 アルミニウム蒸着性: ○:良好(蒸着強度が高い) △:やや良好 ×:不良(蒸着強度が低い)
および脂肪族ジエタノールアミンを特定量配合した実施
例1〜実施例4はいずれも白点数およびアルミニウム蒸
着性に優れている。これに対して、脂肪族ジエタノール
アミンを配合しない比較例1は白点数が多く分散性に劣
り、脂肪族ジエタノールアミンの配合量が多い比較例2
はアルミニウム蒸着性に劣っている。比較例3は比較例
1に比べて白点数は少ないが、実施例と比べると白点数
は多い。
Claims (11)
- 【請求項1】 (A)ポリオレフィン樹脂100重量部
に対して、 (B)無機微粉末を0.01〜5重量部、および (C)脂肪族ジエタノールアミンを0.002〜0.2
重量部の割合で含むポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項2】 無機微粉末(B)と脂肪族ジエタノール
アミン(C)の配合割合が無機微粉末(B):脂肪族ジ
エタノールアミン(C)の重量比で5:1〜50:1で
ある請求項1記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂(A)がポリプロピ
レン樹脂である請求項1または2記載のポリオレフィン
樹脂組成物。 - 【請求項4】 ポリプロピレン樹脂がプロピレン単独重
合体またはプロピレン・エチレンランダム共重合体であ
る請求項3記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリプロピレン樹脂が、ASTM D
1238の方法により230℃、2.16kg荷重の条
件で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1
〜10g/10分のポリプロピレン樹脂である請求項3
または4記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項6】 無機微粉末(B)が酸化ケイ素、アルミ
ナシリケートおよび合成ゼオライトからなる群から選ば
れる少なくとも1種である請求項1ないし5のいずれか
に記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項7】 無機微粉末(B)の平均粒子径が0.1
〜10μmである請求項1ないし6のいずれかに記載の
ポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項8】 脂肪族ジエタノールアミン(C)がステ
アリルジエタノールアミンまたはラウリルジエタノール
アミンである請求項1ないし7のいずれかに記載のポリ
オレフィン樹脂組成物。 - 【請求項9】 フィルム用である請求項1ないし8のい
ずれかに記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
ポリオレフィン樹脂組成物を原料とする二軸延伸フィル
ム。 - 【請求項11】 請求項10記載の二軸延伸フィルムか
らなる包装材。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009214552A (ja) * | 2003-04-02 | 2009-09-24 | Toshiba Tec Corp | 感熱記録媒体及びその製造方法 |
CN111303517A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-06-19 | 佛山市塑兴母料有限公司 | 一种聚烯烃用碳酸钙干法表面改性方法 |
-
2001
- 2001-02-06 JP JP2001029983A patent/JP4186419B2/ja not_active Expired - Lifetime
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