JP2002226633A - 防振ゴム組成物及びそれを用いた防振ゴム - Google Patents

防振ゴム組成物及びそれを用いた防振ゴム

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JP2002226633A
JP2002226633A JP2001025035A JP2001025035A JP2002226633A JP 2002226633 A JP2002226633 A JP 2002226633A JP 2001025035 A JP2001025035 A JP 2001025035A JP 2001025035 A JP2001025035 A JP 2001025035A JP 2002226633 A JP2002226633 A JP 2002226633A
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rubber
vibration insulator
rubber vibration
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JP2001025035A
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Tomihiro Saki
富博 崎
Katsushi Saito
克志 斎藤
Hirokazu Masui
宏和 舛井
Shuji Fujino
修二 藤野
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタビライザーブッシュ等の摩耗の激しい使
用環境下においても、摩擦低減効果が低下することがな
く、スティックスリップ現象による異音の発生を抑制し
得る防振ゴム組成物及び防振ゴムを提供する。 【解決手段】 ゴム成分100重両部に対して、低軟化
点の低分子量エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を3
〜30重量部配合した防振ゴム組成物及びその防振ゴム
組成物を用いた防振ゴム。エチレン・プロピレン・ジエン
共重合体の分子量は、1.0万〜6.0万のものが用い
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌に
使用される防振ゴム部品で発生する異常音を抑制するこ
とのできる防振ゴム組成物及びそれを用いた防振ゴムに
関するものである。さらに詳しくいえば、自動車のスタ
ビライザーブッシュやリヤサスペンションブッシュ等の
用途に好適な防振ゴム組成物及び防振ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自動
車用防振ゴム、例えばスタビライザーブッシュやリヤサ
スペンションブッシュ等金属部品を嵌め込んで使用され
る防振ゴムでは発進時や急ブレーキ時、さらに左右旋回
時等に取付け金具とゴムブッシュ表面との接触部分でス
ティックスリップ現象により異音が発生し、その対策が
求められている。
【0003】この対策として、ゴム配合物表面の摩擦係
数を低下させる種々の方法が検討されている。例えば、
接触面に摩擦係数の低いテフロン(登録商標)シートを
貼着したり、ゴム成分中にワックスを添加する方法、液
状シリコーンオイルを添加する方法等が提案されてい
る。しかしながら、テフロンシートの貼着は材料面、工
程面でコスト高となり、ワックスを添加する方法では摩
擦係数の低減度合いが不十分である。また、シリコーン
オイルを添加する方法は摩擦係数の低減には優れた効果
を有するが、ゴム成分との相溶性が悪く、混練加工性が
著しく劣り、量産化が困難であるという問題を有してい
る。
【0004】本発明の目的は、このような課題を解決す
るものであって、要するに、ゴム配合物表面の摩擦係数
を低減するために、ゴム配合物表面に絶えず潤滑剤とし
て析出して、浮き出てくる低軟化点の低分子量エチレン
・プロピレン・ジエン共重合体をゴム成分に含有させた
防振ゴム組成物及びそれを用いた防振ゴムを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、液状にある一定の低分子
量エチレン・プロピレン・ジエン共重合体が、ゴムとの
相溶性が幾分良好で、過剰にゴム配合物表面に噴出する
ことがなく、適度な自己潤滑剤成分としての機能を有
し、スタビライザーブッシュ等の摩耗度の激しい部位に
使用した場合に摩擦低減効果が維持されることを見出
し、本発明を完成するに至った。また、この共重合体は
引張り強度、モジュラス、伸び、硬度等の物性面で支障
を起こさないことも見出した。
【0006】すなわち、本発明は以下の防振ゴム組成物
及びそれを用いた防振ゴムを提供することである。 (1)ゴム成分100重量部に対して、低軟化点の低分
子量エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を3〜30
重量部配合したことを特徴とする防振ゴム組成物。 (2)低分子量エチレン・プロピレン・ジエン共重合体
の分子量が1.0〜6.0万である前記1に記載の防振
ゴム組成物。 (3)前記1乃至2のいずれかの項に記載の防振ゴム組
成物を用いてなる防振ゴム。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるエチレン・プロピ
レン・ジエン共重合体の配合量は、ゴム成分100重量
部に対して、3から30重量部であり、好ましくは10
〜20重量部である。3重量部未満では摩擦低減効果が
乏しく、30重量部を超えるとゴミ配合物表面への析出
が激しいばかりでなく、該共重合体の特性が顕著に現わ
れ、適切な加硫ができなくなる。エチレン・プロピレン
・ジエン共重合体の分子量は1.0万〜6.0万であ
り、好ましくは2.0万〜4.0万である。分子量は低
分子量といっても、1.0万未満では少量の配合でゴム
配合物表面への析出が激しくなり、好ましくない。ま
た、分子量が6.0万を超えても摩擦低減効果が不十分
である。
【0008】本発明では低分子量エチレン・プロピレン
・ジエン共重合体を配合したことにより、ゴム配合物表
面の摩擦係数が低減するのは、配合した低分子量エチレ
ン・プロピレン・ジエン共重合体がゴム配合物表面に一
様に析出し、皮膜を形成するためと推定される。尚、ゴ
ム配合物の表面にエチレン・プロピレン・ジエン共重合
体皮膜が存在することにより、耐オゾンクラック性能も
向上した。
【00009】本発明においてゴム成分としては、ブタ
ジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ニトリルゴム(NBR)、イソプレンゴム(I
R)、クロロプレンゴム(CR)等のジエン系ゴム、エ
チレンプロピレンゴム(EPR、EPDM)、ブチルゴ
ム(IIR)等のオレフィン系ゴム、臭素化ブチルゴム
(Br−IIR)等のハロゲン化ブチルゴム、その他ポ
リウレタンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコン
ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン等を含めた合成ゴ
ム類、天然ゴム等が例示され、これらを単独または2種
以上混合して用いることができる。
【0010】本発明のゴム組成物には、上記の必須成分
のほか、従来よりゴム用の添加剤として使用されている
加硫促進剤、補強剤、加硫助剤、軟化剤、加工助剤、老
化防止剤、充填剤等を配合することができる。
【0011】本発明のゴム組成物は、これらの成分を通
常の加工装置、例えばロール、バンバリーミキサー、ニ
ーダー等により混練りすることにより得られる。防振ゴ
ムはこのゴム組成物を公知の方法で加硫することにより
得られる。
【0012】上記により得られた本発明の防振ゴムは、
スタビライザブッシュ等の嵌め込み式ブッシュに好まし
く使用することができるが、その他に金属とゴムとが接
着固定されずに接触し、回転力や荷重等がかかる部位に
使用できる。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの記載により限定
されるものではない。
【0014】(実施例1〜6及び比較例1〜5)天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、FEFカーボンブラック、エチレ
ン・プロピレン・ジエン共重合体及び添加剤を、表1に
示すとおり配合して、実施例1〜6及び比較例1〜5の
防振ゴム組成物を調整した。
【0015】また、上記添加剤は、アロマ系プロセスオ
イル3重量部、亜鉛華3号5重量部、ステアリン酸1重
量部、ワックス2重量部、老化防止剤6C(大内新興化
学(株)製)2重量部、老化防止剤RD(大内新興化学
(株)製)2重量部、硫黄1.5重量部、加硫促進剤CZ
(大内新興化学(株)製)1.5重量部、加硫促進剤TS
(大内新興化学(株)製)0.5重量部とした。
【0016】上記ゴム組成物をスタビライザーブッシュ
の形状に成形し、150°Cで30分加硫してなる防振
ゴムについて、図1に示す試験機により異音の有無を評
価した。すなわち、図1に示すスタビライザーブッシュ
3を作成し、このスタビライザーブッシュ3の貫通孔1
に金属製のスタビライザーバー2を装填し、スタビライ
ザーブッシュ3をクランプで締め付け、バー2を±10
度ねじり、その時の異音発生の有無を室温(25°C)
において確認し、異音が発生しなかったものを「○」、
異音が発生したものを「×」と評価した。
【0017】表中の低分子量共重合体はエチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体を示すが、この実施例及び比較
例ではヨウ素価20、第三成分(ジエン成分)がエチリ
デンノルボーネンのものを用いた。表1から理解できる
ように、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を配合
していない比較例に比して、一定範囲の分子量を有する
同共重合体を配合した実施例では異音が発生しなかっ
た。ただ、配合量が40重量部を超えるとゴムが発泡し
て適正加硫が出来なかった(比較例5)。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】エチレン・プロピレン・ジエン共重合体
は、極性がゴムに近いため、過剰にゴム配合物表面に析
出することがなく、適度に析出することから、長期にわ
たってゴム配合物表面の摩擦低減効果を有する。その結
果、本発明の防振ゴム組成物を防振ゴムに適用すること
により、長期にわたって摩擦による異音の発生を抑える
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタビライザーブッシュを示す斜視図。
【符号の説明】
3 スタビライザーブッシュ 2 スタビライザーバー 1 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 修二 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB151 BB152 BB181 BB241 BB271 BC051 BD121 BG001 BG101 CK021 CP031

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム成分100重量部に対して、低軟化点
    の低分子量エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を3
    〜30重量部配合したことを特徴とする防振ゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】低分子量エチレン・プロピレン・ジエン共
    重合体の分子量が1.0〜6.0万である請求項1に記
    載の防振ゴム組成物。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2のいずれかの項に記載の防
    振ゴム組成物を用いてなる防振ゴム。
JP2001025035A 2001-02-01 2001-02-01 防振ゴム組成物及びそれを用いた防振ゴム Withdrawn JP2002226633A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113024899A (zh) * 2021-03-05 2021-06-25 安徽中鼎密封件股份有限公司 一种低摩擦系数的天然橡胶材料及其制备方法
WO2023100995A1 (ja) * 2021-12-02 2023-06-08 Nok株式会社 防振用ゴム組成物、防振マウント及び防振グロメット

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Effective date: 20080401