JP2002226244A - セメントの硬化阻止方法及び抗硬化剤 - Google Patents
セメントの硬化阻止方法及び抗硬化剤Info
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
Abstract
も硬化を阻止し、余分な生コンクリートの処分を安価か
つ容易に行えるようにする。 【解決手段】 水分が含有されているセメントに、当該
セメントの硬化を阻止する酸等を含有する抗硬化剤を投
入し、当該セメントの凝固を許容するも硬化の阻止を図
ることを特徴とする硬化阻止方法。
Description
用する工事現場等で不要となったコンクリート等の硬化
を阻止するための方法、及び当該方法に使用される抗硬
化剤に関するものである。
等で不要となった生コンクリートは、コンクリートミキ
サー車にてそのまま生コンクリート製造業者に引き取ら
れ、当該生コンクリート内のセメント成分は骨材である
砂や砂利と分離され廃棄されていた。
材と分離するためには、高価で大型の設備と大量の水が
必要となるため、小規模の生コンクリート製造業者では
当該設備投資等に耐えきれず、引き取った生コンクリー
トを一旦硬化させた後、削岩機などで破砕し、産業廃棄
物処理業者に処分を依頼していた。
間で硬化を開始し、4週間で所定の硬度(略90%程
度)に硬化するものであり、一般に、この4週間で所定
の硬度に達しないものは、「硬化しない」と判断され
る。
的に、供給された生コンクリートの3%ないし5%に達
し、実質的にその量は膨大なものとなっている。
ートの硬化を遅延(1日ないし2日)させるための、ク
エン酸を主たる原料とする硬化遅延剤は存在する。
の生コンクリート製造業者では、引き取った生コンクリ
ートを屋外にて一旦硬化させた後、削岩機などで破砕
し、産業廃棄物処理業者に処分を依頼していたが、一旦
硬化したコンクリートを破砕するには多大な労力が必要
になるばかりでなく、耐え難い騒音を発生させることに
なり、環境破壊の一因にもなっていた。
るにも相当のコストが必要となり、ただでさえ利益の少
ない生コンクリート製造業者の経営を圧迫していた。
骨材と分離するためには、大量の水が必要となるため、
水資源の浪費に繋がる虞もあり、また塩基性の高い排水
を大量の中和剤を使用して中和処理する必要もあった。
させるものの、最終的にはセメントが完全に硬化しなけ
れば目的を達成することができず、もしセメントが完全
に硬化しなければ、建築物の一部となるコンクリートが
脆弱なものとなって危険となり、使い物にはならないこ
とになる。
てなされたもので、水分を含有するセメント即ち生コン
クリートを硬化させることなく凝固させ、他用途に再利
用するか、一般的な残土と同様にして廃棄せんとするも
のである。
有されているセメントに、当該セメントの硬化を阻止す
る抗硬化剤を投入し、当該セメントの凝固を許容するも
硬化の阻止を図ることを特徴とする硬化阻止方法であ
る。
トに、当該セメントの硬化を阻止する抗硬化剤を投入
し、当該セメントの凝固を許容するも硬化の阻止を図る
ので、前記セメントは固形化するも脆弱な状態となるの
で、容易に粉砕することが可能となる。
は、セメントの水分が蒸発し型枠を取り外しても当該セ
メントが暫定的に当該型枠の形状を保持することをい
い、本発明および以下の発明で凝固すること自体は必須
の要件ではない。また、硬化とは4週間で所定の硬度に
達することをいい、硬化を阻止するということは、4週
間で所定の硬度に達するのを阻止することを意味する。
し、生コンクリートに含有されているセメントの硬化の
阻止を図ることを特徴とするものである。
いるセメントの硬化の阻止が図られるので、凝固したコ
ンクリートを容易に粉砕することが可能となる。
し、生コンクリートが収納されているコンクリートミキ
サー車の攪拌ドラム内に抗硬化剤を投入し、当該攪拌ド
ラム内の生コンクリートおよび当該攪拌ドラムから排出
された生コンクリートの硬化の阻止を図ることを特徴と
するものである。
を引き取るためにコンクリートミキサー車で運搬してい
る際に、回転している攪拌ドラム内に抗硬化剤が投入さ
れるので、運搬中に前記生コンクリートと当該抗硬化剤
が充分混練され、当該抗硬化剤の作用が一層効率よく発
現することになる。
れかの発明を前提とし、抗硬化剤は酸性の固体の薬剤で
あることを特徴するものである。
しているので、抗硬化剤が酸性であると中和され、セメ
ントは凝固するも硬化せず、脆弱な状態となる。
かの発明を前提とし、抗硬化剤は硼酸(H3BO3)若
しくは硼酸を含む薬剤であることを特徴とするものであ
る。
を含む薬剤であり、抗硬化作用は高い。
れかの発明を前提とし、セメント1kgに対して硼酸を
5g以上混入させることを特徴とするものである。
入させると、セメントは若干硬めに凝固はするが硬化は
せず、容易に粉砕処理を行い得る。
れかの発明を前提とし、セメント1kgに対して硼酸を
7g以上混入させることを特徴とするものである。
入させると、セメントは凝固はするが硬化はせず、硼酸
を5g程度混入した場合より一層容易に粉砕処理を行い
得る。
ントに投入され、当該セメントの凝固を許容するも、硬
化を阻止するための酸性の固体の薬剤からなる抗硬化剤
である。
ある。
し、酸性の薬剤は、硼酸若しくは硼酸を含む薬剤である
ことを特徴とするものである。
る。
練し、当該セメントに固体で粉末状の硼酸を5g混入さ
せると、セメントは凝固はするも硬化せず、容易に粉砕
処理を行い得る状態となる。
充分混練し、当該セメントに固体で粉末状の硼酸を7g
以上混入させると、セメントは凝固はするものの硬化は
せず、人間の指先の力でも容易に粉砕処理を行い得る状
態となる。
て充分混練し、当該セメントに固体で粉末状の硼酸を1
0g以上混入させると、セメントは凝固はするものの4
週間をはるかに上回る期間を経過しても殆ど硬化せず、
人間の指先の力でも容易に粉砕処理を行い得る状態を継
続することになる。
の廃材は、舗装道路に使用されるクラッシャランや、土
木建築現場等の基礎地業工事における目潰し砂利として
も応用することが可能となる。
の廃材を水洗したり、強塩基性薬剤にて塩基性とするこ
とによって、砂や石材をコンクリートの材料として再利
用することも可能となる。
用するとしても、予め本発明方法により生コンクリート
を処理しておけば、中和されているので、大量の水を必
要としなくなる。
と砂3kgが混合された生コンクリートに、硼酸15g
を混入させると、前記と同様に完全に硬化が阻止され所
望の効果を奏する。
さに固めると、コンクリートミキサー車の撹拌ドラムに
投入しやすくなる。
れをコンクリートミキサー車の撹拌ドラムに投入して
も、硫酸や塩酸を投入する場合に比べて、その内部を化
学的に損傷する可能性は少ない。
セメントに、当該セメントの硬化を阻止する抗硬化剤を
投入し、当該セメントの凝固を許容するも硬化の阻止を
図るので、前記セメントは固形化するも脆弱な状態とな
るので、容易に粉砕することが可能となる。
り、多大な労力が不要になるばかりではなく、耐え難い
騒音を発生させることもなくなり、環境にも優しいもの
となる。
れているセメントの硬化の阻止が図られるので、凝固し
たコンクリートを容易に粉砕することが可能となる。
用することができれば、産業廃棄物処理業者に処分を依
頼するコストも不要となる。
で運搬している際に、回転している攪拌ドラム内に抗硬
化剤が投入されるので、運搬中に前記生コンクリートと
当該抗硬化剤が充分混練され、当該抗硬化剤の作用が一
層効率よく発現することになる。
の撹拌ドラムに投入すると、当該拡販ドラム内に付着し
たセメントが硬化しないので、容易に洗浄や清掃をする
ことができ、その長寿命の長期化を図ることが可能とな
る。
を呈しているので、抗硬化剤が酸性であると中和され、
セメントは凝固するも硬化せず、脆弱な状態となる。
しくは硼酸を含む薬剤であり、抗硬化作用は高いので、
少量でかつ安価に実施することが可能となる。
あるので、簡単に実施することが可能となる。
硼酸を5g以上混入させると、セメントは若干硬めに凝
固はするが硬化はせず、容易に粉砕処理を行い得るの
で、安価に実施することができる。
硼酸を7g以上混入させるので、セメントは凝固はする
が硬化はせず、硼酸を5g程度混入した場合より一層容
易に粉砕処理を行い得る。
様である。
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 水分が含有されているセメントに、当該
セメントの硬化を阻止する抗硬化剤を投入し、当該セメ
ントの凝固を許容するも硬化の阻止を図ることを特徴と
する硬化阻止方法。 - 【請求項2】 生コンクリートに含有されているセメン
トの硬化の阻止を図ることを特徴とする請求項1記載の
硬化阻止方法。 - 【請求項3】 生コンクリートが収納されているコンク
リートミキサー車の攪拌ドラム内に抗硬化剤を投入し、
当該攪拌ドラム内の生コンクリートの硬化の阻止を図る
ことを特徴とする請求項2記載の硬化阻止方法。 - 【請求項4】 抗硬化剤は、酸性の固体の薬剤である請
求項1ないし請求項3のいずれかに記載の硬化阻止方
法。 - 【請求項5】 抗硬化剤は硼酸若しくは硼酸を含む薬剤
である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の硬化
阻止方法。 - 【請求項6】 セメント1kgに対して硼酸を5g以上
混入させることを特徴とする請求項1ないし請求項5の
いずれかに記載の硬化阻止方法。 - 【請求項7】 セメント1kgに対して硼酸を7g以上
混入させることを特徴とする請求項1ないし請求項5の
いずれかに記載の硬化阻止方法。 - 【請求項8】 水分が含有されているセメントに投入さ
れ、当該セメントの凝固を許容するも硬化を阻止するた
めの酸性の固体の薬剤からなる抗硬化剤。 - 【請求項9】 酸性の薬剤は、硼酸若しくは硼酸を含む
物質である請求項8記載の抗硬化剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001308080A JP2002226244A (ja) | 2000-11-28 | 2001-08-29 | セメントの硬化阻止方法及び抗硬化剤 |
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-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001308080A patent/JP2002226244A/ja active Pending
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