JP2002225711A - ディジタルatc装置 - Google Patents

ディジタルatc装置

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JP2002225711A JP2001026772A JP2001026772A JP2002225711A JP 2002225711 A JP2002225711 A JP 2002225711A JP 2001026772 A JP2001026772 A JP 2001026772A JP 2001026772 A JP2001026772 A JP 2001026772A JP 2002225711 A JP2002225711 A JP 2002225711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車制御のための最小限の軌道回路にATC
信号波を送信する。 【解決手段】 制御対象区間内の軌道回路の状態を取り
込む軌道回路状態入力部22と、取り込んだ軌道回路状
態を記憶する軌道回路状態記憶部23と、軌道回路状態
入力部22より新規に取り込んだ軌道回路状態と軌道回
路状態記憶部23に記憶していた軌道回路状態とを比較
して、軌道回路の状態変化を抽出する軌道回路状態変化
検知部24と、列車追跡の対象となる軌道回路の情報を
管理する軌道回路情報管理部21と、軌道回路の状態遷
移ステータス、列車の進行方向及び列車の識別番号を記
憶する軌道回路ステータス記憶部25と、軌道回路状態
変化検知部24により状態変化が抽出された軌道回路C
Tに列車先頭部が在線しているか否かを検出し、列車先
頭部の在線が検出されたとき、当該列車に送信する電文
を作成する軌道回路ステータス処理部26及びATC電
文作成部27と、作成した電文を送信器12cへ出力す
る電文出力部28とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地上側と車上側との
間でディジタル信号を伝送して列車の自動制御を行うデ
ィジタルATC(Automatic Train C
ontorol:自動列車制御)装置に関し、特に地上
側から車上側へのATC電文の送信点を列車の在線位置
に応じて順次切替える機能を有するディジタルATC装
置の地上装置に関する。
【0002】ここで、列車の在線とは軌道回路が落下し
ていることであり、非在線とは軌道回路が扛上している
ことである。落下、及び扛上は共に信号用語であって落
下とはリレ−の動片が磁気保持力を失って落下すること
であり、扛上とはリレ−の動片が付勢されて持ち上がる
こと、或いは特開平10−315969号公報に記載さ
れているように、ディジタル信号により判定された状態
のことである。
【0003】
【従来の技術】一般にATC装置は、先行列車との間隔
及び進路の開通状況に応じて、許容運転状況を示すAT
C信号波を地上装置から車上装置に伝送するとともに、
車上側において列車の速度を連続的に照査し、許容速度
以下になるように列車の速度制御を自動的に行うシステ
ムである。
【0004】従来のATC装置においては、ATC信号
波の伝送はアナログ伝送方式で行われている。しかし、
近年、高速・高密度運転等に対応する木目細かい列車運
転制御のニーズが高まっており、また多様な車両性能の
列車が混在しても最適な制御が行えるような制御方式が
望まれている。制御精度を高めようとすると、地上装置
と車上装置間での伝送量が非常に多くなるため、これま
でのアナログ伝送方式ではその実現が難しい。
【0005】そこで、ディジタル信号を使用して、地上
装置と車上装置間での多情報伝送を実現するディジタル
ATC装置が、例えば特開平11−115760号公報
に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディジタルATC装置では、在線する全ての軌道回
路にATC信号波を送信しているので、送信に無駄が生
じている。すなわち、在線する全ての軌道回路にATC
信号波を送信しても、ATC信号波は列車の先頭部でし
か受信することは無いため、複数の軌道回路に跨って列
車が在線するとき、先頭部以外に送信したATC信号波
は受信されること無く捨てられてしまい、送信に無駄が
生じている。
【0007】また、地上装置は無駄なATC信号波を作
成していることになり、地上装置の処理負荷が増大する
とともに、ATC信号波の伝送経路の負荷も大きくな
り、それに見合った高性能の処理装置を要するため経済
的でない。
【0008】さらに、無絶縁で構成される軌道回路に複
数の列車が近接して在線した場合、先行列車の最後尾に
相当する軌道回路に出力したATC信号波と後続列車の
先頭部に相当する軌道回路に出力したATC信号波とが
混信し、車上装置で正常に受信できないという欠点もあ
る。
【0009】本発明の課題は、列車制御のための最小限
の軌道回路にATC信号波を送信することのできるディ
ジタルATC装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数に分割された軌道回路の各々に送信
器が設置され、運転制御情報をディジタル化した電文を
送信器から軌道回路に送信することにより、軌道回路上
を走行する列車を制御するディジタルATC装置におい
て、制御対象区間内の軌道回路の状態を取り込む軌道回
路状態入力部と、前記軌道回路状態入力部より取り込ん
だ軌道回路状態を記憶する軌道回路状態記憶部と、前記
軌道回路状態入力部より新規に取り込んだ軌道回路状態
と前記軌道回路状態記憶部に記憶していた軌道回路状態
とを比較して、軌道回路の状態変化を抽出する軌道回路
状態変化検知部と、列車追跡の対象となる軌道回路の情
報を管理する軌道回路情報管理部と、軌道回路の状態遷
移ステータス、列車の進行方向および列車の識別番号を
記憶する軌道回路ステータス記憶部と、前記軌道回路状
態変化検知部により状態変化が抽出された軌道回路に列
車先頭部が在線しているか否かを検出するとともに、列
車先頭部の在線が検出されたとき、当該列車に送信する
電文を作成する検出処理部と、前記検出処理部で作成し
た電文を、列車先頭部が在線する軌道回路に設置された
送信器へ出力する電文出力部と、を備えたことを特徴と
している。
【0011】上記構成によれば、検出処理部は、列車の
移動に合わせて列車追跡を行って、列車の先頭部が在線
する軌道回路を検出するとともに、その列車に送信する
ATC電文を作成する。そして電文出力部は、検出処理
部で作成したATC電文を、当該軌道回路に設置の送信
器に出力し、送信器はATC電文を変調してATC信号
波とし、そのATC信号波を列車の先頭部が在線する軌
道回路にだけ送信する。
【0012】上記ディジタルATC装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記検出処理部は、前記軌道回路情報管理部で管
理された軌道回路の情報、並びに前記軌道回路ステータ
ス記憶部に記憶された軌道回路の状態遷移ステータス、
列車の進行方向および列車の識別番号から、列車先頭部
の位置を検出するように構成されている。 (2)前記検出処理部は、前記軌道回路状態変化検知
部、前記軌道回路情報管理部、および軌道回路ステータ
ス記憶部より軌道回路についての情報を取り込んで、軌
道回路の状態遷移ステータスの登録、および列車の進行
方向と列車の識別番号の付与・消去を行うよう構成され
ている。 (3)前記検出処理部は、制御対象となる区間の軌道回
路について正当と判定できない列車移動情報を検知した
ときは、当該軌道回路についての電文を作成しないよう
構成されている。 (4)前記検出処理部には警報出力部が接続され、当該
検出処理部は、制御対象となる区間の軌道回路について
正当と判定できない列車移動情報を検知したときは、前
記警報出力部から警報を出力させるよう構成されてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明に係るディジタルAT
C装置の全体構成を示すブロック図である。図1におい
て、11は列車を示し、軌道回路AT,BT,CTに跨
って在線し、左から右へ走行している。軌道回路AT,
BT,CTに対応して送信器12a,12b,12cが
設置され、各送信器12a,12b,12cはネットワ
ーク31を介して地上制御装置20に接続されている。
【0014】地上制御装置20には、軌道回路情報管理
部21、軌道回路状態入力部22、軌道回路状態記憶部
23、軌道回路状態変化検知部24、軌道回路ステ−タ
ス記憶部25、軌道回路ステ−タス処理部26、ATC
電文作成部27、ATC電文出力部28、および警報出
力部29が設けられている。なお、本実施の形態では、
軌道回路ステ−タス処理部26とATC電文作成部27
は検出処理部を構成し、ATC電文出力部28は電文出
力部を構成している。
【0015】軌道回路情報管理部21は制御対象となる
区間の軌道回路の情報を管理する。軌道回路状態入力部
22は軌道回路の落下/扛上の状態を取り込み、軌道回
路状態入力部23は軌道回路状態入力部22により取り
込んだ軌道回路の状態を記憶する。軌道回路状態変化検
知部24は、軌道回路状態入力部22により取り込んだ
軌道回路の状態と軌道回路状態入力部23に記憶した軌
道回路の状態とを比較して、軌道回路の状態変化を抽出
する。
【0016】また、軌道回路ステ−タス記憶部25は、
軌道回路の状態遷移ステ−タスと列車の進行方向と識別
番号とを記憶する。軌道回路ステ−タス処理部26は、
軌道回路情報管理部21、軌道回路状態入力部22、軌
道回路状態変化検知部24、軌道回路ステ−タス記憶部
25より軌道回路の状態遷移ステ−タスの登録、および
列車の進行方向と列車を識別するための識別番号の付与
及び消去を行う。ATC電文作成部27は、軌道回路ス
テ−タス記憶部25に記憶された各軌道回路の状態遷移
ステータス、および列車の進行方向と識別番号により、
列車の先頭部が在線する軌道回路を検出し、また検出し
た軌道回路に送信するATC電文を作成する。そしてA
TC電文出力部28は、ATC電文作成部27で作成さ
れたATC電文を、列車の先頭部が在線する前記軌道回
路に設置された送信器へ出力する。また警報出力部29
は、軌道回路ステータス処理部26により登録された結
果で作成された警報を出力する。
【0017】送信器12a、12b、12cはATC電
文出力部28からのATC電文をネットワーク31を介
して受信する。ここでは、ATC電文出力部28は、列
車の先頭部が在線する軌道回路CTに設置の送信器12
cにATC電文を出力するので、送信器12cだけがA
TC電文を受信する。そして送信器12cは、そのAT
C電文を変調してATC信号波として軌道回路CTに送
信する。
【0018】上記構成において、制御対象となる区間の
軌道回路の状態は軌道回路状態入力部22より地上制御
装置20に取り込まれ、軌道回路状態記憶部23に記憶
される。ここで、軌道回路の状態を示すものとしては、
当該軌道回路を流れる電流で動作するリレーが落下(動
作)しているか扛上(復帰)しているかを示す信号、ま
たは特開平10−315969号公報に記載されている
ように、列車の在線を検知するために送信器および受信
器でそれぞれ符号が付けられた電文信号などがある。こ
の軌道回路の状態は、列車の走行に伴って軌道回路状態
入力部22に次々と取り込まれる。そして軌道回路状態
変化検知部24は、軌道回路状態入力部22に新規に取
り込まれた軌道回路の状態と、軌道回路状態記憶部23
に既に記憶された軌道回路の状態とを比較して、軌道回
路の状態変化(落下から扛上、または扛上から落下)を
抽出する。なお、軌道回路状態入力部22に新規に取り
込まれた軌道回路の状態も、軌道回路状態記憶部23に
記憶される。
【0019】軌道回路ステ−タス処理部26は、軌道回
路状態変化検知部24にて状態変化を抽出された軌道回
路について、軌道回路情報管理部21および軌道回路ス
テ−タス記憶部25により軌道回路の状態遷移が正常か
異常かを判定し、異常の場合は警報出力部29より警報
を出力させる。
【0020】ATC電文作成部27は、軌道回路状態変
化検知部24にて軌道回路の状態変化が抽出されたと
き、制御対象の全軌道回路について、軌道回路ステータ
ス記憶部25に記憶された軌道回路の状態遷移ステータ
ス、列車の進行方向、および列車の識別番号により、列
車の先頭位置を検出する。またATC電文作成部27
は、列車の先頭位置が在線している軌道回路CTに送信
するためのATC電文を作成する。そして、ATC電文
出力部28は、列車11の先頭位置が軌道回路CTにあ
るときは、ATC電文をネットワーク31を介して送信
器12cに出力し、送信器12cはATC電文を変調し
てATC信号波として軌道回路CTへ送信する。実際に
は、列車の走行に伴って先頭位置は移動していくので、
ATC電文作成部27は、軌道回路CTよりも前方にあ
る軌道回路に送信するためのATC電文を次々と作成
し、ATC電文出力部28は、ATC電文を該当する送
信器に次々と出力する。
【0021】図2は、ATC電文作成部27が列車の先
頭位置を検出したときの、ATC電文作成の要否判定処
理のフローチャートである。
【0022】軌道回路状態変化検知部24にて軌道回路
の状態変化(落下から扛上、または扛上から落下)が1
つでも抽出されると、制御対象の全軌道回路に対して処
理を行う。まず、当該軌道回路が落下しているか否か
を、軌道回路ステータス記憶部25に記憶された軌道回
路の状態遷移ステータスから判定する(ステップS10
1)。正当な落下であれば、軌道回路ステータス記憶部
25に記憶された列車の進行方向から、当該軌道回路を
走行する列車の進行方向を判定する(ステップS10
2)。当該軌道回路が扛上または不正な落下であれば、
当該軌道回路に対するATC電文作成を不要とする(ス
テップS109)。
【0023】ステップS102で列車の進行方向を判定
した結果、当該軌道回路を走行する列車の進行方向が左
のときは、軌道回路情報管理部21から当該軌道回路の
左隣に位置する軌道回路を検索する(ステップS10
3)。そして、軌道回路ステータス記憶部25に記憶さ
れた当該軌道回路の識別番号と、左隣に位置する軌道回
路の識別番号とを比較し(ステップS104)、同じで
あれば左隣に位置する軌道回路には当該軌道回路と同一
列車が在線していると判定し、当該軌道回路に対するA
TC電分作成を不要とする(ステップS109)。異な
っていれば当該軌道回路に列車先頭部が有ると判定し、
左へ走行する列車に対する電文を作成する(ステップS
105)。
【0024】ステップS102で列車の進行方向を判定
した結果、当該軌道回路を走行する列車の進行方向が右
のときは、軌道回路情報管理部21から当該軌道回路の
右隣に位置する軌道回路を検索する(ステップS10
6)。そして、軌道回路ステータス記憶部25に記憶さ
れた当該軌道回路の識別番号と、右隣に位置する軌道回
路の識別番号とを比較し(ステップS107)、同じで
あれば右隣に位置する軌道回路には当該軌道回路と同一
列車が在線していると判定し、当該軌道回路に対するA
TC電分作成を不要とする(ステップS109)。異な
っていれば当該軌道回路に列車先頭部が有ると判定し、
右へ走行する列車に対する電文を作成する(ステップS
108)。
【0025】次に、列車の進行方向の検出と、列車の識
別番号の付与について説明する。図3は、列車の進行と
軌道回路との関係を示した図である。図のにおいて、
列車が制御範囲である軌道回路ATに在線するとき、軌
道回路ATは落下状態である。軌道回路ATは制御範囲
の端となるため、軌道回路ATに対する軌道回路情報
は、左側に隣接する軌道回路は他制御範囲の軌道回路、
左側に隣接する軌道回路はBTと定義しておく。軌道回
路ATが落下変化したとき、他制御範囲の軌道回路から
進入してきたとして、ATは軌道回路の状態遷移ステー
タスを正常な列車進行とみなす確定落下とし、列車の進
行方向を右、識別番号に任意の番号を付与する。
【0026】において、列車は進行し軌道回路ATと
BTに跨って在線している。軌道回路BTが落下変化し
たとき、左側に隣接する軌道回路ATが落下しているた
め、軌道回路ATから列車が進入してきたとみなし、軌
道回路BTには軌道回路の状態遷移ステータスを正常な
列車進行とみなす確定落下とし、列車の進行方向を右、
識別番号に軌道回路ATの場合と同じ番号を付与する。
【0027】において、列車が進行して軌道回路AT
が非在線となると、軌道回路ATは扛上状態である。軌
道回路ATが扛上変化したとき、右側に隣接する軌道回
路BTは落下しているため、列車が軌道回路ATから進
出したとみなし、ATは軌道回路の状態遷移ステータス
を列車の正常進行とみなす確定扛上とし、列車の進行方
向と識別番号を消去する。
【0028】において、列車は進行して他制御範囲と
軌道回路GTに在線し、更に進行するとの状態にな
る。において、軌道回路GTは扛上状態である。軌道
回路GTは制御範囲の端となるため、軌道回路GTに対
する軌道回路情報は左側に隣接する軌道回路はFT、右
側に隣接する軌道回路は他制御範囲の軌道回路と定義し
ておく。軌道回路GTが扛上変化したとき、他制御範囲
の軌道回路に進出したとみなし、GTには軌道回路の状
態遷移ステータスを列車の正常進行とみなす確定扛上と
し、列車の進行方向と識別番号を消去する。
【0029】からの状態になったとき、軌道回路D
Tは落下状態、軌道回路BTは扛上状態である。軌道回
路DTの左側に隣接する軌道回路CT、及び右側に隣接
する軌道回路ETは共に扛上状態であるため、正当な列
車進行とはみなさず、DTの軌道回路の状態遷移ステー
タスを不正落下とする。不正落下したときは、列車の進
行方向、及び識別番号は付与しない。また、軌道回路B
Tは左側に隣接する軌道回路AT、及び右側に隣接する
軌道回路CTは共に扛上状態であるため、正当な列車進
行とはみなさず、BTの軌道回路の状態遷移ステータス
を不正扛上とする。不正扛上とした軌道回路に進行方
向、及び識別番号が付与されていたときは、列車の進行
方向、及び識別番号を消去する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
列車の先頭部の位置を検出し、その先頭部が在線する軌
道回路にだけ電文信号を送信すればよいので、電文作成
の処理負荷、及び送信器への伝送経路であるLANの伝
送負荷が軽減でき、また高い能力の計算機を必要としな
いため、製作コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルATC装置の全体構成
図である。
【図2】列車の先頭位置を検出したときの、ATC電文
作成の要否判定処理のフローチャートである。
【図3】列車の進行と軌道回路との関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
11 列車 12a,12b,12c 送信器 21 軌道回路情報管理部 22 軌道回路状態入力部 23 軌道回路状態記憶部 24 軌道回路状態変化検知部 25 軌道回路ステータス記憶部 26 軌道回路ステータス処理部 27 ATC電文作成部 28 ATC電文出力部 29 警報出力部 31 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 清志 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所交通システム事業部水戸交通 システム本部内 (72)発明者 内村 年秀 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 松本 雅行 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 池平 力 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 田村 栄治 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 5H115 PC02 PG01 PI01 QN01 SL01 SL06 SL09 TD09 5H161 AA01 BB03 CC11 CC13 DD02 EE01 FF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分割された軌道回路の各々に送信
    器が設置され、運転制御情報をディジタル化した電文を
    送信器から軌道回路に送信することにより、軌道回路上
    を走行する列車を制御するディジタルATC装置におい
    て、 制御対象区間内の軌道回路の状態を取り込む軌道回路状
    態入力部と、前記軌道回路状態入力部より取り込んだ軌
    道回路状態を記憶する軌道回路状態記憶部と、前記軌道
    回路状態入力部より新規に取り込んだ軌道回路状態と前
    記軌道回路状態記憶部に記憶していた軌道回路状態とを
    比較して、軌道回路の状態変化を抽出する軌道回路状態
    変化検知部と、列車追跡の対象となる軌道回路の情報を
    管理する軌道回路情報管理部と、軌道回路の状態遷移ス
    テータス、列車の進行方向および列車の識別番号を記憶
    する軌道回路ステータス記憶部と、前記軌道回路状態変
    化検知部により状態変化が抽出された軌道回路に列車先
    頭部が在線しているか否かを検出するとともに、列車先
    頭部の在線が検出されたとき、当該列車に送信する電文
    を作成する検出処理部と、前記検出処理部で作成した電
    文を、列車先頭部が在線する軌道回路に設置された送信
    器へ出力する電文出力部と、を備えたことを特徴とする
    ディジタルATC装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタルATC装置
    において、 前記検出処理部は、前記軌道回路情報管理部で管理され
    た軌道回路の情報、並びに前記軌道回路ステータス記憶
    部に記憶された軌道回路の状態遷移ステータス、列車の
    進行方向および列車の識別番号から、列車先頭部の位置
    を検出することを特徴とするディジタルATC装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルATC装置
    において、 前記検出処理部は、前記軌道回路状態変化検知部、前記
    軌道回路情報管理部、および軌道回路ステータス記憶部
    より軌道回路についての情報を取り込んで、軌道回路の
    状態遷移ステータスの登録、および列車の進行方向と列
    車の識別番号の付与・消去を行うことを特徴とするディ
    ジタルATC装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディジタルATC装置
    において、 前記検出処理部は、制御対象となる区間の軌道回路につ
    いて正当と判定できない列車移動情報を検知したとき
    は、当該軌道回路についての電文を作成しないことを特
    徴とするディジタルATC装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のディジタルATC装置
    において、 前記検出処理部には警報出力部が接続され、当該検出処
    理部は、制御対象となる区間の軌道回路について正当と
    判定できない列車移動情報を検知したときは、前記警報
    出力部から警報を出力させることを特徴とするディジタ
    ルATC装置。
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