JP2002224783A - 粉体離型潤滑剤の塗布方法 - Google Patents
粉体離型潤滑剤の塗布方法Info
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- JP2002224783A JP2002224783A JP2001023617A JP2001023617A JP2002224783A JP 2002224783 A JP2002224783 A JP 2002224783A JP 2001023617 A JP2001023617 A JP 2001023617A JP 2001023617 A JP2001023617 A JP 2001023617A JP 2002224783 A JP2002224783 A JP 2002224783A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鍛造用金型のインプレッション部に、作業環
境を悪化させることなく、粉体離型潤滑剤を塗布するこ
とができる方法を、提供すること。 【解決手段】 鍛造用金型のインプレッション部に粉体
離型潤滑剤を塗布する方法であって、静電塗装方法によ
って塗布することを特徴としている。
境を悪化させることなく、粉体離型潤滑剤を塗布するこ
とができる方法を、提供すること。 【解決手段】 鍛造用金型のインプレッション部に粉体
離型潤滑剤を塗布する方法であって、静電塗装方法によ
って塗布することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の成形加工で
ある鍛造作業において、金型のインプレッション部に粉
体離型潤滑剤を塗布する方法に関するものである。
ある鍛造作業において、金型のインプレッション部に粉
体離型潤滑剤を塗布する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその課題】鍛造用離型潤滑剤としては、
鉱物油に黒鉛を分散させてなる黒鉛系油剤や、水に黒鉛
を分散させてなる黒鉛系水剤などが、主として用いられ
てきている。
鉱物油に黒鉛を分散させてなる黒鉛系油剤や、水に黒鉛
を分散させてなる黒鉛系水剤などが、主として用いられ
てきている。
【0003】しかしながら、黒鉛系油剤又は黒鉛系水剤
を用いた場合には、廃油や廃水などの処理が必要となっ
てPRTR法やISO14000に対応できない場合が
あった。また、黒鉛系油剤を用いた場合には、熱間分野
における高温下での使用に際して発煙や火災の危険を常
に危惧しなければならなかった。
を用いた場合には、廃油や廃水などの処理が必要となっ
てPRTR法やISO14000に対応できない場合が
あった。また、黒鉛系油剤を用いた場合には、熱間分野
における高温下での使用に際して発煙や火災の危険を常
に危惧しなければならなかった。
【0004】そこで、そのような不具合を解消すべく、
粉体離型潤滑剤を用いることが提案された。しかしなが
ら、粉体離型潤滑剤を単にスプレー塗布すると、粉体が
大気中に飛散して作業環境を悪化させ、ひいては作業者
の健康を害するという問題があった。
粉体離型潤滑剤を用いることが提案された。しかしなが
ら、粉体離型潤滑剤を単にスプレー塗布すると、粉体が
大気中に飛散して作業環境を悪化させ、ひいては作業者
の健康を害するという問題があった。
【0005】本発明は、鍛造用金型のインプレッション
部に、作業環境を悪化させることなく、粉体離型潤滑剤
を塗布することができる方法を、提供することを目的と
している。
部に、作業環境を悪化させることなく、粉体離型潤滑剤
を塗布することができる方法を、提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鍛造用金型のインプレッション部に粉体離型潤滑剤を塗
布する方法であって、静電塗装方法によって塗布するこ
とを特徴としている。
鍛造用金型のインプレッション部に粉体離型潤滑剤を塗
布する方法であって、静電塗装方法によって塗布するこ
とを特徴としている。
【0007】静電塗装方法としては、摩擦帯電方式又は
コロナ帯電方式のいずれを用いてもよいが、摩擦帯電方
式が好ましい。
コロナ帯電方式のいずれを用いてもよいが、摩擦帯電方
式が好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の粉体離型潤滑剤の
塗布方法の実施状況を示す部分断面図である。ここで
は、静電塗装装置1を用いて実施している。
塗布方法の実施状況を示す部分断面図である。ここで
は、静電塗装装置1を用いて実施している。
【0009】静電塗装装置1は、静電スプレーガン2
と、駆動装置(図示せず)と、粉体離型潤滑剤の供給装
置3と、制御装置4とを備えている。静電スプレーガン
2は先端に噴出ノズル21を有している。駆動装置は、
静電スプレーガン2をロッド22によって前後方向及び
上下方向に移動させるようになっている。供給装置3は
静電スプレーガン2にホース31を通して粉体離型潤滑
剤を供給するようになっている。制御装置4はケーブル
41を介して静電スプレーガン2の作動を制御するよう
になっている。静電塗装装置1は、供給装置3から供給
されてきた粉体離型潤滑剤を静電スプレーガン2におい
て帯電させて噴出ノズル21から噴出するようになって
いる。
と、駆動装置(図示せず)と、粉体離型潤滑剤の供給装
置3と、制御装置4とを備えている。静電スプレーガン
2は先端に噴出ノズル21を有している。駆動装置は、
静電スプレーガン2をロッド22によって前後方向及び
上下方向に移動させるようになっている。供給装置3は
静電スプレーガン2にホース31を通して粉体離型潤滑
剤を供給するようになっている。制御装置4はケーブル
41を介して静電スプレーガン2の作動を制御するよう
になっている。静電塗装装置1は、供給装置3から供給
されてきた粉体離型潤滑剤を静電スプレーガン2におい
て帯電させて噴出ノズル21から噴出するようになって
いる。
【0010】本発明の塗布方法は、次のように実施す
る。即ち、鍛造機5の固定型51と可動型52とが開い
た状態でノックアウトピン53の作動によって鍛造品が
取り出された後に、図1に示すように、開いたままの状
態の両型51、52の間に、静電スプレーガン2を送り
込み、噴出ノズル21から両型51、52のインプレッ
ション部511,521に向けて粉体離型潤滑剤を噴出
させる。
る。即ち、鍛造機5の固定型51と可動型52とが開い
た状態でノックアウトピン53の作動によって鍛造品が
取り出された後に、図1に示すように、開いたままの状
態の両型51、52の間に、静電スプレーガン2を送り
込み、噴出ノズル21から両型51、52のインプレッ
ション部511,521に向けて粉体離型潤滑剤を噴出
させる。
【0011】上記塗布方法によれば、静電塗装装置1に
よる静電塗装方法によって粉体離型潤滑剤が両型51、
52のインプレッション部511,521に塗布される
ので、粉体離型潤滑剤はインプレッション部511,5
21に引き寄せられるように飛んでインプレッション部
511,521に吸着する。従って、粉体離型潤滑剤が
大気中に飛散することはなく、飛散に起因した作業環境
の悪化が防止される。
よる静電塗装方法によって粉体離型潤滑剤が両型51、
52のインプレッション部511,521に塗布される
ので、粉体離型潤滑剤はインプレッション部511,5
21に引き寄せられるように飛んでインプレッション部
511,521に吸着する。従って、粉体離型潤滑剤が
大気中に飛散することはなく、飛散に起因した作業環境
の悪化が防止される。
【0012】
【実施例】次の鍛造条件及び塗布条件の下で、本発明の
塗布方法を実施した。 [鍛造条件] ・鍛造機…1000トン、クランクプレス ・ワーク材質…SNCM420H ・ワーク加熱温度…1250℃(φ50mm×75m
m) ・鍛造品…ギヤー(φ100mm×t40mm)
塗布方法を実施した。 [鍛造条件] ・鍛造機…1000トン、クランクプレス ・ワーク材質…SNCM420H ・ワーク加熱温度…1250℃(φ50mm×75m
m) ・鍛造品…ギヤー(φ100mm×t40mm)
【0013】[塗布条件] ・静電スプレーガン…摩擦帯電方式、電圧8万ボルト ・粉体離型潤滑剤の噴出時間…0.03秒 ・1ショット当りの粉体離型潤滑剤の使用量…0.17
g ・噴出パターン…加工品の形状に合わせる ・粉体離型潤滑剤…黒鉛粉20%、無機系天然固体潤滑
剤60%、及び合成高分子20%からなるもの
g ・噴出パターン…加工品の形状に合わせる ・粉体離型潤滑剤…黒鉛粉20%、無機系天然固体潤滑
剤60%、及び合成高分子20%からなるもの
【0014】この実施例においては、粉体離型潤滑剤の
大気中への飛散はなく、従って、飛散に起因した作業環
境の悪化は見られなかった。
大気中への飛散はなく、従って、飛散に起因した作業環
境の悪化は見られなかった。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、静電塗装
方法によって粉体離型潤滑剤を鍛造用金型のインプレッ
ション部に塗布するので、粉体離型潤滑剤をインプレッ
ション部に引き寄せられるように飛ばしてインプレッシ
ョン部に吸着させることができる。従って、粉体離型潤
滑剤が大気中に飛散するのを防止でき、飛散に起因した
作業環境の悪化を防止できる。
方法によって粉体離型潤滑剤を鍛造用金型のインプレッ
ション部に塗布するので、粉体離型潤滑剤をインプレッ
ション部に引き寄せられるように飛ばしてインプレッシ
ョン部に吸着させることができる。従って、粉体離型潤
滑剤が大気中に飛散するのを防止でき、飛散に起因した
作業環境の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉体離型潤滑剤の塗布方法の実施状
況を示す部分断面図である。
況を示す部分断面図である。
1 静電塗装装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤井 敬己 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地45 花野商事株式会社内 (72)発明者 渋谷 寿孝 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地45 花野商事株式会社内 (72)発明者 水成 光彦 広島県福山市芦田町上有地314番4 福山 技研工業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA09 CA47 DA29 DB01 DC15 EA02 EA37 4E087 CB06 ED03 ED09
Claims (1)
- 【請求項1】 鍛造用金型のインプレッション部に粉体
離型潤滑剤を塗布する方法であって、 静電塗装方法によって塗布することを特徴とする粉体離
型潤滑剤の塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023617A JP2002224783A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 粉体離型潤滑剤の塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023617A JP2002224783A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 粉体離型潤滑剤の塗布方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002224783A true JP2002224783A (ja) | 2002-08-13 |
Family
ID=18888882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001023617A Pending JP2002224783A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 粉体離型潤滑剤の塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002224783A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010035468A1 (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | 株式会社青木科学研究所 | 金型用粉体含有油性潤滑剤、これを用いた静電塗布方法、及び静電塗布装置 |
JP2011218367A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Nippon Light Metal Co Ltd | 潤滑剤噴霧装置及び熱間鍛造方法 |
KR101209272B1 (ko) | 2010-12-21 | 2012-12-06 | 부국정밀(주) | 프레스 금형의 오일 분사장치 |
JP2015033723A (ja) * | 2014-09-08 | 2015-02-19 | 日本軽金属株式会社 | 熱間鍛造装置及び熱間鍛造方法 |
-
2001
- 2001-01-31 JP JP2001023617A patent/JP2002224783A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010035468A1 (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | 株式会社青木科学研究所 | 金型用粉体含有油性潤滑剤、これを用いた静電塗布方法、及び静電塗布装置 |
US8394461B2 (en) | 2008-09-26 | 2013-03-12 | Aoki Science Institute Co., Ltd. | Powder-containing oil based mold lubricant and method and apparatus for applying the lubricant |
JP2011218367A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Nippon Light Metal Co Ltd | 潤滑剤噴霧装置及び熱間鍛造方法 |
KR101209272B1 (ko) | 2010-12-21 | 2012-12-06 | 부국정밀(주) | 프레스 금형의 오일 분사장치 |
JP2015033723A (ja) * | 2014-09-08 | 2015-02-19 | 日本軽金属株式会社 | 熱間鍛造装置及び熱間鍛造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |