JP2002223562A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

Dc/dcコンバータ

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JP2002223562A JP2001351036A JP2001351036A JP2002223562A JP 2002223562 A JP2002223562 A JP 2002223562A JP 2001351036 A JP2001351036 A JP 2001351036A JP 2001351036 A JP2001351036 A JP 2001351036A JP 2002223562 A JP2002223562 A JP 2002223562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力電圧のダイナミックレンジを広く採れ、か
つ、電源電圧が変動しても追従性よく安定化できるDC
/DCコンバータを提供することにある。 【解決手段】所定の電源電圧の直流電源から電力を受
け、出力電圧が目標電圧より低いときに所定のパルス幅
のパルスでトランジスタをスイッチングし出力電圧が目
標電圧を超えているときにスイッチングを停止すること
により出力電圧が目標電圧になるように制御するDC/
DCコンバータにおいて、電源電圧と目標電圧との比に
応じてデューティ比が決定されるパルスを発生する可変
デューティパルス発生回路と、パルスを受けてONした
ときにこのパルスをトランジスタのスイッチングパルス
として出力するスイッチ回路と、出力電圧が目標電圧よ
り低いときにスイッチ回路をONさせる制御回路とを備
えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DC/DCコン
バータに関し、詳しくは、電池電源の電圧とACをDC
に整流する電源あるいはACアダプター(以下これらを
AC電源という)の電圧とを選択的に受けてこれらの入
力電源で駆動されるようなスイッチングレギュレータに
よるDC/DCコンバータにおいて、入力電圧のダイナ
ミックレンジを広く採れ、かつ、電源電圧が変動しても
追従性よく電圧安定化ができるようなDC/DCコンバ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯型のオーディオ機器やパーソ
ナルコンピュータ、PHS、携帯用電話機、PDA等の
携帯型電子機器などにあっては、効率よく電力変換して
所定の電源電圧を得るためにスイッチングレギュレータ
を用いたDC/DCコンバータが利用されている。図2
は、この種のスイッチングレギュレータ(DC/DCコ
ンバータ)の一例である。10は、スイッチングレギュ
レータであって、11は、その誤差増幅器(Err)、
12は、基準電圧発生回路、13は、PWMパルス発生
回路、14は、ドライバである。15は、スイッチング
回路であって、PチャネルのMOSFETトランジスタ
QとショットキーダイオードDの直列回路が電源ライン
+Vcc(入力側直流電源の電圧)とグランドGNDとの
間に設けられている。16は、その出力端子であって、
この出力端子16には電力用のコンデンサCがグランド
GNDとの間に設けられ、トランジスタQとショットキ
ーダイオードDの接続点とこの出力端子16との間には
コイルLが接続されている。ここで、コイルLとして
は、例えば、10μH程度のものが使用され、コンデン
サCとしては、例えば、150μF前後のものが使用さ
れる。この出力端子16には、さらに出力電圧検出用の
抵抗分圧回路17がグランドGNDとの間に設けられて
いて、抵抗分圧回路17により検出された電圧Vsが誤
差増幅器11にフィードバックされる。この検出電圧V
sは、誤差増幅器11において基準電圧発生回路12の
比較基準電圧Vrefと比較され、比較結果に応じた誤差
電圧Ve(誤差検出信号)がPWMパルス発生回路13
に入力される。
【0003】出力電圧検出用の抵抗分圧回路17は、抵
抗R1と抵抗R2の直列回路と、これに並列にスピードア
ップ回路(起動から動作状態に入るまでの時間を短縮す
る回路)とが設けられている。スピードアップ回路は、
ゲイン設定用のCR時定数回路17aとからなる。誤差
増幅器(Err)11は、コンデンサC1と抵抗R3の直
列回路と、この直列回路に並列に設けられたコンデンサ
C2とからなる位相補正回路18を有し、この回路が出
力と一方の入力との間に帰還回路として設けられてい
て、これによりPWM駆動ゲインが高くなったときに回
路の発振を防止している。
【0004】PWMパルス発生回路13は、その三角波
発生回路13bの波形をコンパレータ13aにおいて誤
差電圧(比較結果に応じた電圧)Veと比較して、三角
波を誤差電圧VeでスライスしてPWMパルスを生成す
る。このPWMパルスは次にドライバ14に加えられ
る。ドライバ14は、そのパルス幅に応じてトランジス
タQをON/OFFして降圧した電圧(昇圧型のときに
はフライバックパルスによる昇圧電圧)を出力端子16
に発生させる。なお、ショットキーダイオードDは、ト
ランジスタQがOFFしたときにコイルLから流れた電
流をコイルLに転流されるフライホィールダイオードで
ある。これにより、スイッチングレギュレータ10で
は、抵抗分圧回路17により分圧された電圧が比較基準
電圧Vrefに一致するようにトランジスタQがON/O
FF制御されて出力端子16に発生する出力電圧が目標
となる一定電圧Voになるように制御されて出力電圧が
安定化される。なお、電力供給源として電源ライン+V
ccに接続されている入力側の電源電圧(Vin=電源電圧
Vcc)は、通常、点線で示すように電池が利用される
が、携帯型のノート型パーソナルコンピュータなどにあ
っては、電源切換回路により電池電源とAC電源とが切
換えられ、これらの電源が選択的に利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなP
WM制御回路にあっては入力電源電圧Vinの範囲が制限
され、そのダイナミックレンジは比較的狭い。それは、
入力電源電圧が低下したときに、出力電圧を安定化する
には、例えば、出力トランジスタのON期間が80%以
上設定されるようなPWM制御となり、誤差電圧Veの
変化に対してパルス幅の変化する範囲が抑制されて頭打
ちとなるからであり、それにより電源電圧低下時の出力
電圧の変動に対して十分な制御ができなくなるからであ
る。逆に、携帯型のノート型パーソナルコンピュータな
どにあっては、電池電源とAC電源との切換が行われ、
通常、AC電源の方が入力電源電圧が高い電圧となる。
このようなAC電源の場合には、電源電圧の変動が電池
の場合より大きく、より広い範囲でのレギュレーション
を確保することが必要になる。そして、電源電圧が高く
なった場合に前記とは逆に三角波の頂点に近いところで
PWM制御されることになる。そこで、前記の場合と同
様に出力電圧の変動に対して十分に制御ができなくな
る。そのため、安定な出力電圧を得るためには、入力電
源電圧Vinに対してデューティ比が30%〜70%程度
のところでPWM制御をすることが好ましい。
【0006】入力電源電圧Vinに対して、多少のダイナ
ミックレンジを確保できる制御方式として電流比較でP
WM制御を行う電流モードPWM制御がある。この方式
は、スイッチングのトランジスタQに直列に検出抵抗が
挿入されるために、電力損失が多くなり、電流比較回路
等がさらに必要になって、コスト高でかつ電力変換効率
が低下する欠点がある。一方、携帯型のノート型パーソ
ナルコンピュータなどにあっては、待機時やスリープモ
ードなどにおいて、出力電源電圧を低下させる。また、
液晶表示装置を高輝度に設定した場合には、逆に高い電
圧を発生させる要請もある。このような場合には、入力
電源電圧のダイナミックレンジはさらに広く採ることが
必要になるが、前記の電流モードPWM制御を含めて、
前記のような従来の回路では対応しきれない問題があ
る。この発明の目的は、このような従来技術の問題点を
解決するものであって、入力電圧のダイナミックレンジ
を広く採れ、かつ、電源電圧が変動しても追従性よく安
定化できるDC/DCコンバータを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のDC/DCコンバータの特徴は、所
定の電源電圧の電力を受け、出力電圧が目標電圧より低
いときに所定のパルス幅のパルスでトランジスタをスイ
ッチングし出力電圧が目標電圧を超えているときにスイ
ッチングを停止することにより出力電圧が目標電圧にな
るように制御するDC/DCコンバータにおいて、電源
電圧と目標電圧との比に応じてデューティ比が決定され
るパルスを発生する可変デューティパルス発生回路と、
前記のパルスを受けてONしたときにこのパルスをトラ
ンジスタのスイッチングパルスとして出力するスイッチ
回路と、出力電圧が目標電圧より低いときにスイッチ回
路をONさせる制御回路とを備えるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】さて、通常、PWM制御のスイッ
チングレギュレータによる降圧型のDC/DCコンバー
タにあっては、安定化する目標電圧と入力電源電圧との
関係は、簡易的に入力電源電圧/目標電圧の比で決定さ
れるディーティ比のパルスがスイッチング駆動の中心と
なる。そこで、前記の構成のように、入力電源電圧と出
力目標電圧との比に応じたパルスを発生させてトランジ
スタをスイッチング駆動する。このとき、入力電源電圧
Vinがあらかじめ定められた規定電圧の状態にあるとき
の電圧安定化制御状態で中心値付近のディーティ比、例
えば、50%前後になるように設定する。そして、この
ディーティ比のパルスを発生させ、スイッチングトラン
ジスタをPWM制御をすることなく、スイッチング制御
とスイッチング停止で出力電圧を安定化させる。
【0009】ここでは、PWM制御は、可変デューティ
パルス発生回路により入力電源電圧Vinの値の変動に対
応して行われ、出力電圧の安定化制御には使用されな
い。入力電源電圧Vinが規定電圧から上昇し、あるいは
下降したときには、その電圧に応じて可変デューティパ
ルス発生回路によりPWM制御をして上昇したときには
ディーティ比を小さくし、下降したときにはディーティ
比を大きくする。これにより、ディーティ比の制御範囲
は、例えば、50%前後を中心として変化させることが
可能になり、これによりダイナミックレンジを大きく採
ることができる。さらに、このような制御によれば、例
えば、入力電源電圧が大きく変化してディーティ比が前
記の50%前後からたとえ25%に変化するような入力
電源電圧が外部から与えられても、あるいは、逆に75
%に変化するような入力電源電圧となったとしても、そ
れぞれのディーティ比を中心としてスイッチング制御と
スイッチング停止で安定化制御が行われて、出力電圧が
安定化される。これにより、例えば、ノート型パーソナ
ルコンピュータのように、電池からAC電源に切換えら
れても出力電圧の安定化制御が十分にできる。
【0010】この発明では、入力電源電圧と出力目標電
圧とに差があってもそれに対応するデューティ比のパル
スが発生するので、広い範囲で入力電圧に応じたデュー
ティ比のパルスを発生させてスイッチングトランジスタ
を駆動することができる。しかも、入力電源電圧に対応
してパルスのデューティ比が変化するので、入力電圧低
下に対しても追従性のよい制御ができ、PWM制御を行
わないので、この場合のデューティ比の変動範囲も小さ
く抑えられる。その結果、入力電圧のダイナミックレン
ジを広く採れ、かつ、電源電圧が変動しても追従性よく
安定化できるDC/DCコンバータを容易に実現するこ
とができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明のDC/DCコンバータを
適用した一実施例のブロック図である。なお、図2と同
一の構成要素は同一の符号で示し、その説明を割愛す
る。図1のDC/DCコンバータ1においては、図2の
DC/DCコンバータ10の誤差増幅器11、PWMパ
ルス発生回路13に換えて、出力電圧制御回路2と、電
源ライン+Vccの電圧Vcc(=入力電源電圧Vin)と目
標電圧(=出力電圧Vo)の比、すなわち、Vo/Vccに
応じてデューティ比が決定される電源電圧依存の可変デ
ューティパルス発生回路3とを有している。また、基準
電圧発生回路12に換えて基準電圧(これが目標電圧に
対応する)が外部からデジタル値の設定信号により設定
できる基準電圧可変のD/Aコンバータ(D/A)4が
設けられている。なお、デジタル値の設定信号は、マイ
クロコンピュータ(図示せず)等のコントローラから与
えられる。
【0012】出力電圧制御回路2は、コンパレータ21
とスイッチ回路22とで構成され、可変デューティパル
ス発生回路3の出力パルスをスイッチ回路22を介して
ドライバ14に出力する。コンパレータ21は、D/A
コンバータ4が出力する変換電圧(=目標電圧Vo)と
出力端子16の出力電圧と比較して目標電圧Voより出
力電圧が低いときに、スイッチ回路21をONに維持す
る。そこで、スイッチ回路22がONのときに可変デュ
ーティパルス発生回路3の、Vo/Vccに応じたデュー
ティ比のパルスでスイッチング回路15のトランジスタ
Qがスイッチング駆動される。出力端子16の出力電圧
がD/Aコンバータ4の変換電圧より高いときには、ス
イッチ回路21は、OFF(停止)となり、トランジス
タQのスイッチングは行われない。その結果として、出
力端子16の出力電圧がD/Aコンバータ4の変換電圧
(=目標電圧Vo)に対応した電圧に安定化される。そ
こで、以下では、出力端子16の出力電圧=目標電圧V
oとして説明する。
【0013】可変デューティパルス発生回路3は、乗除
算回路31と、電流吐出しの定電流回路32、抵抗R、
コンパレータ33、三角波発生回路34、D/A4の変
換電圧値を電流値に変換する電圧/電流変換回路35、
そして入力電源電圧Vin(=Vcc)をそれに対応する電
流値に変換する電圧/電流変換回路36とから構成さ
れ、コンパレータ33の出力にVo/Vccに応じたデュ
ーティ比のパルスを発生する。乗除算回路31は、通
常、IC化されたペアトランジスタ複数個で構成される
IC化演算回路である。D/Aコンバータ4は、変換対
象となる電圧値を電圧/電流変換回路35に送出し、電
圧/電流変換回路35は、この電圧値を受けてその電圧
値に対応する定電流値I1に変換する。乗除算回路31
は、この変換した定電流値I1を入力端子31aに受け
る。乗除算回路31の入力端子31bには定電流回路3
2から電流値I2の吐出し定電流を受ける。乗除算回路
31の入力端子31cは、電圧/電流変換回路36の出
力に接続され、電圧/電流変換回路36から電源電圧V
cc(=入力電源電圧Vin)に応じた電流値I3を受け
る。電圧/電流変換回路36は、電源ライン+Vccに接
続され、電源電圧Vccを電流値I3に変換して乗除算回
路31の入力端子31cに送出する。乗除算回路31の
入力端子31dは、電流シンクの出力端子となってい
て、抵抗Rを介してバイアスラインVbに接続されてい
る。さらに、コンパレータ33の(+)入力に接続され
ている。
【0014】バイアスラインVbの電圧Vbは、三角波
発生回路34の三角波の振幅の上限電圧値に対応してい
る。このバイアスラインVbから抵抗Rを介して入力端
子31dに流込む電流値をI4とすると、乗除算回路3
1は、電流値I4がI4=I1・I2/I3になる演算を行
う。これにより、コンパレータ33の入力電圧は、I4
・Rで与えられる。ただし、Rは、抵抗Rの抵抗値とす
る。ここで、定電流値I1は、D/A4が出力する変換
電圧値に対応していて、出力電圧Voは、出力電圧制御
回路2のコンパレータ21の比較動作により変換電圧値
に一致するように制御されるので、定電流値I1は、出
力電圧Voに対応する。一方、三角波発生回路34との
比較により得られるパルスのデューティは、電流値I4
により決定される。この電流値I4は、電流値I1と電流
値I3の比で決定される。その結果として可変デューテ
ィパルス発生回路3の出力パルスのデューティ比は、V
o/Vccに対応して決定される。
【0015】さて、入力電源電圧Vinが点線で図示する
ように電池17であり、あらかじめ定められた規定電圧
(電池初期状態の正規の電圧)の状態にあるときには電
圧安定化制御状態で中心値付近のディーティ比、例え
ば、50%前後になるように設定しておく。このディー
ティ比は、電圧Voと電圧Vcc(=Vin)が決まってい
ても電流値I1あるいは抵抗Rの抵抗値との関係で選択
的に設定できる。そして、設定された50%前後のディ
ーティ比のパルスをコンパレータ33により発生させ
る。コンパレータ21によりスイッチ回路21をON/
OFF制御することによりスイッチングトランジスタQ
をPWM制御をすることなく、このディーティ比のパル
スによりスイッチング制御とスイッチング停止で出力端
子16に出力される出力電圧Voを安定化させる。そし
て、電池17のラインに点線で示すACを整流した直流
電源18が接続されて切換回路19により直流電源18
に切り替わったとする。入力電源電圧Vinが大きく変化
してディーティ比が前記の50%前後からたとえ40%
に変化するような入力電源電圧Vinが外部の直流電源1
8から与えられても、あるいは、それが逆に65%に変
化するような入力電源電圧Vinとなったとしても、それ
ぞれのディーティ比40%あるいは65%に対応してこ
れらを中心としてコンパレータ21によりスイッチ回路
21をON/OFF制御することによりスイッチングト
ランジスタQに対するスイッチング制御とスイッチング
停止制御とが行われて出力端子16に出力される出力電
圧Voが安定化される。
【0016】これにより選択される電源ライン+Vccの
電圧Vcc(=Vin)と外部から設定される出力電圧Vo
(=目標電圧)に対応して適正なデューティ比のパルス
でスイッチングトランジスタを駆動することができる。
なお、前記したように、バイアスラインVbの電圧Vb
が三角波発生回路34の三角波の振幅の上限電圧値に対
応しているので、入力電源電圧Vcc(=Vin)が大き
く、これに対して出力端子16の出力電圧が特に小さい
ときには、乗除算回路31の出力電流値は、電流値I4
が実質的にゼロになり、コンパレータ33の入力電圧が
三角波の振幅の上限電圧値になって、コンパレータ33
の出力パルスは発生しなくなる。逆に、入力電源電圧V
inが小さく、これに対して出力端子16の出力電圧が特
に大きく、入力電源電圧Vinに近くなっているときに
は、乗除算回路31の出力電流値は、I4に大きな電流
が流れて、三角波の下限の電圧に近くなり、デューティ
比は、実質的に90%以上になる。
【0017】通常の仕様では、電圧Vccが大きいときに
は、出力電圧Voが大きくなり、電圧Vccが小さいとき
には、出力電圧Voも小さいものが選択されるので、抵
抗値Rの値を適正に選択しておけば、それによるコンパ
レー33の比較入力電圧が三角波の振幅の中央付近の電
圧を中心として変動するだけであり、選択された電源電
圧Vccが多少変動しても、駆動パルスのデューティ比は
大きく変化せず、かつ、効率のよいところでの駆動とな
る。しかも、電流値を受けて演算をする乗除算回路31
を設けているので、演算結果の電流値は、大きなダイナ
ミックレンジを採ることができる。さらに、電圧Vcc
(=Vin)の変動に応じてデューティ比が所定の比率で
変化するので、電圧変動に対する追従性もよくなる。そ
の結果、電源電圧が低下しても安定な出力電圧を確保で
きる。
【0018】以上説明してきたが、実施例では、出力電
圧制御回路2のコンパレータ21は、出力電圧VoとD
/A変換電圧とを直接比較している。しかし、出力電圧
Voに換えて、図2の従来技術の抵抗R1と抵抗R2の直
列回路のように、出力電圧Voを抵抗分圧回路を介して
所定の比率の検出電圧を得て、この検出電圧の所定の比
率と同じ比率のD/A変換電圧(目標電圧=出力電圧)
と比較するようにしてもよいことはもちろんである。な
お、この場合、D/A変換電圧が出力電圧Voに対して
一定の比率分となるので、乗除算回路の演算が問題とな
る。しかし、これは、コンパレータ33の入力端子に接
続された電流/電圧変換の抵抗Rの値あるいは乗除算回
路31の演算値を前記の所定の比率に対応して変更すれ
ばよい。
【0019】実施例では、乗除算回路にD/Aコンバー
タ4の目標電圧値を電流値に変換して入力しているが、
これに換えてD/Aコンバータ4の出力電圧値から電流
値I1を発生させて直接乗除算回路に入力してもよい。
同様に、電源ライン+Vccと乗除算回路との間も直接接
続して電流値I3を直接乗除算回路に入力するようにし
てもよい。さらに、乗除算回路によりVo/Vccに応じ
た電流値を発生させているが、これは、乗除算回路に限
定されるものではなく、Vo/Vccに応じた電圧値を発
生する回路であってもよい。さらに、実施例におけるコ
ンパレータ21は、出力端子16の出力電圧が目標電圧
Voを越えたときにスイッチ回路21をOFFする制御
をするものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明にあ
っては、入力電源電圧と出力目標電圧とに差があっても
それに対応するデューティ比のパルスが発生するので、
広い範囲で入力電圧に応じたデューティ比のパルスを発
生させてスイッチングトランジスタを駆動することがで
きる。しかも、入力電源電圧に対応してパルスのデュー
ティ比が変化するので、電圧低下に対しても追従性のよ
い制御ができ、PWM制御を行わないので、この場合の
デューティ比の変動範囲も小さく抑えられる。その結
果、入力電圧のダイナミックレンジを広く採れ、かつ、
電源電圧が変動しても追従性よく安定化できるDC/D
Cコンバータを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のDC/DCコンバータを適
用した一実施例のブロック図である。
【図2】図2は、従来のスイッチングレギュレータを用
いる降圧型DC/DCコンバータの一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1…DC/DCコンバータ,10…スイッチングレギュ
レータ、2…出力電圧制御回路、3…基準電圧発生回
路、4…D/Aコンバータ、11…誤差増幅器、12…
基準電圧発生回路、13…PWMパルス発生回路、14
…ドライバ、15…スイッチング回路、16…出力端
子、21…コンパレータ、22…スイッチ回路、31…
乗除算回路、32…電流吐出しの定電流回路、33…コ
ンパレータ、34…三角波発生回路、D…ショットキー
ダイオード、Q…MOSFETトランジスタ、C…コン
デンサ、R…抵抗。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の電源電圧の直流電源から電力を受
    け、出力電圧が目標電圧より低いときに所定のパルス幅
    のパルスでトランジスタをスイッチングし前記出力電圧
    が前記目標電圧を超えているときにスイッチングを停止
    することにより前記出力電圧が前記目標電圧になるよう
    に制御するDC/DCコンバータにおいて、 前記電源電圧と前記目標電圧との比に応じてデューティ
    比が決定されるパルスを発生する可変デューティパルス
    発生回路と、 前記パルスを受けてONしたときにこのパルスを前記ト
    ランジスタのスイッチングパルスとして出力するスイッ
    チ回路と、 前記出力電圧が前記目標電圧より低いときに前記スイッ
    チ回路をONさせる制御回路とを備えることを特徴とす
    るDC/DCコンバータ。
  2. 【請求項2】前記可変デューティパルス発生回路は、前
    記電源電圧に応じた第1の電流値を受け、さらに前記目
    標電圧に応じた第2の電流値と所定の定電流値とを受け
    て前記第2の電流値と所定の定電流値とをかけて前記第
    1の電流値で割った値を出力電流値として発生する乗除
    算回路と、前記出力電流値を電圧値に変換する電流/電
    圧変換回路と、この電流/電圧変換回路の出力電圧値と
    三角波の電圧値を比較して前記パルスを発生するコンパ
    レータと有する請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  3. 【請求項3】前記直流電源は、電池あるいはACを直流
    にする電源のいずれかであり、前記電流/電圧変換回路
    を第1の電流/電圧変換回路としてこの第1の電流/電
    圧変換回路は所定のバイアスラインと前記コンパレータ
    の一方の入力との間に接続された抵抗であり、さらに、
    前記電源電圧を前記第1の電流値に変換する第2の電圧
    /電流変換回路と、前記目標電圧の電圧値を前記第2の
    電流値に変換する第3の電圧/電流変換回路とを有する
    請求項2記載のDC/DCコンバータ。
  4. 【請求項4】さらに外部からデータが設定されてこのデ
    ータを変換して前記目標電圧を発生するD/A変換回路
    と前記三角波を発生する三角波発生回路とを有する請求
    項3記載のDC/DCコンバータ。
  5. 【請求項5】前記直流電源の電力供給ラインは、前記電
    池と前記ACを直流にする電源とが切換え接続されるラ
    インである請求項4記載のDC/DCコンバータ。前記
    直流電源から電力を受ける電源ラインから
  6. 【請求項6】さらに前記コンパレータを第1として第2
    のコンパレータを有し、前記第2のコンパレータは、前
    記D/A変換回路の変換電圧と前記出力電圧とを受けて
    これら電圧を比較して前記スイッチ回路をONする信号
    を発生する請求項4記載のDC/DCコンバータ。
  7. 【請求項7】さらに前記コンパレータを第1として第2
    のコンパレータを有し、前記第2のコンパレータは、前
    記D/A変換回路の変換電圧と前記出力電圧とを受けて
    これら電圧を比較して前記出力電圧が前記目標電圧Vo
    を越えたときに前記スイッチ回路をOFFする信号を発
    生する請求項4記載のDC/DCコンバータ。
  8. 【請求項8】前記トランジスタは、前記直流電源の電源
    ラインと前記接地間に設けられ、さらに所定の定電流値
    を発生する定電流源と、ドライバとを備え、前記ドライ
    バは、前記第1のコンパレータからのパルスを前記スイ
    ッチ回路を介して受けて前記トランジスタをスイッチン
    グする請求項6記載のDC/DCコンバータ。
  9. 【請求項9】さらに平滑回路を有し、前記第2のコンパ
    レータは、前記出力電圧に換えて前記出力電圧に従う所
    定の検出電圧を受け、前記トランジスタの出力は、前記
    平滑回路を介して前記出力電圧を持つ電力として出力端
    子から出力される請求項8記載のDC/DCコンバー
    タ。
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