JP2002223392A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2002223392A
JP2002223392A JP2001018502A JP2001018502A JP2002223392A JP 2002223392 A JP2002223392 A JP 2002223392A JP 2001018502 A JP2001018502 A JP 2001018502A JP 2001018502 A JP2001018502 A JP 2001018502A JP 2002223392 A JP2002223392 A JP 2002223392A
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JP2001018502A
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Takeshi Yano
壯 矢野
Kazuki Akaho
一樹 赤穂
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、各画素毎にその入射光量に応じて自
動的に線形変換動作及び対数変換動作を切り換えて出力
することができる固体撮像素子を有し、この固体撮像素
子からの出力を全て同一の変換動作によって得られた信
号に変換することで、後段の処理回路が簡単に信号処理
を施すことのできる固体撮像装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】固体撮像素子42より各画素毎に対数変換
されたRGB信号と線形変換されたRGB信号が出力さ
れる。そして、AD変換器43でデジタル信号に変換さ
れたRGB信号よりそれぞれLOG/LN判定器44で
線形変換されたRGB信号が選択されて対数変換器45
a〜45cにそれぞれ送出される。対数変換器45a〜
45cでは、LOG/LN判定器44より与えられたR
GB信号が、対数変換されたRGB信号に応じたデータ
量に変換されて出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光量に対して
線形的に変換した電気信号を出力する第1状態と入射光
量に対して自然対数的に変換した電気信号を出力する第
2状態との間で切換可能な固体撮像素子を有する固体撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている固体撮像素子に
は、光電変換素子で発生した光電荷を読み出す手段によ
ってCCD型とMOS型に大きく分けられる。CCD型
は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送する
ようになっており、又、MOS型はフォトダイオードの
pn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通
して読み出すようになっている。しかしながら、このよ
うな従来の固体撮像素子は、発生した光電荷の電荷量に
比例した出力が出力されるため、ダイナミックレンジが
狭いという欠点がある。
【0003】一方、本出願人は、ダイナミックレンジを
広くするために、入射した光量に応じた光電流を発生し
うる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタ
と、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流
が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とが備えら
れることによって、入射光量に対して自然対数的に変換
された電気信号を出力することができる固体撮像素子を
提案した(特開平3−192764号公報参照)。この
ような固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有し
ているものの、低輝度の場合の特性やS/N比などが十
分でないという問題があった。
【0004】そこで、更に、本出願人は、両者の欠点を
補うために、入射した光量に応じた光電流を発生しうる
感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタと、
を有するとともに、MOSトランジスタにかけるバイア
ス電圧を切り換えることによって、光電流に対して線形
的に変換された出力を出力する第1状態と、光電流に対
して自然対数的に変換された出力を出力する第2状態
と、切り換えることができる固体撮像素子の検討を行っ
ている。
【0005】又、一方で、入射した光量に応じた光電流
を発生しうる感光手段と、光電流を入力するMOSトラ
ンジスタと、を有するとともに、光電流に対して線形的
に変換された出力を出力する第1状態と、光電流に対し
て自然対数的に変換された出力を出力する第2状態と、
切り換えることができる光センサ回路(上述の固体撮像
素子に相当する)も提案されている(特開平10−90
058号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−9005
8号公報で提示されている線形変換動作と対数変換動作
の切換可能な光センサ回路は、MOSトランジスタのゲ
ート電圧をドレイン電圧より十分高くしてMOSトラン
ジスタのドレイン−ソース間のインピーダンスを低抵抗
とすることによって、フォトダイオードとコンデンサと
の接続ノードをリセットする。これにより、ソースの電
位はドレインの電位とほぼ等しくなる。そのため、この
ような回路を複数設けた場合、全ての回路について、フ
ォトダイオードとコンデンサとの接続ノードの電圧が同
一となるようにリセットされることとなり、各回路から
の出力にMOSトランジスタの閾値電圧の差異による各
回路の感度バラツキが反映されず、線形出力動作から対
数出力動作に変わる変化点が各画素毎に異なるという不
具合を生じていた。
【0007】更に、このように、各画素毎に、その入射
光量に応じて出力動作を線形出力動作と対数出力動作と
の間で自動的に切り換えることができる固体撮像素子が
設けられた固体撮像装置は、このような固体撮像素子か
らの出力が、対数変換されたものと線形変換されたもの
とに混合された状態となる。即ち、被写体の高輝度領域
を撮像した画素からの出力が入射光量に対して対数変換
された値となり、又、被写体の低輝度領域を撮像した画
素からの出力入射光量に対して線形変換された値とな
る。よって、固体撮像素子からの出力に対して、後続の
信号処理回路において、正確に白バランス調整、黒バラ
ンス調整、カラーバランス調整を行うことができず、適
切な白バランスや黒バランスやカラーバランスを得るこ
とができない。
【0008】このような問題を鑑みて、本発明は、各画
素毎にその入射光量に応じて自動的に線形変換動作及び
対数変換動作を切り換えて出力することができる固体撮
像素子を有し、この固体撮像素子からの出力を全て同一
の変換動作によって得られた信号に変換することで、後
段の処理回路が簡単に信号処理を施すことのできる固体
撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の固体撮像装置は、被写体の輝度に
よって、入射光量に対して線形的に変換した電気信号を
出力する第1状態と、入射光量に対して自然対数的に変
換した電気信号を出力する第2状態との間で動作状態を
切り換える複数の画素を備えた固体撮像素子と、前記各
画素からの電気信号が、前記画素が前記第1状態で動作
したときに出力された電気信号であるか否かを判定する
出力判定器と、該出力判定器で、前記画素が前記第1状
態で動作したときに出力された電気信号と判定された電
気信号の信号レベルを、前記画素が前記第2状態で動作
したときに出力された電気信号に対応した信号レベルに
変換する対数変換器と、を有することを特徴とする。
【0010】このような固体撮像装置によると、MOS
トランジスタの容量特性とサブスレッショルド特性とを
利用して、被写体の輝度によって、線形変換動作と対数
変換動作とを自動的に切り換える画素を備えた固体撮像
素子から、線形変換動作によって得られた電気信号と対
数変換動作によって得られた電気信号が混合されて出力
される。そして、このような複数の電気信号から、線形
変換動作によって得られた電気信号が出力判定器で判定
された後、対数変換器において、対数変換動作によって
得られた電気信号と同等の信号レベルに変換された電気
信号とされる。よって、後段の各処理回路において、対
数変換動作によって得られた電気信号として全ての電気
信号を扱うことができる。
【0011】このような固体撮像装置において、請求項
2に記載するように、前記出力判定器の判定に用いる所
定の閾値をYとするとき、前記対数変換器が、前記出力
判定器より与えられた電気信号を対数変換した後、0乃
至Y又はY近傍の値に対応する信号レベルに割付を行う
ことで、線形変換動作によって得られた電気信号を、対
数変換動作によって得られた電気信号と同等の信号レベ
ルに変換された電気信号とすることができる。
【0012】又、請求項3に記載するように、前記固体
撮像素子が複数の色フィルタを備えて、複数種類の色信
号を前記各画素より出力するとき、前記出力判定器が、
前記色信号の種類毎に抽出して出力するとともに、前記
対数変換器が、前記色信号の種類毎に処理を行って出力
することで、後段の処理回路において、各色信号毎の処
理が可能となる。特に、カラーバランス処理や黒バラン
ス処理や白バランス処理を簡単かつ正確に行うことがで
きる。
【0013】又、請求項4に記載するように、前記固体
撮像素子から出力される電気信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器を更に備え、前記対数変換器は前記A
/D変換器による変換後のデジタル信号に対して信号レ
ベルの変換を行うようにしても構わない。更に、請求項
5に記載するように、前記出力判定器は、前記A/D変
換器による変換後のデジタル信号に対して信号レベルの
変換を行うようにしても構わない。
【0014】請求項6に記載の固体撮像装置は、被写体
の輝度によって、入射光量に対して線形的に変換した電
気信号を出力する第1状態と、入射光量に対して自然対
数的に変換した電気信号を出力する第2状態との間で動
作状態を切り換える複数の画素を備えた固体撮像素子
と、前記各画素からの電気信号が、前記画素が前記第2
状態で動作したときに出力された電気信号であるか否か
を判定する出力判定器と、該出力判定器で、前記画素が
前記第2状態で動作したときに出力された電気信号と判
定された電気信号の信号レベルを、前記画素が前記第1
状態で動作したときに出力された電気信号に対応した信
号レベルに変換する線形変換器と、を有することを特徴
とする。
【0015】このような固体撮像装置によると、MOS
トランジスタの容量特性とサブスレッショルド特性とを
利用して、被写体の輝度によって、線形変換動作と対数
変換動作とを自動的に切り換える画素を備えた固体撮像
素子から、線形変換動作によって得られた電気信号と対
数変換動作によって得られた電気信号が混合されて出力
される。そして、このような複数の電気信号から、対数
変換動作によって得られた電気信号が出力判定器で判定
された後、線形変換器において、線形変換動作によって
得られた電気信号と同等の信号レベルに変換された電気
信号とされる。よって、後段の各処理回路において、線
形変換動作によって得られた電気信号として全ての電気
信号を扱うことができる。
【0016】このような固体撮像装置において、請求項
7に記載するように、前記出力判定器の判定に用いる所
定の閾値をYとし、信号レベルの最大値をYMとすると
き、前記線形変換器が、前記出力判定器より与えられた
電気信号を指数変換した後、Y又はY近傍の値乃至YM
に対応する信号レベルに割付を行うことで、対数変換動
作によって得られた電気信号を、線形変換動作によって
得られた電気信号と同等の信号レベルに変換された電気
信号とすることができる。
【0017】又、請求項8に記載するように、前記固体
撮像素子が複数の色フィルタを備えて、複数種類の色信
号を前記各画素より出力するとき、前記出力判定器が、
前記色信号の種類毎に抽出して出力するとともに、前記
線形変換器が、該色信号の種類毎に処理を行って出力す
ることで、後段の処理回路において、各色信号毎の処理
が可能となる。特に、カラーバランス処理や黒バランス
処理や白バランス処理を簡単かつ正確に行うことができ
る。
【0018】又、請求項9に記載するように、前記固体
撮像素子から出力される電気信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器を更に備え、前記線形変換器は前記A
/D変換器による変換後のデジタル信号に対して信号レ
ベルの変換を行うようにしても構わない。更に、請求項
10に記載するように、前記出力判定器は、前記A/D
変換器による変換後のデジタル信号に対して信号レベル
の変換を行うようにしても構わない。
【0019】請求項11に記載の固体撮像装置は、請求
項1〜請求項6のいずれかに記載の固体撮像装置におい
て、前記出力判定器が、前記各画素からの電気信号の信
号レベルを所定の閾値と比較し、信号レベルが前記所定
の閾値より低いとき、前記画素が前記第1状態で動作し
たときに出力された電気信号であると判定し、信号レベ
ルが前記所定の閾値より高いとき、前記画素が前記第2
状態で動作したときに出力された電気信号であると判定
することを特徴とする。
【0020】後段の処理回路には例えば白バランス調整
及び黒バランス調整の少なくとも一方を行うものを含む
ことができる。又、固体撮像素子が複数の色フィルタを
備えている場合は、カラーバランス調整を行うものを含
むことができる。前者の場合、適切な白バランス及び黒
バランスのうちの少なくとも一方のバランスを得ること
ができ、又、後者の場合、適切なカラーバランスを得る
ことができる。
【0021】固体撮像素子として、少なくとも入射光量
に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の
一方の電極に、第1電極及び制御電極が接続されたトラ
ンジスタとを含む複数の画素を備えたものを使用し、更
に、前記トランジスタをリセットするためのリセット手
段を固体撮像装置に備えるとともに、該リセット手段
が、前記トランジスタの第2電極に所定のパルス信号を
与えてトランジスタをリセットすることにより、感光素
子への入射光量が所定の値になるまでは固体撮像素子の
出力状態を前記第1状態とし、この値を超えると前記第
2状態へと自動的に切り換えるように構成することがで
きる。この場合、第1状態と第2状態との切換点を各画
素で等しくすることができる。
【0022】又、固体撮像素子として、少なくとも入射
光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素
子の一方の電極に、第2電極が接続されたトランジスタ
とを含む複数の画素を備えたものを使用し、更に、前記
トランジスタをリセットするためのリセット手段を固体
撮像装置に備えるとともに、該リセット手段が、前記ト
ランジスタの制御電極に所定の第2パルス信号を与える
とともに、前記トランジスタの第1電極に所定の第1パ
ルス信号を与えてトランジスタをリセットすることによ
り、感光素子への入射光量が所定の値になるまでは固体
撮像素子の出力状態を前記第1状態とし、この値を超え
ると前記第2状態へと自動的に切り換えるように構成す
ることができる。この場合も、第1状態と第2状態との
切換点を各画素で等しくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。まず、以下に示す各実施の形態において
共通の構成部分である固体撮像素子について説明する。
【0024】<固体撮像素子の構成>図1は本発明の固
体撮像装置に備えられる二次元のMOS型固体撮像素子
の一部の構成を概略的に示している。同図において、G
11〜Gmnは行列配置(マトリクス配置)された画素を
示している。2は垂直走査回路であり、行(ライン)4
−1、4−2、・・・、4−nを順次走査していく。3
は水平走査回路であり、画素から出力信号線6−1、6
−2、・・・、6−mに導出された光電変換信号を画素
ごとに水平方向に順次読み出す。5は電源ラインであ
る。各画素に対し、上記ライン4−1、4−2・・・、
4−nや出力信号線6−1、6−2・・・、6−m、電
源ライン5だけでなく、他のライン(例えば、クロック
ラインやバイアス供給ライン等)も接続されるが、図1
ではこれらについて省略する。
【0025】出力信号線6−1、6−2、・・・、6−
mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ1、Q2が
図示の如く1組ずつ設けられている。出力信号線6−1
を例にとって説明すると、MOSトランジスタQ1のゲ
ートは直流電圧線7に接続され、ドレインは出力信号線
6−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン8
に接続されている。一方、MOSトランジスタQ2のド
レインは出力信号線6−1に接続され、ソースは最終的
な信号線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に接続
されている。
【0026】画素G11〜Gmnには、後述するように、
それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力する
NチャネルのMOSトランジスタT2が設けられてい
る。MOSトランジスタT2と上記MOSトランジスタ
Q1との接続関係は図2(a)のようになる。ここで、
MOSトランジスタQ1のソースに接続される直流電圧
VPS’と、MOSトランジスタT2のドレインに接続さ
れる直流電圧VPD’との関係はVPD’>VPS’であり、
直流電圧VPS’は例えばグランド電圧(接地)である。
この回路構成は上段のMOSトランジスタT2のゲート
に信号が入力され、下段のMOSトランジスタQ1のゲ
ートには直流電圧DCが常時印加される。このため下段
のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電流源と等価で
あり、図2(a)の回路はソースフォロワ型の増幅回路
となっている。この場合、MOSトランジスタT2から
増幅出力されるのは電流であると考えてよい。
【0027】MOSトランジスタQ2は水平走査回路3
によって制御され、スイッチ素子として動作する。尚、
後述するように図3以降の各実施形態の画素内にはスイ
ッチ用のNチャネルのMOSトランジスタT3も設けら
れている。このMOSトランジスタT3も含めて表わす
と、図2(a)の回路は正確には図2(b)のようにな
る。即ち、MOSトランジスタT3がMOSトランジス
タQ1とMOSトランジスタT2との間に挿入されてい
る。ここで、MOSトランジスタT3は行の選択を行う
ものであり、MOSトランジスタQ2は列の選択を行う
ものである。尚、図1および図2に示す構成は以下に説
明する画素の第1例及び第2例において共通の構成であ
る。
【0028】図2のように構成することにより信号を大
きく出力することができる。従って、画素がダイナミッ
クレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自
然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出
力信号が小さいが、本増幅回路により充分大きな信号に
増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せず)での
処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構
成するMOSトランジスタQ1を画素内に設けずに、列
方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線6
−1、6−2、・・・、6−mごとに設けることによ
り、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チッ
プ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0029】<画素の構成の第1例>図1の固体撮像素
子の画素の第1例について、以下に説明する。図3は、
本例の画素の内部構成を示す回路図である。
【0030】図3において、pnフォトダイオードPD
が感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダ
イオードPDのアノードはMOSトランジスタT1のゲ
ート及びドレイン、MOSトランジスタT2のゲートに
接続されている。MOSトランジスタT2のソースは行
選択用のMOSトランジスタT3のドレインに接続され
ている。MOSトランジスタT3のソースは出力信号線
6(この出力信号線6は図1の6−1、6−2、・・
・、6−mに対応する)へ接続されている。尚、MOS
トランジスタT1〜T3は、それぞれ、NチャネルのM
OSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0031】又、フォトダイオードPDのカソード及び
MOSトランジスタT2のドレインには直流電圧VPDが
印加されるようになっている。一方、MOSトランジス
タT1のソースには信号φVPSが入力される。又、MO
SトランジスタT3のゲートには信号φVが入力され
る。尚、信号φVPSは2値の電圧信号で、入射光量が所
定値を超えたときにMOSトランジスタT1をサブスレ
ッショルド領域で動作させるための電圧をVHとし、
又、この電圧よりも低くMOSトランジスタT1を導通
状態にする電圧をVLとする。このような構成の画素の
動作について、以下に説明する。
【0032】図4に示すタイミングチャートのように、
パルス信号φVがMOSトランジスタT3のゲートに与
えられて、出力信号が読み出されると、まず、信号φV
PSをVLとしてリセット動作を行う。このとき、MOS
トランジスタT1を通してMOSトランジスタT1のソ
ース・ドレイン間に蓄積された電荷と逆極性の電荷が流
入されて、MOSトランジスタT1のゲート電圧がリセ
ットされる。
【0033】このように信号φVPSをVLとしてリセッ
トを行っている際に、ハイレベルのパルス信号φVをM
OSトランジスタT3のゲートに与えることによって、
リセット時におけるノイズ信号を読み出す。このとき、
リセットされたMOSトランジスタT1のゲート電圧が
MOSトランジスタT2のゲートに与えられ、このMO
SトランジスタT1のゲート電圧がMOSトランジスタ
T2で電流増幅されて、MOSトランジスタT3を介し
て出力信号線6に出力される。
【0034】又、MOSトランジスタT2及びMOSト
ランジスタQ1(図2)の導通時抵抗とそれらを流れる
電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン
電圧が、ノイズ信号として出力信号線6に現れる。この
ようにしてノイズ信号が読み出されると、MOSトラン
ジスタT3をOFFにした後、信号φVPSをVHにし
て、次の撮像動作に備える。
【0035】信号φVPSをVHとして撮像動作が開始す
ると、フォトダイオードPDより入射光量に応じた光電
荷がMOSトランジスタT1に流れ込む。今、MOSト
ランジスタT1はカットオフ状態であるので、光電荷が
MOSトランジスタT1のゲートに蓄積される。よっ
て、撮像する被写体の輝度が低くフォトダイオードPD
に入射される入射光量が少ない場合は、MOSトランジ
スタT1のゲートに蓄積された光電荷量に応じた電圧が
MOSトランジスタT1のゲートに現れるため、入射光
量の積分値に対して線形的に比例した電圧がMOSトラ
ンジスタT2のゲートに現れる。
【0036】又、撮像する被写体の輝度が高くフォトダ
イオードPDに入射される入射光量が多く、MOSトラ
ンジスタT1のゲートに蓄積された光電荷量に応じた電
圧が高くなると、MOSトランジスタT1がサブスレッ
ショルド領域で動作を行うため、入射光量に対して自然
対数的に比例した電圧がMOSトランジスタT1のゲー
トに現れる。
【0037】このようにして、入射光量に対して線形的
に又は自然対数的に比例した電圧がMOSトランジスタ
T1,T2のゲートに現れ、先と同様に、パルス信号φ
VをMOSトランジスタT3のゲートに与えることによ
って、入射光量に対して線形的に又は自然対数的に比例
したMOSトランジスタT1のゲート電圧がMOSトラ
ンジスタT2で電流増幅されて、MOSトランジスタT
3を介して出力信号線6に出力される。又、MOSトラ
ンジスタT2及びMOSトランジスタQ1の導通時抵抗
とそれらを流れる電流によって決まるMOSトランジス
タQ1のドレイン電圧が、映像信号として出力信号線6
に現れる。
【0038】このように入射光量に応じて自動的に線形
出力動作と対数出力動作との間で出力動作が切り替わる
各画素において、MOSトランジスタT1には閾値電圧
にバラツキがあるために、信号φVPSがVHとされた場
合、線形変換動作から対数変換動作に切り替わる電圧値
は、VH+VTH−K(但し、VTHはMOSトランジスタ
T1の閾値電圧、Kは定数を表す)となる。本実施形態
においては、信号φVPSがVLとされた場合、MOSト
ランジスタT1のゲート電極の電圧値は、実用上、ほぼ
VL+VTHとなる。従って、差をとると、ΔV=VH−
VL−Kとなり、リセットされた状態から上記切り替わ
り点に至らしめるために必要な電荷量は、各画素のMO
SトランジスタT1の閾値バラツキによらずほぼ一定で
ある。
【0039】よって、対数変換動作に変わるときのMO
SトランジスタT1のゲート電圧に至るまでにMOSト
ランジスタT1に流れ込む光電荷量が、全ての画素にお
いて等しい。このように、各画素における変換動作が対
数変換動作に切り替わるときのフォトダイオードPDよ
り発生する光電荷量が等しいので、各画素における変換
動作が対数変換動作に切り替わるときのフォトダイオー
ドPDに入射される入射光量も等しい。即ち、全ての画
素において、その変換動作が線形変換動作から対数変換
動作に切り替わるときの被写体の輝度が等しいものとな
り、MOSトランジスタT1の閾値電圧の差異による各
画素の変換動作の切換への影響を低減することができ
る。従って、後述する各実施形態における対数変換器や
線形変換器による変換が容易且つ正確に行える。
【0040】又、リセット時における信号φVPSの電圧
値VLを変化させることによって、線形変換動作を行う
際のMOSトランジスタT1のゲート電圧VGが変化す
る範囲を変化させることができる。よって、リセット時
における信号φVPSの電圧値VLを変化させることで、
各画素の変換動作が線形変換動作から対数変換動作に切
り替わるときの輝度を所望の切換点に変化させることが
できる。
【0041】更に、ノイズ信号が図1の信号線9から画
素毎にシリアルに出力され、後続回路においてメモリに
画素毎のノイズ信号として記憶しておく。そして、映像
信号を記憶されているノイズ信号で画素毎に補正すれ
ば、映像信号から画素のバラツキによる成分を取り除く
ことができる。この補正方法は、ラインメモリなどのメ
モリを画素内に設けることによっても実現できる。
【0042】<画素の構成の第2例>図1の固体撮像素
子の画素の第2例について、以下に説明する。図5は、
本例の画素の内部構成を示す回路図である。尚、図3に
示す画素と同様の目的で使用される素子及び信号線など
は、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0043】図5に示すように、本実施形態では、フォ
トダイオードPDのカソードは、MOSトランジスタT
4のソース及びMOSトランジスタT2のゲートに接続
されている。又、MOSトランジスタT2のソースは行
選択用のMOSトランジスタT3のドレインに接続され
ている。MOSトランジスタT3のソースは出力信号線
6(この出力信号線6は図1の6−1、6−2、・・
・、6−mに対応する)へ接続されている。尚、MOS
トランジスタT2〜T4は、それぞれ、NチャネルのM
OSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0044】又、フォトダイオードPDのアノードには
直流電圧VPSが、MOSトランジスタT2のドレインに
は直流電圧VPDが印加されるようになっている。又、M
OSトランジスタT3のゲートには信号φVが入力され
る。一方、MOSトランジスタT4のドレインには信号
φVPDが、又、ゲートには信号φVPGが、それぞれ入力
されるようになっている。
【0045】尚、信号φVPGは2値の電圧信号で、入射
光量が所定値を超えたときにMOSトランジスタT4を
サブスレッショルド領域で動作させるための電圧をVa
とし、又、この電圧よりも高くMOSトランジスタT4
のソース電圧を初期化するための電圧Vbとする。又、
信号φVPDは2値の電圧信号で、高い方は前記Vb以上
の電圧、低い方は前記Va以下の電圧である。このよう
な構成の画素の動作について、以下に説明する。
【0046】図6に示すタイミングチャートのように、
パルス信号φVがMOSトランジスタT3のゲートに与
えられて、出力信号が読み出されると、まず、信号φV
PDをローレベルとしてリセット動作を行う。撮像動作が
終了した直後、MOSトランジスタT4は、例えば、ソ
ースより、ソース、ゲート下領域、ドレインの順に高く
なるようなポテンシャル状態、或いは、ゲート下領域、
ソース、ドレインの順に高くなるようなポテンシャル状
態にある。そして、これらいずれの場合にあっても、信
号φVPDをローレベルにしたとき、MOSトランジスタ
T4のドレイン側から、MOSトランジスタT4のゲー
ト下領域及びソースに電荷が注入され、ドレイン、ゲー
ト下領域、ソースがこの信号φVPDのローレベルに応じ
たポテンシャルとなる。尚、このとき、信号φVPGの電
圧値はVaである。
【0047】その後、信号φVPDをハイレベルに戻す
と、MOSトランジスタT4のドレインが信号φVPDの
ハイレベルに応じたポテンシャルとなるとともに、MO
SトランジスタT4のゲート下領域及びソースが、信号
φVPGの電圧値Vaに応じたポテンシャルとなる。更
に、この状態から、MOSトランジスタT4のゲートに
与える信号φVPGの電圧をVaからVbに切り換えるこ
とによって、MOSトランジスタT4のゲート下領域及
びソースが、信号φVPGの電圧値Vbに応じたポテンシ
ャルとなる。
【0048】このとき、ハイレベルのパルス信号φVを
MOSトランジスタT3のゲートに与えることによっ
て、リセット時におけるノイズ信号を読み出す。このと
き、リセットされたMOSトランジスタT4のソース電
圧がMOSトランジスタT2のゲートに与えられ、この
MOSトランジスタT4のソース電圧がMOSトランジ
スタT2で電流増幅されて、MOSトランジスタT3を
介して出力信号線6に出力される。
【0049】そして、再び、MOSトランジスタT4の
ゲートに与える信号φVPGの電圧をVbからVaに切り
換えることによって、MOSトランジスタT4のゲート
下領域が、信号φVPGの電圧値Vaに応じたポテンシャ
ルとなる。このとき、MOSトランジスタT4のソース
の電位がゲート下領域の電位に比べて高くなる。このよ
うに、信号φVPD,φVPGが動作されることによって、
MOSトランジスタT4のポテンシャル状態がリセット
される。
【0050】信号φVPGをVaとして撮像動作が開始さ
れると、フォトダイオードPDより入射光量に応じた光
電荷がMOSトランジスタT4に流れ込む。今、MOS
トランジスタT4のゲート電圧がソース電圧より低いの
で、MOSトランジスタT4はカットオフ状態となり、
光電荷がMOSトランジスタT4のソースに蓄積され
る。よって、撮像する被写体の輝度が低くフォトダイオ
ードPDに入射される入射光量が少ない場合は、MOS
トランジスタT4のソースに蓄積された光電荷量に応じ
た電圧がMOSトランジスタT4のソースに現れるた
め、入射光量の積分値に対して線形的に比例した電圧が
MOSトランジスタT4のソースに現れる。尚、このと
き、フォトダイオードPDで発生する光電荷が負の光電
荷であるので、強い光が入射されるほど、MOSトラン
ジスタT4のソース電圧が低くなる。
【0051】又、撮像する被写体の輝度が高くフォトダ
イオードPDに入射される入射光量が多くなると、MO
SトランジスタT4がサブスレッショルド領域で動作を
行うため、入射光量に対して自然対数的に比例した電圧
がMOSトランジスタT4のソースに現れる。
【0052】このようにして、入射光量に対して線形的
に又は自然対数的に比例した電圧がMOSトランジスタ
T2のゲートに現れると、先と同様に、パルス信号φV
がMOSトランジスタT3のゲートに与えられ、入射光
量に対して線形的に又は自然対数的に比例したMOSト
ランジスタT4のソース電圧がMOSトランジスタT2
で電流増幅されて、MOSトランジスタT3を介して出
力信号線6に出力される。又、MOSトランジスタT2
及びMOSトランジスタQ1の導通時抵抗とそれらを流
れる電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレ
イン電圧が、映像信号として出力信号線6に現れる。こ
のようにして映像信号が読み出された後、上述したリセ
ット動作が行われる。
【0053】このように入射光量に応じて自動的に線形
出力動作と対数出力動作との間で出力動作が切り替わる
各画素において、MOSトランジスタT4の閾値電圧に
バラツキがあるために、φVPGがVaとされた場合、線
形変換動作から対数変換動作に切り替わる電圧値は、V
a+Vx(但し、VxはMOSトランジスタT4の閾値
バラツキによる電圧の変動成分を表す)となる。本実施
形態においては、φVPGがVbとされた場合、MOSト
ランジスタT4のソース電極の電圧値は、実用上、ほぼ
Vb+Vxとなる。従って、差をとると、ΔV=Vb−
Vaとなり、リセットされた状態から上記切り替わり点
に至らしめるために必要な電荷量は、各画素のMOSト
ランジスタT4の閾値バラツキによらずほぼ一定であ
る。
【0054】よって、対数変換動作に変わるときのMO
SトランジスタT4のソース電圧に至るまでにMOSト
ランジスタT4に流れ込む光電荷量が、全ての画素にお
いて等しい。このように、各画素における変換動作が対
数変換動作に切り替わるときのフォトダイオードPDよ
り発生する光電荷量が等しいので、各画素における変換
動作が対数変換動作に切り替わるときのフォトダイオー
ドPDに入射される入射光量も等しい。即ち、全ての画
素において、その変換動作が線形変換動作から対数変換
動作に切り替わるときの被写体の輝度が等しいものとな
り、MOSトランジスタT4の閾値電圧の差異による各
画素の変換動作の切換への影響を低減することができ
る。従って、後述する各実施形態における対数変換器や
線形変換器による変換が容易且つ正確に行える。
【0055】又、リセット時における信号φVPGの電圧
値Vbを変化させることによって、線形変換動作を行う
際のMOSトランジスタT4のソース電圧VSが変化す
る範囲を変化させることができる。よって、リセット時
における信号φVPGの電圧値Vbを変化させることで、
各画素の変換動作が線形変換動作から対数変換動作に切
り替わるときの輝度を所望の切換点に変化させることが
できる。
【0056】更に、ノイズ信号が図1の信号線9から画
素毎にシリアルに出力され、後続回路においてメモリに
画素毎のノイズ信号として記憶しておく。そして、映像
信号を記憶されているノイズ信号で画素毎に補正すれ
ば、映像信号から画素のバラツキによる成分を取り除く
ことができる。この補正方法は、ラインメモリなどのメ
モリを画素内に設けることによっても実現できる。尚、
本例においては、φVPDを一旦ローレベルにした後、φ
VPGをハイレベルにしているが、両者のタイミングはこ
れに限るものではなく、例えば、φVPGをハイレベルに
している間に、φVPDを一旦ローレベルにするようにし
ても構わない。
【0057】尚、各画素の構成について、図3又は図5
に示すような回路構成の画素に限定されるものでなく、
例えば、MOSトランジスタT2以降に積分回路を設け
た回路構成の画素としても構わない。又、固体撮像素子
をNチャネルのMOSトランジスタで構成しているが、
PチャネルのMOSトランジスタで構成されるようにし
ても構わない。
【0058】このような構成の固体撮像素子を備えた固
体撮像装置の各実施形態について、以下に説明する。
又、固体撮像素子の各画素G11〜Gmnの光電変換部分に
は、赤色、緑色、青色の3原色のいずれかのカラーフィ
ルタが設けられる。このように、赤色、緑色、青色のカ
ラーフィルタが設けられた画素より、各色信号、即ち、
R信号、G信号、B信号がそれぞれ出力される。
【0059】<第1の実施形態>第1の実施形態の固体
撮像装置について、図面を参照して説明する。図7は、
本実施形態の固体撮像装置の内部構成を示すブロック図
である。
【0060】図7に示す固体撮像装置は、赤外線の入射
を防ぐ赤外線カットフィルタ41と、上述したような構
成の固体撮像素子42と、固体撮像素子42から送出さ
れる電気信号をデジタル信号に変換するAD変換器43
と、AD変換器43から出力されるデジタル信号が固体
撮像素子42が線形変換動作又は対数変換動作のいずれ
の変換動作を行ったときに得られた信号であるかが判定
されるLOG/LN判定器44と、LOG/LN判定器
44で線形変換時に得られた信号であると判定されたデ
ジタル信号を対数変換する対数変換器45a〜45c
と、LOG/LN判定器44又は対数変換器45a〜4
5cからデジタル信号が入力される画像処理器46a〜
46cと、画像処理器46a〜46cで処理されたデジ
タル信号を合成して画像再生用の映像信号を生成する画
像合成器47と、画像合成器より出力される映像信号の
ダイナミックレンジの調整を行う画像調整器47とを有
する。
【0061】このように構成される固体撮像装置は、固
体撮像素子42の各画素からの出力されるR信号、G信
号、B信号がシリアルに出力される。この固体撮像素子
42よりシリアルに出力されるR信号、G信号、B信号
は、AD変換器43でデータ量が例えば0〜255の2
56階調のデジタル信号に変換される。そして、このデ
ジタル信号に変換されたR信号、G信号、B信号は、シ
リアルにLOG/LN判定器44に与えられる。このL
OG/LN判定器44では、R信号、G信号、B信号の
データ量を所定の閾値と比較することによって、各画素
より出力される信号毎に、対数変換されて出力された信
号か、線形変換されて出力された信号かの判定が行われ
る。
【0062】即ち、図8のグラフに示すように、被写体
輝度の対数をとった値がln(X)以上となる高輝度域で
は、固体撮像素子42に出力される信号は対数変換され
た信号となり、又、被写体輝度の対数変換値がln(X)
以下となる低輝度域では、固体撮像素子42に出力され
る信号は線形変換された信号となる。尚、図8及び図9
のグラフは、それぞれ、被写体輝度を表す横軸が、対数
値で表される片対数グラフである。
【0063】よって、LOG/LN判定器44におい
て、被写体輝度の対数変換値ln(X)に対して割り付け
られたデータ量Yと比較することによって、対数変換さ
れて出力された信号か、線形変換されて出力された信号
かの判定が行われる。具体的に、例えば、データ量がY
未満の信号が線形変換されて出力された信号と判定さ
れ、又、データ量がY以上の信号が対数変換されて出力
された信号と判定される。
【0064】又、このLOG/LN判定器44では、固
体撮像素子42より出力されるR信号、G信号、B信号
に同期したクロックが与えられ、R信号、G信号、B信
号をそれぞれ選択して出力する。このようにLOG/L
N判定器44より選択出力されたR信号が対数変換器4
5a又は画像処理器46aに、G信号が対数変換器45
b又は画像処理器46bに、B信号が対数変換器45c
又は画像処理器46cに、それぞれ送出される。
【0065】対数変換器45a〜45cには、線形変換
されたR信号、G信号、B信号のそれぞれが入力され
る。そして、この対数変換器45a〜45cでは、入力
された信号に対して、対数変換を施す。しかしながら、
図8のグラフのようにデータ量が割り付けられていると
き、データ量Yより小さい線形変換された信号のデータ
量を単に対数変換しただけでは、図9(a)のグラフの
ように、被写体輝度の対数変換値ln(X)より小さい部
分の傾きと、被写体輝度の対数変換値ln(X)より大き
い部分の傾きとが異なり、被写体輝度の対数変換値ln
(X)で不連続になる。
【0066】よって、連続性を持たせるように、被写体
輝度の対数変換値ln(X)より小さい部分の傾きを被写
体輝度の対数変換値ln(X)より大きい部分の傾きと等
しくなるようにするために、データ量Y未満の線形変換
された信号のデータ量を対数変換した後、この対数変換
値に所定の係数を乗算するなどして、図9(b)のグラ
フのように0〜Y−1のデータ量の割付を行う。このよ
うにして、対数変換器45aでは、固体撮像素子42が
線形変換して得たR信号を、対数変換器45bでは、固
体撮像素子42が線形変換して得たG信号を、対数変換
器45cでは、固体撮像素子42が線形変換して得たB
信号を、それぞれ対数変換された信号に変換した後、デ
ータ量0〜Y−1の間で割付を行う。
【0067】このようにして、対数変換器45a〜45
cで対数変換された後にデータ量0〜Y−1に割り付け
られたR信号、G信号、B信号が、それぞれ、画像処理
器46a〜46cに送出される。よって、画像処理器4
6aには、LOG/LN判定器44及び対数変換器45
aより対数変換されたR信号が、画像処理器46bに
は、LOG/LN判定器44及び対数変換器45bより
対数変換されたG信号が、画像処理器46cには、LO
G/LN判定器44及び対数変換器45cより対数変換
されたB信号が、それぞれ送出される。
【0068】この画像処理器46a〜46cでは、R信
号、G信号、B信号それぞれについて、そのデータ量毎
の画素数を表すヒストグラム(輝度分布に相当する)を
求めて、それぞれのヒストグラムに基づいてデータ量の
変換を行う。即ち、求めたヒストグラムにおいて、その
画素数が所定の画素数x1を超えるデータ量であって最
低となるRGB信号のデータ量が新たに0に割り付けら
れるとともに、その画素数が所定の画素数x2を超える
データ量であって最高となるRGB信号のデータ量が新
たに255に割り付けられた新たなヒストグラムとなる
ようにデータの変換を行う。
【0069】尚、この所定の画素数x1,x2は、RG
B信号それぞれについて、ヒストグラムを求めるために
使用される全画素数に対して0.1〜1%の割合となる
画素数である。画素数x1,x2は同じ値でも良いし、
異なる値でも良い。同じ値であれば処理が簡単になり、
異なる値であればヒストグラムの形状に応じた適切な処
理を行うことが可能となる。図11では両者が同じ値で
ある(xとする)ものとし、又、所定の色信号、例え
ば、R信号に関する分布図を示している。
【0070】例えば、図11(a)のようなヒストグラ
ムを描く色信号(ここではR信号)が、画像処理器46
aに入力されたとき、所定の画素数xを超える本来の輝
度分布(Da〜Db)が認識される。そして、画像処理
器46aに入力される際Da〜Dbの範囲に存在してい
たR信号の輝度分布が、図11(b)のように0〜25
5の範囲の輝度分布に割り付けられるようにデータが変
換される。データ変換は、上記の実効的な輝度分布領域
(Da〜Dbの領域)が、0〜255の範囲に拡大され
るように適宜データを補間しながら行えばよい。
【0071】即ち、図11(a)のようなヒストグラム
を描くとき、所定の画素数x以下となるデータ量を表
す、Daより小さいデータ量の分布及びDbより大きい
データ量の分布が除去される。所定の画素数x以下とな
るデータ量を表す分布が除去されたヒストグラムを被写
体のR信号におけるヒストグラムと見なし、図11
(b)のように、その最小値及び最大値がそれぞれ0、
255となるように、そのヒストグラムを表す輝度範囲
におけるR信号のデータ量の割付を行う。上記の処理
を、G信号及びB信号について、画像処理器46b,4
6cにおいて行われる(図10参照)。
【0072】よって、画像処理器46a〜46cにおい
て、R信号、G信号、B信号それぞれの被写体の輝度範
囲にほぼ相当する実効的な輝度範囲が、固体撮像装置の
出力側のダイナミックレンジと一致するように、上述し
たようなR信号、G信号、B信号それぞれのデータ変換
が行われる。そして、このように処理されたR信号、G
信号、B信号が画像合成器45に出力される。このと
き、データ変換による割付によって各色信号の実効的な
輝度範囲が互いに一致させられるため、カラーバランス
のとれた信号となる。そして、画像合成器47では、画
像処理器46a〜46cのそれぞれから出力されるR信
号、G信号、及びB信号を合成して、1枚のカラー画像
を再生するための1つの映像信号を生成する(図10参
照)。
【0073】しかしながら、この割付が行われたRGB
信号が合成されて生成された映像信号が、例えば、高輝
度部分に白キズの画素からの出力を有する図12(a)
のようなヒストグラムを描くR信号が、画像処理器46
aに入力されたとき、この白キズの画素数が所定の画素
数x以上である場合、この白キズによる分布を含む輝度
分布が被写体の輝度分布として認識される。そのため、
1度目の割付を施したとき、白キズの画素から出力され
るR信号のデータ量に相当するDcが、図12(b)の
ようにデータ量255に割り付けられる。よって、画像
処理器46aに入力される際Da〜Dcの範囲に存在し
ていたR信号の輝度分布が、割付によって、図12
(b)のように0〜255の範囲の輝度分布に割り付け
られる。
【0074】このように、白キズの画素又は黒キズの画
素が所定の画素数より多いとき、画像処理器46a〜4
6cにおいて処理されたRGB信号において、白キズの
画素からの信号のデータ量が最大値に、又は、黒キズの
画素からの信号のデータ量が最小値に割り付けられる。
よって、画像処理器46a〜46cでの割付終了後、無
効なデータ量となる領域を有した信号として、RGB信
号が2つの分布に分かれたヒストグラムを形成するた
め、画像合成器47で合成された映像信号も白キズや黒
ツブレを有する2つの分布に分かれたヒストグラムを形
成することがある。
【0075】そこで、画像調整器48において、2度目
の割付を行うことにより、この問題を回避する。例え
ば、映像信号が、図13(a)のように、最大のデータ
量255近傍において、無効なデータ量となる領域DA
を有する場合、最大のデータ量255よりデータ量の小
さい領域0〜Dbの間に形成されるヒストグラムが実際
の被写体より得られるヒストグラムである。
【0076】そこで、このように実際の被写体より得ら
れる映像信号のヒストグラムのダイナミックレンジと、
固体撮像装置の出力側のダイナミックレンジを一致させ
るために、画像調整器48cにおいて、映像信号それぞ
れの無効なデータ量となる領域が除去される。そして、
この無効なデータ量となる領域が除去されたヒストグラ
ムの最小のデータ量と最大のデータ量とがそれぞれ、デ
ータ量0,255に対応するように、映像信号のデータ
量の割付が施される。即ち、図13(a)の無効なデー
タ量となる領域が除去されたヒストグラムの最小のデー
タ量0及び最大のデータ量Dbがそれぞれ、図13
(b)のように、データ量0,255となるように、デ
ータ量の割付が施される。
【0077】このとき、画像合成器47より与えられた
映像信号によって生成されるそれぞれのヒストグラムに
おいて、最小のデータ量となる位置から所定のデータ量
分、離れた位置までに、所定の画素数x以下となるデー
タ量が所定の範囲以上続く無効なデータ量となる領域が
存在する場合、この無効なデータ量となる領域よりもデ
ータ量が大きい領域において、所定の画素数xを超える
データ量の最小値を最小のデータ量0に割り付ける。
【0078】又、画像合成器47より与えられた映像信
号によって生成されるそれぞれのヒストグラムにおい
て、最大のデータ量となる位置から所定のデータ量分離
れた位置までに、所定の画素数x以下となるデータ量が
所定の範囲以上続く無効なデータ量となる領域が存在す
る場合、この無効なデータ量となる領域よりもデータ量
が小さい領域において、所定の画素数xを超えるデータ
量の最大値を最大のデータ量255に割り付ける。尚、
この所定の画素数xは、映像信号について、ヒストグラ
ムを求めるために使用される全画素数に対して0.1〜
1%の割合となる画素数である。
【0079】このようにして、画像処理器46a〜46
cでカラーバランスされたRGB信号が、画像合成器4
7で1つの映像信号に合成された後、画像調整器48で
再度割り付けられることによって映像信号の階調が調整
されて、白バランス及び黒バランスが調整される。この
ような画像処理器46a〜46cでのRGB信号のデー
タ量の割付処理及び画像調整器48での映像信号のデー
タ量の割付処理は、数フィールド又は数フレームに一度
行うことができる。
【0080】尚、画像処理器46a〜46cにおいて、
RGB信号それぞれに対して、上述したデータ量の割付
処理を行った後、画像調整器48でのデータ量の割付処
理と同様の処理を行うことで、画像処理器46a〜46
cにおいて、RGB信号それぞれの輝度分布に存在する
白キズや黒ツブレを除去するようにしても構わない。
【0081】このように、AD変換器43より出力され
るRGB信号それぞれのデジタル信号全てを、固体撮像
素子42で対数変換された信号と同一特性のデジタル信
号に変換できるため、画像処理器46a〜46c後段の
各処理回路において、対数変換された信号として全ての
信号を処理することができる。よって、LOG/LN判
定器44及び対数変換器45a〜45cから出力される
全ての信号に対して、同一の信号処理を施すことによっ
て、適切な白バランス、黒バランス、カラーバランスを
得ることができる。
【0082】<第2の実施形態>第2の実施形態の固体
撮像装置について、図面を参照して説明する。図14
は、本実施形態の固体撮像装置の内部構成を示すブロッ
ク図である。尚、本実施形態の固体撮像装置において、
図7の固体撮像装置と同一の目的で使用する部分につい
ては同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は省略
する。
【0083】図14の固体撮像装置は、対数変換器45
a〜45cの代わりに、LOG/LN判定器44で対数
変換時に得られた信号であると判定されたデジタル信号
を線形変換する線形変換器45x〜45zが設けられ
る。その他の構成については、第1の実施形態の固体撮
像装置(図7)と同様の構成となる。よって、以下で
は、第1の実施形態の固体撮像装置と構成の異なる線形
変換器45x〜45z前後の部分について説明し、その
他の部分については、その詳細な説明は省略する。
【0084】AD変換器43で256階調のデジタル信
号に変換されたR信号、G信号、B信号が、LOG/L
N判定器44で、データ量を所定の閾値と比較すること
によって、各画素より出力される信号毎に、対数変換さ
れて出力された信号か、線形変換されて出力された信号
かの判定される。即ち、被写体輝度値Xに対して割り付
けられたデータ量Yと比較することによって、対数変換
されて出力された信号か、線形変換されて出力された信
号かの判定が行われる。
【0085】よって、図14(a)のグラフで表される
ように、データ量がY未満の信号が被写体輝度値X未満
の低輝度域の信号で線形変換されて出力された信号と判
定され、又、データ量がY以上の信号が被写体輝度値X
以上の高輝度域の信号で対数変換されて出力された信号
と判定される。又、このLOG/LN判定器44では、
固体撮像素子42より出力されるR信号、G信号及びB
信号に同期したクロックが与えられ、R信号、G信号、
B信号をそれぞれ選択して出力する。
【0086】線形変換器45x〜45zには、対数変換
されたR信号、G信号、B信号のそれぞれが入力され
る。そして、この線形変換器45x〜45zでは、入力
された信号に対して、指数変換を施す。しかしながら、
図14(a)のグラフのようにデータ量が割り付けられ
ているとき、データ量Y以上の対数変換された信号のデ
ータ量を単に指数変換して線形変換された信号に変換し
ただけでは、図14(b)のグラフのように、被写体輝
度値Xより小さい部分の傾きと、被写体輝度値Xより大
きい部分の傾きとが異なり、被写体輝度値Xで不連続に
なる。
【0087】よって、連続性を持たせるように、被写体
輝度値Xより大きい部分の傾きを被写体輝度値Xより小
さい部分の傾きと等しくなるようにするために、データ
量Yより大きい対数変換された信号のデータ量を指数変
換して線形変換された信号に変換した後、所定の係数を
乗算し、平行移動を行うなどして、図14(c)のグラ
フのようY〜255のデータ量の割付を行う。このよう
にして、線形変換器45xでは、固体撮像素子42が対
数変換して得たR信号を、線形変換器45yでは、固体
撮像素子42が対数変換して得たG信号を、線形変換器
45zでは、固体撮像素子42が対数変換して得たB信
号を、それぞれ上述のように線形変換された信号に変換
した後、データ量Y〜255の間で割付を行う。
【0088】このようにして、線形変換器45x〜45
zで指数変換された後にデータ量Y〜255に割り付け
られたR信号、G信号、B信号が、それぞれ、画像処理
器46x〜46zに送出される。よって、画像処理器4
6xには、LOG/LN判定器44及び線形変換器45
xより線形変換されたR信号が、画像処理器46yに
は、LOG/LN判定器44及び線形変換器45yより
線形変換されたG信号が、画像処理器46zには、LO
G/LN判定器44及び線形変換器45zより線形変換
されたB信号が、それぞれ送出される。
【0089】この画像処理器46x〜46z以降の回路
の動作については、第1の実施形態の固体撮像装置と同
様の動作を行い、線形変換されたRGB信号が画像処理
器46x〜46zで1度データ量の割付が行われた後、
画像合成器47で映像信号に合成された後、画像調整器
48で再びデータ量の割付が行われる。
【0090】このように、AD変換器43より出力され
るRGB信号それぞれのデジタル信号全てを、固体撮像
素子42で線形変換された信号と同一特性のデジタル信
号に変換できるため、画像処理器46x〜46z後段の
各処理回路において、線形変換された信号として全ての
信号を処理することができる。よって、同一の信号処理
を施すことによって、適切な白バランス、黒バランス、
カラーバランスを得ることができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によると、固体撮像素子より線形
変換動作によって得られた電気信号と対数変換動作によ
って得られた電気信号が混合されて出力されるとき、判
定器によって、いずれの変換動作によって得られた電気
信号か判定することができる。そして、対数変換器にお
いて、線形変換動作によって得られた電気信号を対数変
換動作によって得られた電気信号と同等の信号レベルに
変換された電気信号とされるため、全ての電気信号を、
対数変換動作によって得られた電気信号として、後段の
各処理回路に出力することができる。或いは、線形変換
器において、対数変換動作によって得られた電気信号を
線形変換動作によって得られた電気信号と同等の信号レ
ベルに変換された電気信号とされるため、全ての電気信
号を、線形変換動作によって得られた電気信号として、
後段の各処理回路に出力することができる。よって、後
段の処理回路では、統一された処理動作を行うことがで
きるため、回路構成及び処理動作を簡単化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像装置に備えられた固体撮像素
子の内部構成の一例を示すブロック回路図。
【図2】図1の固体撮像素子の一部を示す図。
【図3】図1の固体撮像素子内に設けられた画素の内部
構成の一例を示す回路図。
【図4】図3の画素の動作を示すタイミングチャート。
【図5】図1の固体撮像素子内に設けられた画素の内部
構成の一例を示す回路図。
【図6】図5の画素の動作を示すタイミングチャート。
【図7】第1の実施形態の固体撮像装置の内部構成を示
すブロック図。
【図8】LOG/LN判定器に入力される信号の様子を
示すグラフ。
【図9】対数変換器の動作を説明するためのグラフ。
【図10】処理動作を説明するためのRGB信号のヒス
トグラムの一例を示す図。
【図11】色信号のヒストグラムの一例を示す図。
【図12】色信号のヒストグラムの一例を示す図。
【図13】映像信号のヒストグラムの一例を示す図。
【図14】第2の実施形態の固体撮像装置の内部構成を
示すブロック図。
【図15】LOG/LN判定器及び線形変換器の動作を
説明するためのグラフ。
【符号の説明】
41 赤外線カットフィルタ 42 固体撮像素子 43 AD変換器 44 LOG/LN判定器 45a〜45c 対数変換器 45x〜45z 線形変換器 46a〜46c,46x〜46z 画像処理器 47 画像合成器 48 画像調整器
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Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の輝度によって、入射光量に対し
    て線形的に変換した電気信号を出力する第1状態と、入
    射光量に対して自然対数的に変換した電気信号を出力す
    る第2状態との間で動作状態を切り換える複数の画素を
    備えた固体撮像素子と、 前記各画素からの電気信号が、前記画素が前記第1状態
    で動作したときに出力された電気信号であるか否かを判
    定する出力判定器と、 該出力判定器で、前記画素が前記第1状態で動作したと
    きに出力された電気信号と判定された電気信号の信号レ
    ベルを、前記画素が前記第2状態で動作したときに出力
    された電気信号に対応した信号レベルに変換する対数変
    換器と、 を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記出力判定器の判定に用いる所定の閾
    値をYとするとき、 前記対数変換器が、前記出力判定器より与えられた電気
    信号を対数変換した後、0乃至Y又はY近傍の値に対応
    する信号レベルに割付を行うことを特徴とする請求項1
    に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記固体撮像素子が複数の色フィルタを
    備えて、複数種類の色信号を前記各画素より出力すると
    き、 前記出力判定器が、前記色信号の種類毎に抽出して出力
    するとともに、 前記対数変換器が、前記色信号の種類毎に処理を行って
    出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記固体撮像素子から出力される電気信
    号をデジタル信号に変換するA/D変換器を更に備え、 前記対数変換器は前記A/D変換器による変換後のデジ
    タル信号に対して信号レベルの変換を行うことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記出力判定器は、前記A/D変換器に
    よる変換後のデジタル信号に対して信号レベルの変換を
    行うことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 被写体の輝度によって、入射光量に対し
    て線形的に変換した電気信号を出力する第1状態と、入
    射光量に対して自然対数的に変換した電気信号を出力す
    る第2状態との間で動作状態を切り換える複数の画素を
    備えた固体撮像素子と、 前記各画素からの電気信号が、前記画素が前記第2状態
    で動作したときに出力された電気信号であるか否かを判
    定する出力判定器と、 該出力判定器で、前記画素が前記第2状態で動作したと
    きに出力された電気信号と判定された電気信号の信号レ
    ベルを、前記画素が前記第1状態で動作したときに出力
    された電気信号に対応した信号レベルに変換する線形変
    換器と、 を有することを特徴とする固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記出力判定器の判定に用いる所定の閾
    値をYとし、信号レベルの最大値をYMとするとき、 前記線形変換器が、前記出力判定器より与えられた電気
    信号を指数変換した後、Y又はY近傍の値乃至YMに対
    応する信号レベルに割付を行うことを特徴とする請求項
    6に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記固体撮像素子が複数の色フィルタを
    備えて、複数種類の色信号を前記各画素より出力すると
    き、 前記出力判定器が、前記色信号の種類毎に抽出して出力
    するとともに、 前記線形変換器が、該色信号の種類毎に処理を行って出
    力することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の
    固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記固体撮像素子から出力される電気信
    号をデジタル信号に変換するA/D変換器を更に備え、 前記線形変換器は前記A/D変換器による変換後のデジ
    タル信号に対して信号レベルの変換を行うことを特徴と
    する請求項6〜請求項8のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記出力判定器は、前記A/D変換器
    による変換後のデジタル信号に対して信号レベルの変換
    を行うことを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 前記出力判定器が、前記各画素からの
    電気信号の信号レベルを所定の閾値と比較し、 信号レベルが前記所定の閾値より低いとき、前記画素が
    前記第1状態で動作したときに出力された電気信号であ
    ると判定し、 信号レベルが前記所定の閾値より高いとき、前記画素が
    前記第2状態で動作したときに出力された電気信号であ
    ると判定することを特徴とする請求項1〜請求項10の
    いずれかに記載の固体撮像装置。
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