JP2002221384A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002221384A
JP2002221384A JP2001014357A JP2001014357A JP2002221384A JP 2002221384 A JP2002221384 A JP 2002221384A JP 2001014357 A JP2001014357 A JP 2001014357A JP 2001014357 A JP2001014357 A JP 2001014357A JP 2002221384 A JP2002221384 A JP 2002221384A
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JP
Japan
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temperature
refrigerator
low
refrigerant
temperature side
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JP2001014357A
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English (en)
Inventor
Tsuneyoshi Cho
張  恒良
I Chin
イ チン
Takashi Nishimoto
貴志 西本
Masaaki Masuda
雅昭 増田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Priority to CN01814400A priority patent/CN1447890A/zh
Priority to CA002420028A priority patent/CA2420028A1/en
Priority to EP01955705A priority patent/EP1312875A4/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/003General constructional features for cooling refrigerating machinery

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換効率が良く、大容量で低電力消費の冷
蔵庫を提供することである。 【解決手段】 低温側熱交換部10において、スターリ
ング冷凍機1の低温部3に発生した冷熱は、低温側凝縮
器4に伝達され、冷媒はほとんどが液化される。その液
体と気体が混合した冷媒は、低温側凝縮器4と気液分離
器6の高低差を利用して、銅管12を通じて低温側気液
分離器6に導入され、そこで液体が溜められる。気液分
離器6の底面から銅管13を通じて低温側蒸発器5に導
入された液体の冷媒は、その冷熱を低温側蒸発器5の壁
面を通じて冷蔵庫庫内の空気と熱交換し、冷蔵庫庫内に
冷気を発生させるとともに蒸発する。高温側熱交換部1
1においても同様の原理で温熱を放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、冷凍・空調機器の作動媒
体としてCFC(特定フロン)及びHCFC系冷媒が用
いられてきたが、既にCFC系冷媒は全廃されており、
HCFC系冷媒もオゾン層保護の国際条約により規制さ
れている。また、新しく開発されたHFC系冷媒は、オ
ゾン層を破壊しないが地球温暖化係数が二酸化炭素の数
百から数千倍という強力な温暖化物質であり、排出規制
の対象となっている。
【0003】そこで、上記のような冷媒を作動媒体とす
る蒸気圧縮式冷凍サイクルに代わる技術の一つとして、
逆スターリングサイクルを利用して冷熱を発生するスタ
ーリング冷凍機の研究が進められている。このスターリ
ング冷凍機は、地球環境に影響を及ぼすことのないヘリ
ウム等の不活性ガスを作動媒体としており、外部動力に
よりピストンとディスプレーサとを動作させて作動媒体
の圧縮・膨張過程を繰り返し、高温熱源(一般的に環境
雰囲気)への放熱と低温熱源(冷熱利用側)からの吸熱
を行うものである。
【0004】更に、このスターリング冷凍機内部に設け
られたいわゆる内部熱交換器の形状と大きさにより、ウ
ォームセクションと呼ばれる高温部とコールドヘッドと
呼ばれる低温部との表面積が限定されることが特徴であ
り、ここで効率よく温熱を高温部から環境雰囲気へ、冷
熱を低温部から冷熱利用側へ搬送することが重要とな
る。
【0005】次に、スターリング冷凍機の低温部の冷熱
を冷熱利用側へ伝達するために、特開平11−2234
04号公報及び特開2000−18748号公報等に開
示されているような構成が提案されている。まず、特開
平11−223404号公報に開示されている構成で
は、エチルアルコール等を冷媒とし、ポンプで循環する
冷媒の顕熱を介して冷熱利用機器に冷熱を搬送すること
を特徴としている。
【0006】そして、特開2000−18748号公報
に開示されている構成では、基板部と該基板部に設けら
れたフィンからなる熱交換器をスターリング冷凍機の低
温部に密着させるとともに、該熱交換器を冷蔵庫庫内の
冷気循環回路に設けることにより、低温部の冷熱を冷蔵
庫庫内に伝達することを特徴としている。また、スター
リング冷凍機の高温部の温熱を放熱するために、特開平
11−223404号公報に開示されている構成では、
水又は空気を利用して直接的に高温部を冷却することが
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−223404号公報の構成では、冷媒の顕熱を利
用して冷熱を伝達するため、冷媒の循環回路内に温度差
が生じ、即ちスターリング冷凍機の低温部と冷熱利用側
に温度差が生じ、熱伝達効率が悪いという問題がある。
そして、冷媒に用いられるエチルアルコールは、引火点
が低く(約12.8℃)、揮発性に富むので取り扱いに
注意を要する。更に、エチルアルコールの−40〜−5
0℃における粘性は常温下の水の粘性と比較して約10
0倍も高いので、循環ポンプの負荷が大きくなり、スタ
ーリング冷却装置のエネルギー効率の低下にも繋がる。
【0008】また、特開2000−18748号公報の
構成では、冷熱を冷媒を介さず、基板部に設けられたフ
ィンを介して直接的に空気と熱交換しているが、冷熱の
発生が大きく(例えば200W以上)なると、基板部を
低温部の温度付近に保つことが難しく、熱伝達効率が悪
いという問題がある。その原因としては、上述のように
逆スターリングサイクルを効率よく実現できるスターリ
ング冷凍機は、低温部の大きさが限定され、コンパクト
にできているため熱伝達率の小さい空気との熱交換に必
要となる大きな表面積が直接に提供できないからである
と考えられる。ここで、低温部と密着する基板部を大き
くすると、基板部の温度を一様に保つことができず、低
温部から離れるにつれ温度が高くなる。
【0009】そして、スターリング冷凍機の高温部の放
熱技術に関して、特開平11−223404号公報に開
示されている構成では、水冷の場合は、水を循環させる
外部動力が必要である。また、空冷の場合は、上記と同
様に高温部も熱交換器の大きさが限定されているため、
熱伝達効率を良くするには、熱交換器の表面積や風量を
大きくしなければならない。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑み、熱交換効
率が良く、大容量で低電力消費の冷蔵庫を提供すること
を目的とする。また、人体及び地球環境に優しい冷蔵庫
を提供することも目的とする。更に、庫内の冷気を有効
に利用することができる冷蔵庫を提供することも目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、スターリング冷凍機を備えた冷蔵庫
であって、前記スターリング冷凍機の冷熱発生源である
低温部より低位置に、冷熱を冷蔵庫庫内へ提供する低温
側蒸発器を設け、該低温側蒸発器と前記低温部との間を
冷媒が循環可能に回路を設け、前記冷媒は、前記低温部
で冷熱を得て液化し、前記低温側蒸発器までは前記低温
部と低温側蒸発器との高低差により流れ、前記低温側蒸
発器内で気化して冷熱を提供し、前記低温部までは気化
したまま流れることを特徴とするものである。
【0012】第2の発明は、スターリング冷凍機を備え
た冷蔵庫であって、前記スターリング冷凍機の温熱発生
源である高温部より高位置に、温熱を冷蔵庫庫外へ放出
する高温側凝縮器を設け、該高温側凝縮器と前記高温部
との間を冷媒が循環可能に回路を設け、前記冷媒は、前
記高温部で温熱を得て気化し、前記高温側凝縮器までは
気化したまま流れ、前記高温側凝縮器内で液化して温熱
を放出し、前記高温部までは前記高温側凝縮器と高温部
との高低差により流れることを特徴とするものである。
【0013】第3の発明は、スターリング冷凍機を備え
た冷蔵庫であって、前記スターリング冷凍機の冷熱発生
源である低温部より低位置に、冷熱を冷蔵庫庫内へ提供
する低温側蒸発器を設け、該低温側蒸発器と前記低温部
との間を第1の冷媒が循環可能に回路を設け、前記第1
の冷媒は、前記低温部で冷熱を得て液化し、前記低温側
蒸発器までは前記低温部と低温側蒸発器との高低差によ
り流れ、前記低温側蒸発器内で気化して冷熱を提供し、
前記低温部までは気化したまま流れる一方、前記スター
リング冷凍機の温熱発生源である高温部より高位置に、
温熱を冷蔵庫庫外へ放出する高温側凝縮器を設け、該高
温側凝縮器と前記高温部との間を第2の冷媒が循環可能
に回路を設け、前記第2の冷媒は、前記高温部で温熱を
得て気化し、前記高温側凝縮器までは気化したまま流
れ、前記高温側凝縮器内で液化して温熱を放出し、前記
高温部までは前記高温側凝縮器と高温部との高低差によ
り流れることを特徴とするものである。
【0014】第4の発明は、第1又は第3の発明におい
て、前記低温部から低温側蒸発器へ冷媒が流れる回路上
に、前記気化した冷媒と液化した冷媒とを分離する低温
側気液分離器を設けたことを特徴とするものである。
【0015】第5の発明は、第2又は第3の発明におい
て、前記高温側凝縮器から高温部へ冷媒が流れる回路上
に、前記気化した冷媒と液化した冷媒とを分離する高温
側気液分離器を設けたことを特徴とするものである。
【0016】第6の発明は、第1又は第4の発明におい
て、前記冷媒は、二酸化炭素とするものである。
【0017】第7の発明は、第2又は第5の発明におい
て、前記冷媒は、水とするものである。
【0018】第8の発明は、第3の発明において、前記
第1の冷媒は、二酸化炭素とし、前記第2の冷媒は、水
とするものである。
【0019】第9の発明は、第1〜8の何れかの発明に
おいて、冷蔵庫庫内の構成は、上部が冷蔵室、中部が野
菜室、下部が冷凍室とするものである。
【0020】第10の発明は、第9の発明において、冷
蔵庫庫内で冷熱は、冷気として前記冷凍室と前記冷蔵室
の両方に導入され、前記冷蔵室の冷気が更に前記野菜室
に導入されることを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の冷蔵庫の冷凍シ
ステムの概念図である。まず、その構成について説明す
る。この冷凍システムは、冷熱発生源である低温部3と
温熱発生源である高温部2とを有したスターリング冷凍
機1と、低温側熱交換部10と、高温側熱交換部11と
からなる。そして、低温側熱交換部10は、低温部3に
銅管を巻回した低温側凝縮器4と、低温側凝縮器4と銅
管12で繋がれ低温部3より低位置にある低温側気液分
離器6と、気液分離器6の底面から銅管13で繋がれ更
に低位置にある低温側蒸発器5と、低温側蒸発器5と低
温側凝縮器4とを繋ぐ銅管14とから構成される循環回
路である。この回路内には二酸化炭素が冷媒として封入
されている。
【0022】なおスターリング冷凍機1は、従来品を用
いることができ、例えば1つのパワーピストンと1つの
ディスプレーサ(不図示)が同軸上に配設され、パワー
ピストンの駆動には、リニアモータ(不図示)が用いら
れるスターリング冷凍機等を用いることができる。
【0023】一方、高温側熱交換部11は、高温部2に
銅管を巻回した高温側蒸発器7と、高温側蒸発器7と銅
管15で繋がれ高温部2より高位置にある高温側凝縮器
8と、高温側凝縮器8から銅管16で繋がれ高温側凝縮
器8より低位置にあり高温部2より高位置にある気液分
離器9と、気液分離器9の底面と高温側蒸発器7とを繋
ぐ銅管17とから構成される循環回路である。この回路
内には水が冷媒として封入されている。
【0024】次に、低温側熱交換部10の動作について
説明する。低温部3に発生した冷熱は、低温側凝縮器4
に伝達され、冷媒はほとんどが液化される。その液体と
気体が混合した冷媒は、低温側凝縮器4と気液分離器6
の高低差を利用して、銅管12を通じて低温側気液分離
器6に導入され、そこで液体が溜められる。気液分離器
6の底面から銅管13を通じて低温側蒸発器5に導入さ
れた液体の冷媒は、その冷熱を低温側蒸発器5の壁面を
通じて冷蔵庫庫内の空気と熱交換し、冷蔵庫庫内に冷気
を発生させるとともに蒸発する。
【0025】そして、気化した冷媒は、低温側蒸発器5
と低温側凝縮器4との、高低差と、気体と液体の比重差
による圧力差とによって、銅管14を通じて低温側凝縮
器4に送られる。以上の動作を繰り返すことにより、冷
媒を循環させる外部動力なしに、冷蔵庫庫内へ冷熱を供
給できるので、低電力消費の冷蔵庫を実現することがで
きる。
【0026】このように、冷媒の気化及び液化による潜
熱を利用しているので、顕熱を利用する場合よりも熱伝
達効率がよく、低温部3の冷熱を低温側蒸発器5に効率
よく伝達でき、冷蔵庫の熱交換効率を向上することがで
きる。また、低温側凝縮器4と低温側蒸発器5の大きさ
は任意に設定できるので、逆スターリングサイクルの効
率から大きさが限定されている低温部3の冷熱を冷蔵庫
庫内の熱伝達率の小さい空気に効率よく伝達することが
でき、大容量の冷蔵庫を実現することができる。更に、
冷媒として不燃性、無毒性の自然冷媒である二酸化炭素
を用いているので、人体及び地球環境に優しい冷蔵庫を
提供することができる。
【0027】次に、高温側熱交換部11の動作について
説明する。高温部2に発生した温熱は、高温側蒸発器7
に伝達され、冷媒は気化される。その気体の冷媒は、高
温側蒸発器7と高温側凝縮器8の高低差を利用して、銅
管15を通じて高温側凝縮器8に導入され、その温熱を
高温側凝縮器8の壁面を通じて冷蔵庫庫外の空気と熱交
換するとともに液化される。
【0028】この液体と気体が混合した冷媒は、高温側
凝縮器8の底面から銅管16を通じて高温側気液分離器
9に導入され、そこで液体が溜められる。そして液体の
冷媒は、高温側気液分離器9と高温側蒸発器7の高低差
を利用して、銅管17を通じて高温側蒸発器7に導入さ
れる。以上の動作を繰り返すことにより、冷媒を循環さ
せる外部動力なしに、冷蔵庫庫外へ温熱を放出できるの
で、低電力消費の冷蔵庫を実現することができる。
【0029】このように、冷媒の液化及び気化による潜
熱を利用しているので、顕熱を利用する場合よりも熱伝
達効率がよく、高温部2の温熱を高温側凝縮器8に効率
よく伝達でき、冷蔵庫の熱交換効率を向上することがで
きる。また、高温側蒸発器7と高温側凝縮器8の大きさ
は任意に設定できるので、逆スターリングサイクルの効
率から大きさが限定されている高温部2の温熱を冷蔵庫
庫外の熱伝達率の小さい空気に効率よく伝達することが
できる。更に、冷媒として不燃性、無毒性の自然冷媒で
ある水を用いているので、人体及び地球環境に優しい冷
蔵庫を提供することができる。
【0030】なお、低温側気液分離器6、高温側気液分
離器9は、冷媒の循環流量を促進するために設けてあ
り、必ずしも必要とはしない。また、冷媒の循環流量
は、低温部3と低温側蒸発器5、又は高温部2と高温側
凝縮器8との高低差を最適化することで決定される。
【0031】なお、低温側蒸発器5と高温側凝縮器8の
形状は、箱体とするのが最も簡略化した形状であるが、
例えば、フィン−チューブ型にすれば表面積が大きくな
り熱交換効率が向上する。
【0032】また、低温側凝縮器4と高温側蒸発器7
は、それぞれ低温部3と高温部2に、着脱可能に密着、
ロー付け、又は一体化することができる。他の形状とし
ては、低温部3又は高温部2を内部に空洞を有したドー
ナツ形状とすることで空洞部に冷媒を循環させ、低温側
凝縮器又は高温側蒸発器を兼ねてもよい。
【0033】上述の低温側熱交換部10、又は高温側熱
交換部11を備えた冷凍システムは、食品流通、環境試
験、医療、バイオ産業、半導体製造等の産業用、又は家
庭用機器等のあらゆる産業分野に使用できる汎用性の高
い冷凍システムである。
【0034】図2に、上記冷凍システムを搭載した冷蔵
庫18の概念図を示す。冷蔵庫18の背面の中部にスタ
ーリング冷凍機1を、冷蔵庫18の背面の下部に低温側
熱交換部10を、冷蔵庫18の背面の上部に高温側熱交
換部11をそれぞれ配設している。そして、低温側蒸発
器5は、冷蔵庫18の庫内の冷気ダクト19に内設さ
れ、高温側凝縮器8は、冷蔵庫18の庫外の空気ダクト
20に内設される。冷蔵庫18の庫内の構成は、上部が
冷蔵室21、中部が野菜室22、下部が冷凍室23であ
る。冷気ダクト19は、冷蔵室21、野菜室22、及び
冷凍室23と連通しており、また、冷蔵室21と野菜室
22とが連通している。
【0035】スターリング冷凍機1が起動すると、上述
のように高温部2で発生した温熱が高温側凝縮器8を通
じて空気と熱交換される。このとき、ファン24により
空気ダクト20内の温かい空気が冷蔵庫18の庫外へ排
出されるとともに、冷蔵庫18の庫外の空気が取り込ま
れ、熱交換を促進させている。なお、ファン24は必ず
しも必要はなく、空気ダクト20と冷蔵庫18の庫外と
の空気の対流は、自然対流としてもよい。
【0036】一方、低温部3で発生した冷熱は、上述の
ように低温側蒸発器5を通じて冷気ダクト19内の空気
と熱交換される。このとき、ファン25により冷気ダク
ト19内の冷気が、冷凍室23に送風されるとともに、
一部の冷気が冷蔵室21に送風される。冷蔵室21に送
風された冷気は、野菜室22へ送られ、更に、冷気ダク
ト19を通じて再び低温側蒸発器5の付近へ送られる。
【0037】また、低温側蒸発器5の除霜によりドレン
水は、冷蔵庫18の下部に設けられたドレン水排出口2
6から冷蔵庫18の庫外へ排出される。
【0038】このように、縦置きの大型冷蔵庫に冷凍シ
ステムを搭載することにより、冷蔵庫の高さを有効に利
用して低温側熱交換部10及び高温側熱交換部11を配
置することができる。更に、低温側蒸発器5に最も近い
場所を冷凍室23、冷蔵室21の下に野菜室22を配置
することで、冷蔵庫18の庫内の冷気を有効に利用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫によれば、冷媒の気化及
び液化による潜熱を利用しているので、顕熱を利用する
場合よりも熱伝達効率がよく、冷熱の冷蔵庫庫内への供
給、又は温熱の冷蔵庫庫外への放出が効率よく行われ、
冷蔵庫の熱交換効率を向上することができる。
【0040】また本発明の冷蔵庫によれば、凝縮器と蒸
発器とを任意の大きさに設定できるので、逆スターリン
グサイクルの効率から大きさが限定されている低温部及
び高温部の熱を熱伝達率の小さい空気に効率よく伝達す
ることができ、大容量の冷蔵庫を実現することができ
る。
【0041】また本発明の冷蔵庫によれば、冷媒を循環
させる外部動力なしに、高低差を利用して冷媒を循環さ
せているので、低電力消費の冷蔵庫を実現することがで
きる。
【0042】また本発明の冷蔵庫によれば、気液分離器
を設けることで冷媒の循環流量を促進することができ
る。
【0043】また本発明の冷蔵庫によれば、冷媒として
不燃性、無毒性の自然冷媒である二酸化炭素、又は水を
用いているので、人体及び地球環境に優しい冷蔵庫を提
供することができる。
【0044】また本発明の冷蔵庫によれば、冷蔵庫の高
さを有効に利用して低温側熱交換部及び高温側熱交換部
を配置することができる。更に冷蔵庫庫内の構成は、上
部が冷蔵室、中部が野菜室、下部が冷凍室とすること
で、冷蔵庫庫内の冷気を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷蔵庫の冷凍システムの概念図
である。
【図2】 本発明の冷蔵庫の概念図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機 2 高温部 3 低温部 5 低温側蒸発器 6 低温側気液分離器 8 高温側凝縮器 9 高温側気液分離器 18 冷蔵庫 21 冷蔵室 22 野菜室 23 冷凍室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 貴志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 増田 雅昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA01 AA06 BA01 CA02 DA01 DA05 EA01 FA02 GA07 PA04 PA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スターリング冷凍機を備えた冷蔵庫であ
    って、前記スターリング冷凍機の冷熱発生源である低温
    部より低位置に、冷熱を冷蔵庫庫内へ提供する低温側蒸
    発器を設け、該低温側蒸発器と前記低温部との間を冷媒
    が循環可能に回路を設け、前記冷媒は、前記低温部で冷
    熱を得て液化し、前記低温側蒸発器までは前記低温部と
    低温側蒸発器との高低差により流れ、前記低温側蒸発器
    内で気化して冷熱を提供し、前記低温部までは気化した
    まま流れることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 スターリング冷凍機を備えた冷蔵庫であ
    って、前記スターリング冷凍機の温熱発生源である高温
    部より高位置に、温熱を冷蔵庫庫外へ放出する高温側凝
    縮器を設け、該高温側凝縮器と前記高温部との間を冷媒
    が循環可能に回路を設け、前記冷媒は、前記高温部で温
    熱を得て気化し、前記高温側凝縮器までは気化したまま
    流れ、前記高温側凝縮器内で液化して温熱を放出し、前
    記高温部までは前記高温側凝縮器と高温部との高低差に
    より流れることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 スターリング冷凍機を備えた冷蔵庫であ
    って、前記スターリング冷凍機の冷熱発生源である低温
    部より低位置に、冷熱を冷蔵庫庫内へ提供する低温側蒸
    発器を設け、該低温側蒸発器と前記低温部との間を第1
    の冷媒が循環可能に回路を設け、前記第1の冷媒は、前
    記低温部で冷熱を得て液化し、前記低温側蒸発器までは
    前記低温部と低温側蒸発器との高低差により流れ、前記
    低温側蒸発器内で気化して冷熱を提供し、前記低温部ま
    では気化したまま流れる一方、 前記スターリング冷凍機の温熱発生源である高温部より
    高位置に、温熱を冷蔵庫庫外へ放出する高温側凝縮器を
    設け、該高温側凝縮器と前記高温部との間を第2の冷媒
    が循環可能に回路を設け、前記第2の冷媒は、前記高温
    部で温熱を得て気化し、前記高温側凝縮器までは気化し
    たまま流れ、前記高温側凝縮器内で液化して温熱を放出
    し、前記高温部までは前記高温側凝縮器と高温部との高
    低差により流れることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記低温部から低温側蒸発器へ冷媒が流
    れる回路上に、前記気化した冷媒と液化した冷媒とを分
    離する低温側気液分離器を設けたことを特徴とする請求
    項1又は3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記高温側凝縮器から高温部へ冷媒が流
    れる回路上に、前記気化した冷媒と液化した冷媒とを分
    離する高温側気液分離器を設けたことを特徴とする請求
    項2又は3記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記冷媒は、二酸化炭素である請求項1
    又は4記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記冷媒は、水である請求項2又は5記
    載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記第1の冷媒は、二酸化炭素であり、
    前記第2の冷媒は、水である請求項3記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 冷蔵庫庫内の構成は、上部が冷蔵室、中
    部が野菜室、下部が冷凍室である請求項1〜8何れかに
    記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 冷蔵庫庫内で冷熱は、冷気として前記
    冷凍室と前記冷蔵室の両方に導入され、前記冷蔵室の冷
    気が更に前記野菜室に導入されることを特徴とする請求
    項9記載の冷蔵庫。
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WO2005068921A1 (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Sharp Kabushiki Kaisha スターリング冷蔵庫
CN110701935A (zh) * 2019-10-23 2020-01-17 山东兆瓦热能科技有限公司 一种低热阻斯特林制冷机导冷组件

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