JP2002220093A - 船舶用プロペラ装置の防食用アノード - Google Patents

船舶用プロペラ装置の防食用アノード

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JP2002220093A
JP2002220093A JP2001014256A JP2001014256A JP2002220093A JP 2002220093 A JP2002220093 A JP 2002220093A JP 2001014256 A JP2001014256 A JP 2001014256A JP 2001014256 A JP2001014256 A JP 2001014256A JP 2002220093 A JP2002220093 A JP 2002220093A
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JP
Japan
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propeller
anode
ring
peripheral ring
propeller shaft
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JP2001014256A
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English (en)
Inventor
Ryuichiro Nakayama
竜一郎 中山
Yoshio Sakamoto
義雄 坂本
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NAKASHIMA ENGINEERING Ltd
Original Assignee
NAKASHIMA ENGINEERING Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶用プロペラ装置の防食用アノードにおい
て、侵食を遅らせるとともに、全体が脱落してしまのを
防ぐ。 【解決手段】 プロペラに並べてプロペラ軸に取り付け
られる船舶用プロペラ装置の防食用アノードにおいて、
このアノードが、プロペラ軸に嵌められて固定される非
侵食性の内周リングと、プロペラよりもイオン化傾向の
高い金属で構成されてプロペラ軸に導通する状態で内周
リングの外周に固定される割型の外周リングとで構成さ
れることを特徴とする船舶用プロペラ装置の防食用アノ
ード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶用プロペラの
海水による侵食を防ぐ船舶用プロペラ装置の防食用アノ
ードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶用プロペラは、ブロンズ合金等で製
作されており、これをステンレス又は高力黄銅のプロペ
ラ軸に嵌着しているが、これらは海水中に浸漬されてい
る。従って、プロペラ軸よりイオン化傾向の高いプロペ
ラがアノード(陽極)となって使用中に侵食されてく
る。このため、プロペラより更にイオン化傾向の高い金
属からなるアノードをプロペラの傍に取り付けてこれを
優先的に侵食させ、侵食を防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、このアノード
はしばしば取り替える必要があるから、アノードを割型
(通常は半割)にしてプロペラをプロペラ軸から取り外
さなくても交換ができるようにしている。その取付け構
造として、アノードの合わせ面に固定ボルトを周方向に
ネジ込んで止めるのが一般的であるが、このとき、固定
ボルトをアノードの外周には突出できないため(抵抗が
増大するから)、挿入面にザグリ穴や段を形成して埋め
込んでいた。このため、この部分の肉厚が薄くならざる
を得ず、早期に侵食されていた。この結合部が侵食され
て消耗すると、他の部分の寿命は未だ十分に残っていて
も、全体がそのまま脱落してしまう。
【0004】そこで、この結合構造を、周方向に突出片
を突出させて互いに噛み合わせるものとし、固定ボルト
を径方向から突出片にネジ込む方法が提案されている
(実開昭59−114398号公報)。しかし、これに
よっても、突出片の肉厚は薄くなることが避けられず、
早期の消耗は解決されない。本発明は、このような課題
を解決したものであり、交換の容易性は確保しながら
も、たとえ、結合部が消耗したとしても、全体が脱落し
てしまうのを避けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載した、プロペラに並べてプロペラ軸
に取り付けられる船舶用プロペラ装置の防食用アノード
において、このアノードが、プロペラ軸に嵌められて固
定される非侵食性の内周リングと、プロペラよりもイオ
ン化傾向の高い金属で構成されてプロペラ軸に導通する
状態で内周リングの外周に固定される割型の外周リング
とで構成されることを特徴とする船舶用プロペラ装置の
防食用アノードを提供したものである。
【0006】本発明では、非侵食性の内周リングの外周
にプロペラよりもイオン化傾向の高い金属で構成されて
プロペラ軸と導通する外周リングが設けられているか
ら、海水中ではこれが優先的に侵食し、プロペラの侵食
を防止する。これにおいて、外周リングは、内周リング
に個々に固定されるので、たとえ、一つの外周リングの
固定部が侵食されて消耗したとしても、脱落するのはそ
の分割片に止まり、全体が脱落するのを防ぐ。
【0007】又、本発明は、以上のアノードにおいて、
請求項2に記載の、外周リングの外周にザグリ穴を穿
ち、このザグリ穴から固定ネジを埋没させて内周リング
に螺入するとともに、固定ネジの外方のザグリ穴に充填
材を充填する手段を提供する。ザグリ穴から下方は当然
に薄肉になるが、外周リングが侵食するのはその外周か
らであるから、固定ネジの外方のザグリ穴に充填材を充
填すれば海水の侵入が防止され、侵食を防止することが
できる。
【0008】以上の内周リングや外周リングの材質とし
ては、請求項3に記載したように、内周リングが樹脂又
はプロペラ軸と同材で構成され、外周リングがアルミ、
亜鉛又はマグネシウムの合金で構成されるものが考えら
れる。又、一般には、アノードの水の抵抗を減ずるため
に、請求項に4記載の、外周リングの外径がプロペラボ
スの外径にほぼ合わされるものとなる。更に、アノード
の取付個所としては、請求項5に記載の、プロペラボス
の前方に取り付けられるのが一般的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図4は船舶用プロペラ装置の断面
図であるが、プロペラ1は、船体(図示省略)から突出
するプロペラ軸2の後端に取り付けられる。このプロペ
ラ1は、プロペラボス3とプロペラ翼4とからなるが、
プロペラ軸1の後端にテーパ及びこれに加えてキーでプ
ロペラボス3が固定される。プロペラボス3の後方はキ
ャップ5で蓋をされ、前方にアノード6が取り付けられ
る。
【0010】図1は本発明に係るアノード6の横断面
図、図2は縦断面図であるが、このアノード6は、内周
リング7と外周リング8とから構成される。このうちの
内周リング7は、非侵食性の樹脂又はプロペラ軸と同材
で構成される全円形をしているものであり、プロペラ1
をプロペラ軸2に装填するときにその前方のプロペラ軸
2に直接嵌着される。一方、外周リング8は、ブロンズ
合金等で構成されるプロペラよりもイオン化傾向の高い
アルミ、亜鉛又はマグネシウムの合金で構成される分割
可能な割型をしているものであり、内周リング7の外周
に固定される。
【0011】この固定構造としては、六角穴付ボルトに
よる固定ネジ9を用いるのが一般的である。具体的に
は、外周リング8の外周にザグリ穴10を穿ち、このザ
グリ穴10から固定ネジ9を挿入して内周リング7に形
成したネジ孔11にネジ込む。このとき、固定ネジ9を
ザグリ穴10に埋没させ、その上方(外方)の空間に充
填材12を充填してシールしておくのが適する。尚、こ
の充填材12には、樹脂材等の不定形のものが適する。
【0012】一方、内周リング7の適所には別の孔13
を穿っておくとともに、その外周の外周リング8にもネ
ジ孔14を形成しておく。そして、このネジ孔14から
止めネジ15を埋没した状態で通してプロペラ軸2の外
周に届くまでネジ込むことで、内周リング7の固定とプ
ロペラ軸2と外周リング8との導通を図っている。固定
ネジ9でこれを代用させてもよいが、ザグリ穴10の段
とプロペラ軸2の外周に同時に届かせることはなかなか
難しいから、この方法によったものである。尚、この止
めネジ15の数は一つに限らない。
【0013】図3はアノード6の別の固定方法を示す縦
断面図であるが、本例のものは、外周リング8のザグリ
穴10から内周リング7のネジ孔11にかけて止めネジ
(固定ネジ)16をザグリ穴10に埋没させてプロペラ
軸2の外周に届くまでネジ込み、その後、ザグリ穴10
内の止めネジ16にナット17をザグリ穴10の底に当
たるまでネジ込んだものである。これによると、プロペ
ラ軸2に対する内周リング7と外周リング8の固定及び
プロペラ軸2と外周リング8の導通が同時に図られるも
のとなる。尚、この場合も、充填材12を充填するのが
好ましい。
【0014】ところで、外周リング8は分割されて割型
にされるのが条件であるが、その数は、上記した各例で
示す二分割に限らず、それ以上のものであってもよい。
又、分割された外周リング8をそれぞれ固定する固定ネ
ジ9、16も、一つの分割片に一つ使用されるとは限ら
ない。更に、外周リング8の外径は、プロペラボス3の
外径とほぼ同じに設定されるのが水の抵抗を減ずる上か
ら好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明によれば、アノードを構成
する外周リングは、内周リングに個々に固定されるの
で、たとえ、一つの外周リングの固定部が侵食されて消
耗したとしても、脱落するのはその分割片に止まり、全
体が脱落することはない。この点で、外周リングの分割
数を増やすほど、脱落部の割合が少なくなる。又、外周
リングを固定する固定ボルトをザグリ穴に埋没する状態
で挿入し、固定ネジの外方のザグリ穴に充填材を充填し
ておけば、ザグリ穴に海水が侵入しないから、侵食を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す防食用アノードの横断面図
である。
【図2】本発明の一例を示す防食用アノードの縦断面図
である。
【図3】本発明の他の一例を示す防食用アノードの縦断
面図である。
【図4】船舶用プロペラ装置の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 プロペラ 2 プロペラ軸 3 プロペラボス 6 防食用アノード 7 内周リング 8 外周リング 9 固定ネジ 10 ザグリ穴 12 充填材 16 固定ネジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラに並べてプロペラ軸に取り付け
    られる船舶用プロペラ装置の防食用アノードにおいて、
    このアノードが、プロペラ軸に嵌められて固定される非
    侵食性の内周リングと、プロペラよりもイオン化傾向の
    高い金属で構成されてプロペラ軸に導通する状態で内周
    リングの外周に固定される割型の外周リングとで構成さ
    れることを特徴とする船舶用プロペラ装置の防食用アノ
    ード。
  2. 【請求項2】 外周リングの外周にザグリ穴を穿ち、こ
    のザグリ穴から固定ネジを埋没させて内周リングに螺入
    するとともに、固定ネジの外方のザグリ穴に充填材を充
    填する請求項1の船舶用プロペラ装置の防食用アノー
    ド。
  3. 【請求項3】 内周リングが樹脂又はプロペラ軸と同材
    で構成され、外周リングがアルミ、亜鉛又はマグネシウ
    ムの合金で構成される請求項1又は2の船舶用プロペラ
    装置の防食用アノード。
  4. 【請求項4】 外周リングの外径がプロペラボスの外径
    にほぼ合わされる請求項1〜3いずれかの船舶用プロペ
    ラ装置の防食用アノード。
  5. 【請求項5】 アノードがプロペラボスの前方に取り付
    けられる請求項1〜4いずれかの船舶用プロペラ装置の
    防食用アノード。
JP2001014256A 2001-01-23 2001-01-23 船舶用プロペラ装置の防食用アノード Pending JP2002220093A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114364606A (zh) * 2019-09-09 2022-04-15 瓦锡兰挪威有限公司 海洋船舶螺旋桨、螺旋桨桨叶和用于安装海洋船舶螺旋桨的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114364606A (zh) * 2019-09-09 2022-04-15 瓦锡兰挪威有限公司 海洋船舶螺旋桨、螺旋桨桨叶和用于安装海洋船舶螺旋桨的方法

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