JP2002220000A - 車両用ミラー駆動装置及びリンク機構 - Google Patents

車両用ミラー駆動装置及びリンク機構

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JP2002220000A
JP2002220000A JP2001018841A JP2001018841A JP2002220000A JP 2002220000 A JP2002220000 A JP 2002220000A JP 2001018841 A JP2001018841 A JP 2001018841A JP 2001018841 A JP2001018841 A JP 2001018841A JP 2002220000 A JP2002220000 A JP 2002220000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力軸を所定位置に配置した時、該出力軸の回
転方向のがたつきを確実に抑制することができる車両用
ミラー駆動装置を提供する。 【解決手段】リンク19は、ミラー取付用ステイ4が通
常使用位置P1側に向かって作動すると、ギヤホイール
18の軸部18aに近接するように動作するとともに、
該軸部18aを収容する切欠き部19cを有している。
この切欠き部19cは摺接部と当接部とを備えており、
摺接部は、該ステイ4が通常使用位置P1に配置される
手前の所定位置からその通常使用位置P1に移動する
間、リンク19の移動方向と交差する方向において軸部
18aと相互に押圧した状態で摺接し、当接部は、該ス
テイ4が通常使用位置P1に配置されるとリンク19の
それ以上の移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の大型
車両の助手席側に設けられ、複数個のミラーを備えたミ
ラー取付用ステイを、通常使用位置(張出し位置)と格
納位置との間で切り替え駆動する車両用ミラー駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】大型車両の助手席側には、後方確認用ミ
ラーや下方確認用ミラー等、各種ミラーが取り付けられ
るミラー取付用ステイが設けられている。このようなミ
ラー取付用ステイは、近年、モータユニットを備えた車
両用ミラー駆動装置により回動され、通常使用位置及び
格納位置のいずれかの位置に配置されるようになってい
る。
【0003】又、ミラー取付用ステイは、通常使用位置
に配置されている状態では、車両ボディから伝播する振
動によってがたつくことを防止することが要求されてい
る。このような要求を満たすミラー駆動装置は、例えば
特開平7−257278号公報に開示されている。
【0004】詳述すると、上記公報のミラー駆動装置
は、モータと、モータの駆動に基づいて回転される回転
駆動部材と、ミラー取付用ステイを通常使用位置と格納
位置との間にわたって回動すべく該ステイを固定するた
めの出力軸と一体連結される旋回部材と、一端が旋回部
材と連結され他端が回転駆動部材の回転中心から偏心し
た位置に連結されるリンクと、ミラー取付用ステイが通
常使用位置まで回動された状態において旋回部材が圧接
する位置に設けられた弾性部材とを備えている。
【0005】ここで、ミラー取付用ステイが通常使用位
置に配置された状態では、前記回転駆動部材は駆動装置
全体の保持力によって回転不能であるが、リンク及び旋
回部材はそれぞれ連結部分においてがたつきがあるた
め、その分、旋回部材の回動が可能である。そして、こ
の旋回部材の回動がミラー取付用ステイのがたつきとな
る。
【0006】そこで、上記したようにミラー取付用ステ
イが通常使用位置まで回動された状態において弾性部材
を旋回部材に圧接させることにより、弾性部材の伸張す
る方向には回転駆動部材やリンク、旋回部材の各連結部
分が剛体同士当接してがたつきがなくなる一方、弾性部
材の圧縮する方向では各連結部分のがたつきにより旋回
部材が移動可能であるが、該弾性部材の弾性力により旋
回部材の回動が抑制されている。このようにして、ミラ
ー取付用ステイの回転方向のがたつきを防止するように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ミラー駆動装置では、ミラー取付用ステイを介して旋回
部材に伝播する振動が大きい場合、旋回部材が弾性部材
の弾性力に抗してがたついてしまい、ミラー取付用ステ
イ(出力軸)の回転方向のがたつきを確実に抑制するこ
とができなかった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、出力軸を所定位置に
配置した時、該出力軸の回転方向のがたつきを確実に抑
制することができる車両用ミラー駆動装置及びリンク機
構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、モータユニットと、前記
モータユニットの駆動により回動される回動部材と、一
端が前記回動部材の回動中心から径方向にオフセットし
た位置に回転可能に連結されるリンクと、基端部にミラ
ー取付用ステイを固定するための出力軸が一体回転する
ように連結されるとともに、先端部に前記リンクの他端
が回転可能に連結される旋回部材とで構成されるリンク
機構とを備え、前記モータユニットの駆動により、前記
ミラー取付用ステイを通常使用位置及び格納位置のいず
れかの位置に配置する車両用ミラー駆動装置において、
前記ミラー取付用ステイが格納位置から通常使用位置に
向かって作動すると、移動不能に設けた係合部材に対し
て前記リンクが近接するように動作すべく前記リンク機
構を構成し、前記リンクは、前記係合部材を収容するた
めの切欠き部が形成され、その切欠き部は、前記ステイ
が通常使用位置に配置される手前からその通常使用位置
に移動する間、前記リンクの移動方向と交差する方向に
おいて前記係合部材と相互に押圧した状態で摺接する摺
接部と、前記ステイが通常使用位置に配置されると前記
リンクのそれ以上の移動を規制すべく当接する当接部と
を備えている。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ミラー駆動装置において、前記係合部材は、前
記回動部材の回動軸である。請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の車両用ミラー駆動装置におい
て、前記摺接部は、略直線状に形成されている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の車両用ミラー駆動装置において、
前記切欠き部は、前記係合部材を収容する際、該係合部
材を切欠き部内に案内する案内部を備えている。
【0012】請求項5に記載の発明は、モータユニット
の駆動により回動される回動部材と、一端が前記回動部
材の回動中心から径方向にオフセットした位置に回転可
能に連結されるリンクと、基端部に出力軸が一体回転す
るように連結されるとともに、先端部に前記リンクの他
端が回転可能に連結される旋回部材とで構成され、モー
タユニットの駆動により出力軸を第1又は第2の位置に
配置するリンク機構であって、前記出力軸が第1の位置
から第2の位置に向かって作動すると、移動不能に設け
た係合部材に対して前記リンクが近接するように動作す
べく前記リンク機構を構成し、前記リンクは、前記係合
部材を収容するための切欠き部が形成され、その切欠き
部は、前記出力軸が第2の位置に配置される手前からそ
の第2の位置に移動する間、前記リンクの移動方向と交
差する方向において前記係合部材と相互に押圧した状態
で摺接する摺接部と、前記出力軸が第2の位置に配置さ
れると前記リンクのそれ以上の移動を規制すべく当接す
る当接部とを備えている。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のリンク機構において、前記係合部材は、前記回動部材
の回動軸である。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、モータユニッ
トにより作動されるリンク機構は、ミラー取付用ステイ
が格納位置から通常使用位置に向かって作動すると、移
動不能に設けた係合部材に対してリンクが近接するよう
に動作すべく構成される。リンクには摺接部と当接部と
を備えた切欠き部が形成され、その摺接部は、ステイが
通常使用位置に配置される手前からその通常使用位置に
移動する間、リンクの移動方向と交差する方向において
係合部材と相互に押圧した状態で摺接し、当接部は、ス
テイが通常使用位置に配置されるとリンクのそれ以上の
移動を規制する。このとき、リンクの摺接部には係合部
材からリンクの移動方向と交差する方向に押圧力が作用
するとともに、リンクの連結部分には摺接部が受ける押
圧力とは反対方向の分力が生じる。そのため、これらリ
ンクの移動方向と交差する方向における互いに反対方向
の2つの押圧力により、リンクが確実に移動不能な状態
となるため、リンクのがたつきが確実に抑制される。そ
して、これら回動部材、リンク及び旋回部材はともに剛
体よりなるため、各部材間の当接部分がステイを介して
旋回部材に伝播した振動により変形することがないた
め、該ステイ(出力軸)の回転方向のがたつきが確実に
抑制される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、リンクの
切欠き部内に収容される係合部材は回動部材の回動軸で
あるので、係合部材を特別に設ける必要がない。請求項
3に記載の発明によれば、摺接部は略直線状に形成され
るので、摺接部を簡単に形成することができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、切欠き部
には係合部材を切欠き部内に案内する案内部が備えられ
るので、係合部材を容易に切欠き部内に収容することが
できる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、モータユ
ニットにより作動されるリンク機構は、出力軸が第1の
位置から第2の位置に向かって作動すると、移動不能に
設けた係合部材に対してリンクが近接するように動作す
べく構成される。リンクには摺接部と当接部とを備えた
切欠き部が形成され、その摺接部は、出力軸が第2の位
置に配置される手前からその第2の位置に移動する間、
リンクの移動方向と交差する方向において係合部材と相
互に押圧した状態で摺接し、当接部は、出力軸が第2の
位置に配置されるとリンクのそれ以上の移動を規制す
る。このとき、リンクの摺接部には係合部材からリンク
の移動方向と交差する方向に押圧力が作用するととも
に、リンクの連結部分には摺接部が受ける押圧力とは反
対方向の分力が生じる。そのため、これらリンクの移動
方向と交差する方向における互いに反対方向の2つの押
圧力により、リンクが確実に移動不能な状態となるた
め、リンクのがたつきが確実に抑制される。そして、こ
れら回動部材、リンク及び旋回部材はともに剛体よりな
るため、各部材間の当接部分が出力軸を介して旋回部材
に伝播した振動により変形することがないため、該出力
軸のがたつきが確実に抑制される。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、リンクの
切欠き部内に収容される係合部材は回動部材の回動軸で
あるので、係合部材を特別に設ける必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面に従って説明する。図1は、トラック等の
大型車両に搭載された状態の本実施形態の車両用ミラー
駆動装置を示す。車両用ミラー駆動装置1は、車体2の
助手席側ピラー2a上部に備えられる。
【0019】ミラー駆動装置1の出力軸3には略コ字状
のミラー取付用ステイ4の一端が一体回動可能に連結さ
れ、該ステイ4の他端は車体2のピラー2a下部に設け
られる支持ブラケット5により回動可能に支持されてい
る。このミラー取付用ステイ4には、後方確認用ミラー
6や下方確認用ミラー7等、各種ミラーが設けられてい
る。そして、ミラー駆動装置1は、出力軸3を所定角度
で回動させ、ミラー取付用ステイ4を通常使用位置P1
と格納位置P2との間で切替配置するようになってい
る。
【0020】図2〜図6は、ミラー駆動装置1を示す。
尚、図2、図3及び図5は、ミラー取付用ステイ4が格
納位置P2に配置された時の状態を示し、図4及び図6
は、ミラー取付用ステイ4が通常使用位置P1に配置さ
れた時の状態を示している。
【0021】ミラー駆動装置1は、図2〜図4に示すよ
うに、前記車体2に固定されるハウジング10内に、モ
ータユニット11及びリンク機構12(後述するギヤホ
イール18、リンク19及び旋回部材20)を一体に収
容してなる。
【0022】ハウジング10は、下方が開口しており、
該ハウジング10には、モータユニット11を固定する
とともにリンク機構12との空間を仕切るための固定板
13、及び該固定板13の下側空間において該固定板1
3とともにリンク機構12を構成する後述するギヤホイ
ール18を支持するための支持板14がそれぞれ所定位
置に固定されている。
【0023】モータユニット11は、モータ本体15
と、該モータ本体15の回転を減速して出力ギヤ17に
伝達すべく減速機構(図示略)を備えた減速部16とか
ら構成されている。モータユニット11は、前記車体2
に搭載されるコントローラ(図示略)により制御され、
前記ミラー取付用ステイ4を上記した2位置P1,P2
で切替配置するように出力ギヤ17を所定角度で回動さ
せる。
【0024】リンク機構12は、回動部材としてのギヤ
ホイール18、リンク19及び旋回部材20を備えてい
る。ギヤホイール18は、その回動軸としての軸部18
aが前記支持板14にて回転可能に支持され、前記モー
タユニット11の出力ギヤ17と噛合されている。ギヤ
ホイール18には、その回転中心から径方向外側にオフ
セットした位置にリンク19の一端が連結ピン21によ
り回動可能に連結されている。リンク19は、その長手
方向がギヤホイール18の扁平方向と略平行となるよう
に配置されている。リンク19の他端は、旋回部材20
の先端部に連結ピン22により回動可能に連結されてい
る。即ち、リンク19の両端には、図7及び図8に示す
ようにピン挿通孔19a,19bが形成され、各ピン挿
通孔19a,19bにそれぞれ連結ピン21,22が挿
通されて、リンク19がギヤホイール18及び旋回部材
20にそれぞれ連結されている。旋回部材20の基端部
は、前記出力軸3が一体回転するように連結されてい
る。出力軸3は、ハウジング10に設けられる支持筒部
10aにより回動可能に支持され、上記したようなミラ
ー取付用ステイ4が固定されている。
【0025】又、上記したリンク19は、ギヤホイール
18の下面側の軸部18aに対向する側の側端部から内
側に切り欠かれた切欠き部19cが形成されている。こ
こで、ミラー取付用ステイ4が図3及び図5に示す格納
位置P2から図4,図6及び図7に示す通常使用位置P
1側に向かって作動する過程の中で、リンク19はギヤ
ホイール18の軸部18aに近接するように動作する。
そして、ミラー取付用ステイ4が通常使用位置P1に配
置される手前の所定位置(図8参照)から通常使用位置
P1(図7参照)に配置されると、リンク19の切欠き
部19c内にギヤホイール18の軸部18aが収容され
るようになっている。
【0026】前記切欠き部19cは、旋回部材20側の
開口部において曲線状に拡開する案内部19dと、該案
内部19dに連続して設けられる摺接部19eと、該摺
接部19eに連続して設けられる当接部19fとを有し
ている。
【0027】即ち、案内部19dは、切欠き部19c内
にギヤホイール18の軸部18aを案内する部分であ
る。摺接部19eは、ミラー取付用ステイ4が前記手前
の所定位置から通常使用位置P1に移動する間、ギヤホ
イール18の軸部18aが圧接しながら摺接する部分で
ある。ここで、ミラー取付用ステイ4が通常使用位置P
1に配置された場合、本実施形態では、各ピン挿通孔1
9a,19bの中心点A1,A2と軸部18aの中心点
A3とが同一の直線L上に配置されるようになってい
る。そして、前記摺接部19eは、該直線Lに対して略
直交する略直線状に形成されている。そのため、前記摺
接部19eは、上記したように、ミラー取付用ステイ4
が前記手前の所定位置から通常使用位置P1に移動すべ
く旋回部材20の時計回り方向の回動に伴って、ギヤホ
イール18の軸部18aが圧接しながら摺接するように
なっている。
【0028】当接部19fは、ミラー取付用ステイ4が
通常使用位置P1に配置されると、ギヤホイール18の
軸部18aと前記摺接部19eとが圧接した状態で当接
して、旋回部材20のそれ以上の時計回り方向の回動を
規制すべくリンク19の移動を規制する部分である。
【0029】このように構成された本実施形態のミラー
駆動装置1では、モータユニット11の駆動に基づいて
出力ギヤ17が回動されると、その回動運動がリンク1
9及び旋回部材20を介して出力軸3が回動され、ミラ
ー取付用ステイ4が図4に示す通常使用位置P1と、図
3に示す格納位置P2とのいずれかの位置に配置され
る。
【0030】即ち、図3及び図5に示すように、ギヤホ
イール18が時計回り方向に回動してリンク19を押し
出し、旋回部材20の先端部が時計回り方向、即ちギヤ
ホイール18から遠ざかる方向に回動されてその回動端
位置に配置されると、ミラー取付用ステイ4が格納位置
P2に配置される。
【0031】一方、図4及び図6に示すように、ギヤホ
イール18が反時計回り方向に回動してリンク19を引
き込み、旋回部材20の先端部が反時計回り方向、即ち
ギヤホイール18に近づく方向に回動されてその回動端
位置に配置されると、ミラー取付用ステイ4が通常使用
位置P1に配置される。
【0032】この場合、前記ステイ4が通常使用位置P
1に配置されると、図7に示すように、ギヤホイール1
8の軸部18aとリンク19の摺接部19eとが圧接し
た状態で該軸部18aが当接部19fに当接して、該リ
ンク19のそれ以上の移動が規制される。このとき、リ
ンク19の逆方向の移動は、出力ギヤ17とギヤホイー
ル18との噛み合い、即ちモータユニット11(モータ
本体15)の保持トルクにより規制されているので、リ
ンク19とギヤホイール18との間のがたつきが抑制さ
れている。
【0033】又、このとき、リンク19の摺接部19e
が軸部18aに圧接することにより該摺接部19eには
軸部18aから前記直線Lに略沿った旋回部材20側に
向かう押圧力(図7において前記直線Lに沿った右方向
の力)が作用するとともに、該リンク19が前記直線L
に略沿って旋回部材20側に若干移動するため、リンク
19のピン挿通孔19aにはギヤホイール18の連結ピ
ン21から摺接部19eが受ける押圧力とは反対方向の
分力が生じる。そのため、これらリンク19の移動方向
と交差する方向における互いに反対方向の2つの押圧力
により、リンク19がギヤホイール18に対して確実に
移動不能な状態となり、リンク19とギヤホイール18
との間のがたつきが確実に抑制される。
【0034】そして、これらギヤホイール18(軸部1
8a)、リンク19及び旋回部材20はともに剛体より
なるため、各部材18〜20間の当接部分がミラー取付
用ステイ4を介して旋回部材20に伝播した振動により
変形することがないため、通常使用位置P1に配置され
たミラー取付用ステイ4のがたつきが確実に抑制され
る。
【0035】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)本実施形態のリンク19は、ミラー取付用ステイ
4が通常使用位置P1側に向かって作動すると、ギヤホ
イール18の軸部18aに近接するように動作するとと
もに、該軸部18aを収容する切欠き部19cを有して
いる。この切欠き部19cは摺接部19eと当接部19
fとを備えており、摺接部19eは、該ステイ4が通常
使用位置P1に配置される手前の所定位置からその通常
使用位置P1に移動する間、軸部18aとリンク19の
移動方向と交差する方向において相互に押圧した状態で
摺接し、当接部19fは、該ステイ4が通常使用位置P
1に配置されるとリンク19のそれ以上の移動を規制す
る。このとき、リンク19の摺接部19eが軸部18a
に圧接することにより該摺接部19eには軸部18aか
ら前記直線Lに略沿った旋回部材20側に向かう押圧力
が作用するとともに、リンク19のピン挿通孔19aに
はギヤホイール18の連結ピン21から摺接部19eが
受ける押圧力とは反対方向の分力が生じる。そのため、
これらリンク19の移動方向と交差する方向における互
いに反対方向の2つの押圧力により、リンク19がギヤ
ホイール18に対して確実に移動不能な状態となるた
め、リンク19とギヤホイール18との間のがたつきを
確実に抑制できる。そして、これらギヤホイール18、
リンク19及び旋回部材20はともに剛体よりなるた
め、各部材18〜20間の当接部分がステイ4を介して
旋回部材20に伝播した振動により変形することがない
ため、該ステイ4(出力軸3)の回転方向のがたつきを
確実に抑制することができる。又、本実施形態では、従
来で使用した弾性部材を使用しなくてすむので、部品点
数を削減することができ、コストの低減を図ることがで
きる。
【0036】(2)本実施形態では、リンク19の移動
を規制するために該リンク19と係合する係合部材をギ
ヤホイール18の軸部18aとした。従って、係合部材
を特別に設ける必要がない。
【0037】(3)本実施形態では、摺接部19eを略
直線状に形成した。従って、摺接部19eを簡単に形成
することができる。 (4)本実施形態では、切欠き部19cにはギヤホイー
ル18の軸部18aを案内する案内部19dを設けた。
従って、該軸部18aを容易に切欠き部19c内に収容
することができる。
【0038】尚、本発明の実施の形態は、以下のように
変更してもよい。 ○上記実施形態では、リンク19の切欠き部19cを図
7に示すような形状としたが、切欠き部19c(案内部
19d,摺接部19e、当接部19f)はこの形状に限
定されるものではない。又、図9に示すようなリンク2
3を用いてもよい。
【0039】即ち、図9に示すリンク23は、連結ピン
21,22を挿通するためのピン挿通孔23a,23b
及び切欠き部23cを有している。この切欠き部23c
は、上記実施形態とは逆の反旋回部材20側において、
ギヤホイール18の軸部18aを案内する案内部23d
と、ステイ4が通常使用位置P1の手前の所定位置から
該通常使用位置P1に移動する間、軸部18aが圧接し
ながら摺接する摺接部23eと、ステイ4が通常使用位
置P1に配置されるとリンク19のそれ以上の移動を規
制する当接部23fとを有している。この場合、摺接部
23eによりリンク19が押圧される方向が上記実施形
態と逆になる。
【0040】○上記実施形態では、リンク19の移動を
規制するために該リンク19と係合する係合部材をギヤ
ホイール18の軸部18aとしたが、例えばハウジング
10や支持板14に係合部材を特別に設けてもよい。
【0041】○上記実施形態では、モータユニット11
をモータ本体15と減速部16とで構成したが、モータ
本体15のみであってもよく、減速部16を備えていな
くてもよい。
【0042】○上記実施形態では、ミラー駆動装置1を
車体2の助手席側ピラー2a上部に配置したが、その他
の場所に配置してもよく、例えば助手席側ピラー2a下
部に配置してもよい。
【0043】○上記実施形態のリンク機構12を、車両
用ミラー駆動装置1以外の装置に用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
出力軸を所定位置に配置した時、該出力軸の回転方向の
がたつきを確実に抑制することができる車両用ミラー駆
動装置及びリンク機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の車両用ミラー駆動装置を車両に
搭載した状態を示す斜視図である。
【図2】 車両用ミラー駆動装置の側断面図である。
【図3】 ミラー取付用ステイを格納位置に配置した時
の車両用ミラー駆動装置の平面図である。
【図4】 ミラー取付用ステイを通常使用位置に配置し
た時の車両用ミラー駆動装置の平面図である。
【図5】 ミラー取付用ステイを格納位置に配置した時
のリンク機構を説明するための図である。
【図6】 ミラー取付用ステイを通常使用位置に配置し
た時のリンク機構を説明するための図である。
【図7】 ミラー取付用ステイを通常使用位置に配置し
た時のリンクの状態を示す図である。
【図8】 ミラー取付用ステイを通常使用位置より手前
の所定位置に配置した時のリンクの状態を示す図であ
る。
【図9】 別例におけるミラー取付用ステイを通常使用
位置に配置した時のリンクの状態を示す図である。
【符号の説明】
3…出力軸、4…ミラー取付用ステイ、11…モータユ
ニット、12…リンク機構、18…回動部材としてのギ
ヤホイール、18a…係合部材、回動軸としての軸部、
19,23…リンク、19c,23c…切欠き部、19
d,23d…案内部、19e,23e…摺接部、19
f,23f…当接部、20…旋回部材、P1…第2の位
置としての通常使用位置、P2…第1の位置としての格
納位置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータユニットと、 前記モータユニットの駆動により回動される回動部材
    と、一端が前記回動部材の回動中心から径方向にオフセ
    ットした位置に回転可能に連結されるリンクと、基端部
    にミラー取付用ステイを固定するための出力軸が一体回
    転するように連結されるとともに、先端部に前記リンク
    の他端が回転可能に連結される旋回部材とで構成される
    リンク機構とを備え、前記モータユニットの駆動によ
    り、前記ミラー取付用ステイを通常使用位置及び格納位
    置のいずれかの位置に配置する車両用ミラー駆動装置に
    おいて、 前記ミラー取付用ステイが格納位置から通常使用位置に
    向かって作動すると、移動不能に設けた係合部材に対し
    て前記リンクが近接するように動作すべく前記リンク機
    構を構成し、 前記リンクは、前記係合部材を収容するための切欠き部
    が形成され、その切欠き部は、前記ステイが通常使用位
    置に配置される手前からその通常使用位置に移動する
    間、前記リンクの移動方向と交差する方向において前記
    係合部材と相互に押圧した状態で摺接する摺接部と、前
    記ステイが通常使用位置に配置されると前記リンクのそ
    れ以上の移動を規制すべく当接する当接部とを備えてい
    ることを特徴とする車両用ミラー駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ミラー駆動装置
    において、 前記係合部材は、前記回動部材の回動軸であることを特
    徴とする車両用ミラー駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用ミラー駆
    動装置において、 前記摺接部は、略直線状に形成されていることを特徴と
    する車両用ミラー駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両用ミラー駆動装置において、 前記切欠き部は、前記係合部材を収容する際、該係合部
    材を切欠き部内に案内する案内部を備えていることを特
    徴とする車両用ミラー駆動装置。
  5. 【請求項5】 モータユニットの駆動により回動される
    回動部材と、一端が前記回動部材の回動中心から径方向
    にオフセットした位置に回転可能に連結されるリンク
    と、基端部に出力軸が一体回転するように連結されると
    ともに、先端部に前記リンクの他端が回転可能に連結さ
    れる旋回部材とで構成され、モータユニットの駆動によ
    り出力軸を第1又は第2の位置に配置するリンク機構で
    あって、 前記出力軸が第1の位置から第2の位置に向かって作動
    すると、移動不能に設けた係合部材に対して前記リンク
    が近接するように動作すべく前記リンク機構を構成し、 前記リンクは、前記係合部材を収容するための切欠き部
    が形成され、その切欠き部は、前記出力軸が第2の位置
    に配置される手前からその第2の位置に移動する間、前
    記リンクの移動方向と交差する方向において前記係合部
    材と相互に押圧した状態で摺接する摺接部と、前記出力
    軸が第2の位置に配置されると前記リンクのそれ以上の
    移動を規制すべく当接する当接部とを備えていることを
    特徴とするリンク機構。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のリンク機構において、 前記係合部材は、前記回動部材の回動軸であることを特
    徴とするリンク機構。
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