JP2002219867A - 感熱磁気記録体およびその製造方法 - Google Patents

感熱磁気記録体およびその製造方法

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JP2002219867A
JP2002219867A JP2001016701A JP2001016701A JP2002219867A JP 2002219867 A JP2002219867 A JP 2002219867A JP 2001016701 A JP2001016701 A JP 2001016701A JP 2001016701 A JP2001016701 A JP 2001016701A JP 2002219867 A JP2002219867 A JP 2002219867A
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Katsumi Moronuki
克己 諸貫
Yoshiaki Sano
良明 佐能
Ikuo Kuramasu
育生 倉増
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録層の地肌カブリが少なく、しかも感
熱記録層への密着性に優れた磁気記録層を有する感熱磁
気記録体および感熱磁気記録体の製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 支持体のおもて面に、電子供与性化合
物、電子受容性化合物および接着剤を含有する感熱記録
層、並びに感熱記録層上に磁性体化合物および接着剤を
含有する磁気記録層用塗液を塗布乾燥して、磁気記録層
を部分的に設ける感熱磁気記録体の製造方法において、
上記の課題を解決するための一つの手段として、水系の
磁気記録層用塗液を用い、かつ磁気記録層用塗液中に、
水に対する溶解度(20℃)が1以上の有機溶剤を含有
さるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーによ
り電子供与性化合物と電子受容性化合物との発色反応、
並びに磁性体による磁気作用とを利用した感熱磁気記録
体および感熱磁気記録体の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】乗車券、回数券、定期券、駐車券などに
用いられているチケット類には、支持体の一方の面に感
熱記録層、および裏面に磁気記録層を設けたものが広く
使用されており、例えば特開昭48−25503号公
報、特開昭51−65606号公報、特開昭52−12
3604号公報等に記載されている。
【0003】特に、近年、カード類に関しては意匠性、
および可視情報をより多く盛り込むため航空搭乗券、駐
車券、各種ポイントカードなどに見られるように感熱記
録層の上に有機溶剤系磁気記録層用塗液を部分的に設け
た感熱磁気記録体が特開昭52−123604号公報に
記載されているが、環境、あるいは取扱いに問題があ
る。
【0004】また、水系の磁気記録層用塗液を感熱記録
層の一部分に塗布乾燥して設ける磁気記録層の接着性を
高めるために乾燥条件を強めると、水系磁気記録層用塗
液が塗布されていない感熱記録層に地肌カブリが発生
し、また乾燥条件を弱めると磁気記録層の接着強度が不
足で磁気記録層が感熱記録層から剥がれる恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、感熱
記録層の地肌カブリが少なく、しかも感熱記録層への密
着性に優れた磁気記録層を有する感熱磁気記録体および
感熱磁気記録体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】支持体のおもて面に、電
子供与性化合物、電子受容性化合物および接着剤を含有
する感熱記録層、並びに感熱記録層上に磁性体化合物お
よび接着剤を含有する磁気記録層用塗液を塗布乾燥し
て、磁気記録層を部分的に設ける感熱磁気記録体の製造
方法において、上記の課題を解決するための一つの手段
として、水系の磁気記録層用塗液を用い、かつ磁気記録
層用塗液中に、水に対する溶解度(20℃)が1以上の
有機溶剤を含有さるものである。
【0007】更に、支持体のおもて面に、電子供与性化
合物、電子受容性化合物および接着剤を含有する感熱記
録層、並びに感熱記録層上に磁性体化合物および接着剤
を含有する磁気記録層を部分的に有する感熱磁気記録体
において、磁気記録層中に水に対する溶解度(20℃)
5以上の含窒素系有機溶剤を含有させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、感熱記録層上に、水に
対する溶解度(20℃)が1以上の有機溶剤(以下、特
定の有機溶剤と称する)を含有させた水性の磁気記録層
用塗液を塗布乾燥して部分的に磁気記録層を設けること
を特徴とし、水に対する溶解度(20℃)が1未満の有
機溶剤を用いると、有機溶剤が水性の磁気記録層用塗液
中に均一に拡散されないために、接着性改良効果が低下
する恐れがある。
【0009】水性の磁気記録層用塗液中に含有される特
定の有機溶剤の量としては特に限定されないが、磁気記
録層用塗液中の水100重量部に対して1〜10重量部
程度が好ましい。特定の有機溶剤が1重量部未満になる
と接着強度を高める効果が著しく低下し、10重量部を
越えると塗液の安定性が低下し、接着強度を高める効果
が低下する恐れがある。
【0010】特定の有機溶剤の具体例としては、例えば
エタノール(溶解度∞)、イソプロパノール(溶解度
∞)、n−プロパノール(溶解度∞)、イソブタノール
(溶解度∞)、n−ブタノール(溶解度8%)、n−ア
ミルアルコール(溶解度2%)、メチルエチルケント
(溶解度27%)、メチル−n−プロピルケトン(溶解
度4%)、メチル−n−ブチルケトン(溶解度4%)、
メチルイソブチルケトン(溶解度2%)、酢酸エチル
(溶解度8%)、酢酸−n−プロピル(溶解度2%)、
酢酸イソプロピル(溶解度3%)、酢酸−n−ブチル
(溶解度1%)、プロピオン酸メチル(溶解度5%)、
2−ピロリドン(溶解度∞)、N−メチル−2−ピロリ
ドン(溶解度∞)、N−メチルピロリン(溶解度∞)、
N−メチル−2−ピリドン(溶解度∞)、ジメチルアセ
トアミド(溶解度∞)などが挙げられる。かかる有機溶
剤を、二種以上用いることもできる。
【0011】特定の有機溶剤の内、水に対する溶解度
(20℃)が5以上のものが特に好ましい。なかでも、
2−ピロリドン(溶解度∞)、N−メチル−2−ピロリ
ドン(溶解度∞)、N−メチルピロリン(溶解度∞)、
N−メチル−2−ピリドン(溶解度∞)、ジメチルアセ
トアミド(溶解度∞)などの含窒素系有機溶剤が好まし
く、とりわけN−メチル−2−ピペリドン(溶解度∞)
が好ましい。かかる、含窒素系有機溶剤は、一般に沸点
が高く、磁気記録層や感熱記録層中に残留し易い。
【0012】電子供与性化合物と電子受容性化合物を有
する感熱記録方式としては、例えばロイコ染料と呈色剤
との組合せ、ジアゾニウム塩とカプラーとの組合せ、キ
レート化合物と鉄、コバルト、銅など遷移元素との組合
せ、イミノ化合物と芳香族イソシアネート化合物との組
合せ等が挙げられるが、ロイコ染料と呈色剤との組合せ
が発色濃度に優れるため、好ましく用いられる。以下、
電子供与性化合物であるロイコ染料と電子受容性化合物
である呈色剤との組合せからなる感熱記録体について詳
細に述べる。
【0013】感熱記録層に含有されるロイコ染料として
は特に限定されなが、例えば各種公知のものが使用可能
である。かかるロイコ染料の具体例としては、例えば
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−アニ
リノフルオラン3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム、
3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シ
クロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−ビス
〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチル
アミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,
7−テトラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルア
ミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメ
チルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−
ジュメチルアミノ)フタリド等が挙げられる。
【0014】呈色剤の具体例としては、例えば4,4’
−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−ベンジル
オキシフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニ
ル−4’−メチルフェニルスルホン、2,4−ビス(フ
ェニルスルホニル)フェノール等のフェノール性化合
物、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等の
チオ尿素化合物、N−(p−トリルスルホニル)カルバ
モイル酸−p−クミルフェニルエステル、N−(p−ト
リルスルホニル)カルバモイル酸−p−ベンジルオキシ
フェニルエステル、N−(p−トリルスルホニル)−
N’−(p−トリル)尿素等の分子内に−SO2NH−
結合を有するもの、p−クロロ安息香酸亜鉛、4−〔2
−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル
酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピル
オキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキ
シフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等の芳
香族カルボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。
【0015】ロイコ染料と呈色剤との使用比率は、用い
るロイコ染料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるも
のであり、特に限定するものではないが、一般にロイコ
染料1重量部に対して1〜10重量部、好ましくは2〜
6重量部程度の呈色剤が使用される。
【0016】感熱記録層には、記録部の保存安定性を高
めるために保存性改良剤、および記録感度を高めるため
に増感剤を含有させることもできる。かかる保存性改良
剤の具体例としては、例えば2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダード
フェノール化合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2−
メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフ
タル酸ジグリシジル、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化
合物等が挙げられる。
【0017】増感剤の具体例としては、例えばステアリ
ン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、p−ベ
ンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナフチルベンジル
エーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニ
ル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メトキシ
フェノキシエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メチル
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エ
タン、1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、
1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシフェ
ノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−
メチルチオフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フ
ェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−アセ
トフェネチジド、N−アセトアセチル−p−トルイジ
ン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、シュウ酸
ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メ
チルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル等
が挙げられる。
【0018】これらの保存性改良剤および増感剤の使用
量は特に限定されないが、一般に呈色剤1重量部に対し
てそれぞれ1〜4重量部程度が望ましい。
【0019】感熱記録層は、例えば水を分散媒体とし、
ロイコ染料、呈色剤、および必要により増感剤、保存性
改良剤などを共に、或いは別々にボールミル、アトライ
ター、サンドミルなどの攪拌・粉砕機により平均粒子径
が3μm以下、好ましくは2μm以下となるように微分
散した後、少なくとも水性接着剤を添加して調製された
感熱記録層用塗液を支持体の一方の面(表面)に塗布乾
燥して形成される。
【0020】感熱記録層用塗液中に添加される水性接着
剤の具体例としては、例えばデンプン類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素
ポリビニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレイン
酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、
エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル
酸共重合体塩等の水溶性接着剤、およびウレタン樹脂系
ラテックス、アクリル樹脂系ラテックス、アクリルニト
リル・ブタジエン樹脂系ラテックス、スチレン・ブタジ
エン樹脂系ラテックス等の水分散性接着剤が挙げられ
る。接着剤の使用量としては、感熱記録層の全固形分に
対して5〜40重量%程度である。
【0021】更に、感熱記録層塗液中には必要に応じて
各種の助剤を添加することができ、例えばカオリン、ク
レー、炭酸カルシウム、焼成クレー、焼成カオリン、酸
化チタン、無定形シリカ、ナイロンパウダー、ポリエチ
レンパウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の顔
料、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸
エステルナトリウム、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワ
ックス、カルナウバロウ、パラフィンワックス、エステ
ルワックス等のワックス類、消泡剤、架橋剤、着色染料
等が挙げられる。
【0022】感熱記録層上に設けられる磁気記録層は、
例えば水を媒体とし、微粉砕された磁性体化合物、水性
接着剤、特定の有機溶剤および必要により感熱記録用塗
液中に添加し得る助剤とを混合攪拌して調製された磁気
記録層用塗液を感熱記録層上に部分的に塗布乾燥して形
成される。
【0023】磁性体化合物粉末としては、例えばγ−酸
化鉄、コバルト変性γ−酸化鉄、バリウムフェライト、
酸化クローム、ストロンチウムフェライト等があげられ
る。この中でも、磁気記録情報が通常の磁気で消去され
ないためには、1500〜5000のエルステッドのバ
リウムフェライト、ストロンチウムフェライトが好まし
い。
【0024】また、水性接着剤としては、上記の感熱記
録層中に含有されるものが使用できる。この中でも、ウ
レタン樹脂系ラテックス、アクリル樹脂系ラテックス、
アクリルニトリル・ブタジエン樹脂系ラテックス、スチ
レン・ブタジエン樹脂系ラテックス等の水分散性接着剤
が耐水性、耐摩耗性、柔軟性などの点で好ましい。磁気
記録層中の水性接着剤の含有量としては、磁気記録層に
対して10〜40重量%程度が好ましい。
【0025】感熱記録層と磁気記録層の間に水性接着剤
を主成分とする保護層を設けることもできる。かかる保
護層は、水を媒体とし、水性接着剤、および必要により
感熱記録層用塗液中に添加し得る助剤とを混合攪拌して
調製される保護層用塗液を感熱記録層上に塗布乾燥して
形成される。水性接着剤としては、例えば上記の感熱記
録層用塗工液中に添加されるものが使用される。水性接
着剤の含有量としては、保護層に対して25重量%以上
が好ましい。
【0026】感熱記録層用塗液、保護層用塗液および磁
気記録層用塗液は、例えばリバースコーター、バーコー
ター、ブレードコーター、グラビアコーター、リップコ
ーター、ダイコーター等を用いて乾燥後の塗布量がそれ
ぞれ2〜10g/m2、1〜5g/m2、20〜50g/
2程度となるように厚さ40〜200μm程度の上質
紙(中性紙、酸性紙)再生紙、合成紙、コート紙、フイ
ルムなどの持体上に順次塗布乾燥される。
【0027】磁気記録層をストライプ状に設ける場合の
塗布巾は、3mm〜50mm程度となるようにするのが
好ましい。3mmより細いと磁気記録適性に問題があ
り、また50mmよりも広いと実用上の問題がある。ま
た、感熱記録層の全面積に対しては1〜20%程度が好
ましい。
【0028】本発明の感熱磁気記録体は、紙支持体の裏
面側に感熱記録層、インクジェット記録層、磁気記録
層、粘着剤層を設けたり、紙支持体と感熱記録層との間
に記録願度を高めるために中空有機粒子や吸油量が70
ml/100g以上の顔料を含有する下塗り層を設けた
り、各層形成後にスーパーキャレンダー処理したりする
などの各種公知の感熱記録体の製造技術を付加すること
もできる。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、勿論本発明の範囲は、これらに限定される
ものではない。なお、例中の『部』、『%』は、特に限
らない限りそれぞれ『重量部』、『重量%』を示すもの
である。
【0030】実施例1 (紙支持体の作製)カナダ標準濾水度が450mlに叩
解された広葉樹晒クラフトパルプ80部、針葉樹晒クラ
フトパルプ20部とからなる2%パルプスラリー中に、
紙支持体の灰分が12%ととなるように重質炭酸カルシ
ウムを添加し、更に全パルプ固形量に対してアルキルケ
テンダイマー系サイズ剤0.4%、ポリアクリルアミド
系凝集剤0.02%、および撥水剤としてジステアリル
ジメチルアンモニウムクロライド1.5%とを添加し
て、長網抄紙機にて坪量120g/m2(厚さ135μ
m)となるように抄紙し、次いでサイズプレス装置にて
酸化デンプンの10%水溶液を固形量で1g/m2とな
るようにプレスした後、キャレンダー処理して紙支持体
を得た。
【0031】(磁気記録層用塗液の調製)バリウムフェ
ライト(MC127、戸田工業(株)製)100部、ポリ
カルボン酸ナトリウム(アロンT−40、東亞合成
(株)製、40%水溶液)2部、スチレン・無水マレイ
ン酸共重合体塩(ポリマロン385、荒川化学工業
(株)製、25%水溶液)4部および水85部からなる
組成物をサンドミルで分散した後、軟質ウレタン樹脂系
ラテックス(アイゼラックスS−3020N、保土ケ谷
化学(株)製、固形分濃度37%)30部、およびN−
メチル−2−ピロリドン3部を加えて磁気記録層用塗液
を得た。
【0032】(A液調製)3−ジ(n−ブチル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、スルホ
ン変性ポリビニルアルコール(ゴーセランL−326
6、日本合成化学工業(株)製)の20%水溶液10部
および水20部からなる組成物をサンドミルで平均粒子
径が0.8μmとなるまで粉砕してA液を得た。
【0033】(B液調製)4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン20部、スルホン変性ポ
リビニルアルコール(ゴーセランL−3266、日本合
成化学工業(株)製)の20%水溶液10部および水2
0部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5
μmとなるまで粉砕してB液を得た。
【0034】(C液調製)m−ターフェニル20部、ス
ルホン変性ポリビニルアルコール(ゴーセランL−32
66、日本合成化学工業(株)製)の20%水溶液10
部および水20部からなる組成物をサンドミルで平均粒
子径が1.0μmとなるまで粉砕して、C液を得た。
【0035】(感熱記録層用塗液の調製)A液25部、
B液40部、C液25部、カルボキシ変性ポリビニルア
ルコール(KL−318、クラレ(株)製 )の10%
水溶液60部、架橋剤としてポリアミドアミン・エピク
ロルヒドリン樹脂の20%水溶液10部、パラフィンワ
ックスの30%分散液20部、ステアリン酸亜鉛の30
%分散液10部および水50部とからなる組成物を混合
攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0036】(感熱磁気記録体の作製)上記の紙支持体
のおもて面に、バーコーターにて感熱記録層用塗液を乾
燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥した
後、スーパーキャレンダー処理して感熱記録層(感熱記
録層面側のベック平滑度500秒)を設け、次いで感熱
記録層上に、リップコーターにて磁気記録層用塗液を磁
気記録層下の感熱記録層のみが発色するように流れ方向
に6.5mmの塗巾で(磁気記録層間は100mm)で
乾燥後の塗布量が30g/m2となるように塗布乾燥し
てストライプ状の磁気記録層を設け、感熱磁気記録体を
得た。
【0037】実施例2 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部を9部とした以外は、実施例1
と同様にして感熱磁気記録体を得た。
【0038】実施例3 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部を0.5部とした以外は、実施
例1と同様にして感熱磁気記録体を得た。
【0039】実施例4 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部を12部とした以外は、実施例
1と同様にして感熱磁気記録体を得た。
【0040】実施例5 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部の代わりにN−メチルピロリン
3部を用いたは、実施例1と同様にして感熱磁気記録体
を得た。
【0041】実施例6 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部の代わりにメチルエチルケトン
2部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱磁気記
録体を得た。
【0042】実施例7 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部の代わりに酢酸エチル2部を用
いたは、実施例1と同様にして感熱磁気記録体を得た。
【0043】実施例8 実施例1の磁気記録層用塗液の調製において、N−メチ
ル−2−ピロリドン3部の代わりに酢酸−n−ブチルを
用いたは、実施例1と同様にして感熱磁気記録体を得
た。
【0044】実施例9 実施例1の感熱磁気記録体の作製において、感熱記録層
を設けた後、感熱記録層上に下記の保護層用塗液を乾燥
後の塗布量が3g/m2となるように塗布乾燥した後、
スーパーキャレンダー処理して保護層(保護層面側のベ
ック平滑度1500秒)を設け、次いで保護層上に磁気
記録層を設けた以外は、実施例1と同様にして感熱磁気
記録体を得た。
【0045】(保護層用塗液の調製)アセトアセチル変
性ポリビニルアルコール(ゴーセファイマーZ−20
0、日本合成化学工業(株)製)の10%水溶液300
部、平均粒子径1μmの水酸化アルミニウム50部、ス
テアリン酸亜鉛の30%分散液10部、グリオキザール
の10%水溶液3部および水100部からなる組成物を
混合攪拌して保護層用塗液を得た。
【0046】比較例1 実施例1の感熱磁気記録体の作製において、磁気記録層
用塗液にN−メチルピロリドン2部を加えなかった以外
は、実施例1と同様にして感熱磁気記録体を得た。
【0047】比較例2 実施例1の感熱磁気記録体の作製において、磁気記録層
用塗液にN−メチルピロリドン2部の代わりにトルエン
(溶解度0.1以下)を用いた以外は、実施例1と同様
にして感熱磁気記録体を得た。
【0048】上記の感熱磁気記録体について、以下の方
法で評価し、その結果を表1に示した。
【0049】(密着性)感熱磁気記録体の磁気記録層上
に、接着部分の長さが50mmとなるようにセロハンテ
ープ(幅18mm、粘着力2.9N/mm程度)を貼付
け、2分後にセロハンテープの一方を感熱磁気記録体の
面に対して垂直に保ちながら一気に引き離す。
【0050】☆:磁気記録層が全く剥がれない。 ◎:磁気記録層が僅かに剥がれる。 ○:磁気記録層が少し剥がれる。 ×:磁気記録層が多く剥がれる。
【0051】(白色度)感熱磁気記録体の感熱記録層面
上の白色度(JIS P 8123に基づく)を測定し
た。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明の感熱磁気記録体および感熱磁気
記録体の製造方法は、感熱記録層の地肌カブリが少な
く、しかも磁気記録層の感熱記録層への密着性に優れた
効果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/702 G11B 5/80 5/80 5/84 Z 5/84 B41M 5/18 B E 101E Fターム(参考) 2C005 HB13 JA02 KA15 KA25 KA37 LA11 LA27 2H026 AA07 BB01 DD23 DD43 DD46 DD55 FF11 FF25 5D006 BA12 DA01 EA01 FA07 5D112 AA05 AA10 AA16 AA28 BB08 BB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体のおもて面に、電子供与性化合
    物、電子受容性化合物および接着剤を含有する感熱記録
    層、並びに感熱記録層上に磁性体化合物および接着剤を
    含有する磁気記録層用塗液を塗布乾燥して、磁気記録層
    を部分的に設ける感熱磁気記録体の製造方法において、
    磁気記録層用塗液が水系であり、かつ磁気記録層用塗液
    中に、水に対する溶解度(20℃)が1以上の有機溶剤
    を含有させたことを特徴とする感熱磁気記録体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤の水に対する溶解度(20℃)
    が5以上である請求項1または2記載の感熱磁気記録体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 水に対する溶解度(20℃)5以上の有
    機溶剤が、含窒素系有機溶剤である請求項2記載の感熱
    磁気記録体の製造方法。
  4. 【請求項4】 含窒素系有機溶剤がN−メチル−2−ピ
    ロリドンである請求項3記載の感熱磁気記録体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 有機溶剤が、磁気記録層用塗液中の水1
    00重量部に対して1〜10重量部である請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の感熱磁気記録体の製造方法。
  6. 【請求項6】 支持体のおもて面に、電子供与性化合
    物、電子受容性化合物および接着剤を含有する感熱記録
    層、並びに感熱記録層上に磁性体化合物および接着剤を
    含有する磁気記録層を部分的に有する感熱磁気記録体に
    おいて、磁気記録層中に水に対する溶解度(20℃)5
    以上の含窒素系有機溶剤を含有させたことを特徴とする
    感熱磁気記録体。
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