JP2002218348A - 映像信号処理装置及び映像表示装置 - Google Patents

映像信号処理装置及び映像表示装置

Info

Publication number
JP2002218348A
JP2002218348A JP2001320333A JP2001320333A JP2002218348A JP 2002218348 A JP2002218348 A JP 2002218348A JP 2001320333 A JP2001320333 A JP 2001320333A JP 2001320333 A JP2001320333 A JP 2001320333A JP 2002218348 A JP2002218348 A JP 2002218348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
video signal
scanning lines
effective scanning
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001320333A
Other languages
English (en)
Inventor
Makiko Suzuki
麻紀子 鈴木
Masaiku Yugami
昌郁 湯上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001320333A priority Critical patent/JP2002218348A/ja
Priority to US09/988,194 priority patent/US6927801B2/en
Publication of JP2002218348A publication Critical patent/JP2002218348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフォーマットの入力映像信号を実用上
最も優れた単一のフォーマットに変換して表示すること
ができる映像信号処理装置及び映像表示装置を提供す
る。 【解決手段】 I−P変換部1,拡大縮小部2,P−I
変換部3によって480i,480pを1440iに変
換する。1080iであれば、走査線数を変更せず、1
080本のままとし、無画像信号発生部80から出力さ
れる無画像信号を付加する。720pであれば、走査線
数を1080本に変換して、無画像信号発生部80から
出力される無画像信号を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のフォーマッ
トの映像信号を表示するのに好適な映像信号処理装置及
び映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機等の映像表示
装置においては、デジタル放送の開始に伴って、複数の
フォーマットの映像信号を表示する必要性が生じてい
る。映像信号のフォーマットとしては、全走査線数52
5本、有効走査線数480本のインターレース(480
i)、全走査線数1125本、有効走査線数1080本
のインターレース(1080i)、全走査線数525
本、有効走査線数480本のプログレッシブ(480
p)、全走査線数750本、有効走査線数720本のプ
ログレッシブ(720p)がある。
【0003】これらのフォーマットにおいては、垂直周
波数は同一であるが、1フィールド当たりの有効走査線
数は、480iでは480/2本、1080iでは10
80/2本、480pでは480本、720pでは72
0本と、それぞれ異なっている。一方、水平周波数は、
480iでは15.75kHz、1080iでは33.
75kHz、480pでは31.5kHz、720pで
は45kHzと、それぞれ異なっている。
【0004】映像表示装置において、これらの複数のフ
ォーマットの映像信号を全て表示しようとした場合、映
像表示装置の水平走査周波数を、15.75kHz,3
3.75kHz,31.5kHz,45kHzで切り換
えることが考えられる。この場合、映像表示装置は、4
種類の水平走査周波数に対応させなければならない。4
80iの映像信号をインターレース−プログレッシブ
(I−P)変換によって480pの映像信号とすれば、
3種類の水平走査周波数に対応させればよい。これでも
3種類の水平走査周波数に対応させる必要があるので、
映像表示装置に表示するフォーマットとして、1080
iに統一することも検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、映像表
示装置において複数のフォーマットの映像信号に対応さ
せるには、例えば陰極線管(CRT)を用いた表示装置
の場合では、フォーマット毎にCRTの同期を変更する
必要があり、偏向回路にて大きな電圧変動が生じて偏向
回路に大きな負荷がかかる。CRTを用いない表示装置
においても、複数のフォーマットの映像信号に対応させ
ることは、駆動回路にとって大きな負担となる。
【0006】また、フォーマットが切り替わるたびに同
期を取り直さなければならないので、品位上の問題か
ら、画面上の映像の表示を一時的にマスク(ブランキン
グ)する必要がある。よって、映像表示装置の制御動作
が煩雑化すると共に、一時的に映像が表示されないとい
う不具合を招くこととなる。このように、映像表示装置
において複数のフォーマットの映像信号に対応させるこ
とは、各種の不具合を招いてしまう。
【0007】そこで、これらの問題点を解決するには、
映像表示装置に表示するフォーマットを1080iに統
一すればよい。しかしながら、フォーマットを1080
iに統一すると、次のような不具合がある。480iを
1080iに変換すると、走査線数は9/4倍となり、
720pを1080iに変換すると、走査線数は3/4
倍となる。従って、フォーマットを1080iに統一す
ると、フォーマット変換の処理として、走査線数の拡大
と縮小とが混在することになり、フォーマット変換の処
理回路を構成する補間フィルタのハードウェア規模が大
きくなってしまう。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、複数のフォーマットの入力映像信号を、実
用上最も優れた単一のフォーマットに変換して表示する
ことができる映像信号処理装置及び映像表示装置を提供
することを目的とする。また、ハードウェア規模や信号
処理の煩雑さの増大を最小限に抑えつつ、極めて高画質
の映像を表示することができる映像信号処理装置及び映
像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(a)有効走査線数48
0本のインターレース信号である第1の映像信号と、有
効走査線数1080本のインターレース信号である第2
の映像信号とを入力映像信号とし、この入力映像信号を
処理する映像信号処理装置において、前記第1の映像信
号の有効走査線数を1440本に変換して、有効走査線
数1440本のインターレース信号として出力する第1
の変換手段(11,21,3)と、前記第2の映像信号
の有効走査線数を変更することなく、前記第2の映像信
号に無画像信号を付加して、有効走査線数1440本の
インターレース信号として出力する第2の変換手段(2
5,3,70,80)とを備えて構成したことを特徴と
する映像信号処理装置を提供し、(b)有効走査線数4
80本のインターレース信号である第1の映像信号と、
有効走査線数1080本のインターレース信号である第
2の映像信号とを入力映像信号とし、この入力映像信号
による映像をアスペクト比4:3の表示部に表示する映
像表示装置において、前記第1の映像信号の有効走査線
数を1440本に変換して、有効走査線数1440本の
インターレース信号として出力する第1の変換手段(1
1,21,3)と、前記第2の映像信号の有効走査線数
を変更することなく、前記第2の映像信号の上下部に無
画像信号を付加することにより、前記表示部の垂直方向
略中央部に前記第2の映像信号を配置し、前記表示部の
垂直方向上下部に無画像部を配置した状態の有効走査線
数1440本のインターレース信号を出力する第2の変
換手段(25,3,70,80)とを備えて構成したこ
とを特徴とする映像表示装置を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像信号処理装置
及び映像表示装置について、添付図面を参照して説明す
る。図1は本発明の映像信号処理装置及び映像表示装置
の基本的構成例を示すブロック図、図2は480p,7
20p,1080pから1440pへの走査線変換を示
す図、図3は補間フィルタの構成例を示すブロック図、
図4は480p,720p,1080pから1440p
への走査線変換における位相のオフセットを示す図、図
5はプログレッシブ−インターレース変換を示す図、図
6は本発明の映像信号処理装置及び映像表示装置の一実
施形態を示すブロック図、図7は本発明の映像信号処理
装置及び映像表示装置の他の実施形態を示すブロック
図、図8は本発明の映像信号処理装置及び映像表示装置
による画面表示例を示す図である。
【0011】本発明の映像信号処理装置及び映像表示装
置は、入力された映像信号が480i,1080i,4
80p,720pのいずれであっても、有効走査線数1
440本のインターレース(1440i)または有効走
査線数1440本のプログレッシブ(1440p)にフ
ォーマット変換することを特徴とする。図1は1440
iまたは1440pにフォーマット変換するための具体
的構成を示している。以下説明する本実施形態では、最
も好ましい実施形態として、入力映像信号を480i,
1080i,480p,720pの4種類としている
が、本発明の映像表示装置としては、これらの映像信号
全てを入力映像信号とする必要はない。本発明は、その
内の任意の2つ以上の組み合わせを入力映像信号とする
場合に適用できる。
【0012】図1において、図示していない映像信号の
供給源より供給された480iの映像信号は、I−P変
換部1のI−P変換器11に入力されて480pのプロ
グレッシブ信号に変換される。図示していない映像信号
の供給源より供給された1080iの映像信号は、I−
P変換部1のI−P変換器12に入力されて1080p
のプログレッシブ信号に変換される。インターレース信
号をプログレッシブ信号に変換するのは、フィールド内
の情報量を増やし、後段の拡大縮小部2における拡大縮
小処理をより高画質に行うためである。
【0013】本実施形態では、I−P変換器11,12
においてプログレッシブ信号に変換するとしたが、実際
に倍の走査線密度とするのではなく、プログレッシブ信
号にするための補間データをバッファ等に保存してプロ
グレッシブ相当の信号を生成するだけでもよい。要する
に、480p,1080pの走査線数の信号となってい
ればよい。
【0014】I−P変換器11より出力された480p
の信号は、拡大縮小部2の6/2変換器21に入力され
る。I−P変換器12より出力された1080pの信号
は、拡大縮小部2の4/3変換器23に入力される。図
示していない映像信号の供給源より供給された480p
の映像信号は、そのまま6/2変換器21に入力され
る。図示していない映像信号の供給源より供給された7
20pの映像信号は、拡大縮小部2の2/1変換器22
に入力される。
【0015】ここで、図示していない映像信号の供給源
とは、例えば、デジタルテレビジョン放送の受信部や、
ビデオテープレコーダあるいはビデオディスクプレーヤ
等の外部機器である。入力された映像信号のフォーマッ
トを判別し、切換器(スイッチ)を用いて、480iで
あればI−P変換器11に、1080iであればI−P
変換器12に、480pであれば6/2変換器21に、
720pであれば2/1変換器22にそれぞれ選択的に
供給する。
【0016】拡大縮小部2の6/2変換器21,2/1
変換器22,4/3変換器23は、入力された480
p,720p,1080pそれぞれの信号の走査線数を
それぞれ6/2倍,2/1倍,4/3倍して、1440
pの信号に変換するためのものである。本実施形態で
は、480p,720p,1080pの信号に対する処
理は全て拡大であるので、縮小処理は必要ないが、種々
の表示態様(縮小表示等)を考慮して、拡大縮小部と称
している。図2は、480p,720p,1080pの
信号を1440pに走査線変換する様子を示している。
図2に示すように、480p,720p,1080pか
ら1440pへの変換においては、走査線数はそれぞれ
3倍,2倍,4/3倍である。
【0017】よって、拡大縮小部2におけるフォーマッ
ト変換のための走査線変換処理は全て拡大で行われ、上
述したような1080iに統一する場合のような走査線
変換の際の縮小による情報欠落が全くないのである。ま
た、6/2変換器21,2/1変換器22,4/3変換
器23を構成する補間フィルタの補間比率は簡単な整数
比であるため、フィルタ係数を簡易に構成することがで
きる。よって、6/2変換器21,2/1変換器22,
4/3変換器23のハードウェア規模はさほど大きくな
らない。
【0018】これについて1080iに統一した場合と
比較して具体的に説明する。それぞれのフォーマットに
おける補間位相、即ち、入力信号に対する1440pの
位置は、 480p→{0,1/3,2/3} 720p→{0,1/2} 1080p→{0,3/4,1/2,1/4} となり、拡大縮小部2は、それぞれの補間位相分の補間
フィルタを備えればよい。
【0019】一方、1080iに統一した場合した場合
には、 480p→{0,4/9,8/9,3/9,5/9,2
/9,6/9,1/9} 720p→{0,2/3,1/3} となり、1440pに統一した場合と比較して非常に多
くの補間位相が発生してしまう。
【0020】1440pに統一した場合には、上記のよ
うに、6組の補間フィルタで拡大縮小部2を構成するこ
とができるため、補間フィルタとして、乗算器を用いな
くても加算器を用いるだけで精度よく小規模で実現する
ことが可能である。一方、1080pに統一した場合に
は、10組もの補間フィルタを必要とするので、演算精
度が高くフィルタ係数の自由度が大きい乗算器を用いた
構成とすることが必要となる。よって、ハードウェア規
模が大きくなる。これに加え、分母に9という位相を持
つため補間精度も悪くなってしまう。
【0021】図3を用いて、本発明によりハードウェア
規模を小さくできることについて説明する。図3では、
係数{1/2,1/2}の補間フィルタを例にしてい
る。図3(A)と図3(B)とで、同一機能部分には同
一符号が付してある。図3(A)は、補間フィルタを遅
延器4と加算器5とで構成した場合を示している。な
お、図3(A)の加算器5は1/2加算器である。この
図3(A)に示す補間フィルタと同等のフィルタは、図
3(B)に示すように、遅延器4と加算器5と乗算器
6,7でも実現することができる。なお、乗算器6,7
は入力信号を1/2倍にして出力するものである。
【0022】図3(B)に示す構成で演算精度を図3
(A)と同一にした場合、ハードウェア規模は33倍程
度必要となる。なぜならば、入力信号を8ビットとする
と、入力信号8ビット×係数8ビットの乗算器は加算器
が16個必要であるからである。なお、図3(A)の構
成は係数に自由度はないが、ビット精度内で自由に係数
を与えることができる。
【0023】このように、フォーマットを1440pに
統一する本発明においては、拡大縮小部2の補間フィル
タを加算器で実現できるので、ハードウェア規模を小さ
くすることができる。また、たとえ1080pに統一す
る場合において補間フィルタを加算器で実現したとして
も、1440pに統一する本発明の方がハードウェア規
模は小さくなる。このように、フォーマットを1440
pに統一する本発明では、1080pに統一する場合よ
りもそもそもハードウェア規模を小さくすることがで
き、補間フィルタを加算器で構成することもできるた
め、さらにハードウェア規模を小さくすることができる
のである。
【0024】また、本発明では、高精度で画質劣化の少
ない補間が可能である。1080pに統一する場合のよ
うに補間フィルタの位相が多岐に渡る場合、位相によっ
て画質に大きな差が生じるため、結果として画質劣化を
伴うこととなる。これは、位相が0または1の近傍が最
も原信号に近い成分を保存し、周辺原信号を混合する位
相1/2の近傍が最も高域成分が落ちるためである。1
つの画像の中に多くの補間位相が存在すると、高域成分
の有無により補間縞を発生してしまう。従って、多くの
補間位相が必要となる1080p(1080iも同様)
への変換と比較して、少ない補間位相でよい1440p
(1440iも同様)への変換は、画質劣化が少なく、
高画質となる。
【0025】ところで、図2において、480p,72
0p,1080pから1440pへの走査線変換の補間
位相について説明したが、原画素をそのまま出力するこ
とになる位相0の出力画素は、他の補間画素に比べて高
帯域成分を持ってしまう。そこで、拡大縮小部2におけ
る走査線変換処理は、図4に示すように、補間位相を一
様にオフセットさせるようにする。補間位相をずらすこ
とにより、ラインフリッカ等の画質劣化を防ぐことがで
きる。図4のように補間位相をずらすことは、補間フィ
ルタの係数を適宜に設定することによって容易に実現で
きる。
【0026】なお、図4のように補間位相をずらすこと
によって画質のシャープさが多少失われたとしても、1
440pまたは1440iの信号とした後に高域成分を
補償するエンハンサ等によって画質を制御することが可
能であるので、問題となることはない。
【0027】再び図1に戻り、拡大縮小部2より出力さ
れた1440pの信号は、プログレッシブ−インターレ
ース(P−I)変換部3に入力される。なお、本発明の
映像信号処理装置が1440pの信号を出力したり、本
発明の映像表示装置が1440pの信号を表示する場合
には、P−I変換部3は不要となる。本実施形態では、
最終的に1440iの信号を出力する場合について示
す。P−I変換部3は、入力された1440pの信号を
インターレース変換して1440iの信号を出力する。
【0028】即ち、図5に示すように、1440pの信
号の走査線を2本の走査線毎に1本間引き、フィールド
毎にその間引き位相を1走査線分(1ライン)オフセッ
トさせる。これにより、1440pのプログレッシブ信
号は、第1フィールド及び第2フィールドとでインター
レースした水平周波数45kHzを有する1440iの
インターレース信号となる。1440iの信号は、映像
信号処理装置から外部へと出力されたり、映像表示装置
のCRT等の表示部にて表示される。なお、映像表示装
置の場合には、P−I変換部3の出力は、表示部を駆動
するための駆動回路に供給され、駆動回路が表示部を駆
動して映像を表示する。
【0029】表示部としてCRTを用いた映像表示装置
の場合、720pの信号を表示することができる偏向回
路をベースとして用い、垂直偏向の位相を信号処理の出
力位相に合わせてオフセットして1440iの信号を表
示すればよい。よって、本発明の映像表示装置は、既存
の駆動回路(偏向回路等)を若干改良するだけで実現す
ることができる。インターレース対応のドットマトリク
ス型の表示装置であっても、信号処理の出力フィールド
に合わせて信号を書き込むことにより、1440iの信
号を表示することができる。よって、本発明の映像表示
装置は、大幅なコストアップなく実現可能である。
【0030】さらに、I−P変換部1において、前述の
ように、入力された480iまたは1080iの信号を
実際に倍の走査線密度とするのではなく、プログレッシ
ブ相当の信号を生成するだけとした場合には、次のよう
な利点を有する。この場合、拡大縮小部2以降の回路
は、720pフォーマットと同等の74.25MHzの
クロックレートで全ての処理がなされることになる。1
080iフォーマットのクロックも720pと同じ7
4.25MHzであるから、信号処理上、上720p,
1080i,1440iの信号を同一クロックで処理す
ることができる。
【0031】このように、クロックを統一した場合に
は、水平周期や水平有効画素は720pと同等の128
0画素となる。1080iの水平有効画素は1920画
素であるから、74.25MHzで処理すると水平有効
画素は本来の1920画素から1280画素に減るが、
民生のテレビジョン受像機やドットマトリクス型の表示
装置においては実用上、1280画素もあれば十分であ
る。勿論、1440iに変換した際の水平有効画素を1
920画素とするよう、P−I変換部3の出力のクロッ
クレートを増やしてもよい。
【0032】以上のようにして、本発明の映像信号処理
装置及び映像表示装置においては、映像信号のフォーマ
ットを1440i(または1440p)に統一したの
で、ハードウェア規模の小さな補間フィルタで、単一の
フォーマットに変換することが可能となる。
【0033】次に、映像表示装置で用いる表示部のアス
ペクト比が4:3である場合の本発明の映像信号処理装
置及び映像表示装置について詳細に説明する。入力され
た映像信号のアスペクト比が16:9のいわゆるワイド
映像をアスペクト比が4:3の表示部に表示する場合、
図8に示すように、ワイド映像を垂直方向の略中央部に
配置し、その上下に黒またはグレーの無画像信号を配置
するのが好ましい。
【0034】本発明では、1440iの信号を表示する
能力を有しているので、アスペクト比16:9のワイド
映像が1080iの信号であれば、1080iの信号を
そのまま表示することができる。図8に示すように、1
080iの信号を画面の垂直方向の略中央部に配置する
と、上下の無画像部にはそれぞれ180iの無画像信号
を配置すればよい。
【0035】図6は、図8の表示方法を実現するための
好適な一実施形態を示している。図6において、図1と
同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略す
る。なお、図6に示す実施形態は、入力映像信号が10
80iと720pの場合に、図8のような表示方法を選
択することができるよう構成したものである。
【0036】図6において、I−P変換器12より出力
された1080pの信号は、切換部60の切換器62に
入力される。720pの信号は、切換部60の切換器6
1に入力される。切換器61は、入力された720pの
信号を、後述する拡大縮小部2の2/1変換器22に供
給するか、3/2変換器24に供給するかを切り換える
ものである。切換器62は、入力された1080pの信
号を、後述する拡大縮小部2の4/3変換器23に供給
するか、1/1変換器25に供給するかを切り換えるも
のである。
【0037】切換部60の切換器61,62には、切換
制御信号が入力される。切換制御信号は、一例として、
図6に示す映像信号処理装置をアスペクト比16:9の
表示部に接続するか、アスペクト比4:3の表示部に接
続するかに応じて、ユーザが選択するものである。以下
の説明では、入力映像信号が1080iと720pの場
合にはワイド映像であるとする。
【0038】切換部60を設けているのは、表示部のア
スペクト比が4:3の場合と16:9の場合のいずれに
も対応できるようにするためである。映像信号処理装置
とアスペクト比4:3の表示部とを一体化した映像表示
装置のように、表示部のアスペクト比が4:3で固定で
あり、1080iと720pはワイド映像のみであると
すれば、切換部60は削除可能であり、拡大縮小部2の
2/1変換器22や4/3変換器23も不要となる。
【0039】他の例として、デジタル放送信号として映
像信号や音声信号の番組信号とは別に付加的に送信され
る付加情報に含まれるアスペクト比の情報を切換制御信
号とすることもできる。図6に示す映像信号処理装置と
アスペクト比4:3の表示部とを一体化した本発明の映
像表示装置の場合、付加情報に含まれるアスペクト比の
情報を切換制御信号とすればよい。
【0040】拡大縮小部2の3/2変換器24は、入力
された720pの信号の走査線数を3/2倍して108
0本にすると共に、図示していないメモリに書き込んで
1440pの信号の周波数を有するクロックによって読
み出す。このとき、3/2変換器24は、走査線数が1
440本ではなく1080本であることに伴い、読み出
すタイミングをずらす処理も行う。3/2変換器24の
出力信号の走査線数は1080本ではあるが、読み出し
速度が変換されて1440pフォーマットの信号形態と
なっている。
【0041】拡大縮小部2の1/1変換器25は、入力
された1080pの信号の走査線数を1/1倍して、即
ち、走査線数は変更せず、図示していないメモリに書き
込んで1440pの信号の周波数を有するクロックによ
って読み出す。このとき、1/1変換器25は、走査線
数が1440本ではなく1080本であることに伴い、
読み出すタイミングをずらす処理も行う。1/1変換器
25の出力信号の走査線数は1080本ではあるが、読
み出し速度が変換されて1440pフォーマットの信号
形態となっている。
【0042】従って、P−I変換部3の出力は、走査線
数1440本の1440iフォーマットの信号の場合も
あるし、走査線数1080本の1440iフォーマット
の信号の場合もある。P−I変換部3より出力された1
440iの信号(1440iフォーマットの信号)は切
換部70に入力される。切換部70には、無画像信号発
生部80より出力される無画像信号も入力される。ま
た、切換部70には、P−I変換部3の出力と無画像信
号発生部80より出力される無画像信号との切換を行う
か否かを制御するための制御信号と、垂直位置識別信号
が入力される。垂直位置識別信号は、表示部の垂直方向
の位置を識別するためのものであり、水平同期信号及び
垂直同期信号より生成することができる。
【0043】入力された映像信号のアスペクト比が4:
3であれば、即ち、入力映像信号が480iや480p
であれば、切換部70は常にP−I変換部3の出力を選
択する。入力された映像信号のアスペクト比が16:9
であれば、即ち、入力映像信号が1080iや720p
であれば、切換部70は、表示部の上下部においては無
画像信号発生部80より出力される無画像信号を選択
し、略中央部においてはP−I変換部3の出力を選択す
る。これにより、走査線数1080本の1440iフォ
ーマットの信号に無画像信号が付加され、走査線数14
40本の1440iフォーマットの信号とされ、図8に
示すような表示方法が実現される。
【0044】図7は図8に示す表示方法を実現する他の
実施形態を示している。図7において、図1と同一部分
には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。なお、
図7においては、簡略化のため、入力映像信号が108
0iの場合に、図8のような表示方法を選択することが
できるよう構成している。特に説明しないが、入力映像
信号が720pの場合も同様な回路によって図8の表示
方法を実現することができる。
【0045】図7において、入力された1080iの信
号は、メモリ90に書き込まれ、1440iの信号の周
波数を有するクロックによって読み出される。メモリ9
0の出力信号の走査線数は1080本ではあるが、読み
出し速度が変換されて1440pフォーマットの信号形
態となっている。無画像信号発生部81は、図6の無画
像信号発生部80と同様のものである。合成部100
は、メモリ90の出力信号と無画像信号発生部81より
出力される無画像信号とを合成し、メモリ90の出力信
号の上下部に無画像信号を付加する。これにより、合成
部100の出力は、図8に示すような走査線数1440
本の1440iフォーマットの信号とされる。
【0046】切換部110には、図6と同様の切換制御
信号が入力される。切換部110は、切換制御信号に応
じて、P−I変換部3と合成部100とのいずれかを選
択して出力する。以上により、図8に示すような表示方
法が実現される。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の映
像信号処理装置は、有効走査線数480本のインターレ
ース信号である第1の映像信号の有効走査線数を144
0本に変換して、有効走査線数1440本のインターレ
ース信号として出力する第1の変換手段と、有効走査線
数1080本のインターレース信号である第2の映像信
号の有効走査線数を変更することなく、前記第2の映像
信号に無画像信号を付加して、有効走査線数1440本
のインターレース信号として出力する第2の変換手段と
を備えて構成した。また、本発明の映像表示装置は、第
1の映像信号の有効走査線数を1440本に変換して、
有効走査線数1440本のインターレース信号として出
力する第1の変換手段と、第2の映像信号の有効走査線
数を変更することなく、第2の映像信号の上下部に無画
像信号を付加することにより、表示部の垂直方向略中央
部に第2の映像信号を配置し、表示部の垂直方向上下部
に無画像部を配置した状態の有効走査線数1440本の
インターレース信号を出力する第2の変換手段とを備え
て構成した。従って、複数のフォーマットの入力映像信
号を、実用上最も優れた単一のフォーマットに変換して
表示することができる。また、ハードウェア規模や信号
処理の煩雑さの増大を最小限に抑えつつ、極めて高画質
の映像を表示することができる。さらに、本発明は、表
示部のアスペクト比が4:3の場合に、有効走査線数1
080本のインターレース信号を極めて高画質に表示す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】480p,720p,1080pから1440
pへの走査線変換を示す図である。
【図3】補間フィルタの構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】480p,720p,1080pから1440
pへの走査線変換における位相のオフセットを示す図で
ある。
【図5】P−I変換を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明による画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 インターレース−プログレッシブ変換部(I−P変
換部) 2 拡大縮小部 3 プログレッシブ−インターレース変換部(P−I変
換部) 11,12 I−P変換器 21 6/2変換器 22 2/1変換器 23 4/3変換器 24 3/2変換器 25 1/1変換器 60,70,110 切換部 61,62 切換器 80,81 無画像信号発生部 90 メモリ 100 合成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効走査線数480本のインターレース信
    号である第1の映像信号と、有効走査線数1080本の
    インターレース信号である第2の映像信号とを入力映像
    信号とし、この入力映像信号を処理する映像信号処理装
    置において、 前記第1の映像信号の有効走査線数を1440本に変換
    して、有効走査線数1440本のインターレース信号と
    して出力する第1の変換手段と、 前記第2の映像信号の有効走査線数を変更することな
    く、前記第2の映像信号に無画像信号を付加して、有効
    走査線数1440本のインターレース信号として出力す
    る第2の変換手段とを備えて構成したことを特徴とする
    映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1,第2の映像信号に加えて、有効
    走査線数480本のプログレッシブ信号である第3の映
    像信号を入力映像信号とし、この第3の映像信号の有効
    走査線数を1440本に変換して、有効走査線数144
    0本のインターレース信号として出力する第3の変換手
    段を備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の映
    像信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記第1,第2の映像信号に加えて、有効
    走査線数720本のプログレッシブ信号である第4の映
    像信号を入力映像信号とし、この第4の映像信号の有効
    走査線数を1080本に変換すると共に、有効走査線数
    1080本に変換した前記第4の映像信号に無画像信号
    を付加して、有効走査線数1440本のインターレース
    信号として出力する第4の変換手段を備えて構成したこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の映
    像信号処理装置。
  4. 【請求項4】有効走査線数480本のインターレース信
    号である第1の映像信号と、有効走査線数1080本の
    インターレース信号である第2の映像信号とを入力映像
    信号とし、この入力映像信号による映像をアスペクト比
    4:3の表示部に表示する映像表示装置において、 前記第1の映像信号の有効走査線数を1440本に変換
    して、有効走査線数1440本のインターレース信号と
    して出力する第1の変換手段と、 前記第2の映像信号の有効走査線数を変更することな
    く、前記第2の映像信号の上下部に無画像信号を付加す
    ることにより、前記表示部の垂直方向略中央部に前記第
    2の映像信号を配置し、前記表示部の垂直方向上下部に
    無画像部を配置した状態の有効走査線数1440本のイ
    ンターレース信号を出力する第2の変換手段とを備えて
    構成したことを特徴とする映像表示装置。
  5. 【請求項5】前記第1,第2の映像信号に加えて、有効
    走査線数480本のプログレッシブ信号である第3の映
    像信号を入力映像信号とし、この第3の映像信号の有効
    走査線数を1440本に変換して、有効走査線数144
    0本のインターレース信号として出力する第3の変換手
    段を備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の映
    像表示装置。
  6. 【請求項6】前記第1,第2の映像信号に加えて、有効
    走査線数720本のプログレッシブ信号である第4の映
    像信号を入力映像信号とし、この第4の映像信号の有効
    走査線数を1080本に変換すると共に、有効走査線数
    1080本に変換した前記第4の映像信号の上下部に無
    画像信号を付加することにより、前記表示部の垂直方向
    略中央部に有効走査線数1080本に変換した前記第4
    の映像信号を配置し、前記表示部の垂直方向上下部に無
    画像部を配置した状態の有効走査線数1440本のイン
    ターレース信号を出力する第4の変換手段を備えて構成
    したことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記
    載の映像表示装置。
JP2001320333A 2000-11-20 2001-10-18 映像信号処理装置及び映像表示装置 Pending JP2002218348A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320333A JP2002218348A (ja) 2000-11-20 2001-10-18 映像信号処理装置及び映像表示装置
US09/988,194 US6927801B2 (en) 2000-11-20 2001-11-19 Video signal processing apparatus and video displaying apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352360 2000-11-20
JP2000-352360 2000-11-20
JP2001320333A JP2002218348A (ja) 2000-11-20 2001-10-18 映像信号処理装置及び映像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002218348A true JP2002218348A (ja) 2002-08-02

Family

ID=26604265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001320333A Pending JP2002218348A (ja) 2000-11-20 2001-10-18 映像信号処理装置及び映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002218348A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513721A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 映像処理システムにおける映像を変換する装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513721A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 映像処理システムにおける映像を変換する装置及び方法
US8638393B2 (en) 2008-12-23 2014-01-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for converting image in an image processing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5812210A (en) Display apparatus
US5534934A (en) Television receiver capable of enlarging and compressing image
US6384867B1 (en) Video display apparatus capable of displaying video signals of a plurality of types with different specifications
US6927801B2 (en) Video signal processing apparatus and video displaying apparatus
KR100246088B1 (ko) 화소수변환장치
KR100255907B1 (ko) 영상신호 변환장치와 텔레비젼신호처리장치
JP2000500318A (ja) 適応画像遅延装置
US5953075A (en) Video signal processing apparatus with means for magnifying and processing a picture image correspondingly to video signals
JPH10234009A (ja) 受信装置
US6040868A (en) Device and method of converting scanning pattern of display device
JP2584138B2 (ja) テレビジョン方式変換装置
EP1845718A2 (en) Image signal reproduction apparatus
JP3925776B2 (ja) 映像表示装置
JP2002218415A (ja) 映像信号処理装置及び映像表示装置
JP2002218348A (ja) 映像信号処理装置及び映像表示装置
JP4332312B2 (ja) 映像信号処理装置、映像表示装置並びに映像信号処理方法
JP3559758B2 (ja) 映像圧縮拡大装置
JP2001346125A (ja) 画像表示装置および方法、並びに記録媒体
JP3959425B2 (ja) 受信装置及び表示装置
JP2002218410A (ja) 映像表示装置
JP2001036871A (ja) 画像供給装置および画像表示装置
JP7248631B2 (ja) 受信装置およびプログラム
JP3128034B2 (ja) 画像合成装置
JP2000098962A (ja) 固定画素表示装置および固定画素表示方法
JPH09247575A (ja) 走査線変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061010