JP2002217829A - 送信電力制御装置及びその送信電力制御方法、並びに移動局装置 - Google Patents

送信電力制御装置及びその送信電力制御方法、並びに移動局装置

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JP2002217829A JP2001010765A JP2001010765A JP2002217829A JP 2002217829 A JP2002217829 A JP 2002217829A JP 2001010765 A JP2001010765 A JP 2001010765A JP 2001010765 A JP2001010765 A JP 2001010765A JP 2002217829 A JP2002217829 A JP 2002217829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信電力制御が実施されている無線通信シス
テムにおいて、電力増幅器への過入力が発生し、よって
送信電力の圧縮が必要となり、回線交換型の呼の通信品
質が劣化することを防ぐ送信電力制御装置及びその送信
電力制御方法を提供すること。 【解決手段】 送信信号を構成する各呼に対して、該呼
の回線種類に基づく送信電力上限値を設定し、パケット
交換型である呼用の上限値を回線交換型である呼用の上
限値より小さい値に設定し、各呼の送信信号を該送信電
力上限値以下に圧縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にCDMA(C
ode Division MultipleAcce
ss)方式が採用された無線通信システムにおける送信
電力制御に係り、特に基地局装置の送信電力を制御する
送信電力制御装置及びその送信電力制御方法に関する。
【0002】更に、本発明は、上記送信電力装置を備え
る基地局装置と通信を行う移動局装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来のCDMA方式が採用された無線通
信システムにおける送信電力制御について説明する。こ
こでは、図11に示すような無線通信システムを前提と
しており、該システムにおいては、無線ネットワーク制
御局1101が複数の基地局1102を統括し、1つの
基地局1102は1つのセル1103を統括し、該セル
内の移動局1104と無線通信する。無線ネットワーク
制御局1101と基地局1102は通常有線接続されて
いる。
【0004】次いで図12を用いて、従来の送信電力制
御方法について説明する。ここでは、基地局及び移動局
間で行われる、いわゆるクローズドループ(閉ループ)
送信制御について説明する。
【0005】まず移動局1104において、基地局11
02から送信された信号が受信器1201によって受信
され、受信SIR測定部1202によって該受信信号の
SIR(Signal/Interference R
atio;希望波/干渉波電力比)が測定される。
【0006】測定された受信SIRは、比較回路120
3によって、予め保持された目標SIRと比較され、該
比較結果に基づいて基地局への送信電力制御情報が作成
される。作成された送信電力制御情報(通常は、TPC
ビットに含まれる)は送信器1204によって基地局1
102へ送信される。
【0007】該送信電力制御情報は、基地局1102の
受信器1205によって受信され、送信電力制御回路1
206へ転送される。送信電力制御回路1206は、該
送信電力制御情報の指示に従って送信器1207の送信
電力を増減させる。
【0008】一方、基地局1102において、移動局1
104から送信された信号が受信器1205によって受
信され、受信SIR測定部1208によって該受信信号
のSIRが測定される。
【0009】測定された受信SIRは、比較回路120
9によって、予め保持された目標SIRと比較され、該
比較結果に基づいて移動局への送信電力制御情報が作成
される。作成された送信電力制御情報(通常は、TPC
ビットに含まれる)は送信器1207によって移動局1
104へ送信される。
【0010】該送信電力制御情報は、移動局1104の
受信器1201によって受信され、送信電力制御回路1
210へ転送される。送信電力制御回路1210は、該
送信電力制御情報の指示に従って送信器1204の送信
電力を増減させる。
【0011】このように、従来の送信制御方法は、基地
局と移動局が互いに監視し合い、SIRを基準として送
信電力の調整を行う。即ち、受信SIRが目標SIRに
達していない場合には送信電力を上げるように相手局へ
指示し、受信SIRが目標SIRを超える場合には送信
電力を下げるように相手局へ指示する。
【0012】又、従来の送信電力制御装置においては、
下り回線の回線設定を行う際に、その呼(若しくはユー
ザー)が利用可能な送信電力の上限値及び下限値を設定
する。
【0013】このように上限値及び下限値を設定するの
は、一呼(若しくは一ユーザー)が一定値以上の送信
電力を占有しないようにし、他の呼(若しくはユーザ
ー)に与える干渉電力を制限し、更に送信電力制御機
構を安定化させることを目的としたものである。
【0014】上記上限値及び下限値の設定について、図
13を用いて説明する。図13(a)は、呼毎に設定さ
れた上限値及び下限値の一設定例を概念的に示すグラフ
であり、図13(b)は、送信電力の時間的遷移の一例
を示すグラフである。ここでは、図13(a)に図示さ
れるように、ある一呼に対して、占有する送信電力値の
上限値が基地局から送信可能な最大電力の30%に設定
され、下限値が基地局から送信可能な最大電力の10%
に設定されているものとする。
【0015】このような上限値及び下限値の設定が該一
呼の送信電力に及ぼす影響を図13(b)を用いて説明
する。送信電力は既に述べたような送信電力制御によっ
て変動しながら推移するが、送信電力制御によって上記
上限値(30%)を超える電力値が設定されそうになる
と、該上限値が機能し、図示するように上限値を超えな
いように制御される。
【0016】更に、従来の送信電力制御装置は、上記の
ような呼毎に設けられる電力上限値に加えて、送信アン
プへの過入力を抑制する制御も行う。即ち、一時的に多
くの呼が接続され、各呼はそれぞれの上限値以内に収ま
っていても、全呼を合わせた送信信号の送信電力が送信
アンプの最大許容入力値を超えてしまう場合が生じ得
る。そこで、送信アンプの前段に送信電力を圧縮する手
段を設け、送信アンプへの過入力を防止する制御を行
う。
【0017】この圧縮制御の様子を図14を用いて説明
する。ここでは、4つの呼;呼1〜4が接続中であるも
のとし、呼1及び2は回線交換型の呼であり、呼3及び
4はパケット交換型の呼であり、いずれの呼の上限値も
5であるものとする。各呼が該上限値による制約を受け
ながらそれぞれ図14(a)に図示するような送信電力
の遷移をたどるものとすると、これらの呼の送信電力の
合計の遷移は図14(b)に図示するようになる。
【0018】ここで、送信アンプの最大許容入力値が1
4であるものとすると、図14(b)に示された送信電
力は14を上限値として、14を超える場合には14ま
で圧縮されることになる。圧縮後の様子を図14(c)
に示す。図14(c)においては、図14(b)におい
て14を超えていた箇所が14で横ばいになっているの
が判る。
【0019】このように従来の送信制御装置は、送信ア
ンプの前段において送信電力を圧縮することによって、
SIRを基準とした送信電力制御によって送信アンプへ
の過入力が発生することを防止する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の送信電力制御では、送信電力制御に従って各呼の送信
信号の振幅の増減を行った結果、基地局の送信電力が最
大許容入力値に達した場合に、全呼につき多重化された
送信信号の送信電力を均一且つ一律に下げる処理を行う
ため、各呼の要求条件を反映させることができず、シス
テム全体としての通信品質が劣化するという課題が生じ
る。
【0021】即ち、従来装置は、送信アンプの前段にお
いて多重化された全呼への送信信号の送信電力をまとめ
て圧縮するため、すべての呼に対する送信信号の電力が
均等に、即ち同じ割合で、圧縮される。このように、従
来装置では送信信号全体の振幅を一括に圧縮するため、
すべての呼に品質劣化などの影響が及ぶことになる。す
べての呼に対する送信電力を均一に間引くことは一面に
おいて公平な手法とも言えるが、このような各呼の回線
種類を鑑みない方法は、システムとして効率的でない上
に、通信サービスとしてもユーザーに対して親切でない
と言える。
【0022】例えば、許容遅延要求が厳しく、即時性が
要求されるために回線交換によって通信が為されている
音声通信の場合、再送などの手段を用いて品質劣化を補
償することが事実上困難であり、又、品質劣化により通
信が途絶えるとそれが緊急の通信(例えば病人・ケガ人
を搬送中の救急車から病院への通信など)の場合、重大
な問題を生じ得る。
【0023】このように、単一のシステムでさまざまな
要求条件を有する複数の回線種類を収容する無線通信シ
ステムにおいて、該回線種類を鑑みずに基地局からの送
信信号全体につきまとめて送信電力を下げるという従来
の方法は効率的でなく(特に回線交換型の呼が含まれる
場合)、システム全体として見た時に通信品質が劣化す
ることにつながるおそれがある。
【0024】本発明はこのような課題を解決するために
為されたものであり、送信電力制御が実施されている無
線通信システムにおいて、電力増幅器への過入力が発生
し、よって送信電力の圧縮が必要となり、回線交換型の
呼の通信品質が劣化することを防ぐ送信電力制御装置及
びその送信電力制御方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る送信電力制御装置は、送信信号を増幅する電力増幅手
段を有し、該電力増幅手段への入力信号の電力値を該電
力増幅手段の最大許容入力電力値以下に圧縮する制御を
行う無線通信装置の送信電力制御装置であって、送信信
号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基づく送
信電力上限値を設定する設定手段と、各呼の送信信号を
前記送信電力上限値以下に圧縮する電力圧縮手段とを有
する構成を採る。
【0026】この構成によれば、上記上限値を設けるこ
とによって、一部の呼の送信電力のみを予め下げること
ができるため、これによって送信アンプ前段における送
信電力圧縮処理が必要となる確率を減少させ、送信電力
圧縮により全呼の通信品質が劣化することを防ぐことが
できる。
【0027】本発明の第2の態様に係る送信電力制御装
置は、第1の態様において、前記設定手段は、前記送信
電力上限値を、各呼の回線種類が許容する遅延の程度に
応じて設定する構成を採る。
【0028】本発明の第3の態様に係る送信電力制御装
置は、第1又は第2の態様において、前記設定手段は、
回線種類がパケット交換型である呼用の第一の上限値
と、回線交換型である呼用の第二の上限値とを設ける構
成を採る。
【0029】本発明の第4の態様に係る送信電力制御装
置は、第3の態様において、前記設定手段は、前記第一
の上限値を前記第二の上限値より小さい値に設定する構
成を採る。
【0030】これらの構成によれば、遅延をある程度許
容する回線種類(例えば、パケット交換型)の呼の送信
電力を予め下げておくことによって、送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により遅延
を許容しない回線種類(例えば、回線交換型)の呼の通
信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0031】本発明の第5の態様に係る送信電力制御装
置は、第1乃至第4の態様のいずれか一態様において、
前記設定手段は、上記電力増幅器への過入力発生を監視
し、該過入力が発生した場合に前記送信電力上限値を設
定し直す構成を採る。
【0032】本発明の第6の態様に係る送信電力制御装
置は、第5の態様において、前記設定手段は、上記電力
増幅器への過入力が発生した場合には前記第一の上限値
を所定割合で減少させ、該過入力が発生しない場合には
前記第一の上限値を前記所定割合よりも低い割合で増加
させる構成を採る。
【0033】これらの構成によれば、各呼に電力上限値
を設けても過入力が発生するということは該上限値が高
過ぎることを意味するに他ならず、よってそのような状
況の時にはパケット交換型の呼の該上限値を下げ、回線
交換型の呼の通信品質が劣化しないようにする。
【0034】又、一定期間過入力が発生しない場合、該
上限値が低過ぎ、パケット交換型の呼の送信電力を必要
以上に圧縮している可能性があるため、該上限値を上げ
る。
【0035】本発明の第7の態様に係る送信電力制御装
置は、第1乃至第4の態様のいずれか一態様において、
前記設定手段は、呼損の発生を監視し、該呼損が発生し
た場合に前記送信電力上限値を設定し直す構成を採る。
【0036】この構成によれば、各呼に電力上限値を設
けても呼損が発生するということは電力圧縮が生じ、通
信品質が劣化していることを意味するに他ならず、よっ
てそのような状況の時にはパケット交換型の呼の該上限
値を下げ、回線交換型の呼の通信品質が劣化しないよう
にする。
【0037】本発明の第8の態様に係る送信電力制御装
置は、送信信号を増幅する電力増幅手段を有し、該電力
増幅手段への入力信号の電力値を該電力増幅手段の最大
許容入力電力値以下に圧縮する制御を行う無線通信装置
の送信電力制御装置であって、送信信号を構成する各呼
に対して、該呼の回線種類に基づいて制御目標SIRを
定める呼別SIR決定手段と、前記制御目標SIRを該
呼の相手局に指示する目標SIR設定手段とを有する構
成を採る。
【0038】この構成によれば、上記制御目標SIRを
各呼の移動局に設けることによって、該移動局によって
作成される送信電力制御情報を変えることができ、よっ
て一部の呼の送信電力のみを予め下げることができる。
これによって送信アンプ前段における送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により全呼
の通信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0039】本発明の第9の態様に係る送信電力制御装
置は、第8の態様において、前記呼別SIR決定手段
は、前記制御目標SIRを、各呼の回線種類が許容する
遅延の程度に応じて設定する構成を採る。
【0040】本発明の第10の態様に係る送信電力制御
装置は、第8又は第9の態様において、前記呼別SIR
決定手段は、回線種類がパケット交換型である呼用の第
一の制御目標SIRと、回線交換型である呼用の第二の
制御目標SIRとを設ける構成を採る。
【0041】本発明の第11の態様に係る送信電力制御
装置は、第10の態様において、前記呼別SIR決定手
段は、前記第一の制御目標SIRを前記第二の制御目標
SIRより小さい値に設定する構成を採る。
【0042】これらの構成によれば、遅延をある程度許
容する回線種類(例えば、パケット交換型)の呼の送信
電力を予め下げておくことによって、送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により遅延
を許容しない回線種類(例えば、回線交換型)の呼の通
信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0043】本発明の第12の態様に係る送信電力制御
装置は、第8乃至第11の態様のいずれか一態様におい
て、前記呼別SIR決定手段は、上記電力増幅器への過
入力発生を監視し、該過入力が発生した場合に前記制御
目標SIRを設定し直す構成を採る。
【0044】本発明の第13の態様に係る送信電力制御
装置は、第12の態様において、前記呼別SIR決定手
段は、上記電力増幅器への過入力が発生した場合には前
記第一の制御目標SIRを所定割合で減少させ、該過入
力が発生しない場合には前記第一の制御目標SIRを前
記所定割合よりも低い割合で増加させる構成を採る。
【0045】これらの構成によれば、制御目標SIRに
よって各呼の電力を制御しても過入力が発生するという
ことは該制御目標SIR値が高過ぎることを意味するに
他ならず、よってそのような状況の時にはパケット交換
型の呼の該制御目標SIR値を下げ、回線交換型の呼の
通信品質が劣化しないようにする。
【0046】又、一定期間過入力が発生しない場合、該
制御目標SIR値が低過ぎ、パケット交換型の呼の送信
電力を必要以上に圧縮している可能性があるため、該制
御目標SIR値を上げる。
【0047】本発明の第14の態様に係る装置は、第8
乃至第11の態様のいずれか一態様において、前記呼別
SIR決定手段は、呼損の発生を監視し、該呼損が発生
した場合に前記制御目標SIRを設定し直す構成を採
る。
【0048】この構成によれば、制御目標SIRによっ
て各呼の電力を制御しても呼損が発生するということは
電力圧縮が生じ、通信品質が劣化していることを意味す
るに他ならず、よってそのような状況の時にはパケット
交換型の呼の該制御目標SIR値を下げ、回線交換型の
呼の通信品質が劣化しないようにする。
【0049】本発明の第15の態様に係る送信電力制御
装置は、第1乃至第14の態様のいずれか一態様におい
て、無線通信システムの基地局装置内に設けられた構成
を採る。
【0050】この構成によれば、パケット交換型の呼の
送信電力のみを予め抑制することによって、送信アンプ
前段での電力圧縮処理が必要となる確率を減少させ、よ
って回線交換型の呼の通信品質劣化を防ぐことができ
る。
【0051】本発明の第16の態様に係る移動局装置
は、第15の態様に係る送信電力制御装置を有する基地
局装置と通信を行い、受信SIRと予め保持する目標S
IRとを比較し、該比較結果に基づいて通信する上記基
地局装置に送信電力制御の指示を送信する移動局装置で
あって、該送信電力制御装置から指示された制御目標S
IRを受信し、受信SIRと比較するための新たな目標
SIRとして該制御目標SIRを設定する構成を採る。
【0052】この構成によれば、基地局に送信する送信
電力制御情報を作成する際に、基地局から指示された制
御目標SIRと受信SIRとを比較することができるた
め、移動局から送信される送信電力制御情報を基地局側
から制御することができる。
【0053】本発明の第17の態様に係る送信電力制御
方法は、無線通信装置の送信電力制御装置において、送
信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基づ
く送信電力上限値を設定し、各呼の送信信号を前記送信
電力上限値以下に圧縮する方法を採る。
【0054】この方法によれば、上記上限値を設けるこ
とによって、一部の呼の送信電力のみを予め下げること
ができるため、これによって送信アンプ前段における送
信電力圧縮処理が必要となる確率を減少させ、送信電力
圧縮により全呼の通信品質が劣化することを防ぐことが
できる。
【0055】本発明の第18の態様に係る送信電力制御
方法は、第17の態様において、前記送信電力上限値
を、各呼の回線種類が許容する遅延の程度に応じて設定
する方法を採る。
【0056】本発明の第19の態様に係る送信電力制御
方法は、第17又は第18の態様において、回線種類が
パケット交換型である呼用の第一の上限値と、回線交換
型である呼用の第二の上限値とを設ける方法を採る。
【0057】本発明の第20の態様に係る送信電力制御
方法は、第19の態様において、前記第一の上限値を前
記第二の上限値より小さい値に設定する方法を採る。
【0058】これらの方法によれば、遅延をある程度許
容する回線種類(例えば、パケット交換型)の呼の送信
電力を予め下げておくことによって、送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により遅延
を許容しない回線種類(例えば、回線交換型)の呼の通
信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0059】本発明の第21の態様に係る方法は、第1
7乃至第20の態様のいずれか一態様において、電力増
幅器への過入力発生が発生した場合に前記送信電力上限
値を設定し直す方法を採る。
【0060】本発明の第22の態様に係る送信電力制御
方法は、第21の態様において、電力増幅器への過入力
が発生した場合には前記第一の上限値を所定の増加率で
増加させ、該過入力が発生しない場合には前記第一の上
限値を前記所定の増加率よりも低い増加率で増加させる
方法を採る。
【0061】これらの方法によれば、各呼に電力上限値
を設けても過入力が発生するということは該上限値が高
過ぎることを意味するに他ならず、よってそのような状
況の時にはパケット交換型の呼の該上限値を下げ、回線
交換型の呼の通信品質が劣化しないようにする。
【0062】又、一定期間過入力が発生しない場合、該
上限値が低過ぎ、パケット交換型の呼の送信電力を必要
以上に圧縮している可能性があるため、該上限値を上げ
る。
【0063】本発明の第23の態様に係る送信電力制御
方法は、第17乃至第21の態様のいずれか一態様にお
いて、呼損が発生した場合に前記送信電力上限値を設定
し直す方法を採る。
【0064】この方法によれば、各呼に電力上限値を設
けても呼損が発生するということは電力圧縮が生じ、通
信品質が劣化していることを意味するに他ならず、よっ
てそのような状況の時にはパケット交換型の呼の該上限
値を下げ、回線交換型の呼の通信品質が劣化しないよう
にする。
【0065】本発明の第24の態様に係る送信電力制御
方法は、無線通信装置の送信電力制御装置において、送
信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基づ
いて制御目標SIRを定め、前記制御目標SIRを該呼
の相手局に指示し、該相手局において、受信した前記制
御目標SIRを送信電力制御に用いられる目標SIRに
設定する方法を採る。
【0066】この方法によれば、上記制御目標SIRを
各呼の移動局に設けることによって、該移動局によって
作成される送信電力制御情報を変えることができ、よっ
て一部の呼の送信電力のみを予め下げることができる。
これによって送信アンプ前段における送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により全呼
の通信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0067】本発明の第25の態様に係る送信電力制御
方法は、第24の態様において、前記制御目標SIR
を、各呼の回線種類が許容する遅延の程度に応じて設定
する方法を採る。
【0068】本発明の第26の態様に係る方法は、第2
4又は第25の態様において、回線種類がパケット交換
型である呼用の第一の制御目標SIRと、回線交換型で
ある呼用の第二の制御目標SIRと設ける方法を採る。
【0069】本発明の第27の態様に係る送信電力制御
方法は、第26の態様において、前記第一の制御目標S
IRは前記第二の制御目標SIRより小さい値に設定す
る方法を採る。
【0070】これらの方法によれば、遅延をある程度許
容する回線種類(例えば、パケット交換型)の呼の送信
電力を予め下げておくことによって、送信電力圧縮処理
が必要となる確率を減少させ、送信電力圧縮により遅延
を許容しない回線種類(例えば、回線交換型)の呼の通
信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0071】本発明の第28の態様に係る方法は、第2
4乃至第27の態様のいずれか一態様において、電力増
幅器への過入力発生が発生した場合に前記制御目標SI
Rを設定し直す方法を採る。
【0072】本発明の第29の態様に係る送信電力制御
方法は、第28の態様において、電力増幅器への過入力
が発生した場合には前記第一の制御目標SIRを所定割
合で減少させ、該過入力が発生しない場合には前記第一
の制御目標SIRを前記所定割合よりも低い割合で増加
させる方法を採る。
【0073】これらの方法によれば、制御目標SIRに
よって各呼の電力を制御しても過入力が発生するという
ことは該制御目標SIR値が高過ぎることを意味するに
他ならず、よってそのような状況の時にはパケット交換
型の呼の該制御目標SIR値を下げ、回線交換型の呼の
通信品質が劣化しないようにする。
【0074】又、一定期間過入力が発生しない場合、該
制御目標SIR値が低過ぎ、パケット交換型の呼の送信
電力を必要以上に圧縮している可能性があるため、該制
御目標SIR値を上げる。
【0075】本発明の第30の態様に係る送信電力制御
方法は、第24乃至第27の態様のいずれか一態様にお
いて、呼損が発生した場合に前記制御目標SIRを設定
し直す方法を採る。
【0076】この方法によれば、制御目標SIRによっ
て各呼の電力を制御しても呼損が発生するということは
電力圧縮が生じ、通信品質が劣化していることを意味す
るに他ならず、よってそのような状況の時にはパケット
交換型の呼の該制御目標SIR値を下げ、回線交換型の
呼の通信品質が劣化しないようにする。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成
要素には全図を通じて同一の符番を付す。
【0078】(実施の形態1)まず、図1〜3を用い
て、本発明の実施の形態1に係る送信電力制御装置につ
いて説明する。本実施形態は、送信信号に対する送信電
力制御につき電力上限値を設けることによって電力増幅
器への過入力が検出される確率を減らし、又、上記上限
値を送信信号を構成する複数の呼に対して各呼の回線種
類に応じて設け、回線交換型の呼の通信品質劣化を防ぐ
ようにする。
【0079】図1は、本発明の実施の形態1に係る送信
電力制御装置100の構成を概略的に示す概略構成図で
あり、図2は、本発明の実施の形態1に係る送信電力制
御装置100における呼設定処理のフロー図であり、図
3は、本発明の実施の形態1に係る送信電力制御装置1
00による送信電力制御を受けた場合の送信信号の時間
的遷移の一例を示すグラフである。なお、本実施形態に
係る送信電力制御装置100は、一例として無線通信シ
ステムにおいて基地局装置の中に一体として組み込まれ
ているものとする。
【0080】まず、図1を用いて構成から説明する。送
信電力制御装置100は、複数の(ここでは例えばN個
の)ベースバンド信号処理部101と、各ベースバンド
信号処理部101の後段に設けられる送信電力制御部1
02と、無線回線の設定及び解除を行う呼受付処理部1
03及び呼設定部104と、各呼のベースバンド送信信
号を多重化及び/若しくは圧縮するベースバンド信号多
重・圧縮部105と、例えばアンプである電力増幅器1
06と、アンテナ107とを有する。
【0081】ベースバンド信号処理部101は、各呼に
ついて、送信すべきユーザーデータに対してベースバン
ド処理を行う。
【0082】各送信電力制御部102は、ベースバンド
処理された各呼の送信信号に対して、上り回線(Up
Link;UL)からの送信電力制御情報に従って振幅
を増減させる。その際、呼設定部104から指示された
上限値を超える電力値は該上限値まで圧縮する。
【0083】呼受付処理部103は、装置外部の例えば
無線ネットワーク制御局から各呼の回線種類についての
情報を取得し、呼設定部104へ転送する。呼設定部1
04は、該回線種類情報に基づいて、各呼の送信電力制
御部102に該呼の回線種類に応じた電力上限値を指示
する。
【0084】本実施形態では、一例として、上記電力上
限値を回線種類に応じて2値(上限値A、Bとする)用
意するものとし、その分類基準は、回線種類が回線交換
型であるかパケット交換型であるか、に基づくものとす
る。
【0085】ベースバンド信号多重・圧縮部105は、
入力された複数のベースバンド送信信号を多重化する。
又、送信電力が電力増幅器107の最大許容入力値より
大きい場合、多重化処理の前にすべての呼の電力を均等
に圧縮する。電力増幅器106は、多重化された送信信
号を定ゲインで増幅させる。アンテナ107は、送信信
号を放射する。
【0086】次いで、本実施形態に係る送信電力制御装
置100の動作について説明する。移動局からの発呼要
求を受け付けると、該呼の回線種類が呼受付処理部10
3によって取得され、呼設定部104によって各送信電
力制御部102の上限値が該回線種類に応じて決定され
る。本実施の形態における該上限値決定プロセスを図2
に示す。
【0087】発呼要求を受け、該呼に対する電力上限値
処理が開始されると、呼受付処理部103によって取得
された回線種類に関する情報が呼設定部104に入力さ
れる(S201)。
【0088】次いで、呼設定部104によって、回線種
類が判別される。ここでは、前述のように、回線種類が
パケット交換型と回線交換型に分類され(S202)、
パケット交換型の呼には上限値Aが、回線交換型の呼に
は上限値Bがそれぞれ割り当てられる(S203、S2
04)。
【0089】このように決定された各送信電力制御部1
02における上限値は、呼設定部104によって各送信
電力制御部102に設定される。このようにして呼の受
付が完了する。
【0090】各ベースバンド信号処理部101によって
ベースバンド処理された各呼の送信信号は、送信電力制
御部102によってULの送信電力制御情報に従って送
信電力が増減される。その際、該増減後の送信電力が呼
設定部104によって指示された上限値以上である場
合、該送信電力は該上限値まで抑制される。
【0091】送信電力制御された各送信信号は、ベース
バンド信号多重・圧縮部105によって多重化され、必
要に応じて電力増幅器106の最大許容入力値まで圧縮
され、電力増幅器106によって増幅され、アンテナ1
07から空間に放射される。
【0092】本実施形態において、上記上限値A、B
は、A<Bの関係が成り立つように設定される。なぜな
ら、例えば音声通信などの許容遅延要求が厳しく即時性
が要求される回線交換型の呼は、誤りに対する耐性が弱
い回線種類の呼であり、例えばデータ通信などの再送要
求などの誤り訂正手段を有するために遅延要求に比較的
余裕のあるパケット交換型の呼は誤りに対する耐性が比
較的強い回線種類の呼である。従って、回線交換型の呼
の方が電力圧縮の影響を受けやすく、又、電力圧縮によ
って通信品質が劣化してしまうことが好ましくない回線
種類と言えるからである。そこで、例えば、A=20
%、B=30%などのように、パケット交換型の呼に対
する送信電力制御上限値をより低く設定する。
【0093】本実施形態に係る送信電力制御の様子を図
3を用いて説明する。比較を容易にするため、ここに挙
げる送信電力遷移の一例は図14と同じものである。こ
こでは、4つの呼;呼1〜4が接続中であるものとし、
呼1及び2は、回線交換型の呼であり、上限値は5に設
定され、呼3及び4は、パケット交換型の呼であり、上
限値は3に設定されているものとする。各呼が該上限値
による制約を受けながらそれぞれ図3(a)に図示する
ような送信電力の遷移をたどるものとすると、これらの
呼の送信電力の合計の遷移は図3(b)に図示するよう
になる。
【0094】ここで、送信アンプの最大許容入力値が1
4であるものとすると、図3(b)に示された送信電力
は、14を上限値とし、14を超える場合にはベースバ
ンド信号多重・圧縮部105によって14まで圧縮され
ることになる。圧縮後の様子を図3(c)に示す。図3
(c)を図14(c)と比較すると、ベースバンド信号
多重・圧縮部105において送信電力圧縮が行われた
率、即ち過入力発生回数確率が減少しているのが判る。
【0095】このように、本実施形態によれば、誤りに
対する耐性が比較的強いパケット交換型の呼の送信電力
上限値を予め低めに設定することによって、ベースバン
ド信号多重・圧縮部105において送信電力を電力増幅
器106の最大許容入力値まで圧縮しなければならない
状況(即ち、送信アンプへの過入力)発生の確率が減少
し、よって回線交換型の呼の通信品質劣化を防止するこ
とができる。
【0096】(実施の形態2)次いで、図4〜6を用い
て、本発明の実施の形態2に係る送信電力制御装置につ
いて説明する。本実施形態は、実施の形態1における呼
別の上限値設定を前提として、該上限値を通信中に適応
的に変えることによって、パケット交換型の呼の送信電
力が必要以上に圧縮されること、及び圧縮が不充分で送
信アンプ前段で送信信号全体が圧縮され、回線交換型の
呼に影響が及ぶことを防止する。
【0097】図4は、本発明の実施の形態2に係る送信
電力制御装置400の構成を概略的に示す概略構成図で
あり、図5及び6は、本発明の実施の形態2に係る送信
電力制御装置400における呼再設定処理のフロー図で
ある。なお、本実施形態に係る送信電力制御装置400
は、一例として無線通信システムにおいて基地局装置の
中に一体として組み込まれているものとする。又、実施
の形態1に係る送信電力制御装置100と同様の構成に
は同一の符番を付し、詳しい説明は省略する。
【0098】送信電力制御装置400において、呼種類
格納部401は、例えばメモリであり、接続中の呼の回
線種類情報を格納する。即ち、呼が受け付けられると、
該呼の回線種類情報が記録され、該呼が解放されると該
呼の回線種類情報が削除される。よって、呼種類格納部
401にアクセスすることによって、現在接続中の呼の
回線種類を照会することが可能となる。
【0099】ベースバンド信号多重・圧縮部402は、
送信信号の過入力が検出され、電力圧縮処理を行う場合
には、過入力発生の旨を呼設定部403へ伝達する。
【0100】呼設定部403は、過入力が発生し圧縮処
理が行われた場合、電力圧縮を行わなければならない確
率を減少させるために、パケット交換型の呼に対して設
定されている送信電力制御部102における上限値をX
だけ減少させる。又、一定期間圧縮が行われなかった場
合、パケット交換型の呼の通信品質を向上させるため
に、該上限値をYだけ増加させる。現在の上限値が30
%であるとすると、例えば、X=3%、Y=0.3%、
である。
【0101】次いで、本実施形態に係る送信電力制御装
置における上限値再設定処理について、図5を用いて説
明する。
【0102】ここでは値Aに関するカウンタを用いる。
まず、カウンタAをクリアし、A=0とする(S50
1)。圧縮処理の発生を監視し(S502)、圧縮が検
出されると、パケット交換型の呼が選択され(S50
3)、該呼の上限値がXだけ減少される。該減少が終了
すると、再びカウンタAがクリア(S501)され、圧
縮処理発生の監視が続けられる(S502)。
【0103】次いで、値Aを所定値Nと比較することに
よって圧縮処理未発生が一定期間継続したか否かが判定
される(S505)。値AがN以上であれば、パケット
交換型の呼が選択され(S506)、該呼の上限値がY
だけ増加される。該増加が終了すると、再びカウンタA
がクリア(S501)され、圧縮処理発生の監視が続け
られる(S502)。
【0104】値AがN未満あれば、カウンタAに1が加
算され(S508)、再び圧縮処理発生の監視が続けら
れる(S502)。
【0105】ここでは、圧縮処理発生をトリガーとして
パケット交換型の呼の電力上限値を再設定する場合につ
いて述べたが、呼損発生をトリガーとすることも可能で
ある。以下、呼損発生をトリガーとする場合の処理につ
いて図6を用いて説明する。この場合、呼損の発生は呼
受付処理部103によって監視される。
【0106】ここでは値Bに関するカウンタを用いる。
まず、カウンタBをクリアし、B=0とする(S60
1)。呼損の発生を監視し(S602)、呼損が検出さ
れると、パケット交換型の呼が選択され(S603)、
該呼の上限値がXだけ減少される。該減少が終了する
と、再びカウンタBがクリア(S601)され、呼損発
生の監視が続けられる(S602)。
【0107】次いで、値Bを所定値Mと比較することに
よって呼損未発生が一定期間継続したか否かが判定され
る(S605)。値BがM以上であれば、パケット交換
型の呼が選択され(S606)、該呼の上限値がYだけ
増加される。該増加が終了すると、再びカウンタBがク
リア(S601)され、呼損発生の監視が続けられる
(S602)。
【0108】値BがM未満あれば、カウンタBに1が加
算され(S608)、再び呼損発生の監視が続けられる
(S602)。
【0109】なお、上記圧縮処理の発生をトリガーとす
る上限値再設定処理と呼損発生をトリガーとする上限値
再設定処理とは、独立した制御ループとして同時に実施
可能である。
【0110】このように、本実施の形態に係る送信電力
制御装置は、通信中に、圧縮処理の発生及び/若しくは
呼損発生をトリガーとして、パケット交換型の呼に設定
された送信電力制御における電力上限値を変更し得るた
め、圧縮処理が必要となる確率を減少させ、且つパケッ
ト交換型の呼の通信品質を向上させることができる。
【0111】(実施の形態3)次いで、図7及び8を用
いて、本発明の実施の形態3に係る送信電力制御方法に
ついて説明する。前述のように、通常の送信電力制御
は、受信SIRと目標SIRを比較することによって通
信相手局への送信電力制御情報を作成するため、実施の
形態1及び2のように基地局における送信信号に電力上
限値を設け制御することと同等の処理を移動局において
保持される目標SIRを可変とすることで移動局から送
られてくる送信電力制御情報自体を変更させても実現で
きる。本実施形態では、各呼の回線種類に応じて制御目
標SIRを定め、該呼の移動局へ送信し、該移動局が受
信した自局用の制御目標SIRを受信SIRとの比較に
用いる。
【0112】図7は、本発明の実施の形態3に係る移動
局装置700の構成を概略的に示す概略構成図であり、
図8は、本発明の実施の形態3に係る送信電力制御装置
における呼設定処理のフロー図である。なお、本実施形
態に係る送信電力制御装置は、実施の形態1に係る装置
と同様の構成を有し、一例として無線通信システムにお
いて基地局装置の中に一体として組み込まれているもの
とする。
【0113】まず移動局の構成を説明する。移動局70
0は、アンテナ701と、受信器702と、受信SIR
測定部703と、呼制御回路704と、制御目標SIR
格納部705と、比較回路706と、送信電力制御回路
707と、送信器708とを有する。
【0114】受信器702は、アンテナ701を介し
て、基地局から送信された信号を受信し、受信SIR測
定部703は、受信信号のSIRを測定する。
【0115】呼制御回路704は、受信信号中から基地
局から送信された制御目標SIRを抽出し、制御目標S
IR格納部705に記録する。制御目標SIR格納部7
05は、例えばメモリであり、基地局から送信された制
御目標SIRを格納する。
【0116】比較回路706は、受信SIRと制御目標
SIRと比較し、該比較結果に基づいて基地局への送信
電力制御情報を作成する。作成された送信電力制御情報
は送信器708によってアンテナ701を介して基地局
へ送信される。
【0117】次いで、本実施形態に係る送信電力制御方
法について説明する。移動局からの発呼要求を受け付け
ると、該呼の回線種類が呼受付処理部103によって取
得され、呼設定部104によって該回線種類に応じて制
御目標SIRが決定される。本実施の形態における該制
御目標SIR決定プロセスを図8に示す。
【0118】発呼要求を受け、該呼に対する制御目標S
IR決定処理が開始されると、呼受付処理部103によ
って取得された回線種類に関する情報が呼設定部104
に入力される(S801)。
【0119】次いで、呼設定部104によって、回線種
類が判別される。ここでは、実施の形態1と同様に、回
線種類がパケット交換型と回線交換型に分類され(S8
02)、パケット交換型の呼には制御目標SIRとして
値Aが、回線交換型の呼には制御目標SIRとして値B
がそれぞれ割り当てられる(S803、S804)。
【0120】このように決定された該呼の移動局におけ
る制御目標SIRは、送信処理を経てアンテナ107を
介して移動局へ送信される。移動局によって受信された
該制御目標SIRは、呼制御回路704によって制御目
標SIR格納部705に記録され、以降、比較回路70
6における比較処理に目標SIRとして用いられる。
【0121】本実施形態において、上記制御目標SIR
値A、Bは、A<Bの関係が成り立つように設定され
る。例えば、A=3、B=5などのように、パケット交
換型の呼に対する制御目標SIR値をより低く設定す
る。
【0122】このように、本実施形態に係る送信電力制
御においては、誤りに対する耐性が比較的強いパケット
交換型の呼の移動局における制御目標SIR値を予め低
めに設定することによって、ベースバンド信号多重・圧
縮部105において送信電力を電力増幅器106の最大
許容入力値まで圧縮しなければならない状況(即ち、送
信アンプへの過入力)発生の確率が減少し、よって回線
交換型の呼の通信品質劣化を防止することができる。
【0123】(実施の形態4)次いで、図9及び10を
用いて、本発明の実施の形態4に係る送信電力制御装置
について説明する。本実施形態は、実施の形態3におけ
る呼別の制御目標SIR設定を前提として、該制御目標
SIR値を通信中に適応的に変えることによって、パケ
ット交換型の呼の送信電力が必要以上に圧縮されるこ
と、及び圧縮が不充分で送信アンプ前段で送信信号全体
が圧縮され、回線交換型の呼に影響が及ぶことを防止す
る。
【0124】図9及び10は、本発明の実施の形態4に
係る送信電力制御装置における制御目標SIR再設定処
理のフロー図である。なお、本実施形態に係る送信電力
制御装置は、実施の形態2に係る装置と同様の構成を採
り、本実施の形態に係る移動局装置は、実施の形態3に
係る装置と同様の構成を採るため、図面及び詳しい構成
の説明は省略する。又、本実施の形態に係る送信電力制
御装置は、一例として無線通信システムにおいて基地局
装置の中に一体として組み込まれているものとする。
【0125】まず、本実施形態に係る送信電力制御装置
における制御目標SIR値再設定処理につき、圧縮処理
発生をトリガーとする場合について図9を用いて説明す
る。
【0126】ここでは値Aに関するカウンタを用いる。
まず、カウンタAをクリアし、A=0とする(S90
1)。圧縮処理の発生を監視し(S902)、圧縮が検
出されると、パケット交換型の呼が選択され(S90
3)、該呼の制御目標SIR値がXだけ減少される。該
減少が終了すると、再びカウンタAがクリア(S90
1)され、圧縮処理発生の監視が続けられる(S90
2)。
【0127】次いで、値Aを所定値Nと比較することに
よって圧縮処理未発生が一定期間継続したか否かが判定
される(S905)。値AがN以上であれば、パケット
交換型の呼が選択され(S906)、該呼の上限値がY
だけ増加される。該増加が終了すると、再びカウンタA
がクリア(S901)され、圧縮処理発生の監視が続け
られる(S902)。
【0128】値AがN未満あれば、カウンタAに1が加
算され(S908)、再び圧縮処理発生の監視が続けら
れる(S902)。
【0129】次いで、呼損発生をトリガーとする場合の
処理について図10を用いて説明する。
【0130】ここでは値Bに関するカウンタを用いる。
まず、カウンタBをクリアし、B=0とする(S100
1)。呼損の発生を監視し(S1002)、呼損が検出
されると、パケット交換型の呼が選択され(S100
3)、該呼の制御目標SIR値がXだけ減少される。該
減少が終了すると、再びカウンタBがクリア(S100
1)され、呼損発生の監視が続けられる(S100
2)。
【0131】次いで、値Bを所定値Mと比較することに
よって呼損未発生が一定期間継続したか否かが判定され
る(S1005)。値BがM以上であれば、パケット交
換型の呼が選択され(S1006)、該呼の制御目標S
IR値がYだけ増加される。該増加が終了すると、再び
カウンタBがクリア(S1001)され、呼損発生の監
視が続けられる(S1002)。
【0132】値BがM未満あれば、カウンタBに1が加
算され(S1008)、再び呼損発生の監視が続けられ
る(S1002)。
【0133】なお、上記圧縮処理の発生をトリガーとす
る制御目標SIR値再設定処理と呼損発生をトリガーと
する制御目標SIR値再設定処理とは、独立した制御ル
ープとして同時に実施可能である。
【0134】このように、本実施の形態に係る送信電力
制御装置は、通信中に、圧縮処理の発生及び/若しくは
呼損発生をトリガーとして、パケット交換型の呼に設定
された移動局における制御目標SIR値を変更し得るた
め、圧縮処理が必要となる確率を減少させ、且つパケッ
ト交換型の呼の通信品質を向上させることができる。
【0135】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明に係る送信電力制御装置は上記例のように
基地局装置に一体として組み込まれる態様に限定され
ず、無線通信システムにおける基地局装置の送信電力を
制御する限り該システム上のどこに配置されてもよい。
【0136】又、本発明は、上記のようなCDMA方式
に限定されるものではなく、FDMA(Frequen
cy Division Multiple Acce
ss)方式やTDMA(Time Division
Multiple Access)方式において、異な
る無線周波数より送出された複数の信号を合成して一括
に増幅する、いわゆる共通増幅と呼ばれる技術が適用さ
れた場合にも適用可能である。
【0137】更に、上記実施形態では、SIRに基づく
クローズドループ型の送信電力制御が行われる場合につ
いて述べたが、本発明は、通信品質に基づくアウタール
ープ型の送信電力制御についても適用可能である。その
場合、受信品質と目標品質の差により送信電力制御情報
が作成されるため、上記実施形態における制御目標SI
Rの代わりに制御目標品質を定め、移動局へ送信するよ
うにすればよい。換言すれば、本発明に係る制御目標値
はSIRに限られない。
【0138】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の請求項
1及び8に係る送信電力制御装置によれば、送信アンプ
前段における送信電力圧縮処理が必要となる確率を減少
させ、送信電力圧縮により全呼の通信品質が劣化するこ
とを防ぐことができる。
【0139】又、本発明の請求項2乃至4及び9乃至1
1に係る送信電力制御装置によれば、送信電力圧縮によ
り遅延を許容しない回線種類(例えば、回線交換型)の
呼の通信品質が劣化することを防ぐことができる。
【0140】又、本発明の請求項5、6、12、及び1
3に係る送信電力制御装置によれば、通信品質が劣化し
ている時にそれ以上回線交換型の呼の通信品質が劣化し
ないようにすることでき、更にパケット交換型の呼の送
信電力を必要以上に圧縮しないようにすることができ
る。
【0141】又、本発明の請求項7及び14に係る送信
電力制御装置によれば、通信品質が劣化している時にそ
れ以上回線交換型の呼の通信品質が劣化しないようにす
ることができる。
【0142】又、本発明の請求項15に係る無線通信シ
ステムの基地局装置によれば、送信アンプ前段での電力
圧縮処理が必要となる確率を減少させ、よって回線交換
型の呼の通信品質劣化を防ぐことができる。
【0143】又、本発明の請求項16に係る移動局装置
によれば、移動局から送信される送信電力制御情報を基
地局側から制御することができる。
【0144】又、本発明の請求項17及び24に係る送
信電力制御方法によれば、送信アンプ前段における送信
電力圧縮処理が必要となる確率を減少させ、送信電力圧
縮により全呼の通信品質が劣化することを防ぐことがで
きる。
【0145】又、本発明の請求項18乃至20及び25
乃至27に係る送信電力制御方法によれば、送信電力圧
縮により遅延を許容しない回線種類(例えば、回線交換
型)の呼の通信品質が劣化することを防ぐことができ
る。
【0146】又、本発明の請求項21、22、28、及
び29に係る送信電力制御方法によれば、通信品質が劣
化している時にそれ以上回線交換型の呼の通信品質が劣
化しないようにすることでき、更にパケット交換型の呼
の送信電力を必要以上に圧縮しないようにすることがで
きる。
【0147】更に、本発明の請求項23及び30に係る
送信電力制御方法によれば、通信品質が劣化している時
にそれ以上回線交換型の呼の通信品質が劣化しないよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る送信電力制御装置
100の構成を概略的に示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る送信電力制御装置
100における呼設定処理のフロー図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る送信電力制御装置
100による送信電力制御を受けた場合の送信信号の時
間的遷移の一例を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態2に係る送信電力制御装置
400の構成を概略的に示す概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る送信電力制御装置
400における呼再設定処理のフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る送信電力制御装置
400における呼再設定処理のフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る移動局装置700
の構成を概略的に示す概略構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る送信電力制御装置
における呼設定処理のフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る送信電力制御装置
における制御目標SIR再設定処理のフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る送信電力制御装
置における制御目標SIR再設定処理のフロー図であ
る。
【図11】無線通信システムの一例を示す模式図であ
る。
【図12】従来の送信電力制御方法を説明するための基
地局及び移動局の概略構成図である。
【図13】(a) 呼毎に設定された上限値及び下限値
の一設定例を概念的に示すグラフである。 (b) 送信電力の時間的遷移の一例を示すグラフであ
る。
【図14】従来の送信電力制御装置による送信電力制御
を受けた場合の送信信号の時間的遷移の一例を示すグラ
フである。
【符号の説明】
100 送信電力制御装置 101 ベースバンド信号処理部 102 送信電力制御部 103 呼受付処理部 104 呼設定部 105 ベースバンド信号多重・圧縮部 106 電力増幅器 107 アンテナ 400 送信電力制御装置 401 呼種類格納部 402 ベースバンド信号多重・圧縮部 403 呼設定部 700 移動局装置 701 アンテナ 702 受信器 703 受信SIR測定部 704 呼制御回路 705 制御目標SIR格納部 706 比較回路 707 送信電力制御回路 708 送信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 誠蔵 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 中村 武宏 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 岩村 幹生 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 大藤 義顕 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 5K027 AA11 5K051 CC07 5K060 CC04 CC11 DD04 FF06 HH06 HH32 HH39 LL01 5K067 AA23 CC08 CC10 DD11 EE02 EE10 GG08

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を増幅する電力増幅手段を有
    し、該電力増幅手段への入力信号の電力値を該電力増幅
    手段の最大許容入力電力値以下に圧縮する制御を行う無
    線通信装置の送信電力制御装置であって、 送信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基
    づく送信電力上限値を設定する設定手段と、 各呼の送信信号を前記送信電力上限値以下に圧縮する電
    力圧縮手段とを有することを特徴とする送信電力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記送信電力上限値
    を、各呼の回線種類が許容する遅延の程度に応じて設定
    することを特徴とする請求項1記載の送信電力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、回線種類がパケット交
    換型である呼用の第一の上限値と、回線交換型である呼
    用の第二の上限値とを設けることを特徴とする請求項1
    又は2記載の送信電力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記第一の上限値を前
    記第二の上限値より小さい値に設定することを特徴とす
    る請求項3記載の送信電力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、上記電力増幅器への過
    入力発生を監視し、該過入力が発生した場合に前記送信
    電力上限値を設定し直すことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一記載の送信電力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、上記電力増幅器への過
    入力が発生した場合には前記第一の上限値を所定割合で
    減少させ、該過入力が発生しない場合には前記第一の上
    限値を前記所定割合よりも低い割合で増加させることを
    特徴とする請求項5記載の送信電力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、呼損の発生を監視し、
    該呼損が発生した場合に前記送信電力上限値を設定し直
    すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一記載の
    送信電力制御装置。
  8. 【請求項8】 送信信号を増幅する電力増幅手段を有
    し、該電力増幅手段への入力信号の電力値を該電力増幅
    手段の最大許容入力電力値以下に圧縮する制御を行う無
    線通信装置の送信電力制御装置であって、 送信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基
    づいて制御目標SIRを定める呼別SIR決定手段と、 前記制御目標SIRを該呼の相手局に指示する目標SI
    R設定手段とを有することを特徴とする送信電力制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記呼別SIR決定手段は、前記制御目
    標SIRを、各呼の回線種類が許容する遅延の程度に応
    じて設定することを特徴とする請求項8記載の送信電力
    制御装置。
  10. 【請求項10】 前記呼別SIR決定手段は、回線種類
    がパケット交換型である呼用の第一の制御目標SIR
    と、回線交換型である呼用の第二の制御目標SIRとを
    設けることを特徴とする請求項8又は9記載の送信電力
    制御装置。
  11. 【請求項11】 前記呼別SIR決定手段は、前記第一
    の制御目標SIRを前記第二の制御目標SIRより小さ
    い値に設定することを特徴とする請求項10記載の送信
    電力制御装置。
  12. 【請求項12】 前記呼別SIR決定手段は、上記電力
    増幅器への過入力発生を監視し、該過入力が発生した場
    合に前記制御目標SIRを設定し直すことを特徴とする
    請求項8乃至11のいずれか一記載の送信電力制御装
    置。
  13. 【請求項13】 前記呼別SIR決定手段は、上記電力
    増幅器への過入力が発生した場合には前記第一の制御目
    標SIRを所定割合で減少させ、該過入力が発生しない
    場合には前記第一の制御目標SIRを前記所定割合より
    も低い割合で増加させることを特徴とする請求項12記
    載の送信電力制御装置。
  14. 【請求項14】 前記呼別SIR決定手段は、呼損の発
    生を監視し、該呼損が発生した場合に前記制御目標SI
    Rを設定し直すことを特徴とする請求項8乃至11のい
    ずれか一記載の送信電力制御装置。
  15. 【請求項15】 無線通信システムの基地局装置内に設
    けられたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか
    一記載の送信電力制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の送信電力制御装置を
    有する基地局装置と通信を行い、 受信SIRと予め保持する目標SIRとを比較し、該比
    較結果に基づいて通信する上記基地局装置に送信電力制
    御の指示を送信する移動局装置であって、 該送信電力制御装置から指示された制御目標SIRを受
    信し、受信SIRと比較するための新たな目標SIRと
    して該制御目標SIRを設定することを特徴とする移動
    局装置。
  17. 【請求項17】 無線通信装置の送信電力制御装置にお
    いて、 送信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基
    づく送信電力上限値を設定し、 各呼の送信信号を前記送信電力上限値以下に圧縮するこ
    とを特徴とする送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】 前記送信電力上限値を、各呼の回線種
    類が許容する遅延の程度に応じて設定することを特徴と
    する請求項17記載の送信電力制御方法。
  19. 【請求項19】 回線種類がパケット交換型である呼用
    の第一の上限値と、回線交換型である呼用の第二の上限
    値とを設けることを特徴とする請求項17又は18記載
    の送信電力制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第一の上限値を前記第二の上限値
    より小さい値に設定することを特徴とする請求項19記
    載の送信電力制御方法。
  21. 【請求項21】 電力増幅器への過入力発生が発生した
    場合に前記送信電力上限値を設定し直すことを特徴とす
    る請求項17乃至20のいずれか一記載の送信電力制御
    方法。
  22. 【請求項22】 電力増幅器への過入力が発生した場合
    には前記第一の上限値を所定割合で減少させ、該過入力
    が発生しない場合には前記第一の上限値を前記所定割合
    よりも低い割合で増加させることを特徴とする請求項2
    1記載の送信電力制御方法。
  23. 【請求項23】 呼損が発生した場合に前記送信電力上
    限値を設定し直すことを特徴とする請求項17乃至21
    のいずれか一記載の送信電力制御方法。
  24. 【請求項24】 無線通信装置の送信電力制御装置にお
    いて、 送信信号を構成する各呼に対して、該呼の回線種類に基
    づいて制御目標SIRを定め、 前記制御目標SIRを該呼の相手局に指示し、 該相手局において、 受信した前記制御目標SIRを送信電力制御に用いられ
    る目標SIRに設定することを特徴とする送信電力制御
    方法。
  25. 【請求項25】 前記制御目標SIRを、各呼の回線種
    類が許容する遅延の程度に応じて設定することを特徴と
    する請求項24記載の送信電力制御方法。
  26. 【請求項26】 回線種類がパケット交換型である呼用
    の第一の制御目標SIRと、回線交換型である呼用の第
    二の制御目標SIRと設けることを特徴とする請求項2
    4又は25記載の送信電力制御方法。
  27. 【請求項27】 前記第一の制御目標SIRは前記第二
    の制御目標SIRより小さい値に設定することを特徴と
    する請求項26記載の送信電力制御方法。
  28. 【請求項28】 電力増幅器への過入力発生が発生した
    場合に前記制御目標SIRを設定し直すことを特徴とす
    る請求項24乃至27のいずれか一記載の送信電力制御
    方法。
  29. 【請求項29】 電力増幅器への過入力が発生した場合
    には前記第一の制御目標SIRを所定割合で減少させ、
    該過入力が発生しない場合には前記第一の制御目標SI
    Rを前記所定割合よりも低い割合で増加させることを特
    徴とする請求項28記載の送信電力制御方法。
  30. 【請求項30】 呼損が発生した場合に前記制御目標S
    IRを設定し直すことを特徴とする請求項24乃至27
    のいずれか一記載の送信電力制御方法。
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