JP2002216568A - キーシート - Google Patents

キーシート

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JP2002216568A
JP2002216568A JP2001010008A JP2001010008A JP2002216568A JP 2002216568 A JP2002216568 A JP 2002216568A JP 2001010008 A JP2001010008 A JP 2001010008A JP 2001010008 A JP2001010008 A JP 2001010008A JP 2002216568 A JP2002216568 A JP 2002216568A
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key sheet
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JP2001010008A
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Takayuki Sekida
孝之 関田
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Polymatech Co Ltd
Original Assignee
Polymatech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な重量低減と、確実な取付け性及び
スイッチ操作性を同時に得られるキーシートの提供。 【解決手段】 本発明によるキーシート10は、熱可塑
性エラストマーでなるシート11に、樹脂キートップ1
2が取付けられると共にその押圧操作を受けて押圧方向
xで撓み変形する作動部13を設けてあり、作動部13
を成すシート11を厚み方向xで貫通状態に肉抜きする
ことで、作動部13に、押し子部14と、これを支持す
る梁状の架橋部15とを形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機、音響機
器、撮影・映像機器、ゲーム機、車体機器等の電子機器
において、操作者に対するインターフェイスをなすキー
シートに関し、特に携帯用の電子機器に好適なキーシー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話のような携帯用の電子機
器については、従来からグラム単位の軽量化が強く要望
されており、同種の商品について“最軽量”という言葉
が商品のセールスキーワードとして持てはやされてい
る。そこで、こうした携帯用の電子機器については、各
構成部品の軽量化が追求されている。その構成部品の中
でも、図7(a)で示すように、キーシート1に接着剤
2で固着した樹脂キートップ3の押圧操作によって押し
子部1aを上下動させ、これによってオンオフ動作する
押圧形スイッチ(図示略)を筐体4に内蔵する電子機器
にあっては、その重量低減を図るために、押圧形スイッ
チの構造をより軽量化したり、より比重の軽い材質を選
定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た押圧形スイッチそのものの重量低減は、既に改善限界
に達している。そこで、本発明者らは、キーシート1の
重量低減を追求するように方向転換を試みて、図7
(b)のようなキーシート5をその開発過程で得たので
ある。
【0004】ところが、このキーシート5のように、樹
脂キートップ3を接着剤2により固着する押し子部5a
の大きさをその径方向で小さくしてしまうと、押圧操作
の過程で樹脂キートップ3が傾いてしまって押圧形スイ
ッチの確実なスイッチ操作を得ることができなかった。
また、このキーシート5では、樹脂キートップ3の接着
面積が小さいので、製造工程においても小さな押し子部
5aの上面に接着剤2によって樹脂キートップ3を固着
するのは現状では作業効率が上がらず、得られた製品も
接着面積が小さいために樹脂キートップ3が剥がれ易か
った。
【0005】以上のような背景に基づいて創作された本
発明は、大幅な重量低減と、確実な取付け性及びスイッ
チ操作性を同時に得られるキーシートの提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、この目的を達成
すべく本発明は、ゴム状弾性材でなるシートに、樹脂キ
ートップが取付けられると共にその押圧操作を受けて押
圧方向で撓み変形する作動部を設けて成り、この作動部
には、作動部を成すシートを厚み方向で貫通状態に肉抜
きすることで、上端が樹脂キートップに固着され下端が
機器の押圧形スイッチに接する押し子部と、該押し子部
を支持する梁状の架橋部とが形成されているキーシート
を提供する。
【0007】このキーシートは、ゴム状弾性材でなるシ
ートに、樹脂キートップが取付けられると共にその押圧
操作を受けて撓み変形する作動部を設けて成るもので、
この作動部には、作動部を成すシートを厚み方向で貫通
状態に肉抜きすることで、押し子部と架橋部が形成され
ているので、貫通状態で肉抜きしてある分、作動部にお
けるゴム状弾性材の使用量が減り、大幅な重量低減を達
成できる。しかも、樹脂キートップは、作動部、即ち押
し子部と架橋部の各上面に取付けられるので、大きな取
付け面積を確保することができる。従って、樹脂キート
ップの確実な取付け性とスイッチ操作性も同時に得るこ
とができる。
【0008】このキーシートについては、梁状の架橋部
をシートの他の部分よりも薄肉に形成することで、作動
部におけるゴム状弾性材の使用量がさらに減り、より大
幅な重量低減を達成できる。
【0009】また、上記目的を達成する他の手段として
本発明は、ゴム状弾性材でなるシートに、樹脂キートッ
プが取付けられると共にその押圧操作を受けて撓み変形
する作動部を設けて成り、この作動部には、作動部を成
すシートを厚み方向で部分的に肉抜きすることで、上端
が樹脂キートップに固着され下端が機器の押圧形スイッ
チに接する押し子部と、該押し子部を支持する薄肉板状
の架橋部とが形成されているキーシートを提供する。
【0010】このキーシートは、ゴム状弾性材でなるシ
ートに、樹脂キートップが取付けられると共にその押圧
操作を受けて撓み変形する作動部を設けて成り、この作
動部には、作動部を成すシートを厚み方向で部分的に肉
抜きすることで、押し子部と薄肉板状の架橋部を形成し
てあるので、作動部を成すシートを厚み方向で部分的に
肉抜きしてある分、作動部におけるゴム状弾性材の使用
量が減り、大幅な重量低減を達成できる。しかも、樹脂
キートップは、作動部、即ち押し子部と架橋部の各上面
に取付けられるので、大きな取付け面積を確保すること
ができる。従って、樹脂キートップの確実な取付け性と
スイッチ操作性も同時に得ることができる。
【0011】上述した各本発明のキーシートについて
は、作動部を成すシートの上面に、樹脂キートップ取付
用の筒状支持壁を上向きに凸形成してあり、該筒状支持
壁の内部に、前記押し子部と架橋部を形成したものとし
て構成できる。
【0012】このキーシートによれば、樹脂キートップ
取付用の筒状支持壁を上向きに凸形成してあり、該筒状
支持壁の内部に前記押し子部と架橋部を形成したので、
樹脂キートップをシート上面よりも高い位置に取付ける
タイプのキーシートであっても、筒状支持壁の内部が押
し子部と架橋部を除き空洞である分、作動部におけるゴ
ム状弾性材の使用量が減り、大幅な重量低減を達成でき
る。しかも、樹脂キートップは、作動部、即ち少なくと
も筒状支持壁の上面に対して取付けられるので、大きな
取付け面積を確保することができる。従って、樹脂キー
トップの確実な取付け性とスイッチ操作性も同時に得る
ことができる。
【0013】このキーシートの筒状支持壁の内部に形成
する架橋部については、筒状支持壁の高さ方向における
何れの内部位置でも形成できる。例えば、筒状支持壁の
内部上端に架橋部を形成した場合には、筒状支持壁の上
面と押し子部の上面と該架橋部の上面の3箇所に対して
樹脂キートップを取付けられるので、大きな取付け面積
を確保できる。そのためこの場合には、特に樹脂キート
ップの取付け性とスイッチ操作性をより確実にできるメ
リットがある。また、筒状支持壁の内部下端に架橋部を
形成した場合には、樹脂キートップを架橋部に取付けら
れない分、取付け面積は小さくなるが、押し子部を弾性
支持する架橋部が電子機器の押圧形スイッチに対してよ
り近接するので、特に樹脂キートップの押圧操作に伴っ
て上下動する押し子部の水平方向に対するストロークぶ
れを最小限に抑制でき、より確実なスイッチ操作性を得
ることができるメリットがある。
【0014】そして、以上の各キーシートについては、
シートにおける作動部の外側部分に、シートの他の部分
よりも薄肉で、樹脂キートップの押圧操作を受ける作動
部を該押圧方向でシートに対して弾性変位可能に支持す
る浮動支持部を形成したものとして構成できる。
【0015】このようにシートにおける作動部の外側部
分に、樹脂キートップの押圧操作を受ける作動部を該押
圧方向でシートに対して弾性変位可能に支持する浮動支
持部を形成すると、作動部全体が薄肉の浮動支持部によ
って弾性変位可能であるから、確実性に加えてスイッチ
操作性の柔軟性も得ることができる。そして、この浮動
支持部は、シートの他の部分よりも薄肉であるから、浮
動支持部を成すシートにおける作動部の外側部分が薄肉
である分、作動部におけるゴム状弾性材の使用量がさら
に減り、より大幅な重量低減を達成できる。
【0016】以上の各キーシートにおけるゴム状弾性材
としては、樹脂キートップの押圧操作を受けて該押圧方
向で弾性変形可能な素材であればシリコーンゴム等の架
橋ゴム等どのような材質のものでもよいが、中でも熱可
塑性エラストマーが最も好適である。即ち、キーシート
の素材として一般的なシリコーンゴムと比較すると、熱
可塑性エラストマーの方が比重が軽いため、大幅な重量
低減を意図する本発明のキーシートとしてはより適して
いるし、繰り返し弾性変形させても熱可塑性エラストマ
ーの方が耐久性が高く千切れることが圧倒的に少ないか
ら、元々繰り返し押圧操作される本発明のキーシートと
してはより適切である。しかも、熱可塑性エラストマー
は、形状面でも自由度が高く、コンマミリ単位での薄肉
成形も可能である。こうした理由から、本発明のキーシ
ートの材質としては、熱可塑性エラストマーが最も好適
であり、その中でもスチレン系やオレフィン系のものを
利用するとよい。
【0017】また、以上の各キーシートにおける押し子
部としては、少なくともその下端側に外向きリブを有す
る柱状として形成すると、電子機器の押圧形スイッチに
対する押し子部の下端の接触面積を拡大でき、スイッチ
操作性の確実さを更に向上することができる。
【0018】さらに、以上の各キーシートの作動部につ
いては、樹脂キートップの外周下端と相対形状の取付け
凹部を形成したものとして構成できる。これによれば、
樹脂キートップの下端面だけでなく樹脂キートップの外
周下側面も取付け凹部に対して固着できるので、大きな
取付け面積を確保でき、樹脂キートップの確実な取付け
性とスイッチ操作性がさらに向上される。また、キーシ
ートに対して樹脂キートップを取付ける際にも、樹脂キ
ートップは取付け凹部の内部に位置決めされるので、取
付け時の位置ずれも防止できる。さらに、樹脂キートッ
プの押圧操作を繰り返して、樹脂キートップとキーシー
トの固着力が低下したような場合であっても、樹脂キー
トップは取付け凹部の内部に係合して取付け凹部から大
きく外れるようなことがないから、樹脂キートップが電
子機器の筐体の裏面に潜り込んでしまうようなこともな
い。そして、上記の取付け凹部は、例えば、樹脂キート
ップの外周下側面に対して外側から係合する壁をシート
に凸形成し、その壁の内側を取付け凹部として構成でき
る。また、上記取付け凹部は、樹脂キートップの外周下
側面に対して外側から係合する壁をシートに凹形成し、
その壁の内側を取付け凹部として構成できる。さらに、
樹脂キートップをシート上面よりも高い位置に取付ける
タイプのキーシートの場合には、前述した筒状支持壁の
上端部内側に樹脂キートップの外周下側面に対して外側
から係合する凹所を形成し、その凹所を取付け凹部とし
て構成できる。
【0019】さらに、上記各キーシートについては、機
器の押圧形スイッチに接する押し子部の下端に導通部を
形成して接点スイッチとして構成してもよい。
【0020】また、樹脂キートップを内部から発光させ
るLEDやEL等の光源を備える電子機器について、樹
脂キートップが取付けられると共にその押圧操作を受け
て撓み変形する作動部を設けてなり、該作動部に上端が
樹脂キートップに固着され下端が機器の押圧形スイッチ
に接する押し子部と、該作動部を成すシート部分をシー
トの厚み方向で、貫通状態に肉抜きした孔部分又は部分
的に肉抜きした薄肉部分と、を形成した本発明のキーシ
ートを、前記光源の上方に備えるものとして構成する
と、キーシートの作動部を成すシート部分には、シート
の厚み方向で、貫通状態に肉抜きした孔部分や部分的に
肉抜きした薄肉部分が形成されているので、キーシート
による遮光量が少なくなってより高輝度で樹脂キートッ
プを内部から発光させることができる。その結果、光源
用の消費電力を低減可能で、特に携帯用の電子機器の場
合にはバッテリ駆動時間の延長に繋がり好都合である。
【0021】そして、以上の各キーシートについては、
シートに複数の作動部が形成されており、作動部どうし
の間のシート部分に貫通状態で肉抜き孔を形成したもの
として構成できる。これによれば各作動部において上述
の重量低減を図れる上に、作動部どうしの間のシート部
分に貫通状態で肉抜き孔を形成した分、シート全体につ
いてより一層の重量低減を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によるキーシートの各実施
形態について図面を参照しつつ説明する。以下に示す各
実施形態のキーシートは何れも、1枚のシートに複数の
樹脂キートップが取付けられ、これに対応する作動部が
複数形成されている携帯電話のような電子機器用のもの
である。なお、各実施形態で共通する構成については同
じ符号を付して重複説明を省略する。
【0023】第1実施形態のキーシートの構成(図
1); 図1で示すように、本形態によるキーシート1
0は、ゴム状弾性材としてのスチレン系の熱可塑性エラ
ストマーを成形したもので、シート11に樹脂キートッ
プ12の押圧操作を受けてその押圧方向で撓み変形する
作動部13が形成されている。作動部13には、シート
11を貫通状態で肉抜きした孔部分とすることで、押し
子部14を弾性支持する4本の梁状の架橋部15が、押
し子部14を中心として十字状に形成されている。各架
橋部15は、シート11の肉厚dと同じ肉厚となって
いる。押し子部14は直径1mm程度の円柱状に形成さ
れており、その上端は樹脂キートップ12に接着され、
下端は樹脂キートップ12の押圧操作を受けて作動部1
3が撓み変形した際に、その直下にある電子機器に内蔵
した押圧形スイッチの導電性皿ばね(図示略)に対して
押接するようになっている。従って、樹脂キートップ1
2を押圧操作すると、押し子部14が下動して導電性皿
ばねを下方に弾性変形させ、これによって導電性皿ばね
がその下方にある基板回路の接点部(図示略)と接触す
るようになっている。そして、この作動部13の上に
は、接着剤16によって樹脂キートップ12が固着され
ている。樹脂キートップ12と作動部13との接着部分
は、作動部13の外周縁上面と、作動部13の押し子部
14の上面と、架橋部15の上面である。
【0024】作用・効果; このキーシート10では、
作動部13に、シート11を貫通状態で肉抜きすること
によって、押し子部14と4本の梁状の架橋部15を形
成してある。従って、シート11の材質である熱可塑性
エラストマー自体が軽量である上に、シート11を貫通
状態で肉抜きした分、大幅にシート11の重量低減を達
成できる。そして、樹脂キートップ12は、作動部13
の上面、即ち外周縁上面と、押し子部14の上面と、架
橋部15の上面に対して接着されて接着面積が大きい。
従って、樹脂キートップ12の確実な接着性とスイッチ
操作性も得ることができる。さらに、上記キーシート1
0の作動部13にはシート11を貫通状態で肉抜きした
孔部分を有するので、LEDやEL等の光源Lからの光
はシート11で遮光されることなく、その孔部分を通じ
てそのまま樹脂キートップ12の内部へ入り込める。従
って、より高輝度で樹脂キートップ12を内部から発光
させることができる。
【0025】第2実施形態のキーシートの構成(図2
(a)(b)); 図2(a)(b)で示すように、本
形態のキーシート17は、樹脂キートップ12をシート
18の上面よりも高い位置に取付けるタイプのキーシー
ト17であって、第1実施形態のキーシート10と比較
すると、シート18に形成した作動部19の構成が異な
っている。即ち、作動部19には、樹脂キートップ12
取付用の円筒状支持壁20がシート18の上面から凸形
成されていて、その円筒状支持壁20の内部上端には、
第1実施形態と同様に、押し子部21を中心に4本の梁
状の架橋部22が十字状に形成されている。各架橋部2
2は、約0.2mm程度に形成された円筒状支持壁20
の肉厚と略同じ肉厚dで形成されており、円筒状支持
壁20の高さdやシート18の肉厚dよりも薄い薄
肉部分として形成されている。押し子部21は、シート
18の底面から僅かに下向きに突出するような長さとし
て形成されている。
【0026】作用・効果; このキーシート17によれ
ば、円筒状支持壁20の内部には押し子部21と薄肉の
架橋部22だけしか形成されておらず、残余の部分は空
洞の孔部分となっている。従って、樹脂キートップ12
をシート18の上面よりも高い位置に取付けるタイプの
キーシートであっても、その分、作動部19を形成する
熱可塑性エラストマーの使用量が少なくて済み、大幅な
重量低減を達成できる。しかも、樹脂キートップ12
は、作動部19の上面である円筒状支持壁20の上面
と、押し子部21の上面と、架橋部22の上面とに対し
て接着されて接着面積が大きい。従って、樹脂キートッ
プ12の確実な接着性とスイッチ操作性も同時に得るこ
とができる。また、円筒状支持壁20の内部が空洞の孔
部分で、架橋部22が薄肉部分となっているので、電子
機器のLEDやEL等の光源(図示略)からの光は、孔
部分を通じてそのまま樹脂キートップ12の内部へ入り
込めるし、薄肉部分である架橋部22によって遮られる
光量も少ないから、樹脂キートップ12を高輝度で内部
から発光させることができる。
【0027】第2実施形態の変形例(図2(c))
上記第2実施形態のキーシート17は、例えば図2
(c)のような変形実施が可能である。この変形例によ
るキーシート17′が上記キーシート17と相違する点
は、作動部19′の架橋部22′が円筒状支持壁20′
の内部下端に形成されている点である。この位置に架橋
部22′を形成すると、架橋部22′がその真下にある
電子機器の押圧形スイッチの導電性皿ばね(図示略)に
近い位置で押し子部21′を弾性支持するので、樹脂キ
ートップ12の押圧操作に伴って押し子部21′が下動
しても、水平方向yにおける押し子部21′のストロー
クぶれを最小限に抑制でき、より確実なスイッチ操作性
も得ることができる。
【0028】第3実施形態のキーシートの構成(図3
(a)(b)); 第3実施形態のキーシート24は、
第2実施形態のキーシート17と比較すると、シート2
5に形成した作動部26の構成が異なっている。即ち作
動部26には、円筒状支持壁20の内部上端に約0.2
mm程度の肉厚dで円盤状の架橋部27が形成されて
おり、その架橋部27の底面に垂設した押し子部28の
側面にはその上下方向に渡ってリブ29が形成されてい
る。そして、円盤状の架橋部27の全面に対して扁平板
状の樹脂キートップ12′が接着剤16によって取付け
られるようになっている。
【0029】作用・効果; このキーシート24によれ
ば、第2実施形態のキーシート17と同様に、樹脂キー
トップ12′をシート25の上面よりも高い位置に取付
けるタイプのキーシートであっても、大幅な重量低減を
達成できる。しかも、円盤状の架橋部27の上面を全て
樹脂キートップ12′に対する接着面として利用でき
る。従って、樹脂キートップ12′のより一層の接着性
とスイッチ操作性を得ることができる。また、押し子部
28の側面にはその上下方向xに渡ってリブ29が形成
されているので、その直下にある電子機器の押圧形スイ
ッチ(図示略)に対する接触面積を拡大できるから、ス
イッチ操作性も更に向上できる。
【0030】第3実施形態の変形例(図3(c))
第3実施形態のキーシート24については、例えば図3
(c)のように変形して実施をすることができる。この
変形例24によるキーシート24′と上記キーシート2
4との相違点は、シート25′における作動部26′の
外側部分に、樹脂キートップ12の押圧操作を受ける作
動部26′を該押圧方向(上下方向x)でシート25′
に対して弾性変位可能に支持する浮動支持部30を形成
した点と、円筒状支持壁20′の下側部分の肉厚を浮動
支持部30の肉厚dと同程度となるように肉抜きを施
してある点と、押し子部28′の下端が若干短い点であ
る。この浮動支持部30を形成したキーシート24′に
よれば、上記作用・効果に加えて、作動部26′全体が
薄肉の浮動支持部30によって弾性変位可能であるか
ら、スイッチ操作の確実性に加えて操作の柔軟性も得ら
れる。しかも浮動支持部30がシート25′の他の部分
よりも薄肉である分、作動部26′における熱可塑性エ
ラストマーの使用量がさらに減り、より大幅な重量低減
を達成できる。
【0031】第4実施形態のキーシートの構成(図4
(a)(b)); 第4実施形態のキーシート32は、
第2実施形態の変形例によるキーシート17′の更なる
変形例で、そのシート33に形成した作動部34につい
て該キーシート17′における梁状の架橋部22′をシ
ート33の肉厚dと同等の肉厚を持つ円盤状の架橋部
35として形成したものである。
【0032】作用・効果; 従って、このキーシート3
2によれば、第2実施形態の変形例と同様に、円筒状支
持壁20の内部には押し子部36しか形成されておら
ず、残余の部分は空洞であるから、樹脂キートップ1
2′をシート33の上面よりも高い位置に取付けるタイ
プのキーシートであっても、作動部34を形成する熱可
塑性エラストマーの使用量が減り大幅な重量低減を達成
できる。また、第3実施形態の変形例によるキーシート
17′と同様に、下動する押し子部36の水平方向yに
おけるぶれを最小限に抑制でき、より確実なスイッチ操
作性を得ることもできる。
【0033】第4実施形態の変形例(図4(c))
この第4実施形態のキーシート32については、例えば
図4(c)のような変形実施が可能で、両キーシート3
2,32′の相違点は、第3実施形態の変形例と同様
に、シート33′における作動部34′の外側部分に浮
動支持部37を形成した点と、円筒状支持壁20′の下
側部分と架橋部37′の肉厚を浮動支持部37の肉厚d
と同程度となるように肉抜きを施してある点と、押し
子部36′の下端が若干短い点である。従って、このキ
ーシート32′によれば、上記作用・効果に加えて、ス
イッチ操作の確実性に加えて操作の柔軟性も得られる
し、より大幅な重量低減も達成できる。
【0034】第5実施形態のキーシートの構成(図5
(a)(b)); 第5実施形態によるキーシート39
は、シート40に形成した作動部41の構成が特徴的と
なっている。即ち、この作動部41には、第1実施形態
の作動部13と同様に、押し子部42を中心として梁状
の架橋部43が十字状に形成されているが、作動部41
の外周縁部と各架橋部43の肉厚dが、シート40の
他の部分の肉厚dよりも薄肉に形成されている。これ
に加え、シート40における作動部41の外側部分に
は、第3実施形態の変形例等による浮動支持部30,3
7と同様に浮動支持部44が形成されている。
【0035】作用・効果; 従って、このキーシート3
9によれば、第1実施形態の作動部13と同様に確実な
接着性とスイッチ操作性を発揮できることに加えて、作
動部41の外周縁部と各架橋部43の肉厚dが、シー
ト40の他の部分の肉厚dよりも薄肉であるため、シ
ート40の大幅な重量低減を図ることができる。また、
浮動支持部44が形成されていることで、第3実施形態
の変形例等と同等に更なる重量低減と柔軟なスイッチ操
作性も得ることができる。
【0036】第5実施形態の変形例(図5(c))
第5実施形態のキーシート39については、例えば図5
(c)のような変形実施が可能である。このキーシート
39′では、作動部41′の外周縁部をシート40′の
上面よりも一段低く形成した取付け凹部45となってお
り、樹脂キートップ12は、その外周下側面が取付け凹
部45の底壁部45aと側壁部45bに対して接着剤1
6で接着されることで、シート40′に固着される。こ
れに合わせて押し子部42′と架橋部43′もシート4
0′の厚み方向における下側に形成するようにした。従
って、このキーシート39′によれば、上記作用・効果
に加えて、樹脂キートップ12のキーシート39′に対
する接着面積が拡大され、確実な接着性とスイッチ操作
性を向上できる。また、キーシート39′に樹脂キート
ップ12を取付ける際にも、樹脂キートップ12は取付
け凹部45の内部に位置決めされるので、取付け時の位
置ずれも防止できる。さらに、樹脂キートップ12の押
圧操作を繰り返して、樹脂キートップ12とキーシート
39′の接着力が低下したような場合であっても、樹脂
キートップ12は取付け凹部45の内部に係合して取付
け凹部45から大きく外れるようなことがないから、樹
脂キートップ12が電子機器の筐体の裏面に潜り込んで
しまうようなこともない。
【0037】第6,第7実施形態のキーシート(図6
(a)(b)); 図6(a)は、第6実施形態による
キーシート47である。このキーシート47は、第1実
施形態のシート11の上面に周壁48を凸形成すること
で、樹脂キートップ12の取付け凹部49を設けた例で
ある。図6(b)は、第7実施形態によるキーシート5
0で、これは第2実施形態によるシート18の円筒状支
持壁20に相当する円筒状支持壁51の内部上端側に、
樹脂キートップ12の取付け凹部52を設けた例であ
る。そして、これら第6,第7実施形態によるキーシー
ト47,50によれば、第5実施形態の変形例による取
付け凹部45と同様の作用・効果を発揮できる。
【0038】以上の第1〜第7実施形態等によるキーシ
ート10等については、押し子部14等の下端に導電部
を形成して、接点スイッチとして構成してもよい。ま
た、キーシート10等及びそれを構成する作動部13等
の形状も、上記実施形態で例示した形状と異なる形状を
採用してもよい。なお、第2〜第7実施形態では、光源
を省略しているが、これらの実施形態でも第1実施形態
の光源Lと同様の光源が電子機器の基板回路に実装され
ており、各実施形態のキーシート17等によれば第1実
施形態のキーシート10と同様の作用・効果を発揮でき
る。
【0039】
【発明の効果】本発明のキーシートによれば、キーシー
トについて大幅な重量低減が図れるので、これが搭載さ
れる機器、特に携帯用の電子機器についての更なる重量
低減に大きく貢献することができる。また、キーシート
に取付ける樹脂キートップの確実な取付け性が得られる
ので、押圧操作が繰り返されても樹脂キートップがキー
シートから剥がれることも抑制できる。さらに、キーシ
ートに取付けた樹脂キートップのスイッチ操作が確実と
なるので、上記の重量低減や確実な取付け性を達成しつ
つ、尚且つ機器の操作性を向上することもできる。
【0040】そして、樹脂キートップを内部から発光さ
せるLEDやEL等の光源を装備する電子機器のキーシ
ートとして本発明のキーシートを使用すれば、キーシー
トの作動部を成すシート部分には、シートの厚み方向
で、貫通状態に肉抜きした孔部分や部分的に肉抜きした
薄肉部分が形成されているので、キーシートによる遮光
量が少なくなってより高輝度で樹脂キートップを内部か
ら発光させることができる。その結果、光源用の消費電
力を低減可能で、特に携帯用の電子機器の場合にはバッ
テリ駆動時間の延長に繋がり好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるキーシートを示す
図で、分図(a)はその平面図、分図(b)は分図
(a)のSA−SA線に沿う断面図。
【図2】本発明の第2実施形態によるキーシートを示す
図で、分図(a)はその平面図、分図(b)は分図
(a)のSB−SB線に沿う断面図、分図(c)は第2
実施形態のキーシートの変形例を示す分図(a)のSB
−SB線断面相当の断面図。
【図3】本発明の第3実施形態によるキーシートを示す
図で、分図(a)はその平面図、分図(b)は分図
(a)のSC−SC線に沿う断面図、分図(c)は第3
実施形態のキーシートの変形例を示す分図(a)のSC
−SC線断面相当の断面図。
【図4】本発明の第4実施形態によるキーシートを示す
図で、分図(a)はその平面図、分図(b)は分図
(a)のSD−SD線に沿う断面図、分図(c)は第4
実施形態のキーシートの変形例を示す分図(a)のSD
−SD線断面相当の断面図。
【図5】本発明の第5実施形態によるキーシートを示す
図で、分図(a)はその平面図、分図(b)は分図
(a)のSE−SE線に沿う断面図、分図(c)は第5
実施形態のキーシートの変形例を示す分図(a)のSE
−SE線断面相当の断面図。
【図6】分図(a)は第6実施形態によるキーシートの
断面図、分図(b)は第7実施形態によるキーシートの
断面図。
【図7】分図(a)は、一従来例による樹脂キートップ
付きキーシートと電子機器の筐体部分の断面図、分図
(b)は、その改善過程で得られた樹脂キートップ付き
キーシートと電子機器の筐体部分の断面図。
【符号の説明】
10,17,17′,24,24′,32,32′,39,39′,47,50
キーシート 11,18,18′,25,25′,33,33′,40,40′ シート 12,12′ 樹脂キートップ 13,19,19′,26,26′,34,34′,41,41′ 作動部 14,21,28,28′,36,36′,42,42′ 押し子部 15,22,22′,43,43′ 梁状の架橋部 27,35 円盤状の架橋部(板状の架橋部) 16 接着剤 20,20′,51 円筒状支持壁(筒状支持壁) 29 リブ 30,37,44 浮動支持部 45,49,52 取付け凹部 48 周壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性材でなるシートに、樹脂キー
    トップが取付けられると共にその押圧操作を受けて押圧
    方向で撓み変形する作動部を設けて成り、この作動部に
    は、作動部を成すシートを厚み方向で貫通状態に肉抜き
    することで、上端が樹脂キートップに固着され下端が機
    器の押圧形スイッチに接する押し子部と、該押し子部を
    支持する梁状の架橋部とが形成されているキーシート。
  2. 【請求項2】 梁状の架橋部をシートの他の部分よりも
    薄肉に形成した請求項1記載のキーシート。
  3. 【請求項3】 ゴム状弾性材でなるシートに、樹脂キー
    トップが取付けられると共にその押圧操作を受けて撓み
    変形する作動部を設けて成り、この作動部には、作動部
    を成すシートを厚み方向で部分的に肉抜きすることで、
    上端が樹脂キートップに固着され下端が機器の押圧形ス
    イッチに接する押し子部と、該押し子部を支持する薄肉
    板状の架橋部とが形成されているキーシート。
  4. 【請求項4】 作動部を成すシートの上面に、樹脂キー
    トップ取付用の筒状支持壁を上向きに凸形成してあり、
    該支持壁の内部に、前記押し子部と架橋部が形成されて
    いる請求項1〜3の何れか1項記載のキーシート。
  5. 【請求項5】 シートにおける作動部の外側部分に、シ
    ートの他の部分よりも薄肉で、樹脂キートップの押圧操
    作を受ける作動部を該押圧方向でシートに対して弾性変
    位可能に支持する浮動支持部を形成した請求項1〜4の
    何れか1項記載のキーシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865896B1 (ko) * 2006-06-17 2008-10-29 럭시움라이팅(주) 발광 키보드용 키

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