JP2002213802A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JP2002213802A JP2001012860A JP2001012860A JP2002213802A JP 2002213802 A JP2002213802 A JP 2002213802A JP 2001012860 A JP2001012860 A JP 2001012860A JP 2001012860 A JP2001012860 A JP 2001012860A JP 2002213802 A JP2002213802 A JP 2002213802A
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茂弘 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省電力効果が有る空調システムを提供する。 【解決手段】 戻りヘッダーからの冷水あるいは温水を
冷凍機又は冷温水発生機又はボイラを介して第1の送り
ヘッダーに送る一次送水ポンプと、インバータを備え前
記第1の送りヘッダーから第2の送りヘッダーに冷水あ
るいは温水を送る二次送水ポンプと、前記第2の送りヘ
ッダと前記戻りヘッダーとの間に設けられた制御二方弁
と、前記第2の送りヘッダと前記戻りヘッダーとの冷水
あるいは温水の差圧を測定する差圧センサとを具備する
空調システムにおいて、前記制御二方弁の開度信号と前
記差圧センサの測定信号とから前記インバータの回転数
を制御する入出力演算部を有する二次ポンプコントロー
ラを具備したことを特徴とする空調システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調用に用いられ
る冷水あるいは温水の送水ポンプを、2次側制御用の二
方弁の開度信号情報に基づき、必要最小限の送水量とポ
ンプ揚程とになるように制御し、ポンプの軸動力が最小
となる空調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図である。一次送水ポンプ1は、戻り
ヘッダー2からの冷水あるいは温水を冷凍機又は冷温水
発生機又はボイラ3を介して第1の送りヘッダー4に送
る。
【0003】二次送水ポンプ5は、インバータ6を備え
第1の送りヘッダー4から第2の送りヘッダー7に冷水
あるいは温水を送る。流量センサ8は、第2の送りヘッ
ダ7から制御二方弁9と熱交換器11を介して戻りヘッ
ダー2に送られる冷水あるいは温水の流量を測定する。
【0004】差圧センサ12は、第2の送りヘッダ7と
戻りヘッダー2との冷水あるいは温水の差圧を測定す
る。台数制御コントローラ13は、流量センサ8と差圧
センサ12との測定値から二次送水ポンプ5に最適運転
台数となるように運転を指令する。
【0005】以上の構成において、一次送水ポンプ1に
より製造された、冷水あるいは温水は、二次送水ポンプ
5により、二次側ユースポイントの熱交換器11へ送水
される。熱交換器11の必要熱交換量に応じ、制御二方
弁9が制御されることにより、二次側循環水量は変流量
となる。
【0006】この時、流量センサ8において、流量を検
出し、最小運転台数となる様に、台数制御コントローラ
13より、二次送水ポンプ5へ運転指令を出すと同時
に、差圧センサ12により、第2の送りヘッダ7と戻り
ヘッダー2との差圧を検出し、予め設定された必要差圧
となるように、インバータ6に対し、回転数制御信号を
送信する。
【0007】この結果、電力使用量を低減することが出
来る空調システムが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空調システムでは、以下の問題が有る。 (1)二次側の要求水量を直接検出すること無く、第2
の送りヘッダ7と戻りヘッダー2との差圧又は第2の送
りヘッダ7の圧力の検出による一定圧回転数制御システ
ムであること。
【0009】(2)一定圧回転数制御システムである
為、水量の低減に伴う省エネ効果は有るが、流量比の2
乗に比例して低減する揚程分の省エネ効果は、少ない回
転数制御システムであること。
【0010】(3)調整設定は現地で行うより他無く、
また、過去のデータの蓄積機能が無い為、最適値調整
は、別途のモニタリングを行う必要が有り、調整が難し
いこと。
【0011】本発明は上記の問題を解決することを課題
とし、省電力効果が有る空調システムを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1の空調システムにおい
ては、戻りヘッダーからの冷水あるいは温水を冷凍機又
は冷温水発生機又はボイラを介して第1の送りヘッダー
に送る一次送水ポンプと、インバータを備え前記第1の
送りヘッダーから第2の送りヘッダーに冷水あるいは温
水を送る二次送水ポンプと、前記第2の送りヘッダと前
記戻りヘッダーとの間に設けられた制御二方弁と、前記
第2の送りヘッダと前記戻りヘッダーとの冷水あるいは
温水の差圧を測定する差圧センサとを具備する空調シス
テムにおいて、前記制御二方弁の開度信号と前記差圧セ
ンサの測定信号とから前記インバータの回転数を制御す
る入出力演算部を有する二次ポンプコントローラを具備
したことを特徴とする空調システム。
【0013】本発明の請求項2においては、請求項1記
載の空調システムにおいて、前記入出力演算部にモニタ
入力信号を入力するモニタ入力信号部とモニタ表示部と
データ記憶部とを具備したことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3においては、請求項1又
は請求項2記載の空調システムにおいて、前記二次ポン
プコントローラに設けられ操作状況を表示する操作表示
部を具備したことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項4においては、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の空調システムにおいて、前
記二次ポンプコントローラに設けられ遠隔通信手段を介
して操作状況を遠隔表示する第1の外部通信部を具備し
たことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項5においては、請求項1乃
至請求項4の何れかに記載の空調システムにおいて、前
記二次ポンプコントローラに設けられ遠隔通信手段を介
して遠隔地から運転に必要なパラメータを設定変更する
第2の外部通信部を具備したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した例につい
て図面を用いて説明する。図1は本発明の空調システム
の一実施例の要部構成説明図、図2,図3,図4,図5
は図1の動作説明図である。
【0018】図において、図5と同一記号の構成は同一
機能を表す。以下、図5と相違部分のみ説明する。台数
制御コントローラ21は、流量センサ8の測定値から二
次送水ポンプ5に最適運転台数となるように運転を指令
する。
【0019】二次ポンプコントローラ22は、制御二方
弁9の開度信号と差圧センサ12の測定値から、インバ
ータ6の回転数を制御する入出力演算部221を有す
る。モニタ入力信号部23は、入出力演算部221にモ
ニタ入力信号を入力する。
【0020】操作表示部222は、二次ポンプコントロ
ーラ22に設けられ、操作状況を表示する。第1の外部
通信部223は、二次ポンプコントローラ22に設けら
れ、遠隔通信手段24を介して操作状況を遠隔表示す
る。
【0021】第2の外部通信部224は、二次ポンプコ
ントローラ22に設けられ、遠隔通信手段24を介して
遠隔地から運転に必要なパラメータを設定変更する。こ
の場合は、遠隔通信手段24はインターネットが使用さ
れている。25は、外部運転端末機である。26は、制
御二方弁9の信号変換器である。
【0022】次に、このように構成された本発明装置の
動作を説明する。図2にフローチャート図、図3に送水要
求信号S1、待機要求信号S2と、制御二方弁9の弁開
度V1と、差圧センサ12の圧力設定値Pと図2フロー
チャート図との関係を示す。
【0023】なお、図2,図3において、は送水量増
加ループ、は送水量不変ループ、は送水量低減ルー
プを示す。また、図3において、縦軸は、制御二方弁9
の弁開度V1と、差圧センサ12の圧力設定値P、横軸
は時間t1,t2を示す。
【0024】二次送水ポンプ5の起動時設定圧力値SV
を初期値PSにてスタートする。効果待ち時間TO経過
後、送水要求信号S1の有無を確認する。YESで、設
定圧力値SVをΔP2上げる。NOで、待機要求信号S
2の有無を確認する。
【0025】YESで、設定圧力値SVの変更はしな
い。NOで、設定圧力値SVをΔP1下げる。効果待ち
時間T2経過後、再度信号確認ループに戻る。以後、繰
り返す。
【0026】一方、制御二方弁9からの送水要求信号S
1、待機要求信号S2の有無により、設定圧力値SVが
決定される。この設定圧力値SVと差圧センサ12の差
圧信号の差分により、入出力演算部221において、P
ID演算が行われ、インバータ6の回転数制御信号が出
力される。
【0027】モニタ入力が使用される場合には、モニタ
入力信号部とモニタ表示部とデータ記憶部23よりモニ
タ入力信号を入力し、データを蓄積すると共に、モニタ
表示部にトレンドグラフ、数値表示等を行う。
【0028】遠隔操作の場合には、モニタ入力信号や各
種パラメータ値を、第1,第2の外部通信部より遠隔通
信手段24を経由し、遠隔地の外部運転端末機25でモ
ニタを行うと共に、設定値の設定変更を行う。
【0029】この結果、図4に示す如く、例えば、図5
従来例は差圧一定制御であり、運転点はabc…の如く
移動する。これに対して、本発明の運転点は、ABC…
の如く移動する。
【0030】軸動力W∝水量Q×揚程Hであるので、従
来例の一定回転数制御システムに比べ著しい省電力効果
が有る空調システムが得られる。
【0031】なお、図4において、G1は二次送水ポン
プ5の揚程曲線、この場合は、3台が合成されている。
また,G2は配管抵抗曲線である。
【0032】従って、 (1)制御二方弁9の開度信号と差圧センサ12の測定
信号とから、インバータ6の回転数を制御する入出力演
算部221を有する二次ポンプコントローラ22が設け
られたので、直接使用側の必要最小限の送水量とポンプ
揚程とになるように、調整出来、著しい省電力効果が有
る空調システムが得られる。
【0033】(2)従来の空調システムに対して、既存
の台数制御コントローラ21が利用出来、入出力演算部
221を増設すれば良いので、増設が容易で、安価な空
調システムが得られる。
【0034】(3)入出力演算部221にモニタ入力信
号を入力するモニタ入力信号部とモニタ表示部とデータ
記憶部と23が設けられたので、モニタ入力やモニタデ
ータの蓄積が容易となり、調整が容易な空調システムが
得られる。
【0035】(4)二次ポンプコントローラ22に操作
状況を表示する操作表示部222が設けられたので、二
次ポンプコントローラ22の操作状況を容易に把握出来
る空調システムが得られる。
【0036】(5)二次ポンプコントローラ22に設け
られ遠隔通信手段24を介して操作状況を遠隔表示する
第1の外部通信部223が設けられたので、二次ポンプ
コントローラ22の操作状況を遠隔地において容易に把
握出来、省力化、省人化が可能となる空調システムが得
られる。
【0037】(6)二次ポンプコントローラ22に設け
られ遠隔通信手段24を介して遠隔地から運転に必要な
パラメータを設定変更できる第2の外部通信部224が
設けられたので、二次ポンプコントローラ22の遠隔操
作が可能となり、調整の為の省力化、省人化が可能とな
る空調システムが得られる。
【0038】なお、前述の実施例においては、遠隔通信
手段24はインターネットが使用されていると説明した
が、これに限る事は無く、たとえば、直接電話回線を使
用しても良く、要するに、遠隔地に信号を送れる通信手
段であれば良い。
【0039】また、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、次のような効果がある。 (1)制御二方弁の開度信号と差圧センサの測定信号と
からインバータの回数を制御する入出力演算部を有する
二次ポンプコントローラが設けられたので、直接使用側
の必要最小限の送水量とポンプ揚程とになるように、調
整出来、著しい省電力効果が有る空調システムが得られ
る。
【0041】(2)従来の空調システムに対して、既存
の台数制御コントローラが利用出来、入出力演算部、モ
ニタ入力信号部とモニタ表示部とデータ記憶部と、操作
表示部等を増設すれば良いので、増設が容易で、安価な
空調システムが得られる。
【0042】本発明の請求項2によれば、次のような効
果がある。入出力演算部にモニタ入力信号を入力するモ
ニタ入力信号部とモニタ表示部とデータ記憶部とが設け
られたので、モニタ入出力やモニタデータの蓄積が容易
となり、調整が容易な空調システムが得られる。
【0043】本発明の請求項3によれば、次のような効
果がある。二次ポンプコントローラに操作状況を表示す
る操作表示部が設けられたので、二次ポンプコントロー
ラの操作状況を容易に把握出来る空調システムが得られ
る。
【0044】本発明の請求項4によれば、次のような効
果がある。二次ポンプコントローラに設けられ遠隔通信
手段を介して操作状況を遠隔表示する第1の外部通信部
が設けられたので、二次ポンプコントローラの操作状況
を遠隔地において容易に把握出来、省力化、省人化が可
能となる空調システムが得られる。
【0045】本発明の請求項5によれば、次のような効
果がある。二次ポンプコントローラに設けられ遠隔通信
手段を介して遠隔地から運転に必要なパラメータを設定
変更できる第2の外部通信部が設けられたので、二次ポ
ンプコントローラの遠隔操作が可能となり、調整の為の
省力化、省人化が可能となる空調システムが得られる。
【0046】従って、省電力効果が有る空調システムが
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調システムの一実施例の要部構成説
明図である。
【図2】図1のフローチャート図である。
【図3】図1の動作説明図である。
【図4】図1の効果説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【符号の説明】
1 一次送水ポンプ 2 戻りヘッダー 3 冷凍機又は冷温水発生機又はボイラ 4 第1の送りヘッダー 5 二次送水ポンプ 6 インバータ 7 第2の送りヘッダー 8 流量センサ 9 制御二方弁 11 熱交換器 12 差圧センサ 13 台数制御コントローラ 21 台数制御コントローラ 22 二次ポンプコントローラ 221 入出力演算部 222 操作表示部 223 第1の外部通信部 224 第2の外部通信部 23 モニタ入力信号部とモニタ表示部とデータ記
憶部と 24 遠隔通信手段 25 外部運転端末機 26 制御二方弁9の信号変換器 abc… 運転点 ABC… 運転点 G1 二次送水ポンプ5の揚程曲線 G2 配管抵抗曲線 H 揚程 P 圧力設定値 Q 水量 S1 送水要求信号 S2 待機要求信号 SV 設定圧力値 t1 時間 t2 時間 V 弁開度 W 軸動力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 博通 東京都港区浜松町一丁目25番7号 株式会 社朝日工業社内 (72)発明者 吉田 茂弘 東京都港区浜松町一丁目25番7号 株式会 社朝日工業社内 (72)発明者 高橋 洋 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 Fターム(参考) 3L054 BF02 BF06 3L060 AA03 CC15 CC19 DD02 EE34 3L061 BB01 BC06 BC07 3L070 DE09 DF11 DG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戻りヘッダーからの冷水あるいは温水を冷
    凍機又は冷温水発生機又はボイラを介して第1の送りヘ
    ッダーに送る一次送水ポンプと、 インバータを備え前記第1の送りヘッダーから第2の送
    りヘッダーに冷水あるいは温水を送る二次送水ポンプ
    と、 前記第2の送りヘッダと前記戻りヘッダーとの間に設け
    られた制御二方弁と、 前記第2の送りヘッダと前記戻りヘッダーとの冷水ある
    いは温水の差圧を測定する差圧センサとを具備する空調
    システムにおいて、 前記制御二方弁の開度信号と前記差圧センサの測定信号
    とから前記インバータの回転数を制御する入出力演算部
    を有する二次ポンプコントローラを具備したことを特徴
    とする空調システム。
  2. 【請求項2】前記入出力演算部にモニタ入力信号を入力
    するモニタ入力信号部とモニタ表示部とデータ記憶部と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の空調システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記二次ポンプコントローラに設けられ操
    作状況を表示する操作表示部を具備したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の空調システム。
  4. 【請求項4】前記二次ポンプコントローラに設けられ遠
    隔通信手段を介して操作状況を遠隔表示する第1の外部
    通信部を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の空調システム。
  5. 【請求項5】前記二次ポンプコントローラに設けられ遠
    隔通信手段を介して遠隔地から運転に必要なパラメータ
    を設定変更する第2の外部通信部を具備したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の空調シス
    テム。
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