JP2002213647A - 垂直方向の配管敷設工法 - Google Patents

垂直方向の配管敷設工法

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JP2002213647A JP2001013519A JP2001013519A JP2002213647A JP 2002213647 A JP2002213647 A JP 2002213647A JP 2001013519 A JP2001013519 A JP 2001013519A JP 2001013519 A JP2001013519 A JP 2001013519A JP 2002213647 A JP2002213647 A JP 2002213647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば大口径の縦管の敷設時において、作
業者が目視で接続箇所を確認出来ない若しくは管軸同士
の不一致の修正が困難な場合であっても、定尺間の管軸
同士を一致させて又は一致させつつ接続できる方法を提
供する目的でなされたものであり、例えば、落差が大き
い垂直方向のさや管内に垂直下水管路を敷設する等の場
合でも、管の接続部に作業者を配置することなく、正確
に定尺管同士を接続できる垂直方向の管接続方法を提供
する。 【解決手段】 垂直方向に配置されたさや管内に管路を
敷設する工法であって、さや管内壁にさや管の管軸に沿
って、少なくとも1本以上の直線状レールを、レールの
管軸側表面とさや管の管軸までの距離が一定距離となる
ように固定し、さや管内に設けられて垂直な管路を形成
する管の外周面に、上記レールと摺動可能に噛み合わさ
れる摺動具を固定し、上記摺動具と上記レールとを噛み
合わせて順次さや管内を降下させ、先に降下された管と
降下中の管とを接続して垂直管路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落差が大きい垂直
方向のさや管内に管路を敷設する場合において、、管軸
同士を一致させて又は一致させつつ接続する垂直方向の
配管敷設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地表近くに設置された管路と地下
深くに埋設敷設された管路とを連絡する、落差の大きな
管路同士を連絡する垂直方向の管路(以降、縦管とい
う。)、例えば大口径の垂直下水管等の敷設において
は、縦管の敷設箇所を掘削して縦坑を開削しこれに縦管
の外径より大きなさや管を配設し、このさや管内を管受
け口と管差し口とが両端部にそれぞれ設けられた定尺の
管を地上からロープ等でつり下げて降下し、下方の管の
管受け口又は管差し口に降下される管の管差し口又は管
受け口を挿入して接続する方法が用いられる。
【0003】しかしながら、この方法においては、例え
ば落差が大きくて縦管の延長が長い場合等では、定尺の
管を長距離に渡ってさや管内を降下させなければならな
いので、先に降下させた管の管受け口又は管差し口と次
に降下させる管の管差し口又は管受け口との軸ずれが起
こり易く、正確に管同士を接続するためには高度な管降
下技術が必要とされたり、あるいは、管接続部に作業者
を配置し、地上と連絡しながら、作業者が降下してくる
管の管差し口又は管受け口を下方の管の管受け口又は管
差し口に誘導する等が行われており、危険な作業となっ
ていた。
【0004】更に、管が積み重なってくると、定尺の管
同士の接続場所が下方の管路から高くなって更に危険性
が増すと共に、事実上作業者を管の接続部に配置するこ
とが困難となり、定尺の管の接続が不完全になる恐れが
出てくるという問題点があった。又、縦管の管径が大き
い場合等には、定尺の管自体が重く、前述の問題点は更
に重大な課題とされていた。
【0005】垂直な空洞の中を、物体をその降下の中心
軸をずれないようにして降下させる方法としては、例え
ばエレベーター等で実施されているように、空洞の側壁
にレールを取り付けこれにエレベーター箱体に取り付け
た車輪を噛み合わせて空洞内を上下させる方法が知られ
ている。この場合は、降下中の箱体に人が乗ることもあ
り、移動中の箱体の僅かな振動やがたを防止しなければ
ならず、従って、例えば緩衝材を介して車輪を取り付け
たり、がたつきがないよう精密な軸合わせが行われる。
しかしながら、この方法を本発明の技術分野にそのまま
適用するには、あまりにも精度を高くしたり、箱体のス
ムースな上下移動を実現しているために、コストが高く
なりすぎるという別の問題がある。即ち、本発明では、
管軸同士のずれが接続口の接続許容範囲内であれば良
く、上下移動の際に多少の振動が発生しても構わないの
であるから、より単純な構造としてコストを下げること
が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の垂直方向の配
管敷設工法は、上記従来の敷設工法の課題を解決し、た
とえば大口径の縦管の敷設時において、作業者が目視で
接続箇所を確認出来ない若しくは管軸同士の不一致の修
正が困難な場合であっても、定尺間の管軸同士を一致さ
せて又は一致させつつ接続できる方法を提供する目的で
なされたものであり、例えば、落差が大きい垂直方向の
さや管内に垂直下水管路を敷設する等の場合でも、管の
接続部に作業者を配置することなく、正確に定尺管同士
を接続できる垂直方向の管接続方法を提供する目的でな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載の垂直方向の配管敷設工法(発
明1)は、垂直方向に配置されたさや管内に管路を敷設
する工法であって、さや管内壁にさや管の管軸に沿っ
て、少なくとも1本以上の直線状レールを、レールの管
軸側表面とさや管の管軸までの距離が一定距離となるよ
うに固定し、さや管内に設けられて垂直な管路を形成す
る管の外周面に、上記レールと摺動可能に噛み合わされ
る摺動具を固定し、上記摺動具と上記レールとを噛み合
わせて順次さや管内を降下させ、先に降下された管と降
下中の管とを接続して垂直管路とすることを特徴とする
垂直方向の配管敷設工法である。
【0008】本発明の請求項2記載の垂直方向の配管敷
設工法(発明2)は、垂直方向に配置されたさや管内に
管路を敷設する工法であって、さや管内に設けられて垂
直な管路を形成する管の上下両端近傍の外周面に突起物
をそれぞれ1カ所に付き略等距離間隔に3個以上固定
し、上記管を順次さや管内を降下させ、先に降下された
管と降下中の管とを接続し、接続後さや管と管との隙間
に充填剤を充填して垂直管路とすることを特徴とする垂
直方向の配管敷設工法である。
【0009】本発明の請求項3記載の垂直方向の配管敷
設工法(発明3)は、突起物が車輪であることを特徴と
する発明2の垂直方向の配管敷設工法である。
【0010】本発明の請求項4記載の垂直方向の配管敷
設工法(発明4)は、垂直方向に配置されたさや管内に
管路を敷設する工法であって、さや管内に設けられて垂
直な管路を形成する管を、短管状本体の一端が管受け口
に装着される固定部とされ他端が内径が管受け口内径と
同じで固定部と反対方向に徐々に拡径するテーパー面と
された受け治具の固定部を該管の管受け口に装着して管
受け口又は管差し口が上方となるようにさや管内に配置
し、上記管に接続する次の管をその管差し口又は管受け
口を下方にして順次さや管内を降下させ、管差し口端面
外周側稜線を上記受け治具のテーパー面に当接し、管差
し口をテーパー面に沿って摺動移動させて管受け口に誘
導し、管の管受け口又は管差し口と次の管の管差し口又
は管受け口とを接続して垂直管路とすることを特徴とす
る垂直方向の配管敷設工法である。
【0011】本発明の請求項5記載の垂直方向の配管敷
設工法(発明5)は、発明1乃至3の管接続方法におい
て、管の下方一端が管受け口又は管差し口とされ上方一
端が管差し口又は管受け口とされ、管受け口に発明4の
受け治具が設けられていることを特徴とする垂直方向の
配管敷設工法である。
【0012】本発明の垂直方向の配管敷設工法は、どの
ような縦管においても適用が可能であるが、特に多数の
定尺管を接続しなければならない高落差の垂直下水管に
適用されて大きな効果を発揮するので、以降の詳細な説
明は、代表として高落差の垂直下水管を対象にして説明
する。
【0013】さや管としては、通常に用いられるさや管
であれば特に限定されず、例えば一例として、塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレン、繊維強化合成樹脂、レジンコン
クリート等の合成樹脂類又はこれらの複合材;鉄、鋼、
ステンレススチール、アルミニウム等金属類;(鉄筋)
コンクリート、陶器等セラミック等の無機材料類が挙げ
られる。又、さや管は連続した一体ものである必要はな
く、例えば、断面形状が矩形や円形のカルバート、ケー
シング、あるいはライナープレート等を組み合わせて実
質上一体と見なされるようにされたものであっても構わ
ない。
【0014】本発明1におけるさや管には、その内周面
に軸方向に沿って少なくとも1本以上のレールが固定さ
れている。レールは、それに管外周に取り付けられる摺
動具(後述)が摺動可能に噛み合わされて、管が上下に
移動される際の案内路としての機能を有する。従ってそ
の材質は、レールとして適切な強度と剛性を有するもの
であれば特に限定されないが、例えば一例として、鉄、
ステンレススチール、アルミニウム等金属製のものが挙
げられる。その形状は、板状、棒状、コ字状等特に限定
されることはないが、細長い鉄製板状のものが、強度、
経済性、等から最も好適に用いられる。
【0015】レールの管軸側表面とさや管の管軸までの
距離は、全てのレールが全て同一の一定距離となるよう
に固定される。即ち、レールのさや管内壁からの突設高
さは、どのレールも同じとされる。又、レールの取り付
け方向は、さや管の管軸方向と平行とされる。
【0016】レールをさや管内周面に取り付ける方法は
特に限定されることはなく、一般的に管内に重量物を固
定する方法がとられれば良い。例えば一例として、予め
さや管内周面に垂直方向に1本の直線を卦がいておき、
この直線に沿って、例えば鉄製アングルを適度な長さに
切断しその各片に貫通孔を設けたレール固定具を、適当
な間隔でさや管にボルト等で固定し、この固定具に細長
い鉄製板状レールを固定する方法などが挙げられる。
【0017】このようにして取り付けられるレールは、
管径が小さくかつ管重量が軽い場合には1本でも良い
が、通常、さや管の管軸中心から対角位置の内周面に2
本以上取り付けられる。即ち、管径が大きく重量が重い
場合などでは、降下中の振れによってレールが曲がって
しまう恐れがあるので、3本乃至4本あるいはそれ以上
の本数のレールが設けられても良い。
【0018】管としては、通常の縦管用に使用される管
であれば特に限定されず、例えば、塩化ビニル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、繊維強化合
成樹脂、レジンコンクリート統合性樹脂又はそれの複合
材;、鉄、ステンレススチールアルミニウム等金属類;
(鉄筋)コンクリート、陶器等セラミック等無機材料類
製の管が挙げられる。
【0019】管の両方の管端部は、それぞれ管差し口と
管受け口とされている。この場合の管差し口と管受け口
との接続構造は、一般に用いられるものが適用可能であ
る。即ち、例えば一例として、管差し口外周面にOリン
グが嵌着され、管受け口内周面にOリングが装着され、
管受け口に嵌差し口を挿入して接続するいわゆるゴム輪
接続構造等が挙げられる。また、管の接続時には、通
常、管の管受け口側端部が上方、管差し口が下方となる
よう配置して接続されるが、その逆であっても差し支え
ない。
【0020】管には、その外周面に前記レールに噛み合
って管を上下に移動させる機能を有する摺動具が固定さ
れる。従って摺動具の材質は、レールと噛み合って管を
支持可能な強度と剛性を有するものであれば特に限定さ
れないが、例えば一例として、軟鉄、鋼、鋳鉄、ステン
レススチール、アルミニウム等金属製のものが挙げら
れ、このうち鉄材料のものが強度、経済性等から最も好
適に用い得る。
【0021】その形状は、レールに摺動可能に噛み合わ
されるものであれば特に限定されないが、例えば一例と
して、レールが細長い鉄製板状のものであれば、断面コ
字型に折り曲げられた鉄板加工品であって、コ字形の溝
部がレールに摺動可能に噛み合わされるようにされてい
るものなどが挙げられる。又、その逆に、レールが断面
コ字型に折り曲げられた鉄板加工品であれば、細長い鉄
製板状であってレールのコ字形の溝部に摺動可能に噛み
合わされるようにされているものなどが挙げられる。
【0022】摺動具は、管の上下それぞれの端部近傍に
取り付け固定される。上下の摺動具は、それぞれ同じレ
ールを摺動するように対となって用いられる。従って、
管は、上下端ともレールに沿って上下に移動されること
になり、その管軸がレールに略平行になり、レールはさ
や管の管軸と平行であるから、管はその管軸がさや管の
管軸と一致して上下に移動することになる。
【0023】摺動具の管からの突設高さは、レールに噛
み合った摺動具のコ字型溝の底面とレール先端面との距
離が僅かな隙間となるような高さとされ、コ字形溝の幅
は、レールの幅より僅かに広くされる。即ち、摺動具は
レールを僅かな隙間をもって噛み合わされることにな
り、この隙間がある故に、摺動具はレールを摺動可能と
なるのである。但し、この隙間は、管の両端に設けられ
た接続部の許容範囲を越えてはならない。
【0024】上記摺動具を管外周面に固定する方法は特
に限定されないが、例えば一例として、管外周面に管軸
に直角方向に帯状金属板を巻回して緊結し、これに上記
コ字形摺動具を、溝部が外向きとなりかつその溝部レー
ルに噛み合わされて上下に移動可能な状態となるよう、
溶接又はボルト等で固定されればよい。
【0025】管をさや管内に降下させ管路とする方法
は、通常の方法が適用される。即ち、管をロープ等で管
軸が垂直方向となるように吊してさや管上方に配置し、
徐々に降下させて、管の、下方に設けられた管受け口に
対応する管差し口側の一端に固定された摺動具を、さや
管に固定されたレールに噛み合わせ、更に鋼管を摺動降
下させて管の他端側に固定された摺動具をレールに噛み
合わせ、更に降下させる。
【0026】従って、管はさや管内を降下されて、先に
降ろされた管と降ろされる管とのそれぞれの管接続口同
士が確実にその管軸同士が一致するので、積み重ねられ
て接続された時に、その接続が完全な管路となり、垂直
下水管の敷設が完了する。このようにして接続された管
とさや管との隙間に、必要があれば、例えばモルタル、
エアーモルタル、水硬化剤、砂等無機充填剤;シリコン
ゴム、ウレタン発泡体、発泡性ゴム、発泡スチロール等
合成樹脂類等を常法に従って充填させる場合もある。
【0027】発明2においては、さや管はその内面に突
起や凹凸等のないものが好ましく、可能な限りその断面
は平滑であることが望ましい。
【0028】管の上方及び下方の各端部近傍外周面に
は、突起物が取り付けられている。突起物は、管の外周
面とさや管の内周面との距離を一定に保つ役割を果た
す。従って、その材質は管をさや管内に降下させる時に
発生する管の揺れに対抗しうる強度があれば特に限定さ
れず、例えば一例として、鉄、ステンレススチール、
銅、アルミニウム、真鍮、青銅等の金属や合金類;ポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、アクリル
−スチレン−ブタジエン共重合樹脂等の熱可塑性樹脂
類;繊維強化ポリエステル、レジンコンクリート、等の
強化熱硬化性樹脂類;繊維強化熱可塑性樹脂等の強化樹
脂類;木、木片や繊維の加工品等の天然物、セメント等
の無機物等が挙げられる。更に、さや管中を滑らかに降
下させるために、突起物のさや管側面にフッ素樹脂やシ
リコン樹脂等で滑り易い表面処理が施されていたり、あ
るいは突起物自体が車輪等であっても良い。
【0029】突起物は、管の外周面に、軸方向に直角に
等間隔に、例えば管端一カ所につき3個以上用いて設け
られる。即ち、2個以下では、取り付け方向に沿った方
向に対してはさや管と管との隙間は一定とされるが、そ
の直角方向に対しては隙間が変化してしまうからであ
る。
【0030】突起物の管表面からの突設高さは、管とさ
や管との隙間の距離と略同じで僅かに小さくされる。従
って、突起物の最外側とさや管との間には僅かな隙間が
できるが、この隙間は、管の接続口の許容振れ幅より小
さくされることが望ましい。即ち、こうすることで管の
管軸がさや管の管軸と略一致し、従って、降下中の管の
管接続口が既に降下されて配置された管の管接続口と接
触した際、その軸同士が略一致して接続許容範囲内にあ
るので、接続が確実に行われるのである。
【0031】突起物を管外周面に取り付ける方法は一般
的な方法が取られれば良く、特に限定された方法がある
わけではない。即ち、例えば一例として、管外周面の突
起物取り付け場所に管軸に直角方向に金属帯を巻回固定
し、これにアングル等を固定して突起物取り付け具と
し、必要な高さの突起物を取り付ければ良い。また、取
り付け具を、ばね、ゴム等を介して突起物の変形を吸収
できるように管に取り付けても良い。この場合には突起
物最外側とさや管との間隔を更に狭くしても、管をさや
管中に降下させることが可能となる。
【0032】突起物が車輪である場合は、車輪の回転方
向を正しく管軸方向に合わせなければならない。そうで
なければ、車輪がさや管に触れたときに、管が管軸に対
して斜めに進行してしまう恐れがあるからである。
【0033】なお、これら突起物は。管を降下中に揺れ
た際に、さや管内壁に接触されるのではなく、例えば発
明1のように、さや管内壁にレール等を取り付けこれに
接触するようにされていても良い。管をさや管内に降下
させ管路とする方法は、前述の方法と同じであるから再
述しない。
【0034】発明4においては、管受け口には、その外
側に突設して設けられたテーパー面を有する受け治具が
設けられる。この受け治具は、管接続時に、差し側管が
受け側管方向に移動されて、管差し口の端面外周部が管
受け口外側に設けられた受け治具のテーパー面に突き当
たり、そのテーパー面に沿って管受け口中心方向に向か
って摺動移動し、その結果差し側の管の管軸と受け側の
管の管軸とが一致するように作用する。
【0035】従ってその材質は、降下中の管が当たって
その荷重が掛かった時に変形しない程度の強度があり、
かつ管差し口の管端面がそのテーパー面に沿って摺動移
動可能であれば特に限定されず、例えば一例として、塩
化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリ
ル−スチレン−ブタジエン共重合樹脂等の熱可塑性樹脂
類;レジンコンクリート、繊維強化熱可塑性樹脂、繊維
強化熱硬化性樹脂等の複合樹脂類;鉄、ステンレススチ
ール、アルミニウム、真鍮等の金属や合金類類;木、セ
メント等の有機又は無機材料類;あるいはこれらの材料
が併用された複合材料等が挙げられる。
【0036】受け治具は、一端が管受け口に接続される
接続部とされた短管状本体の他端が、内径が管受け口の
内径と略一致し、外向きに徐々に拡径するテーパー面と
されたものである。接続部は管受け口に接続されて受け
治具が動かないようにされれば良く、例えば一例とし
て、管受け口に被嵌して装着される構造等が挙げられ
る。この場合には、その被嵌代は用いられる管受け口の
外径や管の重量を考慮し適宜選択して決められれば良
い。又、テーパー部の最外径は、さや管内径より小さく
なければならないことは当然である。
【0037】受け治具を管受け口の先端に固定する方法
は、管受け口の端部内周面と受け治具のテーパー面最小
内径部とが当接して隙間が開かないように固定されれば
特に限定されず、例えば一例として、内径が管受け口外
径より僅かに大きくされた受け治具の接続口を管受け口
の装着し、テーパー面の最小内径部が管受け口の端部に
当接するようにされれば良い。
【0038】なお、ここに説明したテーパー面を有する
受け治具は、管受け口の外側に取り付けられる部品であ
ってこれを管受け口に接続したものであるが、受け口の
先端部管壁が徐々に拡径するようが延長して突設された
ガイド受け口とされたものであっても良い。
【0039】この場合の接続部の構造は、前述したゴム
輪継ぎ手等一般に用いられるものが適用可能である。
【0040】なお、管をさや管内に降下させ管路とする
方法は、管受け口に受け治具を装着し、降下させる管を
ロープ等で管軸が略垂直方向となるように吊してさや管
内を徐々に降下させ、既に下方に配置された又は上方か
ら降下される管の管受け口に設けられた受け治具と管差
し口とが当接したら、更に降下させると管差し口が受け
治具のテーパー面を摺動移動して管受け口に誘導され管
軸同士が一致する。その後、更に管を降下させて管差し
口を管受け口内に完全に挿入して管路とし、垂直方向の
管路の敷設が完了する。必要があれば、さや管と管との
隙間にモルタル等が充填される場合もある事は前述の通
りである。
【0041】発明5は、発明4の受け治具が設けられた
管受け口を有する管を用いて、発明1乃至3の方法でさ
や管中に縦管を敷設する工法に関する。
【0042】発明1乃至3においては、管の管軸とさや
管の管軸とは一致し、従って縦管は正しくその管軸が同
軸上になるが、レールと摺動具、又はさや管と突起物と
の間に管の降下に必要な僅かな隙間が設けられるので、
さや管の内表面の状態や、レール、摺動具又は突起物の
取り付け精度等によって、隙間の大きさが多少大きくな
り、管軸同士のずれが接続口の許容誤差に近づく恐れが
出てくる。
【0043】この場合においても、発明4記載の受け治
具が下方又は上方の管の管受け口に設けられていると、
いわば管受け口の内径が大きくされたことと同様にな
り、上方又は下方の管の管差し口が、多少その管軸がず
れていたとしても管差し口端面が受け治具に当たり、そ
れに沿って正しく管受け口内に導かれるので、軸ずれを
起こすことなく管同士の接続ができるのである。
【0044】(作用)本発明1の垂直方向の管路敷設工
法は、さや管内に垂直方向にレールが設けられ、さや管
内に設けられて垂直な管路を形成する管の外周面に固定
され管を管軸方向に沿って上下方向に移動可能とする摺
動具が、該レールに摺動可能に噛み合わされ、管がレー
ルに沿って地上から順次降下されるので、先に降ろされ
た管と降ろされる管とのそれぞれの管接続口同士は確実
にその管軸が一致し、積み重ねられて接続された時に、
その接続が完全に行え、しかも接続場所に作業員を配置
する必要がなくなるのである。
【0045】発明2の垂直方向の管路敷設工法は、管の
周囲に突起物が設けられ、この突起物によって管とさや
管との隙間が一定に保たれるので、さや管と管とのそれ
ぞれの管軸が一致し、従って先に降ろされた管と降ろさ
れる管とのそれぞれの管接続口同士は確実にその管軸が
一致して積み重ねられ、接続された時にその接続が完全
に行え、しかも接続場所に作業員を配置する必要がなく
なるのである。突起物が車輪であればよりスムースに管
の降下ができる。
【0046】発明4においては、テーパー付き受け治具
が管受け口から突設して設けられているから、差し側管
の管差し口をテーパー面部に当ててから押し込むと、差
し口がテーパー面に沿って移送し、受け側管と差し側管
とのそれぞれの管軸同士が一致するので、管のそれぞれ
の管接続口同士は確実にその管軸が一致して接続が完全
に行え、しかも接続場所に作業員を配置する必要がなく
なるのである。
【0047】発明5においては、たとえば発明1又は2
の方法で接続口同士の管軸同士が一致するように配置さ
れた管を接続する際に、さや管が振れていたり摺動に多
少の隙間があって、管軸の振れが多少大きくなっても、
テーパー面に沿って管が移動するので、確実に管軸同士
の軸ずれを修正しつつ接続が可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明の垂直方向の配管敷
設工法を図面を参照しながら説明する。以降の図では、
下方の管側が管受け口であり上方の管が管差し口とされ
て、この管受け口と管差し口とが接続される場合を例示
するが、下方の管側が管差し口であり上方の管が管受け
口とされていても構わない事は言うまでもない。
【0049】図1は、本発明の配管敷設工法により敷設
される下水縦管の一例の一本のレール部を示す一部断面
図である。鉄製さや管1の内壁には、複数のレール11
(図では一本のみを示す。)が固定されている。それぞ
れのレール11はさや管1の管軸に平行とされ、その高
さはさや管1の内壁から一定となるよう摺動具21の摺
動を妨げない方法で固定されている。
【0050】図2は、さや管1内に固定されるレール1
1と管に固定される摺動具21との組み合わせの一例の
一部断面図である。
【0051】図2(a)においては、さや管1には、細
長い平鋼製レール11(図では1本のみを示す。)が、
さや管1の管軸中心から対角位置の内周面に管軸に平行
に、レール固定具12(図では1個のみを示す。)を介
してボルト(図示せず)で固定されている。レール固定
具12は、レール11のさや管1側に取り付けられて、
摺動具21の摺動を妨げないようにされている。
【0052】摺動具21は、鉄板をコ字形に曲げ加工し
たものであり、管2の両管端近傍の外周面に、摺動具2
1の溝部が外向きになるように、管軸に直角方向に巻回
緊結された帯状体22に溶接固定されている。摺動具2
1のコ字形の溝部の幅は、レール11の幅より僅かに広
くされ、溝部の底面とレールの最小内径部の端面との間
には僅かな隙間が設けられている。摺動具21とレール
11との間の隙間は、その振れ幅が接続口の接合許容範
囲内にあれば良く、管径によってそれぞれ定められた範
囲となるよう、適宜選択して決められれば良い。
【0053】従って、摺動具21をレール11に噛み合
わせたときには、管2は、さや管1の中央でその管軸同
士がほぼ一致した状態とされ、しかもレール11に沿っ
て摺動が可能な状態とされている。
【0054】図2(b)は、その逆であり、レール11
が管2に取り付けられ、摺動具21がさや管1に取り付
けられたものの一例である。レール11が管2に取り付
けられ摺動具21がさや管1に取り付けられてあって
も、その効果は上述と同じである。
【0055】図2(c)は、レール11と摺動具21の
更に別の組み合わせの一例の一部断面図である。この場
合では、レール11がさや管1の内周面に取り付けら
れ、摺動具21が管2の外周面に取り付けられている。
それらの取り付け方はそれぞれ前述の方法によられれば
よい。
【0056】摺動具21は、鉄板をコ字形に曲げ加工さ
れたボルトステー215の両側の壁部に貫通孔が設けら
れ、それぞれの貫通孔にそれぞれボルト216、21
6’が通されてナット217、217’で固定され、対
向するボルト216、216’の先端同士の隙間にレー
ル11が挟まれるようにされている。ボルトステー21
5の底面とボルトとの間の両側の壁部に管軸と直角方向
に長孔が開けられ、長孔に隙間調節棒218が挿通され
ている。ボルトステー215は、管2の両管端近傍の外
周面に、ボルトステー215の両側の壁部がさや管側に
なるように、管軸に直角方向に巻回緊結された帯状体2
2に溶接固定されている。なお、隙間調節棒218は、
帯状体22の緊結用ボルトとして兼用されていても良
い。
【0057】ボルトステー215に取り付けられるボル
ト216、216’の間隔は、レール11の幅より僅か
に広くされ、隙間調節棒218とレール11の最小内径
部の端面との間には僅かな隙間が設けられている。隙間
調節棒218ととレール11との間の隙間は、その振れ
幅が接続口の接合許容範囲内にあれば良く、隙間調節棒
218を長孔に沿って移動させ、管径によってそれぞれ
定められた範囲となるよう、適宜選択して決められれば
良い。
【0058】なお、隙間調節棒218は特に必要なもの
ではなく、さや管1や管2の製作精度が良くて、レール
11の天端とボルトステー215との間隔がさや管の全
長に渡ってあまり変わらない場合等では、省略される場
合もある。この場合は、ボルトステー溝部の底面とレー
ルの天端との間に僅かな隙間が設けられれば良い。
【0059】図2(d)は、その逆であり、レールが管
に取り付けられ、摺動具がさや管に取り付けられたもの
の一例である。
【0060】管2の両端の管接続口23はそれぞれ管差
し口231及び管受け口232とされ、下方に設けられ
た管の管接続口と対応した接続口23(231又は3
2)が下向きとなるようロープ等で懸垂され、摺動具2
1(211、212、213、214)がそれぞれレー
ル11(111、112)に嵌合するように、さや管1
内に配置されている。通常、下方の管の管接続口を管受
け口232とし、上方の管の管接続口を管差し口231
となるように配置するが、逆であっても良い。
【0061】なお、管接続口は、例えば一例として、図
1にその断面が示されているような管接続具であっても
良い。即ち、管2の外径より僅かに大きい内径の短管の
中央部に、内径が管の内径と同一の仕切環が設けられた
直管継ぎ手であって、該仕切環を挟んで上下の管2、
2’が突き合うように接続される。仕切環の管当接面に
は、必要に応じて図示していないゴム製等の止水リング
等が装着されても良い。
【0062】管2を接続するには、管を懸垂しているロ
ープ(図示せず)等を緩めて管2を降下させると、管2
は、摺動具21がレール11に沿っているため、その管
軸を垂直に保ったままさや管1内を降下していく。従っ
て、下方の、例えば同様の方法で先に降ろされた管の管
接続口(例えば管受け口)の管軸と、管2の接続口(例
えば管差し口)の管軸とは一致するため、管2をそのま
ま降下させると、管接続口23同士は軸ずれを起こすこ
となく確実に接続される。
【0063】これを繰り返し、必要な延長の縦管を接続
して管路を形成し、該管路とさや管1との隙間にモルタ
ル等を圧入し硬化させて垂直方向の配管の敷設が完了す
る。
【0064】図3は、本発明の配管敷設工法により敷設
される下水縦管の別の一例の縦断面図である。レジンコ
ンクリート製管2に、複数の突起物3(図では1個のみ
を示す。)が管2の両管端近傍の外周面に、それぞれ突
起物3の間隔が同じとなるとように、管2の管軸に直角
方向に巻回緊結された帯状体22に固定されている。突
起物3は、各帯状体毎に3個以上用いられる。
【0065】それぞれの突起物3の突設高さは、突起物
3の外周端とさや管1の内壁面との距離よりも僅かに小
さくなるようにされている。突起物3の外周端とさや管
1内壁面との間の隙間は、管2の管端に設けられた接続
口23の接合許容範囲内にあれば良く、管径によってそ
れぞれ定められた範囲となるよう、適宜選択して決めら
れれば良い。
【0066】又、突起物3の幅は特に限定されないが、
あまりに広いと突起物3の最外周端面がさや管1の内周
面の曲がりに沿わなくなる可能性があり、突起物3の加
工精度やその取り付け精度が要求されたりする上、縦管
配置後、その周囲にモルタル等を充填する場合に、モル
タル等の流れが妨げられて充填が不充分になる可能性が
あるので、さや管1や管2の管径に合わせて適宜選択し
て決定されればよい。
【0067】一本の帯状体22に固定される突起物の数
は3個以上である。即ち、2個以下では、突起物3が取
り付けられた方向に対しては、さや管1内での管2のガ
タは上記隙間の範囲内であるが、突起物3のない方向に
対しては、大きく振れが発生するので、管2の管軸が、
さや管1の管軸とずれてしまうからである。
【0068】突起物3の形状は特に限定された形状があ
るわけではないが、管2がさや管1の中をスムースに降
下していくために、例えば図4に示されるように、その
進行方向となっている側の面がテーパー面とされ、幅が
比較的狭い板状体又はばね状体とされているか若しくは
車輪とされていると好都合である。また、突起物3のさ
や管1と接触する外周端面には、例えばフッ素樹脂等で
表面を滑り加工されていても良い。
【0069】図4(a)は、管2の上下端部近傍外周面
にそれぞれ固定される突起物3の形状の一例を示す断面
図、図4(b)は別の形状の一例を示す断面図、図4
(c)は更に別の形状の一例を示す断面図である。図4
(a)の場合では、突起物3は、さや管摺動側表面をフ
ッ素系樹脂31で滑り加工された鉄製であり、管2の上
下各端部近傍の外周面に管軸に直角方向に巻回緊結され
た鉄板製帯状体22に溶接固定されている。勿論、ボル
トとナット等で固定されていても良く、その方法は特に
限定されるものではない。
【0070】又、突起物3は、弾性体(図示せず)を介
して管2に固定されていても良い。この場合では、管2
を降下中に振れて突起物3がさや管1内面に衝突して
も、さや管1や突起物3が損傷する恐れが少なくなる。
弾性体としては、ゴム、ばね等が好適に用いうる。
【0071】又は、図4(b)に示されるように突起物
3が鋼板であってそれ自体がばね弾性を有する形状とさ
れていても良い。
【0072】発明4(c)のように、突起物3がゴム板
32を介して管の固定された車輪の場合では、車輪がさ
や管1の内周面に衝突しても、車輪が回転して管2の降
下に対して抵抗が少なくなり、スムースな降下が期待で
きる。但し、車輪の回転の向きが正しくさや管1若しく
は管2の管軸と平行となるよう充分な注意が必要であ
る。軸方向からずれていると、車輪が回転したときに、
管2がその方向に進行しようとするので、かえって管軸
がずれてしまう場合があるからである。
【0073】図5は、発明4の受け治具が設けられた管
受け口の一例の一部断面図である。本例の場合、受け治
具4は金属製であり、受け治具4が別に作成された部材
である場合は、その形状としては、例えば一例として図
6に金属製のものの一例を示すと、管受け口232に被
嵌可能な内径の短管41の奥部に、内径が管受け口の端
部内径と同じである突き当たり部43が設けられ、突き
当たり板43の他端から、突き当たり部43の内径から
徐々に拡径するテーパー面42が設けられている。この
受け治具4は、管受け口232に他の管の管差し口23
1が当接して管受け口232側に移動させる際、受け治
具4のテーパー面42に当接した管差し口231の端部
外周面がテーパー面42に沿って摺動移動され、管受け
口232の管軸と管差し口231の管軸とが一致して接
続されるよう作用する。
【0074】なお、テーパー面部には間隔をおいて、三
角形のスリット44が設けられても良い。この場合、ス
リット44は、万一管が受け治具が変形するほど大きな
衝撃力で衝突しても、スリットとスリットの間の金属板
のみが曲がるだけで変形が他に及ばず、従って管の摺動
は影響を受け難い効果がある。
【0075】管受け口232と受け治具4との接続方法
は、この例の場合では、短管部41を環受け口に被嵌し
て装着するのみである。
【0076】受け治具4の材質は、管差し口が突き当た
った際に損傷せず、かつ管差し口の端面がテーパー面4
2を摺動可能な強度を有していれば良く、例えば一例と
して、鉄、ステンレススチール、銅、アルミニウム、真
鍮、青銅等の金属や合金類;ポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニル樹脂、アクリル−スチレン−ブタジエ
ン共重合樹脂等の熱可塑性樹脂類;繊維強化ポリエステ
ル、レジンコンクリート等の強化熱硬化性樹脂類;繊維
強化熱可塑性樹脂等の強化樹脂類;木、木片、木粉等の
加工品等の天然物、セメント等の無機物等が挙げられ
る。
【0077】受け治具4のテーパー面42のテーパー傾
斜度は、テーパー面42の長さが長くなりすぎず、かつ
管差し口の管端面がスムースにテーパー面42を摺動で
きる角度であればよく、通常、管軸方向から30°から
60°程度とされる。テーパー部の最大外径はさや管1
の内径より小さくなければならず、その隙間には管配置
後にモルタル等を打設する際にモルタル等がスムースに
充填可能な大きさとされていれば良く、さや管1の内径
によって適宜選択して決められれば良い。
【0078】ここに用いられるテーパー面42を有する
受け治具4は、管受け口232の外側に取り付けられる
部品であるが、図6に示されるように、管受け口232
の先端部管壁が徐々に拡径するよう延長して突設された
ガイド受け治具とされたものであっても良い。
【0079】図7は、発明5の接続方法で縦管を敷設す
る時に、管受け口に発明4の受け治具が設けられている
管を用いて接続する場合の一例の一部断面図である。
【0080】受け治具4の短管部41が、既に配置され
た下方管2の管受け口232に被嵌され、上方に向かっ
てテーパー面42側が開口されている。ロープ等で懸架
されて上方から降下される新たに接続される管2の管差
し口231の端面外周側稜線がテーパー面42に突き当
たり、更に降下されると、管差し口231はテーパー面
42の上を摺動して管受け口232内に誘導され、管軸
同士が一致して接続される。
【0081】
【発明の効果】以上の通りであるから、本発明の垂直方
向の配管敷設工法は、たとえ大口径でかつ延長が長い垂
直方向の配管を敷設する場合でも、管の接続部に作業者
を配置することなく、正確に定尺管同士を接続できる垂
直方向の配管敷設工法、特に大口径の垂直下水管を敷設
するに適した管路敷設工法となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】レールが固定されたさや管を用いて敷設される
下水縦管の一例の一部断面図である。
【図2】(a)レールと摺動具の組み合わせの一例の断
面図である。 (b)レールと摺動具の組み合わせの別の一例の断面図
である。 (c)レールと摺動具の組み合わせの更に別の一例の断
面図である。 (d)レールと摺動具の組み合わせの更に別の一例の断
面図である。
【図3】突起物が固定された管を用いて敷設される下水
縦管の別の一例の一部断面図である。
【図4】(a)突起物が板状体であるものの一例を示す
断面図である。 (b)突起物がばね状体であるものの一例を示す断面図
である。 (c)突起物が車輪であるものの一例を示す断面図であ
る。
【図5】受け治具が設けられた管受け口の一例を示す一
部断面図である。
【図6】ガイド受け口の一例を示す一部断面図である。
【図7】管受け口に受け治具が設けられた管を用いて接
続する場合の一例を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 さや管 11 レール 12レール固定具 2、2’ 管 21、21’ 摺動具 215 ボルトステー 216、216’ ボルト 217、217’ ナット 218 長孔 219 隙間調節棒 22、22’ 帯状体 23 管接続口 231 管差し口 232 管受け口 3 突起物 4 受け治具 41 短管部 42 テーパー面 43 突き当たり板 44 スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に配置されたさや管内に管路を
    敷設する工法であって、さや管内壁にさや管の管軸に沿
    って、少なくとも1本以上の直線状レールを、レールの
    管軸側表面とさや管の管軸までの距離が一定距離となる
    ように固定し、さや管内に設けられて垂直な管路を形成
    する管の外周面に、上記レールと摺動可能に噛み合わさ
    れる摺動具を固定し、上記摺動具と上記レールとを噛み
    合わせて順次さや管内を降下させ、先に降下された管と
    降下中の管とを接続して垂直管路とすることを特徴とす
    る垂直方向の配管敷設工法。
  2. 【請求項2】 垂直方向に配置されたさや管内に管路を
    敷設する工法であって、さや管内に設けられて垂直な管
    路を形成する管の上下両端近傍の外周面に突起物をそれ
    ぞれ1カ所に付き略等距離間隔に3個以上固定し、上記
    管を順次さや管内を降下させ、先に降下された管と降下
    中の管とを接続し、接続後さや管と管との隙間に充填剤
    を充填して垂直管路とすることを特徴とする垂直方向の
    配管敷設工法。
  3. 【請求項3】 突起物が車輪であることを特徴とする請
    求項2記載の垂直方向の配管敷設工法。
  4. 【請求項4】 垂直方向に配置されたさや管内に管路を
    敷設する工法であって、さや管内に設けられて垂直な管
    路を形成する管を、短管状本体の一端が管受け口に装着
    される固定部とされ他端が内径が管受け口内径と同じで
    固定部と反対方向に徐々に拡径するテーパー面とされた
    受け治具の固定部を該管の管受け口に装着して管受け口
    又は管差し口が上方となるようにさや管内に配置し、上
    記管に接続する次の管をその管差し口又は管受け口を下
    方にして順次さや管内を降下させ、管差し口端面外周側
    稜線を上記受け治具のテーパー面に当接し、管差し口を
    テーパー面に沿って摺動移動させて管受け口に誘導し、
    管の管受け口又は管差し口と次の管の管差し口又は管受
    け口とを接続して垂直管路とすることを特徴とする垂直
    方向の配管敷設工法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3記載の管接続方法におい
    て、管の下方一端が管受け口又は管差し口とされ上方一
    端が管差し口又は管受け口とされ、管受け口に請求項4
    記載の受け治具が設けられていることを特徴とする垂直
    方向の配管敷設工法。
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