JP2002213339A - 発電装置 - Google Patents

発電装置

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JP2002213339A
JP2002213339A JP2001241418A JP2001241418A JP2002213339A JP 2002213339 A JP2002213339 A JP 2002213339A JP 2001241418 A JP2001241418 A JP 2001241418A JP 2001241418 A JP2001241418 A JP 2001241418A JP 2002213339 A JP2002213339 A JP 2002213339A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Hydraulic Turbines (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理水の流入あるいは流出するエネルギーを
利用して処理槽内あるいは外の各種設備を駆動するよう
にした発電装置を提供すること。 【解決手段】 処理水が流入あるいは流出する個所に対
応して回転羽根を装備して流入あるいは流出してくる処
理水により回転駆動自在にしてその回転により発生する
動力から発電エネルギーを得るようにしてある。また、
この装置において、回転羽根は、斜め軸状を含む縦向き
の回転羽根軸周りの上下に配備されてその外周の導水パ
イプ内で回転自在とされるとともに、導水パイプ内に
は、回転羽根の上下間に対応して外周寄りに落水口を開
口した底面が設けられ、かつ、導水パイプの上部には、
汚水導入パイプが偏心して接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、沈澱池には、循環駆動されるチ
ェーンにフライトを配備して池内で循環運動させるよう
になっているが、このフライトを駆動するため、モータ
ー及び減速機が駆動源として構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした駆
動源の消費電力は長期的にみればかなり嵩むものとなっ
ていたが、その有効な対策がなかったのが現状である。
この発明はこうした問題を解決するためになされたもの
であり、処理水の流入あるいは流出するエネルギーを利
用して処理槽内あるいは外の各種設備を駆動するように
した発電装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、処理水が流入あるいは流出
する個所に対応して回転羽根を装備して流入あるいは流
出してくる処理水により回転駆動自在にしてその回転に
より発生する動力から発電エネルギーを得るようにした
発電装置である。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
電装置において、回転羽根は、斜め軸状を含む縦向きの
回転羽根軸周りの上下に配備されてその外周の導水パイ
プ内で回転自在とされるとともに、導水パイプ内には、
回転羽根の上下間に対応して外周寄りに落水口を開口し
た底面が設けられ、かつ、導水パイプの上部には、汚水
導入パイプが偏心して接続されている。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
電装置において、処理水が流入する個所には池内流入口
を開閉するゲートが設けられ、同ゲートには、処理水を
上部から呑み込み可能なゲートパイプが連通状にかつ同
行して昇降するように設けられてゲートが池内流入口を
開く時にゲートパイプは汚水を流入可能な状態になるよ
うに設定されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1(図2のI−I線に
沿った拡大図)及び図2はこの発明の一実施形態を示
し、1は沈澱池で、同沈澱池1は矩形のもので、その池
底2上にはガイドレール3が敷設されるとともに、池内
には、スプロケット軸4にそれぞれスプロケット5を回
転自在に備えている。スプロケット5の外周には、チェ
ーン6が掛け渡されるとともに、同チェーン6には、複
数のフライト7…が配備されている。
【0008】複数のスプロケット5…のうち汚水の流入
する側(図2の左側)のものは、他の従動スプロケット
8により回転が連動されるようにされ、同スプロケット
8は、池上に設置した減速機付きモーターである駆動源
10と駆動スプロケット11および駆動チェーン12に
より回転駆動されるようになっている。
【0009】14は汚水流入部で、沈澱池1の上流側前
段階に一体に形成され、同流入部14には、これまで沈
砂池からポンプアップして導かれる汚水が導入口15か
ら流入し、開閉操作可能なゲート16により池内流入口
17が開けられることにより導入されるようになってい
る。18はゲートガイド、19はゲート開閉手段であ
る。
【0010】21は導水枠で、上からみてコの字形(半
円形その他でもよい)をなして汚水流入部14内に固定
して設けられている。この導水枠21内には、回転羽根
軸22が上下の軸受23,23で支持されて設けられ、
この回転羽根軸22の外周には、複数枚の回転羽根24
…が上からの落水により一方向に回転するように設けら
れている。
【0011】回転羽根軸22は、大部分が羽根取付けの
ために円筒状(中実軸でもよい)でその上側に伝達軸と
しての中実軸を備えたものになっている。25は発電部
で、この発電部25からの電気は変換制御部26を介し
て前記駆動源10用として供給されるようになってい
る。
【0012】27は導入路で、樋状(あるいは筒状)の
ものとして一端に前記導入口15を有し他端が導水枠2
1上端に連通状に接続されている。この導入路27は開
閉自在な前ゲート28を備える。
【0013】回転羽根24…は、斜め羽根片として回転
羽根軸22周りに周間隔をおいて放射状に配備されてい
るとともに、水面上に主にあって回転駆動されるように
なっている。この回転羽根24…は、上下に複数段配備
してもよい。また、回転羽根24…の外周には、縦筒ガ
イド29が固定して設けられ、同ガイド29は、導入路
27からの汚水を内部に導くためのガイド板30を備え
る。尚、流路のいずれかの個所からはエアーを導入する
ようにしてもよい。また、磁石による水浄化を図るよう
に構成することもある。このことは以下の実施形態でも
同様に適用できる。また、前記導水枠21と縦筒ガイド
29とは別体になっているが、縦筒ガイド29を下向き
に長いものにして導水枠21を省略することもできる。
さらに、導入路27はパイプ状のものでもよい。前記前
ゲート28はゲート16とは独自に開閉できるので、前
ゲート28を閉止して汚水の流入を停止した状態でゲー
ト16の関連設備のメンテナンスなどをすることができ
る。
【0014】図3に示す実施形態は、汚水流入部32に
池内流入口33とゲート34を備えたものにおいて、全
体をエルボ形にし上部一端に導入口35を備え下部他端
に導出口36を形成した導水パイプ37を固定してあ
る。
【0015】この導水パイプ37内には、上パイプ部内
に前ゲート38を開閉自在に装備する一方、下部の縦パ
イプ部にステー39と下部軸受40を備え、曲がりパイ
プ部にも上部軸受41を備えてある。上下の軸受40,
41を介して回転羽根軸42を備えてその外周に回転羽
根43…を装備してある。44はエアー供給手段で、強
制的にエアーを供給する場合と吸引により供給する場合
とがある。図示の場合、吸引によりエアーを供給するも
のを示す。尚、45は発電部を示している。また、回転
羽根42…は、1段でもよいが図示の場合には上下に複
数段に分けて配置してある。
【0016】図4は汚水流入部の要部を上からみて示す
実施形態であり、47は池内流入口で、ゲートガイド4
8に案内されて上下に開閉調節されるゲート49を備え
る。50は導水パイプで、その中心は垂直に向き、上端
には偏心した個所に連通するように汚水導入パイプ51
が接続されている。
【0017】導水パイプ50内には、縦向きに回転羽根
軸52が図示しない軸受による支持により回転自在に通
されている。この回転羽根軸52は、パイプ状であるが
中実状でもよい。同軸52の周りには、この実施形態に
おいては、上下に2段(3段以上でもよい)に回転羽根
53…が設けられ、互いに上下に少し離れて設けられて
いる。
【0018】図に実線で示した回転羽根53は上段のも
の、破線で示した回転羽根53は下段のものである。導
水パイプ50内には、導入パイプ51からの汚水を受け
て旋回流Rにするための上底面54が形成されるとと
もに、旋回流Rの汚水を下へ落とし込むための第1落
水口55が円弧状の穴として明けられている。
【0019】導入パイプ50からの汚水は上段の回転羽
根53を旋回流Rでもって回転させたあと第1落水口
55から下方へ落とし込まれる。第1落水口55からの
汚水は上底面54の下側でかつ下底面56上で回転する
下段の回転羽根53を旋回流Rで回転駆動する。その
のち、汚水は、下底面56に明けられた第2落水口57
を通じて汚水流入部内に落ち、池内流入口47を通じて
沈澱池内に流入する。こうして回転羽根軸52が回転駆
動されることで発電がなされる。この実施形態は他の発
電装置にも適用されることがある。
【0020】尚、前記回転羽根軸52は斜め軸状でもよ
い。また、同軸52は水平軸状になっていてもよい。ま
た、汚水導入パイプ51は、上底面54上に汚水を送り
込むようになっているが、同パイプ51を分岐状とし、
下底面56上にも汚水を導入できるようにしてもよい。
【0021】図5に示す実施形態は、矩形沈澱池60の
下流側に設けられたVノッチ61付き越流堰62からの
上澄水により発電を行うようにしたものである。越流堰
62は複数本平行に配備され、これらの越流堰62…か
らの上澄水は、上澄水導入渠63内に流入し、これらは
単一本である第1パイプ64と第2パイプ65により導
出される。
【0022】第1パイプ64内には、回転羽根軸66周
りに設けられた回転羽根67…が回転自在に設けられて
いる。67…は軸受で、これらの回転羽根67は上澄水
で回転駆動されることで回転羽根軸66が回転駆動され
て発電部68により発電がなされる。尚、図4に示すよ
うに旋回流により回転羽根67…を駆動するようにして
もよい。
【0023】図5は、沈澱池60の池底に溜まる汚泥を
図の左方向に掻き寄せてピット内に落とし込むための汚
泥掻寄装置70を同時に示している。この装置70は、
ガイドレール71上を走行ローラー72…により図示の
左右方向に進退自在な機体73が装備されている。この
機体73は、ワイヤロープ74で進退駆動されるもの
で、図示は後退した状態から進出する掻寄状態に移る際
の様子を示している。75はスクレーパで、図示しない
左側にも複数枚設けられており、図示では非掻寄状態か
ら下がって垂直な掻寄状態になる。
【0024】こうした汚泥掻寄装置70により沈澱池に
も発電装置を実施することがある。その他に、池底を進
退するフレームに前後に間隔を置いて多数のスクレーパ
を配備して前記間隔以上のストロークをもってれらスク
レーパを池底に添って進退させることで池底の汚泥を順
次ピット迄送り込む方式のレシプロ式汚泥掻寄装置にお
ける汚水流入あるいは流出部において、発電装置は実施
されることがあるし、また、これらの各方式の汚泥掻寄
装置を駆動するために発明装置からの電力を利用するこ
とができる。
【0025】図6に示す実施形態は、沈澱池やその他の
処理池あるいは一般の貯水池などにおいて、同池77に
底部から排水管78を通じて排水可能なもの(あるいは
排水管をあとで施工したものも含む)を対象にしたもの
である。
【0026】そして、池77内には、排水管78に連通
するように導水パイプ79が立設されて上から池内の水
が導入されるようにされるとともに、同パイプ79内の
回転羽根80…が駆動されて発電部81が運転されるよ
うになっている。尚、82は通穴で、池上のレバー83
を押し下げると排水ゲート84が同通穴82を開き、こ
れにより、池77内の水が全て排水されるようになって
いる。同レバー方式は、回転ハンドルにより回転を上下
の運動に変換する方式により連動させてもよい。
【0027】図7に示す実施形態は、池85内の排水を
池側面の排水管86を通じて行うようにしたものにおい
て、その底面より導水パイプ87を立設して上から池内
の水を導入可能とし、同パイプ87内の回転羽根88…
を駆動して発電部89を稼働するようにしたものであ
り、90は通穴、91は排水ゲートを示している。
【0028】図8及び図9(図8のIX−IX断面図)
に示す実施形態は、複数列配された矩形の沈澱池93…
の長手方向上流側に前記のような汚水流入部(流入渠と
も呼ぶ)94を備え同流入部94内に汚水導入口95を
開設したものを前提とする。
【0029】96は池内流入口で、その手前に4面の連
通架台97をボックス状に固定して流入口96と連通状
とし、同架台97上面に、架台97内と連通するように
導水パイプ98を立設固定してその内部に備えた回転羽
根99により発電部100が稼働するようにしてある。
そして、導水パイプ98には、制御部101により上下
調節可能なゲートパイプ102が連設されていて、同パ
イプ102の誘引口103が水面に対応する際に汚水流
入部94内の汚水を呑み込み、その汚水により回転羽根
99がを回転駆動する。汚水は、連通架台97内を経て
池内流入口96から沈澱池93内に入るようになってい
る。図9の104はシールである。尚、図9において、
導水パイプ98は、下部の曲がったエルボ状にして連通
架台97の立面に接続したり、あるいは連通架台97を
省略してパイプ98を池内流入口96に接続してもよ
い。また、ゲートパイプ102は、上端を誘引口として
もよい。
【0030】図10に示す実施形態は、沈澱池への汚水
流入部105において、池内流入口106の手前上側を
仕切るように横仕切板107を備え、同仕切板107に
導水パイプ108を立設するとともに同パイプ108内
に回転羽根109を備えて発電可能にし、さらに、導水
パイプ108にゲートパイプ110を備えて汚水を誘引
口111から導入可能にしたものである。尚、図10に
示す装置は、図8に示すように流入渠内に複数配しても
よい。また、ゲートパイプ110は、上端を誘引口とし
てもよい。
【0031】図11に示す実施形態は、同じく流入渠た
る汚水流入部113に池内流入口114とゲート115
を備えたものを対象にし、ゲート115に同行して上下
する連通ボックス116を備え付け、同ボックス116
に下端が連通するようにしてエルボ状をなすゲートパイ
プ117を備え付けてゲート115が開いた時にゲート
パイプ117の誘引口118が水面に対応しゲート11
5が閉じる時にゲートパイプ117の誘引口118が水
面上にいて誘引を停止するような関係にしたものであ
る。
【0032】ゲートパイプ117内には回転羽根119
…が設けられて前記上下とは無関係に一定高さで回転す
るようにして発電部を稼働するようにしてある。そし
て、ゲートパイプ117は、ローラー120やサポート
121などにより上下に案内されるようになっている。
尚、パイプ117をゲート115に直接連通状に取り付
けてもよい。ゲート115、パイプ117あるいは連通
ボックス116にはフロート機能をもたせて昇降運動が
軽快になされるようにしてもよい。また、ローラー12
0はサポート121に備え付けてもよい。
【0033】図12に示す実施形態は、汚水流入部12
3にバルブ124と池内流入パイプ125を備えて開閉
により流入部123内の汚水を沈澱池内に流入したり停
止したりする方式のものを対象にして、前記バルブ12
4前にエルボ状の導水パイプ126を立直状に接続し、
同導水パイプ126の上端水面近くに逆円錐状の誘引口
部127を備えてその中に回転羽根128を回転自在に
装備したものである。そしてバルブ124が開時に誘引
口部127を通じて汚水が流入することで回転羽根12
8が駆動されて発電部129が稼働するものである。
【0034】尚、図13に示すように、誘引口部127
は上からみて楕円形にして旋回流がつくられて回転羽根
128を駆動するようにしてもよい。また、旋回流は、
誘引口部127に内外連通状に備えたパイプ130…に
より旋回流を助長するようにしてもよい。
【0035】図14に示す実施形態は、河川、各種用水
路などの水流部132の流域内に、先端口が大きく開口
し次第に窄まり状をなして後端部内に回転羽根133…
を横軸状に回転装備した集束筒134を固定設置したも
のである。同集束筒134の後方には、回転羽根133
の第1回転軸135からの水平入力を垂直出力に変換し
て第2回転軸136に伝達する変換ボックス137が設
置されており、第2回転軸136から発電部138を稼
働自在にしてある。集束筒134は、丸筒でも角筒でも
よく、また楕円等でもよい。さらに、同筒134は複数
のパイプを寄せ合わせて末端を1本に絞ったものにして
もよい。
【0036】図15に示す実施形態も水流部140内に
集束筒141を固定設置し、同筒141に回転軸142
を横軸状に備えて同軸142の後端に回転羽根143…
を、前端に発電部144を備えたものになっている。特
に、同発電部144は、完全水密の水中型とされてい
る。尚、同発電部144は後方に配置したり、位置は限
定されない。また、発電部144の軸方向は縦あるいは
斜めでもよい。さらに、図14及び図15において、集
束筒134あるいは141は、上下に位置調整可能にし
てもよい。この場合、平行リンクで支持することができ
る。
【0037】付加的な例であるが、沈澱池等の処理池そ
の他に水が一時的にでも溜まる個所には低周波数を発振
して「きれいな水になあれ」等の音声を送り込んで浄化
を図るようにしてもよい。
【0038】図16に示す実施形態は、例えば、水処理
場の塩素混和池等の池146からの排水が排水管147
を通じて水位差のある海(あるいは河川)148に噴き
上げるように流し込むようにしたものにおいて、池14
6内の底にパイプ149内に回転羽根150を備えて回
転軸151により発電部152を駆動するようにし、一
方、排水管147の海側の出口対応して別の輻流式回転
羽根153を備えて駆動させ他の発電部154を稼働で
きるようにしたものである。前記発電部152,154
はそのいずれか一方のみで構成してもよい。排水管14
7の出口は絞って水が噴出するようにしてあるが、絞り
はなくてもよい。尚、155は堤防である。
【0039】図17に示す実施形態は、上水あるいは下
水処理場における各処理池156,157…の水面は段
階的に低くなっており、こうした段階の丸印Aを付した
個所のいずれか1か所あるいは複数個所または全ての個
所に発電部を備えることができることを示している。1
60は河川である。
【0040】図18に示す実施形態は、同じく水位差の
ある棚田162,163,164の最終段階からの落水
を利用して、落水パイプ165内のB個所に回転羽根を
装備して発電部166を駆動自在にしたものである。
【0041】図19及びそのX−X線断面図である図2
0に示す実施形態は、平面U字形で図20の断面図のよ
うに次第に底面を低くした人工的な(あるいは自然の河
川でもよい)水路167内を河川や処理場等から導かれ
た水が流れるようにし、その中央に仕切ガイド壁168
を形成するとともに、同ガイド壁168の一端と他端側
にそれぞれスプロケット169,170を備えてこれら
にチェーン、リンクなどの連鎖体171…を掛け渡し、
この連鎖体171…の外周に添って回転羽根172…を
多数配備したものである。
【0042】連鎖体171及び回転羽根172…は内ロ
ーラー173と外ローラー174により水路167内で
軽快かつ安定に循環駆動されるが、例えば、回転羽根1
72…をフロート式にしてもよく、また、ガイドレール
175に上ローラー176を添わせるようにしてもよ
い。これにより、矢印Yのように、水路167内に導か
れた水は、回転羽根172…を押して連鎖体171…を
介してスプロケット169,170を回転駆動させる。
このスプロケット169,170のうちのいずれかある
いは双方の軸から発電部200を駆動させるようにす
る。尚、177は流入・流出ガイドで、水路167の上
流端と下流端との間に設けられており、その上流側の側
面が回転羽根172…の先側に水が当たるように斜め面
になっていてすぐに下流側に流れ込まないようになって
いる。
【0043】図20に示す実施形態では、連鎖体171
に回転羽根172…が固定的になっていたが、図21に
示すように、回転羽根178を連鎖体179に起倒自在
にしその進行側のストッパ180…により反進行方向側
にのみ倒れるようにするとともに、上流側の水ガイド1
81を倒れる回転羽根178寄りに接近させて流入水が
流出側に漏れないようにしてもよい。また、水処理場に
は、長円形状をなすO・D(オキシデーション・ディッ
チ)が設けられることがあるが、その流入量に余裕のあ
る場合には、図19に示すような循環式回転羽根による
発電装置を構成することがある。
【0044】図22は他の実施形態で、汚水流入部20
1の出口であり沈澱池202内への入り口でもある池内
流入口203の出口側に、ハウジング204を水平に突
設するとともに、その内部に、左右1対の回転羽根20
5,205を第1回転軸206回りに回転自在に軸受2
07で支持させてある。回転羽根205は、ハウジング
204に膨隆状に形成した遊動凹み208内に羽根半分
が納まって回転し残る半分はハウジング204内に臨む
ようにして設けられている。
【0045】各回転軸206は単一本であってもよく、
同軸205は、軸ケーシング209内を通した伝動軸2
10により沈澱池202の上方まで導かれているととも
に、池上に設置した増速ギアボックス211内のピニオ
ンに連結されている。
【0046】212はダイナモ(同期発電機でもよい)
で、インバータ制御装置で交流に変換されて制御盤から
所要の装置の電源として利用されている。この所要の装
置とは、図2に示すフライト式汚泥掻寄装置であった
り、図28に示すモノレール式汚泥掻寄装置であったり
する。この発電装置と共に太陽光発電装置を組み合わせ
てもよい。このことは他の実施形態でも同様にいえる。
【0047】尚、図23における214は汚水掻揚ポン
プを示し、汚水流入部201内に沈砂処理後の汚水を流
入させるものであり、前記回転羽根205を回転駆動す
るためのエネルギー源になる。一方、図23の仮想線2
15は図示しない掻揚ポンプにより一定高さに揚げられ
た汚水を段階的に低く設定された各種水処理設備に自然
流下させて処理してゆくルートの一部を示すものであ
る。図示のルートは、沈砂池からそれより低いレベルの
最初沈澱池202に流入させるルートを示しており、こ
うした水処理設備にも本実施形態を適用することができ
る。また、最初沈澱池202からは、例えば、エアーレ
ーションタンクや最終沈澱池、それに塩素混和池などが
連設されているが、これらの前後間にもそれぞれずれ流
入部があり、その個所のいずれかあるいはすべてに前記
実施形態を適用することがある。このことは他の実施形
態でも同様にいえる。
【0048】さらに、汚水管から沈砂池間にはポンプ場
があり、同ポンプ場からの流れエネルギーを発電に利用
することもできる。このことは他の実施形態でも同様に
いえる。
【0049】図24に示す実施形態は、ハウジング21
5内に回転羽根216を縦軸である回転軸217により
軸受218で支持したもの(図22で示すと同様のも
の)において、回転軸217に伝動軸219を結合し、
同軸219を池上に突き出してその上端に回転マグネッ
ト220を備えたもので、これに対し反発する関係の固
定マグネット221をその下方に対向設置して回転マグ
ネット220が浮遊して回転することで全重量を浮かし
ながら微小の抵抗で回転羽根216が回るようにしたも
のである。
【0050】図25及び図26に示す実施形態は、ハウ
ジング223内で回転する回転羽根224を支持する一
般形式の軸受225,225の上下位置にマグネット式
の軸受226.226を装備したものである。
【0051】軸受226の内部は、図25に示すよう
に、回転軸227回りの内側回転マグネット228と壁
からのブラケット229内に装備した外側固定マグネッ
ト230とでなり、両マグネット228,230とが反
発し合うことで回転羽根224が軽快に回転するもので
ある。この実施形態は他の実施形態の軸受にも適用があ
る。特に、図24の上部に示すマグネット220,22
1と組み合わせて構成することができる。
【0052】ここで、(最初)沈澱池232内に流入す
る汚水による発電出力Pについて検討をしてみることに
する。ここに示す沈澱池232は、池全長L=30m、
池巾W=3m、池平均深さH=(H+H)/2=
3.2mで内容量が384mとされ、同池内への満水
時間を30分とした場合、流量Hは384/30=1
2.6t/min.で、汚水管233のサイズを350
Aとした場合、V=2.5m/s、V=0.016
4m/sで、圧力水頭差ΔP=P−P=3.125
mとなり、3.0mに設定する。ここで、回転羽根(プ
ロペラ)効率ηを0.5、発電効率ηを0.6とす
ると、発電出力P=9.8HQ×0.5×0.6=1.
85KWとなる。図28の池底に示された装置は汚泥掻
寄装置であり、長い台車234に車輪235…を装備し
た機体に複数枚のスクレーパ236…を装備して同スク
レーパ236が図示の後退状態から垂直な掻寄態勢にあ
ってピット237側迄前進することで汚泥を掻き寄せる
一方、スクレーパ236が水平な復帰態勢になって右方
向である戻り方向に復帰するものである。これらの進退
は図示しないワイヤーロープでなされる。
【0053】この汚泥掻寄装置にあっては池上に駆動用
のモーター及び減速機が設置されてワイヤーロープを介
して進退駆動されるが、駆動源の出力としては前記1.
85KWで充分である。
【0054】図29及び図30に示す実施形態は、汚水
流入部239内に拡開状をした旋回流起生部240を備
えた落下連通パイプ241をL形のものとして設置して
あるとともに、前記旋回流起生部240には、図30に
示すように、偏心した面上に汚水が落下して旋回流にな
るように導かれる。尚、旋回流起生部240の面上に
は、汚水がはみ出さないようにするための抑制ガイド2
42を突設してもよい。
【0055】これにより、図30に示すように、旋回流
が発生して前記落下連通パイプ241内を流れ落ち、図
29に示すように、水平軸式回転軸243周りの回転羽
根244を回転駆動させる。尚、245はハウジング,
246は出口である。また、247はチェーンなどの伝
動ケースを示す。248は円錐ガイドである。
【0056】図31は旋回流起生部240自体を落下連
通パイプ241を基準に偏心させて汚水が流れ落ちる部
分を広い受け面にしてこぼれ出ないようにしたものであ
る。この面にも抑制ガイド242を備えてもよい。
【0057】図32及び図33に示す実施形態は、回転
羽根251の心部252をフロートにして流出域で浮き
上がるようにすることで、回転羽根252が軽快に回転
するようにしたものである。
【0058】図34は、回転羽根254の回転軸255
の周りにフロート256を備え付けて回転羽根254及
び回転軸255などを浮上させながら回転運動が軽快に
行えるようにしたものである。前記実施形態のように、
心部をもフロートにしてもよい。
【0059】図35は、回転羽根258自体をフロート
にしたものである。前記実施形態のように、心部をフロ
ートにしたり,回転軸周りにフロートを備え付けたりし
てもよい。
【0060】図36は、水車259を発電に利用したも
のにおいて、同水車259の外周に対応するようにして
例えば、自転車の発電装置260…のようなコンパクト
なもの(ダイナモ)を複数個周方向に配列したものであ
る。その先端接触部は水車259に対し弾性支持により
接触するものとする。
【0061】尚、同図に仮想線で示すように、水車25
9の外周に掛けられたベルトやヤチェーンなどの伝動材
261を介して増速してダイナモ262を駆動するよう
にしてもよい。
【0062】図37は、駆動源(減速機付)264によ
り回転軸265を回転させ池内のレーキ266を駆動さ
せるようにした円形沈澱池267で、ポンプ268によ
る揚水エネルギーにより汚水管269を通じてセンター
ウエル270内に汚水を導くように構成したものにおい
て、同汚水管269の直管部分270および/または曲
管部分271に図38及び図39に示すような発電装置
ユニット272を既設管に対する後付け方式として又は
新規組込み方式として装備したものである。
【0063】図38及び図39における実線指示は直管
部分での組み付け例を示し,仮想線は曲管部分での組み
付け例を示している。すなわち、直管部分270とユニ
ット272とはフランジ273で結合してある。ユニッ
ト272は、樋状をした本体部分274に対向状をなす
取付部275を突設するとともに、同取付部275に縦
溝276を形成したものである。
【0064】276は回転羽根で、同羽根276の回転
軸277は、セット板278に軸受279を介して支持
されるとともに、セット板278は、止着具280によ
り本体部分274および取付部275側に取り付けられ
ている。この際、回転軸277は縦溝276を通じてセ
ットされる。尚、回転羽根276は汚水の流れにその半
分が臨むようにされている。また、図39に仮想線で示
すように、蓋281を着脱自在に付してもよい。この蓋
281は、汚水が乱出するのを防止する。
【0065】図39に仮想線で示す283は曲管部分の
本体部分である。この本体部分にもそれに応じた形の取
付部284を備える。尚、取付部284の基部内には、
汚水が回転羽根276の外側へ作用しないように遮蔽板
285を装備する。この場合も蓋を装備する。また、図
38に示すように、矢印×のようにエアーおよび/また
は微生物導入手段286を構成して浄化機能を高めるよ
うにしてもよい。このエアーおよび/または微生物導入
手段286は管系上の他のいずれの個所に設定してもよ
い。
【0066】図40,図41(図40のY部拡大断面
図),図42及び図43に示す実施形態は、沈澱池前段
階である汚水流入部300の池内流入口301下流側に
他のタイプの発電装置を構成したものである。
【0067】302はブラケットで、前記下流側の池内
流入口301下方に対応して固定され,同ブラケット3
02上を介して発電装置を固定設置してある。同装置
は、上からみると図42に示すように長円形状をしたイ
ンペラハウジング303を備え,同ハウジング303の
上下には底板304と上蓋305がそれぞれ一体に形成
されている。
【0068】ハウジング303の池内流入口301に対
向する個所には、同口301に連通して対応する形状の
導入口306が形成されている。また、ハウジング30
3の沈澱池向きに対応して導出口307が開口してい
る。ハウジング303内には、左右1対のインペラ体3
08,308が縦軸回りに回転自在に配備されている。
【0069】各インペラ体308は、芯体309と、芯
軸310,及びインペラ311…からなる。芯体309
は、中心に芯軸310を備えた円筒体でその上下も蓋設
された中空体でなる。この芯体309は、インペラ体3
08それ自体を水流上に軽く浮かせるように作用する。
芯軸310は、上下端部が芯体309からそれぞれ突出
し、特に、下端部は、先鋭状とされて、ブラケット30
2の上枠部底部に固定したピボット軸受312に点状支
持されている。芯軸310の上端部も軸受支持されてい
ることにより、インペラ体308は非常に軽快に回転す
るようになっている。尚、芯軸310の下端には、図4
1に仮想線で示すようにスクリュー313を形成して水
をピボット軸受312と芯軸310間に圧力をもって入
り込むようにしてもよい。
【0070】インペラ311は、図42に示すように、
a,b,cの3部からなり、a部は、芯体309の外周
面を基部にして外径方向でかつ回転方向に先行するよう
に傾斜して突出する。b部は、a部の先端部から逆に後
行する向きに突出して、図42のように、水流の流れが
ハウジング303内に入り込まないようになっている。
c部は、b部からさらに後行する方向に傾斜して突出す
る。314は補強リブである。αは、図42における水
平線に対しインペラ311の基部と芯軸310を通る線
とのなす角度で、ここでは30度とされており、この3
0度の線上には、b部の先端が一致している。
【0071】尚、ハウジング303内の1対のインペラ
体308,308間には、前ガイド315と後ガイド3
16が楔状に折り曲げた板状のものとして前後に多少離
間して配備されている。前ガイド315は、インペラ3
11の前後間により確実に水流が導入されるようにする
等の作用がある。後ガイド316は、導出口307から
の水流が直線流として比較的強い流れで沈澱池内に流れ
込むのでなく分流としてしかも上下斜め流として沈澱を
阻害しないように流出するようになっている。
【0072】尚、図42に○印を付したように、エアー
吸引口317を配置してもよい。このエアー吸引口31
7は図示の位置の中の1つ、あるいは適宜の複数位置に
設けられるものであり、これにより、沈澱池内ではエア
ーが混合して浄化が促進される。
【0073】図40及び図43の319はギアボックス
で、減速あるいは増速が可能である。320は水中発電
機で、同発電機320から上方に延びて池上にまで達す
るパイプはケーブル用ガイドパイプ321で、図示のよ
うにコード322を池上にまで導くもので、このコード
322はここでは、図5のような汚泥掻寄装置の駆動用
に利用されている。その他、図2のフライト式汚泥掻寄
装置その他の水処理設備を駆動する電源として利用され
得る。
【0074】図44に示す実施形態は、汚水流入部32
5の出口下流側面に発電装置の駆動手段326を設置し
て図40から図43に示す構成とし、同駆動手段326
から上方に向けて池上まで伝達シャフト327を伸ば
し、同シャフト327を軸受328で安定に支持すると
ともに、伝達シャフト327の上端に駆動側スプロケッ
ト329を装着し、池上に設置した減速機330から突
出した入力軸331に装着した従動側スプロケット33
2との間にチェーン333を架装して、減速機330か
ら発電機334を駆動して対象機器や装置を運転するよ
うにしたものである。すなわち、池内に駆動手段を、池
上に発電のための手段を構成したものである。
【0075】図45に示す実施形態は、池内からの伝達
シャフト336の上端にベベルギアによる方向変換装置
337を設置し,同装置337と減速機339とを駆動
シャフト340で連結して発電機341を駆動するよう
にしたものである。
【0076】図46に示す実施形態は、油圧系により発
電機343を駆動するようにしたもので、344は伝達
シャフト、345は油圧ポンプ、346はアキュームレ
ータ、347は油圧モーターをそれぞれ示している。
【0077】図47に示す実施形態は、河川349内に
前記したような駆動手段350をコンクリートによる固
定手段351により設置したものである。図面は下流側
から駆動手段350を見た様子を示している。固定手段
351は適宜に移動手段により別位置に移動可能に構成
してもよい。352は水中発電機であるが、同発電機3
52は丘上に設置してそこまで伝動系を構成してもよ
い。
【0078】図48に示す実施形態は、円形沈澱池につ
いての動力源を汚水流入エネルギーにより負担させるよ
うにしたものである。すなわち、円形沈澱池は、歩廊3
54に駆動源355を備えて回転軸356によりレーキ
357を回転駆動するようにしてあるが、この駆動源3
55の電力として、センターウエル358内に汚水を投
入可能に臨む汚水導入管359内を流れくる汚水エネル
ギーにより賄うようにしたものであって、汚水導入管3
59の出口外部あるいは内部にインペラ360を配置し
てその駆動軸361から発電機362を駆動するように
してある。この発電機362による電力で駆動源355
を運転するようにしてある。
【0079】図49に示す実施形態は、塩素混和池36
4からの処理水が排水パイプ365を通じて河川などに
放流されるようになっているものにおいて、排水パイプ
365の少なくとも出口を角形にしておき、そこからの
排水により下方のインペラ366を回転駆動させるよう
にしたものである。そして、その回転力は伝達手段36
7により発電機368を駆動するようにしてある。パイ
プ365の出口を角形にしてあると、インペラ366に
効率よく当り回転力に変換される。
【0080】図50に示す実施形態は、汚水流入部から
多孔状の整流部370を介して沈澱池内に汚水が流入す
る流域で効果的に沈澱を促すようにしたものである。す
なわち、沈澱池内には、整流部370に対向するよう
に、くの字上下連続屈曲状の沈澱促進制御板371を立
面状に設置したものである。この制御板371は、整流
部370の側からみてくの字に凹む域が上下に多数ある
ので、突出する部分から分かれて流れ込む汚水は1つの
凹みSに対し上下から流れ込むようになってそれらがぶ
つかるようにして互いのエネルギーを相殺し合うもの
で、その結果、沈澱が効果的に促進されて下方のピット
内に沈澱してゆく。尚、制御板371には、多数の通孔
372…が開けられて同孔372…を通過した汚水は絞
りから広がった流域に入ることで大きく減速されて沈澱
が促進されることになる。制御板371の下流側には、
後制御板373を離間して設けてもよいし、同板373
に通孔374…を備えるか否かはいずれでもよい。同後
制御板373はピットの上方に対応して位置するものと
する。
【0081】また、制御板371は、図50に仮想線で
示すように前傾あるいは後傾姿勢で設置してもよい。さ
らに、制御板371は、コの字蛇行状のものでもよい。
【0082】制御板371の通孔372…は、同じ孔径
で同じ間隔をもって配列してもよいし、図50に示すよ
うに、池幅の端側において流れ速度が小さいことから同
側を大きな孔径にし池幅中央側を小さい孔径のものにし
てもよい。こうした孔径を異なるものにする方法のほか
に、孔数を異なるものにする方法もある。すなわち、池
幅端側において孔数を多くし逆に池幅中央側において孔
数を少なくするのである。
【0083】図52に示す実施形態は、制御板371な
どを設置する方法を示すもので、375はセット枠で、
制御板371を納めることができるもので、その中に納
まる制御板371を押さえ板376により固定セットす
るように構成してある。
【0084】図53から図55に示す実施形態は、他の
制御板についてのもので、図53は、波板状の制御板3
78を示し、その前突部に通孔を開けるか否かはここで
限定されない。図54は、折版屋根形の制御板379
で、図55は、折版屋根形ではあるが上下のものが個々
のもので上下に配列固定されその上下間に通隙380…
を残した制御手段381である。通隙380…の下流側
には、上流側に向けて凹む面を向けた後制御手段382
を配してもよい。
【0085】図56及び図57は、沈澱促進制御板につ
いての他の実施形態を示す。この制御板384は、アン
グルを四辺に配して矩形の枠組にした外枠385の枠内
に組み付けられている。制御板384は、くの字連続屈
曲状に形成されたもので、その各斜面には、前記よりも
比較的大きな直径をした通孔386…がここでは正面視
千鳥配置で開けられている。この外枠385付の制御板
384は、下方のピット上に縦向きに設置されてアンカ
ーボルトなどの止着具により固定される。尚、図57の
上下の向きに合わせて沈澱池内に設置されるものである
が、例えば、それに90度回転させた状態で設置される
こともある。
【0086】図58に示す実施形態は、高所から低所に
水を落とすために敷設された落水パイプ400の中途に
つなぎパイプ401を接続し、同パイプ401を抱き込
みアンカー402で固定するとともに、このつなぎパイ
プ401の上側に半丸形のケーシング403を別体ある
いは一体に装備してその内部で回転軸404回りで回転
するように回転胴405を装備するとともに回転胴40
5の外周にインペラ406を装備したものである。
【0087】尚、前記ケーシング403およびインペラ
406は、下側に配置してもよく、また、上下に配置し
てもよい。さらに、図59に示す実施形態のように、パ
イプ401の左右両側に1対をなすようにケーシング4
03およびインペラ406を配備してもよい。この場
合、回転軸404に付したスプロケット407とチェー
ン408とで左右のインペラ406,406が互いに入
り込むタイミングに連動するようにしてある。また、前
記実施形態では左右に配したが、その一方だけでもよ
い。図58、図59のいずれの実施形態も発電力を得る
ためのものである。前記パイプ400は落水用である必
要はない。また、前記インペラの1対はパイプ401の
長手方向の同一の個所に配置されているが、互いに前後
にずらせて配置してもよい。
【0088】図58および図59の実施形態はパイプ中
途に発電装置を設けたが、U字溝などの溝を対象にして
これらのような発電装置を構成してもよい。この場合、
図58のように溝の上側あるいは下側、さらに上下双方
にインペラを装備したり、図59のように溝の左右に1
対のインペラを配備したり、あるいはその一方にインペ
ラを配してもよい。
【0089】
【発明の効果】この発明は以上のようであるので、処理
水の流入あるいは流出するエネルギーを利用して処理槽
内あるいは外の各種設備を駆動するようにした発電装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す図2のI−I線断
面図。
【図2】図1の実施形態を示す沈澱池縦断面図。
【図3】他の実施形態を示す汚水流入部の縦断面図。
【図4】他の実施形態を示す汚水流入部の横断面図。
【図5】他の実施形態を示す越流堰付近の発電装置断面
図。
【図6】他の実施形態を示す断面図。
【図7】他の実施形態を示す断面図。
【図8】他の実施形態を示す沈澱池の横断面図。
【図9】図8のIV−IV線断面図。
【図10】他の実施形態を示す汚水流入部の縦断面図。
【図11】他の実施形態を示す汚水流入部の縦断面図。
【図12】他の実施形態を示す汚水流入部の縦断面図。
【図13】図12の誘引口部の変形実施形態を示す平面
図。
【図14】他の実施形態を示す縦断面模式図。
【図15】他の実施形態を示す縦断面模式図。
【図16】他の実施形態を示す縦断面模式図。
【図17】水処理場における他の実施形態を示す縦断面
模式図。
【図18】棚田における発電装置の実施形態を示す縦断
面模式図。
【図19】他の実施形態を示す平面図。
【図20】図19のX−X線断面図。
【図21】回転羽根の他の実施形態を示す平面図。
【図22】汚水流入部出口付近に発電装置を設置した他
の実施形態を示す横断面図。
【図23】図22の縦断面図。
【図24】他の実施形態を示す縦断面図。
【図25】図26の横断面図。
【図26】図25の縦断面図。
【図27】一般的規模の沈澱池の概要とその各寸法を示
す平面図。
【図28】図27の縦断面図。
【図29】汚水流入部出口付近に備えた発電装置と同装
置への旋回流起生方法を示す縦断面図。
【図30】図29の旋回流起生方法を示す斜視図。
【図31】旋回流起生方法の他の実施形態を示す平面
図。
【図32】フロート式発電装置の一実施形態を示す平面
図。
【図33】図32の正面図。
【図34】フロート式発電装置の他の実施形態を示す正
面図。
【図35】回転羽根の羽根をフロート式にした実施形態
を示す平面図。
【図36】水車による発電装置の他の実施形態を示す正
面図。
【図37】円形沈澱池への汚水流入管に発電装置を装備
した実施形態を示す縦断面模式図。
【図38】図37の発電装置の具体的実施形態を示す平
面図。
【図39】図38の正面図。
【図40】発電装置についての他の実施形態を示す側断
面図。
【図41】図40のY部拡大断面図。
【図42】図40の横断面図。
【図43】図40の正面図。
【図44】発電装置の他の実施形態を示す縦断面図。
【図45】発電装置の他の実施形態を示す縦断面図。
【図46】発電装置の他の実施形態を示す縦断面図。
【図47】河川に適用した発電装置の他の実施形態を示
す縦断面図。
【図48】円形沈澱池における発電装置の他の実施形態
を示す縦断面図。
【図49】塩素混和池からの排水を発電に利用した実施
形態を示す断面図。
【図50】沈澱池における沈澱促進装置を示す模式図。
【図51】制御孔付制御板の他の実施形態を示す背面
図。
【図52】制御板の設置の仕方を示す分解斜視図。
【図53】制御板の他の実施形態を示す側断面模式図。
【図54】制御板の他の実施形態を示す側断面模式図。
【図55】制御板の他の実施形態を示す側断面模式図。
【図56】外枠付き制御板の他の実施形態を示す縦断面
模式図。
【図57】図56の制御板の背面図。
【図58】他の実施形態を示す一部切り欠き側面図。
【図59】他の実施形態を示す横断面図。
【符号の説明】
14,32…汚水流入部 24,43,53…回転羽根
25,45…発電部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理水が流入あるいは流出する個所に対
    応して回転羽根を装備して流入あるいは流出してくる処
    理水により回転駆動自在にしてその回転により発生する
    動力から発電エネルギーを得るようにした発電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発電装置において、回転
    羽根は、斜め軸状を含む縦向きの回転羽根軸周りの上下
    に配備されてその外周の導水パイプ内で回転自在とされ
    るとともに、導水パイプ内には、回転羽根の上下間に対
    応して外周寄りに落水口を開口した底面が設けられ、か
    つ、導水パイプの上部には、汚水導入パイプが偏心して
    接続されている発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発電装置において、処理
    水が流入する個所には池内流入口を開閉するゲートが設
    けられ、同ゲートには、処理水を上部から呑み込み可能
    なゲートパイプが連通状にかつ同行して昇降するように
    設けられてゲートが池内流入口を開く時にゲートパイプ
    は汚水を流入可能な状態になるように設定されている発
    電装置。
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