JP2002213219A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2002213219A
JP2002213219A JP2001005463A JP2001005463A JP2002213219A JP 2002213219 A JP2002213219 A JP 2002213219A JP 2001005463 A JP2001005463 A JP 2001005463A JP 2001005463 A JP2001005463 A JP 2001005463A JP 2002213219 A JP2002213219 A JP 2002213219A
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JP
Japan
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valve
camshaft
electric motor
variable valve
force
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JP2001005463A
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English (en)
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Masayuki Shukutani
雅之 宿谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気モータを使用してテーパ状のカム面を有
するカムシャフトを軸線方向に移動させ、少なくとも吸
気弁又は排気弁のリフト量を変化させる可変動弁装置に
おいて、電気モータの寿命を向上させることである。 【解決手段】 吸気弁又は排気弁1aの閉弁力によって
テーパ状のカム面を介してカムシャフト10にもたらさ
れる軸線方向力とは反対方向の力をカムシャフトにもた
らす付勢手段18を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の可変動
弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−288213号公報には、テ
ーパ状のカム表面を有するカムシャフトを軸線方向に移
動させることにより、吸気弁の開弁期間及びリフト量を
変化させる可変動弁装置が記載されている。
【0003】この可変動弁装置において、カムシャフト
は油圧等によって移動させられるが、この油圧として、
一般的には、エンジンオイルが使用されるために、機関
始動時及びその直後では、機関駆動式のオイルポンプが
十分に作動せず、カムシャフトを応答良く移動させるこ
とができない。この問題を解決するために、油圧に代え
て、機関始動時から良好に作動可能な電気モータを使用
してカムシャフトを移動させることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の可変動弁装置に
おけるカムシャフトには、テーパ状のカム面を介して吸
気弁のバルブスプリング力の一部、すなわち、吸気弁の
閉弁力の一部が常に軸線方向に作用しているために、カ
ムシャフトを所定位置に維持するのにも、この軸線方向
力を相殺する力が必要となる。この軸線方向力は比較的
大きく、カムシャフトの移動に電気モータを使用する場
合において、電気モータは、少なくともこの比較的大き
な軸線方向力を相殺するために常に比較的大きな電力が
供給されて駆動状態とされなければならず、寿命が短く
なってしまう。この問題は、もちろん、同様な可変動弁
装置を排気弁に使用する場合にも発生する。
【0005】従って、本発明の目的は、電気モータを使
用してテーパ状のカム面を有するカムシャフトを軸線方
向に移動させ、少なくとも吸気弁又は排気弁のリフト量
を変化させる可変動弁装置において、電気モータの寿命
を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
記載の内燃機関の可変動弁装置は、電気モータを使用し
てテーパ状のカム面を有するカムシャフトを軸線方向に
移動させて、少なくとも吸気弁又は排気弁のリフト量を
変化させる可変動弁装置において、前記吸気弁又は排気
弁の閉弁力によって前記テーパ状のカム面を介して前記
カムシャフトにもたらされる軸線方向力とは反対方向の
力を前記カムシャフトにもたらす付勢手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による内燃機関の
可変動弁装置を示す概略断面図である。同図において、
1は機関本体、2はクランクシャフトである。10は機
関本体によって回転駆動される吸気弁又は排気弁用のカ
ムシャフトであり、カムシャフト10には、テーパ状の
カム面を有するカム11が配置されている。カムシャフ
ト10の回転駆動側(タイミングベルト等を介して機関
本体と連結される側)とは反対側の端面は、ボールネジ
機構12から延在する駆動軸13にベアリング14を介
して支持されている。
【0008】ボールネジ機構12において、駆動軸13
はネジ軸部を有し、このネジ軸部にはナット14が球を
介して螺合している。それにより、ナット14が駆動軸
13のネジ部上において滑らかに回動可能となる。ナッ
ト14は、外周部に磁石が埋設されて電気モータの回転
子となっており、両端部において二つのベアリング15
を介してハウジング16内に支持されている。二つのベ
アリング15の間には、ナット14を取り囲むコイル1
7が電気モータの固定子として配置されている。
【0009】このような構成によって、コイル17への
一方向の通電が、ナット14を一方向へ回転させて駆動
軸13を図1において左方向へ押し出すために、カムシ
ャフト10は、ベアリング14によって回転を阻害され
ることなく、図1において左方向へ移動する。また、コ
イル17への他方向の通電が、ナット14を他方向へ回
転させて駆動軸13を図1において右方向へ引き戻すた
めに、カムシャフト10は、ベアリング14によって回
転を阻害されることなく、図1において右方向へ移動す
る。このようなカムシャフトの軸線方向の移動によっ
て、各気筒の吸気弁又は排気弁1aは、カム11のテー
パ状のカム面におけるアジャスタ1bを介しての当接位
置が変化するために、吸気弁又は排気弁1aの開弁時期
及び閉弁時期、すなわち、開弁期間が変化すると共に、
吸気弁又は排気弁1aのリフト量が変化する。それによ
り、例えば、各気筒への吸入空気量を制御することが可
能となる。こうして、ボールネジ機構12は、テーパ状
のカム面を有するカム11と共にバルブタイミング制御
装置を構成する。
【0010】本実施形態において、カムシャフト10を
ボールネジ機構12から離間(図1においては左方向の
移動)させるほど吸気弁又は排気弁1aの開弁期間及び
リフト量が増大するように、カム11のテーパ状のカム
面が構成されている。こうして、電気モータのコイル1
7への一方向の通電により、吸入空気量を増加させるこ
とができ、また、コイル17への他方向の通電により、
吸入空気量を減少させることができる。それにより、コ
イル17への通電を制御することにより、機関負荷とし
てのアクセルペダルの踏み込み量、機関回転数、及び冷
却水温等により定まる機関運転状態に基づき、所望の吸
入空気量を気筒内へ導入することが可能となり、吸入空
気量の制御にスロットル弁が不要となるために、ポンピ
ング損失を低減することが可能となる。
【0011】ところで、このような構成において、カム
シャフト10には、吸気弁又は排気弁1aの開弁中にバ
ルブスプリング1cの押圧力がカム11のテーパ状のカ
ム面を介して軸線方向に作用することとなる。多気筒エ
ンジンでは、常にいずれかの吸気弁又は排気弁1aが開
弁されているために、この軸線方向力は常に発生し、所
望の吸入空気量を実現するために選択された位置にカム
シャフト10を保持するのにも、コイル17へ電力供給
してボールネジ機構12を常に駆動状態とし、この軸線
方向力を相殺しなければならない。この軸線方向力は比
較的大きいものであり、電気モータとしてのボールネジ
機構12は、少なくともこの比較的大きな軸線方向力を
相殺するために常に比較的大きな電力が供給されて駆動
状態とされなければならず、寿命が短くなってしまう。
【0012】本実施形態では、電気モータとしてのボー
ルネジ機構12の寿命を向上するために、ボールネジ機
構12において、圧縮バネ18が駆動軸端面とハウジン
グ16との間に配置されている。それにより、圧縮バネ
18は、駆動軸13を介してカムシャフト10を押圧
し、カムシャフト10に作用する前述の軸線方向力の少
なくとも一部を相殺するために、カムシャフト10を選
択された位置に保持するのに、ボールネジ機構12への
供給電力を小さくすることができ、その分、電気モータ
としてのボールネジ機構12の寿命を向上することがで
きる。
【0013】バルブスプリング1cによってカムシャフ
ト10にもたらされる軸線方向力は、吸気弁又は排気弁
1aのリフト量を大きくするほど大きくなるが、本実施
形態における圧縮バネ18の構造では、吸気弁又は排気
弁1aのリフト量が大きくなるほど圧縮バネ18の圧縮
量が少なくなってカムシャフト10への押圧力が小さく
なってしまう。それにより、圧縮バネ18だけで吸気弁
又は排気弁1aの各リフト量においてカムシャフト10
の軸線方向力を相殺することはできないが、機関運転状
態において最も頻繁に使用する吸気弁又は排気弁1aの
リフト量に対してもたらされる軸線方向力を相殺するよ
うに圧縮バネ18の押圧力を選択することにより、吸気
弁又は排気弁1aがこのリフト量で使用される限りはボ
ールネジ機構への電力供給が不要となり、ボールネジ機
構12を駆動状態とする機会は最小限となり、ボールネ
ジ機構12の寿命に対して最も有利となる。カム11の
テーパ面を逆に構成する場合には、カムシャフト10に
作用する前述の軸線方向力は本実施形態とは反対方向と
なるために、圧縮バネに代えて引張バネを使用すれば良
い。こうして、圧縮バネ又は引張バネは、カムシャフト
を軸線方向力とは反対方向に付勢する付勢手段となる
が、このような付勢手段として、圧縮バネ又は引張バネ
以外の他の弾性部材とすることも可能である。
【0014】本実施形態では、テーパ状のカム面を有す
るカムが配置されたカムシャフトを軸線方向に移動させ
て、吸気弁又は排気弁の開弁期間及びリフト量を変化さ
せるものとしたが、少なくとも吸気弁又は排気弁1aの
リフト量を変化させるものであれば、本発明を適用可能
である。また、テーパ状のカム面を有するカムが配置さ
れたカムシャフトを移動させるのに電気モータを利用す
るものであれば、ボールネジ機構に限定されることな
く、ラック・ピニオン機構等を使用するものでも良く、
また、電気モータの回転運動を直線運動に変換しない機
構を使用するものでも良い。本発明における内燃機関
は、少なくとも吸気弁又は排気弁のリフト量を変化させ
ることが必要とされるならば、ディーゼルエンジンであ
ってもガソリンエンジンであっても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明による内燃機関の可変動弁装置
は、電気モータを使用してテーパ状のカム面を有するカ
ムシャフトを軸線方向に移動させて、少なくとも吸気弁
又は排気弁のリフト量を変化させる可変動弁装置におい
て、吸気弁又は排気弁の閉弁力によってテーパ状のカム
面を介してカムシャフトにもたらされる軸線方向力とは
反対方向の力をカムシャフトにもたらす付勢手段を具備
するようになっている。それにより、カムシャフトを所
望位置に維持するのにも軸線方向力を相殺するために電
気モータを駆動状態としなければならないが、この軸線
方向力は、付勢手段による力によって少なくとも低減さ
れるために、電気モータへの供給電力を小さくすること
ができ、電気モータの寿命を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸気制御装置としてのバルブタイ
ミング制御装置の第一実施形態を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…機関本体 1a…吸気弁又は排気弁 10…カムシャフト 11…カム 12…ボールネジ機構 13…駆動軸 18…圧縮バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モータを使用してテーパ状のカム面
    を有するカムシャフトを軸線方向に移動させて、少なく
    とも吸気弁又は排気弁のリフト量を変化させる可変動弁
    装置において、前記吸気弁又は排気弁の閉弁力によって
    前記テーパ状のカム面を介して前記カムシャフトにもた
    らされる軸線方向力とは反対方向の力を前記カムシャフ
    トにもたらす付勢手段を具備することを特徴とする内燃
    機関の可変動弁装置。
JP2001005463A 2001-01-12 2001-01-12 内燃機関の可変動弁装置 Pending JP2002213219A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1598526A2 (en) 2004-05-21 2005-11-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Position detecting apparatus for actuator and variable valve lift mechanism for internal combustion engine
GB2592336A (en) * 2019-02-06 2021-09-01 Oniel Scott Kurt Opulent. Intelligently-activated hydrogen-algea independent regenerative hybrid internal combustion engine

Cited By (3)

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