JP2002212482A - 印刷インキ組成物及び印刷物 - Google Patents

印刷インキ組成物及び印刷物

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JP2002212482A
JP2002212482A JP2001345746A JP2001345746A JP2002212482A JP 2002212482 A JP2002212482 A JP 2002212482A JP 2001345746 A JP2001345746 A JP 2001345746A JP 2001345746 A JP2001345746 A JP 2001345746A JP 2002212482 A JP2002212482 A JP 2002212482A
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printing
print
toluene
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Hiroshi Tsukawaki
博 塚脇
Makoto Marui
誠 丸井
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物の品質や高級化の観点から、印刷物の
臭気が少なく、かつライト着肉性及び印刷物の耐紙むけ
(ピッキング)性に優れ、濃度及び光沢に優れたインキ
皮膜を形成し得る印刷インキ組成物を提供すること。ま
た、それを用いて得られる印刷物を提供すること。 【解決手段】 トルエン、キシレンを全く含まず、沸点
が100〜140℃の脂肪族系炭化水素を含有すること
を特徴とする印刷インキ組成物、及びそれを用いて得ら
れる印刷物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷インキ組成物に
関する。詳しくはグラビアインキ組成物及び印刷物に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に印刷インキ組成物は有機溶剤を含
むことが多く、特にグラビアインキはトルエン、キシレ
ン等の芳香族系炭化水素を含有する場合が多かった。グ
ラビアインキは、他の印刷方式に用いられるインキに比
較して極めて高度な印刷適性が要求される。グラビアイ
ンキのなかでも出版用グラビアインキは、主溶剤にトル
エンを使用しており、写真印刷等のハイライト印刷の時
に、グラビア版の浅い部分において紙への転移向上を目
的とし、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤を用いてき
た。また、出版用グラビアインキは、被印刷体が紙であ
るため、印刷時の紙むけ(ピッキング)現象の発生や、
インキ組成物中の有機溶剤が紙にしみ込み、印刷後も残
留しやすいという問題があった。なかでもトルエン、キ
シレン等の芳香族系炭化水素は特有の臭気故に印刷物の
高級化の観点からその残留量の低減、もしくは芳香族系
炭化水素未含有の印刷物が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、印刷物の臭気が少なく、かつライト着肉性
及び印刷物の耐紙むけ(ピッキング)性に優れ、濃度及
び光沢に優れたインキ皮膜を形成し得る印刷インキ組成
物、とりわけ出版用グラビアインキ組成物、及びその印
刷物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に鑑み鋭意検討した結果、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素ではなく、特定範囲の沸点を有する脂肪族系
炭化水素を用いれば、上記問題を解決できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の
第1の発明は、沸点が100〜140℃の脂肪族系炭化
水素を含有することを特徴とする印刷インキ組成物であ
る。
【0005】第2の発明は、脂肪族系炭化水素がメチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサンからなる群より
選ばれることを特徴とする第1の発明に記載の印刷イン
キ組成物である。
【0006】第3の発明は、出版用グラビアインキ組成
物であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載の
印刷インキ組成物である。
【0007】第4の発明は、第1〜第3の発明いずれか
記載の印刷インキ組成物を用いて得られる印刷物であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をより詳細に説明
する。本発明に用いられる有機溶剤、すなわち760m
mHgにおける沸点(以下bpと略す)100〜140
℃の脂肪族系炭化水素としては、メチルシクロヘキサン
(bp:100.9℃)、エチルシクロヘキサン(b
p:131.8℃)等が挙げられる。ライト着肉性、耐
紙むけ性の観点から特にエチルシクロヘキサンが好まし
い。これらの有機溶剤は単独でまたは混合して使用する
ことができ、混合比率は特に限定されるものではない。
【0009】本発明の印刷インキ組成物は、上記有機溶
剤の他に樹脂、着色剤、充填剤等を含むことができる。
上記有機溶剤/樹脂(固形分)/着色剤/充填剤の配合
比(重量部)としては、40〜75/10〜50/3〜
35/0〜20であることが好ましく、45〜60/1
5〜35/5〜29/5〜15であることがより好まし
い。
【0010】本発明の印刷インキ組成物に用いられる樹
脂としてはロジン樹脂、ロジン/マレイン酸樹脂、ロジ
ンフェノール樹脂、石油樹脂、ギルソナイト等が挙げら
れ、特にロジン樹脂が好ましい。特に代表的なロジンの
みを例示するに止めれば、ガムロジン、トール油ロジ
ン、ウッドロジンまたは二量化ロジン等の重合ロジン等
である。樹脂は、単独または混合して用いることがで
き、混合比率は特に限定されるものではない。
【0011】本発明の印刷インキ組成物に用いられる着
色剤としては無機または有機系顔料、染料等の通常のイ
ンキにおいて使用される公知慣用のものが用いられる
が、耐水性等の点から顔料を使用することが好ましい。
【0012】有機顔料の具体例としては、カーミン6
B、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ジスア
ゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、カーミンFB、クロ
モフタルイエロー、クロモフタルレッド、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン、ジオキサジンバイ
オレット、キナクリドンマゼンダ、キナクリドンレッ
ド、インダストロンブルー、ピリミジンイエロー、チオ
インジオボルドー、チオインジゴマゼンタ、ペリレンレ
ッド、ペリノンオレンジ、イソインドリノンイエロー、
アニリンブラック、昼光蛍光顔料等が挙げられる。
【0013】無機顔料の具体例としては、カーボンブラ
ック、アルミニウム粉、ブロンズ粉、クロムバーミリオ
ン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群
青、紺藍、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、酸化チタン、
酸化亜鉛等が挙げられる。
【0014】また染料の具体例としては、タートラジン
レーキ、ローダリン6Gレーキ、ビクトリアピュアブル
ーレーキ、アルカリブルーGトーナー、ブリリアントグ
リーンレーキ等が挙げられ、この他コールタールも用い
ることができる。
【0015】また、本発明の印刷インキ組成物に必要に
応じて用いられる充填剤としては、通常のインキ組成物
において使用されるものを、単独または2種以上混合し
て用いることができる。具体的な例としては、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、沈降性硫酸バリ
ウム等の硫酸塩、シリカ、タルク等の珪酸塩が挙げられ
る。その他、本発明の印刷インキ組成物には、添加剤と
してワックス、顔料分散剤、消泡剤、その他公知の添加
剤が使用できる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により、一層具体
的に説明する。以下において、「部」とあるものは特に
断りのない限り、すべて「重量部」を意味するものとす
る。 (実施例1) メチルシクロヘキサン:15部、ロジン系樹脂(荒川化
学工業(株)製):4部(固形分)、紅顔料(カーミン6
B):8部を顔料分散機(ペイントシェーカー)で2時
間分散した。この分散物にメチルシクロヘキサン:45
部、上記ロジン樹脂と同じロジン系樹脂28部(固形
分)を添加し紅色の印刷インキ組成物を得た。次いで、
この印刷インキ組成物を、粘度調整溶剤としてメチルシ
クロヘキサンを用い、離合社製のザーンカップNo.3
で12秒になるように粘度を調整してインキ組成物を得
た。
【0017】(実施例2)メチルシクロヘキサンの代わ
りにエチルシクロヘキサンを用いた以外は実施例1と同
様にして紅色の印刷インキ組成物を得た。また、粘度調
整溶剤としてエチルシクロヘキサンを用いて実施例1と
同様に粘度調整しインキ組成物を得た。
【0018】(比較例1)メチルシクロヘキサンの代わ
りにトルエンを用いた以外は実施例1と同様に印刷イン
キ組成物及びインキ組成物を得た。
【0019】(比較例2)メチルシクロヘキサンの代わ
りにトルエンを用いた以外は実施例1と同様にして紅色
の印刷インキ組成物を得た。また、粘度調整溶剤として
トルエン:キシレン=90:10の混合物を用いて実施
例1と同様に粘度調整しインキ組成物を得た。
【0020】(評価1)実施例1〜2、比較例1〜2で
得られたインキ組成物を、イワセ印刷機械(株)のベビー
印刷機を用い、コンベンショナル20μベタ版(70線/c
m)にて紙に印刷し印刷物を得た。この印刷物につい
て、以下<有機溶剤の残留量><印刷物臭気><印刷濃
度><光沢>の評価を行い、結果を表1に示した。
【0021】<有機溶剤の残留量>印刷後、印刷物をア
ルミ箔で包み、速やかにガスクロマトグラフ(GC)に
て印刷物中に残留している各有機溶剤(メチルシクロヘ
キサン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン)
量を測定した。
【0022】<印刷物臭気>印刷後、速やかにアルミ箔
で包んだ印刷物を0.2m2切り取り細かく裁断し、臭
気瓶の中に入れた。密栓し40℃30分間静置後に開栓
し、官能試験にて評価した。評価基準は○:殆ど臭気な
し、良好、△:少し臭気あり、×:臭気あり、不良 と
した。
【0023】<印刷濃度>反射濃度計を用いて印刷物の
濃度を測定した(測定値が高い方が濃度が高い。)。
【0024】<光沢>60°の反射鏡面の光沢計を用い
て印刷物の光沢を測定した(測定値が高い方が光沢があ
る。)。
【0025】(評価2)実施例1〜2、比較例1〜2で
得られたインキ組成物を用い、以下<ライト着肉性><
耐紙むけ(ピッキング)性>の評価を行い、結果を表1
に示した。
【0026】<ライト着肉性>イワセ印刷機械(株)のベ
ビー印刷機を用い、へリオ 階調版(70線/cm 10,20〜
100%)にて紙に印刷し印刷物を得た。評価はこの印刷物
の10%部のインキの着肉性を目視判定することにより行
い、評価基準は○:良好、△:普通、×:不良とした。
【0027】<耐紙むけ(ピッキング)性>イワセ印刷
機械(株)のベビー2色印刷機で、コンベンショナル20
μベタ版(70線/cm)にて紙に印刷し、次にこの上面
に、同じインキ組成物をへリオ 階調版(70線/cm 10,
20〜100%)にて重ね印刷し、印刷物を得た。この印刷物
の紙むけ度合いを目視判定することにより行い、評価基
準は○:紙むけせず安定して印刷できる、良好、△:一
部紙むけする、×:紙むけする、不良 とした。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の印刷インキ組成物はトルエン、
キシレン等の芳香族系炭化水素を全く含まずに、沸点が
100〜140℃の脂肪族系炭化水素を有機溶剤として
含有しているので、これを用いると有機溶剤の残留量が
少ないだけでなく臭気が少ないインキ皮膜を形成し得る
印刷インキ組成物、及びそれを用いて得られる印刷物を
提供できる。特に有機溶剤としてメチルシクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる脂肪
族系炭化水素を用いると、印刷時の耐紙むけ(ピッキン
グ)性が良好で、濃度及び光沢に優れた印刷皮膜を有す
る印刷物を提供することができる。更にエチルシクロヘ
キサンを用いると、ライト着肉性が良好であるため、よ
り優れた印刷物が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点が100〜140℃の脂肪族系炭化
    水素を含有することを特徴とする印刷インキ組成物。
  2. 【請求項2】 脂肪族系炭化水素がメチルシクロヘキサ
    ン、エチルシクロヘキサンからなる群より選ばれること
    を特徴とする請求項1記載の印刷インキ組成物。
  3. 【請求項3】 出版用グラビアインキ組成物であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の印刷インキ組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の印刷インキ
    組成物を用いて得られる印刷物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003104A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 The Inctec Inc 印刷インキおよび印刷物
JP2009286974A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Sakata Corp シュリンク包装用印刷インキ組成物、シュリンク包装用印刷物の製造方法およびシュリンク包装用印刷物

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