JP2002211496A - 成層圏プラットフォーム - Google Patents
成層圏プラットフォームInfo
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- JP2002211496A JP2002211496A JP2001009296A JP2001009296A JP2002211496A JP 2002211496 A JP2002211496 A JP 2002211496A JP 2001009296 A JP2001009296 A JP 2001009296A JP 2001009296 A JP2001009296 A JP 2001009296A JP 2002211496 A JP2002211496 A JP 2002211496A
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- stratosphere
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成層圏を飛行するための動力用電磁波を受け
る受電部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを備
えた成層圏プラットフォームにおいて，情報用電磁波へ
の動力用電磁波の妨害を回避する。 【解決手段】 成層圏プラットフォーム１は，第１プラ
ットフォーム構成体２と，その第１プラットフォーム構
成体２に対して連結，且つ分離可能な少なくとも１つの
第２プラットフォーム構成体３とを有する。第１プラッ
トフォーム構成体２は，成層圏を飛行すべく受電部４を
備える。第２プラットフォーム構成体３は情報伝達部５
を備えると共に第１プラットフォーム構成体２と連結さ
れた状態にて，情報伝達部５を，その情報用電磁波Ｗ２
が動力用電磁波Ｗ１による妨害を受けない位置に保持す
る。
る受電部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを備
えた成層圏プラットフォームにおいて，情報用電磁波へ
の動力用電磁波の妨害を回避する。 【解決手段】 成層圏プラットフォーム１は，第１プラ
ットフォーム構成体２と，その第１プラットフォーム構
成体２に対して連結，且つ分離可能な少なくとも１つの
第２プラットフォーム構成体３とを有する。第１プラッ
トフォーム構成体２は，成層圏を飛行すべく受電部４を
備える。第２プラットフォーム構成体３は情報伝達部５
を備えると共に第１プラットフォーム構成体２と連結さ
れた状態にて，情報伝達部５を，その情報用電磁波Ｗ２
が動力用電磁波Ｗ１による妨害を受けない位置に保持す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は成層圏プラットフォ
ーム，特に，成層圏を飛行するための動力用電磁波を受
ける受電部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを
備えたものの改良に関する。
ーム，特に，成層圏を飛行するための動力用電磁波を受
ける受電部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを
備えたものの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来，この種の成層圏プラットフォーム
としては，１つの飛行船に受電部および情報伝達部を備
えたものが知られている（例えば，特開平５−８７９６
号公報参照）。
としては，１つの飛行船に受電部および情報伝達部を備
えたものが知られている（例えば，特開平５−８７９６
号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うに構成すると，受電部および情報伝達部間の距離が比
較的短くなるため情報用電磁波が動力用電磁波による妨
害を受け，情報伝達に支障を来たす，という不具合があ
った。
うに構成すると，受電部および情報伝達部間の距離が比
較的短くなるため情報用電磁波が動力用電磁波による妨
害を受け，情報伝達に支障を来たす，という不具合があ
った。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は，情報用電磁波
への動力用電磁波の妨害を回避し得るようにした前記成
層圏プラットフォームを提供することを目的とする。
への動力用電磁波の妨害を回避し得るようにした前記成
層圏プラットフォームを提供することを目的とする。
【０００５】前記目的を達成するため，本発明によれ
ば，成層圏を飛行するための動力用電磁波を受ける受電
部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを備えた成
層圏プラットフォームにおいて，第１プラットフォーム
構成体と，その第１プラットフォーム構成体に対して連
結，且つ分離可能な少なくとも１つの第２プラットフォ
ーム構成体とを有し，前記第１プラットフォーム構成体
は，成層圏を飛行すべく前記受電部を備え，前記第２プ
ラットフォーム構成体は前記情報伝達部を備えると共に
前記第１プラットフォーム構成体と連結された状態に
て，前記情報伝達部を，その情報用電磁波が前記動力用
電磁波による妨害を受けない位置に保持する，成層圏プ
ラットフォームが提供される。
ば，成層圏を飛行するための動力用電磁波を受ける受電
部と，情報用電磁波を送受する情報伝達部とを備えた成
層圏プラットフォームにおいて，第１プラットフォーム
構成体と，その第１プラットフォーム構成体に対して連
結，且つ分離可能な少なくとも１つの第２プラットフォ
ーム構成体とを有し，前記第１プラットフォーム構成体
は，成層圏を飛行すべく前記受電部を備え，前記第２プ
ラットフォーム構成体は前記情報伝達部を備えると共に
前記第１プラットフォーム構成体と連結された状態に
て，前記情報伝達部を，その情報用電磁波が前記動力用
電磁波による妨害を受けない位置に保持する，成層圏プ
ラットフォームが提供される。
【０００６】前記のように構成すると情報用電磁波が動
力用電磁波により妨害されることがないので，情報伝達
を正確に行うことができる。この場合，動力用電磁波に
は前記妨害による影響は生じないのでその送信は滞りな
く行われる。
力用電磁波により妨害されることがないので，情報伝達
を正確に行うことができる。この場合，動力用電磁波に
は前記妨害による影響は生じないのでその送信は滞りな
く行われる。
【０００７】また成層圏プラットフォームを第１，第２
プラットフォーム構成体に分割したことによって，それ
らの小型軽量化が図られるので，それら構成体に飛行機
能を持たせたり，情報伝達能を拡大することが容易とな
り，その上，回収性も良好である。
プラットフォーム構成体に分割したことによって，それ
らの小型軽量化が図られるので，それら構成体に飛行機
能を持たせたり，情報伝達能を拡大することが容易とな
り，その上，回収性も良好である。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１〜図３は成層圏プラットフォ
ーム１の第１実施例を示す。その成層圏プラットフォー
ム１は，成層圏を飛行し得る飛行機形第１プラットフォ
ーム構成体２と，その第１プラットフォーム構成体２に
対して連結，且つ分離可能な第２プラットフォーム構成
体３とを有する。第１プラットフォーム構成体２は，後
退角を持つ翼２ａの中央部下面にボックス２ｂを有し，
そのボックス２ｂの内部下側に動力用電磁波Ｗ１を受け
る受電部４を備える。一方，第２プラットフォーム構成
体３は，扁平なボックス形をなし，その内部下側に情報
用電磁波Ｗ２を送受する情報伝達部５を備え，また第１
プラットフォーム構成体２と連結された状態にて，情報
伝達部５を，その情報用電磁波Ｗ２が動力用電磁波Ｗ１
による妨害を受けない位置に保持する。
ーム１の第１実施例を示す。その成層圏プラットフォー
ム１は，成層圏を飛行し得る飛行機形第１プラットフォ
ーム構成体２と，その第１プラットフォーム構成体２に
対して連結，且つ分離可能な第２プラットフォーム構成
体３とを有する。第１プラットフォーム構成体２は，後
退角を持つ翼２ａの中央部下面にボックス２ｂを有し，
そのボックス２ｂの内部下側に動力用電磁波Ｗ１を受け
る受電部４を備える。一方，第２プラットフォーム構成
体３は，扁平なボックス形をなし，その内部下側に情報
用電磁波Ｗ２を送受する情報伝達部５を備え，また第１
プラットフォーム構成体２と連結された状態にて，情報
伝達部５を，その情報用電磁波Ｗ２が動力用電磁波Ｗ１
による妨害を受けない位置に保持する。
【０００９】動力用電磁波Ｗ１は，例えば出力が数ｋＷ
のマイクロ波であって地上の送電装置（または人工衛
星）６から受電部４に向けて送られる。一方，情報用電
磁波Ｗ２はマイクロ波Ｗ１よりも小さな出力，例えば数
１０Ｗの出力を持つ信号波であって情報発信装置７から
情報伝達部５を経て情報受信装置，例えば自動車８の情
報受信装置に送られる。
のマイクロ波であって地上の送電装置（または人工衛
星）６から受電部４に向けて送られる。一方，情報用電
磁波Ｗ２はマイクロ波Ｗ１よりも小さな出力，例えば数
１０Ｗの出力を持つ信号波であって情報発信装置７から
情報伝達部５を経て情報受信装置，例えば自動車８の情
報受信装置に送られる。
【００１０】第１プラットフォーム構成体２は，そのボ
ックス２ｂ内部に受電部４で受けたマイクロ波Ｗ１を整
流して直流に変換する変換部９を備え，また翼２ａに変
換部９からの電力によって作動する１つ以上，実施例で
は片翼４つ，合計で８つの駆動部１０と，各駆動部１０
の動力によって回転する推進器１１とを有する。さらに
第１プラットフォーム構成体２の翼２ａ上面に複数の太
陽電池モジュールよりなる太陽電池パネル１２が設けら
れており，そのパネル１２からの電力で各駆動部１０を
介し推進器１１を回転させることができる。
ックス２ｂ内部に受電部４で受けたマイクロ波Ｗ１を整
流して直流に変換する変換部９を備え，また翼２ａに変
換部９からの電力によって作動する１つ以上，実施例で
は片翼４つ，合計で８つの駆動部１０と，各駆動部１０
の動力によって回転する推進器１１とを有する。さらに
第１プラットフォーム構成体２の翼２ａ上面に複数の太
陽電池モジュールよりなる太陽電池パネル１２が設けら
れており，そのパネル１２からの電力で各駆動部１０を
介し推進器１１を回転させることができる。
【００１１】第２プラットフォーム構成体３の前部は，
例えばワイヤロープ１３によって第１プラットフォーム
構成体２の後部に連結されている。また情報伝達部５の
必要電力は第１プラットフォーム構成体２から供給され
るようになっており，そのための接続線がワイヤロープ
１３に添わせられている。
例えばワイヤロープ１３によって第１プラットフォーム
構成体２の後部に連結されている。また情報伝達部５の
必要電力は第１プラットフォーム構成体２から供給され
るようになっており，そのための接続線がワイヤロープ
１３に添わせられている。
【００１２】第１プラットフォーム構成体２は，昼間に
あっては太陽１４の光エネルギＬより得られた電力で各
駆動部１０を作動させ，地球の自転速度に合せて推進す
る。第２プラットフォーム構成体３は第１プラットフォ
ーム構成体２によって牽引され，またその情報伝達部５
は情報発信装置７からの信号波Ｗ２を受信し，その信号
波Ｗ２を自動車８の情報受信装置に送信する。
あっては太陽１４の光エネルギＬより得られた電力で各
駆動部１０を作動させ，地球の自転速度に合せて推進す
る。第２プラットフォーム構成体３は第１プラットフォ
ーム構成体２によって牽引され，またその情報伝達部５
は情報発信装置７からの信号波Ｗ２を受信し，その信号
波Ｗ２を自動車８の情報受信装置に送信する。
【００１３】一方，夜間においては，送電装置６からの
マイクロ波Ｗ１が受電部４に送られ，そのマイクロ波Ｗ
１による電力で各駆動部１０を作動させて第１プラット
フォーム構成体２を前記同様に推進させる。夜間におけ
る情報の伝達は昼間と同様の方法で行われる。
マイクロ波Ｗ１が受電部４に送られ，そのマイクロ波Ｗ
１による電力で各駆動部１０を作動させて第１プラット
フォーム構成体２を前記同様に推進させる。夜間におけ
る情報の伝達は昼間と同様の方法で行われる。
【００１４】前記のように情報伝達部５を受電部４から
離間させると，情報用信号波Ｗ２が動力用マイクロ波Ｗ
１により妨害されることがないので，情報伝達を正確に
行うことができる。この場合，動力用マイクロ波Ｗ１に
は前記妨害による影響は生じないのでその送信は滞りな
く行われる。
離間させると，情報用信号波Ｗ２が動力用マイクロ波Ｗ
１により妨害されることがないので，情報伝達を正確に
行うことができる。この場合，動力用マイクロ波Ｗ１に
は前記妨害による影響は生じないのでその送信は滞りな
く行われる。
【００１５】第１，第２プラットフォーム構成体２，３
を成層圏に滞留させる場合には，光エネルギＬを用い，
両構成体２，３を連結した状態で離陸させて成層圏まで
飛行させる，といった手段が採用される。無論，成層圏
まで単独で飛行した第１プラットフォーム構成体２と，
成層圏まで運搬手段によって運ばれた第２プラットフォ
ーム構成体３とを成層圏にて連結するようにしてもよ
い。なお，第２プラットフォーム構成体３は１つに限ら
ず，列車の如く，複数連ねることも可能である。これに
より成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大する
ことができる。
を成層圏に滞留させる場合には，光エネルギＬを用い，
両構成体２，３を連結した状態で離陸させて成層圏まで
飛行させる，といった手段が採用される。無論，成層圏
まで単独で飛行した第１プラットフォーム構成体２と，
成層圏まで運搬手段によって運ばれた第２プラットフォ
ーム構成体３とを成層圏にて連結するようにしてもよ
い。なお，第２プラットフォーム構成体３は１つに限ら
ず，列車の如く，複数連ねることも可能である。これに
より成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大する
ことができる。
【００１６】図４は成層圏プラットフォーム１の第２実
施例を示し，第１プラットフォーム構成体２を，実施例
１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に構成し，そ
の第１プラットフォーム構成体２の，後退角を持つ翼２
ａの両側部に，複数の推進器１１を持ち，且つ扁平なボ
ックス形をなす２つの平板形第２プラットフォーム構成
体３の一側部をそれぞれ分離可能に連結したものであ
る。この場合，第１プラットフォーム構成体２上面およ
び両第２プラットフォーム構成体３上面の略全体に太陽
電池パネル１２が設けられる。また両第２プラットフォ
ーム構成体３にも太陽電池パネル１２による電力で作動
する１つ以上の駆動部がそれぞれ設けられており，その
駆動部によって複数の推進器１１が回転する。
施例を示し，第１プラットフォーム構成体２を，実施例
１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に構成し，そ
の第１プラットフォーム構成体２の，後退角を持つ翼２
ａの両側部に，複数の推進器１１を持ち，且つ扁平なボ
ックス形をなす２つの平板形第２プラットフォーム構成
体３の一側部をそれぞれ分離可能に連結したものであ
る。この場合，第１プラットフォーム構成体２上面およ
び両第２プラットフォーム構成体３上面の略全体に太陽
電池パネル１２が設けられる。また両第２プラットフォ
ーム構成体３にも太陽電池パネル１２による電力で作動
する１つ以上の駆動部がそれぞれ設けられており，その
駆動部によって複数の推進器１１が回転する。
【００１７】これにより，長大な成層圏プラットフォー
ム１を，容易に離陸させて成層圏まで飛行させ，またそ
の成層圏を飛行させることができる。この第２実施例に
よれば，成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大
することができる。その外の構成は第１実施例と略同じ
であり，図４において，図１〜図３と同様の構成部分に
は図１と同一の符号が付されている。
ム１を，容易に離陸させて成層圏まで飛行させ，またそ
の成層圏を飛行させることができる。この第２実施例に
よれば，成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大
することができる。その外の構成は第１実施例と略同じ
であり，図４において，図１〜図３と同様の構成部分に
は図１と同一の符号が付されている。
【００１８】図５は成層圏プラットフォーム１の第３実
施例を示し，第１，第２プラットフォーム構成体２，３
を，実施例１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に
構成し，その第１プラットフォーム構成体２の，後退角
を持つ翼２ａの両側端部に２つの第２プラットフォーム
構成体３の中央突出部をそれぞれ分離可能に連結し，ま
た相隣る両第２プラットフォーム構成体３の，後退角を
持つ翼３ａの近接する両側端部と，もう１つの第２プラ
ットフォーム構成体３の中央突出部とを分離可能に連結
したものである。この場合，第１プラットフォーム構成
体２上面および各第２プラットフォーム構成体３上面の
略全体に太陽電池パネル１２が設けられる。また各第２
プラットフォーム構成体３にも太陽電池パネル１２によ
る電力で作動する１つ以上の駆動部がそれぞれ設けられ
ており，その駆動部によって複数の推進器１１が回転す
る。
施例を示し，第１，第２プラットフォーム構成体２，３
を，実施例１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に
構成し，その第１プラットフォーム構成体２の，後退角
を持つ翼２ａの両側端部に２つの第２プラットフォーム
構成体３の中央突出部をそれぞれ分離可能に連結し，ま
た相隣る両第２プラットフォーム構成体３の，後退角を
持つ翼３ａの近接する両側端部と，もう１つの第２プラ
ットフォーム構成体３の中央突出部とを分離可能に連結
したものである。この場合，第１プラットフォーム構成
体２上面および各第２プラットフォーム構成体３上面の
略全体に太陽電池パネル１２が設けられる。また各第２
プラットフォーム構成体３にも太陽電池パネル１２によ
る電力で作動する１つ以上の駆動部がそれぞれ設けられ
ており，その駆動部によって複数の推進器１１が回転す
る。
【００１９】この第３実施例によれば，第１および各第
２プラットフォーム構成体２，３をそれぞれ成層圏まで
単独で飛行させ，その成層圏にて第１，第２プラットフ
ォーム構成体２，３の連結，第２プラットフォーム構成
体３相互の連結等を行って成層圏プラットフォーム１の
大型化を図り，その情報伝達能を大いに拡大することが
できる。その外の構成は第１実施例と略同じであり，図
５において，図１〜図３と同様の構成部分には図１と同
一の符号が付されている。
２プラットフォーム構成体２，３をそれぞれ成層圏まで
単独で飛行させ，その成層圏にて第１，第２プラットフ
ォーム構成体２，３の連結，第２プラットフォーム構成
体３相互の連結等を行って成層圏プラットフォーム１の
大型化を図り，その情報伝達能を大いに拡大することが
できる。その外の構成は第１実施例と略同じであり，図
５において，図１〜図３と同様の構成部分には図１と同
一の符号が付されている。
【００２０】図６は成層圏プラットフォーム１の第４実
施例を示し，第１プラットフォーム構成体２を，実施例
１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に構成し，そ
の第１プラットフォーム構成体２の，後退角を持たない
翼２ａの後縁部に，複数の推進器１１を持ち，且つ扁平
なボックス形をなす１つの第２プラットフォーム構成体
３の前端部を複数のワイヤロープ１３を介して分離可能
に連結し，さらにその第２プラットフォーム構成体３の
後縁部に，同様の構造を有するもう１つの第２プラット
フォーム構成体３を複数のワイヤロープ１３を介して分
離可能に連結したものである。この場合，第１プラット
フォーム構成体２上面および両第２プラットフォーム構
成体３上面の略全体に太陽電池パネル１２が設けられ
る。また両第２プラットフォーム構成体３にも太陽電池
パネル１２による電力で作動する１つ以上の駆動部がそ
れぞれ設けられており，その駆動部によって複数の推進
器１１が作動する。
施例を示し，第１プラットフォーム構成体２を，実施例
１同様に複数の推進器１１を持つ飛行機形に構成し，そ
の第１プラットフォーム構成体２の，後退角を持たない
翼２ａの後縁部に，複数の推進器１１を持ち，且つ扁平
なボックス形をなす１つの第２プラットフォーム構成体
３の前端部を複数のワイヤロープ１３を介して分離可能
に連結し，さらにその第２プラットフォーム構成体３の
後縁部に，同様の構造を有するもう１つの第２プラット
フォーム構成体３を複数のワイヤロープ１３を介して分
離可能に連結したものである。この場合，第１プラット
フォーム構成体２上面および両第２プラットフォーム構
成体３上面の略全体に太陽電池パネル１２が設けられ
る。また両第２プラットフォーム構成体３にも太陽電池
パネル１２による電力で作動する１つ以上の駆動部がそ
れぞれ設けられており，その駆動部によって複数の推進
器１１が作動する。
【００２１】これにより，大型の成層圏プラットフォー
ム１を容易に離陸させることができる等，前記第２実施
例と同様の効果を得ることができる。その外の構成は第
１実施例と略同じであり，図６において，図１〜図３と
同様の構成部分には図１と同一の符号が付されている。
ム１を容易に離陸させることができる等，前記第２実施
例と同様の効果を得ることができる。その外の構成は第
１実施例と略同じであり，図６において，図１〜図３と
同様の構成部分には図１と同一の符号が付されている。
【００２２】図７は成層圏プラットフォーム１の第５実
施例を示す。その成層圏プラットフォーム１は，成層圏
を飛行し得る飛行船形第１プラットフォーム構成体２
と，その第１プラットフォーム構成体２と略同様の形状
を持ち，その構成体２に対して連結，且つ分離可能な第
２プラットフォーム構成体３とを有する。第１プラット
フォーム構成体２は，その袋状本体２ｃ内部に空気より
軽いガス体を充填されると共にその内部下側に受電部４
を備える。一方，第２プラットフォーム構成体３は，そ
の袋状本体３ｃ内部に前記同様のガス体を充填されると
共にその内部下側に情報伝達部５を備える。また第１プ
ラットフォーム構成体２は，その内部に前記同様の変換
部９および１つ以上，実施例では１つの駆動部１０を有
し，また外部後端に推進器１１を有する。さらに第１プ
ラットフォーム構成体２の外周面上部側に太陽電池パネ
ル１２が設けられている。第２プラットフォーム構成体
３の前部は，複数のワイヤロープ１３によって第１プラ
ットフォーム構成体２の後部に分離可能に連結され，ま
た情報伝達部５へ，その必要電力を供給するための接続
線は少なくとも１つのワイヤロープ１３に添わせられて
いる。
施例を示す。その成層圏プラットフォーム１は，成層圏
を飛行し得る飛行船形第１プラットフォーム構成体２
と，その第１プラットフォーム構成体２と略同様の形状
を持ち，その構成体２に対して連結，且つ分離可能な第
２プラットフォーム構成体３とを有する。第１プラット
フォーム構成体２は，その袋状本体２ｃ内部に空気より
軽いガス体を充填されると共にその内部下側に受電部４
を備える。一方，第２プラットフォーム構成体３は，そ
の袋状本体３ｃ内部に前記同様のガス体を充填されると
共にその内部下側に情報伝達部５を備える。また第１プ
ラットフォーム構成体２は，その内部に前記同様の変換
部９および１つ以上，実施例では１つの駆動部１０を有
し，また外部後端に推進器１１を有する。さらに第１プ
ラットフォーム構成体２の外周面上部側に太陽電池パネ
ル１２が設けられている。第２プラットフォーム構成体
３の前部は，複数のワイヤロープ１３によって第１プラ
ットフォーム構成体２の後部に分離可能に連結され，ま
た情報伝達部５へ，その必要電力を供給するための接続
線は少なくとも１つのワイヤロープ１３に添わせられて
いる。
【００２３】第１，第２プラットフォーム構成体２，３
を成層圏に滞留させる場合には，両構成体２，３を連結
した状態で成層圏まで浮上（浮上させつつ飛行）させ
る，といった手段が採用される。無論，別々に浮上させ
た両構成体２，３を成層圏にて連結するようにしてもよ
い。なお，第２プラットフォーム構成体３は１つに限ら
ず，列車の如く，複数連ねることも可能である。これに
より成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大する
ことができる。
を成層圏に滞留させる場合には，両構成体２，３を連結
した状態で成層圏まで浮上（浮上させつつ飛行）させ
る，といった手段が採用される。無論，別々に浮上させ
た両構成体２，３を成層圏にて連結するようにしてもよ
い。なお，第２プラットフォーム構成体３は１つに限ら
ず，列車の如く，複数連ねることも可能である。これに
より成層圏プラットフォーム１の情報伝達能を拡大する
ことができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば，前記のように構成する
ことによって，情報用電磁波への動力用電磁波の妨害を
回避し，また飛行機能を持たせたり，情報伝達能を拡大
することが容易で，その上，回収性の良好な成層圏プラ
ットフォームを提供することができる。
ことによって，情報用電磁波への動力用電磁波の妨害を
回避し，また飛行機能を持たせたり，情報伝達能を拡大
することが容易で，その上，回収性の良好な成層圏プラ
ットフォームを提供することができる。
【図１】第１実施例の側面図である。
【図２】第１実施例の平面図である。
【図３】図２の３−３線断面図である。
【図４】第２実施例の平面図である。
【図５】第３実施例の平面図である。
【図６】第４実施例の平面図である。
【図７】第５実施例の側面図である。
１…………成層圏プラットフォーム ２…………第１プラットフォーム構成体 ３…………第２プラットフォーム構成体 ４…………受電部 ５…………情報伝達部 １３………ワイヤロープ Ｗ１………動力用電磁波 Ｗ２………情報用電磁波
Claims (4)
- 【請求項１】 成層圏を飛行するための動力用電磁波
（Ｗ１）を受ける受電部（４）と，情報用電磁波（Ｗ
２）を送受する情報伝達部（５）とを備えた成層圏プラ
ットフォームにおいて，第１プラットフォーム構成体
（２）と，その第１プラットフォーム構成体（２）に対
して連結，且つ分離可能な少なくとも１つの第２プラッ
トフォーム構成体（３）とを有し，前記第１プラットフ
ォーム構成体（２）は，成層圏を飛行すべく前記受電部
（４）を備え，前記第２プラットフォーム構成体（３）
は前記情報伝達部（５）を備えると共に前記第１プラッ
トフォーム構成体（２）と連結された状態にて，前記情
報伝達部（５）を，その情報用電磁波（Ｗ２）が前記動
力用電磁波（Ｗ１）による妨害を受けない位置に保持す
ることを特徴とする成層圏プラットフォーム。 - 【請求項２】 前記動力用電磁波（Ｗ１）はマイクロ波
であり，前記情報用電磁波（Ｗ２）は前記マイクロ波よ
りも小さな出力を持つ信号波である，請求項１記載の成
層圏プラットフォーム。 - 【請求項３】 前記第１および第２プラットフォーム構
成体（２，３）はそれぞれ成層圏まで単独で飛行する機
能を備えている，請求項１または２記載の成層圏プラッ
トフォーム。 - 【請求項４】 相互に連結され，且つ分離可能な複数の
前記第２プラットフォーム構成体（３）を備えている，
請求項１，２または３記載の成層圏プラットフォーム。
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