JP2002211204A - 合成ゴム製チューブレスタイヤに粒状物を圧入充填したキャスター等に使われる高弾性スモールタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ自身が変型することで荷重の変動に適
応し、接地面の弾性力や摩擦力が生じ横滑りを防ぎ、方
向転換や回転走行が滑らかになり走行時の振動や騒音を
抑え、フローリングのような軟らかい床を傷付けないと
いうキャスター等に使われる合成ゴム製チューブレスの
高弾性スモールタイヤ。 【解決手段】 本発明は合成ゴム製チューブレスタイヤ
（１）の内部に気体に代えて粒状物（２）を圧入充填す
ることで、タイヤ自身が変型して荷重の変動に適応し、
接地面に弾性力や横滑りに対する摩擦力が生じ、路面か
らの衝撃を吸収しかつ騒音を抑え方向転換や車輪の回転
が滑らかになるという特徴をもつ、キャスター等に使わ
れる高弾性スモールタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの内部に気
体に代えて粒状の合成ゴム、プラスチック、ウレタン等
を圧入充填した、高速回転を要しないキャスター等に使
われる合成ゴム製チューブレスの高弾性スモールタイヤ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】スモールタイヤの場合、自動車のタイヤ
のように内部に気体を圧入しても耐圧容積が小さく荷重
に耐えられずパンクしやすく、また修理に手間と時間の
コストがかかりすぎるという事情があった。そこでキャ
スター等に使われているスモールタイヤは、合成ゴムや
ウレタン、強化プラスチック等を塊状にして成型したも
のが使われている。これらのタイヤでベビーカーやショ
ッピングカー、各種カート類、台車、事務用イス等のよ
うに荷重を受けながら移動するものには、荷重に適応す
るタイヤ自身の弾性力がないため路面の振動を直接伝え
るとともに接地面の騒音が発生し、わずかな障害物、例
えば床に落ちた楊枝にさえもつまづき、平滑な床では横
滑りしフローリングのような軟らかい床を傷付ける等の
問題があった。またキャスター本体に弾性コイルバネや
サスペンションを取り付けたものがあるが、上述の問題
を解決するものではなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述したように塊状に
して成型されている従来のキャスタータイヤの欠点であ
る性質を、合成ゴム製チューブレスタイヤ（１）の内部
に気体に代えて粒状物（２）を圧入充填することによ
り、路面からの衝撃をタイヤの接地面に吸収させ弾性力
や横滑りに対する摩擦力が生じることで、前述の欠点を
解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は合成ゴム製チュ
ーブレスタイヤ（１）の内部に粒状物（２）を圧入充填
することでタイヤ自身が変型して荷重の変動に適応し、
タイヤの接地面に弾性力と摩擦力が生じ横滑りを防ぎ、
方向転換や回転走行が滑らかになり走行時発生する振動
や騒音を抑え、フローリングのような軟らかい床を傷付
けないという課題を解決している。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明のスモールタイヤは、合成
ゴム製チューブレスタイヤ（１）の内部に気体に代えて
粒状物（２）を圧入充填させた高速回転を要しないキャ
スター用としてのものである。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を説明すると、合成ゴム
製チューブレスタイヤ（１）の内部にバルブ（４）から
粒状物（２）を圧入充填する。

【０００７】

【発明の効果】上述のように本発明は、キャスター用と
しては勿論、木製の敷居を軌道する引戸用戸車、ローラ
ースケートの車輪用タイヤ等に広く活用される効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスモールタイヤの断面図である。

【図２】本発明のスモールタイヤの姿図である。

【符号の説明】

１ 合成ゴム製チューブレスタイヤ ２ 粒状物 ３ ホイール ４ バルブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成ゴム製チューブレスタイヤ（１）の
   内部に気体に代えて粒状物（２）を圧入充填すること
   で、タイヤ自身が変型し荷重の変動に適応し接地面に弾
   性力や摩擦力が生じ、横滑りを防ぐとともに方向転換や
   車輪の回転が滑らかになり、走行時の振動や騒音を抑え
   るという特徴をもつ高弾性スモールタイヤ。