JP2002209604A - シャンク、靴底、及び靴 - Google Patents
シャンク、靴底、及び靴Info
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Abstract
持とに深い関係がある足のベーラ角に対応した状態に足
を容易に維持可能とする足に最適な構造のシャンク、靴
底及び靴を提供する。 【解決手段】 強化プラスチック製で靴底内に一体に埋
設可能なシャンク3を、略半球状の後方部6と、台形平
板状の前方部7とから構成する。シャンク3の上面は、
全体としてつま先側が下がるように傾斜し、靴底2に埋
め込んだ状態で、ベーラ角βをなす人の足の踵骨10が
有する二つの隆起頂部の接線sと対応する。
Description
びにこのシャンクを用いた靴底及び靴の構造に関する。
学的研究は、最近の測定具、解析装置等の発達により種
々究明され、多くの業績が挙げられている。ところが、
このような究明、分析結果は、靴の善し悪しによって影
響される歩行の形態変化についてほとんど応用されてい
ないのが現状である。またスポーツシューズ等の激しい
フットワークに対する衝撃緩和を目的としたものに対す
る応用は比較的多いが、一般歩行用のタウンシューズ等
と称される靴、特に婦人革靴に関する改良、改善提案は
非常に少ない状態である。
崩れると、外反扁平足等の人の足にとって不都合な状況
が生じてしまう。すなわち、正しい自然な姿勢が取れな
くなってしまったり、少し歩いただけでも疲れてしまう
等の影響が出始め、さらには外反扁平足という痛みを伴
った骨格異常が生じやすくなる。
件として考えられているものに、足の踵骨のベーラ角が
ある。日本人のベーラ角の平均は38°である。そのよ
うなベーラ角に対応するように足の状態を維持すること
が足を健康な状態に保つ上での重要な条件になる、すな
わち、足に掛かる体重比率が、たとえば踵部60%、中
足骨部両端(母趾及び小趾球)40%のような正常な状
態に保たれ、膝、腰、脊髄への負担がなくなると考えら
れている。
シャンク(シャンクピース:shankpiece)が
設けられているが、多くの場合シャンクは、中底と靴底
の間に挟み込んである金属やプラスチック等からなる弾
性を有する板状体であり、靴の踵部分と母趾部分の付け
根の橋渡しを補強しているが、足の健康状態の維持には
あまり役に立っていないのが現状である。
骨隆起の上線に引いた接線と前方突起及び後関節面の最
上部を結ぶ線がなす角度)と、人間が美しく楽に立って
歩行できる状態の維持とに深い関係がある点に着目し、
このベーラ角と対応した状態に足を容易に維持すること
を可能にすることについて鋭意研究を行って所望の結果
を得た。すなわち本発明は、以下に述べるような人間の
足に最適な構造のシャンク、靴底及び靴を提供すること
を目的とする。
シャンクは、上記目的を達成するために、略半球状の後
方部と、略矩形または台形で平坦状の前方部とからな
り、靴底の踵内で上記後方部の垂直中心軸線を上記靴底
の踵の中心に合わせたときに、上記前方部が上記靴底の
踏まず部に位置しかつ上記後方部及び前方部の上面が前
方側が低くなる所定の傾斜をなし、該傾斜が、平均的ベ
ーラ角をなす人の足の踵骨が有する二つの隆起頂部の接
線と対応する傾斜をなすことを特徴とする。
シャンクにおいて、上記目的を達成するために、上記後
方部が上部平面部と下部半球状部とからなることを特徴
とする。
たは2のシャンクにおいて、上記目的を達成するため
に、強化プラスチックからなることを特徴とする。
を達成するために、請求項1ないし3のいずれかのシャ
ンクを踵部に埋設一体化してなることを特徴とする。
するために、請求項4の靴底において、足趾屈折部近傍
に凹部を設けてなることを特徴とする。
達成するために、請求項1ないし3のシャンクを用いて
なることを特徴とする。
るために、請求項4または5の靴底を用いてなることを
特徴とする靴。
例を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るシャ
ンクを用いた靴底及び靴(A)並びに足の骨格(B)を
示す図である。なお図ではいわゆるローヒールタイプで
一体型の靴底を用いた靴を示しているが、本発明はこれ
に限定されず、種々のタイプの靴に適用できる。
で、靴底2は合成樹脂等からなるいわゆるウレタンソー
ル等と称されるものであり、シャンク3と一体に成形し
たものである。また図1(B)は人の足を長軸外側から
見て示してあるもので、10は踵骨、11は距骨、12
は舟状骨、13・・・は中足骨、14・・・は足趾骨、
15は母趾及び小趾球の位置を示す。
る。すでに述べたように、ベーラ角βは、美しくかつ楽
に立って歩行できる条件の一つである。既述のように日
本人のベーラ角の平均は38°であるとされているが、
図ではおおむねこの角度で示してある。
が当たる位置の周りに若干の凹部5が設けてあり、はだ
しの足指で大地をつかむのと同じ動作ができやすくして
あり、自然な歩行であるあおり歩行が容易になってい
る。
(A)と側面図(B)である。本実施形態のシャンク3
は、強化プラスチックからなり、靴底2内に一体に埋設
可能となっている。またその平面形状としては、いわゆ
る前方後円形状(前方は足のつま先側を、後方は踵側を
言う。本明細書においてすべて同じである。)を有し、
略半球状の後方部6と、台形平板状の前方部7とから構
成してある。
よりも若干開いた形状を有し、上面には靴底2内への埋
め込み時の固着性を高めるための溝8が数条形成してあ
る。なお前方部7の平面形状は図示の例に限定されず、
矩形等の形状も採用できる。
らよくわかるように、全体としてつま先側が下がるよう
に傾斜し、靴底2に埋め込んだ状態で、踵2a内に位置
する後方部6の垂直中心軸線zを靴底2の踵2aの中
心、すなわち靴を履いた人間の体重が掛かる位置に合わ
せたときに、前方部7が靴底2の踏まず部2bに位置す
る。
ベーラ角βをなす人の足の踵骨10が有する二つの隆起
頂部の接線sと対応するようになっている。
方部6の下側の球状部分6aを上面部分と一体に形成し
てあるが、図2中に破線で示すように、球状部分6aを
別体で形成して一体化したものでもよい。この球状部分
6aはバランスをよくするための重りにもなっているた
めである。
なので、靴を履いた人間の足をそのベーラ角に対応させ
て自然な状態に維持することができ、したがって美しく
かつ楽に直立歩行できる足の3点アーチを自然な状態に
維持することを容易に可能とし、足を健康な状態に保
ち、膝、腰、脊髄への負担を非常に小さくしていけると
いう効果がある。
(A)並びに足の骨格(B)を示す図である。
(B)である。
Claims (7)
- 【請求項1】 略半球状の後方部と、略矩形または台形
で平坦状の前方部とからなり、靴底の踵内で上記後方部
の垂直中心軸線を上記靴底の踵の中心に合わせたとき
に、上記前方部が上記靴底の踏まず部に位置しかつ上記
後方部及び前方部の上面が前方側が低くなる所定の傾斜
をなし、該傾斜が、平均的ベーラ角をなす人の足の踵骨
が有する二つの隆起頂部の接線と対応する傾斜をなすこ
とを特徴とするシャンク。 - 【請求項2】 請求項1のシャンクにおいて、上記後方
部が上部平面部と下部半球状部とからなることを特徴と
するシャンク。 - 【請求項3】 請求項1または2のシャンクにおいて、
強化プラスチックからなることを特徴とするシャンク。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかのシャンク
を踵部に埋設一体化してなることを特徴とする靴底。 - 【請求項5】 請求項4の靴底において、足趾屈折部近
傍に凹部を設けてなることを特徴とする靴底。 - 【請求項6】 請求項1ないし3のシャンクを用いてな
ることを特徴とする靴。 - 【請求項7】 請求項4または5の靴底を用いてなるこ
とを特徴とする靴。
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---|---|---|---|
JP2001006275A JP4693078B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | シャンク、靴底、及び靴 |
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP4693078B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6248203U (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-25 | ||
JPH0387405U (ja) * | 1989-12-25 | 1991-09-05 | ||
JPH04292101A (ja) * | 1991-03-21 | 1992-10-16 | Achilles Corp | 射出成形靴及びその製造方法 |
JPH0810005A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-16 | Achilles Corp | 靴用芯材 |
-
2001
- 2001-01-15 JP JP2001006275A patent/JP4693078B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04292101A (ja) * | 1991-03-21 | 1992-10-16 | Achilles Corp | 射出成形靴及びその製造方法 |
JPH0810005A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-16 | Achilles Corp | 靴用芯材 |
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