JP3022238B2 - 履物及び中敷 - Google Patents
履物及び中敷Info
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Description
ける、人体の、生理学的特徴、解剖学的特徴及び力学的
特徴に自然的に適合して、かつ、足の骨格系の動きと足
の形態とに自然的に適合する履物と中敷とに関する。
ション性を優先させ、それによって生ずる弊害を靴の部
分的な改善で修正しただけのものである。
きと足の形態に対する自然的適合性を有しないものであ
る。
において具体的に説明する。〈足の骨格系〉図6の
(A)及び(B)は足の骨格系の平面図と側面図であ
る。その両図に基づいて足の骨格系を説明する。
後足部iiiからなり、前足部iは5本の足趾(第1趾
(母趾)50〜第5趾(小趾)54)から形成されてい
る。母趾(第1趾)50は、基節骨55と末節骨56と
からなり、それ以外の足趾(第2趾〜第5趾)は基節骨
55と中節骨57及び末節骨56から形成されている。
ら中足骨の骨頭部は第1趾50から第5趾54にそれぞ
れ靭帯で結合している。その靭帯はある程度の伸縮性を
有している。
は、運動性に富む種子骨58、59があり、それらが歩
行時等に重要な役割をするとされている。
状骨62、内側楔状骨(第1楔状骨ともいう)63、中
間楔状骨(第2楔状骨ともいう)64、外側楔状骨(第
3楔状骨ともいう)65及び立方骨66の7個の足根骨
より形成されている。 〈足底への体重負荷と歩行時の足底での体重移動〉人体
の起立時には、体重の約60%程度が足の踵骨からその
地表の点(図7の(A)の符号60の箇所)に配分さ
れ、残りの約40%程度が中足骨の骨頭部付近(図7の
(A)の符号61の箇所)に配分されるとされている
(飯塚忠男:新しい靴と足の医学(金原出版株式会社、
1992)p7参照)。
踵を地表に接触させ(図7の(B)に示す状態)、その
状態で体重の殆どを足の踵から地表に負荷し、ついで、
足底全体を地表に乗せ(図7の(C)に示す状態)、そ
の状態から中足部前部及び前足部で地表を蹴って(図7
の(D)の状態)前に進む基本動作を繰り返すとされて
いる。
負荷される体重が次のようにして足底で移動するとされ
ている。すなわち、図7の(B)に示す状態の足の踵に
かかった体重(図7の(E)の符号aの箇所)が、足の
外側(第5趾側)の縦軸を図7の(E)の矢印bの方向
に移動して、第5中足骨の骨頭部から足の内側(第1趾
側)に向けて図7の(E)の矢印c方向に移動して、第
1趾(母趾)から地表に抜けていくとされている。
究者により観察されていて、歩行時での第1趾(母趾)
の役割の重要性を示唆する報告が数多く発表されてい
る。
約40%が足趾にかかって、その大部分が第1趾(母
趾)にかかる旨の報告、正常な場合の足趾への体重負荷
はその約70%が第1趾(母趾)にかかる旨の報告、及
び第1趾(母趾)かかる負荷は第1趾以外の全趾かかる
負荷の約2倍であり、歩行時においては第2趾以下はよ
り小さい役割しかはたしていない旨の報告等である(飯
塚忠男:新しい靴と足の医学(金原出版株式会社、19
92)p7)。 〈足底面と従来の靴型〉全ての正常な足に共通する足底
面の中央軸は、医学的には、図8の(A)の破線70の
ように、正常な足底面を踵骨の後の位置で二つに等分さ
れる位置を通り、足底面の中程と膨らみの部分で等分す
る位置を通って第2と第3の中足骨の先端の間を通って
第2趾と第3趾との間を抜けて行く直線の軸であるとさ
れている(飯塚忠男:新しい靴と足の医学(金原出版株
式会社、1992)p32参照)。
2趾と第3趾との間を通る軸を基準にして足底面を縦に
等分する軸であって、以下において、足底面の中央軸と
いうときはその意味で使用する。
靴)は、内振りの靴型(内側に湾曲した靴底の靴型)に
なっていて、靴底の中央軸の足底面の中央軸に対する方
向性が内側に大きくすれた靴型になっている。靴底の中
央軸は、靴底平面を縦に等分する軸てあって、具体的に
は、図8の(B)、(C)、(D)の破線に示すように
靴底平面の先端と後端とを結んで縦に等分する軸であ
る。
最も多い外反母趾の防止が容易である、及びファッショ
ン性に優れている等の点から、殆どの靴に採用されてい
る。これに対して、足底面の中央軸と靴型のそれとの方
向性の不一致が、足を過度に擦ったり、足に過度の圧力
を加えることになって、足の種々の障害を引き起こすと
指摘されている(飯塚忠男:新しい靴と足の医学(金原
出版株式会社、1992)p32〜33参照)。
うな、靴底と足底面の中央軸の方向性を一致させた靴型
が望ましとの提案がある(飯塚忠男:新しい靴と足の医
学(金原出版株式会社、1992)p32〜33参
照)。
型を採用している例は、実質的には殆ど存在しないとい
っていい程である。
の靴型)(図8の(D)参照)は、足に無理な負担をか
けるということで、殆ど採用されていない。
は、衝撃吸収性材料による靴底、多層化による衝撃吸収
性向上の靴底、溝形成等による衝撃吸収性向上の靴底、
及び足との接触面の対応性向上の靴底等についてであっ
た(例えば、特公平4−24041号、特公平4−24
042号、特公平4−24044号、特公平4−806
81号、特特公平5−13641号、特公平5−136
43号、公平5−13645号、特公平5−13646
号、特公平5−13648号、、特公平5−43362
号等参照)。
学的構造に適合して、足の自然な支持を可能することを
意図した底構造であることを強調した提案もあるが、靴
底面の凹凸形状を足底面の曲面に似せた形状にしただけ
の提案である(特公平5−86203号参照)。
揮させ、スポ−ツによる生体機能の増進を図るという目
的から、人間工学的な理論に基づいて作られている。
中央軸が湾曲の程度が小い内振りの靴型になっていて、
改善の多くは、靴底面の緩衝作用を大きくする、靴底面
での圧力の移動を容易にする等についてであった。
は、下記(i)〜(iv)等の問題点を有するものであ
る。 (i)従来の靴は、内振りの靴型であって、靴底と足底
面との中央軸の方向性が不一致であることに由来して、
靴型が足の骨格系と足の形態とに一致しないという問題
点を有していた。そのために、従来の靴は、靴に様々な
改善を加えても、足が靴に不適合であって、様々な障害
が発生してしまうという問題点を有していた。 (ii)従来提案の直向型の靴型(飯塚忠男:新しい履
物と足の医学(金原出版株式会社、1992)p32参
照)は、第2趾と第3趾との間を通る足底面の中央軸と
靴型の中央軸との方向性を同じにする靴型であるるが、
具体的な検討が殆どなされていないので、その直向型靴
型の適否が不明であるという問題点を有していた。 (iii)従来の靴は、起立時及び歩行時等の人体の特
徴(代表的には、生理学的特徴、解剖学的特徴及び力学
的特徴)に自然的に適合させて足を支持するという発想
が存在しないという問題点を有していた。
距離の歩行)するとすぐに足が痛くなるなる等の様々の
欠点を有していたが、それは、一般的には、当然の事と
考えられていた。 (iv)従来の靴は、加齢等による骨格系の解剖学的特
徴の変化を無視して作られているので、老人が歩行する
と容易に転倒する等の問題点があった。
あおり現象)が減退してつま先からもろに接地するよう
にして歩行し、膝及び股関節等の関節機能が減退して、
支持力が低下することが知られている。
に十分な余裕空間があり、靴を履いた状態で足趾が自由
に動いて、前足部を締めつけない形状にすることが提案
されているだけであった(飯塚忠男:新しい履物と足の
医学(金原出版株式会社、1992)p186参照)。
(すなわち、足及び人体全体の骨格系)の解剖学的特徴
の変化を適合する構造に変える等については、発想その
ものが存在しないという問題点があった。
等における、生理学的特徴、解剖学的特徴(特に骨格系
の解剖学的特徴)及び力学的特徴に自然的に適合する履
物(特に靴)の特性が本発明者により実験的に詳細に検
討され、人体の特徴と靴との関わりについて多くの新た
な事象が科学上の事実として見いだされた。
の事実には、例えば、下記(a)〜(e)等がある。
(a)足底面の中央軸と靴底の中央軸の方向性を一致さ
せた従来提案の直向型の靴型は、足の骨格系及び形態に
自然的に適合する形態でないことが見いだされた。
行時における足の自然的な動きに不適であって、体重が
不均一に足底面に負荷されることが見いだされた。 (b)着地時の踵にかかった体重が移動して蹴り出し時
に母趾(第1趾)から地表に抜ける足底での体重移動機
構(第6図の(E)参照)が、足底面の支持状態により
変わることが見いだされた。 (c)歩行時の足底での体重移動機構(第6図の(E)
参照)が変わると、歩行の際の足の着地時と蹴り出し時
の足の動きが変わることが見いだされた。
ずる歩行障害も、足底面の負荷体重のバランス(特に縦
方向の左右のバランス)によって歩行時の体重移動機構
を変えると、着地時と蹴り出し時の足の動きが変えるこ
とによって解消されることが見いだされた。 (d)足底の負荷体重が、第3趾を通って足底面を縦に
等分する軸(特に、第3趾を通って踵骨の下を通る軸)
で縦方向にバランスすることが見いだされた。 (e)第3趾を通って足底面を縦に等分する軸によりバ
ランスさせて足底の負荷体重を支持する場合には、従来
知られていなかった体重移動機構が生じることが見いだ
された。
系及び筋肉系に自然的に適合して足及び人体全体を自然
的に支持することができる履物(特に靴)を提供するこ
と、を目的とする。
て歩行しても、足が疲れるこがなく、かつ、足が痛くな
ることがない履物(特に靴)を提供すること、を目的と
する。
人体が自然的かつ自律的に正しい直立した姿勢になり、
人体の骨格系も極く短時間内に自然的かつ自律的に正常
な状態になり、しかも、人体の筋肉系もほぐれた状態に
なる履物を提供すること、を目的とする。
系に自然的に適合して足及び人体全体を自然的に支持す
ることができる中敷を提供すること、を目的とする。
は、履物底面の先端と後端とを結んで縦に等分する軸が
直線若しくは直線に近い線になる直向性を備える形状に
履物底面が形成されていて、しかも、足底を履物底面に
載せた場合に、履物平面の先端と後端とを結んで縦に等
分する直線若しくは直線に近い線の軸に対して足の第3
趾を通って足底面の中程を縦に等分する足底面の軸が重
なる形状に履物底面が形成されていること、を特徴とす
る。
端と後端とを結んで縦に等分する軸が直線若しくは直線
に近い線になる直向性を備える形状に中敷平面が形成さ
れていて、しかも、足底を中敷に乗せた場合に、中敷平
面の先端と後端とを結んで縦に等分する直線若しくは直
線に近い線の軸に対して足の第3趾を通って足底面の中
程を縦に等分する足底面の軸が重なる形状に中敷平面が
形成されていること、を特徴とする。
明は、前述の構成からなるもので、それらは、前述の本
発明者により見いだされた科学上の事実等を基礎として
なされたものである。
履物は、靴(特に実用的な靴)が代表的である。
て具体的に説明する。
面上の関係を示す説明図である。
(靴底平面を縦に等分する軸)2が直線若しくはそれに
近い線状の靴型であることを第一の特徴とするものであ
る。すなわち、本発明の靴の第一の特徴は、縦に真直ぐ
に伸びている直向型の靴であることである。
後端とを結んで縦に等分する軸が直線に近い線になる直
向性を備える形状」でもよいと定義しているのは、直線
に近い線状の中央軸を有する直向性の靴底であっても実
質的に本発明の効果を享受できるからである。直線に近
い線状の中央軸としては、例えば、直線からのずれが3
〜8%程度である場合がある。
に足を乗せた場合に、足の第3趾を通って足底面の中程
を縦に等分する足底の軸3(図1の破線て示される帯状
の軸)が靴底1の中央軸3と重ねて乗せることができる
形状の靴底になっている(図1参照)。
乗せるということは、幅の広い足底面の軸3内に中央軸
2があればよいという意味である。
足底面の中程を縦に等分する軸3を「足の第3趾を通る
中央軸3」と略称する。
面の負荷体重が縦方向に左右にバランスする軸(すなわ
ち、足の第3趾を通る中央軸3)を靴底1の中央軸2と
一致させせて足を支持している。
の骨格系全体でみれば足の踵骨60の下を通る軸であっ
て、その軸が人体の起立と歩行の際に負荷される足底面
の体重を足底面で縦に左右にバランスさせる軸として働
くことが本発明者により見いだされている。
ら見た説明図である。
通って下方に下がり(矢印21参照)、下の骨にあたっ
て横に移動して(矢印22参照)、踵骨60を真下に下
りる(矢印23参照)とされている。
するという過程を得て体重が踵骨60に負荷される現象
と靴の形態との関係等については、従来未知であった。
足の後側まで延長すると踵骨60の下を通り、しかも、
その中央軸3が人体の起立時及び歩行時の足底面の体重
の分配とバランスに重要な役割をすることが本発明で見
いだされた。
には、足が自然に縦に伸びた状態(すなわち、足の自然
な状態)で、かつ、足底面の負荷の体重を縦方向に左右
にバランスさせた状態で起立若しくは歩行することでき
るようになる。
って前に進む動作(図7の(D)参照)を前足部の全部
の趾(すなわち、第1趾〜第5趾)を使って行うように
なることが本発明で見いだされている。
む動作の際には、踵の下(図7の(E)の符号aの箇所
参照)から足の外側(第5趾側)の縦軸を第5中足骨の
骨頭部側に(図7の(E)の矢印bの方向に)移動した
体重が、第5趾側に(図7の(E)の矢印cの方向に)
移動するが、力がバランスする軸(すなわち、足の第3
趾を通る中央軸3)によって足底面に負荷の体重が縦方
向に左右に分配されるようにして足が靴で支持されるの
で、前足部の全部の趾(すなわち、第1趾〜第5趾)か
ら体重が地表に抜けていく状態になることが本発明で見
いだされている。
動作において、足底面に負荷の体重が母趾のみからでは
なく、前足部の全部の趾(すなわち、第1趾〜第5趾)
から体重が地表に抜けていくという特別な体重移動機構
が靴によって人為的に実現できることが本発明で見いだ
されている(図2の(B)参照)。
て前に進む動作の際には、必然的に、体重が母趾に負荷
されて抜けていくので、このような体重移動機構は生じ
ない。又、第2趾と第3趾との間を通る足底面の中央軸
と靴底の中央軸との一致させた従来提案の直向型の靴
(飯塚忠男:新しい履物と足の医学(金原出版株式会
社、1992)p32参照)も、足底面を母趾側によっ
た軸(すなわち、第2趾と第3趾との間を通る足底面の
中央軸)で支持しているので、足底面に負荷される力が
縦方向にバランスすることはない。
1趾〜第5趾)から抜けていくようにして前足部で地表
を蹴って前に進む場合には、老人が歩行時に転倒しにく
くなり、長距離の歩行時でも疲れないということが本発
明で見いだされている。
進む場合には、前足部の全部の趾(すなわち、第1趾〜
第5趾)から抜けていくようにするということは、現象
論的にも、人体の生理学的特徴及び解剖学的特徴に合致
した機構の靴構造であることが本発明で見いだされた。
場合には、足を自然な状態にして、かつ、足底面の負荷
体重を第1趾〜第5趾まで分散し、バランスさせて起立
することになる。
の負荷体重を力学的にバランスした配置(代表的には足
底面の3点)で支持している状態になって、そのことも
あって、人体が足首に対して自然に直角となる姿勢で起
立することが本発明で見いだされている。
が正常位置になって、筋肉系(例えば、肩の筋肉系)が
ほぐれた状態になることについては、例えば、次のよう
な理由が本発明者により提案されている。
おいて力学的にバランスした配置で支持されると、股関
節が自律的に正常位置になって、それがために、筋肉系
も正常な配置をとり、不自然な配置にあるために強制さ
れていた緊張がなくなるので筋肉系がほぐれた状態にな
って、骨格系及び筋肉系の高さ位置でのずれも自然的に
なくなる。
底」というのは、靴の場合には、足底面に直接的あるい
は中敷を介して接触している靴内部の底である。
び外底からなる場合は内底を意味し、靴の底構造が、中
底及び外底からなる場合は中底を意味する。
は、靴以外の履物についても同様である。 〈第一の本発明の靴の全体構造〉第一の本発明による靴
は、底構造が本発明の構成になっている以外は原則とし
て形態その他において任意である。
最大に享受するという点からは、底構造以外についても
望ましい点がいくつかある。
斜視図である。図3の(A)に示す靴30は、ヒ−ル3
1が低く、外底32が軟質材料(例えば、ゴム質材料)
により形成されている。
ぼ直角に直立した姿勢の保持に容易であって、歩行時等
における本発明の効果が容易に得られるからである。
は、歩行の際には、前足部の全部の趾(すなわち、第1
趾〜第5趾)から体重が地表に抜けて、自然的に前足部
で地表を蹴って前に容易に進むことができる。
容易にするには、靴底が足のボ−ルフレックスアングル
(第1趾の中足節関節若しくは中足骨の先端部を横切る
線)に沿って容易に曲がる構造若しくは材質にすること
が望ましい。
13〜17度の傾斜(足の第2趾と第3趾との間を通る
中央軸に直交の線に対する傾斜角度)があるとされてい
る。しかし、第一の本発明による靴を装着した場合に
は、足のボ−ルフレックスアングルの傾斜角度が小さく
なり、地表を蹴り易くなることが本発明者により観察さ
れている。
で、その下が中底34である。
形状になっている。
形状のもの等が多く提案されている。
な面である方が前足部の全部の趾から体重を地表に逃が
すに適していることが見いだされている。 〈第一の本発明による履物〉第一の本発明による履物の
代表例は靴である。靴は男性靴及び女性靴のいずれであ
ってもよい。
あるが、それ以外の任意の種類の靴に第一の本発明を応
用することが可能である。
は矯正靴等に応用することが可能である。
ば、発明による効果の享受が可能である。なお、履物と
いうのは、家屋の内外を問わず、地表を歩くために履く
物である。ただし、本発明による効果を享受するのに適
している履物は靴である。
(足底面に対向する面)が、第一の本発明の要件を備え
ている場合には、それ以外はいずれの条件のものであっ
ても、本発明の効果を享受することが可能であって、本
発明の範囲である。
においては、いずれの種類の材質の使用(複数種類の材
質の併用も含む)であっても、本発明による効果の享受
が容易である。例えば、皮革等の材質(実用的な靴に汎
用されている材質である)は、比較的に足を強く拘束す
る傾向にあるが、そのような場合であっても、容易に本
発明による効果を享受することが可能である。 〔第二の本発明〕第二の本発明は、前述の構成からなる
中敷である。中敷のみを第二の本発明の構成にしても、
靴のような効果を享受することは幾分困難である。
のであっても、形態が第二の本発明の構成であれば程度
の差があっても本発明の効果を享受することが可能であ
る。なお、本発明(第一及び第二の本発明)において
は、本発明の効果を特に害さない限りにおいては、改変
あるいは部分的な変更及び付加は任意であって、いずれ
も本発明の範囲である。
に説明するが、実施例は本発明の例示であって本発明を
制約するものではない。
作した(以下、その靴を試作靴という)。試作靴は子供
用から大人用までの数種類の寸法のものを用意した。
比較的に容易なゴム質材料から形成され、甲皮は皮で形
成されていた。
の上に載置されている中底とから形成されていた。
の構造と同じにした。
させて(履かせて)、その後で、被験者に起立してもら
って、被験者の外形上の変化を観察した。その後で、被
験者に室内を歩行してもらって、被験者に生じた身体上
の変化を観察した。 〈実施例1〉被験者は足が内方転移している4才の女子
であった(図3の(B)参照)。
ると、足の内方転移が30秒後に解消して正常な状態に
なっていることが観察された(図3の(C)参照)。
ば、長時間歩行しても)、足についての疲労感が殆ど感
じられないことが観察された。
験者を撮影した写真をそのまま図示したものである。 〈実施例2〉被験者は足が内方転移し膝が曲がった状態
の3才の女子であった(図4の(A)参照)。被験者が
試作靴を装着して起立すると、足の内方転移と膝の曲り
が30秒後に解消して真っ直ぐな状態になっているのが
観察された(図4の(B)参照)。 〈実施例3〉被験者は片方の膝関節が部分的に突出した
状態の25才の男子であった(図4の(C)参照)。
ると、30秒後には、足の膝関節が正常な状態になって
両足が揃った状態で起立しているのが観察されたた(図
4の(D)参照)。 〈実施例4〉被験者は片方の膝関節が内側に屈曲する状
態の30才の男子であった(図4の(E)参照)。した
がって、被験者が裸足で起立した状態では両足が平行な
らずに不揃いであった。しかし、被験者が試作靴を装着
して起立すると、30秒後には、両足が平行な状態にな
って起立していた(図4の(F)参照)。 〈実施例5〉被験者は77才の男子であった。被験者
は、通常の老人靴でも、短距離の歩行の途中でもしばし
ば転倒する状態であった。
人特有の足の運びで歩行するのが常態であった。
度の距離(例えば、約3キロメ−トル)を歩行しても転
倒しなかった。
合には、被験者の老人特有の両足を引きずるような足の
運びが、著しくし減少することが観察された。
により、足の蹴り等の歩行時の基本動作の状態が変わる
ことが観察された。 〈実施例6〉被験者の後ろ姿全体のモアレ像が試作靴の
装着によりどのように変化するかを観察した。
骨の下を横に走るライン40が左斜めに傾いていて、腰
を横に横切るライン41も左斜めに傾いていて、身体中
央の縦軸42が左にずれた状態にある4才の女子であっ
た(図5の(A)参照)。
左半身のモアレ像が縦に長く伸びてつぶれた状態に現れ
ていた。
ると、約10程度で自然的に直立した起立状態に変化し
て、ライン40、ライン41及び両膝の後ろを通るライ
ン43が真横になることが観察された(図5の(B)参
照)。 〈実施例7〉被験者は、両肩甲骨の下を横に走るライン
44が少し左斜めに傾いていて、後ろ姿全体のモアレ像
が少し崩れた状態にある4才の女子であった(図5の
(C)参照)。
ると、約10程度で自然的に直立した起立状態に変化し
て、両肩甲骨が同じ高さの位置になって、後ろ姿全体の
モアレ像が左右対称の均一な状態なっていることが観察
された(図5の(D)参照)。
置に来ていることが観察された(図5の(D)参照)。 〈実施例8〉被験者は、身体中央の縦軸46が右足の内
側を通る位置にある30才の男子であった(図5の
(E)参照)。
ると、約15程度で、縦軸46が両足の真ん中に位置す
る状態になっていた(図5の(F)参照)。
が得られる。
肉系に自然的に適合して足及び人体全体を自然的に支持
する履物が得られる。
には、例えば、次のような具体的効果が得られる。
て起立するだけで、人体の骨格系全体が極く短時間内に
自然的かつ自律的に正常位置になり、人体の筋肉系もほ
ぐれた状態になる等の効果が得られる。
疲れることがなく、かつ、足が痛くなることがないとい
う効果が得られる。
ことにより、第一の本発明による効果に近い効果が得ら
れる。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】履物底面の先端と後端とを結んで縦に等分
する軸が直線若しくは直線に近い線になる直向性を備え
る形状に履物底面が形成されていて、しかも、足底を履
物底面に乗せた場合に、履物平面の先端と後端とを結ん
で縦に等分する直線若しくは直線に近い線の軸に対して
足の第3趾を通って足底面の中程を縦に等分する足底面
の軸が重なる形状に履物底面が形成されていること、を
特徴とする履物。 - 【請求項2】中敷平面の先端と後端とを結んで縦に等分
する軸が直線若しくは直線に近い線になる直向性を備え
る形状に中敷平面が形成されていて、しかも、足底を中
敷に乗せた場合に、中敷平面の先端と後端とを結んで縦
に等分する直線若しくは直線に近い線の軸に対して足の
第3趾を通って足底面の中程を縦に等分する足底面の軸
が重なる形状に中敷平面が形成されていること、を特徴
とする中敷。 - 【請求項3】前記履物が、靴であることを特徴とする請
求項1に記載の履物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7058269A JP3022238B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 履物及び中敷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7058269A JP3022238B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 履物及び中敷 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08224106A JPH08224106A (ja) | 1996-09-03 |
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