JP2002209317A - 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法 - Google Patents

下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法

Info

Publication number
JP2002209317A
JP2002209317A JP2001003086A JP2001003086A JP2002209317A JP 2002209317 A JP2002209317 A JP 2002209317A JP 2001003086 A JP2001003086 A JP 2001003086A JP 2001003086 A JP2001003086 A JP 2001003086A JP 2002209317 A JP2002209317 A JP 2002209317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication cable
sewer pipe
cable
communication
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001003086A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Oka
勝己 岡
Takahisa Higaki
隆久 檜垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKAYAMASHI KANKO SETSUBI KYODO KUMIAI
Original Assignee
OKAYAMASHI KANKO SETSUBI KYODO KUMIAI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OKAYAMASHI KANKO SETSUBI KYODO KUMIAI filed Critical OKAYAMASHI KANKO SETSUBI KYODO KUMIAI
Priority to JP2001003086A priority Critical patent/JP2002209317A/ja
Publication of JP2002209317A publication Critical patent/JP2002209317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に通信ケーブルを敷設可能にし、通信イ
ンフラとしての通信ケーブルの使用寿命を延長させる通
信ケーブルの敷設態様を開発する。 【解決手段】 下水管2に沿って延在する通信ケーブル
又はケーブルガイド10を担持するように、この通信ケー
ブル又はケーブルガイド10の下水管2内面に固着かつ硬
化させた固化剤9の成形物からなる通信ケーブルの通信
ケーブル敷設路1は、覆設カバー4を下水管2に挿入し
て下水管2内面に宛てがうことで中空経路を構成し、こ
の中空経路内に通信ケーブル又はケーブルガイド10を挿
通した状態で固化剤9を流し込み、下水管2内面に固着
かつ硬化した固化剤9により通信ケーブル又はケーブル
ガイド10を担持してこの通信ケーブル又はケーブルガイ
ド10を下水管内面に添設する手順で構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水管内に通信ケ
ーブル又は通信ケーブルを挿通するケーブルガイドを敷
設するための通信ケーブル敷設路と、この通信ケーブル
敷設路を構築する際に用いる通信ケーブル敷設路構築用
治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IT(情報技術)産業の発展に伴なう通信イ
ンフラに対する要望は、近年ますます強くなり、より高
速又は大容量の通信ケーブルの敷設が望まれている。例
えば、光ファイバケーブルの敷設は、こうした時代的要
望に従う。こうした通信ケーブルを敷設する場合、「共
同溝(電線共同溝、C.C.BOXとも呼ばれる)」を用いて地
中へ埋設する技術が多く見られるが、より迅速かつ安価
に通信線の敷設を図るため、最近では下水管内に光ファ
イバケーブルを敷設する技術が注目され始めている。
【0003】例えば、特開平10-110863号「光ファイバ
ケーブル通線用下水管」では、光ファイバケーブル通線
管単管部外面を連結して管軸方向に延びるブラケット部
と、下水管の頂部に穿設された保持ピン挿入孔とにわた
って保持ピンを挿入する構造を提示している。また、特
開平10-110868号「光ファイバケーブル通線用下水管」
には、開口部がくびれた断面形状を有する溝を下水管内
面管軸方向に設け、光ファイバケーブル通線管の外面に
根本部がくびれた断面形状を有する凸条を一体に設けて
おき、前記下水管内面の溝に通線管の凸条を係合するこ
とで、下水管内面に光ファイバケーブル通線管を支持す
る。
【0004】上記特開平10-110863号及び特開平10-1108
68号は、下水管自体に加工を要するもので、必ずしも汎
用的ではない。そこで、特開平10-110465号「下水管お
よび下水管内仕切り支持板部材」では、既成の下水管に
ケーブル収納機能を付加する下水管内仕切り支持板部材
を開発し、下水管内周面に沿って当接する支え側板部を
形成した支持板部材を下水管の管軸方向に挿着し、下水
管内を下水流下部とケーブル収納部とに分離形成する下
水管を提案している。
【0005】また、特開平11-198231号「光ファイバ敷
設対応更生工法、および同更生工事資材」には、下水管
に樋状カバー部材等を取り付けて光ファイバケーブルを
緩やかに覆った後、シールホースを下水管内周面及び前
記カバー部材に対して密着、固定する技術を、特開平11
-205934号「通信ケーブル挿通管路とその構成方法」に
は、通信ケーブルが挿通されている管路の中空部にイン
ナーチューブを挿通して、通信ケーブルを介在させて管
路内壁面に密着するように配設する技術を、それぞれ提
案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、いず
れも下水管内に別途管路を構成し、その管路に通信ケー
ブルを挿通する技術である。このため、下水管内の腐蝕
物質による通信ケーブルの経年劣化を抑制するには、
(a)管路を完全に密閉する、(b)通信ケーブル自体に耐腐
食性を加味する、又は(c)通信ケーブルをケーブルガイ
ド(例えば通信ケーブルより大径のパイプ)に通して挿通
する必要がある。現実問題として、管路を完全に密閉す
ることは難しい。例えば特開平11-205934号のようにイ
ンナーチューブ(機能的には(c)ケーブルガイドに相当)
を内挿すれば可能であるが、インナーチューブの内挿は
下水管を一時的に使用不可として内面を洗浄する等の手
間が必要となり、施工が面倒かつコスト高となりやす
い。
【0007】また、(b)通信ケーブルに耐腐食性を加味
したり、(c)ケーブルガイドに通信ケーブルを通す場合
でも、管路の密閉性が不十分であると、侵入した腐蝕物
質が管路内に残存すると管路自体を劣化させる虞れもあ
る。このように、下水管内の余剰空間に対して通信ケー
ブルを敷設するには、別途管路の敷設又は管路相当の通
信ケーブル支持構造が必要であるが、この管路等の構成
が通信インフラとしての通信ケーブルの使用寿命を左右
することにもなりかねなかった。そこで、容易に通信ケ
ーブルを敷設可能にし、通信インフラとしての通信ケー
ブルの使用寿命を延長させる通信ケーブルの敷設態様を
開発し、前記敷設態様を簡易に構築するための治具及び
通信ケーブル敷設方法について、検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、下水管内に通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
るケーブルガイドを敷設するための支持経路であって、
下水管に沿って延在する通信ケーブル又はケーブルガイ
ドを担持するように、この通信ケーブル又はケーブルガ
イドの下水管内面に固着かつ硬化させた固化剤の成形物
からなる通信ケーブルの通信ケーブル敷設路である。本
発明の通信ケーブル敷設路は、従来見られた管路とは異
なって中実の成形物からなり、通信ケーブル又はケーブ
ルガイドを直接担持する共に、下水管内面に固着してこ
の下水管内面に対して通信ケーブル又はケーブルガイド
を下水管内面に添設する。通信ケーブル又はケーブルガ
イドは完全に固化剤の成形物で覆うことができるため、
下水管内の腐蝕物質に曝される虞れが皆無となる利点が
ある。
【0009】上記通信ケーブル敷設路は、構築と同時に
通信ケーブル又はケーブルガイドの敷設を終えることが
できる。具体的には、下水管に沿って延在する通信ケー
ブル又はケーブルガイドを囲ってこの下水管内面に宛て
がう覆設カバーからなる通信ケーブル敷設路構築用治具
を用い、下水管内に通信ケーブル又は通信ケーブルを挿
通するケーブルガイドを敷設するに際し、覆設カバーを
下水管に挿入してこの下水管内面に宛てがうことで中空
経路を構成し、この中空経路内に通信ケーブル又はケー
ブルガイドを挿通した状態で固化剤を流し込み、下水管
内面に固着かつ硬化した固化剤により通信ケーブル又は
ケーブルガイドを担持してこの通信ケーブル又はケーブ
ルガイドを下水管内面に添設する通信ケーブル敷設方法
による。
【0010】覆設カバーは、固化剤を流し込む中空経路
を下水管内面に構成する。前記中空経路は一時的なもの
で、固化剤硬化後は取り外してもよいし、固化剤と一体
に下水管内に残してもよい。覆設カバーは、下水管内に
沿って通信ケーブル又はケーブルガイドを案内する役割
も果たす。敷設対象となる下水管全長にわたって一度に
覆設カバーを宛てがわなくても、一定長の覆設カバーを
順次宛てがい、宛てがった覆設カバーの範囲で通信ケー
ブル又はケーブルガイドを挿通して固化剤を流し込み、
通信ケーブル敷設路の構築及び通信ケーブル又はケーブ
ルガイドの添設してもよい。
【0011】覆設カバーは金属製又は樹脂製の断面箱形
の桶状部材として構成できるが、必ずしも直線状でない
下水管に対して一括施工することは難しい。また、下水
管内に順次覆設カバーを送っていく場合、この覆設カバ
ーの移動手段が必要となる。こうした覆設カバーを下水
管内に送り込む移動手段には、車輪付昇降台や昇降機能
付ロボットを例示できる。好ましくは、加圧媒体の注入
及び排出で膨張及び収縮する中空チューブの前記膨張及
び収縮によって昇降するチューブ外面と、このチューブ
外面に設けた一対の側面堰とからなる覆設カバーを通信
ケーブル敷設路構築用治具として用いるとよい。この場
合、下水管内に通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
るケーブルガイドを敷設するに際し、この中空チューブ
を収縮状態で下水管に挿入した後加圧媒体を注入して膨
張状態にし、覆設カバーをこの下水管内面に宛てがうこ
とで中空経路を構成し、この中空経路内に通信ケーブル
又はケーブルガイドを挿通した状態で固化剤を流し込
み、下水管内面に固着かつ硬化した固化剤により通信ケ
ーブル又はケーブルガイドを担持してこの通信ケーブル
又はケーブルガイドを下水管内面に添設する通信ケーブ
ル敷設方法を用いる。
【0012】中空チューブを膨張させる加圧媒体は自由
であるが、漏出時の安全性を考えれば空気又は水が好ま
しい。中空チューブ全体に加圧媒体を注入及び排出して
もよいが、例えば中空チューブ内の一定範囲に対しての
み加圧媒体を注入及び排出しても、覆設カバーを構成す
るチューブ外面は昇降可能である。覆設カバーを構成す
る側面堰は、(a)チューブ外面の突設位置における法線
方向又は(b)断面円形の中空チューブでは半径方向に向
けるとよく、加圧媒体を流入できる中空域でも、中実域
でもよい。この側面壁は、チューブ外面の一部を摘んで
襞を形成し、この襞下縁をシールすると、容易に形成で
きる。こうした側面堰及び中空チューブ外面を覆接カバ
ーとし、この覆接カバー及び下水管内面が形成する通信
ケーブル敷設路(=中空経路)の断面形状は、少なくとも
外周面が湾曲した略台形状(内周面は中空チューブの膨
張時チューブ外面形状に従う)となる。この側面堰を当
接させる位置関係により下水管内における通信ケーブル
敷設路の位置関係が決定するため、下水管内の下水の流
れを妨げないように、通常下水管の頂上部を挟むように
側面堰を下水管内面に当接させ、下水管頂上部に通信ケ
ーブル敷設路を構築することが望ましい。
【0013】通信ケーブル敷設路を順次構築していく場
合、通信ケーブル敷設路構築用治具を繰り返し使用する
ため、通信ケーブル敷設路構築用治具は固化剤と接着し
ないことが必要となる。通信ケーブル敷設路構築用治具
が固化剤に接着しない方法としては、(a)覆接カバー内
に施工の繰り返し数に合わせた薄い補助シートを積層し
ておき、通信ケーブル敷設路構築毎に前記補助シートの
みを残して通信ケーブル敷設構築用治具のみを送り出
す、(b)覆設カバー自体を固化剤に接着しない材質で構
成しておく(中空チューブの場合、必ずしも全体が前記
材質である必要はない)、等がある。施工を容易にする
観点から、後者(b)が好ましく、具体的には下水管が塩
化ビニル製である場合、覆設カバーはポリオレフィン
製、好ましくはポリエチレン製とし、固化剤はアクリル
系又は酢酸ビニル系接着剤とするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づい
て構築した通信ケーブル敷設路1の一例を表す下水管2
の一部破断斜視図、図2は中空チューブ3からなる通信
ケーブル敷設路構築用治具の一例を表す斜視図、図3は
同中空チューブ3の覆設カバー4を構成する側面壁5,
5の形成方法を説明する部分拡大断面図、図4〜図7は
中空チューブ3を用いて順次通信ケーブル敷設路1を構
築していく手順を表した図1相当一部破断斜視図であ
り、図4は未構築範囲に収縮状態にある中空チューブ3
を牽引してきた段階、図5は中空チューブ3に空気6を
注入して膨張させ、覆設カバー4を下水管内面7に宛て
がった段階、図6は覆設カバー4及び下水管内面7によ
って形成した中空経路8へ固化剤を流し込んだ段階、図
7は中空チューブ3から空気を排出して収縮させ、覆設
カバー4を下水管内面7から離隔させた段階をそれぞれ
表している。
【0015】図1に見られるように、本発明による通信
ケーブル敷設路1は、固化剤9によって担持された通信
ケーブル10を、固化剤9の下水管内面7に対する固着に
より下水管内面7に添設して構築する。通信ケーブル10
は、固化剤9によって覆われているので、下水や下水か
ら発生するガス等、酸化を招く要因に曝される虞れがな
い。一度構築した通信ケーブル敷設路1に対して新たに
通信ケーブル又はケーブルガイドを追加することはでき
ないが、図1に明らかなように、下水管内面7にはまだ
余裕があるので、残余の下水管内面7に対して追加的に
通信ケーブル敷設路1を構築すれば、通信回線の増強に
対応できる。
【0016】本例に用いる治具は、図2に見られるよう
に、覆設カバー4をチューブ外面11に構成したポリエチ
レン製中空チューブ3である。本例では、最も基本的な
形として、前後を半球体とした円筒形状であるが、姿勢
安定性を考慮して断面角形とした中空チューブであって
もよい。この中空チューブ3に対しては、前面の注入管
12から空気を注入、排出する。この注入管12は中空チュ
ーブ3を牽引する牽引ロープを兼ねている。
【0017】覆設カバー4は、チューブ外面11に設けた
一対の側面壁5,5と側面壁5,5に挟まれるチューブ外
面11とから構成する。側面壁5は、図3に見られるによ
うに、チューブ外面11を摘んで襞を作り、この襞の下縁
13を熱融着によりシールすることで形成している。こう
して形成した側面壁5は、中空チューブ3の中心から略
半径方向に突出するようになり、中空チューブ3膨張時
には適切に下水管内面に上縁14を当接させることができ
る。中空チューブ3膨張時における側面壁5,5の幅が
通信ケーブル敷設路の幅、同じくチューブ外面11と下水
管内面との間隔が通信ケーブル敷設路の厚みとなる。側
面壁5前縁付近には、固化剤(アクリル系又は酢酸ビニ
ル系接着剤)を覆設カバー4内(=中空経路)へ流し込む
ための導入管15,15を2本取り付けている(図2参照)。
【0018】次に、本例の中空チューブ3を用いた通信
ケーブル敷設路1の構築手順を説明する。まず、敷設対
象となる下水管2へ、収縮状態の中空チューブ3を挿入
する。そして、図4に見られるように、中空チューブ3
の長さを単位として、順次通信ケーブル敷設路1を構築
していくため、未構築範囲へと中空チューブ3を移動さ
せる。本例では、注入管12を牽引ロープとして順次中空
チューブ3を引きながら移動するが、逆に中空チューブ
3を押しながら移動してもよい。いずれにしても、既に
覆設カバー4内に通信ケーブル10が載った状態にある。
【0019】中空チューブ3が下水管2内の未構築範囲
へと移動したら、続いて図5に見られるように、注入管
12より空気6を注入し、中空チューブ3を膨張させて覆
設カバー4を上昇させる。そして、側面壁5,5が下水
管内面7に当接した状態を維持するように空気6の注入
を続行又は空気の排出を防止して、側面壁5,5及びチ
ューブ外面11(全体で覆設カバー4)と下水管内面7とか
らなる中空経路8を構成する。既に、通信ケーブル10は
覆設カバー4に載った状態にあったので、この中空経路
8には当然通信ケーブル10を挿通した状態にある。
【0020】中空経路8を構成した状態を保ちながら、
導入管15,15から固化剤9を流し込むと、図6に見られ
るように、通信ケーブル10を包むように中空経路8範囲
に固化剤9が充填されていく。このとき、チューブ外面
3に通信ケーブル10が当接した状態にあると、固化剤9
が硬化して通信ケーブル敷設路1が構築された時に、通
信ケーブル10が通信ケーブル敷設路1表面から露出する
こともあり得る。このため、固化剤9を流し込む際には
通信ケーブル10に緊張を与え、好ましくは下水管内面7
に通信ケーブル10を当接させるとよい。中空チューブ3
の膨張は、固化剤9が十分硬化するまで、少なくとも通
信ケーブル敷設路1の表面となる覆設カバー4に接する
部位が硬化するまで維持する。
【0021】固化剤9が十分に硬化したら、図7に見ら
れるように、注入管12から空気6を排出し、中空チュー
ブ3を収縮して覆設カバー4を降下させる。空気6は、
全部排出するのではなく、中空チューブ3が下水に対し
て浮く程度に残しておくと、中空チューブ3の牽引が容
易になる。通常、下水管2は塩化ビニル製で、中空チュ
ーブ3をポリエチレン製としておくと、固化剤9がアク
リル系又は酢酸ビニル系接着剤であれば、硬化してでき
た通信ケーブル敷設路1は、下水管内面7には固着する
ものの覆設カバー4には接着しないので、中空チューブ
3の収縮によって容易に覆設カバー4を離隔することが
できるわけである。敷設対象の下水管2に対しては、以
上の手順を繰り返すことで、全域に渡る通信ケーブル敷
設路1を構築できる。
【0022】
【発明の効果】本発明により、下水管に対して容易に通
信ケーブル又はケーブルガイドを敷設できるようにな
る。また、酸化による劣化の虞れがある下水管におい
て、通信ケーブルの保護が重要となるが、本発明では通
信ケーブルの敷設と同時に通信ケーブルを保護する構造
を有する通信ケーブル敷設路を構築できるので、通信ケ
ーブルの使用寿命を延長させることができる。しかも、
覆設カバー又は中空チューブを用いることで、比較的容
易に通信ケーブル敷設路を構築できるため、下水管内に
通信ケーブルを敷設する手間、労力及びコストを低減で
きる。こうして、通信インフラの拡充を助け、特に光フ
ァイバケーブルによる高速ネットワーク網の構築を促進
できる点が、本発明の最大の効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構築した通信ケーブル敷設路
の一例を表す下水管の一部破断斜視図である。
【図2】は中空チューブからなる通信ケーブル敷設路構
築用治具の一例を表す斜視図である。
【図3】同中空チューブの覆設カバーを構成する側面壁
の形成方法を説明する部分拡大断面図である。
【図4】未構築範囲に収縮状態にある中空チューブを牽
引してきた段階を表した図1相当一部破断斜視図であ
る。
【図5】中空チューブに空気を注入して膨張させ、覆設
カバーを下水管内面に宛てがった段階を表した図1相当
一部破断斜視図である。
【図6】覆設カバー及び下水管内面によって形成した中
空経路へ固化剤を流し込んだ段階を表した図1相当一部
破断斜視図である。
【図7】中空チューブから空気を排出して収縮させ、覆
設カバーを下水管内面から離隔させた段階を表した図1
相当一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 通信ケーブル敷設路 2 下水管 3 中空チューブ 4 覆設カバー 5 側面壁 6 空気 7 下水管内面 9 固化剤 10 通信ケーブル 11 チューブ外面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
    るケーブルガイドを下水管内に敷設するための支持経路
    であって、下水管に沿って延在する通信ケーブル又はケ
    ーブルガイドを担持するように、該通信ケーブル又はケ
    ーブルガイドの下水管内面に固着かつ硬化させた固化剤
    の成形物からなる通信ケーブルの通信ケーブル敷設路。
  2. 【請求項2】 通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
    るケーブルガイドを下水管内に敷設するための支持経路
    を構築する際に用いる治具であって、下水管に沿って延
    在する通信ケーブル又はケーブルガイドを囲って該下水
    管内面に宛てがう覆設カバーからなる通信ケーブル敷設
    路構築用治具。
  3. 【請求項3】 覆設カバーは、加圧媒体の注入及び排出
    で膨張及び収縮する中空チューブの前記膨張及び収縮に
    よって昇降するチューブ外面と、該チューブ外面に設け
    た一対の側面堰とからなる請求項2記載の通信ケーブル
    敷設路構築用治具。
  4. 【請求項4】 通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
    るケーブルガイドを下水管内に敷設するに際し、覆設カ
    バーを通信ケーブル敷設路構築用治具として、該覆設カ
    バーを下水管に挿入して該下水管内面に宛てがうことで
    中空経路を構成し、該中空経路内に通信ケーブル又はケ
    ーブルガイドを挿通した状態で固化剤を流し込み、下水
    管内面に固着かつ硬化した固化剤により通信ケーブル又
    はケーブルガイドを担持して該通信ケーブル又はケーブ
    ルガイドを下水管内面に添設する通信ケーブル敷設方
    法。
  5. 【請求項5】 通信ケーブル又は通信ケーブルを挿通す
    るケーブルガイドを下水管内に敷設するに際し、チュー
    ブ外面に側面壁を設け、加圧媒体の注入及び排出による
    膨張及び収縮によって昇降するチューブ外面に一対の側
    面堰を設けて覆設カバーを構成する中空チューブを通信
    ケーブル敷設路構築用治具として、該中空チューブを収
    縮状態で下水管に挿入した後加圧媒体を注入して膨張状
    態にし、覆設カバーを該下水管内面に宛てがうことで中
    空経路を構成し、該中空経路内に通信ケーブル又はケー
    ブルガイドを挿通した状態で固化剤を流し込み、下水管
    内面に固着かつ硬化した固化剤により通信ケーブル又は
    ケーブルガイドを担持して該通信ケーブル又はケーブル
    ガイドを下水管内面に添設する通信ケーブル敷設方法。
  6. 【請求項6】 下水管が塩化ビニル製、覆設カバーはポ
    リエチレン製、そして固化剤がアクリル系又は酢酸ビニ
    ル系接着剤である請求項4又は5記載の通信ケーブル敷
    設方法。
JP2001003086A 2001-01-10 2001-01-10 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法 Pending JP2002209317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003086A JP2002209317A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003086A JP2002209317A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002209317A true JP2002209317A (ja) 2002-07-26

Family

ID=18871485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001003086A Pending JP2002209317A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002209317A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101813217A (zh) * 2010-04-27 2010-08-25 中国人民解放军总后勤部油料研究所 一种软质输液管及其制备方法
CN115189284A (zh) * 2022-08-18 2022-10-14 上海外高桥造船有限公司 电缆敷设方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101813217A (zh) * 2010-04-27 2010-08-25 中国人民解放军总后勤部油料研究所 一种软质输液管及其制备方法
CN115189284A (zh) * 2022-08-18 2022-10-14 上海外高桥造船有限公司 电缆敷设方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2762070B2 (ja) 地下埋設管の更生方法
US6572306B2 (en) Method of laying data cables and the like in underground pipes and pipe-cable combinations
AU754412B2 (en) Method for securing cables in duct or pipe systems
KR20090081011A (ko) 벽의 개구부를 통해 적어도 하나의 케이블이나 관 등을 통과시키는 내화시스템 및 그 방법
US6604549B2 (en) Device for fixing a tubular element in an inaccessible cavity
US6463960B1 (en) Secondary conduit for transmission carriers
US20010010781A1 (en) Method of laying data cables and the like in underground pipes and pipe-cable combinations
JP2002209317A (ja) 下水管内の通信ケーブル敷設路と通信ケーブル敷設路構築用治具及びこれを用いた通信ケーブル敷設方法
JP2001136645A (ja) ケーブル保護管用止水栓及びその止水方法
JP2007285317A (ja) 管体
US20210285590A1 (en) Methods, systems, and apparatus for providing access for telecommunication cables in utility piping
JP3422245B2 (ja) 光ファイバー敷設対応更生工法
JPH02203302A (ja) 光ケーブル布設工法
EP1391973B1 (en) Conduit glue bag, conduit glue strips and methods for installing cable in sewer pipe
US6584254B2 (en) Method for securing cables in duct or pipe system
JP2001108183A (ja) 既設管きょの内面補修工法およびそれに使用するセグメントのリング組立兼搬送装置
JP2755801B2 (ja) 配管内の支保工による補修工法
JP3498809B2 (ja) ケーブル敷設管の形成方法
JP2008312295A (ja) 通信ケーブル用鞘管とハンドホール側壁との接続構造
JPH06257109A (ja) 既設コンクリート桁橋の連結工法
JPH08214433A (ja) 凍結対策用地下ケーブルの布設方法および地下ケーブル設備
JP2001263535A (ja) 埋設管の更生方法および更生用テーパ管
JP2003117999A (ja) リブパイプの補修方法
JPH11131573A (ja) 供用中の下水管路の更正方法
JP2003278947A (ja) 管の敷設装置、敷設システムおよび敷設工法