JP2002207823A - 診療支援装置、及び医療文書用データの供給方法 - Google Patents

診療支援装置、及び医療文書用データの供給方法

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JP2002207823A
JP2002207823A JP2001001961A JP2001001961A JP2002207823A JP 2002207823 A JP2002207823 A JP 2002207823A JP 2001001961 A JP2001001961 A JP 2001001961A JP 2001001961 A JP2001001961 A JP 2001001961A JP 2002207823 A JP2002207823 A JP 2002207823A
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Atsushi Furukawa
淳 古川
Masatoshi Nonogaki
正敏 野々垣
Akiko Inami
晶子 居波
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多量で雑多な診療情報の中から目的の文
書に必要な診療情報のみを的確に抽出する作業を自動化
して、文書作成業務を効率化・省力化する。 【解決手段】 操作入力に応じて文書名を選択する手段
(S11)と、操作入力に応じて適用対象の患者又は患
者範囲を決める手段(S11)と、診療情報の抽出条件
を文書名毎に記憶している手段と、決定された適用対象
と選択された文書名の抽出条件とによって特定される診
療情報を電子カルテの記憶手段から抽出する手段(S1
5)と、抽出された診療情報を選択された文書名の文書
へ出力する手段(S25)とを有する診療支援装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診療情報を電子化
して所定の記憶手段に記録する電子カルテ機能を備えた
診療支援装置に関し、詳しくは、所望の文書中に電子カ
ルテの記録情報を取り入れることで、該所望の文書の作
成を支援する装置に関する。また、本発明は、医療文書
用データの供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療機関では、入院時要約、退院時要
約、紹介状、学会への報告書、保健所への報告書等の文
書を作成する業務が行われる。入院時要約とは、入院前
の外来での病状の推移、投薬、処置、検査結果等の各種
の診療情報を、病棟の担当医が短時間で把握できるよう
に要約した文書である。退院時要約とは、病棟での病状
の推移、投薬、処置、検査結果等の各種の診療情報を、
外来の担当医が短時間で把握できるように要約した文書
である。紹介状とは、他の医療機関(例:大学病院等)
へ患者を移す際に発行される文書であり、元の医療機関
での病状の推移、投薬、処置、検査結果等の各種の診療
情報を、紹介先医療機関の担当医が短時間で把握できる
ように要約した文書である。学会への報告書とは、学会
発表等のために、研究対象の疾患の患者又は患者群の病
状の推移や治療効果等の各種の診療情報を、短時間で多
数の聴衆が理解できるように要約した文書である。ま
た、保健所への報告書としては、例えば、伝染病や大規
模な食中毒等が発生した時に、来院患者の中で該当する
症状を示す患者の人数や症状の程度等を調べて、その拡
がりや程度等の全体像を短時間で把握できるように要約
した文書がある。これらの文書は何れも定型的であるた
め、入力用テンプレートを備えたり、患者氏名等の自動
入力機能を備えることで、文書の作成作業を支援するよ
うにしたソフトウエアも提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の各文書は、比較
的長期間に渡って蓄積された多種多量で雑多な診療情報
や、多数の患者から収集される多種多量で雑多な診療情
報の中から、目的の文書にとって必要な診療情報のみを
抜き出して、患者の病状や伝染病の全体像等を的確に把
握できるように再構成されるものである。抽出の母集団
となる診療情報が多種多量で雑多であるという事情に加
えて、必要な診療情報が目的の文書毎に異なるという事
情があるため、上述の各文書の作成作業の大部分は、多
種多量で雑多な診療情報の中から目的の文書に必要な診
療情報のみを的確に抽出する作業に費やされることにな
る。したがって、前述の入力用テンプレートや患者氏名
等の自動入力機能は、文書作成作業全体から見ると、省
力化に寄与するところは大きくなく、このため、文書の
作成作業に依然として大きな労力を割かなければなら
ず、医療機関内での業務の効率化の妨げとなっている。
【0004】上述の各文書の作成作業の効率化を図り、
医療機関内での業務の省力化を達成するためには、多種
多量で雑多な診療情報の中から、目的の文書にとって必
要な診療情報のみを的確に抽出する作業を、自動化する
ことが必要である。本発明は、この作業を自動化して、
上述の文書作成業務の効率化・省力化を達成することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、診療
情報を電子化して所定の記憶手段に記録する電子カルテ
機能を備えた診療支援装置であって、操作入力に応じて
文書名を選択する文書名選択手段と、操作入力に応じて
適用対象の患者又は患者範囲を決める対象決定手段と、
診療情報の抽出条件を文書名毎に記憶している条件記憶
手段と、決定された適用対象と選択された文書名の抽出
条件とによって特定される診療情報を電子カルテの記憶
手段から抽出する診療情報抽出手段と、抽出された診療
情報を選択された文書名の文書へ出力する出力手段と、
を有することを特徴とする診療支援装置である。
【0006】診療情報:診療情報とは、例えば、主訴、
喫煙や飲酒等の各種の生活習慣、体温や血圧や脈拍等の
客観的データ、所見、家族歴のような基礎的データ、投
薬や処置等の治療行為、血液検査やX線検査等の各種の
検査結果、診断病名等である。なお、これらは例示であ
り、これら以外の診療情報や、これらの上位又は下位概
念の診療情報等、種々の診療情報がある。
【0007】文書名選択手段:文書名は、例えば、一覧
表示される中から選択される。一覧表示される文書名
は、ログイン者(作成者)が誰であるかに応じて決めら
れる。例えば、医師がログインした場合であれば、医師
が作成権限を持つ文書(例:紹介状等)の文書名が一覧
表示される。各文書名にはそれぞれ抽出条件が対応付け
られている。文書の種別を決め又は性格を特徴付ける要
素としては、文書名以外に、受領者と患者属性がある。
受領者とは、作成した文書の提出先(例:紹介先の医療
機関,提出先の保健所や学会等)のことである。患者属
性とは、例えば、70才未満患者用の入院時要約や、高
脂血症患者用の紹介状等のように、当該文書名での作成
文書が扱い得る対象を示す。例えば、腎臓病患者の紹介
状を作成する際に、高脂血症患者用の紹介状という文書
名を選択することは妥当ではない。要素としては、出力
様式のように、文書の体裁を決める要素もある。
【0008】文書名の一覧表示は、作成者・受領者・患
者属性・出力様式という情報を持つ文書名(下位概念の
文書名)を表示することで行ってもよい。また、この構
成に代えて、受領者/患者属性/出力様式の何れか1つ
以上の情報を欠く文書名(上位概念の文書名)を一覧表
示し、その中から選択された文書名(上位概念の文書
名)に含まれる所望の文書名(下位概念の文書名)を、
対話形式での情報(受領者/患者属性/出力様式)入力
により選択するようにしてもよい。例えば、一覧表示し
た文書名(上位概念の文書名)の中から『紹介状』とい
う文書名(上位概念の文書名)が選択されると、受領者
と患者属性と出力様式を入力するように促し、これに応
じて、例えば、『A病院』『高脂血症』『紹介状書式
3』という情報がユーザにより入力されると、A病院宛
ての高脂血症患者用の紹介状を紹介状書式3で出力する
ためのデータを持つ文書名(下位概念の文書名)である
『A病院用・高脂血症患者用・紹介状書式3の紹介状』
が選択されるように、文書名選択手段を構成してもよ
い。上位概念の文書名としては、例えば、入院時要約、
退院時要約、紹介状、学会への報告書、保健所への提出
書、等を挙げることができる。下位概念の文書名は、こ
れら上位概念の文書名に、受領者/患者属性/出力様式
を特定する具体データを付加したものである。
【0009】なお、受領者/患者属性/出力様式の各情
報の入力に関しても、それぞれの候補を一覧表示して、
その中から所望の情報を選択させる構成を、適宜に採用
してよいことは勿論である。
【0010】対象決定手段:適用対象の患者又は患者範
囲とは、目的の文書に記載される診療情報の収集範囲の
ことである。即ち、抽出される診療情報の母集団をい
う。例えば、目的の文書がB患者用の紹介状やB患者用
の入院時要約等であれば、B患者の診療情報が母集団と
なる。また、目的の文書がC地域の食中毒調査報告書で
あれば、C地域に居住又は勤務する患者の診療情報が母
集団となる。なお、食中毒の場合は、患者範囲以外に当
該食中毒に特有の症状を抽出条件として採用することが
必要になり、これも、患者範囲を決める要素の一つとし
て機能するが、これは、抽出条件に含まれる要素であ
る。患者範囲(母集団)を決める要素は目的の文書に応
じて決まり、居住地等以外に、例えば、年齢、性別、職
業、家族、病名等が有る。
【0011】条件記憶手段:各文書名が持つ抽出条件と
しては、第一に、診療情報の種別を示す診療情報項目が
あり(請求項2参照)、採用する診療情報項目が各文書
名毎に各々決められている。例えば、図4に示す『入院
時要約(70才未満患者用)』という文書名では、項目
IDが2,7,3,1,6の各診療情報項目が採用され
ている。各診療情報項目は、必要に応じて期間(全期間
/最近一ヵ月/退院後等)を適用する処理や、検索条件
(初診時/最新/最新の初診時/最大/最小/頭痛や嘔
吐等の特定の文字列等)を用いて検索する処理を持つ
(請求項2参照)。さらに、必要に応じて加工(グラフ
化/平均等)する処理を持つ(請求項3参照)。診療情
報の加工処理には演算が必要であるため、加工処理を持
つ場合は、該加工処理には演算式(演算規則)が関連付
けられている。
【0012】また、各診療情報項目は、日時データを挿
入するか否かを決められているとともに、日時データの
挿入処理を行う場合は、年・月・日・時・分の何れ(何
れから何れまで)を挿入するかも決められている。この
処理で挿入される日時データは、目的の文書内の対応箇
所に付記される。また、各診療情報項目は、当該項目に
関連して抽出され必要に応じて加工された診療情報をカ
ルテに挿入する(転記する)か否かも決められており、
カルテへの挿入処理を行う場合には、抽出した診療情報
又は抽出後に加工処理した診療情報は、目的の文書への
出力と併せてカルテの対応箇所への転記も行われる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に於いて、前
記抽出条件が、文書名に対応付けて採用された診療情報
項目と、該診療情報項目に属する診療情報についての処
理とを有することを特徴とする診療支援装置である。請
求項3の発明は、請求項2に於いて、前記診療情報につ
いての処理が、診療情報の抽出範囲の期間を決める処
理、及び/又は、検索条件を用いて検索する処理、及び
/又は、数値データを含む診療情報を加工する処理、及
び/又は、日時データを付加する処理である、ことを特
徴とする診療支援装置である。請求項4の発明は、請求
項2又は請求項3に於いて、診療情報処理用の演算規則
を持つ抽出条件を用いて抽出された診療情報については
該演算規則を用いて加工処理した診療情報を、前記出力
手段が出力する、ことを特徴とする診療支援装置であ
る。検査結果等の数値データの場合には、加工処理が行
われ得る。加工処理としては、例えば、平均値や中央値
を求める演算、或いはグラフ化等を挙げることができ
る。また、標準偏差や分散等を挙げることもできる。こ
れらの加工処理には必要な数式(演算手順)が関連付け
て記憶されている。
【0014】請求項5の発明は、請求項4に於いて、さ
らに診療情報項目に対応付けられているデータ記入領域
を持つ出力様式を文書名毎に記憶している様式記憶手段
を有し、抽出された診療情報及び/又は抽出後に処理さ
れた診療情報を、選択された文書名の出力様式内の対応
するデータ記入領域に、前記出力手段が貼り付けること
を特徴とする診療支援装置である。出力様式は文書名毎
(下位概念の文書名毎)に決めることとする。つまり、
出力様式のみが異なり、他は全て同じであっても、異な
る文書名(下位概念の文書名)として扱うこととする。
例えば、文書名(上位概念の文書名)が『70才未満患
者用入院時要約』である場合、該文書名は、入院時要約
書式1,入院時要約書式2,,,のように複数種類の出
力様式を持ち得る。このままでは、文書名を選択したと
しても出力様式を一義的に確定することはできず、目的
の文書の作成に支障が生ずる。このため、請求項5で
は、例えば、『70才未満患者用入院時要約1』のよう
に、出力様式毎に文書名を割り当てることとする。な
お、このような構成に代えて、文書名には複数種類の出
力様式を割り当てることを許容しておき、データ出力に
際して、対話形式で何れか1つの出力様式を選択させる
ように構成してもよい。
【0015】請求項6の発明は、請求項2〜請求項5の
何れかに於いて、診療情報をカルテに転記する処理を持
つ抽出条件を用いて抽出された診療情報については、抽
出された診療情報及び/又は抽出後に処理された診療情
報を、前記出力手段が電子カルテの記憶手段に記録する
ことを特徴とする診療支援装置である。請求項7の発明
は、操作入力に応じて文書名を選択するとともに適用対
象の患者又は患者範囲を決め、該選択した文書名と決定
した患者又は患者範囲を用いて電子カルテに記録されて
いる診療情報を囲い込み、その中から所定の抽出条件を
満たす診療情報を抽出して、前記選択した文書名の文書
に貼り付けることを特徴とする、医療文書用データの供
給方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は実施の形態の診療支援装置
の構成を示すブロック図、図2は診療情報項目テーブル
の一部を例示する説明図、図3上段は診療情報テーブル
の一部を例示する説明図、図3下段はカルテテーブルの
一部を例示する説明図、図4は70才未満患者用の入院
時要約1の抽出条件を例示する説明図、図5は高脂血症
患者用の紹介状3の抽出条件を例示する説明図、図6は
図5の抽出条件を用いて作成された文書(紹介状)を例
示する説明図、図7は高脂血症の調査報告書の抽出条件
を例示する説明図、図8は図7の抽出条件を用いて作成
された文書(報告書)を例示する説明図、図9は文書作
成支援機能を実現する手順の一例を示すフローチャート
である。
【0017】図1に示す診療支援装置は電子カルテ機能
と文書作成支援機能を少なくとも有しており、装置全体
の制御を司るCPU11、CPU11での処理に必要な
手順等が記憶されているROM12、装置内の演算結果
や外部からの入力データが記憶されるRAM13、キー
ボードやマウス等により構成される入力装置14、演算
結果や入力された内容を表示するための表示装置15、
演算結果や入力された内容を印刷するための印刷装置1
6、各種のアプリケーションソフトウェア(例:文書作
成支援機能を実現するソフトウェア,電子カルテ機能を
実現するソフトウエア等)や、その動作に必要な各種の
データ(例:図2〜図3に示す各テーブル,図4,5,
7に示す各抽出条件のファイル等)が記録されていると
ともに新たに入力された診療情報や、新たに作成された
抽出条件等が記録される外部記憶装置(ハードディスク
等)17を備える。
【0018】診療情報項目テーブル(図2)には、各診
療情報項目毎に、その分類名、項目名、詳細項目名、
型、及び、単位が定義されている。診療情報テーブル
(図3上段)には、診察時等に入力された診療情報の最
小構成毎に、該最小構成が属するカルテのカルテID、
該最小構成が定義される診療情報項目の項目ID、該最
小構成の記録日時(年月日時分)、及び、該最小構成の
入力値(文字列/数値)が記録されており、且つ、新た
に記録される。カルテテーブル(図3下段)には、各診
察時に作成されるカルテ毎に、該カルテの対象である患
者の患者ID、該カルテに対応する診察の受診日時(年
月日時分)、及び、来院区分が記録されており、且つ、
新たに記録される。
【0019】文書名毎に対応付けられている抽出条件
(図4,5,7)には、当該抽出条件で採用されている
診療情報項目の項目ID(図2参照)が記録されてお
り、各診療情報項目の項目IDには、表示名称(診療情
報項目の項目名が用いられている場合と、平易な名称が
新たに付けられている場合がある)、期間(当該診療情
報項目に該当する診療情報の中で抽出対象たり得る診療
情報の受診日時が属する期間)、条件(当該診療情報項
目に該当し上記期間に受診日時が属する診療情報の中か
ら抽出対象とすべき診療情報を絞り込む条件)、結果
(抽出した診療情報に平均値演算やグラフ化等の加工を
施す場合の加工種別)、日時挿入(抽出した診療情報に
日時を付記するか否か及び付記する場合の付記範囲(年
月日時分の何れを付記するかの範囲))、及び、カルテ
挿入(抽出し必要に応じて加工した診療情報をカルテに
記録するか否か)が、対応付けて記録されている。
【0020】以下、本実施の形態の診療支援装置が持つ
文書作成支援機能を、図9のフローチャートに即して説
明する。ここで、文書作成支援機能とは、多種多量で雑
多な診療情報の中から目的の文書に適合するデータを抽
出して、該目的の文書内の対応する箇所に貼り付ける機
能である。なお、以下の説明では、まず、上位概念の文
書名(先述の『文書名選択手段:』の項参照)を一覧表
示し、その中から何れかの文書名(上位概念の文書名)
が選択されると、対話形式の画面表示を用いてユーザに
必要な情報(受領者・対象患者又はその範囲・患者属性
・出力様式)を入力させ、該入力された情報を用いて文
書名(下位概念の文書名)を特定して該文書名(下位概
念の文書名)に対応する抽出条件を取得し、該抽出条件
を用いて診療情報ファイルから適合する診療情報を抽出
して張り付ける手順を説明しているが、本発明はかかる
手順に限定されず、例えば、下位概念の文書名を最初に
一覧表示することにより、受領者・対象患者又はその範
囲・患者属性・出力様式の入力を省略するように構成す
ることもできる。
【0021】文書作成支援機能を起動すると、まず、ユ
ーザ(ログインしたユーザ)が作成権限を持つ文書名
(上位概念の文書名)が検索されて、選択可能に一覧表
示される(S01)。例えば、医師がログインした場合
であれば、医師が作成権限を持つ文書名(他の医療期間
への紹介状等)が候補表示される。
【0022】候補表示されている中から何れかの文書名
(上位概念の文書名)が選択されると(S03で選
択)、必要な情報(受領者・対象患者又はその範囲・患
者属性・出力様式)入力をユーザに促す画面が表示され
る(S11)。これに応答してユーザが必要な情報を入
力すると(S13でYES)、下位概念の文書名が確定
されて、該下位概念の文書名に対応する抽出条件が取得
される(S15)。
【0023】例えば、ステップS01の表示に応答して
『紹介状』を選択入力し、ステップS11の表示に応答
して『受領者「A病院a医師」,対象患者「B患者」,
患者属性「糖尿病」,出力様式「紹介状書式1」』を入
力又は選択入力すると、『糖尿病患者用紹介状1』とい
う文書名が選択されて、該文書名に対応する抽出条件が
取得される。また、該文書の宛先には『A病院a医師』
が記入され、且つ、該文書の患者欄には『B患者』が記
入される。
【0024】ステップS21〜S29では、上記のよう
に取得された抽出条件が持つ最初の診療情報項目(図4
の例では『項目ID=2』の『喫煙歴』)から順に、当
該診療情報項目が指す診療情報が電子カルテの診療情報
ファイルから抽出され(S23)、さらに、『結果』項
目の指定に応じて加工されて、上記のように選択された
文書内の対応箇所に貼り付けられる(S25)。さら
に、カルテ挿入が指定されている場合は(S27でYE
S)、カルテへの転記が行われる(S29)。取得した
抽出条件が持つ全ての診療情報項目についてステップS
23〜S29の処理が終了すると(S21でNO)、本
文書作成支援手順が終了する。
【0025】実施の形態の診療支援装置の文書作成支援
機能で利用され得る文書名の例と該文書名に対応する抽
出条件の例、及び、該抽出条件を用いて作成された文書
の例を、図5と図6、及び、図7と図8に、それぞれ示
す。図5と図6は高脂血症患者用紹介状3の例、図7と
図8は高脂血症の調査報告書の例である。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明では、操作入力に応じて
文書名を選択する手段と、操作入力に応じて適用対象の
患者又は患者範囲を決める手段と、診療情報の抽出条件
を文書名毎に記憶している手段と、決定された適用対象
と選択された文書名の抽出条件とによって特定される診
療情報を電子カルテの記憶手段から抽出する手段と、抽
出された診療情報を選択された文書名の文書へ出力する
手段とを有するため、多種多量で雑多な診療情報の中か
ら目的の文書にとって必要な診療情報のみを的確に抽出
する作業を自動化でき、これにより、文書作成業務の効
率化・省力化を達成することができる。
【0027】請求項2の発明では、請求項1の抽出条件
を、文書名に対応付けて採用された診療情報項目と、該
診療情報項目に属する診療情報についての処理とを有す
るものと規定しており、本発明の機能(医療文書作成の
支援機能)を備えた診療支援装置を構成する際の具体的
な指針を与えることができる。請求項3の発明では、請
求項2の診療情報についての処理が、診療情報の抽出範
囲の期間を決める処理、及び/又は、検索条件を用いて
検索する処理、及び/又は、数値データを含む診療情報
を加工する処理、及び/又は、日時データを付加する処
理であると規定しており、本発明の機能(医療文書作成
の支援機能)を備えた診療支援装置を構成する際の更に
具体的な指針を与えることができる。請求項4の発明で
は、診療情報処理用の演算規則を持つ抽出条件を用いて
抽出された診療情報については、該演算規則を用いて加
工処理した診療情報が出力されるため、文書の受領者が
更に容易に全体像を把握することができる。請求項5の
発明では、診療情報項目に対応付けられているデータ記
入領域を持つ出力様式が文書名毎に記憶されており、抽
出された診療情報及び/又は抽出後に処理された診療情
報が選択された文書名の出力様式内の対応するデータ記
入領域に貼り付けられるため、所望の文書内の所望の位
置へのデータ記入を更に自動化することができる。請求
項6の発明では、診療情報をカルテに転記する処理を持
つ抽出条件を用いて抽出された診療情報については、抽
出された診療情報及び/又は抽出後に処理された診療情
報が電子カルテの記憶手段に記録されるため、文書の作
成に際して抽出した有用な情報や、必要に応じて加工し
た有用な情報を、カルテに還元して再利用することがで
きる。
【0028】請求項7の発明では、操作入力に応じて文
書名を選択し、適用対象の患者又は患者範囲を決め、選
択した文書名と決定した患者又は患者範囲を用いて電子
カルテに記録されている診療情報を囲い込み、その中か
ら所定の抽出条件を満たす診療情報を抽出して選択した
文書名の文書に貼り付けるという手順を提供することが
でき、多種多量で雑多な診療情報の中から目的の文書に
必要な診療情報のみを的確に抽出する作業を自動化でき
るため、文書作成業務の効率化・省力化を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の診療支援装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】診療情報項目テーブルの一部を例示する説明
図。
【図3】診療情報テーブルの一部を例示する説明図(上
段)と、カルテテーブルの一部を例示する説明図(下
段)。
【図4】70才未満患者用の入院時要約1の抽出条件を
例示する説明図。
【図5】高脂血症患者用の紹介状3の抽出条件を例示す
る説明図。
【図6】図5の抽出条件を用いて作成された文書(紹介
状)を例示する説明図。
【図7】高脂血症の調査報告書の抽出条件を例示する説
明図。
【図8】図7の抽出条件を用いて作成された文書(報告
書)を例示する説明図。
【図9】文書作成支援機能を実現する手順の一例を示す
フローチャート。
【符号の説明】
17 補助記憶装置(ハードディスク)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診療情報を電子化して所定の記憶手段に
    記録する電子カルテ機能を備えた診療支援装置であっ
    て、 操作入力に応じて文書名を選択する文書名選択手段と、 操作入力に応じて適用対象の患者又は患者範囲を決める
    対象決定手段と、 診療情報の抽出条件を文書名毎に記憶している条件記憶
    手段と、 決定された適用対象と選択された文書名の抽出条件とに
    よって特定される診療情報を電子カルテの記憶手段から
    抽出する診療情報抽出手段と、 抽出された診療情報を選択された文書名の文書へ出力す
    る出力手段と、 を有することを特徴とする診療支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、前記抽出条件は、文
    書名に対応付けて採用された診療情報項目と、該診療情
    報項目に属する診療情報についての処理と、を有する、 ことを特徴とする診療支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に於いて、前記診療情報につい
    ての処理は、診療情報の抽出範囲の期間を決める処理、
    及び/又は、検索条件を用いて検索する処理、及び/又
    は、数値データを含む診療情報を加工する処理、及び/
    又は、日時データを付加する処理である、 ことを特徴とする診療支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に於いて、 前記出力手段は、診療情報処理用の演算規則を持つ抽出
    条件を用いて抽出された診療情報については該演算規則
    を用いて処理した診療情報を出力する、 ことを特徴とする診療支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、 さらに、診療情報項目に対応付けられているデータ記入
    領域を持つ出力様式を文書名毎に記憶している様式記憶
    手段を有し、 前記出力手段は、抽出された診療情報及び/又は抽出後
    に処理された診療情報を、選択された文書名の出力様式
    内の対応するデータ記入領域に貼り付ける、 ことを特徴とする診療支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5の何れかに於いて、 前記出力手段は、診療情報をカルテに転記する処理を持
    つ抽出条件を用いて抽出された診療情報については、抽
    出された診療情報及び/又は抽出後に処理された診療情
    報を電子カルテの記憶手段に記録する、 ことを特徴とする診療支援装置。
  7. 【請求項7】 操作入力に応じて文書名を選択するとと
    もに適用対象の患者又は患者範囲を決め、該選択した文
    書名と決定した患者又は患者範囲を用いて電子カルテに
    記録されている診療情報を囲い込み、その中から所定の
    抽出条件を満たす診療情報を抽出して、前記選択した文
    書名の文書に貼り付けることを特徴とする、医療文書用
    データの供給方法。
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