JP2002207626A - 情報記憶媒体のデータ管理方法 - Google Patents

情報記憶媒体のデータ管理方法

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JP2002207626A
JP2002207626A JP2001003306A JP2001003306A JP2002207626A JP 2002207626 A JP2002207626 A JP 2002207626A JP 2001003306 A JP2001003306 A JP 2001003306A JP 2001003306 A JP2001003306 A JP 2001003306A JP 2002207626 A JP2002207626 A JP 2002207626A
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JP2001003306A
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Takuji Maeda
卓治 前田
Shinji Inoue
信治 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記憶媒体160に記録されたデータの整
合性確認、修復を行う場合に作成される情報を格納する
領域を情報記憶媒体160内に確保することにより、ワ
ークメモリ120など一時記憶の小さな装置において、
データ整合性確認、修復が可能となる方法を提供する。 【解決手段】 一時記憶の代替領域として、データ領域
に存在する空き領域、管理データ領域内の使用可能領
域、2重化FATテーブルの片方を使用する。一時記憶
の代替領域として、情報記憶媒体の代替領域を使用す
る。これらにより、ワークメモリ120など一時記憶の
小さな装置において、データ整合性確認、修復が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記憶媒体のデ
ータ管理方法に関し、また、当該情報記憶媒体に記録さ
れたデータの整合性確認、修復処理機能を有する当該記
憶媒体へのアクセス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記憶媒体の記憶領域は、セク
タと呼ばれるアクセス単位に分割され、セクタの集合で
あるクラスタと呼ばれるブロックによりデータの管理が
行われる。このデータ管理において、情報記憶媒体には
1つ以上のクラスタをファイルとして管理し、各ファイ
ル間の位置関係をディレクトリを用いて管理するファイ
ルシステムが用いられる。ファイルシステムは、情報記
憶媒体の記憶領域を管理するものであり、同じファイル
システムを搭載した機器間でのデータ互換を可能とす
る。記憶領域の先頭には、記憶領域の容量や、セクタサ
イズ、クラスタサイズ等の記憶領域全体の構成に関する
情報を格納する管理データ領域が存在する。
【0003】図2を用いて、FATファイルシステムの
例を説明する。PCで一般に用いられているFATファ
イルシステムの場合、記憶領域全体の容量や、記憶領域
を複数のパーティションと呼ばれる領域に分割して管理
する場合の情報などを格納するマスターブートレコード
・パーティションテーブル201、1つのパーティショ
ン内の管理情報を格納するパーティションブートセクタ
202、ファイルに含まれるデータの配置に関する情報
を格納するFATテーブル203、204、ルートディ
レクトリ直下に存在するファイル、ディレクトリの情報
を格納したルートディレクトリエントリ205が、この
管理データ領域200に含まれる。ここで、FATテー
ブル203、204はファイルのデータ配置に関するリ
ンク情報を格納する重要な領域であることから、通常、
2つの同じFATテーブル203、204が存在し、2
重化されて管理されている。
【0004】管理データ領域200に続く領域には、フ
ァイルのデータなどを格納するデータ領域210が存在
する。FATファイルシステムにおいては、データ領域
210はクラスタ単位で割当てが行われ管理されてい
る。クラスタは、アクセス単位であるセクタの集合であ
り、1クラスタの大きさは、パーティションブートセク
タに記述されている。各クラスタ間のつながりを示すリ
ンク情報はFATテーブル203、204に格納され
る。また、データ領域210、ルートディレクトリエン
トリ205には、ファイルやディレクトリに関する情報
であるディレクトリエントリが格納される。ディレクト
リエントリには、ファイル名やファイルサイズ、ファイ
ルデータの先頭が格納されている位置情報などが記され
ている。
【0005】図3を用いてファイルデータの格納例を説
明する。ルートディレクトリエントリやデータ領域の一
部には、図3(a)に示すような、ファイル名やファイ
ルサイズなどを格納するディレクトリエントリが記述さ
れる。ファイルデータの格納先であるデータ領域はクラ
スタ単位で管理されており、各クラスタには、クラスタ
番号が付与されている。ファイルのデータがどのクラス
タ番号に格納されているのかを識別するために、ディレ
クトリエントリには、ファイルデータの先頭部分が格納
されているデータ領域のクラスタ番号(開始クラスタ番
号)が格納されている。図3(a)の例では、FILE
1.TXTという名前のファイルにおける開始クラスタ
番号は10である。
【0006】複数のクラスタにデータが格納されている
ファイルの場合、開始クラスタ番号以降に続くクラスタ
番号を識別する必要がある。このリンク情報はFATテ
ーブルに格納されており、図3(b)ではFATテーブ
ルの例を示している。FATテーブルには、各クラスタ
番号に対応したフィールドが設けられており、それぞれ
のフィールドには、各クラスタ番号のリンク情報を示す
FATエントリが格納される。FATエントリは、次に
リンクされるクラスタのクラスタ番号が格納されてい
る。図3(b)の例では、クラスタ番号10に対応する
FATエントリとして11が格納されているため、クラ
スタ番号10のクラスタは、クラスタ番号11のクラス
タにリンクしていることになる。同様にクラスタ番号1
1に対応するFATエントリには12、クラスタ番号1
2に対応するFATエントリには13が格納されてお
り、クラスタ番号10、11、12、13の順でリンク
されていることになる。次にクラスタ番号13に対応す
るFATエントリにはFFFが格納されているが、FF
Fはリンクの終端を意味していることから、クラスタ番
号10で始まるリンクは、10、11、12、13の4
クラスタで終端することになる。また、クラスタ番号1
4に対応するFATエントリに格納されている0は、そ
のクラスタが未割り当ての状態で空き領域であることを
意味している。
【0007】図3(a)、図3(b)より、ファイルF
ILE1.TXTに割り当てられたデータ領域がクラス
タ番号10、11、12、13であることが記述されて
いるため、実際にFILE1.TXTのファイルのデー
タを読み込む場合には、図3(c)に示すように、デー
タ領域のクラスタ番号10、11、12、13のデータ
を順次読み込むことになる。
【0008】ここで、図4(b)のようにFATテーブ
ルの一部が破損していた場合を考える。図3(b)で
は、クラスタ番号12に対応するFATエントリが13
となっており、クラスタ番号13へのリンク情報が格納
されていたが、情報記憶媒体への記録中に媒体をアクセ
ス装置から排出するなどの障害により、図4(b)では
FFFへ変化し、リンク終端を示している。この状態で
は、クラスタのリンク情報は、クラスタ番号10、1
1、12となり、3クラスタのリンクとなっている。そ
のため、クラスタ番号13へのアクセスが行われず、フ
ァイルデータの内、クラスタ番号13に記録されていた
ものが失われることになる。このように管理情報が破壊
された状態で、情報記憶媒体へアクセスを続けると破壊
状態が拡大し、さらに多くのデータが破壊される可能性
があることから、従来、アクセス装置により情報記憶媒
体の整合性を確認し、修復する方法が取られてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来における情報記憶
媒体に記録されたデータの整合性確認、修復処理では、
始めに、全てのファイルやディレクトリの情報を辿り、
それぞれのファイルが使用しているデータ領域のリンク
情報をまとめ、新しいFATテーブルを作成する。次
に、情報記憶媒体に格納されたFATテーブルと、作成
したFATテーブルを比較することで、FATテーブル
の整合性を確認し、異なる位置が発見されれば修復を行
い情報記憶媒体に書き戻す。
【0010】この場合、新たに作成するFATテーブル
を一時的に格納するワークメモリなどの一時記憶が必要
となる。FATテーブルは最大で128KBになるた
め、PCなど、大量な一時記憶を有する機器では問題と
ならないが、携帯型オーディオプレーヤなどの小規模な
システムでは、一時記憶容量が不足する可能性がある。
また、電子音楽配信サービスなどで配信されたコンテン
ツなどのセキュリティ性の高いデータを情報記憶媒体が
格納している場合、ファイルシステムの整合性が破壊さ
れた場合でも、可能な限りデータが外部に流出しないよ
うな仕組みが必要となる。
【0011】本発明では、上記問題点に鑑み、情報記憶
媒体のデータ整合性、修復時において、一時記憶容量の
少ないアクセス装置でも実現可能な方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のデータ整合性確認、修復方法は、情報記憶
媒体に記録されたデータはファイルやディレクトリの集
合として管理され、前記ファイル、前記ディレクトリの
論理的整合性を確認し、不整合が生じていれば修復を行
うデータ整合性確認、修復時において、整合性確認、修
復を行うために作成するデータを格納する一時記憶とし
て、前記情報記憶媒体のデータ割当て領域に存在する空
き領域を使用することを特徴とする。
【0013】また、前記情報記憶媒体は、情報記録方法
を格納した管理データ領域を保持しており、前記管理デ
ータ領域の一部を、データ整合性確認、修復を行うため
に作成するデータを格納する一時記憶として使用するこ
とを特徴とする。
【0014】また、前記管理データ領域は、ファイルや
ディレクトリのデータリンク情報を格納したテーブルを
2重化して保持しており、前記2重化テーブルのいずれ
かの領域を、データ整合性確認、修復を行うために作成
するデータを格納する一時記憶として使用することを特
徴とする。
【0015】また、前記情報記憶媒体に記録されたファ
イルやディレクトリの内、整合性が破壊されているもの
を削除することで、前記情報記憶媒体の整合性を修復す
る場合、前記ファイル、前記ディレクトリの管理情報を
削除すると同時に、前記ファイル、前記ディレクトリに
対応づけられたデータ領域を初期化することを特徴とす
る。
【0016】また、前記情報記憶媒体は、前記情報記憶
媒体にアクセスする機器の正当性が認証された場合の
み、当該機器によりアクセスされるプロテクト領域と、
機器の正当性が認証されるか否かに関わらず、当該機器
によりアクセスされるユーザデータ領域の2つの領域を
保持しており、前記プロテクト領域、前記ユーザデータ
領域のデータ整合性確認、修復を行うために作成するデ
ータを格納する一時記憶として、各々の他方の領域に存
在するデータ割当て領域の空き領域を使用することを特
徴とする。
【0017】また、前記プロテクト領域、前記ユーザデ
ータ領域は、各々、情報記録方法を格納した管理データ
領域を保持しており、データ整合性確認、修復を行うた
めに作成するデータを格納する一時記憶として、各々の
他方の領域に存在する前記管理データ領域の一部を使用
することを特徴とする。
【0018】また、前記管理データ領域は、ファイルや
ディレクトリのデータリンク情報を格納したテーブルを
2重化して保持しており、データ整合性確認、修復を行
うために作成するデータを格納する一時記憶として、各
々の他方の領域に存在する前記2重化テーブルを使用す
ることを特徴とする。
【0019】また、前記情報記憶媒体は、前記情報記憶
媒体にアクセスする機器からデータの読み書きが可能な
データブロック領域と、前記情報記憶媒体のデータブロ
ック領域が破壊され、読み書き不能になった場合に使用
する予備のデータブロックを格納した代替領域を保持し
ており、データ整合性確認、修復を行うために作成する
データを格納する一時記憶として、前記代替領域を使用
することを特徴とする。
【0020】また、前記情報記憶媒体に記録されたファ
イルやディレクトリの内、整合性が破壊されているもの
を削除することで、前記情報記憶媒体の整合性を修復す
る場合、前記ファイル、前記ディレクトリの管理情報を
削除すると同時に、前記ファイル、前記ディレクトリに
対応づけられたデータ領域を初期化することを特徴とす
る。
【0021】また、前記情報記憶媒体の前記ユーザデー
タ領域に存在するデータの整合性を修復する場合、前記
ファイル、前記ディレクトリの管理情報を削除すると同
時に、前記ファイル、前記ディレクトリに対応づけられ
たデータ領域を初期化することを特徴とする。
【0022】また、前記情報記憶媒体の前記プロテクト
領域に存在するデータの整合性を修復する場合、前記フ
ァイル、前記ディレクトリの管理情報を削除すると同時
に、前記ファイル、前記ディレクトリに対応づけられた
データ領域を初期化することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報記憶媒体にお
けるデータ管理方法について、図を用いて説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における情報記憶媒体とアクセス装置の概略図であ
り、同図において、100はアクセス装置、160は情
報記憶媒体を示している。アクセス装置100はCPU
110、ワークメモリ120、データ制御部130、シ
ステムバス140、データ整合性確認・修復部150か
ら構成されている。データ整合性確認・修復部150は
さらに、データ整合性確認部151、データ修復部15
2、データ格納先判定部153から構成される。データ
整合性確認部151、データ修復部152は、従来のデ
ータ整合性確認、修復処理で用いられるものであり、本
発明の主眼はデータ格納先判定部153を付加した点に
ある。また、情報記憶媒体160は、データ格納領域に
ファイルシステムを構築しており、ファイルシステムの
データ格納形式に従い、データをファイルやディレクト
リの概念を用いて格納している。記憶領域の先頭アドレ
ス付近には、記憶領域全体を管理するための情報を格納
した管理データ領域170が存在し、管理データ領域1
70に引き続きファイルのデータなどを格納するデータ
領域180が存在している。
【0025】情報記憶媒体160に記録されているデー
タは、データ記録中にアクセス装置100の電源が落ち
る、情報記憶媒体160がアクセス装置100から排出
されるなど、記録途中に異常事態が生じた場合、データ
整合性が破壊される可能性がある。そこでアクセス装置
100は、データ整合性確認・修復部150において、
情報記憶媒体160に格納されているデータの整合性確
認、修復を行う。
【0026】データ整合性確認・修復部150において
行われる、データ整合性確認・修復の手順の例を図5か
ら図8を用いて説明する。
【0027】情報記憶媒体160に格納されているデー
タの整合性確認、修復では、ルートディレクトリ直下の
ファイル、ディレクトリから順次探索を行い、全てのデ
ィレクトリエントリの整合性確認、修復を行う。
【0028】まず第1に、S501において、ルートデ
ィレクトリ直下のディレクトリエントリ情報をワークメ
モリ120に読み込む。
【0029】次にS502の判定において、ワークメモ
リ120内にディレクトリエントリが存在しているかを
確認する。存在していない場合はディレクトリエントリ
の探索は完了し、S511に示すFATテーブルの最終
確認の手順に入る。存在している場合は、S503に示
すディレクトリエントリデータ整合性確認を行う。
【0030】S503のディレクトリエントリデータ整
合性確認では、ディレクトリエントリの各フィールドに
対して、ファイル名に不正な文字が使用されていない
か、属性は正しいか、更新日時情報は不正な値となって
いないか等の確認を行う。
【0031】次にS504のFATテーブル整合性確認
では、ディレクトリエントリに格納されている先頭クラ
スタ番号を開始点として、FATテーブルのリンク情報
を探索し、ディレクトリエントリに格納されているファ
イルサイズと合致しているかを確認する。例として、デ
ィレクトリエントリが図6(a)の状態であった場合を
考える。このときディレクトリエントリ600に格納さ
れたファイルサイズ603は16000B(Byte)
である。クラスタサイズが4KBである場合、1600
0Bのデータを格納するためには4クラスタが必要とな
る。そこで図6(b)のFATテーブル610におい
て、ディレクトリエントリ600に格納された開始クラ
スタ番号602の10番から順にリンクを辿ると、4ク
ラスタのリンクとなる。ここで、ファイルサイズ603
から導出された4クラスタと、FATテーブル610の
リンク情報から導出された4クラスタが同じ値となるの
で、図6(b)のFATテーブルは整合性が取れている
ことになる。FATテーブルが図6(c)の状態である
場合、同様に開始クラスタ番号602から順にリンクを
辿ると、3クラスタのリンクとなるため、ファイルサイ
ズ603から導出された4クラスタとは異なり、不整合
が生じていることになる。
【0032】次にS505の判定において、ディレクト
リエントリデータ整合性確認S503、FATテーブル
整合性確認S504のいずれかにおいて、不整合が検出
された場合、S506のデータ修復を行う。
【0033】S506では、データ修復部において、検
出された不整合箇所の整合性が保たれるようにディレク
トリエントリ内の値、FATテーブルの値を修正し、情
報記憶媒体160に書き込みを行う。このとき、FAT
テーブルに関しては、情報記憶媒体160へ書き込みを
行わず、S507において新規FATテーブルを作成す
る時点で整合性が保たれるようにデータ修正を行い、全
てのディレクトリエントリ探索が完了した時点で、情報
記憶媒体160へ書き込みを行っても良い。
【0034】次に、S507において、現在着目してい
るディレクトリエントリに関するFATテーブルを新規
FATテーブルとして作成する。新規FATテーブルの
作成例を、図7を用いて説明する。図7(a)におい
て、整合性を確認したリンク情報700が存在する場
合、この時点での新規FATテーブル710における上
記リンク情報700の箇所は空き領域として管理されて
いる。これは、新規FATテーブルを作成するにあた
り、初期状態として全ての領域を空き領域とし、整合性
が確認されたリンク情報のみを格納していくため、整合
性が確認されていない部分は空き領域として管理される
ことによる。そこで、図7(b)に示すように、新たに
整合性が確認されたリンク情報を新規FATテーブル7
20に格納する。このように各ディレクトリエントリに
関するFATテーブルを順次構築することで、全てのデ
ィレクトリエントリの探索が完了した時点で、新たなF
ATテーブルが完成することになる。
【0035】次にS508の判定において、S501の
ディレクトリエントリ読み込みにより、ワークメモリ1
20内に読み込んだディレクトリエントリで、未だ整合
性確認が行われていないものが存在するか判定する。存
在しない場合、情報記憶媒体160より次のディレクト
リエントリ情報をワークメモリ120内に読み込む(S
509)。
【0036】上記のS502からS509の動作を、全
てのディレクトリエントリに対して行う。全てのディレ
クトリエントリに対して完了した場合、S507で作成
した新しいFATテーブルと、情報記憶媒体160に格
納されているFATテーブルとを比較する(S51
1)。比較結果が異なる場合には、新しいFATテーブ
ルの値を情報記憶媒体160に書き込むことにより、F
ATテーブルの修復を行う。FATテーブルの比較例を
図8を用いて説明する。情報記憶媒体160に格納され
ているFATテーブルを図8(a)に示す。また、デー
タ整合性確認、修復の過程で構築された新規FATテー
ブルを図8(b)に示す。情報記憶媒体のFATテーブ
ル800では、クラスタ番号13、14のリンクが存在
しているが、新規FATテーブル810では、いずれも
空き領域となっている。すなわち、クラスタ番号13、
14のリンクはどのファイルからもアクセスされない無
効なリンク情報であり、S511のFATテーブル修復
においてクラスタ番号13、14のリンクを削除し、空
き領域とした後情報記憶媒体160に書き込む。
【0037】図5のように情報記憶媒体160に記録さ
れたデータの整合性確認、修復を行う場合、S507の
手順において、新規FATテーブルを構築する必要があ
る。FATテーブルの大きさは、FATファイルシステ
ムの種別にもよるが、FAT16と呼ばれているもので
最大128KBとなる。
【0038】PCのような大容量のメモリを搭載してい
る機器であれば、FATテーブルを構築するためにメモ
リを使用することが可能であるが、携帯型機器のような
小型の機器では、十分なメモリを確保できない場合があ
る。
【0039】上記問題点に鑑み、本実施の形態では、図
1に示すデータ格納先判定部153を設け、新規FAT
テーブルを格納できるだけのワークメモリ120をアク
セス装置100が保持するか否かを判定し、不足してい
た場合、情報記憶媒体の空き領域を探索し、ワークメモ
リの代替領域として使用する。すなわち、データ整合性
確認、修復を行う場合、第1に、データ格納先判定部1
53によりデータ整合性確認、修復時に作成する情報の
格納先を決定し、次にデータ整合性確認部151により
データ整合性を確認し、不整合が検出された場合は、デ
ータ修復部152によりデータの修復を行う。このよう
にデータ格納先判定部153を設けることで、ワークメ
モリ容量が小さな機器における、データ整合性確認、修
復が可能となる。
【0040】次に、図9を用いて、本実施の形態におけ
るデータ格納先判定処理を説明する。第1に、S901
において、データ整合性確認、修復時に作成する新規F
ATテーブルのサイズ(FAT_SZ)を取得する。F
ATテーブルのサイズは、管理データ領域に存在するパ
ーティションブートセクタに格納されている情報より取
得する。
【0041】次に、S902において、新規FATテー
ブルを作成するために使用可能であるワークメモリサイ
ズ(MEM_SZ)を取得する。
【0042】次に、FAT_SZ、MEM_SZをS9
03において比較する。MEM_SZの方が大きい場
合、新規FATテーブルを作成するだけのワークメモリ
を確保することが可能であるため、新規FATテーブル
の構築先をワークメモリとし、データ格納先判定処理を
完了する(S907)。
【0043】FAT_SZの方が大きい場合、新規FA
Tテーブルを作成するだけのワークメモリを確保できな
いため、S904において、情報記憶媒体に存在する空
き領域を取得する。ここで、空き領域取得処理を図10
を用いて説明する。
【0044】情報記憶媒体に格納されているFATテー
ブルが、図10の状態であり、FAT_SZは3クラス
タである場合を想定する。情報記憶媒体に存在する空き
領域を取得するために、FATテーブルの先頭エントリ
(FATファイルシステムではクラスタ番号が2から始
まるため、先頭エントリはクラスタ番号2に対応するF
ATエントリ1001となる)から対応するクラスタ番
号の昇順に探索を行う。クラスタ番号2に対応するFA
Tエントリ1001の値はFFFであり、クラスタ番号
2が既に使用されていることが示されている。次にクラ
スタ番号3に対応するFATエントリ1002の値は0
であり、クラスタ番号3が空き領域であることを示して
いる。そこで、新規FATテーブルを格納する空き領域
として、クラスタ番号3が使用可能であることを記憶し
ておく。同様にクラスタ番号4、5、6に対応するFA
Tエントリ1003、1004、1005の値を順次確
認し、クラスタ番号3、5、6であることを記憶する。
ここで、空き領域がFAT_SZと同じ3クラスタに達
したため、探索を完了し、新規FATテーブルを格納す
る空き領域として、クラスタ番号3、5、6の3クラス
タを使用することとする。ここでは、不連続なクラスタ
を新規FATテーブル格納用の領域として確保したが、
管理の容易性を考慮し、連続する領域を優先的に確保し
ても良い。
【0045】このようにして空き領域を取得した場合、
新規FATテーブルを取得した空き領域に逐次書き込
み、構築することとし、データ格納先判定処理を完了す
る。
【0046】S904の空き領域取得において、FAT
_SZ以上の空き領域を確保できなかった場合、新規F
ATテーブルを作成することができないため、データ整
合性確認、修復処理が行えないことを通知し、データ格
納先判定処理を完了する。
【0047】本実施の形態におけるデータ格納先判定処
理を、データ整合性確認、修復処理に先立って実行する
ことにより、ワークメモリ容量の小さな機器において
も、データ整合性確認、修復処理を行うことが可能とな
る。
【0048】なお、本実施の形態におけるデータ整合
性、修復処理は一例であり、管理データ領域に格納され
たデータの整合性確認、修復処理を行うなど、さらに詳
細なデータ整合性確認、修復処理を行っても良いし、デ
ィレクトリエントリに格納されたデータ整合性確認、修
復処理はファイルサイズと開始クラスタ番号のみとする
など、簡略化した処理のみを行っても良い。また、本実
施の形態はFATファイルシステムを例として説明を行
ったが、光ディスク記憶媒体に使用されているUDF
(Universal Disk Format)や、PCに使用されている
NTFSなど、他のファイルシステムを用いた環境に適
用しても良い。
【0049】(実施の形態2)図11は本発明の実施の
形態2におけるデータ格納先判定処理を示す。本実施の
形態では、情報記憶媒体に格納されたデータの整合性確
認、修復を行うデータ整合性確認、修復処理に先立っ
て、データ格納先判定処理を行う。情報記憶媒体に格納
されたデータの整合性確認、修復を行うアクセス装置
と、情報記憶媒体の構成は、本発明の実施の形態1と同
様、図1に示すものとする。また、情報記憶媒体の記憶
領域のデータ格納形式を示す例として、図2に示すFA
Tファイルシステムを想定し、説明を行う。
【0050】図11に示すデータ格納先判定処理で、実
施の形態1と異なる点は、データ整合性確認、修復処理
において作成する新規FATテーブルを格納するために
必要となる容量のワークメモリを確保できなかった場合
に、情報記憶媒体の空き領域を取得するのではなく、管
理データ領域の一部を使用する点である。
【0051】S1103においてFAT_SZがMEM
_SZより大きく、データ整合性確認、修復処理で作成
する新規FATテーブルを格納するワークメモリを確保
できない場合、S1104において、使用可能管理デー
タ領域長を取得する。使用可能管理データ領域長の取得
処理について、図12を用いて説明する。
【0052】図12に示すFATファイルシステムのデ
ータ格納形式において、マスターブートレコード・パー
ティションテーブル1201の領域は20セクタの領域
長を持ち、先頭1セクタにパーティションサイズなどの
管理情報を格納し、それ以降の19セクタは予備の領域
として確保されている。そのため、この予備の領域を、
ワークメモリの代替領域として使用する候補とし、使用
可能管理データ領域長として19セクタを取得する。
【0053】このようにして使用可能管理データ領域長
を取得し、その領域長がFAT_SZ以上の大きさであ
る場合、新規FATテーブルを取得した使用可能管理デ
ータ領域に逐次書き込み、構築することとし、データ格
納先判定処理を完了する。
【0054】S1104の使用可能管理データ領域長取
得において、FAT_SZ以上の使用可能管理データ領
域を確保できなかった場合、新規FATテーブルを作成
することができないため、データ整合性確認、修復処理
が行えないことを通知し、データ格納先判定処理を完了
する。
【0055】本実施の形態におけるデータ格納先判定処
理を、データ整合性確認、修復処理に先立って実行する
ことにより、ワークメモリ容量の小さな機器において
も、データ整合性確認、修復処理を行うことが可能とな
る。
【0056】なお、本実施の形態における使用可能管理
領域は、FATファイルシステムの管理データ領域に存
在するマスターブートレコード・パーティションテーブ
ルの先頭セクタ以外の部分から取得したが、パーティシ
ョンブートセクタとFATテーブルの間の領域など、他
の管理データ領域内の領域を使用しても良い。また、本
実施の形態はFATファイルシステムを例として説明を
行ったが、光ディスク記憶媒体に使用されているUDF
(Universal Disk Format)や、PCに使用されている
NTFSなど、他のファイルシステムを用いた環境に適
用しても良い。
【0057】(実施の形態3)図13は本発明の実施の
形態3におけるデータ格納先判定処理を示す。本実施の
形態では、情報記憶媒体に格納されたデータの整合性確
認、修復を行うデータ整合性確認、修復処理に先立っ
て、データ格納先判定処理を行う。情報記憶媒体に格納
されたデータの整合性確認、修復を行うアクセス装置
と、情報記憶媒体の構成は、本発明の実施の形態1と同
様、図1に示すものとする。また、情報記憶媒体の記憶
領域のデータ格納形式を示す例として、図2に示すFA
Tファイルシステムを想定し、説明を行う。
【0058】図13に示すデータ格納先判定処理で、実
施の形態2と異なる点は、データ整合性確認、修復処理
において作成する新規FATテーブルを格納するために
必要となる容量のワークメモリを確保できなかった場合
に、情報記憶媒体の管理データ領域の使用可能領域を使
用するのではなく、2重化FATテーブルの片方を使用
する点である。
【0059】S1303においてFAT_SZがMEM
_SZより大きく、データ整合性確認、修復処理で作成
する新規FATテーブルを格納するワークメモリを確保
できない場合、S1104において、新規FATテーブ
ル格納先を2重化FATテーブルの片方に決定する。本
実施例では、特にFATテーブル2の領域204をワー
クメモリの代替領域として使用することを想定する。
【0060】図2に示す、FATテーブル2の領域20
4をワークメモリの代替領域として使用した場合、デー
タ整合性確認、修復処理の途中で処理が終了してしま
い、FATテーブル2の領域204が破損した状態にな
ったとしても、FATテーブル1の領域203の情報が
存在することから、FATテーブルの情報を復元するこ
とは可能である。また、新規FATテーブル作成サイズ
とFATテーブル2の領域長は同じであることから、新
規FATテーブルを格納するためのワークメモリの代替
領域として使用する場合、領域が不足することはない。
そのため、FATテーブル2の領域を使用することで、
ワークメモリ不足に起因するデータ整合性確認、修復処
理の実行不能状態は回避することが可能である。
【0061】本実施の形態におけるデータ格納先判定処
理を、データ整合性確認、修復処理に先立って実行する
ことにより、ワークメモリ容量の小さな機器において
も、データ整合性確認、修復処理を行うことが可能とな
る。
【0062】なお、本実施の形態において、ワークメモ
リの代替領域としてFATテーブル2の領域を使用した
が、FATテーブル1の領域を使用しても良い。また、
本実施の形態はFATファイルシステムを例として説明
を行ったが、光ディスク記憶媒体に使用されているUD
F(Universal Disk Format)や、PCに使用されてい
るNTFSなど、他のファイルシステムを用いた環境に
適用しても良い。
【0063】また、実施の形態1、2、3を組み合わせ
て使用しても良い。図14を用いて、実施の形態1、3
を組み合わせた例を説明する。図14は、データ整合性
確認、修復処理に先立って行われるデータ格納先判定処
理について示したものである。
【0064】第1に、FATテーブルサイズ(FAT_
SZ)を取得する(S1401)。次に、ワークメモリ
サイズ(MEM_SZ)を取得する(S1402)。こ
れら取得した値(FAT_SZ、MEM_SZ)を比較
する(S1403)。MEM_SZの方が大きい場合、
新規FATテーブル格納先として、ワークメモリを使用
することとし、データ格納先判定処理を終了する(S1
407)。FAT_SZの方が大きい場合、空き領域の
取得を行う(S1404)。取得した空き領域の大きさ
とFAT_SZを比較する(S1405)。空き領域の
方が大きい場合、新規FATテーブル格納先として、取
得した空き領域を使用することとし、データ格納先判定
処理を終了する(S1406)。FAT_SZの方が大
きい場合、新規FATテーブル格納先として、FATテ
ーブル2の領域を使用することとし、データ格納先判定
処理を終了する(S1408)。
【0065】ここでは、実施の形態1、3を組み合わせ
たデータ格納先判定処理について説明を行ったが、実施
の形態1、2、3のデータ格納先判定処理のいずれか2
つを組み合わせても良いし、3つ全てを組み合わせて用
いても良い。
【0066】(実施の形態4)図15は本実施の形態に
おける、データ整合性修復処理を示す。本実施の形態で
説明するデータ整合性修復処理は、図5に示すデータ整
合性確認、修復処理における、データ修復部におけるデ
ータ修復(S506)に相当する部分である。すなわ
ち、情報記憶媒体に記録されたデータの整合性確認を行
い、不整合が検出された場合、本実施の形態で説明する
データ整合性修復を行う。
【0067】本実施の形態では、データ整合性修復にお
いて、ファイルやディレクトリを削除する際、ファイル
やディレクトリに対応づけられたデータ領域も初期化す
る。データ領域も初期化することで、一部の不揮発メモ
リのように、書き込みに先行してデータ消去処理を必要
とする情報記憶媒体などでは消去処理をファイル削除時
に行うことで、次回の書き込み処理を高速に行うことが
可能となる。また、セキュリティ性の高いデータを記録
している情報記憶媒体においては、不要なデータを消去
しておくことで、セキュリティ性を高めることが可能と
なる。
【0068】以下、図15、図16を用いて本実施の形
態におけるデータ整合性修復処理を説明する。第1に、
本データ修復処理に先立って行われるデータ整合性確認
処理により、不整合が検出されたファイル、ディレクト
リを削除する(S1501)。FATファイルシステム
においてはファイル、ディレクトリの削除は、図16
(a)に示すように、ディレクトリエントリのファイル
名格納部分の先頭に消去エントリを意味するフラグを立
てることによって実現する。
【0069】次に、S1501において削除したディレ
クトリエントリにより確保されているFATテーブル上
の領域を解放する(S1502)。FATテーブルの解
放は、図16(b)に示すように、S1501の手順に
より削除されたディレクトリエントリS1602に格納
されている先頭クラスタ番号から始まるFATテーブル
リンクを探索し、リンクされているFATエントリを0
に設定することで、FAT上に確保された領域の解放を
行う。すなわち、S1602のディレクトリエントリに
おける開始クラスタ番号は10であるため、S1603
のFATテーブルにおいて、クラスタ番号10から始ま
るリンクに関して、FATエントリを0に変更し、S1
604に示すFATテーブルに修正する。
【0070】最後に、S1502において解放したFA
Tテーブル上の領域に対応するデータ領域の各クラスタ
のデータを初期化する。データ領域の初期化は、図16
(c)に示すように、S1502の手順により解放され
たクラスタ番号10、11、12、13に対応するデー
タ領域内の領域を、全て0xffに初期化する。
【0071】このようなデータ整合性修復処理を行うこ
とで、一部の不揮発メモリのように、書き込みに先行し
てデータ消去処理を必要とする情報記憶媒体に対する高
速なアクセスを実現し、セキュリティ性の高いデータを
記録している情報記憶媒体においては、セキュリティ性
を高めることが可能となる。
【0072】なお、本実施の形態ではデータ領域の初期
化として、全てのデータを0xff埋めすることとした
が、0x00など他の値を用いても良い。また、本実施
の形態はFATファイルシステムを例として説明を行っ
たが、光ディスク記憶媒体に使用されているUDF(Un
iversal Disk Format)や、PCに使用されているNT
FSなど、他のファイルシステムを用いた環境に適用し
ても良い。
【0073】(実施の形態5)図17は本発明の実施の
形態5における情報記憶媒体とアクセス装置の概略図で
あり、同図において、1700はアクセス装置、176
0は情報記憶媒体を示している。アクセス装置1700
はCPU1710、ワークメモリ1720、データ制御
部1730、システムバス1740、データ整合性確認
・修復部1750から構成されている。データ整合性確
認・修復部1750はさらに、データ整合性確認部17
51、データ修復部1752から構成される。また、情
報記憶媒体1760は、データ格納領域にファイルシス
テムを構築しており、ファイルシステムのデータ格納形
式に従い、データをファイルやディレクトリの概念を用
いて格納している。記憶領域の先頭アドレス付近には、
記憶領域全体を管理するための情報を格納した管理デー
タ領域1770が存在し、管理データ領域1770に引
き続きファイルのデータなどを格納するデータ領域17
80が存在している。また、情報記憶媒体1760に
は、記憶領域の一部が破損して、データの書き込みが行
えなくなった場合に、記憶領域の破損部分と入れ替える
ためなどに使用される代替領域1790が存在する。
【0074】図5に示すデータ整合性確認、修復を行う
場合において、FATテーブルの整合性を確認するため
に、S507で示す手順により新規FATテーブルを作
成する必要がある。このとき、アクセス装置が新規FA
Tテーブルを作成し、データを格納できるだけのワーク
メモリを保持していない場合、データ整合性確認、修復
が行えなくなる。そこで本発明では、情報記憶媒体17
60が保持する代替領域1790を新規FATテーブル
を格納する領域として使用する。
【0075】このように情報記憶媒体1760が保持す
る代替領域1790を新規FATテーブルを格納する領
域として使用することで、ワークメモリ容量の小さな機
器においても、データ整合性確認、修復処理を行うこと
が可能となる。
【0076】なお、本実施の形態はFATファイルシス
テムを例として説明を行ったが、光ディスク記憶媒体に
使用されているUDF(Universal Disk Format)や、
PCに使用されているNTFSなど、他のファイルシス
テムを用いた環境に適用しても良い。
【0077】(実施の形態6)図18は本発明の実施の
形態6における情報記憶媒体とアクセス装置の概略図で
あり、同図において、1800はアクセス装置、186
0は情報記憶媒体を示している。アクセス装置1800
はCPU1810、ワークメモリ1820、データ制御
部1830、システムバス1840、データ整合性確認
・修復部1850から構成されている。データ整合性確
認・修復部1850はさらに、データ整合性確認部18
51、データ修復部1852、データ格納先判定部18
53から構成される。また、情報記憶媒体1860は、
データ格納領域にファイルシステムを構築しており、フ
ァイルシステムのデータ格納形式に従い、データをファ
イルやディレクトリの概念を用いて格納している。情報
記憶媒体1860は、アクセス装置1800と情報記憶
媒体1860の間で認証を行い、相互に正当な機器であ
ることを確認した後にアクセスが可能となるプロテクト
領域1870と、アクセス装置1800と情報記憶媒体
1860の間で認証を行わなくても自由にアクセスが可
能なユーザデータ領域1880から構成されている。さ
らにプロテクト領域1870、ユーザデータ領域188
0は共に、各領域の管理情報を格納する管理データ領域
1871、1881と、ファイルのデータなどが格納さ
れるデータ領域1872、1882から構成されてい
る。
【0078】図19は本発明の実施の形態6におけるデ
ータ格納先判定処理を示す。本実施の形態では、情報記
憶媒体に格納されたデータの整合性確認、修復を行うデ
ータ整合性確認、修復処理に先立って、データ格納先判
定処理を行う。情報記憶媒体の記憶領域のデータ格納形
式を示す例として、図2に示すFATファイルシステム
を想定し、説明を行う。
【0079】図19のデータ格納先判定処理において、
第1に、FATテーブルサイズ(FAT_SZ)を取得
する(S1901)。次に、ワークメモリサイズ(ME
M_SZ)を取得する(S1902)。これら取得した
値(FAT_SZ、MEM_SZ)を比較する(S19
03)。MEM_SZの方が大きい場合、新規FATテ
ーブル格納先として、ワークメモリを使用することと
し、データ格納先判定処理を終了する(S1909)。
FAT_SZの方が大きい場合、ユーザデータ領域にお
ける空き領域の取得を行う(S1904)。取得した空
き領域の大きさとFAT_SZを比較する(S190
5)。取得した空き領域の方が大きい場合、新規FAT
テーブル格納先として、取得したユーザデータ領域内の
空き領域を使用することとし、データ格納先判定処理を
終了する(S1910)。FAT_SZの方が大きい場
合、プロテクト領域における空き領域の取得を行う(S
1906)。取得した空き領域の大きさとFAT_SZ
を比較する(S1907)。取得した空き領域の方が大
きい場合、新規FATテーブル格納先として、取得した
プロテクト領域内の空き領域を使用することとし、デー
タ格納先判定処理を終了する(S1911)。FAT_
SZの方が大きい場合、新規FATテーブルを作成する
ことができないため、データ整合性確認が行えないこと
を通知し、データ格納先判定処理を終了する(S190
8)。
【0080】このように、ユーザデータ領域、あるいは
プロテクト領域のデータ整合性確認、修復処理を行うた
めに、ユーザデータ領域内に存在する空き領域、プロテ
クト領域内に存在する空き領域を使用することで、デー
タ整合性確認、修復処理を行う領域に空き領域が存在し
ない場合においても、他方の領域に空き領域が存在すれ
ばデータ整合性確認、修復処理を行うことが可能とな
る。
【0081】なお、本実施の形態では、ユーザデータ領
域、プロテクト領域の両領域に対して空き領域の探索を
行ったが、いずれか一方の領域に限定して空き領域の探
索を行っても良い。また、各領域の空き領域をワークメ
モリの代替領域として使用する代わりに、各領域の管理
データ領域内の使用可能領域を用いても良いし、2重化
FATテーブルの片方の領域を用いても良い。また、そ
れらを組み合わせて、ワークメモリの代替領域として使
用可能な領域の内、いずれか一つを選択して使用しても
良い。また、本実施の形態はFATファイルシステムを
例として説明を行ったが、光ディスク記憶媒体に使用さ
れているUDF(Universal Disk Format)や、PCに
使用されているNTFSなど、他のファイルシステムを
用いた環境に適用しても良い。
【0082】
【発明の効果】以上のように、情報記憶媒体に記録され
たデータの整合性確認、修復を行う際に作成される情報
を格納する一時記憶として、データ割当て領域に存在す
る空き領域を使用することで、ワークメモリ容量の小さ
な装置においてもデータ整合性確認、修復を行うことが
できる。
【0083】また、情報記憶媒体における情報記憶方法
を格納する管理データ領域の一部を一時記憶として使用
することで、ワークメモリ容量の小さな装置においても
データ整合性確認、修復を行うことができる。
【0084】また、2重化FATテーブルの片方を一時
記憶として使用することで、ワークメモリ容量の小さな
装置においてもデータ整合性確認、修復を行うことがで
きる。 また、データ整合性確認において不整合を生じ
ていると検出されたファイル、ディレクトリに対して削
除を行う際に、対応するデータ領域を初期化すること
で、セキュリティ性を高めることができる。
【0085】また、情報記憶媒体に存在する代替領域を
一時記憶として使用することで、ワークメモリ容量の小
さな装置においてもデータ整合性確認、修復を行うこと
ができる。
【0086】また、アクセス装置と情報記憶媒体の間で
認証を行い、相互に正当な機器であると確認した場合に
アクセスが可能となるプロテクト領域と、認証を行わな
くても自由にアクセスが可能であるユーザデータ領域
が、情報記憶媒体に存在する場合に、各領域のデータ整
合性確認、修復を行う際に、互いの領域で一時記憶とし
て使用可能な領域を一時記憶として使用することで、ワ
ークメモリ容量の小さな装置においてもデータ整合性確
認、修復を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示す概略図
【図2】記憶領域の論理データ構造例を示す図
【図3】FATファイルシステムにおける整合性の取れ
たデータ格納例を示す図
【図4】FATファイルシステムにおける整合性の破損
したデータ格納例を示す図
【図5】データ整合性確認、修復処理の例を示す図
【図6】データ整合状態例、不整合状態例を示す図
【図7】新規FATテーブル作成例を示す図
【図8】新旧FATテーブル比較・修復例を示す図
【図9】本発明の実施の形態1におけるデータ格納先判
定処理を示すフローチャート
【図10】空き領域取得処理例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2におけるデータ格納先
判定処理を示すフローチャート
【図12】記憶領域における管理データ領域の論理デー
タ構造例を示す図
【図13】本発明の実施の形態3におけるデータ格納先
判定処理を示すフローチャート
【図14】空き領域使用と2重化FATテーブル使用の
2つの方法を組み合わせた場合におけるデータ格納先判
定処理を示すフローチャート
【図15】本発明の実施の形態4におけるデータ整合性
修復処理を示すフローチャート
【図16】本発明の実施の形態4におけるデータ整合性
修復処理の例を示す図
【図17】本発明の実施の形態5の構成を示す概略図
【図18】本発明の実施の形態6の構成を示す概略図
【図19】本発明の実施の形態6におけるデータ格納先
判定処理を示すフローチャート
【符号の説明】
100,1700,1800 アクセス装置 110,1710,1810 CPU 120,1720,1820 ワークメモリ 130,1730,1830 データ制御部 140,1740,1840 システムバス 150,1750,1850 データ整合性確認・修復
部 151,1751,1851 データ整合性確認部 152,1752,1852 データ修復部 153,1853 データ格納先判定部 160,1760,1860 情報記憶媒体 170,200,1200,1770,1871,18
81 管理データ領域 180,210,303,403,1210,160
5,1606,1780,1872,1882 データ
領域 201,1201 マスターブートレコード・パーティ
ションテーブル 202,1202 パーティションブートセクタ 203,204,302,402,610,620,7
10,720,800,810,1203,1204,
1603,1604 FATテーブル 205,1205 ルートディレクトリエントリ 301,401,600,1601,1602 ディレ
クトリエントリ 601 ファイル名 602 開始クラスタ番号 603 ファイルサイズ 611〜616,621〜626,711〜716,7
21〜726,801〜806,811〜816,10
01〜1006 FATエントリ 700 リンク情報 1790 代替領域 1870 プロテクト領域 1880 ユーザデータ領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶媒体に記録されたデータはファイ
    ルやディレクトリの集合として管理され、前記ファイ
    ル、前記ディレクトリの論理的整合性を確認し、不整合
    が生じていれば修復を行うデータ整合性確認、修復時に
    おいて、整合性確認、修復を行うために作成するデータ
    を格納する一時記憶として、前記情報記憶媒体のデータ
    割当て領域に存在する空き領域を使用することを特徴と
    するデータ管理方法。
  2. 【請求項2】前記情報記憶媒体は、情報記録方法を格納
    した管理データ領域を保持しており、前記管理データ領
    域の一部を、データ整合性確認、修復を行うために作成
    するデータを格納する一時記憶として使用することを特
    徴とする請求項1記載のデータ管理方法。
  3. 【請求項3】前記管理データ領域は、ファイルやディレ
    クトリのデータリンク情報を格納したテーブルを2重化
    して保持しており、前記2重化テーブルのいずれかの領
    域を、データ整合性確認、修復を行うために作成するデ
    ータを格納する一時記憶として使用することを特徴とす
    る請求項2記載のデータ管理方法。
  4. 【請求項4】前記情報記憶媒体に記録されたファイルや
    ディレクトリの内、整合性が破壊されているものを削除
    することで、前記情報記憶媒体の整合性を修復する場
    合、前記ファイル、前記ディレクトリの管理情報を削除
    すると同時に、前記ファイル、前記ディレクトリに対応
    づけられたデータ領域を初期化することを特徴とする請
    求項1から3のいずれか1項に記載のデータ管理方法。
  5. 【請求項5】前記情報記憶媒体は、前記情報記憶媒体に
    アクセスする機器の正当性が認証された場合のみ、当該
    機器によりアクセスされるプロテクト領域と、機器の正
    当性が認証されるか否かに関わらず、当該機器によりア
    クセスされるユーザデータ領域の2つの領域を保持して
    おり、前記プロテクト領域、前記ユーザデータ領域のデ
    ータ整合性確認、修復を行うために作成するデータを格
    納する一時記憶として、各々の他方の領域に存在するデ
    ータ割当て領域の空き領域を使用することを特徴とする
    データ管理方法。
  6. 【請求項6】前記プロテクト領域、前記ユーザデータ領
    域は、各々、情報記録方法を格納した管理データ領域を
    保持しており、データ整合性確認、修復を行うために作
    成するデータを格納する一時記憶として、各々の他方の
    領域に存在する前記管理データ領域の一部を使用するこ
    とを特徴とする請求項5記載のデータ管理方法。
  7. 【請求項7】前記管理データ領域は、ファイルやディレ
    クトリのデータリンク情報を格納したテーブルを2重化
    して保持しており、データ整合性確認、修復を行うため
    に作成するデータを格納する一時記憶として、各々の他
    方の領域に存在する前記2重化テーブルを使用すること
    を特徴とする請求項6記載のデータ管理方法。
  8. 【請求項8】前記情報記憶媒体は、前記情報記憶媒体に
    アクセスする機器からデータの読み書きが可能なデータ
    ブロック領域と、前記情報記憶媒体のデータブロック領
    域が破壊され、読み書き不能になった場合に使用する予
    備のデータブロックを格納した代替領域を保持してお
    り、データ整合性確認、修復を行うために作成するデー
    タを格納する一時記憶として、前記代替領域を使用する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ管理方法。
  9. 【請求項9】前記情報記憶媒体に記録されたファイルや
    ディレクトリの内、整合性が破壊されているものを削除
    することで、前記情報記憶媒体の整合性を修復する場
    合、前記ファイル、前記ディレクトリの管理情報を削除
    すると同時に、前記ファイル、前記ディレクトリに対応
    づけられたデータ領域を初期化することを特徴とする請
    求項5から7のいずれか1項に記載のデータ管理方法。
  10. 【請求項10】前記情報記憶媒体の前記ユーザデータ領
    域に存在するデータの整合性を修復する場合、前記ファ
    イル、前記ディレクトリの管理情報を削除すると同時
    に、前記ファイル、前記ディレクトリに対応づけられた
    データ領域を初期化することを特徴とする請求項9に記
    載のデータ管理方法。
  11. 【請求項11】前記情報記憶媒体の前記プロテクト領域
    に存在するデータの整合性を修復する場合、前記ファイ
    ル、前記ディレクトリの管理情報を削除すると同時に、
    前記ファイル、前記ディレクトリに対応づけられたデー
    タ領域を初期化することを特徴とする請求項9に記載の
    データ管理方法。
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