JP2002206899A - 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法 - Google Patents

火砲割り当て装置及び火器割り当て方法

Info

Publication number
JP2002206899A
JP2002206899A JP2001004705A JP2001004705A JP2002206899A JP 2002206899 A JP2002206899 A JP 2002206899A JP 2001004705 A JP2001004705 A JP 2001004705A JP 2001004705 A JP2001004705 A JP 2001004705A JP 2002206899 A JP2002206899 A JP 2002206899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gun
target
assignment
evaluation function
allocation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001004705A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhito Kawana
康仁 川名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001004705A priority Critical patent/JP2002206899A/ja
Publication of JP2002206899A publication Critical patent/JP2002206899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火砲を用いた陸上戦闘等の分野での目標火砲
割り当て処理において、バックトラック探索等の試行錯
誤的方法を使用していたが、この手法では割り当て対象
となる火砲及び目標の数が大きくなると現実的な処理時
間で解を求めることができなくなるという問題があっ
た。 【解決手段】 制約条件に基づいて、複数の目標のそれ
ぞれに複数の火砲のうちの一つの火砲を割り当て、制約
条件を満たす目標と火砲との割り当て結果を探索法によ
って1つ求める制約条件充足割り当て処理15を行い、
制約条件充足割り当て処理15によって火砲を割り当て
られた目標に、その目標に割り当てられた火砲以外の火
砲を近似的な評価関数最適化の手法によって割り当てる
評価関数最適化割り当て処理17を行う。この割り当て
処理によって、制約条件を確実に満たすことを保証する
と共に、実用的処理時間内で可能な範囲の最適化を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火砲割り当て装置
及び方法、特に特定の条件の下で目標と火砲とを割り当
てる装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火砲を用いた陸上戦闘においては、攻撃
や防御等特定の目的のため、事前に火砲−目標の割り当
てスケジューリングを行い、各作戦時間帯において各保
有火砲が射撃する目標を決定しておく運用が一般的であ
る。この際、保有する火砲の残弾数が不足しないこと、
射撃目標として設定した目標すべてに火砲が割り当てら
れること、各目標毎に設定した射撃効果を満たすこと、
安全上同一時間帯で各火砲−目標の射撃が2次元的に交
差しないようにすること、目標の位置が当該火砲から射
撃可能な範囲内であること、当然のことながら、同一時
間帯で同一火砲が複数の目標を射撃しないように割り当
てること等の基本条件を満たす必要がある。また、陸上
戦闘で使用される火砲の性質上、各火砲が設置された正
面方向から極力近い角度の目標を割り当てる、前に射撃
した目標と次に射撃する目標の方向のなす角すなわち目
標変換角が最小となるように割り当てる等の運用条件を
も考慮する必要がある。さらに、割り当てに際しては、
射撃を長時間継続すると射撃効果が減衰するため、一つ
の目標に対しては極力同時に多くの火砲を割り当てて短
時間で射撃するよう考慮することにより、保有火砲の制
約の下で最大限の射撃効果を得ることができる。火砲割
り当て問題はスケジューリング問題と呼ばれる問題の一
種とみなすことができるが、火砲を用いた陸上戦闘にお
ける火砲割り当てにおいては以下の特徴的な点がある。
それは、第一に射撃を継続すると得られる射撃効果が減
衰するため、割り当て火砲数と射撃効果の関係が非線形
となること、第二に運用上の便宜により目標変換角が最
小となるようにする必要があるため、効果が割り当て順
序に依存することの2点である。このような特徴を持つ
火砲割り当てを実施する場合、線形計画法等の数理計画
法は使用できず、バックトラック探索などの手法を用い
る必要がある。
【0003】図14は従来の手法の一例としてバックト
ラック探索手法を用いた場合の火砲割り当て手順の例を
説明するフローチャートである。ステップ1は割り当て
初期化処理、ステップ2は次目標割り当て可能火砲抽出
処理、ステップ3は割り当て可能火砲有無判定処理、ス
テップ4は割り当て中目標更新処理、ステップ5は割り
当て候補判定処理、ステップ6は割り当て結果保存処
理、ステップ7は目標割り当て終了判定処理、ステップ
8は割り当て中ノード更新処理、ステップ9は全探索完
了判定処理、ステップ10は割り当てやり直し処理、ス
テップ11は最適解判定処理である。この探索において
は、選択肢は、各目標に割り当て可能な火砲である。あ
る目標へ割り当てられ得る選択肢から1つの火砲を決
め、それを前提として他の目標へ割り当てられ得る選択
枝を抽出し、それらの選択肢の中から1つの選択肢を選
択するということを試行錯誤的に繰り返していく。ま
ず、ステップ1にて、最初の目標及びその目標に割り当
てられる最初の火砲の選択を行う。
【0004】次に、ステップ2では、現状の選択を基に
して、基本条件を満たす、次の目標で割り当て可能な火
砲の抽出を行う。ステップ3では、ステップ3において
抽出された選択肢があるか否かを判定する。ステップ2
において抽出された選択肢、つまり割り当て可能な火砲
の候補があれば、ステップ4にて次の目標を割り当て中
目標として設定し、最初にその目標における最初の選択
肢を選択し、それをノードとする。ここで、割り当て中
目標とは、その時点において火砲を割り当てる対象とな
っている目標のことである。
【0005】ステップ5では、割り当て中目標が最後の
目標であるか判定する。つまり、ステップ4において設
定した目標が最後の目標であれば、全目標への割り当て
が完了したことになる。したがって、この場合には、ス
テップ6にて、得られた全目標への火砲割り当て結果を
解の候補としてその解が持つ評価関数の値と共に保持す
る。一方、ステップ4において設定した割り当て中目標
が最後の目標でない場合は、ステップ2以降の探索をさ
らに進める。また、ステップ3にて割り当て可能な火砲
の組み合わせの候補がない場合、又はステップ6にて解
の候補と判定された場合には、ステップ7に進む。
【0006】ステップ7では、現在割り当て中の目標に
選択枝が残っているかどうか判定する。選択枝が残って
いるのであれば、ステップ8にて次の選択枝を選択して
ステップ2以降の探索を進める。一方、ステップ7にお
いて、現在割り当て中目標の選択肢が残っていなけれ
ば、ステップ9に進む。
【0007】ステップ9では、割り当て中目標が最初の
目標かどうか判定することにより、バックトラック可能
か、すなわち、割り当てやり直しのため前の目標に溯る
ことができるか判定して、バックトラック可能であれ
ば、ステップ10にて、一つ前の目標を割り当て中目標
に設定し直し、さらにその目標の、次の火砲組み合わせ
をノードとして選択してステップ2以降の探索を再度実
施し、バックトラックできなければ、全探索が終了した
ことを意味するため、ステップ11に進む。
【0008】ステップ11では、それまでに得られたす
べての解の候補の評価関数を比較して最高または最低の
ものを解とする。ここで、評価関数が最高のものを解と
するか若しくは最低のものを解とするかは、評価関数の
設定方法によるもので、評価関数の値がより大きいもの
を高評価とする評価関数を設定した場合には、評価関数
が最高のものを解とし、評価関数の値がより小さいのも
を高評価とする評価関数を設定した場合には、評価関数
が最低のものを解とする。また、この時、解の候補が得
られていない場合は、割り当て不能という結果とする。
バックトラック探索手法は、場合によっては、探索を進
める毎に評価関数を算定し、既出の解の候補より最適値
に近い値となる可能性がなくなった時点で探索を打ち切
る等の処理とすることもあるが、いずれにしても基本的
には、全候補を調べることとなる。
【0009】図15は従来の手法の一例であるバックト
ラック探索手法を用いた火砲割り当ての概要を説明する
図であり、12は割り当て可能火砲、13はノードであ
る。探索は、まず、最初の目標に関する割り当て可能火
砲12を抽出するところから開始する。次に割り当て可
能火砲のうちの一つを仮に選択してノード13とし、こ
れを前提として次の目標の割り当て可能火砲13を選択
するということを繰り返す。こうして、次々と目標に対
する火砲の選択を続けていき、次の割り当て候補が無く
なった場合は、一つ前の目標に戻って、次の割り当て可
能火砲をノードとして選択、探索を続行する。これを続
けていくことにより各目標の割り当て可能火砲によって
構成される枝上を前進、後退しながら、割り当て候補を
すべて調べていくことになる。
【0010】図16は従来の手法による火砲割り当て結
果の一例を射撃時間に基づいて示した図であり、14は
目標火砲割り当て結果である。この図において、各目標
の目標火砲割り当て結果14で示された線分の始点と終
点位置がそれぞれ当該目標を射撃開始する時刻および終
了する時刻を表わしており、線分の下部に示されている
のが、当該目標を射撃実施する火砲の割り当てである。
目標1については、同一時間帯に射撃すべき目標がない
ことから、全火砲が割り当て可能であり、射撃効果弾数
最適化の観点から全砲班を割り当てた場合が示されてい
る。また、目標2、3については、同一時間帯での射撃
となることから、各目標で最低限必要な射撃効果の制
約、射撃効果弾数最適化の観点から、目標2に火砲B
C、目標3に火砲Cを割り当てた場合を示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来行われている火砲
割り当てでは、バックトラック探索等の手法で解を求め
る際、複数の火砲においてあらゆる組み合わせを探索対
象候補としていたため、目標数や火砲数が多くなると解
の候補が指数関数的に増大する。したがって、全ての解
の候補を求め、さらにそれら多数の解の候補についてそ
れぞれの評価関数を比較し最適解を求めるとすると計算
機等を用いても現実的な処理時間で解が求まらないとい
う所謂組合せ的爆発が生じてしまう。また、このような
問題を回避するため、一般的なスケジューリング問題に
おいてはニューラルネットワークや遺伝的アルゴリズム
等の方法が検討されているが、これらの手法では有限時
間において最適解が得られる保証がなく、安全上の問題
等により制約条件を満たすことが必須である火砲割り当
て問題においては、これらの試行錯誤的方法の適用は困
難である。
【0012】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は安全上の問題等により制約条件を満た
す火砲割り当てを行うにあたって、実質的な処理時間内
で制約条件を満たす解を容易に得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る火砲割
り当て装置は、制約条件に基づいて、複数の目標のそれ
ぞれに複数の火砲のうちの一つの火砲を割り当て、前記
制約条件を満たす前記目標と前記火砲との割り当て結果
としての解を1つ求める制約条件充足割り当て処理を行
う制約条件充足割当手段と、前記制約条件充足割当手段
によって火砲を割り当てられた前記目標に対し、前記目
標に割り当てられた火砲以外の火砲を制約条件及び評価
関数最適化条件に基づいて前記目標に割り当てる評価関
数最適化割り当て処理を行う評価関数最適化割当手段
と、を含むものとする。
【0014】ここで、制約条件としては、例えば、同一
時間帯において各目標に割り当てられた火砲の射撃コー
スが2次元的に交差しないことや目標の位置がその目標
に割り当てられる火砲の射撃可能な範囲内であることや
同一時間帯で同一火砲が複数の目標を攻撃しないように
割り当てること等、目標に火砲を割り当てるにあたって
物理的又は地理的に制限されるべき条件等があげられ
る。その他、目標に火砲を割り当てるにあたって、最低
限満たすべき条件として設定する条件であれば、制約条
件として制約条件充足割り当て処理に利用しても構わな
い。
【0015】制約条件充足割当手段は、探索法によって
制約条件充足割り当て処理を行うことが最適であるが、
複数の目標のそれぞれに複数の火砲のうちの一つの火砲
を割り当てることが可能であればいずれの方法であって
も構わない。
【0016】評価関数最適化割り当て処理は、例えば、
従来において行われていた厳密な評価関数最適化処理を
行うことなく、従来の評価関数最適化処理で得られる射
撃効果と同等又は近似の射撃結果を導く処理方法であっ
て、期待する射撃効果としての評価関数最適化条件に基
づいて、例えば経験則等から擬似的又は近似的に評価関
数最適化を行う処理方法であることが望ましい。しかし
ながら、その他にも例えば実際に評価関数に基づいて最
適な割り当てを厳密に行う処理方法であってもよい。
【0017】評価関数最適化条件としては、例えば、各
火砲が設置された正面方向から極力近い角度の目標を割
り当てることや、前に射撃した目標と次に射撃する目標
の方向のなす角すなわち目標変換角が最小となるように
割り当てることや、砲弾数を最小にするように割り当て
ることや、より短期間で射撃が終了するように割り当て
ることなどといった予定する射撃効果又は予定する射撃
効果に関する条件等をいう。
【0018】評価関数最適化割り当て処理では、火砲を
各目標に割り当てる際に必要最低限の条件とみなす制約
条件を評価関数最適化割当手段に設定し、また評価関数
最適化条件を評価関数最適化割当手段に設定する。これ
によって、評価関数最適化条件と同等又は近似の射撃効
果を生む評価関数最適化割り当て結果が得られる。ま
た、このときの評価関数最適化割り当て結果は、制約条
件を満たす個別割り当て結果となっている。
【0019】本発明においては、制約条件充足割り当て
処理による個別割り当て結果に評価関数最適化割り当て
処理による個別割り当て結果が組み合わされることによ
って、割り当て結果が得られる。
【0020】第2の発明に係る火砲割り当て装置は、制
約条件に基づいて、複数の目標のそれぞれに複数の火砲
のうちの一つの火砲を割り当て、前記制約条件を満たす
前記目標と前記火砲との割り当て結果としての解を1つ
求める制約条件充足割り当て処理を行う制約条件充足割
当工程と、前記制約条件充足割当手段によって火砲を割
り当てられた前記目標に対し、前記目標に割り当てられ
た火砲以外の火砲を制約条件及び評価関数最適化条件に
基づいて前記目標に割り当てる評価関数最適化割り当て
処理を行う評価関数最適化割当工程と、を含むものとす
る。
【0021】第3の発明に係る火砲割り当て方法は、第
2の発明において、前記制約条件充足割り当て処理及び
前記評価関数最適化割り当て処理のうち少なくとも1つ
の個別割り当て処理は、複数回行われるものとする。
【0022】制約条件充足割り当て処理が複数回行われ
る場合においては、例えば、一の制約条件充足割り当て
処理における制約条件と異なる制約条件によって他の制
約条件充足割り当を行う方法、又は探索手法を利用した
制約条件充足割り当て処理の場合においては、一の制約
条件充足割り当て処理による個別割り当て結果が得られ
た後に、一の制約条件充足割り当て処理における制約条
件と同じ制約条件のまま、一の制約条件充足割り当て処
理において未探索であった目標と火砲の組み合わせの中
で得られる当該個別割り当て結果とは別の個別割り当て
結果であってもよい。
【0023】また、評価関数最適化割り当て処理が複数
回行われる場合においては、例えば、それぞれ異なる評
価関数最適化条件に基づいて評価関数最適化割り当て処
理を行い、それぞれの個別割り当て結果を得る構成やそ
れぞれ異なる経験則に同一又は異なる評価関数最適化条
件を適用して評価関数最適化割り当て処理を行い、それ
ぞれの個別割り当て結果を得る構成等があげられる。
【0024】第4の発明に係る火砲割り当て装置は、第
1の発明において、前記制約条件充足割当手段による個
別割り当て結果及び前記評価関数最適化割当手段による
個別割り当て結果を複数にグループ分けし、前記グルー
プを識別可能に保持する保持部を有するものとする。
【0025】制約条件充足割当手段による個別割り当て
結果、及び評価関数最適化割当手段による個別割り当て
結果をグループ分けする方法としては、例えば、制約条
件充足割当手段による個別割り当て結果を一つのグルー
プとし、評価関数最適化割当手段による個別割り当て結
果を別の一つのグループとし、これら2つのグループを
識別可能に保持部に保持させてもよい。また例えば、制
約条件や評価関数最適化条件や経験則を同じくする個別
割り当て結果を同じグループとするといったように、制
約条件や評価関数最適化条件や経験則に基づいてグルー
プ分けしてもよい。さらに例えば、単に、2つずつ等複
数の割り当て結果を1つのグループとし、このようなグ
ループをグループ単位で識別可能に保持部に保持させて
もよい。また、これらのグループ分けの方法を組み合わ
せて、グループ内にさらにグループを含むような構成と
してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0027】実施の形態1.図1は本発明に係る火砲割
り当て装置における実施の形態1の構成を示すフローチ
ャートである。図1において、ステップ15は制約条件
充足割り当て処理、ステップ16は制約条件充足割り当
て可否判定処理、ステップ17は評価関数最適化割り当
て処理である。実施の形態1における火砲割り当てにお
いては、第1段階の処理として、先ずステップ15にお
いて制約条件を満たす火砲と目標との組み合わせを求め
る制約条件充足割り当て処理が行なわれ、それぞれの目
標には、制約条件を満たす火砲が1つずつ割り当てられ
る。この制約条件充足割り当て処理は、例えば探索手法
が利用される。この後ステップ16では、ステップ15
において制約条件を満たす解が得られたか否かが判定さ
れる。ステップ16において、各目標にそれぞれ火砲が
割り当てられたと判断された場合には、ステップ17に
進み、第2段階の処理としての評価関数最適化割り当て
処理が行われる。ステップ17では、例えば厳密な評価
関数最適化に基づいた方法によって得られる射撃効果と
同等又は近似の射撃効果を生み出すヒューリスティック
なルール等による火砲の割り当て処理、すなわち評価関
数最適化に対して近似的な方法による割り当て処理が実
施される。
【0028】一方ステップ16において、制約条件を満
たす解が得られなかったと判断された場合には、評価関
数最適化割り当て処理を行うことなく割り当て不能と判
断されエンド処理される。割り当て不能を判断された場
合には、その旨を例えば装置上の例えば画面等に表示さ
せてもよい。
【0029】以下に、前記火砲割り当て装置を用いた目
標−火砲割り当て処理の一例を示す。
【0030】図2は本発明に係る火砲割り当て装置の制
約条件充足割り当て処理(図1のステップ15による割
り当て処理)の概要を説明する図である。制約条件充足
割り当てにおいては、射撃に必要な弾数が残っているこ
と、目標と火砲との間に地理的条件の制約や自己の安全
性を確保するための制約を満たすこと等最低限の条件で
ある制約条件だけを考慮した割り当ての厳密解を探索手
法によって求める。この制約条件充足割り当てにおいて
は、制約条件を満たす解が一つ見つかった時点で処理が
完了する。したがって、従来技術の例で示したような評
価関数最適化を同時に考慮する場合と異なり、すべての
解の候補を探索によって見つけ出し、さらに全ての解が
有する評価関数を比較するという処理は行う必要がな
く、目標に対して割り当てる火砲を容易に求めることが
できる。
【0031】ここで、制約条件充足割り当て処理におい
て、射撃効果に関する条件を最低限満たすべき条件とし
て制約条件の範疇に含ませ、制約条件の数若しくは種類
又は制約条件の達成すべきレベル等を変化させることに
より、状況に応じて各目標への割り当てて可能な火砲の
絞り込みを行うことも可能である。これによれば、状況
に応じて探索範囲を限定したり又は拡張するということ
も場合によっては可能となる。
【0032】図3は本発明に係る火砲割り当て装置の制
約条件充足割り当て処理(ステップ15)による制約条
件充足割り当て結果の一例を射撃時間に基づいて示した
図である。制約条件充足割り当て完了後は、全目標につ
いて、制約条件を満たす最低限の火砲のみが割り当てら
れている。
【0033】図4は本発明に係る火砲割り当て装置の制
約条件充足割り当て処理を探索手法を用いて実現する方
法の一例を示すフローチャートである。ここで、従来例
と同じ構成要素には同じ符号を付けている。すなわち、
ステップ1は割り当て初期化処理、ステップ2は次目標
割り当て可能火砲抽出処理、ステップ3は割り当て可能
火砲有無判定処理、ステップ4は割り当て中目標更新処
理、ステップ5は割り当て候補判定処理、ステップ6は
割り当て結果保存処理、ステップ7は目標割り当て終了
判定処理、ステップ8は割り当て中ノード更新処理、ス
テップ9は全探索完了判定処理、ステップ10は割り当
てやり直し処理、ステップ11は最適解判定処理であ
る。また、ステップ18は制約条件充足割り当て完了記
録処理、19は割り当て不能記録処理である。
【0034】本発明に係る探索手法による制約条件充足
割り当て処理において、探索手法で探索される探索対象
に相当する選択肢は、各目標に割り当て可能な火砲であ
る。ある目標へ割り当てられ得る選択肢の中から1つの
火砲を決め、それを前提として他の目標へ割り当てられ
得る選択枝を抽出し、それらの選択肢の中から1つの選
択肢を選択するということを試行錯誤的に繰り返してい
く。まず、ステップ1にて、最初の目標及びその目標に
割り当てられる最初の火砲の選択を行う。
【0035】次に、ステップ2では、現状の選択を基に
して、制約条件を満たす、次の目標で割り当て可能な火
砲の抽出を行う。ステップ3では、ステップ2において
抽出された選択肢があるか否かを判定する。ステップ2
において抽出された選択肢、つまり割り当て可能な火砲
の候補があれば、ステップ4にて次の目標を割り当て中
目標として設定し、最初にその目標における最初の選択
肢を選択し、それをノードとする。
【0036】ステップ5では、割り当て中目標が最後の
目標であるか判定する。つまり、ステップ4において設
定した目標が最後の目標であれば、全目標への割り当て
が完了したことになる。
【0037】ここで、制約条件充足割り当て処理では、
制約条件を満たす解を一つ見つければよいため、探索が
最後の目標に到達した時点で、他の候補の探索を実施す
ることなく、制約条件充足割り当てが成功したという結
果を記録し、図1に示されている第2段目の個別割り当
て処理であるステップ17の評価関数最適化割り当て処
理に進む。
【0038】一方、ステップ4において設定した割り当
て中目標が最後の目標でないとステップ5において判定
された場合には、ステップ2以降の探索をさらに進め
る。
【0039】また、ステップ3において、制約条件を満
たす割り当て可能な火砲の組み合わせの候補がない場
合、ステップ7に進み、現在割り当て中の目標に選択枝
が残っているかどうか判定する。現在割り当て中目標に
選択枝が残っているのであれば、ステップ8において、
次の選択枝としての火砲をノードとして選択し、ステッ
プ2以降の探索を進め、ステップ2において、割り当て
中目標の次に目標があるかを判定する。
【0040】一方、ステップ7において、現在割り当て
中目標の選択肢が残っていなければ、ステップ9に進
む。
【0041】ステップ9では、割り当て中目標が最初の
目標かどうか判定することにより、バックトラック可能
か、すなわち、割り当てやり直しのため前の目標に溯る
ことができるか判定して、バックトラック可能であれ
ば、ステップ10にて、一つ前の目標を割り当て中目標
に設定し直し、さらにその目標の、次の火砲組み合わせ
をノードとして選択してステップ2以降の探索を再度実
施する。
【0042】また、割り当て中目標が最初の目標となる
すなわち、バックトラックがこれ以上できなくなった時
は、他に候補があることは考えられないため、ステップ
19において割り当て不能と記録する。
【0043】図5は本発明に係る火砲割り当て装置にお
いて経験則としてのヒューリスティックルールを使用し
て目標に火砲を割り当てる評価関数最適化割り当て処理
の一例を示すフローチャートである。図5において、ス
テップ20は割り当て目標初期化処理、ステップ21
は、割り当て可能火砲有無判定処理、ステップ22は割
り当て可能火砲抽出処理、ステップ23はヒューリステ
ィックルールによる火砲追加処理、ステップ24は評価
関数最適化割り当て完了判定処理、ステップ25は割り
当て中目標更新処理である。
【0044】ステップ20にて、最初の目標を割り当て
中目標に設定する。その後、ステップ21に進み、制約
条件を満たす割り当て可能火砲を抽出する。ステップ2
2では、ステップ21において割り当て可能な火砲があ
るか否かを判定する。ステップ22において、割り当て
中目標に割り当て可能な火砲があると判定された場合に
は、ステップ23に進み、ヒューリスティックルールを
使用し、割り当て中目標に対して決定論的に火砲の割り
当てを行う。ステップ23において、割り当て中目標に
火砲が追加されるとステップ24に進む。
【0045】一方、ステップ22において、割り当て中
目標に割り当て可能な火砲が無いと判断された場合に
は、その割り当て中目標に火砲が割り当てられることな
くステップ24に進む。
【0046】ステップ24では、割り当て中目標が最後
の目標であるか判定する。つまり、ステップ23におい
て火砲を割り当てられた目標が最後の目標であれば、全
目標への割り当てが完了したことになる。割り当て中目
標が最後の目標でなければ、割り当て中目標を一つ進
め、ステップ21以降の処理を進め、ステップ22、2
3、24及び25の処理を繰り返して、この割り当てを
最後の目標まで実施する。
【0047】図6は本発明に係る火砲割り当て装置の実
施の形態1によって火砲を目標に割り当てた場合におけ
る割り当て結果の概要を示す図であり、26は制約条件
充足割り当て結果(制約条件充足割当手段による個別割
り当て結果)、27は評価関数最適化割り当て結果(評
価関数最適化割当手段による個別割り当て結果)であ
る。
【0048】制約条件充足割り当て結果では、制約条件
充足割当手段によって目標1、目標2、目標3にはそれ
ぞれ火砲A、火砲A、火砲Bが割り当てられている。こ
れら制約条件充足割当手段による割り当てでは、上述の
ように制約条件を満たすような割り当てがなされてい
る。
【0049】また、評価関数最適化割り当て結果では、
目標1を射撃する時間帯において、制約条件及び評価関
数最適化条件を満たす火砲B及びCが、評価関数最適化
割当手段によって目標1に割り当てられている。
【0050】一方、目標2及び3においては、図7にお
いて後述する通り、それらの射撃時間帯が重なってい
る。これら目標2及び目標3を射撃する時間帯において
制約条件充足割当手段によって割り当てられていない火
砲はCだけである。
【0051】評価関数最適化割当手段による個別割り当
て処理においては、仮に火砲Cが目標2に割り当てられ
た場合には、制約条件及び評価関数最適化条件のうち少
なくともいずれか一方の条件が満たされないということ
により、火砲Cは割り当てられていない。目標3に関し
ては、火砲Cが目標3に割り当てられた場合、この火砲
Cと目標3との組み合わせにおいては制約条件及び評価
関数最適化条件を満たすものであるため、火砲Cは目標
3に割り当てられている。
【0052】図7は本発明に係る火砲割り当て装置の実
施の形態1による火砲の目標への割り当て結果の一例を
射撃時間に基づいて示した図である。図7の例では目標
1には制約条件充足割り当てにより火砲Aのみが割り当
てられる。次に、割り当て可能火砲の残り数を時間帯の
重なっている目標数で割った商にあたる数だけ火砲を割
り当てる等のヒューリスティックなルールを用いて、評
価関数最適化割り当てを行い、目標1に火砲BCも割り
当てられる。なお。ここでいうヒューリスティックなル
ールとは、厳密に正しいとは限らないがほぼ目標に近い
結果が得られる場合が多い経験則を意味する。また、目
標2と目標3は射撃時間帯が重なっており、同時に同一
火砲を割り当てることができないことから、制約条件充
足割り当てでそれぞれ火砲A、Bが割り当てられてい
る。そして評価関数最適化割り当てで、目標3のみに火
砲Cが割り当てられ、最適化が図られる。
【0053】実施の形態1によれば、先ず第1段階の処
理としての制約条件充足割り当て処理によって、必要最
低限の条件である制約条件を満たす各目標と火砲との組
み合わせを探索手法によって求める。また、このときの
割り当て候補としての火砲の探索においては、複数の火
砲について全ての組み合わせを目標への割り当て候補と
するのではなく、1つの火砲を割り当て候補として探索
を実施する。したがって、容易に個別割り当て結果とし
ての解を求めることができる。さらに、第2段階の処理
としての評価関数最適化割り当て処理によって、制約条
件充足割り当て処理によって得られた個別割り当て結果
を前提として、さらに評価関数最適化条件と同等又は近
似の射撃効果を生み出すように各目標に火砲を追加す
る。このとき、評価関数最適化割り当て処理によって各
目標に追加する火砲は、制約条件をも満足するように各
目標に割り当てられる。したがって、2段階の個別割り
当て処理を経て割り当て結果を得ることによって、制約
条件を満たし、かつ評価関数最適化条件と同等又は近似
といったハイレベルな射撃効果を生む割り当て結果を容
易に得ることができる。また、割り当て処理を行う際に
組み合わせ的爆発を起こすことなく迅速に割り当て結果
を得ることができる。
【0054】実施の形態2.図8は本発明に係る火砲割
り当て装置の実施の形態2の構成を示すフローチャート
である。図8において、ステップ15は制約条件充足割
り当て処理、ステップ16は制約条件充足割り当て可否
判定処理、28は第一の評価関数最適化割り当て処理、
29は上記と別の基準による第二の評価関数最適化割り
当て処理である。基準についての説明は後述する。
【0055】実施の形態2における火砲割り当てにおい
ては、第1段階の処理として、先ずステップ15におい
て、制約条件を満たす火砲と目標との組み合わせを求め
る、図4に示す制約条件充足割り当て処理が行なわれ
る。この制約条件充足割り当て処理は、例えば探索手法
によって各目標に火砲を割り当てる。その後、ステップ
16において、制約条件充足割り当てがステップ15に
おいて制約条件を満たす解が得られたか否かが判定され
る。ステップ16において、各目標にそれぞれ火砲が割
り当てられたと判断された場合には、ステップ28に進
む。
【0056】ステップ28では、第一の評価関数最適化
割り当て処理が行われる。ステップ28では、例えば厳
密な評価関数最適化に基づいた方法によって得られる射
撃効果と同じ又はそれに近い射撃効果を生み出すヒュー
リスティックルール等による火砲の割り当て処理、すな
わち評価関数最適化に対して近似的な方法による割り当
て処理が実施される。評価関数最適化割当手段によって
第一の評価関数最適化割り当て処理が終了すると、ステ
ップ29に進む。
【0057】ステップ29では、ステップ28における
第一の評価関数最適化割り当て処理に設定されていたヒ
ューリスティックルールや評価関数最適化条件等の基準
とは異なる基準に基づいて第二の評価関数最適化割り当
て処理が実施される。評価関数最適化割当手段によって
第二の評価関数最適化割り当て処理が終了すると、実施
の形態2に係る火砲割り当て装置による割り当て処理が
完了する。
【0058】一方、ステップ16において、制約条件を
満たす解が得られなかった場合には割り当て不能である
として、エンド処理される。ここで、割り当て不能であ
るとされた場合には、割り当て不能であるという割り当
て結果を装置上の例えば画面等に表示させてもよい。
【0059】図9は本発明に係る火砲割り当て装置の実
施の形態2によって火砲を目標に割り当てた場合におけ
る割り当て結果の概要を説明する図であり、26は制約
条件充足割り当て結果(制約条件充足割当手段による個
別割り当て結果)である。30は第一の評価関数最適化
割り当て結果(評価関数最適化割当手段による個別割り
当て結果)であって、第一のヒューリスティックルール
に基づいて実施される第一の評価関数最適化割り当て処
理によって得られた個別割り当て結果である。また、3
1は第二の評価関数最適化割り当て結果(評価関数最適
化割当手段による個別割り当て結果)であって、例えば
第一のヒューリスティックルールとは別のヒューリステ
ィックルールに基づいて実施される第二の評価関数最適
化割り当て処理によって得られた個別割り当て結果であ
る。
【0060】制約条件充足割り当て結果では、制約条件
充足割当手段によって目標1、目標2及、目標3にはそ
れぞれ火砲A、火砲A、火砲Bが割り当てられている。
これら制約条件充足割当手段による割り当てでは、上述
のように制約条件を満たすような割り当てがなされてい
る。
【0061】また、第一の評価関数最適化割り当て結果
では、目標1を射撃する時間帯において、制約条件充足
割当手段によって割り当てられていない火砲はB及びC
である。しかしながら、第一のヒューリスティックルー
ルは、設定された評価関数最適化条件を満たす火砲はC
であると判定したため、火砲Cのみが目標1に割り当て
られている。目標2及び3においては、それらの射撃時
間帯が重なっている。これら目標2及び目標3を射撃す
る時間帯において制約条件充足割当手段によって割り当
てられていない火砲はCだけである。第一の評価関数最
適化割当手段による個別割り当て処理においては、第一
のヒューリスティックルールにより、目標2には火砲C
を割り当てず、目標3に火砲Cを割り当てられる。
【0062】一方、第二の評価関数最適化割り当て結果
では、目標1を射撃する時間帯において、制約条件充足
割当手段によって割り当てられていない火砲はB及びC
である。しかしながら、第一のヒューリスティックルー
ルは、設定された評価関数最適化条件を満たす火砲はC
であると判定したため、火砲Cのみが目標1に割り当て
られている。目標2及び3においては、それらの射撃時
間帯が重なっており、これら目標2及び目標3を射撃す
る時間帯において制約条件充足割当手段によって割り当
てられていない火砲はCだけである。
【0063】第二の評価関数最適化割当手段による個別
割り当て処理においては、第二のヒューリスティックル
ールにより、目標2及び目標3ともに火砲Cを割り当て
ないとされている。
【0064】実施の形態2では、この例にあるように評
価関数最適化割り当て処理において、順次それまでに実
施済みの割り当て結果を前提とした処理を行うのであれ
ば、複数ヒューリスティックルール等の基準その他各種
条件等を用いても問題はない。
【0065】実施の形態3.図10は本発明に係る火砲
割り当て装置における実施の形態3の構成を示すフロー
チャートである。図10において、ステップ16は制約
条件充足割り当て処理である。ステップ33は制約条件
充足割り当て結果記録処理であり、制約条件充足割当手
段による個別割り当て結果を記録するステップである。
また、ステップ17は制約条件充足割り当て可否判定処
理である。ステップ18は評価関数最適化割り当て処理
である。ステップ34は評価関数最適化割り当て結果記
録処理であり、評価関数最適化割当手段による個別割り
当て結果を記録するステップである。
【0066】実施の形態3における火砲割り当てにおい
ては、第1段階の処理として、制約条件を満たす火砲と
目標との組み合わせを求める制約条件充足割り当て処理
が行なわれ、それぞれの目標には、制約条件を満たす火
砲が1つずつ割り当てられる。この制約条件充足割り当
て処理は、例えば探索手法が利用される。
【0067】ステップ33では、ステップ16によって
得られた制約条件充足割り当て結果(制約条件充足割り
当て処理による個別割り当て結果)を例えばハードディ
スク等の保持部に記録する。
【0068】ここで、制約条件充足割り当て結果が保持
部において保持される際の特徴としては、制約条件充足
割り当て処理によって決定された、各目標に割り当てら
れているそれぞれの火砲が、制約条件充足割り当て処理
において割り当てられた火砲であることを識別可能な状
態で保持部に保持されているということがあげられる。
ステップ33において、制約条件充足割り当て結果が保
持部に保持されると、ステップ17に進む。
【0069】ステップ17では、制約条件充足割り当て
がステップ16において制約条件を満たす解が得られた
か否かが判定される。ステップ17において、各目標に
それぞれ火砲が割り当てられたと判断された場合には、
ステップ18に進み、第2段階の処理としての評価関数
最適化割り当て処理(ステップ18)が行われる。ステ
ップ18では、例えば厳密な評価関数最適化に基づいた
方法によって得られる射撃効果とほぼ同等な射撃効果を
生み出すヒューリスティックなルール等による火砲の割
り当て処理、すなわち評価関数最適化に対して近似的な
方法による割り当て処理が実施される。
【0070】ステップ34では、ステップ18によって
得られた評価関数最適化割り当て結果(評価関数最適化
割り当て処理による個別割り当て結果)を例えばハード
ディスク等の保持部に記録する。ここで、評価関数最適
化割り当て結果が保持部において保持される際の特徴と
しては、評価関数最適化割り当て処理によって決定され
た、各目標に割り当てられているそれぞれの火砲が、評
価関数最適化割り当て処理において割り当てられた火砲
であることを識別可能な状態で保持部に保持されている
ということがあげられる。
【0071】一方ステップ17において、制約条件を満
たす解が得られなかったと判断された場合には、評価関
数最適化割り当て処理を行うことなく割り当て不能と判
断されエンド処理される。割り当て不能を判断された場
合には、例えばその旨を装置上の画面等に表示させても
よい。
【0072】図11は図10に示す火砲割り当て装置に
よって目標に火砲を割り当てた後に、この割り当て結果
を変更する場合の処理の一例を示したフローチャートで
ある。
【0073】特定の火砲が割り当てられている特定の目
標に対して、その特定の火砲の代わりに他の火砲を割り
当てる再割り当て処理を行う場合について、図11を用
いながら説明する。ステップ35は火砲割り当て変更入
力処理である。ステップ36は再割り当て処理判別処理
である。ステップ37は、制約条件充足再割り当て処理
であり、ステップ33は制約条件充足割り当て結果記録
処理である。また、ステップ39は評価関数最適化再割
り当て処理であり、ステップ34は評価関数最適化割り
当て結果記録処理である。
【0074】先ず、再割り当て処理を行うにあたって、
例えば、上記特定の目標とその特定の目標に割り当てら
れている特定の火砲とがステップ35に入力される。
【0075】ステップ36では、ステップ35に入力さ
れたその特定の目標に割り当てられている特定の火砲
が、図10の制約条件充足割り当て処理(ステップ1
6)によってなされたもの(グループ)か、それとも図
10の評価関数最適化割り当て処理(ステップ18)に
おいてなされたもの(グループ)かを判定する。その特
定の火砲が図10のステップ16において割り当てられ
た火砲であると判断された場合には、ステップ37に進
む。
【0076】ステップ37では、その特定の目標に火砲
を再度割り当てるということを既定として、再度、制約
条件充足割り当て処理が行われる。このとき、制約条件
の内容を変える構成であってもよく、また、上記特定の
火砲が割り当てられる際には探索されていなかった火砲
に関して探索を行うような構成であってもよい。ステッ
プ37において、新しい制約条件充足割り当て結果が得
られたら、ステップ33に進む。
【0077】ステップ33では、ステップ37において
得られた新しい個別割り当て結果を保持部に保持する。
【0078】このとき、ステップ33では、ステップ3
7によって得られた新しい制約条件充足割り当て結果
(制約条件充足割り当て処理による個別割り当て結果)
を例えばハードディスク等の保持部に記録する。このと
き、ステップ37によって決定された、各目標に割り当
てられているそれぞれの火砲が、制約条件充足割り当て
処理において割り当てられた火砲であることを識別可能
とする方法により保持部に保持されている。
【0079】ステップ33において、新しい制約条件充
足割り当て結果としての個別割り当て結果が保持部に保
持されると、ステップ39に進む。このとき、図11中
には記載されていないが、新しい制約条件充足割り当て
結果が、割り当て不能という結果であったか否かを判定
し、割り当て不能という結果ではなかった場合について
のみステップ39に進み、割り当て不能という結果であ
った場合には、例えばその旨が、火砲割り当て装置上の
画面に出力される。
【0080】ステップ39では、ステップ37で得られ
た新しい制約条件充足割り当て結果に基づいて、あらた
めて評価関数最適化割り当て処理が行われる。ここで、
ステップ39では、変更前の評価関数最適化割り当て処
理において用いられていた評価関数最適化条件やヒュー
リスティックルール等の基準を別の基準に変更できる構
成であってもよい。この構成の場合、ステップ39で
は、再設定された基準に従って評価関数最適化割り当て
処理が行われる。ステップ39において、新しい評価関
数最適化割り当て結果が得られたら、ステップ34に進
む。
【0081】ステップ34では、ステップ39において
得られた新しい個別割り当て結果を保持部に保持する。
保持部では、図10において説明した方法によってこの
新しい個別割り当て結果を保持する。
【0082】一方、ステップ36において、ステップ3
5に入力されたその特定の目標に割り当てられている特
定の火砲が、制約条件充足再割り当て処理において割り
当てられた火砲ではないと判断された場合には、制約条
件充足割り当て処理を再実施せずにステップ39に進
む。この場合においては、ステップ39では、ステップ
35において入力された、当該特定の目標に火砲を再度
割り当てし直すことを前提として、最善の射撃効果を得
られるヒューリスティックルールによって再度評価関数
最適化割り当て処理が行われる。
【0083】ステップ34では、ステップ39によって
得られた新しい評価関数最適化割り当て結果を例えばハ
ードディスク等の保持部に記録する。このとき、ステッ
プ39によって決定された、各目標に割り当てられてい
るそれぞれの火砲が、評価関数最適化割り当て処理にお
いて割り当てられた火砲であることを識別可能とする方
法により保持部に保持される。ステップ37やステップ
39においてあらためて実施された個別割り当て処理に
よって得られた新しい個別割り当て結果は、それぞれス
テップ33及びステップ34によって保持部に保持され
るため、再度、再割り当て処理を行う場合には、ステッ
プ35からあらためて処理を行えばよい。
【0084】ここで、評価関数最適化再割り当て処理に
おいては、基準等を変更する場合が考えられる。例え
ば、基準のうちヒューリスティックルールを変更する場
合には、図10のステップ18において設定されていた
評価関数最適化条件と同じ評価関数最適化条件であるも
のの、ステップ18において用いられていたヒューリス
ティックルールとは異なるヒューリスティックルールを
ステップ39において用いることができる構成としても
よい。また、図10のステップ18において設定されて
いた評価関数最適化条件と異なる評価関数最適化条件を
設定し、新しい評価関数最適化条件に応じて、ステップ
18において用いられていたヒューリスティックルール
とは異なるヒューリスティックルールをステップ39に
おいて用いることができる構成としてもよい。これらの
場合においては、新しい基準を例えばステップ35から
入力することができるものとし、ステップ35に入力さ
れた新しい基準に基づいてステップ39において評価関
数最適化再割り当て処理が行われることとしてもよい。
【0085】実施の形態3によれば、各割り当て結果が
割り当て処理や評価関数最適化条件やヒューリスティッ
クルールごとにグループ分けされて保持部に保持されて
いるので、割り当て結果を変更する場合において、その
割り当てを変更する範囲又は方法に応じて必要最小限の
個別割り当て処理で新しい割り当て結果を得ることがで
きる。したがって、割り当て結果を見直す場合におい
て、より迅速に新しい割り当て結果を得ることができ
る。
【0086】実施の形態4.図12は本発明に係る火砲
割り当て装置における実施の形態4の構成を示すフロー
チャートである。図12において、ステップ16は制約
条件充足割り当て処理である。ステップ33は制約条件
充足割り当て結果記録処理であり、制約条件充足割当手
段による個別割り当て結果を記録するステップである。
また、ステップ17は制約条件充足割り当て可否判定処
理である。29は第一の評価関数最適化割り当て処理で
ある。ステップ40は第一の評価関数最適化割り当て結
果記録処理であり、第一の評価関数最適化割り当て処理
による個別割り当て結果を記録するステップである。3
0は上記と別の基準による第二の評価関数最適化割り当
て処理である。ステップ41は第二の評価関数最適化割
り当て結果記録処理であり、第二の評価関数最適化割り
当て処理による個別割り当て結果を記録するステップで
ある。
【0087】実施の形態4における火砲割り当て処理に
おいては、先ず、制約条件を満たす火砲と目標との組み
合わせを求める制約条件充足割り当て処理が行なわれ
る。このステップ16では、それぞれの目標に制約条件
を満たす火砲が1つずつ割り当てられる。この制約条件
充足割り当て処理は、例えば探索手法が用いられる。
【0088】ステップ33では、ステップ16によって
得られた制約条件充足割り当て結果(制約条件充足割り
当て処理による個別割り当て結果)を例えばハードディ
スク等の保持部に記録する。ここで、制約条件充足割り
当て結果が保持部において保持される際の特徴として
は、制約条件充足割り当て処理によって決定された、各
目標に割り当てられているそれぞれの火砲が、制約条件
充足割り当て処理において割り当てられた火砲であるこ
とを識別可能な状態で保持部に保持されているというこ
とがあげられる。ステップ33において、制約条件充足
割り当て結果が保持部に保持されると、ステップ17に
進む。
【0089】ステップ17では、制約条件充足割り当て
がステップ16において制約条件を満たす解が得られた
か否かが判定される。ステップ17において、各目標に
それぞれ火砲が割り当てられた、すなわち制約条件を満
たす解が得られたと判断された場合には、ステップ29
に進む。
【0090】ステップ29では、第一の評価関数最適化
割り当て処理が行われる。このステップ29では、例え
ば厳密な評価関数最適化に基づいた方法によって得られ
る射撃効果とほぼ同等な射撃効果を生み出すヒューリス
ティックなルール等によって、決定論的に目標へ火砲の
割り当てを行う処理、すなわち評価関数最適化に対して
近似的な方法による割り当て処理が実施される。この第
一の評価関数最適化割り当て処理では、第一のヒューリ
スティックルールを用いて個別割り当て処理が行われ
る。評価関数最適化割り当て手段によって第一の評価関
数最適化割り当て処理が終了すると、ステップ40に進
む。
【0091】ステップ40では、ステップ29によって
得られた第一の評価関数最適化割り当て結果(評価関数
最適化割り当て処理による個別割り当て結果)を例えば
ハードディスク等の保持部に記録する。ここで、第一の
評価関数最適化割り当て結果が保持部において保持され
る際の特徴としては、第一の評価関数最適化割り当て処
理によって決定された、各目標に割り当てられているそ
れぞれの火砲が、第一の評価関数最適化割り当て処理に
おいて割り当てられた火砲であることを識別可能な状態
で保持部に保持されているということがあげられる。ス
テップ40において、第一の評価関数最適化割り当て結
果が保持部に保持されるとステップ30に進む。
【0092】ステップ30では、ステップ29において
用いられた第一のヒューリスティックルールとは異なる
第二のヒューリスティックルールに基づいて第二評価関
数最適化割り当て処理が実施される。
【0093】ここで、ステップ30では、上述の構成の
他に、例えば、ステップ29における第一の評価関数最
適化割り当て処理に設定されていた評価関数最適化条件
とは異なる基準に基づいて個別割り当て結果が実施可能
な構成であってもよい。第二の評価関数最適化割り当て
処理が終了するとステップ41に進む。
【0094】ステップ41では、ステップ30によって
得られた第二の評価関数最適化割り当て結果(評価関数
最適化割り当て処理による個別割り当て結果)を例えば
ハードディスク等の保持部に記録する。ここで、第二の
評価関数最適化割り当て結果が保持部において保持され
る際の特徴としては、第二の評価関数最適化割り当て処
理によって決定された、各目標に割り当てられているそ
れぞれの火砲が、第二の評価関数最適化割り当て処理に
おいて割り当てられた火砲であることを識別可能な状態
で保持部に保持されているということがあげられる。
【0095】一方ステップ17において、制約条件を満
たす解が得られなかったと判断された場合には、評価関
数最適化割り当て処理を行うことなく割り当て不能と判
断されエンド処理される。割り当て不能を判断された場
合には、例えばその旨を装置上の画面等に表示させても
よい。
【0096】図13は図12に示す火砲割り当て装置に
よって目標に火砲を割り当てた後に、この割り当て結果
を変更する場合の処理の一例を示したフローチャートで
ある。
【0097】特定の火砲が割り当てられている特定の目
標に対して、その特定の火砲の代わりに他の火砲を割り
当てる再割り当て処理を行う場合について、図11を用
いながら説明する。ステップ35は火砲割り当て変更入
力処理である。ステップ36は再割り当て処理判別処理
である。ステップ37は、制約条件充足再割り当て処理
であり、ステップ33は制約条件充足割り当て結果記録
処理である。また、ステップ42は第一の評価関数最適
化再割り当て処理であり、ステップ40は第一の評価関
数最適化割り当て結果記録処理である。
【0098】さらに、ステップ43は第二の評価関数最
適化再割り当て処理であり、ステップ41は第二の評価
関数最適化割り当て結果記録処理である。
【0099】先ず、再割り当て処理を行うにあたって、
例えば、上記特定の目標とその特定の目標に割り当てら
れている特定の火砲とがステップ35に入力される。
【0100】ステップ36では、ステップ35に入力さ
れたその特定の目標に割り当てられている特定の火砲
が、図12の制約条件充足割り当て処理(ステップ1
6)によってなされたもの(グループ)か、それとも図
12の評価関数最適化割り当て処理(ステップ29又は
ステップ30)においてなされたもの(グループ)かを
判定する。その特定の火砲がステップ16において割り
当てられた火砲であると判断された場合には、ステップ
37に進む。
【0101】ステップ37では、その特定の目標に火砲
をあらためて割り当てるということを既定として、再
度、制約条件充足割り当て処理が行われる。このとき、
制約条件を変える構成であってもよく、また、上記特定
の火砲が割り当てられた際には探索されていなかった火
砲に関して探索を行うような構成であってもよい。ステ
ップ37において新しい制約条件充足割り当て結果が得
られたら、ステップ33に進む。
【0102】ステップ33では、ステップ37において
得られた新しい制約条件充足割り当て結果を保持部に保
持する。保持部では、図12において説明した方法によ
ってこの新しい個別割り当て結果を保持する。
【0103】ステップ33において、新しい制約条件充
足割り当て結果としての個別割り当て結果が保持部に保
持されると、ステップ42に進む。このとき、図13中
には記載されていないが、新しい制約条件充足割り当て
結果が、割り当て不能という結果であるか否かを判定
し、割り当て不能という結果ではなかった場合について
のみステップ42に進み、割り当て不能という結果であ
った場合には、例えばその旨が、火砲割り当て装置上の
画面に出力され、エンド処理される。
【0104】ステップ42では、ステップ37で得られ
た新しい制約条件充足割り当て結果に基づいて、第一の
ヒューリスティックルールを用いてあらためて評価関数
最適化割り当て処理が行われる。ステップ42におい
て、新しい評価関数最適化割り当て結果が得られたら、
ステップ40に進む。ここで、ステップ42では、図1
2における変更前の評価関数最適化割り当て処理におい
て用いられていた評価関数最適化条件やヒューリスティ
ックルール等の基準とは異なる基準によって個別割り当
て処理を実施可能な構成であってもよい。この構成の場
合、ステップ42では、再設定された基準に従って評価
関数最適化割り当て処理が行われる。
【0105】ステップ40では、ステップ42において
得られた新しい個別割り当て結果を保持部に保持する。
保持部では、図12において説明した方法によってこの
新しい評価関数最適化割り当て結果を保持する。ステッ
プ40において新しい評価関数最適化割り当て結果が保
持部に保持されると、ステップ43に進む。
【0106】ステップ43では、図12のステップ30
における評価関数最適化割り当て処理に設定されていた
第二のヒューリスティックルールに基づいて評価関数最
適化割り当て処理が実施される。ステップ43におい
て、評価関数最適化割当手段による第二の評価関数最適
化割り当て処理が終了すると、ステップ41に進む。
【0107】ここで、ステップ43では、図12におけ
る変更前の評価関数最適化割り当て処理において用いら
れていた評価関数最適化条件やヒューリスティックルー
ル等の基準とは異なる基準によって個別割り当て処理の
実施を可能とする構成であってもよい。この構成の場
合、ステップ43では、再設定された基準に従って評価
関数最適化割り当て処理が行われる。
【0108】ステップ41では、ステップ43において
得られた新しい個別割り当て結果を保持部に保持する。
保持部では、図12において説明した方法によってこの
新しい評価関数最適化割り当て結果を保持する。ステッ
プ41において新しい評価関数最適化割り当て結果が保
持部に保持されると、火砲割り当て装置による再割り当
て処理が完了する。
【0109】一方、ステップ36において、ステップ3
5に入力されたその特定の目標に割り当てられている特
定の火砲が、制約条件充足再割り当て処理において割り
当てられた火砲ではないと判断された場合には、制約条
件充足割り当て処理を再実施せずにステップ44に進
む。
【0110】ステップ44では、ステップ35に入力さ
れたその特定の目標に割り当てられている特定の火砲
が、図12の第一の評価関数最適化割り当て処理(ステ
ップ29)によってなされたもの(グループ)か、それ
とも図12の第二の評価関数最適化割り当て処理(ステ
ップ18)においてなされたもの(グループ)かが判定
される。
【0111】ステップ44において、その特定の火砲が
第一の評価関数最適化割り当て処理において割り当てら
れた火砲であると判断された場合には、ステップ45に
進む。
【0112】ステップ45では、当該特定の目標に対し
て、あらためて火砲の再割り当てを行うということを前
提として、当該特定の目標にのみ第二のヒューリスティ
ックルールによる再度評価関数最適化割り当て処理を実
施する。
【0113】ステップ45において、新しい個別割り当
て結果が得られたらステップ47に進む。
【0114】ステップ47では、ステップ45において
得られた新しい評価関数最適化割り当て結果を保持部に
保持する。保持部では、図12において説明した方法に
よってこの新しい評価関数最適化割り当て結果を保持す
る。ステップ47において新しい評価関数最適化割り当
て結果が保持部に保持されると、火砲割り当て装置によ
る再割り当て処理が完了する。
【0115】一方、ステップ44において、その特定の
火砲が第一の評価関数最適化割り当て処理において割り
当てられた火砲ではないと判断された場合には、ステッ
プ46に進む。
【0116】ステップ46では、当該特定の目標に対し
て、あらためて火砲の再割り当てを行うということを前
提として、当該特定の目標にのみ第一のヒューリスティ
ックルールによる再度評価関数最適化割り当て処理を実
施する。
【0117】ステップ46において、新しい個別割り当
て結果が得られたらステップ47に進む。
【0118】ステップ47では、ステップ46において
得られた新しい評価関数最適化割り当て結果を保持部に
保持する。保持部では、図12において説明した方法に
よってこの新しい評価関数最適化割り当て結果を保持す
る。ステップ47において新しい評価関数最適化割り当
て結果が保持部に保持されると、火砲割り当て装置によ
る再割り当て処理が完了する。
【0119】実施の形態4によれば、各割り当て結果が
割り当て処理や評価関数最適化条件やヒューリスティッ
クルールごとにグループ分けされて保持部に保持されて
いるので、割り当て結果を変更する場合において、その
割り当てを変更する範囲又は方法に応じて必要最小限の
個別割り当て処理で新しい割り当て結果を得ることがで
きる。したがって、割り当て結果を見直す場合におい
て、より迅速に新しい割り当て結果を得ることができ
る。
【0120】また、実施の形態4によれば、複数の制約
条件や評価関数最適化条件やヒューリスティックルール
を設定し割り当て処理を実施させることによって、複数
の割り当て結果を出力させることが可能となる。その結
果、実際に戦闘を行う際の割り当て結果の選択の幅を広
くすることが可能となり、より状況に即した割り当て結
果を選択することが場合によっては可能となる。
【0121】上述の火砲割り当て装置は、陸上戦闘を例
にとり、火砲を目標に割り当てる場合に沿って説明して
いるが、本発明に係る火砲割り当て装置は、この場合に
限らず、例えば、海上戦闘において利用する場合におい
ても本発明の範疇であることは言うまでもない。
【0122】また、目標に割り当てられる火砲について
であるが、上述における一つの火砲は、文字通り単体の
火器であってもよく、また、複数の火器を一単位と見な
し、実質的に一つの火砲として目標に割り当ててもよ
い。
【0123】
【発明の効果】第1の発明によれば、先ず第1段階の処
理としての制約条件充足割り当て処理によって、必要最
低限の条件である制約条件を満たす各目標と火砲との組
み合わせを容易に1つ得ることができる。また、第2段
階の処理としての評価関数最適化割り当て処理では、制
約条件充足割り当て処理によって得られた個別割り当て
結果を前提として、さらに評価関数最適化条件と同等又
は近似の射撃効果を生み出すように各目標に火砲を追加
する。このとき、評価関数最適化割り当て処理によって
各目標に追加する火砲は、制約条件をも満足するように
各目標に割り当てられる。したがって、2段階の個別割
り当て処理を経て割り当て結果を得ることによって、制
約条件を満たし、かつ評価関数最適化条件と同等又は近
似といったハイレベルな射撃効果を生む割り当て結果を
容易に得ることができる。また、割り当て処理を行う際
に組み合わせ的爆発を起こすことなく迅速に割り当て結
果を得ることができる。
【0124】第2の発明によれば、第1の発明と同様の
効果を得ることができる。
【0125】第3の発明によれば、それぞれ異なる複数
の制約条件や評価関数最適化条件や経験則等の基準に基
づく割り当て結果を得ることができる。その結果、第2
の発明に係る火器割り当て装置を実際に利用する状況に
おいて、割り当て結果の選択の幅がより広がる。
【0126】第4の発明によれば、各目標火砲割り当て
が制約条件充足割り当てか評価関数最適化割り当てのい
ずれによるものかを保持しておくことにより、例えば割
り当ての一部を見直す場合において、最小限の処理で再
割り当てを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る火砲割り当て装置における実施
の形態1の構成を示すフローチャートである。
【図2】 本発明に係る火砲割り当て装置の制約条件充
足割り当て処理の概要を示す図である。
【図3】 本発明に係る火砲割り当て装置による制約条
件充足割り当て結果の一例を射撃時間に基づいて示した
図である。
【図4】 本発明に係る火砲割り当て装置の制約条件割
り当て処理を探索手法を用いて実現する方法の例を示す
フローチャートである。
【図5】 本発明に係る火砲割り当て装置においてヒュ
ーリスティックルールを使用して目標に火砲を割り当て
る評価関数最適化割り当て処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】 本発明に係る火砲割り当て装置の実施の形態
1によって火砲を目標に割り当てた場合における割り当
て結果の概要を示す図である。
【図7】 本発明に係る火砲割り当て装置の実施の形態
1による割り当て結果の一例を射撃時間に基づいて示し
た図である。
【図8】 本発明に係る火砲割り当て装置における実施
の形態2の構成を示すフローチャートである。
【図9】 本発明に係る火砲割り当て装置の実施の形態
2によって火砲を目標に割り当てた場合における割り当
て結果の概要を示す図である。
【図10】 本発明に係る火砲割り当て装置における実
施の形態3の構成を示すフローチャートである。
【図11】 図10に示す火砲割り当て装置によって目
標に火砲を割り当てた後に、この割り当て結果を変更す
る場合の処理を示したフローチャートである。
【図12】 本発明に係る火砲割り当て装置における実
施の形態4の構成を示すフローチャートである。
【図13】 図12に示す火砲割り当て装置によって目
標に火砲を割り当てた後に、この割り当て結果を変更す
る場合の処理を示したフローチャートである。
【図14】 従来の手法の一例としてバックトラック探
索手法を用いた場合の火砲割り当て手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図15】 従来の手法の一例であるバックトラック探
索手法を用いた火砲割り当ての概要を説明する図であ
る。
【図16】 従来の手法による火砲割り当て結果の一例
を射撃時間に基づいて示した図である。
【符号の説明】
15 制約条件充足割り当て処理、16 制約条件充足
割り当て可否判定処理、17 評価関数最適化割り当て
処理、18 制約条件充足割り当て完了記録処理、20
割り当て目標初期化処理、21 割り当て可能火砲有
無判定処理、22 割り当て可能火砲抽出処理、23
ヒューリスティックルールによる火砲追加処理、24
評価関数最適化割り当て完了判定処理、25 割り当て
中目標更新処理、26 制約条件充足割り当て結果、2
7 評価関数最適化割り当て結果。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制約条件に基づいて、複数の目標のそれ
    ぞれに複数の火砲のうちの一つの火砲を割り当て、前記
    制約条件を満たす前記目標と前記火砲との割り当て結果
    としての解を1つ求める制約条件充足割り当て処理を行
    う制約条件充足割当手段と、 前記制約条件充足割当手段によって火砲を割り当てられ
    た前記目標に対し、前記目標に割り当てられた火砲以外
    の火砲を制約条件及び評価関数最適化条件に基づいて前
    記目標に割り当てる評価関数最適化割り当て処理を行う
    評価関数最適化割当手段と、 を含むことを特徴とする火砲割り当て装置。
  2. 【請求項2】 制約条件に基づいて、複数の目標のそれ
    ぞれに複数の火砲のうちの一つの火砲を割り当て、前記
    制約条件を満たす前記目標と前記火砲との割り当て結果
    としての解を1つ求める制約条件充足割り当て処理を行
    う制約条件充足割当工程と、 前記制約条件充足割当手段によって火砲を割り当てられ
    た前記目標に対し、前記目標に割り当てられた火砲以外
    の火砲を制約条件及び評価関数最適化条件に基づいて前
    記目標に割り当てる評価関数最適化割り当て処理を行う
    評価関数最適化割当工程と、 を含むことを特徴とする火砲割り当て方法。
  3. 【請求項3】 前記制約条件充足割り当て処理及び前記
    評価関数最適化割り当て処理のうち少なくとも1つの個
    別割り当て処理は、複数回行われることを特徴とする請
    求項2記載の火砲割り当て方法。
  4. 【請求項4】 前記制約条件充足割当手段による個別割
    り当て結果及び前記評価関数最適化割当手段による個別
    割り当て結果を複数にグループ分けし、前記グループを
    識別可能に保持する保持部を有することを特徴とする請
    求項1記載の火砲割り当て装置。
JP2001004705A 2001-01-12 2001-01-12 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法 Pending JP2002206899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001004705A JP2002206899A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001004705A JP2002206899A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002206899A true JP2002206899A (ja) 2002-07-26

Family

ID=18872859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001004705A Pending JP2002206899A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002206899A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101217612B1 (ko) * 2010-11-08 2013-01-02 국방과학연구소 무장 의존성을 최소화하는 개선된 무장할당 방법 및 이를 기록한 프로그램 매체
KR101906070B1 (ko) 2017-08-23 2018-11-30 국방과학연구소 다표적 다무장 환경의 무장 할당 장치 및 그 방법
CN110826877A (zh) * 2019-10-24 2020-02-21 四川航天系统工程研究所 一种针对多个点目标的火力分配方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101217612B1 (ko) * 2010-11-08 2013-01-02 국방과학연구소 무장 의존성을 최소화하는 개선된 무장할당 방법 및 이를 기록한 프로그램 매체
KR101906070B1 (ko) 2017-08-23 2018-11-30 국방과학연구소 다표적 다무장 환경의 무장 할당 장치 및 그 방법
CN110826877A (zh) * 2019-10-24 2020-02-21 四川航天系统工程研究所 一种针对多个点目标的火力分配方法
CN110826877B (zh) * 2019-10-24 2023-05-02 四川航天系统工程研究所 一种针对多个点目标的火力分配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2212377T3 (es) Evaluacion de amenazas y asignacion de armamento automaticas basadas en el conocimiento.
CN107886184A (zh) 一种多型防空武器混编火力群目标分配优化方法
JP5554206B2 (ja) 火力配分装置
Stanescu et al. Using Lanchester attrition laws for combat prediction in StarCraft
JP2002206899A (ja) 火砲割り当て装置及び火器割り当て方法
KR101217612B1 (ko) 무장 의존성을 최소화하는 개선된 무장할당 방법 및 이를 기록한 프로그램 매체
KR102565906B1 (ko) 항공작전에서 공격편대군 작전계획 수립을 위한 인공지능
KR101988484B1 (ko) 무장 할당 방법 및 장치
CN109587540B (zh) 一种对象的控制方法、装置、终端及存储介质
Silav et al. Bi‐objective missile rescheduling for a naval task group with dynamic disruptions
CN113091529B (zh) 一种基于发射约束检测规则的武器决策模型构建方法
KR102202427B1 (ko) 다수 유도 무기의 효율적인 표적 관리 장치 및 그 방법
CN111359215A (zh) 一种射击类游戏的控制方法、系统及设备
CN110826877B (zh) 一种针对多个点目标的火力分配方法
JPH11183091A (ja) 武器スケジューリング装置
JP7314363B1 (ja) 射撃割当システム、射撃割当装置、および射撃割当方法
JP3906030B2 (ja) 分散型飛翔体発射管制システム
JPH0933193A (ja) 火力配当装置
KR102489371B1 (ko) 수상함 함대 구역방어를 위한 자동 구역 교전관리 시스템 및 방법
KR101252484B1 (ko) 무기 자원 임무 할당 시스템
CN117563230B (zh) 一种数据处理方法及相关设备
KR102494975B1 (ko) 근접 방어 시스템의 사격 거리와 사격 시간 예측 방법 및 장치
KR102304958B1 (ko) 발사대 초기 지향각을 고려한 무기 할당 장치, 방법, 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 및 컴퓨터 프로그램
JP3183005B2 (ja) 火器割当装置
Drake The Army Uses R&M Techniques to Develop Novel Flash Requirement for the M62A1 Tracer Munition