JP2002205628A - ペダル踏力検出装置 - Google Patents

ペダル踏力検出装置

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JP2002205628A JP2001130124A JP2001130124A JP2002205628A JP 2002205628 A JP2002205628 A JP 2002205628A JP 2001130124 A JP2001130124 A JP 2001130124A JP 2001130124 A JP2001130124 A JP 2001130124A JP 2002205628 A JP2002205628 A JP 2002205628A
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宏 磯野
Yoshio Mukoyama
良雄 向山
Yoshiro Himetani
美朗 姫谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出精度の高いペダル踏力検出装置を提供す
る。 【解決手段】 センサヘッド31、ベローズ32、ハウ
ジング33、ステム34によって密封空間となるセンサ
室を形成する。これらによって形成されるセンサ室内に
液体38を封入すると共に、圧力検出用のセンサチップ
35を収容する。このような構成により、センサヘッド
31に荷重が加えられると、ベローズ32が押し縮めら
れ、液体38の圧力が変動する。この液体38の圧力を
センサチップ35で検出し、センサヘッド31に加えら
れる荷重の検出を行う。このような荷重検出装置1をペ
ダルに組み付けることでペダル踏力検出装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された荷重の
検出を行う荷重検出装置を備えたペダル踏力検出装置に
関するもので、例えば、車両用ブレーキ装置のブレーキ
ペダルに加えられるペダル踏力の検出を行う場合に適用
して好適である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブレーキペダルに荷重検出装
置を備え、この荷重検出装置によってブレーキペダルに
加えられたペダル踏力の検出を行なうペダル踏力検出装
置がある。このようなペダル踏力検出装置においては、
例えば、ブレーキペダルへの踏み込みに連動して揺動す
る揺動アームを介して荷重検出装置に荷重が入力される
ように構成される。
【0003】例えば、図4に示すように、揺動アームJ
1は、プッシュロッドJ2に回動可能に保持され、その
一端がブレーキペダルJ3に接続され、他端が荷重検出
装置J4への荷重印加点とされる。また、揺動アームJ
1とプッシュロッドJ2との接続点から揺動アームJ1
とブレーキペダルJ3との接続点までの距離、および揺
動アームJ1とプッシュロッドJ2との接続点から荷重
印加点までの距離によって決定されるレバー比が所定値
となるように荷重検出装置J4が組み付けられる。そし
て、ブレーキペダルJ3が踏み込まれると、プッシュロ
ッドJ2との接続点を支持点として揺動アームJ1が揺
動し、荷重検出装置J4への荷重入力が成されるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブレー
キペダルJ3の踏力が揺動アームを介して荷重検出装置
J4に伝達される際、ブレーキペダルJ3の回転揺動に
よって揺動レバーJ1に踏力の横分力(偏荷重)が発生
し、踏力が減衰されて伝達されることになって精度良く
ブレーキペダル踏力の検出を行なえなくなるという問題
がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みて成され、精度良
くペダル踏力の検出が行なえるペダル踏力検出装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ペダル部(4)とレバ
ー部(5)とを有して構成されるペダル(2)と、密封
空間となるセンサ室を形成し、外部からの荷重によって
伸縮可能に構成されたベローズが備えられた収容容器
(31、32、33、34)と、収容容器が形成するセ
ンサ室内に収容され、センサ室内の圧力の検出を行う圧
力検出部(35)とが備えられた荷重検出部(1)とを
有し、荷重検出部が前記レバー部に取り付けられ、荷重
検出部によりペダルに加えられる踏力の検出を行うよう
になっていることを特徴としている。
【0007】このような構成とすれば、多少偏荷重があ
ってもセンサ室内の圧力変化にはほとんど影響を与えな
いため、検出精度が低下することはない。このため、検
出精度良いペダル踏力検出装置とすることができる。
【0008】この場合、請求項2に示すように、ブレー
キペダルがプッシュロッドに荷重を加える際にプッシュ
ロッドから受ける反力に基づいて、ブレーキペダルに加
えられる踏力の検出を行うことができる。
【0009】請求項3に記載の発明においては、プッシ
ュロッドとレバー部とがクレビスピン(8)を介して連
結されていると共に、クレビスピンがレバー部に備えら
れた穴(9)内に嵌入された構成となっており、その穴
は、少なくともプッシュロッドの移動方向においてクレ
ビスピンが該穴内を移動可能となるように構成され、荷
重検出装置にかかる荷重が所定のしきい値となると、ク
レビスピンが穴の端に接触し、荷重検出装置に荷重がか
けられるのを規制するようになっていることを特徴とし
ている。このように、荷重検出装置にかかる荷重を規制
できる構成にしてあるため、荷重検出装置に過大な荷重
がかかることがなく、荷重検出装置の耐久寿命を向上さ
せることが可能となる。
【0010】請求項4に記載の発明では、ペダル部に
は、荷重検出部のベローズが伸縮する際に、ベローズが
伸縮方向とは異なる方向に移動することを規制するガイ
ド(12)が備えられていることを特徴としている。こ
れにより、ベローズが傾くことを防止することが可能と
なり、ベローズの耐久性を向上することができる。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、本発明
の一実施形態であるペダル踏力検出装置の全体構成を示
す。このペダル踏力検出装置は、荷重検出装置(荷重検
出部)1を車両用ブレーキ装置に備えられるブレーキペ
ダル2に取り付けたものである。なお、この図では、荷
重検出装置1の部分に関しては断面図で表してある。
【0013】図1に示すブレーキペダル2は、運転者に
よって踏み込まれ、その踏み込み状態に応じてプッシュ
ロッド3を押圧し、図示しないマスタシリンダ側に力を
伝えるようになっている。
【0014】ブレーキペダル2はペダル部4とレバー部
5とを有して構成され、これらのうちのレバー部5に荷
重検出装置1が取り付けられている。
【0015】ブレーキペダル2には、支点軸6が固定さ
れていると共にアーム7が備えられている。アーム7の
一端は支点軸6に組み付けられ、支点軸6を中心として
アーム7が回動可能な構成となっている。また、アーム
7には部分的にレバー部5側に突出させたクレビスピン
8が備えられている。このクレビスピン8を介してプッ
シュロッド3がレバー部5に連結されている。
【0016】クレビスピン8は、レバー部5のうち支点
軸6の近傍に形成された穴9内に嵌入されている。この
穴9は、少なくともプッシュロッド3の移動方向におい
てクレビスピン8が穴9内を移動可能となるように構成
され、本実施形態の場合には、その径をクレビスピン8
の径よりも大きくした設定としてある。
【0017】なお、レバー部5を挟んでアーム7の反対
側にはクレビスピン8の抜け防止用部材10が配置さ
れ、この部材10に支点軸6及びクレビスピン8が回動
可能に保持されている。
【0018】また、アーム7の他端側、つまり支点軸6
とは反対側の端部には荷重伝達ピン11が備えられてい
る。この荷重伝達ピン11の先端位置に荷重検出装置1
が配置され、荷重伝達ピン11を介してブレーキペダル
2に加えられた踏力が荷重検出装置1に伝えられるよう
になっている。
【0019】荷重検出装置1には、断面コの字状のコッ
プ形状を成す第1、第2のカバー部材21、22とスプ
リング部23とを有した荷重伝達部材20が備えられて
いる。この荷重伝達部材20に対し、図中矢印で示すよ
うに荷重が入力され、この荷重伝達部材20に入力され
た荷重を荷重検出装置1で検出するようになっている。
【0020】スプリング部23は、第1、第2のカバー
21、22間に配置され、第1のカバー部材21は、第
2のカバー部材22の内周面を移動できるように構成さ
れている。なお、スプリング部23のバネ力はブレーキ
ペダル2に加えられる踏力との関係で決定され、例え
ば、踏力が200Nを超えたときにクレビスピン8が穴
9の端に接触する程度のバネ力に設定される。
【0021】また、荷重検出装置1には、センサ部30
が備えられている。このセンサ部30における部分拡大
図を図2に示す。センサ部30は、センサヘッド31、
ベローズ32、ハウジング33、ステム34、圧力検出
部としてのセンサチップ35、及びボンディングワイヤ
36を介してセンサチップ35に電気的に接続された端
子37とを有して構成されている。このセンサ部30
は、センサヘッド31、ベローズ32、ハウジング3
3、ステム34によって構成される収容容器により外形
が形成され、この収容容器内に形成されるセンサ室にオ
イル等の液体38が封入された構成となっている。以
下、センサ部30を構成する各構成要素について説明す
る。
【0022】センサヘッド31は、例えばステンレス等
の金属で構成されている。このセンサヘッド31は、部
分的に径大とされたフランジ部31aを備えた略円盤形
状を成しており、その中央部にセンサ室内に封入する液
体38を導入するための貫通孔31bが形成された構成
となっている。貫通孔31bは径の大きさが2段階に変
化した形状となっている。この貫通孔31b内には、ボ
ール31c及び外周面に溝部が形成されたキャップ部3
1dとからなる蓋部が嵌入され、ボール31cによって
広げられたキャップ部31dの外周部の溝部が貫通孔3
1bの内壁面にかしめられて、貫通孔31bにおける密
封性が確保されている。
【0023】センサヘッド31のフランジ部31aの外
径はベローズ32の外径よりも大きくされている。これ
により、何かがベローズ32に直接接触することが防止
され、ベローズ32への損傷が防止できるようになって
いる。
【0024】なお、図1に示すように、上記した荷重伝
達部材20に備えられた第2のカバー部材22の底面に
はバーリング加工による固定用穴部22aが形成されて
おり、この固定用穴部22a内にセンサヘッド31に形
成された突起部31eが圧入され、センサヘッド31と
第2のカバー22との固定が行われている。
【0025】ベローズ32は、例えばステンレス等の金
属で構成され、中空状の略円筒形状を成し、略円筒形状
の軸方向に対して伸縮可能な構成となっている。このベ
ローズ32の一端側の開口部分からセンサヘッド31の
一部(フランジ部31aよりも小径な部分)が嵌入され
ている。この嵌入部位において、ベローズ32とセンサ
ヘッド31とが溶接固定され、ベローズ32の一端側の
開口部分の密封性が確保されている。
【0026】なお、上記したセンサヘッド31は、その
一部がベローズ32に嵌入されるように構成されている
が、センサヘッド31の嵌入部位はベローズ32と溶接
される部位よりもハウジング33側に突出した構成とさ
れている。このように嵌入部位をできるだけ突出形状さ
せることで、センサ室内の容積を小さくでき、センサ室
内に注入する液体38の液量を少なくすることができ
る。
【0027】ハウジング33は、例えばステンレス等の
金属で構成され、中央部に窓部33aが形成された円盤
形状を成している。このハウジング33の一部は、ベロ
ーズ32の他端側の開口部分に嵌入されており、この嵌
入部位においてベローズ32とハウジング33とが溶接
固定され、ベローズ32の一端側の開口部分の密封性が
確保されている。
【0028】また、このハウジング33も、その外径が
ベローズ32の外径よりも大きくされており、何かがベ
ローズ32に直接接触することによるベローズ32の損
傷を防止している。
【0029】ステム34は、センサチップ35を搭載
し、定位置に保持する部材である。このステム34には
複数の穴部(本実施形態の場合には4つあり、図2中で
はそのうちの2つが表されている)34aが形成されて
おり、これら各穴部34aから端子37が引き出されて
いる。そして、各端子37を介してセンサチップ35と
の電気的接続が図れるようになっている。また、このス
テム34は、ハウジング33に形成された窓部33a内
に嵌め込み可能な形状となっており、センサチップ35
及び端子37と共にステム34をハウジング33の窓部
33aに嵌め込むことでセンサ部30の外形が形成され
るようになっている。
【0030】なお、ステム34をハウジング33の窓部
33aに嵌め込んだ時に、ステム34がハウジング33
より凹んだ構成となるようにされ、この凹み部分にセン
サチップ35が配置されている。また、ステム34に形
成された複数の穴部34a内にはガラスハーメチック3
9が充填され、各端子37とステム34との間の絶縁が
図られていると共に、穴部34aにおける密封性が確保
されるようになっている。
【0031】センサチップ35には、いわゆる歪ゲージ
によるピエゾ抵抗効果を利用したセンシング素子が形成
されている。すなわち、センサチップ35には、半導体
基板40を部分的に薄肉形状にしたダイヤフラム部と、
ダイヤフラム部上に形成された4つの歪ゲージをホイー
トストンブリッジ状に接続して構成した素子部と、ホイ
ートストンブリッジの中間出力の増幅、オフセット補
償、オフセット温度特性補償等を行う処理回路部とが形
成されている。そして、これらダイヤフラム部、素子
部、処理回路部が形成された半導体基板40がガラス製
台座41に接合されてセンサチップ35が構成されてい
る。
【0032】端子37は、センサチップ35にボンディ
ングワイヤ36を介して接続されているものであり、具
体的には素子部へ電源電圧を印加するための電源端子、
素子部を接地電位点に接続するGND端子、素子部の中
間出力を処理回部路で処理した後の信号を出力するため
の出力端子等がある。
【0033】なお、ボンディングワイヤ36の紙面最上
部は、センサチップ35の表面よりもセンサヘッド31
側に突出した状態となるが、センサチップ35がステム
34とハウジング33とにより形成される凹み部分に配
置されることから、ボンディングワイヤ36の紙面最上
部がハウジング33の紙面最上部からは突出しないよう
になっている。このため、荷重が入力された際に、移動
してきたセンサヘッド31とボンディングワイヤ36と
が接触することを防止することができる。
【0034】このように構成された荷重検出装置1は、
図1に示すようにステー12を介してレバー部5にネジ
13にて締結固定され、コネクタ14を介してブレーキ
制御用ECU等につながる配線15に電気的に接続され
た構成となっている。なお、センサ部30のうちのハウ
ジング33がステー12に固定され、センサヘッド3
1、第1、第2のカバー21、22はステー12に対し
てほぼ接触することなく、もしくは接触したとしても摺
動抵抗がほとんど無い状態でステー12の内壁面を摺動
できるようになっている。すなわち、ステー12の内壁
面によってベローズ32が伸縮方向とは異なる方向に傾
くことを規制するガイドの役割を果たさせている。この
ようにしてペダル踏力検出装置が構成されている。
【0035】以上説明したペダル踏力検出装置の作動を
動作と共に説明する。図3(a)、(b)に、ブレーキ
ペダル2の動作状態を変化させた場合の様子を示す。こ
れらのうち図3(a)は、ブレーキペダル2に加えられ
る踏力が小さく、例えば踏力が200N以下である場合
における動作状態を示しており、図3(b)は、ブレー
キペダル2に加えられる踏力が大きく、例えば踏力が2
00Nを超える場合における動作状態を示している。な
お、この図ではセンサ部30を簡略化してある。
【0036】まず、ブレーキペダル2に踏力が加えられ
ると、支点軸6を中心としてアーム7が紙面反時計方向
に回転され、荷重伝達ピン11を介してブレーキペダル
2の踏力に応じた荷重とプッシュロッド3を押圧するた
めの荷重が第1のカバー21に加えられる。これにより
スプリング部23が弾性変形し、スプリング部23のバ
ネ力が反力となって荷重伝達ピン11から伝えられる力
に抗するように作用する。
【0037】このとき、ブレーキペダル2に加えられる
踏力が小さく、例えば踏力が200N以下である場合に
は、スプリング部23のバネ力により、クレビスピン8
が穴9の端に接触しない状態のままプッシュロッド3が
押圧される。
【0038】このため、この状態においては、スプリン
グ部23に加えられる荷重分が、第2のカバー22を介
してセンサヘッド31に加えられる。そして、センサヘ
ッド31に加えられた荷重に応じてベローズ32が押し
縮められ、センサ室の容積が減少して、センサ室内の液
体38の圧力が増加する。これにより、センサチップ3
5のダイヤフラム部にかかる圧力が変動し、素子部を構
成するホイートストンブリッジの中間出力が変化して、
端子37からブレーキペダル2に加えられた踏力に応じ
た信号が出力される。
【0039】一方、ブレーキペダル2に加えられる踏力
が大きく、例えば踏力が200Nを超える場合には、ス
プリング部23のバネ力(反力)よりも荷重伝達ピン1
1から加えられる入力荷重の方が大きくなり、クレビス
ピン8が穴9の端に接触し、スプリング部23のバネ力
を超える分の荷重はクレビスピン8を介してレバー部5
に受け止められる。このため、クレビスピン8が穴9の
端に接触するまで押し縮めた場合に発生するスプリング
部23のバネ力分のみが、第2のカバー22を介してセ
ンサヘッド31に加えられ、それに応じた信号がセンサ
チップ35から出力される。そして、このときの信号は
ブレーキペダル2に加えられた踏力が所定のしきい値よ
りも大きいことを意味しているため、この信号が出力さ
れている場合には踏力が過大であるということを検出で
きる。
【0040】このように、上記構成のペダル踏力検出装
置を用いることにより、ブレーキペダル2に加えられた
踏力を検出することができる。そして、このようなペダ
ル踏力検出装置に備えられた荷重検出装置1において
は、加えられる荷重に応じて変動する液体38の圧力に
基づいて荷重検出を行っているが、その液体38がセン
サヘッド31、ベローズ32、ハウジング33、ステム
34等によって形成される密封空間となるセンサ室内に
液密に封入され、ベローズ32の伸縮によって圧力変動
が起きるようにしている。このように構成された荷重検
出装置1は、多少偏荷重により第2のカバー22が傾い
たとしてもセンサ室内の液体38の圧力変化にはほとん
ど影響を与えないため、検出精度が低下することはな
い。このため、検出精度良いペダル踏力検出装置とする
ことができる。
【0041】また、上述したようにブレーキペダル2に
加えられる踏力が過大である場合には、ある一定の荷重
分だけが荷重検出装置1にかけられるようにし、それ以
上の荷重はクレビスピン8を介してレバー部5にかけら
れるようにしている。このため、荷重検出装置1に過大
な荷重がかからないようにすることができ、ペダル踏力
検出装置の耐久寿命を向上させることも可能である。
【0042】また、センサチップ35に備えられる半導
体基板に処理回路部も作り込み、センサ室内に処理回路
部ごとセンサチップ35を収容している。このため、素
子部と処理回路部との距離を短くでき、電波ノイズがの
り難い構成とできる。これにより、電波ノイズに強いペ
ダル踏力検出装置にすることができる。
【0043】(他の実施形態)上記実施形態では、車両
用のブレーキ装置に備えられるブレーキペダル2の踏力
検出にペダル踏力検出装置を適用する場合について説明
したが、もちろんこの他のペダル、例えばアクセルペダ
ルやクラッチペダルもしくはパーキングブレーキレバー
における踏力検出に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるペダル踏力検出
装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1に示すペダル踏力検出装置の荷重検出部の
拡大図である。
【図3】図1に示すペダル踏力検出装置の作動説明のた
めの図である。
【図4】従来のペダル踏力検出装置を示す図である。
【符号の説明】
1…荷重検出装置、2…ブレーキペダル、5…レバー
部、6…支点軸、7…アーム、8…クレビスピン、9…
穴、20…荷重伝達部材、21…第1のカバー、22…
第2のカバー、23…スプリング部、30…センサ部、
31…センサヘッド、32…ベローズ、33…ハウジン
グ、34…ステム、35…センサチップ、38…液体。
フロントページの続き (72)発明者 森川 賢二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 今村 哲夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 磯野 宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 向山 良雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 姫谷 美朗 愛知県豊田市細谷町4丁目50番地 豊田鉄 工株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB10 BA07 2F055 AA39 CC02 DD04 EE13 FF02 FF11 GG12 GG25 HH05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダル部(4)とレバー部(5)とを備
    え、所定の軸に対して回動するペダル(2)と、 密封空間となるセンサ室を形成し、伸縮可能に構成され
    たベローズ(32)が備えられた収容容器(31、3
    2、33、34)と、前記収容容器が形成する前記セン
    サ室内に収容され、前記センサ室内の圧力の検出を行う
    圧力検出部(35)とが備えられた荷重検出部(1)と
    を有し、 前記荷重検出部が前記レバー部に取り付けられ、前記荷
    重検出部により前記ペダルに加えられる踏力の検出を行
    うようになっていることを特徴とするペダル踏力検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ペダルがブレーキペダルであって、
    該ブレーキペダルのレバー部に加えられる踏力をマスタ
    シリンダに伝えるプッシュロッド(3)が連結されてお
    り、 前記荷重検出装置は、前記ブレーキペダルが前記プッシ
    ュロッドに荷重を加える際に前記プッシュロッドから受
    ける反力に基づいて、前記ブレーキペダルに加えられる
    踏力の検出を行うようになっていることを特徴とする請
    求項1に記載のペダル踏力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシュロッドと前記レバー部とが
    クレビスピン(8)を介して連結されていると共に、前
    記クレビスピンが前記レバー部に備えられた穴(9)内
    に嵌入された構成となっており、 前記穴は、少なくとも前記プッシュロッドの移動方向に
    おいて前記クレビスピンが該穴内を移動可能となるよう
    に構成され、 前記荷重検出装置にかかる荷重が所定のしきい値となる
    と、前記クレビスピンが前記穴の端に接触し、前記荷重
    検出装置に荷重がかけられることを規制するようになっ
    ていることを特徴とする請求項2に記載のペダル踏力検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記ペダル部には、前記荷重検出部のベ
    ローズが伸縮する際に、前記ベローズが伸縮方向とは異
    なる方向に傾くすることを規制するガイドが備えられて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに
    記載のペダル踏力検出装置。
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