JP2002204677A - 広島風お好み焼きの半完成品、食品容器及び食品配達ケースとこれらを用いた広島風お好み焼きのデリバリー方法 - Google Patents

広島風お好み焼きの半完成品、食品容器及び食品配達ケースとこれらを用いた広島風お好み焼きのデリバリー方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広島風お好み焼きのデリバリー事業を実現す
るため、(1)味を損なわずに、(2)注文後迅速に対応でき
る半完成品の構成と、(3)保温及び結露対策を施した容
器及び配達ケースを開発する。 【解決手段】 製造工場で生産した半完成品1を冷凍状
態のまま各店舗へと配送してこの冷凍状態のまま保管
し、販売に際してこの店舗は半完成品1を解凍し、顧客
からの注文後、この半完成品1を加熱し、適宜必要な具
を載せて広島風お好み焼きのデリバリー食品2を完成さ
せて食品容器3に収納し、前記食品容器3を食品配達ケ
ース4に収納して顧客宛てに配達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広島風お好み焼き
の半完成品、食品容器及び食品配達ケースとこれを用い
たお好み焼きのデリバリー方法に関する。
【0002】
【従来の技術】お好み焼きは、古くから親しまれる和風
の料理で、大きく関西風お好み焼き(生地と共に具を混
ぜて一体に焼く、以下関西風で代表する)と広島風お好
み焼き(薄焼きの生地に対して具を重ねるように焼く、
以下広島風で代表する)とに分類される。関西風は、飲
食店で顧客自身が焼きながら食することが容易である。
これに対して、広島風は、一般とは異なる厚みのある鉄
板で強い火力を用いることから、焼き方に精通している
必要があり、通常顧客自身が焼くことはない。
【0003】近年、関西風及び広島風について、惣菜や
デリバリー食品として提供される場面が見られるように
なってきている。これらデリバリー食品は、焼き上がっ
た完成品をパック詰め(惣菜)又は適宜容器に収納して配
られ(デリバリー食品)、顧客がレンジで暖め直せば殆ど
出来上がりの状態で食することができるものである。し
かし、いずれの惣菜やデリバリー食品でも、時間が経つ
につれてキャベツから出る過剰な水分が全体の湿りを導
き、味を低下させる問題があった。とりわけ、キャベツ
を大量に使用する広島風では、前記味の低下が顕著であ
り、飲食店の味と惣菜又はデリバリー食品の味との格差
が顕著であった。
【0004】こうした事情から、一般に広島風はデリバ
リー食品に向かないと思われている。現在見られる数少
ない広島風のデリバリー食品は、ほとんど完成直前の略
完成品(実質的には一度完成させた製品)を冷凍保存して
おき、適宜解凍して冷蔵保管しながら、注文後適宜焼き
直してデリバリー食品として完成させる。こうした広島
風のデリバリー食品では、大量に使用するキャベツから
水分が過剰に出るほか、デリバリー食品の配達時にも容
器内に結露が生じ、全体として水っぽくなり、味の劣化
が免れなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】同じお好み焼きでも、
キャベツから出る過剰な水分のために、広島風が関西風
よりもデリバリー食品に向かないことは、上述から理解
され、関西風のデリバリー食品と同列に広島風を扱うこ
とが好ましくないことが分かる。ここで、広島風のデリ
バリー食品を扱う場合の要点は、次のようにまとめるこ
とができる。つまり、(1)味を損なわずに、(2)注文後迅
速に対応でき、(3)配達段階での保温及び保温に伴う結
露対策も必要、ということである。
【0006】もちろん注文後から焼き始めると味の問題
は解決できるが、迅速な注文処理が要求されるデリバリ
ー食品においては、初めから焼き始める手段は採用し得
ない。よって、味を損なわない半完成品を作り上げる必
要がある。また、注文後味を損なわずにデリバリー食品
を完成させても、配達段階で結露による味の劣化を招い
ては意味がない。結露の発生はしかたがないから、発生
した結露がデリバリー食品に影響を与えない工夫が必要
である。そこで、広島風を対象としたよりよいデリバリ
ー方法を実現することを目標に、(1)味を損なわずに、
(2)注文後迅速に対応できる半完成品の構成と、(3)保温
及び結露対策を施した容器及び配達ケースを開発するた
め、検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果、まず(1)味
を損なわず、(2)注文後迅速に対応できる広島風のデリ
バリー食品の半完成品として、加熱調理により余剰水分
を飛ばした水分調整キャベツを別途焼いた生地上に載
せ、水分調整キャベツ及び生地を一体に冷凍する広島風
の半完成品を開発した。本発明の半完成品では、主とし
て生キャベツを別途加熱処理し、結露を招かない程度に
水分を蒸散させた水分調整キャベツとした後、別途焼い
た生地に重ねて一体に冷凍することにより、冷凍状態に
よる長期保管が可能で、解凍後に余剰水分を出さないよ
うにすることができる。
【0008】本来、関西風、広島風を問わず、キャベツ
は生地と一緒(関西風)又は生地に重ねて(広島風)炒める
ことで、キャベツにも味付けできるが、本発明では生地
とキャベツとを別に調理することになるため、水分調整
キャベツは、独立した味付けを施すことが望ましい。こ
の場合、調味料のみに頼るのではなく、完成した広島風
のデリバリー食品の味の一体感を醸し出す観点から、別
に使用するお好み焼きの具を利用するとよい。具体的に
は、水分調整キャベツは肉と共に生キャベツを炒めてこ
の肉の肉汁により味付けしてあり、この肉及び水分調整
キャベツを別途焼いた生地上に載せ、水分調整キャベツ
及び生地を一体に冷凍して半完成品とする。広島風の場
合、肉には豚肉が主となるため、味付けに使用する肉は
豚肉の小片を適当量用いる。
【0009】こうした半完成品は、1箇所で大量に生産
し、適当量ずつデリバリー食品を完成させる店舗に配送
するので、こうした配送や店舗毎での保管を考慮した形
態にすることが望ましい。そこで本発明では、実際に用
いる半完成品の形態として、水分調整キャベツを裏面に
して受け皿に、生地を表面にして樹脂フィルムにそれぞ
れ宛がった状態で、受け皿、水分調整キャベツ、生地及
び樹脂フィルムを一体に冷凍することとした。受け皿
は、冷凍前の水分調整キャベツを漏らすことなく受け止
める。例えば紙皿を用いた場合、余剰の油や水を吸水す
る役割を付加することができる。樹脂フィルムは、生地
を保護するほか、半完成品相互の生地のくっつきを防ぐ
役割を有する。好ましくは、樹脂フィルムで受け皿、水
分調整キャベツ及び生地を一体にくるんでしまうとよ
い。
【0010】半完成品は、既に生地及び水分調整キャベ
ツが焼き上がった状態にあり、半完成品を解凍して加熱
後、水分調整キャベツの上に具を載せて形を整えれば広
島風が完成する。手順的には、既に前半分が終了してい
るので、注文後から具を焼き、加熱した半完成品の水分
調整キャベツ上に具を載せる手順を経ても、完成までを
短時間に終えることができる。前記具を載せる作業は、
関西風にはない広島風独自の特徴であり、いわゆるトッ
ピングの意味合いがある。これから、本発明の半完成品
を利用すれば、具の自由度の高い広島風のデリバリー食
品を容易に提供できるようになる。
【0011】こうして、本発明の半完成品を用い、(1)
味を損ねず、(2)注文後迅速に処理して広島風のデリバ
リー食品を作り上げても、顧客へ届ける段階で結露に曝
されては意味がない。そこで、(3)結露対策を施した容
器として、焼き上がったデリバリー食品を収納する容体
と、この容体に被せる蓋体とからなり、容体はデリバリ
ー食品を下方から支持する環状リブを底面に設け、蓋体
を被せた時にこの蓋体の下周縁が前記容体の上周縁に外
嵌する食品容器を開発した。この容器は、広島風のみな
らず、関西風やその他のデリバリー食品にも適用でき
る。
【0012】この容器は、結露の発生を前提に、結露に
よって生じる水分がデリバリー食品に触れないようにす
る。容体底面に設けた環状リブ(全体として環状に並べ
ばよく、連続的でなくてもよい)は、構造強度を高める
ことはもちろん、デリバリー食品を下方から支持して、
底面に溜まる水分からデリバリー食品を離隔する働きを
有する。比較的堅いデリバリー食品では1条の連続又は
断続的な環状リブのみでよいが、柔らかいデリバリー食
品では多数の連続又は断続的な環状リブを設けるとよ
い。平面視形状は自由であるが、円環状が好ましい。一
番結露を発生させるのは蓋体内面であり、蓋体を被せた
時にこの蓋体の下周縁が前記容体の上周縁に外嵌する構
造は、蓋体内面に沿って流れ落ちる水滴を容体(上周縁)
外に落とし、デリバリー食品に水滴が触れないようにす
る。
【0013】更に、(3)配達時の保温を考慮した配達ケ
ースとして、焼き上がったデリバリー食品を収納した容
器を保温状態で運搬するための配達ケースであって、保
温性を有する壁面に囲まれた箱体の一面を開閉自在な蓋
面とし、この蓋面を開いた時の取出口内周縁に沿ってフ
ラップ面を取り付けて、このフラップ面外側及び蓋面内
側の対となる部位に係合する面ファスナー雄及び雌面を
形成し、かつ蓋面から開閉方向に折返面を延設してこの
折返面が当接する箱体壁面外側及び折返面内側に対とな
る部位に係合する面ファスナー雄及び雌面を形成してな
る食品配達ケースを開発した。箱体には下げ手を設ける
と、届け先玄関まで容易に配達ケースを持ち運ぶことが
でき、デリバリー食品の温度低下の機会を減少させるこ
とができる。配達ケースは、デリバリー食品の出し入れ
のために、どうしても取出口が開口する。この配達ケー
スは、蓋面を閉じた際に取出口内周縁に設けたフラップ
面及び蓋面、箱体壁面及び蓋面とをそれぞれ面ファスナ
ーで密着、係合することにより、取出口を完全に塞ぎ、
外気との熱交換を抑制して、高い保温性を実現する。
【0014】こうして、注文前の予備段階として半完成
品を、そして注文後の配達に適切な容器を開発したこと
により、飲食店で食するのと変わらない味をもった広島
風のデリバリー食品を提供する事業が可能となる。すな
わち、製造工場で生産した上記半完成品を冷凍状態のま
ま各店舗へと配送してこの冷凍状態のまま保管し、販売
に際してこの店舗は半完成品を解凍し、顧客からの注文
後、この半完成品を加熱し、適宜必要な具を載せて広島
風お好み焼きのデリバリー食品を完成させ、上記容器に
デリバリー食品を収納し、この食品容器を上記食品配達
ケースに収納した状態で顧客宛てに配達する広島風お好
み焼きのデリバリー方法である。
【0015】冷凍状態の半完成品を強制解凍すると、半
完成品が湿気るので、好ましくは自然解凍する。このた
め、各店舗では当日消費する相当量のみを事前に自然解
凍し、注文毎にデリバリー食品として完成させることに
なる。食品容器を収納する食品配達ケースは、従来使用
されている各種配達用保温容器(例えば岡持等)を利用で
きる。上記デリバリー方法で配達するデリバリー食品は
汁物ではないが、余りの振動や偏りがあっては、広島風
の外形が崩れてしまうし、ソースが食品容器内に付着し
てしまうので、できるだけ安定した状態で食品配達ケー
スを搬送できるようにすることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は製造工場におい
て広島風の半完成品1を製造するまでを説明する調理手
順フローチャート、図2は店舗等において半完成品1か
ら広島風のデリバリー食品2を調理、配達するまでを説
明する販売手順フローチャート、図3はデリバリー食品
2を収納する食品容器3の斜視図、図4は同容器3の半
割断面図、図5は図4中A矢視拡大断面図、図6は食品
配達ケース4の部分破断斜視図であり、図7は蓋面5を
閉じた状態を表す図6相当斜視図である。本発明は、広
島風に限るものではないが、とりわけ調理に時間を要す
るために従来デリバリー事業に不向きとされていた広島
風に適しているため、以降は広島風の場合を例に挙げ、
説明する。
【0017】広島風では、薄焼きの生地に大量のキャベ
ツを載せている点が特徴であり、本例では前記生地にキ
ャベツを載せた状態の半完成品1を製造工場で製造して
おき、店舗での調理時間を短縮する。まず、図1に見ら
れるように、材料となるキャベツ(千切り状態)6及び味
付け用の肉7と、小麦粉と水に溶いた生地8とを個別に
焼く。キャベツ6の加熱は、キャベツ6に含まれる余剰
水分9を飛ばす目的と、共に炒める肉7の肉汁を混ぜ合
わせてキャベツ6に味付けする目的とを有する。肉を用
いずに、別途調味料を用いてキャベツを味付けしてもよ
い。また、生地8に対しても別途味付けしても構わな
い。こうして得られた水分調整キャベツ10を別途焼いた
生地8上に載せ、水分調整キャベツ10と生地8とを一体
にした後、水分調整キャベツ10に対して紙皿11を被せ、
ひっくり返した状態で生地8側から樹脂フィルム12によ
り宛てがってまとめ、冷凍すれば、半完成品1が出来上
がる。
【0018】上記半完成品1の製造は、単純な作業の繰
り返しであり、手順的にも複雑ではないため、例えば製
造工場での大量生産が可能である。こうして製造工場で
大量かつ一括に生産された半完成品1は、冷凍状態のま
ま運搬、保管に供し、各店舗に分配する。各店舗におい
ては、製造工場から運び込まれた半完成品1を冷凍保存
し、必要数量毎に解凍して冷蔵保存する。半完成品1の
解凍は、外気による自然解凍又は冷凍庫から冷蔵庫へ移
しての長時間解凍が好ましい。解凍して冷蔵保存してい
る半完成品1は、注文を受けた後、樹脂フィルム12及び
紙皿11を剥がして調理へと移る。
【0019】半完成品1から広島風のデリバリー食品2
を作り、配達する手順は、図2に従う。半完成品1は、
既に加熱調理を終えた生地8及び水分調整キャベツ10で
あるため、冷蔵状態から取出した半完成品1の加熱は加
温程度の短時間でよい。加温を終えた半完成品1は、従
来より知られている具を載せる(広島風においては、ト
ッピング様となる)。例えば、別途焼いた肉13、そば14
等を水分調整キャベツ10の上に載せた後、半完成品1を
ひっくり返して焼き、別に焼いた卵(図示略)の上に肉1
3、そば14(水分調整キャベツ10側)を向けて半完成品1
を重ね、十分に卵と生地とがくっついた状態で再びひっ
くり返して生地8を焼き直せば、広島風のデリバリー食
品2が焼き上がる。焼き終えたデリバリー食品2を切り
分けてソース15を塗り、青のり16、削り節等をかけ終え
れば、完成である。
【0020】こうしてできたデリバリー食品2は、食品
容器3(図3参照)に収納し、この容器3を食品配達ケー
ス4(図6)に入れて、顧客にまで届ける。本例に示す容
器3は、図3及び図4に見られるように、広島風のデリ
バリー食品2が収まる大きさの容体17と、中央が一番高
く下周縁18に向けて緩やかに下り勾配を有する蓋体19と
からなる。容体17及び蓋体19には、略同形のフランジ2
0,21を設けてあり、容17体のフランジ20の一部に指掛け
部22を形成することで、蓋体19を取りやすいようにして
いる。容体17の底面23には円環状リブ24を設けてあり、
デリバリー食品2が底面23に全面密着しないようにして
いる。また、図5に見られるように、蓋体19の下周縁18
は容体17の上周縁25に外嵌し、下周縁18の一部に設けた
掛止部26が上周縁25に掛止することで、蓋体19を容体17
に取り付ける。暖かいデリバリー食品によって生じた蓋
体19内面の結露水27は、蓋体19の傾斜に従って下周縁18
に向かって流れ、容体17の上周縁25外側に落ち込ませ、
容体17内側に落ち込まないようにしている。
【0021】この容器3は、あくまで広島風のデリバリ
ー食品2を受ける皿であり、保温性を問わない。配達時
における保温性は、配達ケース4に負う。本例の配達ケ
ース4は、図6及び図7に見られるように、取出口28を
除く5面に保温性を有する壁面29を配した箱体30で、取
出口28は同様に保温性を有する蓋面5で閉じるようにな
っている。壁面29及び蓋面5は、アルミ蒸着面を形成し
た樹脂シート31,31で発泡断熱シート32を挟んだ積層構
造を有しており、壁面29,29相互を縁取テープ33と一体
に融着して接続している。また、箱体30には内部を3層
に区切る樹脂製仕切板34,34を対向する壁面29,29間に架
設し、この壁面29外面には下げ手35,35を融着してい
る。
【0022】蓋面5の側縁から一定幅の範囲及び延設し
た折返面36に面ファスナーの雄部37を、取出口28両側縁
に取り付けたフラップ面38,38及び箱体30上面に面ファ
スナーの雌部39をそれぞれ設けてあり、蓋面5を閉じる
際には、前記面ファスナーの雄部37及び雌部39を係合さ
せることで取出口28を完全に塞ぐ。特に、蓋面5の側縁
から一定幅の範囲に設けた面ファスナー部の雄部37と、
取出口28両側縁に設けたフラップ面38の雌部39との係合
は、隙間の空きやすい蓋面5と取出口28との密着度を高
め、収納した容器内のデリバリー食品の温度低下を防止
する。本例の配達ケース4は、下げ手35,35を設けてい
るので、保温状態のまま顧客の玄関先にまでデリバリー
食品を運ぶことができる利点がある。
【0023】
【発明の効果】本発明により、広島風お好み焼きでも美
味しいデリバリー食品を提供できるようになり、しかも
顧客を待たせない迅速な焼き上がりを可能とするのでデ
リバリー事業としての採算性を確保できるようになる。
とりわけ、(1)味を損なわずに、(2)注文後迅速に対応で
きる2点については、本発明の半完成品に負うところが
大きい。予め半完成品を製造工場で大量かつ一括に生産
できるので、半完成品は低コストに抑えることができ、
各店舗に対する供給量も柔軟に対応できるようになる利
点もある。また、(3)配達段階での保温及び保温に伴う
結露対策も必要、ということである。
【0024】また、広島風のデリバリー事業を可能とす
るのは、更に本発明の食品容器及び食品配達ケースによ
る(3)配達段階での保温及び保温に伴う結露対策を実現
したことによる。お好み焼きは、特に焼き上がりが美味
しく食することができるので、保温及び結露対策が必須
となるが、この点に関しても本発明は解決したわけであ
る。こうして、半完成品、容器及び配達ケースの開発に
基づき、初めて美味しい広島風のデリバリー食品を用い
たデリバリー事業が実現できるようになり、本発明の効
果はこの点に尽きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造工場において広島風の半完成品を製造する
までを説明する調理手順フローチャートである。
【図2】店舗等において半完成品から広島風のデリバリ
ー食品を調理、配達するまでを説明する販売手順フロー
チャートである。
【図3】デリバリー食品を収納する食品容器の斜視図で
ある。
【図4】同容器の半割断面図である。
【図5】図4中A矢視拡大断面図である。
【図6】食品配達ケースの部分破断斜視図である。
【図7】蓋面を閉じた状態を表す図6相当斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 半完成品 2 デリバリー食品 3 食品容器 4 食品配達ケース 10 水分調整キャベツ 11 紙皿 12 樹脂フィルム 24 円環状リブ 25 上周縁 26 掛止部 31 アルミ蒸着面を形成した樹脂シート 32 発泡断熱シート 35 下げ手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理により余剰水分を飛ばした水分
    調整キャベツを別途焼いた生地上に載せ、水分調整キャ
    ベツ及び生地を一体に冷凍してなる広島風お好み焼きの
    半完成品。
  2. 【請求項2】 水分調整キャベツは肉と共に生キャベツ
    を炒めて該肉の肉汁により味付けしてあり、該肉及び水
    分調整キャベツを別途焼いた生地上に載せ、水分調整キ
    ャベツ及び生地を一体に冷凍してなる請求項1記載の広
    島風お好み焼きの半完成品。
  3. 【請求項3】 水分調整キャベツを裏面にして受け皿
    に、生地を表面にして樹脂フィルムにそれぞれ宛がった
    状態で、受け皿、水分調整キャベツ、生地及び樹脂フィ
    ルムを一体に冷凍してなる請求項1記載の広島風お好み
    焼きの半完成品。
  4. 【請求項4】 焼き上がったデリバリー食品を収納する
    容体と、該容体に被せる蓋体とからなり、容体はデリバ
    リー食品を下方から支持する環状リブを底面に設け、蓋
    体を被せた時に該蓋体の下周縁が前記容体の上周縁に外
    嵌するようにしてなる食品容器。
  5. 【請求項5】 焼き上がったデリバリー食品を収納した
    容器を保温状態で運搬するための配達ケースであって、
    保温性を有する壁面に囲まれた箱体の一面を開閉自在な
    蓋面とし、該蓋面を開いた時の取出口内周縁に沿ってフ
    ラップ面を取り付けて、該フラップ面外側及び蓋面内側
    の対となる部位に係合する面ファスナー雄及び雌面を形
    成し、かつ蓋面から開閉方向に折返面を延設して該折返
    面が当接する箱体壁面外側及び折返面内側に対となる部
    位に係合する面ファスナー雄及び雌面を形成してなる食
    品配達ケース。
  6. 【請求項6】 製造工場で生産した請求項1記載の半完
    成品を冷凍状態のまま各店舗へと配送して該冷凍状態の
    まま保管し、販売に際して該店舗は半完成品を解凍し、
    顧客からの注文後、該半完成品を加熱し、適宜必要な具
    を載せて広島風お好み焼きのデリバリー食品を完成さ
    せ、請求項4記載の食品容器にデリバリー食品を収納
    し、該食品容器を請求項5記載の食品配達ケースに収納
    した状態で顧客宛てに配達する広島風お好み焼きのデリ
    バリー方法。
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