JP2002204447A - 画像伝送方式 - Google Patents

画像伝送方式

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JP2002204447A JP2000399739A JP2000399739A JP2002204447A JP 2002204447 A JP2002204447 A JP 2002204447A JP 2000399739 A JP2000399739 A JP 2000399739A JP 2000399739 A JP2000399739 A JP 2000399739A JP 2002204447 A JP2002204447 A JP 2002204447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送誤り耐性を強化することにより、符号誤り
率の高い伝送路でも画質劣化の少ない画像伝送方式を実
現する。 【解決手段】バースト誤りに大きな耐性を持つ画像符号
化方式と、畳込み符号と最尤復号を用いた伝送路符号化
方式を組合わせて、伝送路のランダム誤りをバースト誤
りに変換してから、画像復号器に入力することにより、
伝送路のランダム誤りに強い画像符号化方式を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像伝送方式に関わ
り、特に動画像データを伝送する際に生ずる伝送誤りに
対する耐性を強化した、誤り耐性機能を有する画像伝送
方式に関わる。
【0002】
【従来の技術】近年通信のディジタル化が急速に進展
し、動画像データをディジタル化し、インターネット
や、携帯電話回線を介して通信を行う動画像伝送が盛ん
に開発されている。国際標準化機構(ISO:Internat
ional Organization of Standard)が勧告しているMP
EG4(Motion Picture Experts Group v.4)規格は、
データ伝送速度が限られている(64kbps以下)携
帯電話などの無線回線でも伝送可能な動画像符号化方式
であり、様々な動画像データの情報量を圧縮する技術
(情報源符号化)が用いられる。ハフマン符号などの可
変長符号化(VLC:Variable Length Coding)もその
技術の一つであり、離散コサイン符号化(DCT:Disc
rete Cosine Transform)、動き予測符号化などによ
り、画像符号化を行った後、さらに冗長性を除去するた
めにVLCが用いられている。以上述べた画像符号化方
式に関する公知例としては、平成11年特許公開第69
362号公報「動画像の符号化方法および復号化方法」
等がある。
【0003】一方、上記の無線回線による画像伝送で
は、伝送路で様々な雑音が混入し、伝送データの符号誤
りを生じ、伝送画像の品質を劣化させる。これを防ぐ技
術として、伝送するデータに冗長性を持たせ(上述した
情報源符号化と逆の操作)、この冗長性を利用して、符
号誤りの有無を検出したり(誤り検出符号)、受信側で
混入した符号誤りを訂正する(誤り訂正符号)などの伝
送路符号化技術が用いられる。パリティ検査符号や、C
RC(Cyclic Redundancy Check)符号などは、データ
に冗長性を持たせる方式として、データ伝送などに用い
られている。さらにBCH符号や、リードソロモン符号
などのブロック符号は誤り訂正も可能な伝送路符号であ
り、後者は画像伝送でもよく用いられる符号化方式であ
る。また、畳み込み符号は、誤り訂正能力の高い最尤復
号法が適用可能な符号であるが、バースト誤りに弱い欠
点を補うため、誤りを分散させるインターリーブ技術を
併用して無線伝送などに適用される。
【0004】また、上述したMPEG4方式でも、伝送
路誤りによる画質劣化を防ぐために、様々な誤り耐性強
化技術が用いられる。図2を用いて、従来、画像伝送で
用いられているエラー隠蔽による誤り修正技術を説明す
る。図2は、従来の画像伝送を説明するための構成を示
すブロック図である。21は情報源符号器、22は誤り
検出符号器、23は誤り検出復号器、24はメモリ、2
5は切替スイッチ、26は情報源復号器である。
【0005】図2において、カメラやVTR等から取得
された動画像データが、情報源符号器21に与えられ
る。情報源符号器21は、離散コサイン符号化(DC
T:Discrete Cosine Transform)、動き予測符号化な
どにより、入力された動画像データを画像符号化(ディ
ジタル化)し、更に冗長性を除去するために可変長符号
化して出力する。可変長符号化されたデータは、冗長性
がほとんど無いため、伝送誤りに弱く、一旦誤りが生ず
ると、それ以後の符号が復号不能になることがある。更
に、動き予測符号化の場合には、前フレームの復号結果
を参照するために、フレーム間で誤りが伝播してしまう
等の欠点がある。そこで、1フレームの画像符号化デー
タを複数のブロックに分け、数ブロックを纏めてビデオ
パケットを構成し、各々のビデオパケットの先頭に再同
期マーカ(可変長符号に現れない符号)、制御情報、各
種パラメータ等からなるヘッダ情報を挿入し、再同期マ
ーカから次のビデオパケットの再同期マーカまでのデー
タを可変長符号化する。そして更に、この可変長化され
たデータは、誤り検出符号器22に与えられ、伝送路で
の符号誤りを検出するための誤り検出符号化を行って伝
送路に送出する。
【0006】受信側では、伝送路を通って伝達されたデ
ータを、誤り検出復号器23が取得し誤り検出復号す
る。即ち、伝送誤りが検出されなかったビデオパケット
は、切替スイッチ25を通して情報源復号器26に入力
するとともに、メモリ24に記憶しておく。誤り検出復
号器23によって、伝送誤りが検出されたビデオパケッ
トは、誤りの混入した位置から可変長符号の復号が不能
となるので、次のビデオパケットまでのデータは破棄
し、切替スイッチ25を切替えて、メモリ24から読み
出した前フレームの同一ブロックのデータを情報源復号
器26に入力することにより、伝送誤りを隠す(エラー
隠蔽する)ことにより伝送誤り対策を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した画像データ伝
送方式の従来例では、データ伝送路として、有線回線
や、固定無線回線などの比較的符号誤り率の低い(10
-4以下)伝送路が用いられている。従って、伝送誤りに
よる画質劣化よりも伝送速度の制限による画質低下の方
が問題にされていた。しかしながら、近年のディジタル
伝送技術の進展、携帯電話の普及による通信需要の急増
や通信形態の多様化などにより、移動無線回線による画
像データ伝送への需要が起こりつつある。このため一般
的に、移動無線回線では、符号誤り率が高くなる(10
-3程度)傾向があり、そして更に、フェーディングによ
るバースト誤りが発生する。このような符号誤り率の高
い伝送回線による動画伝送では、伝送エラーによる画質
劣化の方が伝送速度制限による画質制限より大きな問題
となり、従来のエラー検出による画質修正では不充分
で、符号誤り率を改善する手段が必要となる。本発明の
目的は、上記のような欠点を除去し、符号誤り率の高い
伝送路でも画質劣化の少ない伝送が可能な画像伝送方式
を提供することにある。更に、本発明の他の目的は、伝
送路誤りに対する耐性を強化しつつ、伝送速度の低下を
抑えることのできる画像伝送方式を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像伝送方式は、伝送路で発生したランダ
ム誤りをバースト誤りに変換することにより、符号誤り
率の高い伝送路でも画質劣化の少ない伝送が可能な画像
伝送方式を実現した。更に、本発明の画像伝送方式は、
パンクチャ技術を用いることにより、符号化率を改善し
て、データ速度の低下を抑えることのできる画像伝送方
式を実現した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の画像伝送方式は、動画像
符号化方式が持つ伝送路誤りに対する特性を利用する。
即ち、MPEG4などの動画像符号化方式の持ってい
る、ランダム誤りよりもバースト誤りに強いという特徴
を利用する。この特徴は、一般的に、データをパケット
化して伝送する方式に共通の特性であり、ビット当り誤
り率が等しいランダム誤りとバースト誤りに対して、パ
ケット誤り率は、バースト誤りの方が低くなる。図3を
用いて、この特性について説明する。図3は、伝送路に
おける符号誤りについて説明するための図である。
【0010】伝送路でランダム誤りが発生する原因は、
熱雑音などによるランダム雑音であって、雑音の振幅
が、伝送している信号レベルを越えると、受信機で識別
誤りを起こすことによりランダム誤りとなる。ランダム
誤りは、発生する確率が時間に依らず一定であるので、
データをパケットに分割して伝送しても、どのパケット
にも図3の太い実線で示すように誤りが生じ、ビット誤
り率(長時間平均誤り率)も、パケット誤り率(短時間
平均誤り率)も同じになる。一方、バースト誤りは、フ
ェーディング等が原因で伝送信号レベルが変動し、平均
雑音レベルよりも低くなった場合に起こる。フェーディ
ングにより信号レベルが低くなる平均周期(通常、10
0 mSec程度)より、データパケット長の方が短い場合
には、あるパケットに集中してバースト誤りが生じ、そ
の他のパケットには誤りが生じないので、パケット誤り
率(短時間平均誤り率)はビット誤り率(長時間平均誤
り率)よりも低くなる。したがって、ビット誤り率が同
じでも、パケット伝送の場合には、バースト誤りの方が
ランダム誤りより、パケット誤り率が良くなる。
【0011】上述した、動画像符号化方式がランダム誤
りよりバースト誤りに強い特性を有効に利用するには、
伝送路で発生したランダム誤りをバースト誤りに変換で
きればよい。これを行うために、畳み込み符号を復号す
る最尤復号器の復号出力の誤りが、バースト的に発生す
る特性を利用する。最尤復号器が持っている、この特性
の説明に先立ち、まず、最尤復号において重要な役割を
する畳み込み符号器の状態の概念と、トレリス線図につ
いて図4を用いて説明する。
【0012】図4は、最尤復号器の動作を説明するため
の畳み込み符号器とトレリス線図である。図4aは、畳
み込み符号器の構成を示すブロック図である。図4aの
畳み込み符号器は、排他論理和ゲート41〜45と1ビ
ット遅延素子46〜48から成るシフトレジスタで構成
される。図4aの畳み込み符号器において、入力データ
0が、1ビット遅延素子46〜48に次々に入力さ
れ、遅延データx1、x2、x3を得る。そして、排他論
理和ゲート41〜45により、x0、x1、x2、x3の排
他論理和をとり、符号化出力g0、g1を生成して出力す
る。上記のようにして符号化されたデータが伝送路に送
信される。
【0013】図4aに示した符号器は、入力1ビットに
対して2ビット出力されるので、符号化率r=1/2、
また、入力データ4ビットで符号を生成するので、拘束
長K=4の畳み込み符号器と呼ばれている。畳み込み符
号器のシフトレジスタが保持している3ビットx32
1を符号器の状態という。3ビットであるから000〜111
の8状態があり、入力データが入る度に8状態が遷移し
ながら符号化が行われる。この状態遷移の状況を図に表
したものをトレリス線図と呼び、図4bは、時点tn-1
ら時点tnへの遷移状況を示している。
【0014】図4bでは、状態番号x321の状態にx
0が入力され、同時にx3が抜け出ていき、状態番号x2
10の状態に移る。m=x21(=0〜3)とする
と、m(x3=0)およびm+4(x3=1)の状態か
ら、2m(x0=0)および2m+1(x0=1)の状態
へ遷移する。この図4bの8状態トレリスは、図4cの基
本単位トレリスが4個 組合わさったものである。即
ち、符号化出力g0、g1は符号の生成多項式である式
(1)で計算される。
【数1】 但し、式(1)における加算は、排他論理和で行う。ま
た、xTはxの転置ベクトルを示す。図4cの状態遷移に
伴って出力される符号g0、g1は、式(1)に図4cのx3
m、mx0(m=x21)を代入して、求めることがで
きる。以上述べたように、畳込み符号のトレリス構造
(遷移前後の状態番号、および出力される符号)は、状
態番号m=0〜2k-2−1を与えると一意的に決定され
る。
【0015】受信側の最尤復号器では、時点tnの全て
の状態に至る遷移パス(図4bの例では8本)を候補パ
スとして保持しておき、受信した符号r0、r1を手がか
りとして送信機の符号器の状態遷移として最も確からし
い遷移パスを選択(最尤選択)することで符号器の状態
遷移を推定しながら復号を行う。ここで確からしさを具
体的に表す量として尤度を用いる。状態番号mからm′
への状態遷移に伴って出力される符号g0、g1と、実際
に受信した符号r0、r1とのハミング距離を、その遷移
枝の枝尤度とする。受信符号r0、r1は受信信号y0
1を識別して、 y>0のときはr=0、 y<0のときはr=1とする。このような0、1判定し
た復号値で求める尤度を硬判定尤度という。こうして求
めた枝尤度を用いて、状態尤度を計算する。
【0016】状態尤度は、各状態に至る遷移パスの枝尤
度を全て加算したものである。図4bのトレリス線図で
示されているように、各状態には2本ずつ遷移枝が入っ
ているので、それぞれの遷移枝の枝尤度を1状態前の状
態尤度に加算(Add)し、尤度を比較(Compare)し、確
からしい方の遷移パスを選択(Select)する(加算比較
選択(ACS)演算)。選択したパスに沿って計算した
状態尤度(状態尤度の小さい方)を、その時点の状態尤
度とし、この操作を繰り返していくと、各時点では8状
態に枝分かれしていても、時点が進むにつれて上記のA
CS操作によって遷移枝が選択されていき、1本のパス
だけが残る。こうして残ったパス(生き残りパス)が、
符号器の状態遷移パスに最も近い推定パス(最尤推定パ
ス)である。
【0017】次に、最尤推定パスから最尤復号ビット系
列を求める方法を説明する。符号器のシフトレジスタの
入力ビット系列は、情報ビット系列そのものであるか
ら、情報ビット系列から1ビットずつずらしながら、K
−1ビットの2進数を切り出して並べると、符号器の状
態遷移パスを状態番号列で表現したものが得られる。逆
に、状態遷移パスを遷移する状態番号列で表し、状態番
号のLSB(状態番号が偶数ならば0、奇数ならば1)
を取り出すと、情報ビット系列が得られる。従って、最
尤推定パスから最尤復号ビット系列を求めるには、最尤
推定パスを遷移する状態番号列で表し、状態番号のLS
Bを取り出せば良い。あるいは、パスメモリを用意し
て、ACSで選択された遷移前状態の状態番号のメモリ
位置に記憶された遷移パス情報を、遷移後状態の状態番
号のメモリ位置に複写し、MSB側にシフトし、遷移後
の状態番号のLSBを書きこんでいけば良い。以上の一
連の処理によって最尤復号が実現される。
【0018】最尤復号器の具体的回路構成を図5に示
す。図5は、最尤復号器の構成を示すブロック図であ
る。51は枝尤度計算部、52は加算比較選択演算部
(ACS:Add、Compare、Select)、53は状態尤度メモ
リ、54はパスメモリ、55は最尤復号部である。図5
において、受信符号が入力される毎に、枝尤度計算部5
1で、全ての遷移枝の枝尤度を計算する。求めた枝尤度
を用いて、加算比較選択演算部(ACS)52で状態尤
度を計算する。状態尤度は各状態に至る遷移パスの枝尤
度を全て加算したものである。図3bのトレリス線図で
示されているように、各状態には2本ずつ遷移枝が入っ
ているので、それぞれの遷移枝の枝尤度を1状態前の状
態尤度に加算(Add)し、尤度を比較(Compare)し、確
からしい方の遷移パスを選択(Select)する。
【0019】実際には枝尤度をハミング距離で表してい
るので、状態尤度も小さい方が確からしい(尤度が高
い)ことになる。ACS部52が計算した状態尤度を状
態尤度メモリ53に格納するとともに、ACS演算によ
って選択した遷移情報をパスメモリ54に送る。パスメ
モリ54では全ての状態に至る遷移パスを記憶してお
く。データの入力が終了した時点で状態尤度の最も高い
(数値としては最も小さい)状態に至る遷移パスを符号
器の遷移パスとして推定し、最尤復号部55で最尤復号
して出力する。
【0020】以上述べた最尤復号法の動作原理を基に、
最尤復号器の復号出力の誤りがバースト的になる理由に
ついて図6を用いて説明する。図6は、最尤復号器の復
号出力におけるバースト誤りを説明するための図であ
る。符号の尤度は、符号間距離で表わされる。畳み込み
符号の符号間距離は、1ビット異なる情報系列を符号化
したときに得られる符号の、ハミング距離で表わすこと
ができる。例えば、図6において、t=t4の時点にお
ける状態0(状態尤度ms0)から、情報系列xA=(0,
0,0,0)を符号化したときのトレリスをAで、情報
系列xB=(1,0,0,0)を符号化したときのトレ
リスをBで示す。トレリスAの情報系列xAに対しては
符号系列gA=(00,00,00,00)が出力され、t=t8
時点で状態尤度はmsA=ms0となる。他方、トレリス
Bの情報系列xBに対しては、符号系列はgB=(11,01,1
1,11)となり、t=t8の時点で状態尤度はmsB=ms0
+7となる。ここで、1ビット異なる情報系列xA、xB
に対して、符号系列gA 、gBは7ビット異なってお
り、これが畳み込み符号の最小自由距離と言われるもの
である。t=t8の時点でトレリスAとトレリスBは状
態0に遷移するが、ACSにより、状態尤度の小さいト
レリスA( msA <msB )の方が選択されて生残
り、トレリスBはAに合流し捨てられる。こうして、全
ての状態に至る生残りパスの中で、状態尤度の最小のパ
スが最尤パスである。
【0021】次に、受信符号に誤りが有った場合の一例
を図6によって説明する。図6の点線で表したトレリス
C(状態6、4、0、1、3、7、6、5と遷移してい
る)は、送信側の符号器における状態遷移を示したもの
である。これに対し、実線で示すトレリスD(6412
5365と遷移)は、時刻t=t8で最尤判定された最
尤パスである。トレリスCおよびDのt=t2からt7
でのノードに付した数字は、各時点における状態尤度で
ある。誤りが無ければ、枝分かれした時の状態尤度の差
は2となるが、t=t3でトレリスCおよびトレリスD
の状態尤度が共に1になっていることから、この時点で
誤りが生じたことが分かる。また、t=t7でトレリス
CとDは合流し、ACSによって、トレリスDの方が最
尤パスとして判定されている。従って、最尤復号器はト
レリスDを復号し、(11)00101101(前述し
たように、遷移した状態の状態番号を2進数で表し、そ
のLSBを書き並べる)を出力する。一方、送信情報系
列はトレリスCを復号して、(11)00011101
となるので、t=t3とt4で復号誤りが発生しているこ
とが分かる。
【0022】この例から分かるように、符号誤りによっ
てACS処理が誤り、一度トレリスが分岐すると、再度
合流するまで拘束長と同程度のシンボル長の時間がかか
る。すなわち、最尤復号器の復号誤りはトレリスが分岐
している間に発生するので、少なくとも、Kシンボル程
度のバースト誤りとなる。こうして、畳込み符号、最尤
復号による伝送路符号化を、動画像符号化と組み合わせ
て動画像データ伝送を行うことにより、伝送路で発生す
るランダム誤りを、バースト誤りに変換して、バースト
誤りに耐性を持つ動画像復号器に入力するので、ランダ
ム誤りに強い、画像データ伝送方式が実現できる。
【0023】以下、更に、本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の画像伝送方式の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。1は画像符号器、2はパケット分割回
路、3は畳込み符号器、4は最尤復号器、5はデータ再
生回路、6は画像復号器である。図1において、動画像
データが、TVカメラ等から入力され、画像符号器1に
与えられる。画像符号器1は、入力された動画像データ
を画像符号化(ディジタル化)し、更に、冗長度を除去
するために可変長符号化する。可変長符号化された画像
符号化データは、パケット分割回路2に与えられ、パケ
ットに分割され、パケットの先頭位置を示すスタートマ
ークと、続いて行う畳み込み符号化用の終結ビットをパ
ケットの末尾に挿入された、ビデオパケットデータとし
て構成される。ビデオパケットデータは、畳み込み符号
器3に与えられ、スタートマークを除くパケットデータ
を畳み込み符号化されて伝送路に送出される。
【0024】受信側では、伝送路を通して伝達された受
信データを最尤復号器4が受信し、スタートマークを検
出し、次のスタートマークまでのデータを最尤復号す
る。伝送路において混入したランダム誤りは、最尤復号
器4で誤り訂正され、誤り率の改善が図られると共に、
既に説明した原理により、バースト的な誤りに変換され
て出力される。最尤復号器4の出力パケットデータは、
データ再生回路5に与えられ、スタートマークが除去さ
れて、元の画像符号化データとして再生され、画像復号
器6に与えられて復号されて、出力データが得られる。
本発明による図1の実施例では、画像復号器の持つ、ラ
ンダム誤りよりバースト誤りに対して誤り耐性が大きい
特性と、畳み込み符号と最尤復号を組合せた伝送路符号
化技術が持つ、伝送路のランダム誤りをバースト誤りに
変換できる性質をうまく適合させ、符号誤り率の高い伝
送路でも画質劣化の少ない画像伝送方式が構成できる。
【0025】図1に示した実施例では、伝送路符号化に
畳み込み符号を用いており、この畳み込み符号による誤
り率改善効果も期待できる。この誤り率改善効果は、符
号化率rが小さいほど高くなるが、伝送するデータ速度
は小さくなり、高速データを伝送する場合には不利とな
る。そこで、符号化率を1に近くできる本発明の第2の
実施例を図7に示す。図7は、本発明の画像伝送方式の
一実施例の構成を示す図である。71はパンクチャー回
路、72はデパンクチャー回路であり、他の構成要素1
〜6は図1の実施例と同じものである。また、畳み込み
符号器3には、例として図4aに示したr=1/2、K
=4の符号器を用いるものとする。
【0026】図1の実施例と同様な動作により、畳み込
み符号器3の出力として、畳み込み符号化されたデータ
パケットが得られ、パンクチャー回路71に入力され
る。パンクチャー回路71は畳み込み符号の一部を予め
定めた規則に従って削除する回路である。例えば、次の
式(2)で与えられるようなパンクチャー規則を用いると
する。
【数2】 即ち、畳み込み符号器3に(x0、x1、x2、x3)の4
ビットを入力して、(g0 0、g1 0)、(g0 1、g1 1)、
(g0 2、g1 2)、(g0 3、g1 3)の8ビットが得られる
が、このうち、g0 1、g0 2、g0 3の3ビットを削除し、
残りの5ビットを出力する。こうすると、4ビットの情
報(k=4)に対して、5ビットの符号(n=5)が出
力されるので、畳込み符号器3とパンクチャー回路71
の組合わせにより、等価的にr=k/n=4/5の符号
化率を持つ畳み込み符号器ができる。こうして、パンク
チャー符号化されたパケットデータを伝送路に送出す
る。
【0027】受信側では、受信データから、スタートマ
ークを除くデータを、デパンクチャー回路72に入力
し、数2のパンクチャー規則により削除したデータを補
う操作を行う。ただし、枝尤度の計算はパンクチャーデ
ータ(上述のg0 1、g0 2、g0 3)に対しては行わない。
こうして、デパンクチャー回路72の出力を最尤復号器
4に入力し、以下、実施例1と同様の処理を行って、画
像復号データが出力される。
【0028】本発明の第2の実施例では、パンクチャー
技術を用いることにより、符号化率をr=1/2から、
4/5に改善(60%増加)でできるので、データ伝送
速度も改善できる。ただし、符号化率が高くなるため、
符号誤り率改善度は若干下がるが、ランダム誤りをバー
スト誤りに変換する効果は変わらないので、画像符号器
のバースト誤りに対する誤り耐性により、画質劣化を防
止することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による画像伝
送方式によれば、最尤復号を用いた伝送路符号化方式に
より、伝送路のランダム誤りをバースト誤りに変換し、
バースト誤りに耐性の有る画像復号器に信号を入力する
ため、伝送路のランダム誤りに強い画像伝送方式が得ら
れ、符号誤り率の高い伝送路を用いても、従来法より画
質劣化の少ない画像伝送が可能となる。また、本発明で
はパンクチャ技術を用いているため、伝送路符号化によ
る伝送速度の低下を極わずかに押さえることができ、能
率の良い画像伝送方式が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像伝送方式の一実施例の構成を示
す図。
【図2】 従来の画像伝送を説明するための構成を示す
ブロック図。
【図3】 伝送路における符号誤りについて説明するた
めの図。
【図4】 最尤復号器の動作を説明するための図。
【図5】 最尤復号器の構成を示すブロック図。
【図6】 最尤復号器の復号出力におけるバースト誤り
を説明する図。
【図7】 本発明の画像伝送方式の一実施例の構成を示
す図。
【符号の説明】
1:画像符号器、 2:パケット分割回路、 3:畳み
込み符号器、 4:最尤復号器、 5:データ再生回
路、 6:画像復号器、 21:情報源符号器、22:
誤り検出符号器、 23:誤り検出復号器、 24:メ
モリ、 25:切替スイッチ、 26:情報源復号器、
41〜45:排他論理和ゲート、 46〜48:1ビ
ット遅延素子、 51:枝尤度計算部、 52:加算比
較選択演算部、 53:状態尤度メモリ、 54:パス
メモリ、 55:最尤復号部、71:パンクチャー回
路、 72:デパンクチャー回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像符号化データを一定データ長の複数
    個のビデオパケットに分け、該複数個のビデオパケット
    のそれぞれを可変長符号化によりデータ圧縮し、更に伝
    送路符号化を施した伝送路符号として伝送を行う画像伝
    送方式において、 前記伝送路符号をとして畳み込み符号を用い、受信側で
    最尤復号器を用いて該畳込み符号を復号してから、前記
    画像符号化データの復号を行うことを特徴とする画像伝
    送方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像伝送方式において、 前記可変長符号化によりデータ圧縮したビデオパケット
    に、該ビデオパケットの先頭位置を示すスタートマーク
    と、該ビデオパケットの末尾に終結ビットを挿入し、 前記ビデオパケットの前記スタートマークを除く部分の
    データを、前記畳み込み符号により伝送路符号化したデ
    ータとして送出し、 受信側で受信されたデータのビデオパケットから検出し
    たスタートマークから次のスタートマークまでのデータ
    を、前記最尤復号器により復号することを特徴とする画
    像伝送方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の画像伝送方式において、 前記畳み込み符号化したパケットデータから、予め定め
    た規則に従って符号の一部を削除するパンクチャー処理
    を行って伝送し、 受信側では、予め定めた規則により前記削除した符号を
    補う、デパンクチャー処理を行ってから、前記最尤復号
    器により復号することを特徴とする画像伝送方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024045337A1 (zh) * 2022-09-01 2024-03-07 卡斯柯信号有限公司 一种轨旁列车定位信息的安全编码方法

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