JP2002203487A - 交流駆動型プラズマ表示装置 - Google Patents

交流駆動型プラズマ表示装置

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JP2002203487A
JP2002203487A JP2001305392A JP2001305392A JP2002203487A JP 2002203487 A JP2002203487 A JP 2002203487A JP 2001305392 A JP2001305392 A JP 2001305392A JP 2001305392 A JP2001305392 A JP 2001305392A JP 2002203487 A JP2002203487 A JP 2002203487A
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discharge
sustaining
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bus
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Shinichiro Shiromizu
進一郎 白水
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2211/00Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
    • H01J2211/20Constructional details
    • H01J2211/22Electrodes
    • H01J2211/24Sustain electrodes or scan electrodes
    • H01J2211/245Shape, e.g. cross section or pattern

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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】、異常放電の発生を確実に防止し得る交流駆動
型プラズマ表示装置を提供する。 【解決手段】第1の基板11上に形成された電極群を備
えた交流駆動型プラズマ表示装置における電極群は、一
対の放電維持電極12A,12B、及び、一対のバス電
極13A,13Bの複数から構成され、対向した第1の
放電維持電極12Aの辺12A2と第2の放電維持電極
12Bの辺12B2は、曲線を描き、しかも、第1の放
電維持電極12Aの辺12A2との第2の放電維持電極
12Bの辺12B2との間の間隔は、バス電極13A,
13Bに近接した領域において、他の領域におけるより
も広い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流駆動型プラズ
マ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在主流の陰極線管(CRT)に代わる
画像表示装置として、平面型(フラットパネル形式)の
表示装置が種々検討されている。このような平面型の表
示装置として、液晶表示装置(LCD)、エレクトロル
ミネッセンス表示装置(ELD)、プラズマ表示装置
(PDP:プラズマ・ディスプレイ)を例示することが
できる。中でも、プラズマ表示装置は、大画面化や広視
野角化が比較的容易であること、温度、磁気、振動等の
環境要因に対する耐性に優れること、長寿命であること
等の長所を有し、家庭用の壁掛けテレビの他、公共用の
大型情報端末機器への適用が期待されている。
【0003】プラズマ表示装置は、希ガスから成る放電
ガスを放電空間内に封入した放電セルに電圧を印加し
て、放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫
外線で放電セル内の蛍光体層を励起することによって発
光を得る表示装置である。つまり、個々の放電セルは蛍
光灯に類似した原理で駆動され、放電セルが、通常、数
十万個のオーダーで集合して1つの表示画面が構成され
ている。プラズマ表示装置は、放電セルへの電圧の印加
方式によって直流駆動型(DC型)と交流駆動型(AC
型)とに大別され、それぞれ一長一短を有する。AC型
プラズマ表示装置は、表示画面内で個々の放電セルを仕
切る役割を果たす隔壁を例えばストライプ状に形成すれ
ばよいので、高精細化に適している。しかも、放電のた
めの電極の表面が誘電体層で覆われているので、かかる
電極が磨耗し難く、長寿命であるといった長所を有す
る。
【0004】従来のAC型プラズマ表示装置の典型的な
構成例の一部分の模式的な分解斜視図を、図11に示
す。このAC型プラズマ表示装置は所謂3電極型に属
し、一対の放電維持電極512の間で放電が生じる。図
11に示すAC型プラズマ表示装置は、フロントパネル
に相当する第1パネル10とリアパネルに相当する第2
パネル20とがそれらの外周部で接合されて成る。
【0005】第1パネル10は、透明な第1の基板11
と、第1の基板11上に帯状に設けられ、透明導電材料
から成る複数の一対となった放電維持電極512と、放
電維持電極512のインピーダンスを低下させるために
放電維持電極512上に設けられ、放電維持電極512
よりも電気抵抗率の低い材料から成るバス電極13と、
バス電極13及び放電維持電極512上を含む第1の基
板11上に形成された誘電体層14と、その上に形成さ
れたMgOから成る保護層15とから構成されている。
【0006】一方、第2パネル20は、第2の基板21
と、第2の基板21上にストライプ状に設けられた複数
のアドレス電極(データ電極とも呼ばれる)22と、ア
ドレス電極22上を含む第2の基板21上に形成された
誘電体材料層23と、誘電体材料層23上であって隣り
合うアドレス電極22の間の領域にアドレス電極22と
平行に延びる絶縁性の隔壁24と、誘電体材料層23上
から隔壁24の側壁面上に亙って設けられた蛍光体層2
5とから構成されている。蛍光体層25は、AC型プラ
ズマ表示装置においてカラー表示を行う場合、赤色蛍光
体層25R、緑色蛍光体層25G、及び青色蛍光体層2
5Bから構成されており、これらの各色の蛍光体層25
R,25G,25Bが所定の順序に従って設けられてい
る。図11は一部分解斜視図であり、実際には第2パネ
ル側の隔壁24の頂部が第1パネル側の保護層15に当
接している。一対の放電維持電極512と、2つの隔壁
24の間に位置するアドレス電極22とが重複する領域
が、放電セルに相当する。そして、隣り合う隔壁24と
蛍光体層25と保護層15とによって囲まれた放電空間
内には、放電ガスが封入されている。第1パネル10と
第2パネル20とは、それらの外周部において、フリッ
トガラスを用いて接合されている。
【0007】放電維持電極512の射影像が延びる方向
とアドレス電極22の射影像が延びる方向とは直交して
おり、一対の放電維持電極512と、3原色を発光する
蛍光体層25R,25G,25Bの1組とが重複する領
域が1画素(1ピクセル)に相当する。グロー放電が一
対の放電維持電極512間で生じることから、このタイ
プのAC型プラズマ表示装置は「面放電型」と称され
る。例えば、一対の放電維持電極512間に電圧を印加
する直前に、例えば、放電セルの放電開始電圧よりも低
いパルス電圧をアドレス電極22に印加することで、放
電セル内に壁電荷が蓄積され(表示を行う放電セルの選
択)、見掛け上の放電開始電圧が低下する。次いで、一
対の放電維持電極512の間で開始された放電は、放電
開始電圧よりも低い電圧にて維持され得る。放電セルに
おいては、放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した
真空紫外線の照射によって励起された蛍光体層が、蛍光
体材料の種類に応じた特有の発光色を呈する。尚、封入
された放電ガスの種類に応じた波長を有する真空紫外線
が発生する。第2パネル20上の蛍光体層25の発光
は、例えば、第1パネル10を通して観察される。
【0008】通常、放電空間内に封入されている放電ガ
スは、ネオン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス、ア
ルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスにキセノン(Xe)
ガスを4容積%程度混合した混合ガスから構成されてお
り、混合ガスの全圧は6×104Pa〜7×104Pa程
度、キセノン(Xe)ガスの分圧は3×103Pa程度
である。また、一対の放電維持電極512の間の距離は
100μm程度である。
【0009】従来の一対の放電維持電極512の平面形
状を図12の(A)、(B)、図13の(A)、(B)
に模式的に示す。尚、図12の(A)、(B)、図13
の(A)、(B)においては、各電極を明確にするため
に、各電極に斜線を付した。また、これらの図において
は誘電体層14及び保護層15の図示を省略した。
【0010】図12の(A)に示す例においては、一対
の放電維持電極512の平面形状は、直線状に延びる対
向する二辺(2つの縁部)を有する帯状形状である。そ
して、各バス電極13は、各放電維持電極512の直線
状に延びる一辺(一方の縁部)に接している。一対の放
電維持電極512の他の辺(他方の縁部)は、一定の間
隔(距離)をもって対向している。交流駆動型プラズマ
表示装置の高精細化を図るためには放電セルの大きさを
小さくする必要がある。ところが、放電セルの大きさを
小さくすると、図12の(A)に示した構成を有する放
電維持電極では、放電に寄与する放電維持電極の部分の
長さが短くなるという問題がある。
【0011】このような問題を解決するための放電維持
電極の一例の平面形状を、図12の(B)に示す。かか
る一対の放電維持電極512A,512Bの平面形状は
帯状であり、対向する二辺(2つの縁部)を有する。そ
して、各放電維持電極512A,512Bの略直線状の
一辺(一方の縁部)に接してバス電極13A,13Bが
設けられている。帯状の各放電維持電極512A,51
2Bの他の辺(他方の縁部)は曲線を描いており、一対
の放電維持電極512A,512Bの他の辺の間隔(距
離)は一定である。
【0012】あるいは又、図13の(A)に示す例にお
いては、一対の放電維持電極512A,512Bは、バ
ス電極13A,13Bのそれぞれから延びる平面形状が
矩形の突出部512a,512bを有している。また、
図13の(B)に示す例においては、一対の放電維持電
極512A,512Bは、バス電極13A,13Bのそ
れぞれから延びる平面形状が「T」字状の突出部512
a,512bを有している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電セルの
大きさが小さくなるに従い、図12の(B)に示した構
造を有する交流駆動型プラズマ表示装置においては、バ
ス電極13Aと放電維持電極512Bとが接近する領域
において、あるいは又、バス電極13Bと放電維持電極
512Aとが接近する領域において、アーク放電や火花
放電等の異常放電が発生する場合がある。また、図13
の(A)、(B)に示した構造を有する交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、放電維持電極512Aを構成
する突出部512aのコーナー部と、放電維持電極51
2Bを構成する突出部512bのコーナー部との間で、
異常放電が発生する場合がある。このような異常放電が
発生すると、定常のグロー放電と比較して異常に大きな
電流が流れる結果、電極構造の破壊をもたらし、交流駆
動型プラズマ表示装置の表示品質の劣化、信頼性の低
下、短寿命化を招く。あるいは又、異常放電が生じた部
分の耐圧が劣化する。
【0014】従って、本発明の目的は、異常放電の発生
を確実に防止し得る交流駆動型プラズマ表示装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラズマ表示
装置は、第1の基板上に形成された電極群、及び、第1
の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた第1
パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合
されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、電極
群のそれぞれは、(A)対向する二辺を有し、帯状に延
びる第1の放電維持電極、(B)対向する二辺を有し、
帯状に延びる第2の放電維持電極、(C)第1の放電維
持電極の略直線状の一辺に接する第1のバス電極、並び
に、(D)第2の放電維持電極の略直線状の一辺に接
し、第1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、か
ら構成され、帯状の第1の放電維持電極の他の辺と帯状
の第2の放電維持電極の他の辺とは対向しており、帯状
の第1の放電維持電極の他の辺の少なくとも一部分、及
び、帯状の第2の放電維持電極の他の辺の少なくとも一
部分は、曲線を描き、帯状の第1の放電維持電極の他の
辺と帯状の第2の放電維持電極の他の辺との間の間隔
は、バス電極に近接した領域において、他の領域におけ
るよりも広いことを特徴とする。
【0016】本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、帯状の第1の放電維持電極の
他の辺と帯状の第2の放電維持電極の他の辺との間の間
隔を、バス電極に近接した領域において、他の領域にお
けるよりも広くすることによって、第1の放電維持電極
と第2のバス電極との間での異常放電、第2の放電維持
電極と第1のバス電極との間での異常放電の発生を確実
に防止することができる。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された電極群、及び、第1の基板と電極群の
上に形成された誘電体層を備えた第1パネル、並びに、
第2パネルが、それらの外周部で接合されて成る交流駆
動型プラズマ表示装置であって、電極群のそれぞれは、
(A)第1のバス電極、(B)第1のバス電極と平行に
延びる第2のバス電極、(C)第1のバス電極から、第
2のバス電極に向かって延びる突出部を有する第1の放
電維持電極、並びに、(D)第2のバス電極から、第1
の放電維持電極の突出部に向かって延びる突出部を有す
る第2の放電維持電極、から構成され、第1の放電維持
電極の突出部の先端部と第2の放電維持電極の突出部の
先端部とは対向しており、第1の放電維持電極の突出部
の先端部のコーナー部、及び、第2の放電維持電極の突
出部の先端部のコーナー部は、面取りされていることを
特徴とする。
【0018】本発明の第2の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、第1の放電維持電極の突出部
の先端部のコーナー部、及び、第2の放電維持電極の突
出部の先端部のコーナー部を面取りすることによって、
突出部の先端部から一種の突起部が取り除かれる結果、
第1の放電維持電極の突出部と第2の放電維持電極の突
出部との間での異常放電の発生を確実に防止することが
できる。
【0019】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された電極群、及び、第1の基板と電極群の
上に形成された誘電体層を備えた第1パネル、並びに、
第2パネルが、それらの外周部で接合されて成る交流駆
動型プラズマ表示装置であって、電極群のそれぞれは、
(A)第1のバス電極、(B)第1のバス電極と平行に
延びる第2のバス電極、(C)第1のバス電極から、第
2のバス電極に向かって延びる突出部を有する第1の放
電維持電極、並びに、(D)第2のバス電極から、第1
の放電維持電極の突出部に向かって延びる突出部を有す
る第2の放電維持電極、から構成され、第1の放電維持
電極の突出部の先端部と第2の放電維持電極の突出部の
先端部とは対向しており、第1の放電維持電極の突出部
の先端部と第2の放電維持電極の突出部の先端部との間
の間隔は、突出部の先端部中央から端部に向かって広が
っていることを特徴とする。
【0020】本発明の第3の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、第1の放電維持電極の突出部
の先端部と第2の放電維持電極の突出部の先端部との間
の間隔を、突出部の先端部中央から端部に向かって広げ
ることによって、第1の放電維持電極の突出部と第2の
放電維持電極の突出部との間での異常放電の発生を確実
に防止することができる。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された電極群、及び、第1の基板と電極群の
上に形成された誘電体層を備えた第1パネル、並びに、
第2パネルが、それらの外周部で接合されて成る交流駆
動型プラズマ表示装置であって、電極群のそれぞれは、
(A)対向する二辺を有し、帯状に延びる第1の放電維
持電極、(B)対向する二辺を有し、帯状に延びる第2
の放電維持電極、(C)第1の放電維持電極の略直線状
の一辺に接する第1のバス電極、並びに、(D)第2の
放電維持電極の略直線状の一辺に接し、第1のバス電極
と平行に延びる第2のバス電極、から構成され、帯状の
第1の放電維持電極の他の辺と帯状の第2の放電維持電
極の他の辺とは対向しており、帯状の第1の放電維持電
極の他の辺の少なくとも一部分、及び、帯状の第2の放
電維持電極の他の辺の少なくとも一部分は、曲線を描
き、第2のバス電極に近接した領域における、少なくと
も第1の放電維持電極の他の辺の部分には第1の放電阻
止層が形成され、第1のバス電極に近接した領域におけ
る、少なくとも第2の放電維持電極の他の辺の部分には
第2の放電阻止層が形成されていることを特徴とする。
【0022】上記の目的を達成するための本発明の第5
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された電極群、及び、第1の基板と電極群の
上に形成された誘電体層を備えた第1パネル、並びに、
第2パネルが、それらの外周部で接合されて成る交流駆
動型プラズマ表示装置であって、電極群のそれぞれは、
(A)第1のバス電極、(B)第1のバス電極と平行に
延びる第2のバス電極、(C)第1のバス電極から、第
2のバス電極に向かって延びる突出部を有する第1の放
電維持電極、並びに、(D)第2のバス電極から、第1
の放電維持電極の突出部に向かって延びる突出部を有す
る第2の放電維持電極、から構成され、第1の放電維持
電極の突出部の先端部と第2の放電維持電極の突出部の
先端部とは対向しており、第1の放電維持電極の突出部
の先端部のコーナー部、及び、第2の放電維持電極の突
出部の先端部のコーナー部には、放電阻止層が形成され
ていることを特徴とする。
【0023】本発明の第4の態様若しくは第5の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置においては、放電阻止
層を形成することによって、第1の放電維持電極と第2
のバス電極との間での異常放電、第2の放電維持電極と
第1のバス電極との間での異常放電、あるいは、第1の
放電維持電極の突出部と第2の放電維持電極の突出部と
の間での異常放電の発生を確実に防止することができ
る。
【0024】本発明の第1の態様あるいは第4の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置において、第1の放電
維持電極の他の辺の少なくとも一部分、及び、第2の放
電維持電極の他の辺の少なくとも一部分の描く曲線は、
任意の曲線、あるいは、任意の曲線と線分の組合せとす
ることができ、例えば、円弧の組合せ;サイン曲線の組
合せ;楕円弧の組合せ;放物線の組合せ;双曲線の組合
せ;「く」の字の組合せ;「S」字の組合せ;円弧、サ
イン曲線、楕円弧、放物線、双曲線、「く」の字、
「S」字等から成る群から選択された少なくとも2つの
曲線の組合せ;円弧、サイン曲線、楕円弧、放物線、双
曲線、「く」の字等の組合せに、更に線分を組み合わせ
たものを例示することができる。ここで、線分を更に組
み合わせる場合、かかる線分を、バス電極に近接した位
置に、バス電極と平行に配置することが望ましい。尚、
曲線には折れ曲がり部が存在しないことが、異常放電の
発生を一層確実に防止するといった観点から望ましい。
【0025】本発明の第3の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、放電維持電極の突出部の先端部
の描く形状は、滑らかな曲線、例えば、円弧、サイン曲
線、楕円弧、放物線、双曲線等であることが望ましい。
【0026】本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、第1の放電維持電極の他の辺と
第2の放電維持電極の他の辺との間の間隔は、バス電極
に近接した領域以外の領域(他の領域であり、グロー放
電の開始に寄与する領域)においては、1×10-4m以
下、好ましくは5×10-5m未満、一層好ましくは4×
10-5m以下、更に一層好ましくは2.5×10-5m以
下であることが望ましい。また、かかる他の領域におけ
る間隔の最小値は、第1の放電維持電極と第2の放電維
持電極との間に絶縁破壊が生じない間隔とすればよい。
第1の放電維持電極の他の辺と第2の放電維持電極の他
の辺との間の間隔は、バス電極に近接した領域において
は、第1の放電維持電極と第2のバス電極との間、及
び、第2の放電維持電極と第1のバス電極との間で、異
常放電が発生しないような値とすればよい。
【0027】本発明の第1の態様若しくは第4の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置において、バス電極が
放電維持電極の略直線状の一辺に接する形態には、帯状
のバス電極が、 放電維持電極の略直線状の一辺近傍の放電維持電極上
に形成されている形態、 放電維持電極の略直線状の一辺と帯状のバス電極の一
辺とが一致するように、放電維持電極の略直線状の一辺
近傍の放電維持電極上に形成されている形態、 放電維持電極の略直線状の一辺を跨って放電維持電極
上から第1の基板上まで延在して形成されている形態、
が包含される。
【0028】本発明の第4の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、第1の放電阻止層は、第2のバ
ス電極に近接した領域における、少なくとも第1の放電
維持電極の他の辺の部分に形成されていればよく、 第2のバス電極に近接した領域における、第1の放電
維持電極の他の辺の部分に形成されている形態、 第2のバス電極に近接した領域における、第1の放電
維持電極の他の辺の部分及び第2の放電維持電極の他の
辺の部分に形成されている形態、 第2のバス電極に近接した領域における、第1の放電
維持電極の他の辺の部分から第2の放電維持電極の他の
辺の部分にかけて形成されている形態、が包含される。
【0029】また、本発明の第4の態様に係る交流駆動
型プラズマ表示装置においては、第2の放電阻止層は、
第1のバス電極に近接した領域における、少なくとも第
2の放電維持電極の他の辺の部分に形成されていればよ
く、 第1のバス電極に近接した領域における、第2の放電
維持電極の他の辺の部分に形成されている形態、 第1のバス電極に近接した領域における、第1の放電
維持電極の他の辺の部分及び第2の放電維持電極の他の
辺の部分に形成されている形態、 第1のバス電極に近接した領域における、第1の放電
維持電極の他の辺の部分から第2の放電維持電極の他の
辺の部分にかけて形成されている形態、が包含される。
【0030】本発明の第4の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、第1の放電維持電極の他の辺と
第2の放電維持電極の他の辺との間の間隔は、1×10
-4m以下、好ましくは5×10-5m未満、一層好ましく
は4×10-5m以下、更に一層好ましくは2.5×10
-5m以下の一定値とすることができる。あるいは又、本
発明の第1の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置と
同様の間隔構成とすることもできる。また、間隔の最小
値は、第1の放電維持電極と第2の放電維持電極との間
に絶縁破壊が生じない間隔とすればよい。
【0031】本発明の第2の態様あるいは第5の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置において、第1の放電
維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持電極の突出
部の先端部との間隔は、1×10-4m以下、好ましくは
5×10-5m未満、一層好ましくは4×10-5m以下、
更に一層好ましくは2.5×10-5m以下の一定値とす
ることができる。あるいは又、本発明の第5の態様に係
る交流駆動型プラズマ表示装置においては、本発明の第
3の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置と同様の間
隔構成とすることもできる。また、間隔の最小値は、第
1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持電
極の突出部の先端部との間に絶縁破壊が生じない間隔と
すればよい。
【0032】本発明の第3の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、第1の放電維持電極の突出部の
先端部と第2の放電維持電極の突出部の先端部との最短
の間隔は、1×10-4m以下、好ましくは5×10-5
未満、一層好ましくは4×10-5m以下、更に一層好ま
しくは2.5×10-5m以下とすることができる。ま
た、第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電
維持電極の突出部の先端部との最短の間隔の最小値は、
第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持
電極の突出部の先端部との間で、異常放電が発生しない
ような値とすればよい。
【0033】本発明の第1の態様〜第5の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置(以下、本発明のプラズマ表
示装置と略称する)において、第2パネルは、第2の基
板と、第2の基板の上方に設けられた蛍光体層と、電極
の延びる方向と所定の角度を成して延び、隣接する蛍光
体層の間に設けられた隔壁とから構成されていることが
好ましい。
【0034】このような構成の本発明のプラズマ表示装
置にあっては、第1パネルと第2パネルとが誘電体層と
蛍光体層とが対面するごとく対向して配置され、バス電
極が延びる方向と各隔壁が延びる方向とは所定の角度
(例えば、90°)を成し、誘電体層と蛍光体層と一対
の隔壁によって囲まれた空間には希ガスが封入されてお
り、蛍光体層は、対向する一対の放電維持電極の間で生
じた希ガス中での交流グロー放電に基づき発生した真空
紫外線に照射されて発光する構造を有する。第1及び第
2の放電維持電極並びに第1及び第2のバス電極の1組
と、一対の隔壁とが重複する領域が、1つの放電セルに
相当する。
【0035】本発明のプラズマ表示装置において、誘電
体層と蛍光体層と一対の隔壁によって囲まれた空間に封
入された希ガスの圧力は、1×102Pa(0.001
気圧)乃至5×105Pa(5気圧)、好ましくは1×
103Pa(0.01気圧)乃至4×105(4気圧)と
することが望ましい。尚、帯状の第1の放電維持電極の
他の辺と帯状の第2の放電維持電極の他の辺との間の間
隔を5×10-5m未満とする場合には、空間内における
希ガスの圧力を1.0×102Pa(0.001気圧)
以上3.0×105Pa(3気圧)以下、好ましくは
1.0×103Pa(0.01気圧)以上2.0×105
Pa(2気圧)以下、更に好ましくは1.0×104
a(0.1気圧)以上1.0×105Pa(1気圧)以
下とすることが望ましく、このような圧力範囲とするこ
とによって、希ガス中での陰極グローに主に基づき発生
した真空紫外線に照射されて蛍光体層が発光するし、こ
のような圧力範囲内では、圧力が高いほどプラズマ表示
装置を構成する各種部材のスパッタリング率が低減する
結果、プラズマ表示装置を長寿命化することができる。
【0036】複数の第2の電極から構成された第2の電
極群を、第1の基板上に設け、あるいは又、第2の基板
上に設けることが好ましい。前者の場合、第2の電極
は、誘電体層上に絶縁膜を介して設けられており、第2
の電極とバス電極が延びる方向とは所定の角度(例え
ば、90°)を成す構成とすることができる。後者の場
合、第2の電極は、第2の基板上に設けられており、第
2の電極とバス電極が延びる方向とは所定の角度(例え
ば、90°)を成し、蛍光体層は第2の電極の上方に設
けられている構成とすることができる。
【0037】第1及び第2の放電維持電極を構成する導
電性材料と、第1及び第2のバス電極を構成する導電性
材料とを、異なる構成とすることが好ましい。第1及び
第2の放電維持電極を構成する導電性材料は、プラズマ
表示装置が透過型であるか、反射型であるかによって異
なる。透過型のプラズマ表示装置では、蛍光体層の発光
は第2の基板を通して観察されるので、第1及び第2の
放電維持電極を構成する導電性材料に関して透明/不透
明の別は問わないが、第2の電極を第2の基板上に設け
る場合、第2の電極が透明であることが望まれる。反射
型のプラズマ表示装置では、蛍光体層の発光は第1の基
板を通して観察されるので、第2の電極を第2の基板上
に設ける場合、第2の電極を構成する導電性材料に関し
て透明/不透明の別は問わないが、第1及び第2の放電
維持電極が透明であることが望まれる。尚、ここで述べ
る透明/不透明とは、蛍光体材料に固有の発光波長(可
視光域)における導電性材料の光透過性に基づく。即
ち、蛍光体層から射出される光に対して透明であれば、
第1及び第2の放電維持電極を構成する導電性材料は透
明であると云える。不透明な導電性材料として、Ni、
Al、Au、Ag、Pd/Ag、Cr、Ta、Cu、B
a、LaB6、Ca0.2La0.8CrO3等の材料を単独又
は適宜組み合わせて用いることができる。透明な導電性
材料として、ITO(インジウム・錫酸化物)やSnO
2を挙げることができる。第1の及び第2の放電維持電
極の形成方法として、使用する導電性材料に応じて蒸着
法、スパッタリング法、スクリーン印刷法、サンドブラ
スト法、メッキ法、リフトオフ法等を適宜選択すること
ができる。即ち、適当なマスクやスクリーンを使用して
最初から所定のパターンを有する第1及び第2の放電維
持電極を形成してもよいし、導電性材料層を全面に形成
した後に、導電性材料層をパターニングして第1及び第
2の放電維持電極を形成してもよい。
【0038】第1及び第2のバス電極は、典型的には、
金属材料、例えば、Ag、Al、Ni、Cu、Cr、C
r/Cu/Cr積層膜、Cr/Al/Cr積層膜から構
成することができる。かかる金属材料や積層膜から成る
第1及び第2のバス電極は、反射型のプラズマ表示装置
においては、蛍光体層から放射されて第1の基板を通過
する可視光の透過光量を低減させ、表示画面の輝度を低
下させる要因となり得るので、第1及び第2の放電維持
の電極に必要な電気抵抗値が得られる範囲内で出来る限
り細く形成することが好ましい。第1及び第2のバス電
極の形成方法として、使用する導電性材料に応じて蒸着
法、スパッタリング法、スクリーン印刷法、サンドブラ
スト法、メッキ法、リフトオフ法等を適宜選択すること
ができる。
【0039】本発明のプラズマ表示装置においては、誘
電体層を設けることによって、イオンや電子と第1及び
第2の放電維持電極との直接接触を防止することができ
る結果、第1及び第2の放電維持電極の磨耗を防ぐこと
ができる。誘電体層は、壁電荷を蓄積する機能だけでな
く、過剰な放電電流を制限する抵抗体としての機能、放
電状態を維持するメモリ機能を有する。尚、誘電体層を
構成する材料は、反射型のプラズマ表示装置において
は、蛍光体層の発光が第1の基板を通して観察されるの
で、透明であることが要求される。誘電体層を構成する
材料として、例えば、低融点ガラスや酸化ケイ素を挙げ
ることができる。
【0040】本発明のプラズマ表示装置においては、誘
電体層上に、保護層を形成することが望ましい。保護層
を構成する材料として、2次電子放出比が高い材料、具
体的には、酸化マグネシウム(MgO)、フッ化マグネ
シウム(MgF2)、フッ化カルシウム(CaF2)を例
示することができるが、中でも酸化マグネシウムは、2
次電子放出比が高い上に、スパッタリング率が低く、蛍
光体層の発光波長における光透過率が高く、放電開始電
圧が低い等の特色を有する好適な材料である。尚、保護
層を、これらの材料から成る群から選択された少なくと
も2種類の材料から構成された積層膜構造としてもよ
い。
【0041】放電阻止層は、2次電子放出比が低く、仕
事関数Φの値が高い材料から構成されていることが、電
子雪崩を起こし難く、電子を放出し難く、プラズマ放電
を生じ難いといった観点から好ましい。更には、放電阻
止層を構成する材料は、加工性がよく、しかも、電気的
絶縁性を有する材料であることが望ましく、具体的に
は、例えば、SiO2やSiN等の半導体装置の製造に
用いられる各種の絶縁材料、ガラス焼結体、SiO2
ガラス焼結体の組合せ、Al23やCr23といった金
属酸化物、ボロンナイトライド(BN)やタングステン
ナイトライド(WN)、アルミニウムナイトライド(A
lN)といった金属窒化物を例示することができる。
【0042】第1の基板及び第2の基板の構成材料とし
て、高歪点ガラス、ソーダガラス(Na2O・CaO・
SiO2)、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・Si
2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、鉛ガ
ラス(Na2O・PbO・SiO2)を例示することがで
きる。第1の基板と第2の基板の構成材料は、同じであ
っても異なっていてもよい。
【0043】本発明のプラズマ表示装置は、所謂、面放
電型のプラズマ表示装置である。尚、第2の電極を第2
の基板上に設ける場合、蛍光体層の誘電体材料層として
の機能が不十分である場合には、第2の電極群と蛍光体
層との間に誘電体材料層を設けてもよい。
【0044】蛍光体層は、赤色を発光する蛍光体材料、
緑色を発光する蛍光体材料及び青色を発光する蛍光体材
料から成る群から選択された蛍光体材料から構成され、
第2の基板の上方に設けられている。第2の電極を第2
の基板上に設ける場合、具体的には、例えば、赤色を発
光する蛍光体材料から構成された蛍光体層(赤色蛍光体
層)が第2の電極の上方に設けられ、緑色を発光する蛍
光体材料から構成された蛍光体層(緑色蛍光体層)が別
の第2の電極の上方に設けられ、青色を発光する蛍光体
材料から構成された蛍光体層(青色蛍光体層)が更に別
の第2の電極の上方に設けられており、これらの3原色
を発光する蛍光体層が1組となり、所定の順序に従って
設けられている。一方、第2の電極を第1の基板上に設
ける場合、赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体
層のそれぞれが第2の基板上に設けられており、これら
の3原色を発光する蛍光体層が1組となり、所定の順序
に従って設けられている。そして、第1及び第2のバス
電極、及び、第1及び第2の放電維持電極と、これらの
3原色を発光する1組の蛍光体層が重複する領域が、1
画素に相当する。赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色
蛍光体層は、ストライプ状に形成されていてもよいし、
格子状に形成されていてもよい。更には、放電維持電極
と第2の電極とが重複する領域にのみ、蛍光体層を形成
してもよい。赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光
体層がストライプ状に形成されている場合であって、第
2の電極を第2の基板上に設ける場合、1つの赤色蛍光
体層が1つの第2の電極の上方に形成され、1つの緑色
蛍光体層が1つの第2の電極の上方に形成され、1つの
青色蛍光体層が1つの第2の電極の上方に形成されてい
る。一方、赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体
層が格子状に形成されている場合には、1つの第2の電
極の上方に、赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光
体層が所定の順に形成されている。
【0045】尚、第2の電極を第2の基板上に設ける場
合、蛍光体層は第2の電極の上に直接形成されていても
よいし、第2の電極上から隔壁の側面に懸けて形成され
ていてもよい。あるいは又、蛍光体層は、第2の電極上
に設けられた誘電体材料層上に形成されていてもよい
し、第2の電極上に設けられた誘電体材料層上から隔壁
の側面に懸けて形成されていてもよい。更には、蛍光体
層は、隔壁の側面にのみ形成されていてもよい。「蛍光
体層が第2の電極の上方に設けられている」とは、以上
に述べた各種の形態を全て包含する概念である。誘電体
材料層の構成材料として、低融点ガラスや酸化ケイ素を
挙げることができ、スクリーン印刷法やスパッタリング
法、真空蒸着法等に基づき形成することができる。場合
によっては、蛍光体層や隔壁の表面に、酸化マグネシウ
ム(MgO)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ
化カルシウム(CaF2)等から成る保護膜を形成して
もよい。
【0046】蛍光体層を構成する蛍光体材料としては、
従来公知の蛍光体材料の中から、量子効率が高く、真空
紫外線に対する飽和が少ない蛍光体材料を適宜選択して
用いることができる。カラー表示を想定しているので、
色純度がNTSCで規定される3原色に近く、3原色を
混合した際の白バランスがとれ、残光時間が短く、3原
色の残光時間がほぼ等しくなる蛍光体材料を組み合わせ
ることが好ましい。真空紫外線の照射により赤色に発光
する蛍光体材料として、(Y23:Eu)、(YB
3:Eu)、(YVO4:Eu)、(Y0.960.60
0.404:Eu0.04)、[(Y,Gd)BO3:Eu]、
(GdBO3:Eu)、(ScBO3:Eu)、(3.5
MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn)を例示するこ
とができる。真空紫外線の照射により緑色に発光する蛍
光体材料として、(ZnSiO2:Mn)、(BaAl
1219:Mn)、(BaMg2Al1627:Mn)、
(MgGa24:Mn)、(YBO3:Tb)、(Lu
BO3:Tb)、(Sr4Si38Cl4:Eu)を例示
することができる。真空紫外線の照射により青色に発光
する蛍光体材料として、(Y2SiO5:Ce)、(Ca
WO4:Pb)、CaWO4、YP0.850.154、(B
aMgAl1423:Eu)、(Sr227:Eu)、
(Sr227:Sn)を例示することができる。蛍光
体層の形成方法として、厚膜印刷法、蛍光体粒子をスプ
レーする方法、蛍光体層の形成予定部位に予め粘着性物
質を付けておき、蛍光体粒子を付着させる方法、感光性
の蛍光体ペーストを使用し、露光及び現像によって蛍光
体層をパターニングする方法、全面に蛍光体層を形成し
た後に不要部をサンドブラスト法により除去する方法を
挙げることができる。
【0047】隔壁は、隣り合う第2の電極の間の領域に
おいて第2の電極と平行に延びている構成とすることが
できる。即ち、一対の隔壁の間を1つの第2の電極が延
びる構造とすることができる。場合によっては、隔壁
は、隣り合うバス電極の間の領域においてバス電極と平
行に延びる第1隔壁と、隣り合う第2の電極の間の領域
において第2の電極と平行に延びる第2隔壁とから構成
されている(即ち、格子状とされている)構成とするこ
ともできる。かかる格子状の隔壁は、従来よりDC型プ
ラズマ表示装置に採用されているが、本発明の交流駆動
型プラズマ表示装置にも適用することができる。尚、隔
壁はミアンダ構造を有していてもよい。
【0048】隔壁の構成材料としては、従来公知の絶縁
材料を使用することができ、例えば、広く用いられてい
る低融点ガラスにアルミナ等の金属酸化物を混合した材
料を用いることができる。隔壁の形成方法として、スク
リーン印刷法、サンドブラスト法、ドライフィルム法、
感光法を例示することができる。隔壁の形成方法とし
て、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、ドライフィ
ルム法、感光法を例示することができる。ここで、スク
リーン印刷法とは、隔壁を形成すべき部分に対応するス
クリーンの部分に開口部が形成されており、スクリーン
上の隔壁形成用材料をスキージを用いて開口部を通過さ
せ、第2の基板上若しくは誘電体材料層上(以下、これ
らを総称して、第2の基板等上と呼ぶ)に隔壁形成用材
料層を形成した後、かかる隔壁形成用材料層を焼成する
方法である。ドライフィルム法とは、第2の基板等上に
感光性フィルムをラミネートし、露光及び現像によって
隔壁形成予定部位の感光性フィルムを除去し、除去によ
って生じた開口部に隔壁形成用の材料を埋め込み、焼成
する方法である。感光性フィルムは焼成によって燃焼、
除去され、開口部に埋め込まれた隔壁形成用の材料が残
り、隔壁となる。感光法とは、第2の基板等上に感光性
を有する隔壁形成用の材料層を形成し、露光及び現像に
よってこの材料層をパターニングした後、焼成を行う方
法である。サンドブラスト形成法とは、例えば、スクリ
ーン印刷やロールコーター、ドクターブレード、ノズル
吐出式コーター等を用いて隔壁形成用材料層を第2の基
板等上に形成し、乾燥させた後、隔壁を形成すべき隔壁
形成用材料層の部分をマスク層で被覆し、次いで、露出
した隔壁形成用材料層の部分をサンドブラスト法によっ
て除去する方法である。尚、隔壁を黒くすることによ
り、所謂ブラック・マトリックスを形成し、表示画面の
高コントラスト化を図ることができる。隔壁を黒くする
方法として、隔壁の頂部に感光性銀ペースト層や低反射
クロム層等の光吸収層を設ける方法や、黒色に着色され
たカラーレジスト材料を用いて隔壁を形成する方法を例
示することができる。
【0049】空間に封入される希ガスには、以下の点が
要求される。 プラズマ表示装置の長寿命化の観点から、化学的に
安定であり、且つ、ガス圧力を高く設定し得ること 表示画面の高輝度化の観点から、真空紫外線の放射
強度が大きいこと 真空紫外線から可視光線へのエネルギー変換効率を
高める観点から、放射される真空紫外線の波長が長いこ
と 消費電力低減の観点から、放電開始電圧の低いこと
【0050】希ガスとして、He(共鳴線の波長=5
8.4nm)、Ne(同74.4nm)、Ar(同10
7nm)、Kr(同124nm)、Xe(同147n
m)を単独で用いるか、又は混合して用いることが可能
であるが、ペニング効果による放電開始電圧の低下が期
待できる混合ガスが特に有用である。かかる混合ガスと
しては、Ne−Ar混合ガス、He−Xe混合ガス、N
e−Xe混合ガスを挙げることができる。尚、これらの
希ガスの中でも最も長い共鳴線波長を有するXeは、波
長172nmの強い真空紫外線も放射するので、好適な
希ガスである。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0052】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係るプラズマ表示装置に関する。このプ
ラズマ表示装置は、図2に模式的な分解斜視図を示すよ
うに、例えばガラスから成る透明な第1の基板11上に
形成された電極群、及び、第1の基板11と電極群の上
に形成されたガラスペーストから成る誘電体層14を備
えた第1パネル10(フロントパネルに相当する)、並
びに、第2パネル20(リアパネルに相当する)が、そ
れらの外周部で接合されて成る。尚、誘電体層14の上
には、MgOから成る保護層15が形成されている。
【0053】電極群の模式的な配置図を図1の(A)に
示し、図1の(A)の矢印B−Bに沿った第1パネル1
0の模式的な一部断面図を図1の(B)に示す。尚、図
1の(A)においては、各電極を明確にするために、各
電極に斜線を付した。また、図1の(A)においては誘
電体層14及び保護層15の図示を省略し、図1の
(B)においては保護層15の図示を省略した。
【0054】電極群は、(A)対向する二辺(2つの縁
部)12A1,12A2を有し、帯状に延びる第1の放電
維持電極12A、(B)対向する二辺(2つの縁部)1
2B 1,12B2を有し、帯状に延びる第2の放電維持電
極12B、(C)第1の放電維持電極12Aの略直線状
の一辺(一方の縁部)12A1に接する第1のバス電極
13A、並びに、(D)第2の放電維持電極12Bの略
直線状の一辺(一方の縁部)12B1に接し、第1のバ
ス電極13Aと平行に延びる第2のバス電極13Bの複
数から構成されている。
【0055】そして、帯状の第1の放電維持電極12A
の他の辺(他方の縁部)12A2、及び、帯状の第2の
放電維持電極12Bの他の辺(他方の縁部)12B
2は、曲線(具体的には、円弧と楕円弧の組合せ)を描
いている。更には、帯状の第1の放電維持電極12Aの
他の辺12A2と帯状の第2の放電維持電極12Bの他
の辺12B2とは対向しており、帯状の第1の放電維持
電極12Aの他の辺12A2と帯状の第2の放電維持電
極12Bの他の辺12B2との間の間隔(t)は、バス
電極13A,13Bに近接した領域において、他の領域
におけるよりも広い。具体的には、バス電極13A,1
3Bに近接した領域における間隔の最大値(t max)を
100μm、他の領域における間隔の最小値(tmin
を25μmとした。
【0056】第1及び第2の放電維持電極12A,12
Bは、ITO(インジウム・錫酸化物)から成り、第1
及び第2のバス電極13A,13Bは、Cr/Al/C
r積層膜から成る。
【0057】一方、第2パネル20は、第2の基板21
と、第2の基板21上にストライプ状に設けられた複数
の第2の電極(アドレス電極22あるいはデータ電極と
も呼ばれる)と、アドレス電極22上を含む第2の基板
21上に形成された誘電体材料層23と、誘電体材料層
23上であって隣り合うアドレス電極22の間の領域に
アドレス電極22と平行に延びる絶縁性の隔壁24と、
誘電体材料層23上から隔壁24の側壁面上に亙って設
けられた蛍光体層25とから構成されている。蛍光体層
25は、プラズマ表示装置においてカラー表示を行う場
合、赤色蛍光体層25R、緑色蛍光体層25G、及び青
色蛍光体層25Bから構成されており、これらの各色の
蛍光体層25R,25G,25Bが所定の順序に従って
設けられている。図2は一部分解斜視図であり、実際に
は第2パネル側の隔壁24の頂部が第1パネル側の保護
層15に当接している。一対の放電維持電極12A,1
2Bと、2つの隔壁24の間に位置するアドレス電極2
2とが重複する領域が、放電セルに相当する。そして、
隣り合う隔壁24と蛍光体層25と保護層15とによっ
て囲まれた放電空間内には、放電ガスが封入されてい
る。第1パネル10と第2パネル20とは、それらの外
周部において、フリットガラスを用いて接合されてい
る。
【0058】バス電極13A,13Bの射影像が延びる
方向とアドレス電極22の射影像が延びる方向とは直交
しており、一対の放電維持電極12A,12B、3原色
を発光する蛍光体層25R,25G,25Bの1組とが
重複する領域が1画素(1ピクセル)に相当する。放電
セルにおいては、放電ガス中でのグロー放電に基づき発
生した真空紫外線の照射によって励起された蛍光体層
が、蛍光体材料の種類に応じた特有の発光色を呈する。
尚、封入された放電ガスの種類に応じた波長を有する真
空紫外線が発生する。第2パネル20上の蛍光体層25
の発光は、例えば、第1パネル10を通して観察され
る。
【0059】放電空間内に封入されている放電ガスは、
例えば、ネオン(Ne)ガスにキセノン(Xe)ガスを
4容積%程度混合した混合ガスから構成されており、混
合ガスの全圧は6×104Pa程度である。
【0060】図1及び図2に示した構造を有する3電極
型の実施の形態1のプラズマ表示装置の製造方法を、以
下、説明する。
【0061】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第1の基板
11の全面に例えばスパッタリング法によりITO層を
形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に
よりITO層をストライプ状にパターニングすることに
よって、一対の放電維持電極12A,12Bを、複数、
形成した。次に、全面に例えば蒸着法によりCr/Al
/Cr積層膜を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術によりCr/Al/Cr積層膜をパターニ
ングすることによって、各放電維持電極12A,12B
の一辺12A1,12B1に沿ってバス電極13A,13
Bを形成した。
【0062】その後、全面に低融点ガラス(ガラスペー
スト)から成り、厚さ20μmの誘電体層14をスクリ
ーン印刷法にて形成した。次いで、誘電体層14の上
に、電子ビーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグ
ネシウム(MgO)から成る保護層15を形成した。以
上の工程により第1パネル10を完成することができ
た。
【0063】第2パネル20を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第2の基板
21上に例えばスクリーン印刷法により銀ペーストをス
トライプ状に印刷し、焼成を行うことによって、アドレ
ス電極22を形成した。アドレス電極22は、バス電極
13A,13Bの延びる方向と直交する方向に延びてい
る。次に、スクリーン印刷法により全面に低融点ガラス
ペースト層を形成し、この低融点ガラスペースト層を焼
成することによって誘電体材料層23を形成した。その
後、隣り合うアドレス電極22の間の領域の上方の誘電
体材料層23上に、例えばスクリーン印刷法により低融
点ガラスペーストを印刷し、焼成を行うことによって、
隔壁24を形成した。尚、隔壁24の平均高さを130
μmとした。次に、3原色の蛍光体スラリーを順次印刷
し、焼成を行うことによって、隔壁24の間の誘電体材
料層23上から隔壁24の側壁面上に亙って、蛍光体層
25R,25G,25Bを形成した。以上の工程により
第2パネル20を完成することができた。
【0064】次に、プラズマ表示装置の組み立てを行っ
た。即ち、先ず、例えばスクリーン印刷により、第2パ
ネル20の外周部にフリットガラス層を形成した。次
に、第1パネル10と第2パネル20とを貼り合わせ、
焼成してフリットガラス層を硬化させた。その後、第1
パネル10と第2パネル20との間に形成された空間を
排気した後、Ne−Xe混合ガスを封入し、かかる空間
を封止し、プラズマ表示装置を完成させた。
【0065】実施の形態1のプラズマ表示装置において
は、帯状の第1の放電維持電極12Aの他の辺12A2
と帯状の第2の放電維持電極12Bの他の辺12B2
の間の間隔を、バス電極13B,13Aに近接した領域
において、他の領域におけるよりも広くすることによっ
て、第1の放電維持電極12Aと第2のバス電極13B
との間での異常放電、第2の放電維持電極12Bと第1
のバス電極13Aとの間での異常放電の発生を確実に防
止することができた。
【0066】図3に、実施の形態1のプラズマ表示装置
の変形例を示す。この変形例においては、第1の放電維
持電極12Aの他の辺12A2、及び、第2の放電維持
電極12Bの他の辺12B2の描く曲線は、円弧と線分
を組み合わせたものである。尚、線分は、バス電極13
A,13Bに近接した位置に、バス電極13A,13B
と平行に配置されている。
【0067】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第2の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態2のプラズマ表示装置の基本的な構成は、実施の形
態1のプラズマ表示装置と同様であるが故に、詳細な説
明は省略する。実施の形態2のプラズマ表示装置を構成
する電極群の模式的な配置図を図4の(A)及び(B)
に示す。尚、図4の(A)及び(B)においては、各電
極を明確にするために、各電極に斜線を付した。また、
誘電体層14及び保護層15の図示を省略した。
【0068】実施の形態2のプラズマ表示装置を構成す
る電極群は、(A)第1のバス電極13A、(B)第1
のバス電極13Aと平行に延びる第2のバス電極13
B、(C)第1のバス電極13Aから、第2のバス電極
13Bに向かって延びる突出部112aを有する第1の
放電維持電極112A、並びに、(D)第2のバス電極
13Bから、第1の放電維持電極112Aの突出部11
2aに向かって延びる突出部112bを有する第2の放
電維持電極112Bの複数から構成されている。
【0069】そして、第1の放電維持電極112Aの突
出部112aの先端部と、第2の放電維持電極112B
の突出部112bの先端部とは対向しており、第1の放
電維持電極112Aの突出部112aの先端部のコーナ
ー部、及び、第2の放電維持電極112Bの突出部11
2bの先端部のコーナー部は、面取りされている。具体
的には、コーナー部は丸みを帯びている。尚、第1の放
電維持電極112Aの突出部112aの先端部と、第2
の放電維持電極112Bの突出部112bの先端部との
間の間隔(コーナー部以外の部分の間隔)を25μmと
した。
【0070】図4の(A)に示す突出部112a,11
2bの平面形状は、略矩形であり、図4の(B)に示す
突出部112a,112bの平面形状は、略「T」字形
である。
【0071】実施の形態2のプラズマ表示装置において
は、第1の放電維持電極112Aの突出部112aの先
端部のコーナー部、及び、第2の放電維持電極112B
の突出部112bの先端部のコーナー部が面取りされて
いるので、突出部112a,112bの先端部から一種
の突起部が取り除かれる結果、第1の放電維持電極11
2Aの突出部112aと第2の放電維持電極112Bの
突出部112bとの間での異常放電の発生を確実に防止
することができた。
【0072】尚、実施の形態2のプラズマ表示装置は、
第1の放電維持電極112A及び第2の放電維持電極1
12Bのパターニング形状が異なる点を除き、実施の形
態1にて説明したプラズマ表示装置と同様の方法で作製
することができるので、製造方法の詳細な説明は省略す
る。
【0073】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第3の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態3のプラズマ表示装置の基本的な構成も、実施の形
態1のプラズマ表示装置と同様であるが故に、詳細な説
明は省略する。実施の形態3のプラズマ表示装置を構成
する電極群の模式的な配置図を図5の(A)及び
(B)、図6に示す。尚、図5の(A)及び(B)、図
6においては、各電極を明確にするために、各電極に斜
線を付した。また、誘電体層14及び保護層15の図示
を省略した。
【0074】実施の形態3のプラズマ表示装置を構成す
る電極群は、(A)第1のバス電極13A、(B)第1
のバス電極13Aと平行に延びる第2のバス電極13
B、(C)第1のバス電極13Aから、第2のバス電極
13Bに向かって延びる突出部212aを有する第1の
放電維持電極212A、並びに、(D)第2のバス電極
13Bから、第1の放電維持電極212Aの突出部21
2aに向かって延びる突出部212bを有する第2の放
電維持電極212Bの複数から構成されている。
【0075】そして、第1の放電維持電極212Aの突
出部212aの先端部と第2の放電維持電極212Bの
突出部212bの先端部とは対向しており、第1の放電
維持電極212Aの突出部212aの先端部と第2の放
電維持電極212Bの突出部212bの先端部との間の
間隔は、突出部212a,212bの先端部中央から端
部に向かって広がっている。第1の放電維持電極212
Aの突出部212aの先端部と第2の放電維持電極21
2Bの突出部の先端部212bとの最短の間隔を25μ
mとした。
【0076】図5の(A)に示す突出部212a,21
2bの平面形状は、略矩形であり、図5の(B)に示す
突出部212a,212bの平面形状は、略「T」字形
である。尚、放電維持電極212A,212Bの突出部
212a,212bの先端部の描く形状は、滑らかな曲
線、具体的には、楕円弧である。また、図6に示す突出
部212a,212bの平面形状は、略半円形である。
【0077】実施の形態3のプラズマ表示装置において
は、第1の放電維持電極212Aの突出部212aの先
端部と第2の放電維持電極212Bの突出部212bの
先端部との間の間隔を、突出部212a,212bの先
端部中央から端部に向かって広げることによって、第1
の放電維持電極212Aの突出部212aと第2の放電
維持電極212Bの突出部212bとの間での異常放電
の発生を確実に防止することができた。
【0078】尚、実施の形態3のプラズマ表示装置は、
第1の放電維持電極112A及び第2の放電維持電極1
12Bのパターニング形状が異なる点を除き、実施の形
態1にて説明したプラズマ表示装置と同様の方法で作製
することができるので、製造方法の詳細な説明は省略す
る。
【0079】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第4の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態4のプラズマ表示装置の基本的な構成も、実施の形
態1のプラズマ表示装置と同様であるが故に、詳細な説
明は省略する。実施の形態4のプラズマ表示装置を構成
する電極群の模式的な配置図を図7の(A)に示し、図
7の(A)の矢印B−Bに沿った第1パネル10の模式
的な一部断面図を図7の(B)に示す。尚、図7の
(A)においては、各電極を明確にするために、各電極
に斜線を付した。また、図7の(A)においては誘電体
層14及び保護層15の図示を省略し、図7の(B)に
おいては、保護層15の図示を省略した。
【0080】実施の形態4のプラズマ表示装置を構成す
る電極群は、(A)対向する二辺(2つの縁部)312
1,312A2を有し、帯状に延びる第1の放電維持電
極312A、(B)対向する二辺(2つの縁部)312
1,312B2を有し、帯状に延びる第2の放電維持電
極312B、(C)第1の放電維持電極312Aの略直
線状の一辺(一方の縁部)312A1に接する第1のバ
ス電極13A、並びに、(D)第2の放電維持電極31
2Bの略直線状の一辺(一方の縁部)312B 1に接
し、第1のバス電極13Aと平行に延びる第2のバス電
極13Bの複数から構成されている。
【0081】そして、帯状の第1の放電維持電極312
Aの他の辺(他方の縁部)312A 2と帯状の第2の放
電維持電極312Bの他の辺(他方の縁部)312B2
とは対向しており、帯状の第1の放電維持電極312A
の他の辺312A2、及び、帯状の第2の放電維持電極
312Bの他の辺312B2は、円弧を描いている。第
1の放電維持電極312Aの他の辺312A2と第2の
放電維持電極312Bの他の辺312B2との間の間隔
を、実施の形態4においては一定(25μm)とした。
【0082】そして、第2のバス電極13Bに近接した
領域における、第1の放電維持電極312Aの他の辺3
12A2の部分には第1の放電阻止層16Aが形成さ
れ、第1のバス電極13Aに近接した領域における、第
2の放電維持電極312Bの他の辺312B2の部分に
は第2の放電阻止層16Bが形成されている。実施の形
態4においては、放電阻止層16A,16Bを、厚さ5
μmのSiO2から構成した。尚、放電阻止層16A,
16Bを、その他、例えば、ガラス焼結体、あるいはS
iO2とガラス焼結体の積層体から構成することもでき
る。以下の説明においても同様である。
【0083】実施の形態4のプラズマ表示装置において
は、放電阻止層16A,16Bを形成することによっ
て、第1の放電維持電極312Aと第2のバス電極13
Bとの間での異常放電、あるいは、第2の放電維持電極
312Bと第1のバス電極13Aとの間での異常放電の
発生を確実に防止することができた。
【0084】尚、実施の形態4のプラズマ表示装置は、
保護層15を形成した後、例えば、スパッタリング法に
て、全面にSiO2から成る層を形成し、次いで、かか
る層をリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づきパ
ターニングすることで、放電阻止層16A,16Bを形
成する点を除き、実施の形態1にて説明したプラズマ表
示装置と同様の方法で作製することができるので、製造
方法の詳細な説明は省略する。
【0085】図8に、実施の形態4のプラズマ表示装置
の変形例を示す。尚、かかるプラズマ表示装置を構成す
る電極群の模式的な配置図を図8の(A)に示し、図8
の(A)の矢印B−Bに沿った第1パネル10の模式的
な一部断面図を図8の(B)に示す。尚、図8の(A)
においては、各電極を明確にするために、各電極に斜線
を付した。また、図8の(A)においては誘電体層14
及び保護層15の図示を省略し、図5の(B)において
は、保護層15の図示を省略した。
【0086】この変形例において、第1の放電阻止層1
6Aは、第2のバス電極13Bに近接した領域におけ
る、第1の放電維持電極312Aの他の辺312A2
部分から第2の放電維持電極213Bの他の辺312B
2の部分にかけて、ストライプ状に形成されている。一
方、第2の放電阻止層16Bは、第1のバス電極13A
に近接した領域における、第1の放電維持電極312A
の他の辺312A2の部分から第2の放電維持電極31
2Bの他の辺312B2の部分にかけて、ストライプ状
に形成されている。
【0087】尚、実施の形態4にて説明した放電阻止層
を、実施の形態1にて説明した電極構成を有するプラズ
マ表示装置に適用することもできる。
【0088】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第5の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態5のプラズマ表示装置の基本的な構成も、実施の形
態1のプラズマ表示装置と同様であるが故に、詳細な説
明は省略する。実施の形態5のプラズマ表示装置を構成
する電極群の模式的な配置図を図9の(A)及び(B)
に示す。尚、図9の(A)及び(B)においては、各電
極を明確にするために、各電極に斜線を付した。また、
誘電体層14及び保護層15の図示を省略した。
【0089】実施の形態5のプラズマ表示装置を構成す
る電極群は、(A)第1のバス電極13A、(B)第1
のバス電極13Aと平行に延びる第2のバス電極13
B、(C)第1のバス電極13Aから、第2のバス電極
13Bに向かって延びる突出部412aを有する第1の
放電維持電極412A、並びに、(D)第2のバス電極
13Bから、第1の放電維持電極412Aの突出部41
2aに向かって延びる突出部412bを有する第2の放
電維持電極412Bの複数から構成されている。
【0090】そして、第1の放電維持電極412Aの突
出部412aの先端部と第2の放電維持電極412Bの
突出部412bの先端部とは対向しており、第1の放電
維持電極412Aの突出部412aの先端部のコーナー
部、及び、第2の放電維持電極412Bの突出部412
bの先端部のコーナー部には、放電阻止層(第1の放電
阻止層16A及び第2の放電阻止層16B)が形成され
ている。実施の形態5においては、放電阻止層16A,
16Bを、厚さ5μmのSiO2から構成した。また、
第1の放電維持電極412Aの突出部412aの先端部
と、第2の放電維持電極412Bの突出部412bの先
端部との間の間隔を25μmとした。
【0091】図9の(A)に示す突出部412a,41
2bの平面形状は、略矩形であり、図9の(B)に示す
突出部412a,412bの平面形状は、略「T」字形
である。
【0092】実施の形態5のプラズマ表示装置において
は、放電阻止層16A,16Bを形成することによっ
て、第1の放電維持電極412Aの突出部412aと第
2の放電維持電極412Bの突出部412bとの間、特
にコーナー部の間で、異常放電が発生することを確実に
防止することができた。
【0093】尚、実施の形態5のプラズマ表示装置は、
保護層15を形成した後、例えば、スパッタリング法に
て、全面にSiO2から成る層を形成し、次いで、かか
る層をリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づきパ
ターニングすることで、放電阻止層16A,16Bを形
成する点を除き、実施の形態1にて説明したプラズマ表
示装置と同様の方法で作製することができるので、製造
方法の詳細な説明は省略する。
【0094】尚、実施の形態5にて説明した放電阻止層
を、実施の形態2や実施の形態3にて説明したプラズマ
表示装置の電極構成に適用することもできる。
【0095】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。実施の形態にて説明したプラズマ表示装置の構造や
構成、使用した材料、寸法、製造方法等は例示であり、
適宜変更することができる。
【0096】各実施の形態におけるプラズマ表示装置に
おいて、放電空間の増加を図るために、対向する放電維
持電極の間の第1の基板11に溝部を形成してもよい。
実施の形態1におけるプラズマ表示装置において溝部1
7を形成した例を、第1の基板11等の模式的な一部断
面図にて図10の(A)に示す。また、帯状の第1の放
電維持電極の他の辺と帯状の第2の放電維持電極の他の
辺との間の間隔が広い場合において、第1の基板11に
溝部17を形成した例を、第1の基板11等の模式的な
一部断面図にて図10の(B)に示す。あるいは又、各
実施の形態におけるプラズマ表示装置において、第1の
放電維持電極の厚さと第2の放電維持電極の厚さを異な
らせてもよい。実施の形態1におけるプラズマ表示装置
において第1及び第2の放電維持電極12A,12Bの
厚さを異ならせた例を、第1の基板11等の模式的な一
部断面図にて図10の(C)に示す。尚、図10の
(A)、(B)、(C)においては保護層15の図示を
省略した。
【0097】また、アドレス電極を第1の基板に形成し
てもよい。このような構造のプラズマ表示装置は、例え
ば、第1の方向に延びる一対の放電維持電極及びバス電
極、並びに、一対の放電維持電極の一方の近傍に、一対
の放電維持電極の一方に沿って設けられたアドレス電極
(但し、一対の放電維持電極の一方に沿ったアドレス電
極の長さを放電セルの第1の方向に沿った長さ以内とす
る)から構成することができる。尚、放電維持電極と短
絡しないように、絶縁層を介して第2の方向に延びるア
ドレス電極用配線を設け、かかるアドレス電極用配線と
アドレス電極とを電気的に接続し、あるいは又、アドレ
ス電極用配線からアドレス電極が延在する構造とする。
【0098】本発明のプラズマ表示装置の交流グロー放
電動作の一例を説明する。先ず、例えば、全ての一方の
放電維持電極に、放電開始電圧Vbdよりも高いパルス電
圧を短時間印加する。これによってグロー放電が生じ、
一方の放電維持電極の近傍の誘電体層14の表面に誘電
分極に起因して壁電荷が発生し、壁電荷が蓄積し、見掛
けの放電開始電圧が低下する。その後、アドレス電極2
2に電圧を印加しながら、表示をさせない放電セルに含
まれる一方の放電維持電極に電圧を印加することによっ
て、アドレス電極22と一方の放電維持電極との間にグ
ロー放電を生じさせ、蓄積された壁電荷を消去する。こ
の消去放電を各アドレス電極22において順次実行す
る。一方、表示をさせる放電セルに含まれる一方の放電
維持電極には電圧を印加しない。これによって、壁電荷
の蓄積を維持する。その後、全ての一対の放電維持電極
間に所定のパルス電圧を印加することによって、壁電荷
が蓄積されていた放電セルにおいては一対の放電維持電
極の間でグロー放電が開始し、かかる放電セルにおいて
は、放電空間内における放電ガス中でのグロー放電に基
づき発生した真空紫外線の照射によって励起された蛍光
体層が、蛍光体材料の種類に応じた特有の発光色を呈す
る。尚、一方の放電維持電極と他方の放電維持電極に印
加される放電維持電圧の位相は半周期ずれており、放電
維持電極の極性は交流の周波数に応じて反転する。
【0099】あるいは又、本発明のプラズマ表示装置の
交流グロー放電動作を、以下のとおりとすることもでき
る。先ず、全画素を初期化するために全画素に対して消
去放電を行い、次いで、放電動作を行う。放電動作は、
初期放電によって誘電体層の表面に壁電荷を発生させる
アドレス期間と、グロー放電を維持する放電維持期間と
に分けて行われる。アドレス期間では、選択された一方
の放電維持電極と選択されたアドレス電極に、放電開始
電圧Vbdよりも低いパルス電圧を短時間印加する。パル
ス電圧が印加された一方の放電維持電極とアドレス電極
との重複領域が表示画素として選択され、この重複領域
において誘電体層の表面に誘電分極に起因して壁電荷が
発生し、壁電荷が蓄積される。続く放電維持期間では、
対になった放電維持電極にVbdよりも低い放電維持電圧
susを印加する。壁電荷が誘起する壁電圧Vwと放電維
持電圧Vsusとの和が放電開始電圧Vbdよりも大きくな
れば(即ち、Vw+Vsus>Vbd)、グロー放電が開始さ
れる。一方の放電維持電極と他方の放電維持電極に印加
される放電維持電圧Vsusの位相は半周期ずれており、
放電維持電極の極性は交流の周波数に応じて反転する。
【0100】
【発明の効果】本発明のプラズマ表示装置においては、
一対の放電維持電極の間の間隔、あるいは、一対の放電
維持電極の形状を特徴付けることにより、あるいは又、
放電阻止層を形成することにより、異常放電の発生を効
果的に防止することができる。その結果、電極構造の破
壊を防止することができ、プラズマ表示装置の表示品質
の劣化、信頼性の低下、短寿命化を招くことがないし、
異常放電によってプラズマ表示装置の構成要素の耐圧が
劣化するといった現象の発生を防止することもできる。
また、異常輝点、ドロップアウトといった画像品質の低
下、悪影響を抑制することができ、高品質の画像を表示
することができる。
【0101】しかも、異常放電による大電流がもたら
す、一時的な過大電流の消費が抑制される結果、画像表
示動作における低消費電力化が期待できるし、動作回路
の負担が減少し、動作回路自体の信頼性が向上する。更
には、動作回路を構成する部品の耐圧・耐電流負荷を低
減することができるし、冗長性を持たせた保護回路が不
必要になり、あるいは又、減少・縮小が可能となり、プ
ラズマ表示装置の製造コストの低減を図ることができ
る。また、異常放電の発生によって誘発され得る放電維
持電極とアドレス電極間での異常放電の発生も防止する
ことができ、アドレス電極や蛍光体層、誘電体材料層の
劣化を防止することもできる。放電阻止層を形成すれ
ば、更には、誘電体層や保護層の劣化を防止することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図、及び、第1パネ
ルの模式的な一部断面図である。
【図2】発明の実施の形態1の交流駆動型プラズマ表示
装置の模式的な分解斜視図である。
【図3】発明の実施の形態1の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の変形例の模式的な配置図である。
【図4】発明の実施の形態2の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図である。
【図5】発明の実施の形態3の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図である。
【図6】発明の実施の形態3の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図である。
【図7】発明の実施の形態4の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図、及び、第1パネ
ルの模式的な一部断面図である。
【図8】発明の実施の形態4の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の変形例の模式的な配置図、及び、
第1パネルの模式的な一部断面図である。
【図9】発明の実施の形態5の交流駆動型プラズマ表示
装置における電極群の模式的な配置図である。
【図10】本発明の交流駆動型プラズマ表示装置の変形
例を示す、第1の基板等の模式的な一部断面図である。
【図11】従来の交流駆動型プラズマ表示装置の模式的
な分解斜視図である。
【図12】従来の一対の放電維持電極の平面形状を模式
的に示す図である。
【図13】従来の一対の放電維持電極の平面形状を模式
的に示す図である。
【符号の説明】
10・・・第1パネル、11・・・第1の基板、12
A,112A,212A,312A,412A,12
B,112B,212B,312B,412B・・・放
電維持電極、13A,13B・・・バス電極、14・・
・誘電体層、15・・・保護層、16A,16B・・・
放電阻止層、17・・・溝部、20・・・第2パネル、
21・・・第2の基板、22・・・アドレス電極、23
・・・誘電体材料層、24・・・隔壁、25,25R,
25G,25B・・・蛍光体層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板上に形成された電極群、及び、
    第1の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた
    第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で
    接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、 電極群のそれぞれは、 (A)対向する二辺を有し、帯状に延びる第1の放電維
    持電極、 (B)対向する二辺を有し、帯状に延びる第2の放電維
    持電極、 (C)第1の放電維持電極の略直線状の一辺に接する第
    1のバス電極、並びに、 (D)第2の放電維持電極の略直線状の一辺に接し、第
    1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、から構成
    され、 帯状の第1の放電維持電極の他の辺と帯状の第2の放電
    維持電極の他の辺とは対向しており、 帯状の第1の放電維持電極の他の辺の少なくとも一部
    分、及び、帯状の第2の放電維持電極の他の辺の少なく
    とも一部分は、曲線を描き、 帯状の第1の放電維持電極の他の辺と帯状の第2の放電
    維持電極の他の辺との間の間隔は、バス電極に近接した
    領域において、他の領域におけるよりも広いことを特徴
    とする交流駆動型プラズマ表示装置。
  2. 【請求項2】第1の基板上に形成された電極群、及び、
    第1の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた
    第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で
    接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、 電極群のそれぞれは、 (A)第1のバス電極、 (B)第1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、 (C)第1のバス電極から、第2のバス電極に向かって
    延びる突出部を有する第1の放電維持電極、並びに、 (D)第2のバス電極から、第1の放電維持電極の突出
    部に向かって延びる突出部を有する第2の放電維持電
    極、から構成され、 第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持
    電極の突出部の先端部とは対向しており、 第1の放電維持電極の突出部の先端部のコーナー部、及
    び、第2の放電維持電極の突出部の先端部のコーナー部
    は、面取りされていることを特徴とする交流駆動型プラ
    ズマ表示装置。
  3. 【請求項3】第1の基板上に形成された電極群、及び、
    第1の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた
    第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で
    接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、 電極群のそれぞれは、 (A)第1のバス電極、 (B)第1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、 (C)第1のバス電極から、第2のバス電極に向かって
    延びる突出部を有する第1の放電維持電極、並びに、 (D)第2のバス電極から、第1の放電維持電極の突出
    部に向かって延びる突出部を有する第2の放電維持電
    極、から構成され、 第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持
    電極の突出部の先端部とは対向しており、 第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持
    電極の突出部の先端部との間の間隔は、突出部の先端部
    中央から端部に向かって広がっていることを特徴とする
    交流駆動型プラズマ表示装置。
  4. 【請求項4】第1の基板上に形成された電極群、及び、
    第1の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた
    第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で
    接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、 電極群のそれぞれは、 (A)対向する二辺を有し、帯状に延びる第1の放電維
    持電極、 (B)対向する二辺を有し、帯状に延びる第2の放電維
    持電極、 (C)第1の放電維持電極の略直線状の一辺に接する第
    1のバス電極、並びに、 (D)第2の放電維持電極の略直線状の一辺に接し、第
    1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、から構成
    され、 帯状の第1の放電維持電極の他の辺と帯状の第2の放電
    維持電極の他の辺とは対向しており、 帯状の第1の放電維持電極の他の辺の少なくとも一部
    分、及び、帯状の第2の放電維持電極の他の辺の少なく
    とも一部分は、曲線を描き、 第2のバス電極に近接した領域における、少なくとも第
    1の放電維持電極の他の辺の部分には第1の放電阻止層
    が形成され、 第1のバス電極に近接した領域における、少なくとも第
    2の放電維持電極の他の辺の部分には第2の放電阻止層
    が形成されていることを特徴とする交流駆動型プラズマ
    表示装置。
  5. 【請求項5】第1の基板上に形成された電極群、及び、
    第1の基板と電極群の上に形成された誘電体層を備えた
    第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で
    接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、 電極群のそれぞれは、 (A)第1のバス電極、 (B)第1のバス電極と平行に延びる第2のバス電極、 (C)第1のバス電極から、第2のバス電極に向かって
    延びる突出部を有する第1の放電維持電極、並びに、 (D)第2のバス電極から、第1の放電維持電極の突出
    部に向かって延びる突出部を有する第2の放電維持電
    極、から構成され、 第1の放電維持電極の突出部の先端部と第2の放電維持
    電極の突出部の先端部とは対向しており、 第1の放電維持電極の突出部の先端部のコーナー部、及
    び、第2の放電維持電極の突出部の先端部のコーナー部
    には、放電阻止層が形成されていることを特徴とする交
    流駆動型プラズマ表示装置。
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