JP2002203256A - 描画装置 - Google Patents

描画装置

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JP2002203256A
JP2002203256A JP2000402384A JP2000402384A JP2002203256A JP 2002203256 A JP2002203256 A JP 2002203256A JP 2000402384 A JP2000402384 A JP 2000402384A JP 2000402384 A JP2000402384 A JP 2000402384A JP 2002203256 A JP2002203256 A JP 2002203256A
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polygon
dimensional
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Shigeo Asahara
重夫 浅原
Kenji Nishimura
健二 西村
Hitoshi Araki
均 荒木
Keiichi Senda
圭一 仙田
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T15/003D [Three Dimensional] image rendering
    • G06T15/005General purpose rendering architectures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示すべき線に歪みが生じない表示画像デー
タを作成できる描画装置Urend1 を提供することであ
る。 【解決手段】 描画装置Urend1 において、プロセッサ
1は、多角形の形状を特定するオブジェクトデータDpo
l と線の形状を特定するオブジェクトデータDlin とを
取得する。また、プロセッサ1は、地表の形状を表す3
次メッシュを特定するメッシュデータDmsを取得する。
プロセッサ1は、取得したオブジェクトデータDpol お
よびメッシュデータDmsに基づいて、多角形を3次メッ
シュ上に写像した中間画像データDim3 を作成する。さ
らに、プロセッサ1は、取得したオブジェクトデータD
lin およびメッシュデータDmsに基づいて、線の形状を
3次メッシュ上に描画し、これによって、多角形および
線が地表上に描かれた3次元画像を表示可能な表示画像
データDdispを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画装置に関し、
より特定的には、多角形および線を含む3次元画像を表
す表示画像データを作成する描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような描画装置は、カーナビゲー
ション装置やゲーム機器に応用されている。以下には、
特開平9−138136号公報に開示された車載用ナビ
ゲーション装置を、従来の描画装置の一例として説明す
る。本車載用ナビゲーション装置において、地図検索装
置は、所定範囲に含まれる地図データを、地図記憶装置
から読み出す。そして、演算処理装置は、読み出された
地図データの4つの頂点を、入力装置により入力された
視点および注視点座標に基づいて透視変換処理し、変換
した座標を地図データに写像し、出力装置において写像
後の3次元地図を表示させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記車載用ナビゲーシ
ョン装置において、出力装置から出力される3次元地図
は、大略的に述べると、建造物または街区に代表される
多角形状のオブジェクト、および道路または線路に代表
される線状のオブジェクトからなる。かかる線状のオブ
ジェクトは、多角形状のオブジェクトと比較すると、幅
が大きく相違する。しかしながら、上記車載用ナビゲー
ション装置では、多角形および線をまとめて、地形デー
タに写像しているため、表示された3次元地図において
は、本来は同じ太さの線が、ある部分では太くなった
り、他の部分では細くなったりするという問題点があっ
た。以上のような問題点は、上記車載用ナビゲーション
装置に限らず、多角形および線をまとめて写像すること
により表示画像データを作成する装置において生じる。
【0004】それ故に、本発明の目的は、表示すべき線
に歪みが生じない表示画像データを作成する描画装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、多角形および線を描画する装置であって、多角
形または線の形状を特定するオブジェクトデータを取得
するオブジェクト取得部と、多角形および線が描画され
る表面の形状を表すメッシュデータを取得するメッシュ
取得部と、描画処理部とを備える。描画処理部は、オブ
ジェクト取得部が取得した多角形を特定するオブジェク
トデータと、メッシュ取得部が取得したメッシュデータ
とに基づいて、当該多角形を表面上に写像し、オブジェ
クト取得部が取得した線を特定するオブジェクトデータ
と、メッシュ取得部が取得したメッシュデータとに基づ
いて、当該線を表面上に描画する。これによって、描画
処理部は、多角形および線が表面上に描かれた3次元画
像を表す表示画像データを作成する。
【0006】線は、表面上に写像されると、その細さゆ
えに歪みが目立ってしまう。そこで、第1の発明では、
描画処理部は、線を特定するオブジェクトデータを使っ
て、線を3次メッシュ上に直接描画する。その結果、描
画処理部は、歪みを持たない線を表示可能な画像データ
を作成することができる。
【0007】第2の発明は第1の発明に従属しており、
オブジェクトデータは、自身が多角形の形状を特定する
か、線の形状を特定するかを示す識別フラグを含んでい
る。描画処理部は、オブジェクト取得部が取得した各オ
ブジェクトデータに含まれる識別フラグに基づいて、当
該オブジェクトデータが多角形を特定しているか、線の
形状を特定しているかを判断し、オブジェクト取得部に
より取得されたオブジェクトデータが多角形を特定する
と判断した場合には、当該多角形を、メッシュ取得部に
より取得されたメッシュデータが表す表面上に写像し、
さらに、オブジェクト取得部により取得されたオブジェ
クトデータが線を特定すると判断した場合には、メッシ
ュ取得部が取得したメッシュデータが表す表面上に当該
線を描画する。
【0008】第2の発明によれば、描画処理部は、識別
フラグを使うので、簡単に、多角形を特定するオブジェ
クトデータと、線を特定するオブジェクトデータとを区
別することができる。
【0009】第3の発明は第1の発明に従属しており、
メッシュデータは、3次元地図の基礎となる地表の形状
を表す3次メッシュを特定する。オブジェクトデータ
は、地表上に描かれる多角形および線の2次元形状を特
定し、当該多角形は、少なくとも、3次元地図上の建造
物および街区を表し、当該線は、少なくとも、3次元地
図上の道路および線路を表す。
【0010】第3の発明では、描画処理部は、オブジェ
クトデータを使って、道路および線路を少なくとも表す
線を、地表の表面上に直接描画する。その結果、描画処
理部は、歪みを持たない道路および線路が3次元地図上
に表された表示画像データを作成することができる。
【0011】第4の発明は第1の発明に従属しており、
描画処理部はさらに、文字が地表上に合成された3次元
地図上を表す表示画像データを作成する。第4の発明に
よれば、文字が3次元地図上に合成されるので、描画処
理部は、より分かり易い3次元地図を表す表示画像デー
タを作成することができる。
【0012】第5の発明は第1の発明に従属しており、
描画処理部は、自身が作成した表示画像データを、予め
準備されている記憶エリアに退避する。第5の発明によ
れば、描画処理部は、後で表示画像データが必要になっ
たときに、退避したものを再利用することができる。
【0013】第6の発明は第1の発明に従属しており、
描画装置は、2次元画像を表す2次元画像データを取得
する画像取得部をさらに備える。描画処理部は、オブジ
ェクト取得部が取得した多角形を特定するオブジェクト
データと、画像取得部が取得した2次元画像データとに
基づいてブレンディング処理を行って、多角形と2次元
画像との合成画像を表す合成画像データを作成し、自身
が作成した合成画像データと、メッシュ取得部が取得し
たメッシュデータとに基づいて、合成画像を表面上に写
像して、中間画像データを作成し、さらに、オブジェク
ト取得部が取得した線を特定するオブジェクトデータ
と、メッシュ取得部が取得したメッシュデータと、自身
が作成した中間画像データに基づいて、当該線の3次元
形状を、合成画像を写像した表面上に描画する。これに
よって、描画処理部は、多角形および線が表面上に描か
れ、かつ2次元画像が合成された3次元画像を表す表示
画像データを作成する。
【0014】第6の発明によれば、描画処理部は、ブレ
ンディング処理を行った後に、表示画像データを作成す
る。これによって、表示画像データは、2次元画像が合
成された3次元画像を表すことができ、より表現力を持
つようになる。
【0015】第7の発明は第6の発明に従属しており、
画像処理部は、中間画像データを作成する時に、多角形
を表面上の第1の領域上に写像し、当該第1の領域とは
異なる第2の領域に2次元画像を写像する。第7の発明
によれば、多角形および2次元画像が表面上の異なる領
域に写像されるので、3次元画像において、多角形だけ
では表現しきれない部分を2次元画像により補完するこ
とができる。
【0016】第8の発明は、多角形および線を描画する
方法であって、多角形または線の形状を特定するオブジ
ェクトデータを取得するオブジェクト取得ステップと、
多角形および線が描画される表面の形状を表すメッシュ
データを取得するメッシュ取得ステップと、描画処理ス
テップとを備える。描画処理ステップは、オブジェクト
取得部が取得した多角形を特定するオブジェクトデータ
と、メッシュ取得部が取得したメッシュデータとに基づ
いて、当該多角形を表面上に写像する写像ステップと、
オブジェクト取得ステップで取得された線を特定するオ
ブジェクトデータと、メッシュ取得ステップで取得され
たメッシュデータとに基づいて、当該線を表面上に描画
する線描画ステップとを含む。これによって、描画処理
ステップは、多角形および線が表面上に描かれた3次元
画像を表す表示画像データを作成する。
【0017】第9の発明は第8の発明に従属しており、
オブジェクトデータは、自身が多角形の形状を特定する
か、線の形状を特定するかを示す識別フラグを含んでい
る。描画処理ステップは、オブジェクト取得ステップで
取得された各オブジェクトデータに含まれる識別フラグ
に基づいて、当該オブジェクトデータが多角形を特定し
ているか、線の形状を特定しているかを判断する判断ス
テップと、判断ステップにおいて、オブジェクト取得ス
テップで取得されたオブジェクトデータが多角形を特定
すると判断された場合に、当該オブジェクトデータと、
メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータとに
基づいて、当該多角形を表面上に写像する写像ステップ
と、判断ステップにおいて、オブジェクト取得ステップ
で取得されたオブジェクトデータが線を特定すると判断
された場合に、当該オブジェクトデータと、メッシュ取
得ステップで取得されたメッシュデータとに基づいて、
当該線を表面上に描画する線描画ステップを含む。
【0018】第10の発明は第8の発明に従属してお
り、メッシュデータは、3次元地図の基礎となる地表の
形状を表す3次メッシュを特定する。オブジェクトデー
タは、地表上に描かれる多角形および線の2次元形状を
特定し、当該多角形は、少なくとも、3次元地図上の建
造物および街区を表し、当該線は、少なくとも、3次元
地図上の道路および線路を表す。
【0019】第11の発明は第8の発明に従属してお
り、描画方法は、2次元画像を表す2次元画像データを
取得する画像取得ステップをさらに備える。描画処理ス
テップは、オブジェクト取得ステップで取得された多角
形を特定するオブジェクトデータと、画像取得ステップ
で取得された2次元画像データとに基づいてブレンディ
ング処理を行って、多角形と2次元画像との合成画像を
表す合成画像データを作成するブレンディングステップ
と、ブレンディングステップで作成された合成画像デー
タと、メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデー
タとに基づいて、合成画像を表面上に写像して、中間画
像データを作成する写像ステップと、オブジェクト取得
ステップで取得された線を特定するオブジェクトデータ
と、メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータ
と、写像ステップで作成された中間画像データとに基づ
いて、当該線を、合成画像が写像された表面上に描画す
る線描画ステップとを含む。これによって、描画処理ス
テップは、多角形および線が表面上に描かれ、かつ2次
元画像が合成された3次元画像を表す表示画像データを
作成する。
【0020】第12の発明は第11の発明に従属してお
り、画像処理ステップにおいて、多角形が表面上の第1
の領域上に写像され、当該第1の領域とは異なる第2の
領域に2次元画像が写像される。
【0021】第13の発明は、多角形および線の描画処
理をコンピュータ装置上で実行させるためのプログラム
を記録した記録媒体であって、多角形または線の形状を
特定するオブジェクトデータを取得するオブジェクト取
得ステップと、多角形および線が描画される表面の形状
を表すメッシュデータを取得するメッシュ取得ステップ
と、描画処理ステップとを備え、描画処理ステップは、
オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオブジ
ェクトデータと、メッシュ取得部が取得したメッシュデ
ータとに基づいて、当該多角形を表面上に写像する写像
ステップと、オブジェクト取得ステップで取得された線
を特定するオブジェクトデータと、メッシュ取得ステッ
プで取得されたメッシュデータとに基づいて、当該線を
表面上に描画する線描画ステップとを含む。これによっ
て、描画処理ステップは、多角形および線が表面上に描
かれた3次元画像を表す表示画像データを作成する。
【0022】第14の発明は第13の発明に従属してお
り、オブジェクトデータは、自身が多角形の形状を特定
するか、線の形状を特定するかを示す識別フラグを含ん
でいる。描画処理ステップは、オブジェクト取得ステッ
プで取得された各オブジェクトデータに含まれる識別フ
ラグに基づいて、当該オブジェクトデータが多角形を特
定しているか、線の形状を特定しているかを判断する判
断ステップと、判断ステップにおいて、オブジェクト取
得ステップで取得されたオブジェクトデータが多角形を
特定すると判断された場合に、当該オブジェクトデータ
と、メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータ
とに基づいて、当該多角形を表面上に写像する写像ステ
ップと、判断ステップにおいて、オブジェクト取得ステ
ップで取得されたオブジェクトデータが線を特定すると
判断された場合に、当該オブジェクトデータと、メッシ
ュ取得ステップで取得されたメッシュデータとに基づい
て、当該線を表面上に描画する線描画ステップを含む。
【0023】第15の発明は第13の発明に従属してお
り、メッシュデータは、3次元地図の基礎となる地表の
形状を表す3次メッシュを特定する。オブジェクトデー
タは、地表上に描かれる多角形および線の2次元形状を
特定し、当該多角形は、少なくとも、3次元地図上の建
造物および街区を表し、当該線は、少なくとも、3次元
地図上の道路および線路を表す。
【0024】第16の発明は第13の発明に従属してお
り、記録媒体に記録されたプログラムは、2次元画像を
表す2次元画像データを取得する画像取得ステップをさ
らに備える。描画処理ステップは、オブジェクト取得ス
テップで取得された多角形を特定するオブジェクトデー
タと、画像取得ステップで取得された2次元画像データ
とに基づいてブレンディング処理を行って、多角形と2
次元画像との合成画像を表す合成画像データを作成する
ブレンディングステップと、ブレンディングステップで
作成された合成画像データと、メッシュ取得ステップで
取得されたメッシュデータとに基づいて、合成画像を表
面上に写像して、中間画像データを作成する写像ステッ
プと、オブジェクト取得ステップで取得された線を特定
するオブジェクトデータと、メッシュ取得ステップで取
得されたメッシュデータと、写像ステップで作成された
中間画像データとに基づいて、当該線を、合成画像が写
像された表面上に描画する線描画ステップとを含む。こ
れによって、描画処理ステップは、多角形および線が表
面上に描かれ、かつ2次元画像が合成された3次元画像
を表す表示画像データを作成する。
【0025】第17の発明は第16の発明に従属してお
り、画像処理ステップにおいて、多角形が表面上の第1
の領域上に写像され、当該第1の領域とは異なる第2の
領域に2次元画像が写像される。
【0026】第18の発明は、多角形および線の描画処
理をコンピュータ装置上で実行させるためのプログラム
であって、多角形または線の形状を特定するオブジェク
トデータを取得するオブジェクト取得ステップと、多角
形および線が描画される表面の形状を表すメッシュデー
タを取得するメッシュ取得ステップと、描画処理ステッ
プとを備える。描画処理ステップは、オブジェクト取得
部が取得した多角形を特定するオブジェクトデータと、
メッシュ取得部が取得したメッシュデータとに基づい
て、当該多角形を表面上に写像する写像ステップと、オ
ブジェクト取得ステップで取得された線を特定するオブ
ジェクトデータと、メッシュ取得ステップで取得された
メッシュデータとに基づいて、当該線を表面上に描画す
る線描画ステップとを含む。これによって、描画処理ス
テップは、多角形および線が表面上に描かれた3次元画
像を表す表示画像データを作成する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る描画装置Urend1 を組み込んだ端末装置Dterm1 の構
成を示すブロック図である。図1の端末装置Dterm1
は、典型的には、ナビゲーション装置やゲーム機器のよ
うに、多角形上に線が描かれた3次元画像(典型的には
3次元地図)を表す表示画像データDdispを作成し表示
する機器であって、描画装置Urend1 、記憶装置Ustor
および表示装置Udispを備えている。描画装置Urend1
は、記憶装置Ustorおよび表示装置Udispと通信可能に
接続されており、プロセッサ1、プログラムメモリ2お
よびワーキングエリア3を備えている。プロセッサ1
は、典型的には、CPU(Central Processing Unit) ま
たはMPU(Micro Processing Unit) から構成される。
プログラムメモリ2は、典型的には、ROM(Read Only
Memory)から構成されており、描画処理用のプログラム
21を格納している。ワーキングエリア3は、典型的に
は、RAM(Random Access Memory)から構成されてお
り、図2に示すように、メッシュ用の一時記憶エリア3
1、オブジェクト用の一時記憶エリア32、多角形描画
用の一時記憶エリア33および3次元画像用の一時記憶
エリア34に分割される。
【0028】記憶装置Ustorは、典型的には、ハードデ
ィスクドライブ、コンパクトディスクドライブまたはD
VDドライブのように、少なくとも、内部に記録された
データを読み出し可能な機器から構成されており、図3
に示すように、メッシュデータベースDBmeshおよびオ
ブジェクトデータベースDBobj を格納している。
【0029】メッシュデータベースDBmeshは、以下の
ようにして作成される。図4(a)に示すように、所定
範囲に含まれる地表の形状を表す地形図が緯度方向(X
軸方向)および経度方向(Y軸方向)にそれぞれ所定間
隔で区切られる。つまり、地形図は、まず、2次メッシ
ュにより分割される。2次メッシュの交点は、緯度座標
値Xmsおよび経度座標値Ymsの組み合わせで特定され、
さらに、2次メッシュの各交点には、地表の3次元形状
を特定するために標高値Zmsが割り当てられ、これによ
って、3次元空間における座標値(Xms,Yms,Zms)
で特定される複数の交点Pmsからなる3次メッシュMS
が構成される。本実施形態では、便宜上、交点Pmsの総
数をm個(mは自然数)とし、3次メッシュMSは、交
点Pms1,Pms2 ,…,Pmsm からなるとする。メッシ
ュデータベースDBmeshは、図4(b)に示すように、
以上のような交点Pms1 〜Pmsm の3次元座標値からな
るメッシュデータDms1 〜Dmsm から構成される。ま
た、図4(a)の3次メッシュMSにおいて、交点Pms
q 、Pmsr 、Pmss およびPmst のように1つの網の目
を構成する交点Pmsを直線で結んだ領域を3次元微小ブ
ロックΔ3dと称する。
【0030】オブジェクトデータベースDBobj は、図
5(a)に示すように、オブジェクトデータDpol1〜D
polnと、オブジェクトデータDlin1〜Dliniとから構成
される。各オブジェクトデータDpol1〜Dpolnは、互い
に異なる描画対象の多角形PLの2次元平面上での形状
を特定するために、図5(b)に示すように、識別フラ
グFpolyと、バウンダリボックスの情報Ibdr と、頂点
数Nvtx と、色情報Ipcr と、頂点座標列Scvx とを含
む。
【0031】ここで、後に続くオブジェクトデータDpo
l1〜Dpolnの説明を分かり易くするために、まず、多角
形PLの一例を、図5(c)を参照して説明する。図5
(c)において、多角形PLは、緯度方向をX軸方向と
し、経度方向をY軸方向とした場合のXY平面内に収容
され、j個(jは3以上の自然数)の頂点Ppl1 〜Ppl
j (図5(c)には頂点Ppl1 、Ppl2 およびPplj の
みを図示)を順番に直線で結んだ形状を有する。各頂点
Ppl1 〜Pplj は、XY平面における緯度方向の座標値
Xplおよび経度方向の座標値Yplの組み合わせで特定さ
れる。その一例として、図5(c)には、頂点Ppl1 の
座標値(Xpl1 ,Ypl1 )として示されている。また、
図示は省略しているが、他の頂点Ppl2 〜Pplj の座標
値は、(Xpl2 ,Ypl2 )〜(Xplj ,Yplj )であ
る。以上のような多角形PLは、典型的には、街区およ
び建造物に代表される地図上の要素を表す。
【0032】識別フラグFpolyは、これを含むオブジェ
クトデータDpol が多角形PLの2次元形状を特定して
いることを示す。便宜上、本実施形態では、識別フラグ
Fpolyは0であるとする。バウンダリボックスの情報I
bdr は、本発明には付随的な情報であるため、後で簡単
に説明する。頂点数Nvtx は、多角形PLの頂点Pplの
総個数jである。色情報Ipcr は、多角形PLの描画色
を示す。頂点座標列Scvx は、多角形PLの頂点座標値
(Xpl1 ,Ypl1 )〜(Xplj ,Yplj )からなる。頂
点座標列Scvx において、頂点座標値(Xpl1 ,Ypl1
)〜(Xplj ,Yplj )は、多角形PLを一筆書きで
きる順番に並べられる。
【0033】バウンダリボックスの情報Ibdr は、図5
(c)に示すバウンダリボックスBbdr (点線部分参
照)を特定する。バウンダリボックスBbdr は、典型的
には、その各辺が多角形PLに接し、かつ当該多角形P
Lを内部に収容する長方形であり、XY平面上の頂点P
bdr1〜Pbdr4の2次元座標値からなる。
【0034】また、図5(a)において、各オブジェク
トデータDlin1〜Dliniは、互いに異なる描画対象の線
LNの2次元空間上での形状を表すために、図6(a)
に示すように、識別フラグFlineと、特徴点数Nchp
と、色情報Ilcr と、特徴点座標列Schp と、線種情報
Tlineとを含む。
【0035】ここで、後に続くオブジェクトデータDli
n1〜Dliniの説明を分かり易くするために、まず、線L
Nの一例を、図6(b)を参照して説明する。図6
(b)において、線LNは、緯度方向をX軸方向とし、
経度方向をY軸方向とした場合のXY平面内に含まれ、
k個(jは自然数)の特徴点Pln1 〜Plnk (図6
(b)には特徴点Pln1 、Pln2 およびPlnk のみが図
示)を直線で順番につないだものである。各特徴点Pln
1 〜Plnk は、線LNのXY平面上での形状を定義する
ために必要な点を意味し、本実施形態では、少なくと
も、線LNの両端点と、当該線LNにおける屈曲点とを
含む。また、各特徴点Pln1 〜Plnk は、XY平面にお
ける緯度方向の座標値Xlnおよび経度方向の座標値Yln
の組み合わせで特定される。その一例として、図6
(b)には、特徴点Pln1 の2次元座標値(Xln1 ,Y
ln1 )が示されている。また、図示は省略しているが、
他の特徴点Pln2〜Plnk の2次元座標値は、(Xln2
,Yln2 )〜(Xlnk ,Ylnk )である。
【0036】識別フラグFlineは、自身を含むオブジェ
クトデータDlin が線LNを特定している。便宜上、本
実施形態では、識別フラグFlineは1であるとする。特
徴点数Nchp は、線LNの特徴点Plnの総個数kであ
る。色情報Ilcr は、線LNの描画色を示す。特徴点座
標列Schp は、線LNの特徴点Pln1 〜Plnk の2次元
座標値(Xln1 ,Yln1 )〜(Xlnk ,Ylnk )からな
る。特徴点座標列Schpにおいて、2次元座標値(Xln1
,Yln1 )〜(Xlnk ,Ylnk )は、線LNを一筆書
きできる順番に並べられる。線種情報Tlineは、少なく
とも、線LNの種類(実線、点線等)および太さを示
す。
【0037】また、図1において、表示装置Udispは、
後で説明する描画処理によりワーキングエリア3に作成
される表示画像データDdispに従って表示処理を行っ
て、自身の画面上に、当該表示画像データDdispにより
表される3次元画像(本実施形態では3次元地図)を表
示する。
【0038】以上の構成の端末装置Dterm1 において、
描画装置Urend1 のプロセッサ1は、プログラム21に
従って描画処理を行って、記憶装置Ustor内のメッシュ
データDms、オブジェクトデータDpol およびDlin を
基礎として、表示画像データDdispをワーキングエリア
3に作成する。以下、端末装置Dterm1 の動作につい
て、描画装置Urend1 の動作を中心に、より詳しく説明
する。
【0039】ここで、図7および図8は、プログラム2
1に記述されたプロセッサ1の処理手順を示すメインフ
ローチャートである。図7において、プロセッサ1は、
プログラム21の実行開始直後に、予め定められた範囲
β1 に属するメッシュデータDmsを記憶装置Ustorから
一時記憶エリア31に転送する(ステップS31)。
【0040】ここで、範囲β1 に属するメッシュデータ
Dmsについて説明する。図9(a)に示すように、緯度
方向(X軸方向)および経度方向(Y軸方向)からなる
XY平面上において、基準点Pref (Xref ,Yref )
が予め定められている。基準点Pref は、端末装置Dte
rm1 のユーザにより指定される地点であったり、プロセ
ッサ1の演算により算出される地点である。さらに、緯
度座標値Xref からX軸方向に沿う距離X1 、および経
度座標値Yref からY軸方向に沿う距離Y1 が予め定め
られている。範囲β1 (点線で囲まれた領域)に属する
メッシュデータDmsとは、緯度座標値Xref から緯度座
標値Xref +X1 に含まれる緯度座標値Xmsを有し、か
つ経度座標値Yref から経度座標値Yref +Y1 に含ま
れる経度座標値Ymsを有する。以上の範囲β1 は、表示
装置Udispにおいて表示される3次元地図の範囲でもあ
る。
【0041】なお、説明の簡素化の観点から、ステップ
S31では、範囲β1 に属するメッシュデータDmsが転
送されるとして説明するが、3次元地図の表示を高速化
する観点から、ステップS31において、範囲β1 より
も広い範囲に属するメッシュデータDmsが、記憶装置U
storと比較して高速なRAMで構成される一時記憶エリ
ア31に転送されてもよい。
【0042】次に、プロセッサ1は、範囲β1 に属する
オブジェクトデータDpol およびDlin を記憶装置Ust
orから一時記憶エリア32に転送する(ステップS3
2)。なお、説明の簡素化のため、ステップS32で
は、範囲β1 のオブジェクトデータDpol およびDlin
が転送されるとして説明しているが、範囲β1 よりも広
範囲のオブジェクトデータDpol およびDlin が転送さ
れてもよい。
【0043】ステップS32の後、プロセッサ1は、一
時記憶エリア32内のオブジェクトデータDpol と、オ
ブジェクトデータDlin との総個数Nobj を計数および
保持し、さらに、カウンタ(図示せず)の値Cobj を初
期値0に設定する(ステップS33)。ここで、後で説
明するステップS35では、オブジェクトデータDpol
およびDlin の中から、いずれか1つが選択される。値
Cobj は、ステップS35で選択されたオブジェクトデ
ータDpol またはDlinの個数を示す。なお、以上のス
テップS31、S32およびS33は、当該ステップS
33がステップS32の後に行われるという条件さえ満
足すれば、上述の順番以外で行われてもよい。
【0044】次に、プロセッサ1は、カウンタの値Cob
j が個数Nobj 以下であるか否かを判断する(ステップ
S34)。プロセッサ1は、Cobj ≦Nobj でなけれ
ば、一時記憶エリア32内のすべてのオブジェクトデー
タDpol およびDlin がステップS35で選択されたと
みなして、後述するステップS40(図8参照)を実行
する。一方、プロセッサ1は、Cobj ≦Nobj であれ
ば、一時記憶エリア32内に未選択のオブジェクトデー
タDpol またはDlin が残っているとみなして、ステッ
プS35を実行する。
【0045】プロセッサ1は、一時記憶エリア32から
1つのオブジェクトデータDpol またはDlin を選択し
(ステップS35)、その後、今回選択したものが多角
形PLを特定しているか、線LNを特定しているかを判
断する(ステップS36)。より具体的には、プロセッ
サ1は、選択したオブジェクトデータDpol またはDli
n 内の識別フラグFpolyまたはFlineの値をチェックす
る。プロセッサ1は、識別フラグFpolyまたはFlineの
値に応じて、オブジェクトデータDpol を選択したか、
オブジェクトデータDlin を選択したかを判断する。本
実施形態では、識別フラグFpolyの値が0であれば、プ
ロセッサ1は、ステップS35でオブジェクトデータD
pol を選択したと判断する。逆に、識別フラグFlineの
値が1であれば、ステップS35でオブジェクトデータ
Dlin を選択したと判断する。
【0046】ステップS36において、今回選択したも
のがオブジェクトデータDlin であると判断された場
合、後述するステップS39が実行される。一方、プロ
セッサ1は、ステップS35でオブジェクトデータDpo
l を選択したと判断した場合には、当該オブジェクトデ
ータDpol を基礎として、多角形の描画処理を行う(ス
テップS37)。ここで、一時記憶エリア33は、範囲
β1 で特定されるXY平面を表しており、プロセッサ1
は、ステップS37において、図9(b)に示すよう
に、一時記憶エリア33上に、多角形PLを表すビット
イメージε1 である中間画像データDim1 を作成する。
さらに、プロセッサ1は、必要に応じて、中間画像デー
タDim1 に、基準点Pref (Xref ,Yref )、距離X
1 、および距離Y1 の値を付加する。
【0047】次に、プロセッサ1は、ステップS35で
選択したオブジェクトデータDpolを一時記憶エリア3
2から消去し(ステップS38)、さらに、カウンタの
値Cobj を1だけインクリメントする(ステップS3
9)。その後、プロセッサ1は、ステップS34に戻
る。
【0048】以上のステップS34〜S39を繰り返す
ことで、プロセッサ1は、一時記憶エリア32内の各オ
ブジェクトデータDpol だけに描画処理を行って、多角
形PLを表すビットイメージε1 である中間画像データ
Dim1 を一時記憶エリア33に作成する(ステップS3
7)。これによって、ステップS34において値Cobj
≦個数Nobj を満足しないと判断された時点では、一時
記憶エリア33上には、範囲β1 に属する全ての多角形
PLを表すビットイメージε1 である中間画像データD
im1 が作成される。また、この時点で、一時記憶エリア
32から、全てのオブジェクトデータDpol が消去され
ており、当該エリア32上にはオブジェクトデータDli
n だけが残っている。
【0049】さて、ステップS34で値Cobj ≦個数N
obj を満足しないと判断された場合、プロセッサ1は、
ステップS31で一時記憶エリア31に転送されたメッ
シュデータDmsを基礎として、メッシュの描画処理を行
う(ステップS40)。このとき、プロセッサ1は、メ
ッシュデータDmsに対して透視変換処理を行う。これに
よって、プロセッサ1は、図10(a)に示すように、
一時記憶エリア34上に、予め定められた視点(または
注視点)γ(図9(a)参照)から3次メッシュMSを
見たときの3次メッシュMS' を表す中間画像データD
im2 を作成する。ここで、3次メッシュMS’は、3次
メッシュMSが有する複数の3次元微小ブロックΔ3dを
視点γから見たときの複数の3次元微小ブロックΔ3d'
からなる。図10(a)には、その一例として、4つの
頂点Pmsq 〜Pmst を有する3次元微小ブロックΔ3dを
透視変換したものが示されている。
【0050】次に、プロセッサ1は、一時記憶領域33
内の中間画像データDim1 と、一時記憶エリア34内の
中間画像データDim2 とを基礎として、テクスチャマッ
ピングに代表されるマッピング処理を行う(ステップS
41)。
【0051】ステップS41の具体的な処理を説明する
と、プロセッサ1は、まず、一時記憶エリア31のメッ
シュデータDmsから、より具体的には、3次メッシュM
Sの各3次元微小ブロックΔ3dの各頂点座標値(Xms,
Yms,Zms)から、2次元微小ブロックΔ2dを算出す
る。例えば、図9(a)においてドットを付けた3次元
微小ブロックΔ3dは、頂点Pmsq (Xmsq ,Ymsq ,Z
msq )、頂点Pmsr (Xmsr ,Ymsq ,Zmsr )、頂点
Pmss (Xmsq ,Ymss ,Zmss )、および頂点Pmst
(Xmsr ,Ymss ,Zmst )を有すると仮定する。この
仮定下において、プロセッサ1は、頂点Pmsq 〜Pmst
のZ方向座標値(つまり標高値)を0に置換し、これに
よって、3次元微小ブロックΔ3dを、上記標高値Zmsが
0のXY平面に投影した4つの頂点PΔ2d1〜PΔ2d4か
らなる2次元微小ブロックΔ2d(斜線を付けた部分参
照)を算出する。頂点PΔ2d1は2次元座標値(Xmsq
,Ymsq)、頂点PΔ2d2は2次元座標値(Xmsr ,Ym
sq )、頂点PΔ2d3は2次元座標値(Xmsq ,Ymss
)、さらに、頂点PΔ2d4は2次元座標値(Xmsr ,Y
mss)を有することとなる。
【0052】次に、プロセッサ1は、頂点PΔ2d1〜頂
点PΔ2d4の2次元座標値を基礎として所定領域Δ2d'
を算出する。ここで、所定領域Δ2d' は、ビットイメー
ジε1(図9(b)参照)において、2次元微小ブロッ
クΔ2dに対応する部分的な領域である。所定領域Δ2d'
を特定する4つの頂点PΔ2d1' 、PΔ2d2' 、PΔ2d3'
およびPΔ2d4' が2次元座標値(Xmsq",Ymsq")、
(Xmsr",Ymsq")、(Xmsq",Ymss")および(Xms
r",Ymss")を有するとすると、Xmsq"=Xmsq−Xref
であり、Ymsq"=Ymsq −Yref であり、Xmsr"=Xms
r −Xref であり、Ymss"=Ymss −Yref である。
【0053】次に、プロセッサ1は、中間画像データD
im1 において、算出した領域Δ2d'に属する部分的なビ
ットイメージε1 を、ステップS40で得られた3次メ
ッシュMS’の3次元微小ブロックΔ3dに写像する。例
えば、図10(a)に示す3次メッシュMS’には、3
次元微小ブロックΔ3d' が示されている。前述したよう
に、3次元微小ブロックΔ3d' は、4つの頂点Pmsq 〜
Pmst を有する3次元微小ブロックΔ3dを透視変換した
ものである。3次元微小ブロックΔ3d' の頂点Pmsq'〜
Pmst'には、所定領域Δ2d' の頂点PΔ2d1' 〜PΔ2d
4' が対応するので、プロセッサ1は、図10(b)に
示すように、当該頂点PΔ2d1' 〜PΔ2d4' が頂点Pms
q'〜Pmst'に対応するように、領域Δ2d' に属する部分
的なビットイメージε1 を3次元微小ブロックΔ3dに写
像(マッピング)する。
【0054】プロセッサ1は、以上の処理を3次メッシ
ュMS’のすべての3次元微小ブロックΔ3d' に対して
行い、これによって、多角形PLが3次メッシュMS’
上に写像された3次元画像を表す中間画像データDim3
が、一時記憶領域34に作成される。なお、以下の説明
において、3次メッシュMS’上に写像された多角形P
Lを、多角形PL’と称する。
【0055】次に、プロセッサ1は、一時記憶エリア3
2内のオブジェクトデータDlin の総個数Nlin を計数
および保持し、さらに、カウンタ(図示せず)の値Cli
n を初期値0に設定する(ステップS42)。ここで、
カウンタは、後で説明するステップS44で選択された
オブジェクトデータDlin の個数を計数する。
【0056】次に、プロセッサ1は、カウンタの値Cli
n が個数Nlin 以下であるか否かを判断する(ステップ
S43)。プロセッサ1は、Clin ≦Nlin でなけれ
ば、一時記憶エリア32内のすべてのオブジェクトデー
タDlin がステップS44で選択されたとみなして、後
述するステップS50を実行する。一方、プロセッサ1
は、Clin ≦Nlin であれば、一時記憶エリア32内に
未選択のオブジェクトデータDlin が残っているとみな
して、ステップS44を実行する。
【0057】プロセッサ1は、一時記憶エリア32内の
オブジェクトデータDlin から1つを選択し(ステップ
S44)、その後、所定の条件を満たすメッシュデータ
Dmsを一時記憶エリア31から取得する(ステップS4
5)。ステップS45において、プロセッサ1は、ま
ず、ステップS44で選択したオブジェクトデータDli
n の特徴点座標列Schp から、緯度方向(X軸方向)の
最小座標値Xmin および最大座標値Xmax と、経度方向
(Y軸方向)の最小座標値Ymin および最大座標値Yma
x とを得る。そして、プロセッサ1は、(Xmin ,Ymi
n)および(Xmax,Ymax )で規定される矩形領域に、
その緯度方向座標値Xmsおよび経度方向座標値Ymsが含
まれるメッシュデータDmsを一時記憶エリア31から取
得する。
【0058】次に、プロセッサ1は、ステップS45で
取得したメッシュデータDmsを使って、ステップS44
で選択したオブジェクトデータDlin の各特徴点Plnに
標高値hlnを与える(ステップS46)。以下、各標高
値hlnの算出方法の具体例を、図11(a)を参照して
説明する。図11(a)に示すように、ステップS44
で選択したオブジェクトデータDlin は、2次元座標値
(Xln,Yln)を持つ特徴点Plnを含む。また、特徴点
Plnは、説明の便宜のため、図9(a)に示す2次元微
小ブロックΔ2dに含まれると仮定する。2次元微小ブロ
ックΔ2dに対応する3次元微小ブロックΔ3dは、頂点P
msq (Xmsq ,Ymsq ,Zmsq )、頂点Pmsr (Xmsr
,Ymsq ,Zmsr )、頂点Pmss (Xmsq ,Ymss ,
Zmss )、および頂点Pmst (Xmsr ,Ymss ,Zmst
)を有する。
【0059】この仮定下では、特徴点Plnに与えられる
標高値hlnは以下のようにして求められる。まず、h'
およびh" を次式(1)および(2)で表す。 h' =(Zmsr −Zmsq )×(Xln−Xmsq )/(Xmsr −Xmsq )+Zmsq …(1) h" =(Xmst −Zmss )×(Xln−Xmsp )/(Xmsr −Xmsq )+Zmss …(2) 上式(1)および(2)を使うと、標高値hln2 は、次
式(3)で表される。 hln2 =(h" −h' )×(Yln−Ymsq )/(Ymss −Ymsq )+h' …(3)
【0060】プロセッサ1は、他の特徴点Plnに対して
も、上述と同様の方法により算出される標高値hlnを与
える。以上のステップS46により、プロセッサ1は、
ステップS44で選択したオブジェクトデータDlin つ
まり線LNの特徴点Pln1 〜Plnk の3次元座標値(X
ln1 ,Yln1 ,hln1 ),(Xln2 ,Yln2 ,hln
2),…,(Xlnk ,Ylnk ,hlnk )を得る。
【0061】次に、プロセッサ1は、上記線LNの3次
元座標値Pln1 (Xln1 ,Yln1 ,hln1 )〜Plnk
(Xlnk ,Ylnk ,hlnk )と、そのオブジェクトデー
タDlin の色情報Ilcr および線種情報Tlineを基礎と
して、一時記憶エリア34上で、線LNの描画処理を行
う(ステップS47)。より具体的には、プロセッサ1
は、一時記憶エリア34上で、3次元座標値で表された
線LNの特徴点Plnを、色情報Ilcr が示す色、ならび
に線種情報Tlineが示す太さおよび線種で、3次元座標
値Pln1 〜Plnk を順番に結んでいく。
【0062】なお、プロセッサ1は、上式(3)に従っ
て、各特徴点Plnの標高値hlnを算出するが、算出され
た各標高値hlnに、予め定められた補正値Δh を加えた
後に、3次元座標値Pln1 〜Plnk を順番に結び、線L
Nを3次メッシュMS’の表面から浮かせるような描画
処理を行ってもよい。
【0063】また、上記のように3次元座標値Pln1 〜
Plnk を順番に結ぶだけでは、線LNは、3次メッシュ
MS’の表面上に沿わない場合が多い。そのため、プロ
セッサ1は、線LNが3次メッシュMS’の表面に沿う
ような処理を行うことがより好ましい。ただし、線LN
を3次メッシュMS’の表面に沿わせる処理に関して
は、本願の主眼とするところではないので、その詳細な
説明を省略する。
【0064】さらに、ステップS47で、プロセッサ1
は、上記線LNの3次元座標値Pln1 (Xln1 ,Yln1
,hln1 )〜Plnk (Xlnk ,Ylnk ,hlnk )に対
して透視変換処理を行って、上述と同じ視点γから線L
Nをみたときの線LN’を得る。これによって、プロセ
ッサ1は、図11(b)に示すように、一時記憶エリア
34上に、3次元微小ブロックΔ3d' 上に写像された多
角形PL’上に線LN’が合成された3次元画像を表す
表示画像データDdispを作成する。本実施形態では、表
示画像データDdispは、範囲β1 に属する多角形PL’
(街区、建造物)および線LN’(道路、線路)が3次
メッシュMS’(地表)上に描画された3次元地図を表
す。
【0065】次に、プロセッサ1は、ステップS44で
選択したオブジェクトデータDlinを一時記憶エリア3
2から消去し(ステップS48)、さらに、カウンタの
値Clin を1だけインクリメントする(ステップS4
9)。その後、プロセッサ1は、ステップS43に戻
る。
【0066】以上のステップS43〜S49を繰り返す
ことで、プロセッサ1は、一時記憶エリア32内の各オ
ブジェクトデータDlin に描画処理を行って、表示画像
データDdispを一時記憶エリア34に作成する(ステッ
プS47)。これによって、ステップS43において値
Clin ≦個数Nlin を満足しないと判断された時点で、
一時記憶エリア34上には、全ての線LNが描画された
3次元地図を表す表示画像データDdispが完成してい
る。また、この時点で、一時記憶エリア32上からはオ
ブジェクトデータDlin が全て消去されている。
【0067】ステップS43で値Clin ≦個数Nlin を
満足しないと判断された場合、プロセッサ1は、現在一
時記憶エリア34に格納されている表示画像データDdi
spを表示装置Udispに転送する(ステップS50)。表
示装置Udispは、受信した表示画像データDdispに従っ
て表示処理を行って、自身の画面上に、3次元画像(本
実施形態では3次元地図)を表示する。
【0068】以上説明したように、描画装置Urend1
は、オブジェクトデータDpol から、3次元の多角形P
Lを直接描くのではなく、一時記憶エリア33上に2次
元のビットイメージを作成してから3次メッシュMS'
に写像することにより、3次元の多角形PLを描画す
る。それに対して、描画装置Urend1 は、オブジェクト
データDlin の各特徴点Plnに対して標高値hlnを与え
て、多角形PLが描画された3次メッシュMS' 上に、
線種情報Tlineおよび色情報Ilcr に従って線LNを直
接描いていく。
【0069】以上のように、多角形PLと線LNとの描
画処理を異ならせるのは、以下の観点による。つまり、
多角形PLは、線LNよりも幅が大きいため、3次メッ
シュMS' に写像されたとしても、当該多角形PL’に
は歪みは目立たない。それに対して、もし、線LNが3
次メッシュMS' 上に写像されると、その細さゆえに、
線LN’には歪みが目立ってしまう。この観点から、描
画装置Urend1 においては、線LNは、3次メッシュM
S' 上に写像されずに、3次元座標値で表された各特徴
点Pln1 〜Plnk を、直線で順番に線種情報Tlineが示
す太さで結ぶことにより描かれる。その結果、線LNに
は歪みが生じず、端末装置Dterm1 は、従来よりも線L
Nがより現実的な3次元地図を表す表示画像データDdi
spを作成することができる。
【0070】さらに、多角形PLと線LNとの描画処理
を異ならせることにより、他の技術的効果も得られる。
例えば、多角形PLは、地図の構成要素(街区や建造
物)となる場合、単純な形状ではなく、頂点数Nvtx が
多い複雑な形状を有する。かかる場合、多角形PLを写
像せずに、オブジェクトデータDpol を基礎として3次
元形状を直接描画してしまうと、座標変換の回数が多く
なり、プロセッサ1に処理負担を強いる。このような観
点から、描画装置Urend1 では、プロセッサ1は、オブ
ジェクトデータDpol から2次元のビットイメージε1
を作成し、当該ビットイメージを3次メッシュMS' 上
に写像する。これによって、プロセッサ1の処理負担を
軽くしている。
【0071】なお、以上の実施形態において、3次メッ
シュMSにおいて、3次元微小ブロックΔ3dは、4つの
交点により特定されるとして説明した。しかし、これに
限らず、3次元微小ブロックΔ3dは、3つ以上であれ
ば、いくつの交点により特定されてもよい。
【0072】また、以上の実施形態において、プロセッ
サ1は、街区等を表す多角形PLと、道路等を表す線L
Nとを描画するとして説明した。しかし、3次元地図上
には、他にも、ランドマークの名称や地名が配置され
る。端末装置Dterm1 においては、これらランドマーク
の名称や地名に代表される文字を表す文字データを記憶
装置Ustorに格納しておき、プロセッサ1は、範囲β1
に属する多角形PL(街区、建造物)および線LN(道
路、線路)が3次メッシュMS’上に描画された3次元
地図上に、上記文字を合成した表示画像データDdispを
作成してもよい。これによって、より分かり易い3次元
地図を表す表示画像データDdispを作成することができ
る。ここで注意を要するのは、3次元地図の見やすさの
観点から、プロセッサ1は、文字データに対して座標変
換処理を行わず、予め定められた位置に文字を当該3次
元地図上に合成することが好ましい。
【0073】また、以上の実施形態において、プロセッ
サ1は、作成した表示画像データDdispを表示装置Udi
spに転送するとして説明した。しかし、これに加えて、
プロセッサ1は、作成した表示画像データDdispを、ワ
ーキングエリア3において一時記憶エリア31〜34以
外の他の記憶エリアに退避させておいてもよい。これに
より、プロセッサ1は、なんらかの理由で表示画像デー
タDdispが後で必要になった場合に、再度、図7および
図8の処理手順を実行せずに、ワーキングエリア3の他
の記憶エリアにアクセスするだけで、表示画像データD
dispを得ることができる。
【0074】また、第1の実施形態では、説明を明確に
するために、端末装置Dterm1 は3次元地図を表示する
として説明した。しかし、端末装置Dterm1 は、3次元
地図に限らず、例えば、建造物、人体、動物に代表され
る3次元物体の描画処理にも簡単に応用することができ
る。具体的には、メッシュデータDmsが3次元物体の表
面形状を特定し、オブジェクトデータDpol が当該3次
元物体の表面上にマッピングされる多角形の2次元形状
を特定し、さらに、オブジェクトデータDlinが当該3
次元物体の表面上に描かれる線の2次元形状を特定す
る。描画装置Urend1 は、以上のようなメッシュデータ
Dms、ならびにオブジェクトデータDpolおよびDlin
を基礎として、図7および図8に示す処理手順に従っ
て、表示画像データDdispを作成する。
【0075】また、第1の実施形態では、プロセッサ1
は、端末装置Dterm1 が有する記憶装置Ustorからメッ
シュデータDms、ならびにオブジェクトデータDpol お
よびDlin をワーキングエリア3に転送するとして説明
した。しかし、メッシュデータDms、ならびにオブジェ
クトデータDpol およびDlin が、インターネット、L
AN(Local Area Network)に代表されるネットワークを
通じて、描画装置Urend1 の遠隔に設置されたサーバに
格納されていてもよい。この場合、描画装置Urend1
は、ネットワークを通じてサーバからメッシュデータD
ms、ならびにオブジェクトデータDpol およびDlin を
取得した後に、図7および図8に示す処理手順に従っ
て、表示画像データDdispを作成する。以上から明らか
なように、記憶装置Ustorは、描画装置Urend1 に必須
の構成要素ではなく、付随的な構成要素である。
【0076】また、第1の実施形態では、プロセッサ1
は、端末装置Dterm1 が有する表示装置Udispに表示画
像データDdispを転送するとして説明した。しかし、表
示画像データDdispは、上記のようなネットワークを通
じて、描画装置Urend1 から、その遠隔に設置された表
示装置に転送されてもよい。つまり、表示装置Udisp
は、描画装置Urend1 に必須の構成要素ではなく、付随
的な構成要素である。
【0077】図12は、本発明の第2の実施形態に係る
描画装置Urend2 を組み込んだ端末装置Dterm2 の構成
を示すブロック図である。図12の端末装置Dterm2
は、図1の端末装置Dterm1 と比較すると、図13に示
すようにワーキングエリア3が後述する2次元画像用の
一時記憶エリア35および合成画像用の一時記憶エリア
36を有する点、図14に示すように記憶装置Ustorが
メッシュデータベースDBmeshおよびオブジェクトデー
タベースDBobj に加えて2次元画像データベースDB
2dpiをさらに格納している点と、ならびにプログラムメ
モリ2がプログラム21に代えてプログラム22を格納
している点で相違する。これら3点以外に相違点はない
ので、端末装置Dterm2 において、端末装置Dterm1 の
構成に相当するものには、同一の参照符号を付け、その
説明を省略する。
【0078】2次元画像データベースDB2dpiは、図1
4(a)に示すように、記憶装置Ustorに格納されてお
り、以下のようにして作成される。まず、少なくとも、
3次メッシュMS(第1の実施形態参照)のカバーエリ
アに含まれる地表の様子を上空から撮影した航空写真が
準備される。この航空写真は、描画処理の便宜上、緯度
方向(X軸方向)および経度方向(Y軸方向)にそれぞ
れ所定間隔で、第1の実施形態で説明した2次メッシュ
単位で分割される。2次元画像データベースDB2dpi
は、図14(b)に示すように、各2次メッシュに属す
る航空写真を表すm個の2次元画像データD2dpiから構
成される。ここで、各2次元画像データD2dpiは、ビッ
トイメージであり、図14(c)に示すように、航空写
真を構成する各ピクセルの値Vpxl1、Vpxl2、…が順番
に並んでいる。この点で、2次元画像データD2dpiはオ
ブジェクトデータDpol およびDlin と顕著に相違す
る。
【0079】以上の構成の端末装置Dterm2 において、
描画装置Urend2 のプロセッサ1は、プログラム22に
従って描画処理を行って、記憶装置Ustor内のメッシュ
データDms、オブジェクトデータDpol およびDlin 、
ならびに2次元画像データD2dpiを基礎として、表示画
像データDdispをワーキングエリア3に作成する。以
下、端末装置Dterm2 の動作について、描画装置Urend
2 の動作を中心に、より詳しく説明する。
【0080】ここで、図15は、プログラム22に記述
されたプロセッサ1の描画処理手順の前半部分を示すメ
インフローチャートである。図15の処理手順は、図7
の処理手順と比較すると、ステップS51およびS52
をさらに備える点で相違する。それ以外に相違点はない
ので、図15において、図7のステップに相当するもの
には同一のステップ番号を付け、その説明を省略する。
また、プロセッサ1の処理手順の後半部分については、
図8と同様であるので、その図示を省略する。
【0081】図15において、プロセッサ1は、プログ
ラム22の実行開始直後に、予め定められた範囲β1
(第1の実施形態参照)に属する2次元画像データD2d
piを記憶装置Ustorから一時記憶エリア35に転送する
(ステップS51)。なお、本実施形態では、説明の都
合上、ステップS51は、プログラム22の実行開始直
後に行われる。しかし、一時記憶エリア35の2次元画
像データD2dpiは、後で説明するステップS52で使用
されるので、ステップS51はステップS52の実行以
前であればいつ行われてもよい。
【0082】ステップS51の後、プロセッサ1は、ス
テップS31〜S39を行う。ここで、第1の実施形態
でも説明したように、ステップS34において値Cobj
≦個数Nobj を満足しないと判断された時点で、一時記
憶エリア33上には、中間画像データDim1 が作成され
る。また、値Cobj ≦個数Nobj を満足しないと判断さ
れた場合、プロセッサ1は、中間画像データDim1 と、
ステップS51で一時記憶エリア35に転送された2次
元画像データD2dpiとを基礎として、αブレンディング
を行って(ステップS52)、一時記憶エリア36上
に、中間画像データDim1 が表す多角形PLの2次元画
像および2次元画像データD2dpiが表す航空写真を合成
した合成画像データDbrd を作成する。ここで、本実施
形態では、中間画像データDim1 および2次元画像デー
タD2dpiにおいて、縦方向(つまり経度方向)のピクセ
ル数Ihei および横方向(緯度方向)のピクセル数Iwi
d は互いに同じに調整されているとする。
【0083】ここで、図16は、ステップS52の詳細
な処理手順を示すフローチャートである。図16におい
て、プロセッサ1は、カウンタ(図示せず)の値Chei
を初期値0に設定する(ステップS61)。ここで、値
Chei は、中間画像データDim1 および2次元画像デー
タD2dpiにおいて、基準点Pref を起算点とした縦方向
(つまり経度方向)のピクセル番号である。
【0084】次に、プロセッサ1は、カウンタの値Che
i がピクセル数Ihei 以上であるか否かを判断する(ス
テップS62)。プロセッサ1は、Chei ≧Ihei であ
れば、中間画像データDim1 および2次元画像データD
2dpiの全ピクセルを処理したとみなして、αブレンディ
ング(ステップS52)を終了し、ステップS40(図
8参照)を実行する。一方、プロセッサ1は、Chei ≧
Ihei でなければ、未処理のピクセルが残っているとみ
なして、ステップS63を実行する。
【0085】次に、プロセッサ1は、カウンタ(図示せ
ず)の値Cwid を初期値0に設定する(ステップS6
3)。ここで、値Cwid は、中間画像データDim1 およ
び2次元画像データD2dpiにおいて、基準点Pref を起
算点とした横方向(つまり緯度方向)のピクセル番号で
ある。
【0086】次に、プロセッサ1は、カウンタの値Cwi
d がピクセル数Iwid 以上であるか否かを判断する(ス
テップS64)。プロセッサ1は、Cwid ≧Iwid であ
れば、中間画像データDim1 および2次元画像データD
2dpiの横方向1列分のピクセルをすべて処理したとみな
して、ステップS70を実行する。一方、プロセッサ1
は、Cwid ≧Iwid でなければ、中間画像データDim1
および2次元画像データD2dpiの横方向1列分において
未処理のピクセルが残っているとみなして、ステップS
65を実行する。
【0087】次に、プロセッサ1は、値VRGB_SRC1とし
て、2次元画像データD2dpiにおいて、両カウンタの現
在の値Chei および値Cwid により一意に特定されるピ
クセルの値Vpxl を選択する(ステップS65)。
【0088】さらに、プロセッサ1は、値VRGB_SRC2と
して、中間画像データDim1 において、両カウンタの現
在の値Chei および値Cwid により一意に特定されるピ
クセルの値を選択する(ステップS66)。なお、ステ
ップS65およびS66の順番は入れ替わってもよい。
【0089】次に、プロセッサ1は、次式(4)で表さ
れる値VRGB_DESTを算出する(ステップS67)。 VRGB_DEST=VRGB_SRC1×α+VRGB_SRC2×(1−α)…(4) 次に、プロセッサ1は、一時記憶エリア36において、
両カウンタの現在の値Chei および値Cwid により一意
に特定されるピクセルの値として、ステップS67で算
出した値VRGB_DESTを設定する(ステップS68)。
【0090】次に、プロセッサ1は、カウンタの値Cwi
d を1だけインクリメントして(ステップS69)、ス
テップS63に戻る。以上のステップS64〜S69を
繰り返すことで、プロセッサ1は、一時記憶エリア36
内に、合成画像データDbrendの横方向1列分の各ピク
セルの値を決定していく。そして、ステップS64にお
いてCwid ≧Iwid を満足すると判断された時点で、一
時記憶エリア36上には、合成画像データDbrd の横方
向1列分の全ピクセルの値が設定されている。
【0091】プロセッサ1は、ステップS64でCwid
≧Iwid を満足すると判断した場合、カウンタの値Che
i を1だけインクリメントして(ステップS70)、ス
テップS62に戻る。以上のステップS62〜S70を
繰り返すことで、プロセッサ1は、一時記憶エリア36
内に、合成画像データDbrd の横方向1列分の各ピクセ
ルの値を決定すると、次の横方向1列分の各ピクセルの
値を算出していく。そして、ステップS62においてC
hei ≧Ihei を満足すると判断された時点で、一時記憶
エリア36上には、合成画像データDbrd におけるIhe
i ×Iwid 個のピクセルの値が設定されていることにな
る。以上のようにして、プロセッサ1は、一時記憶エリ
ア36上に、図17に示すように、多角形PLと航空写
真PICとを合成した合成画像データDbrd を作成し、
αブレンディングの終了後、図8のステップS40以降
の処理を行う。
【0092】ステップS40以降の処理については、第
1の実施形態において既に説明しているので、その説明
を省略するが、ステップS41においては、一時記憶領
域36内の合成画像データDbrd と、一時記憶エリア3
4内の中間画像データDim2とを基礎として、テクスチ
ャマッピングが行われ、これによって、中間画像データ
Dim3 が作成される点には注意を要する。
【0093】以上説明したように、端末装置Dterm2
は、中間画像データDim1 および2次元画像データD2d
piに基づいてαブレンディングを行うので、表示画像デ
ータDdispが表す3次元地図上には、多角形PLおよび
線LNだけでなく、実際の航空写真PICが合成表示さ
れることとなる。これによって、表示装置Udispは、よ
り表現力が豊かな3次元地図を表示することができる。
【0094】なお、以上の第2の実施形態では、ステッ
プS51において、範囲β1 に属する航空写真を表す2
次元画像データD2dpiが一時記憶エリア35に転送され
ていた。また、ステップS31では、同じ範囲β1 に属
する3次メッシュMSを特定するメッシュデータDmsが
一時記憶エリア31に転送されていた。さらに、ステッ
プS32では、同じ範囲β1 に属する多角形PLおよび
線LNを特定するオブジェクトデータDpol およびDli
n が一時記憶エリア32に転送されていた。しかし、上
記に限らず、ステップS51において、範囲β2 に属す
る航空写真を表す2次元画像データD2dpiが一時記憶エ
リア35に転送され、ステップS32において、当該範
囲β2 とは異なる範囲β3 に属する多角形PLおよび線
LNを特定するオブジェクトデータDpol およびDlin
が一時記憶エリア32に転送されるようにしてもよい。
ここで、範囲β2 およびβ3 はそれぞれ範囲β1 の一部
分であり、かつ、範囲β2 およびβ3 を合わせた時に範
囲β1 を構成する。
【0095】また、第2の実施形態では、中間画像デー
タDim1 および2次元画像データD2dpiにおいて、縦方
向(つまり経度方向)のピクセル数Ihei および横方向
(緯度方向)のピクセル数Iwid は互いに同じに調整さ
れていると仮定して説明した。しかしながら、一般的な
ナビゲーション装置では、ユーザの希望に応じて、表示
される3次元地図のサイズを変更することができる。か
かるサイズ変更を行うには、プロセッサ1は、図示しな
い入力装置から、ユーザが希望する表示サイズを特定す
る縦方向の大きさXH および横方向の大きさYV を取得
する。プロセッサ1は、図15のステップS37におい
てスケーリング処理を行って、縦方向の大きさXH およ
び横方向の大きさYV を有する中間画像データDim1 を
作成する。さらに、プロセッサ1は、中間画像データD
im1 に、基準点Pref (Xref ,Yref )、距離X1 お
よびY1 、ならびに大きさXH およびYV の値を付加す
る。そして、プロセッサ1は、図15のステップS52
のαブレンディングに先立って、中間画像データDim1
に付加されている距離X1 およびY1 ならびに大きさX
H およびYV を基礎としてスケーリング率Rscale を算
出する。そして、プロセッサ1は、一時記憶エリア35
内の2次元画像データD2dpiに対して、算出したスケー
リング率Rscale でスケーリング処理を行った後に、α
ブレンディングを行う。
【0096】また、第2の実施形態において、2次元画
像データD2dpiは航空写真を表すとして説明したが、第
1の実施形態からも明らかなように、端末装置Dterm2
は、3次元地図以外の3次元物体を表す表示画像データ
Ddispを作成することができる。したがって、2次元画
像データD2dpiは、航空写真に限らず、建造物、人体、
動物をカメラで撮影した画像を表していてもよい。
【0097】また、第2の実施形態においては、αブレ
ンディングにより合成画像データDbrd が作成されてい
たが、他のブレンディング処理により、合成画像データ
Dbrd が作成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】描画装置Urend1 の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】一時記憶エリア31〜34を示す図である。
【図3】メッシュデータベースDBmeshおよびオブジェ
クトデータベースDBobj を示す図である。
【図4】メッシュデータベースDBmeshを説明するため
の図である。
【図5】オブジェクトデータDpol およびDlin を示す
図である。
【図6】オブジェクトデータDlin を説明するための図
である。
【図7】図1のプロセッサ1の描画処理手順の前半部分
を示すフローチャートである。
【図8】プロセッサ1の描画処理手順の後半部分を示す
フローチャートである。
【図9】範囲β1 に属するメッシュデータDmsおよび中
間画像データDim1 を説明するための図である。
【図10】中間画像データDim2 および写像処理を説明
するための図である。
【図11】各標高値hlnの算出方法および表示画像デー
タDdispを説明するための図である。
【図12】描画装置Urend2 の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】一時記憶エリア35および36を示す図であ
る。
【図14】2次元画像データベースDB2dpiを説明する
ための図である。
【図15】図12のプロセッサ1の描画処理手順の前半
部分を示すフローチャートである。
【図16】αブレンディング処理(ステップS52)の
詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【図17】合成画像データDbrd を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
Urend1 ,Urend2 …描画装置 1…プロセッサ 2…プログラムメモリ 3…ワーキングエリア Dpol ,Dlin …オブジェクトデータ Dms…メッシュデータ Ddisp…表示画像データ D2dpi…2次元画像データ Dim1 〜Dim3 …中間画像データ Dbrd …合成画像データ
フロントページの続き (72)発明者 西村 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荒木 均 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仙田 圭一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B050 AA10 BA07 BA09 BA10 BA11 BA17 DA10 EA27 EA28 FA02 GA08 5B080 AA08 AA13 BA07 FA08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形および線を描画する装置であっ
    て、 前記多角形または前記線の形状を特定するオブジェクト
    データを取得するオブジェクト取得部と、 前記多角形および前記線が描画される表面の形状を表す
    メッシュデータを取得するメッシュ取得部と、 描画処理部とを備え、 前記描画処理部は、 前記オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオ
    ブジェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメ
    ッシュデータとに基づいて、当該多角形を前記表面上に
    写像し、 前記オブジェクト取得部が取得した線を特定するオブジ
    ェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメッシ
    ュデータとに基づいて、当該線を前記表面上に描画し、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれた3次元画像を表す表示画像データを作成する、
    描画装置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクトデータは、自身が多角
    形の形状を特定するか、線の形状を特定するかを示す識
    別フラグを含んでおり、 前記描画処理部は、 前記オブジェクト取得部が取得した各オブジェクトデー
    タに含まれる識別フラグに基づいて、当該オブジェクト
    データが多角形を特定しているか、線の形状を特定して
    いるかを判断し、 前記オブジェクト取得部により取得されたオブジェクト
    データが多角形を特定すると判断した場合には、当該多
    角形を、前記メッシュ取得部により取得されたメッシュ
    データが表す表面上に写像し、 前記オブジェクト取得部により取得されたオブジェクト
    データが線を特定すると判断した場合には、前記メッシ
    ュ取得部が取得したメッシュデータが表す表面上に当該
    線を描画する、請求項1に記載の描画装置。
  3. 【請求項3】 前記メッシュデータは、3次元地図の基
    礎となる地表の形状を表す3次メッシュを特定し、 前記オブジェクトデータは、前記地表上に描かれる多角
    形および線の2次元形状を特定し、当該多角形は、少な
    くとも、前記3次元地図上の建造物および街区を表し、
    当該線は、少なくとも、前記3次元地図上の道路および
    線路を表す、請求項1に記載の描画装置。
  4. 【請求項4】 前記描画処理部はさらに、文字が前記地
    表上に合成された3次元地図上を表す表示画像データを
    作成する、請求項1に記載の描画装置。
  5. 【請求項5】 前記描画処理部は、自身が作成した表示
    画像データを、予め準備されている記憶エリアに退避す
    る、請求項1に記載の描画装置。
  6. 【請求項6】 2次元画像を表す2次元画像データを取
    得する画像取得部をさらに備え、 前記描画処理部は、 前記オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオ
    ブジェクトデータと、前記画像取得部が取得した2次元
    画像データとに基づいてブレンディング処理を行って、
    前記多角形と前記2次元画像との合成画像を表す合成画
    像データを作成し、 自身が作成した合成画像データと、前記メッシュ取得部
    が取得したメッシュデータとに基づいて、前記合成画像
    を前記表面上に写像して、中間画像データを作成し、 前記オブジェクト取得部が取得した線を特定するオブジ
    ェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメッシ
    ュデータと、自身が作成した中間画像データに基づい
    て、当該線の3次元形状を、前記合成画像を写像した表
    面上に描画し、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれ、かつ前記2次元画像が合成された3次元画像を
    表す表示画像データを作成する、請求項1に記載の描画
    装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理部は、前記中間画像データ
    を作成する時に、前記多角形を前記表面上の第1の領域
    上に写像し、当該第1の領域とは異なる第2の領域に2
    次元画像を写像する、請求項6に記載の描画装置。
  8. 【請求項8】 多角形および線を描画する方法であっ
    て、 前記多角形または前記線の形状を特定するオブジェクト
    データを取得するオブジェクト取得ステップと、 前記多角形および前記線が描画される表面の形状を表す
    メッシュデータを取得するメッシュ取得ステップと、 描画処理ステップとを備え、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオ
    ブジェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメ
    ッシュデータとに基づいて、当該多角形を前記表面上に
    写像する写像ステップと、 前記オブジェクト取得ステップで取得された線を特定す
    るオブジェクトデータと、前記メッシュ取得ステップで
    取得されたメッシュデータとに基づいて、当該線を前記
    表面上に描画する線描画ステップとを含み、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれた3次元画像を表す表示画像データを作成する、
    描画方法。
  9. 【請求項9】 前記オブジェクトデータは、自身が多角
    形の形状を特定するか、線の形状を特定するかを示す識
    別フラグを含んでおり、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得ステップで取得された各オブジェ
    クトデータに含まれる識別フラグに基づいて、当該オブ
    ジェクトデータが多角形を特定しているか、線の形状を
    特定しているかを判断する判断ステップと、 前記判断ステップにおいて、前記オブジェクト取得ステ
    ップで取得されたオブジェクトデータが多角形を特定す
    ると判断された場合に、当該オブジェクトデータと、前
    記メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータと
    に基づいて、当該多角形を前記表面上に写像する写像ス
    テップと、 前記判断ステップにおいて、前記オブジェクト取得ステ
    ップで取得されたオブジェクトデータが線を特定すると
    判断された場合に、当該オブジェクトデータと、前記メ
    ッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータとに基
    づいて、当該線を前記表面上に描画する線描画ステップ
    を含む、請求項8に記載の描画方法。
  10. 【請求項10】 前記メッシュデータは、3次元地図の
    基礎となる地表の形状を表す3次メッシュを特定し、 前記オブジェクトデータは、前記地表上に描かれる多角
    形および線の2次元形状を特定し、当該多角形は、少な
    くとも、前記3次元地図上の建造物および街区を表し、
    当該線は、少なくとも、前記3次元地図上の道路および
    線路を表す、請求項8に記載の描画方法。
  11. 【請求項11】 2次元画像を表す2次元画像データを
    取得する画像取得ステップをさらに備え、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得ステップで取得された多角形を特
    定するオブジェクトデータと、前記画像取得ステップで
    取得された2次元画像データとに基づいてブレンディン
    グ処理を行って、前記多角形と前記2次元画像との合成
    画像を表す合成画像データを作成するブレンディングス
    テップと、 前記ブレンディングステップで作成された合成画像デー
    タと、前記メッシュ取得ステップで取得されたメッシュ
    データとに基づいて、前記合成画像を前記表面上に写像
    して、中間画像データを作成する写像ステップと、 前記オブジェクト取得ステップで取得された線を特定す
    るオブジェクトデータと、前記メッシュ取得ステップで
    取得されたメッシュデータと、前記写像ステップで作成
    された中間画像データとに基づいて、当該線を、前記合
    成画像が写像された表面上に描画する線描画ステップと
    を含み、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれ、かつ前記2次元画像が合成された3次元画像を
    表す表示画像データを作成する、請求項8に記載の描画
    方法。
  12. 【請求項12】 前記画像処理ステップにおいて、前記
    多角形が前記表面上の第1の領域上に写像され、当該第
    1の領域とは異なる第2の領域に前記2次元画像が写像
    される、請求項11に記載の描画方法。
  13. 【請求項13】 多角形および線の描画処理をコンピュ
    ータ装置上で実行させるためのプログラムを記録した記
    録媒体であって、 前記多角形または前記線の形状を特定するオブジェクト
    データを取得するオブジェクト取得ステップと、 前記多角形および前記線が描画される表面の形状を表す
    メッシュデータを取得するメッシュ取得ステップと、 描画処理ステップとを備え、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオ
    ブジェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメ
    ッシュデータとに基づいて、当該多角形を前記表面上に
    写像する写像ステップと、 前記オブジェクト取得ステップで取得された線を特定す
    るオブジェクトデータと、前記メッシュ取得ステップで
    取得されたメッシュデータとに基づいて、当該線を前記
    表面上に描画する線描画ステップとを含み、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれた3次元画像を表す表示画像データを作成する、
    プログラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記オブジェクトデータは、自身が多
    角形の形状を特定するか、線の形状を特定するかを示す
    識別フラグを含んでおり、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得ステップで取得された各オブジェ
    クトデータに含まれる識別フラグに基づいて、当該オブ
    ジェクトデータが多角形を特定しているか、線の形状を
    特定しているかを判断する判断ステップと、 前記判断ステップにおいて、前記オブジェクト取得ステ
    ップで取得されたオブジェクトデータが多角形を特定す
    ると判断された場合に、当該オブジェクトデータと、前
    記メッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータと
    に基づいて、当該多角形を前記表面上に写像する写像ス
    テップと、 前記判断ステップにおいて、前記オブジェクト取得ステ
    ップで取得されたオブジェクトデータが線を特定すると
    判断された場合に、当該オブジェクトデータと、前記メ
    ッシュ取得ステップで取得されたメッシュデータとに基
    づいて、当該線を前記表面上に描画する線描画ステップ
    を含む、請求項13に記載のプログラムを記録した記録
    媒体。
  15. 【請求項15】 前記メッシュデータは、3次元地図の
    基礎となる地表の形状を表す3次メッシュを特定し、 前記オブジェクトデータは、前記地表上に描かれる多角
    形および線の2次元形状を特定し、当該多角形は、少な
    くとも、前記3次元地図上の建造物および街区を表し、
    当該線は、少なくとも、前記3次元地図上の道路および
    線路を表す、請求項13に記載のプログラムを記録した
    記録媒体。
  16. 【請求項16】 2次元画像を表す2次元画像データを
    取得する画像取得ステップをさらに備え、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得ステップで取得された多角形を特
    定するオブジェクトデータと、前記画像取得ステップで
    取得された2次元画像データとに基づいてブレンディン
    グ処理を行って、前記多角形と前記2次元画像との合成
    画像を表す合成画像データを作成するブレンディングス
    テップと、 前記ブレンディングステップで作成された合成画像デー
    タと、前記メッシュ取得ステップで取得されたメッシュ
    データとに基づいて、前記合成画像を前記表面上に写像
    して、中間画像データを作成する写像ステップと、 前記オブジェクト取得ステップで取得された線を特定す
    るオブジェクトデータと、前記メッシュ取得ステップで
    取得されたメッシュデータと、前記写像ステップで作成
    された中間画像データとに基づいて、当該線を、前記合
    成画像が写像された表面上に描画する線描画ステップと
    を含み、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれ、かつ前記2次元画像が合成された3次元画像を
    表す表示画像データを作成する、請求項13に記載のプ
    ログラムを記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記画像処理ステップにおいて、前記
    多角形が前記表面上の第1の領域上に写像され、当該第
    1の領域とは異なる第2の領域に2次元画像が写像され
    る、請求項16に記載の描画方法。
  18. 【請求項18】 多角形および線の描画処理をコンピュ
    ータ装置上で実行させるためのプログラムであって、 前記多角形または前記線の形状を特定するオブジェクト
    データを取得するオブジェクト取得ステップと、 前記多角形および前記線が描画される表面の形状を表す
    メッシュデータを取得するメッシュ取得ステップと、 描画処理ステップとを備え、 前記描画処理ステップは、 前記オブジェクト取得部が取得した多角形を特定するオ
    ブジェクトデータと、前記メッシュ取得部が取得したメ
    ッシュデータとに基づいて、当該多角形を前記表面上に
    写像する写像ステップと、 前記オブジェクト取得ステップで取得された線を特定す
    るオブジェクトデータと、前記メッシュ取得ステップで
    取得されたメッシュデータとに基づいて、当該線を前記
    表面上に描画する線描画ステップとを含み、 これによって、前記多角形および前記線が前記表面上に
    描かれた3次元画像を表す表示画像データを作成する、
    プログラム。
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