JP2002202561A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2002202561A
JP2002202561A JP2000399030A JP2000399030A JP2002202561A JP 2002202561 A JP2002202561 A JP 2002202561A JP 2000399030 A JP2000399030 A JP 2000399030A JP 2000399030 A JP2000399030 A JP 2000399030A JP 2002202561 A JP2002202561 A JP 2002202561A
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JP
Japan
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light
red
dichroic mirror
characteristic
liquid crystal
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Withdrawn
Application number
JP2000399030A
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English (en)
Inventor
Masahiro Muramatsu
雅弘 村松
Hisayuki Mihara
久幸 三原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無段階に色合いの調整を可能にする。 【解決手段】ランプ本体21からの白色光は、ダイクロ
イックミラー27によって赤色光とその他の色光に分光
される。ダイクロイックミラー27,34及び反射ミラ
ー29,36,38によって、白色光は赤色光、緑色光
及び青色光に分光されて液晶パネル32R,32G,3
2Bに入射される。各液晶パネルの出射光を合成するこ
とによって、白色光が得られる。ダイクロイックミラー
27は、光の波長反射特性が水平方向の位置に応じて連
続的に変化する特性を有する。ダイクロイックミラー2
7を水平方向に移動させることにより、赤色反射光にオ
レンジ光成分を除去して赤の純度を向上させるか、又
は、オレンジ光成分を含ませて照度の向上させるかを無
段階に調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色合いを調整可能
にしたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン受像機等において
は、大画面化の要求に伴い、スクリーン上に映像を投射
する投射型のプロジェクターが商品化されている。小型
及び軽量である利点から、ライトバルブとして透過型の
液晶パネルを使用した3板式液晶プロジェクタも普及し
ている。
【0003】図7はこのような3板式液晶パネルを用い
た従来のプロジェクタの光学系の概略を示す説明図であ
る。
【0004】図7において、光源1からの光束2は、赤
色光を反射するダイクロイックミラー(以下、DMRと
いう)3、緑色光を反射するダイクロイックミラー(以
下、DMGという)4によって分光される。DMR3か
らの赤色光は反射ミラー5によって反射され、フィール
ドレンズ8を介して赤色用の液晶パネル11に導かれ
る。DMG4からの緑色反射光は、フィールドレンズ9
を介して緑色用の液晶パネル12に導かれる。DMG4
を透過した青色光は、反射ミラー6,7によって反射さ
れ、フィールドレンズ10を介して青色用の液晶パネル
13に導かれる。
【0005】R(赤色),G(緑色),B(青色)各色
光は、夫々液晶パネル11乃至13によって、映像信号
に基づいて光変調され、各液晶パネルからはR,G,B
映像光が出射される。このR,G,B映像光は、合成プ
リズム14によって合成されて、投射レンズ15を介し
て図示しないスクリーン上に拡大投射される。こうし
て、大画面のカラー画像が映出される。
【0006】図7においては、DMR3と反射ミラー5
との間の赤色光束17の光路上に、スライドして挿抜自
在な赤色ダイクロイックフィルタ(以下、RDFとい
う)18が設けられている。使用者は、嗜好に応じて、
任意にRDF18を赤色光束17の光路に挿入するかし
ないかを設定することができる。
【0007】図8は横軸に波長をとり縦軸に反射率をと
って、赤色用の液晶パネル11に入射する赤色光のRD
F18による影響を示すグラフである。図8(a)はR
DF18が赤色光束17の光路上に配置されていない状
態を示し、図8(b)はRDF18が赤色光束17の光
路上に配置されている状態(破線)を示している。
【0008】RDF18が赤色光束17の光路上に配置
されていない場合(図7の破線の状態)には、赤色光束
17はDMR3による反射率特性のみに応じた特性とな
って(図8(a)参照)、液晶パネル11に入射する。
【0009】一方、RDF18が赤色光束17の光路上
に配置された場合(図7の実線の場合)には、赤色光束
17は、DMR3の反射率特性とRDF18の特性との
影響を受ける。即ち、この場合には、図8(b)の破線
にて示すように、赤色光束17は、赤光の波長域が制限
されたものとなる。つまり、RDF18は、赤色光が透
過する波長域を制限し、赤色の純度を向上させる機能を
有する。
【0010】図9は横軸に波長をとり縦軸に放射パワー
をとって、合成プリズム14によって合成された白色光
のRDF18による影響を示すグラフである。図9
(a)はRDF18が赤色光束17の光路上に配置され
ていない状態を示し、図9(b)はRDF18が赤色光
束17の光路上に配置されている状態(破線)を示して
いる。
【0011】RDF18が赤色光束17の光路上に配置
されていない場合には、合成白色光は、DMR3の反射
率特性のみに応じて、図9(a)に示すスペクトル分布
特性となる。これに対し、RDF18が赤色光束17の
光路上に配置された場合には、合成白色光は、図9
(b)の破線に示すように、赤光の放射パワーについて
は、赤光帯域のうち、黄色帯域側、すなわちオレンジ光
帯域が制限される。即ち、この場合には、赤色の純度が
向上し、液晶プロジェクタ表示画像の赤色の表現色が現
実により近くなる。
【0012】逆に、RDF18が赤色光束17の光路上
に配置されない場合には、赤色がオレンジ色っぽくな
り、赤色の表現が劣るものの、光束量に寄与するオレン
ジ光が白色に多く含まれるため、液晶プロジェクタによ
る白色の照度が向上する。
【0013】このように、使用者はRDF18を赤色光
束17の光路上に配置するか否かを選択することによ
り、嗜好に応じて、赤色の再現性を向上させたモードと
白色の照度を向上させたモードとの2つのモードでの表
示が可能となる。
【0014】しかしながら、使用者が選択することがで
きるモードはこの2つのモードのみであって、中間のモ
ードを選択することができず、色合いの調整について使
用者の嗜好にきめ細かく対応することはできない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のプロジェクタにおいては、2段階でしか色合いの
調整をすることができないという問題点があった。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、無段階で画面表示色の色合いを調整可能に
して、使用者の嗜好にきめ細かく対応することができる
プロジェクタを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プロジェクタは、各色用の複数のライトバルブと、光源
からの白色光を分光して前記各色の光を夫々前記複数の
ライトバルブの表示面に供給する光学系と、前記光学系
の一部を構成し、光の波長の透過又は反射特性が所定方
向の位置に応じて変化する特性を有して前記光源からの
白色光を所定の色光に分光するダイクロイックミラー
と、前記ダイクロイックミラーを前記所定方向に移動自
在にする可動手段とを具備したものであり、本発明の請
求項6に係るプロジェクタは、赤色光用、緑色光用及び
青色光用の液晶パネルと、光源からの白色光を分光して
赤色光、緑色光及び青色光を夫々前記赤色光用、緑色光
用及び青色光用の液晶パネルの表示面に供給する光学系
と、前記光学系の一部を構成し、赤色光に対する波長反
射特性が水平方向の位置に応じて連続的に一方向に変化
する特性を有して前記光源からの白色光を赤色光に分光
する赤色ダイクロイックミラーと、前記赤色ダイクロイ
ックミラーを水平方向に移動自在にする可動手段とを具
備したものである。
【0018】本発明の請求項1において、光学系は、光
源からの白色光を分光して各色の光を複数のライトバル
ブの表示面に夫々供給する。光学系の一部を構成するダ
イクロイックミラーは、光の波長の透過又は反射特性が
所定方向の位置に応じて変化するようになっている。可
動手段がダイクロイックミラーを所定方向に移動させる
と、ダイクロイックミラーによる光の波長透過又は反射
特性が変化する。これにより、ダイクロイックミラーを
通過する光の波長成分が変化して、ライトバルブからの
出射光の波長成分が変化する。各ライトバルブの合成光
は、ダイクロイックミラーの所定方向の位置に応じた色
合いとなる。
【0019】本発明の請求項6において、赤色ダイクロ
イックミラーは、光源からの白色光から赤色光を分光す
る。赤色ダイクロイックミラーは、赤色光に対する波長
反射特性が水平方向の位置に応じて連続的に一方向に変
化する。従って、赤色ダイクロイックミラーによって分
光された光が入射する赤色用液晶パネルからは、赤色ダ
イクロイックミラーの特性に応じて水平方向に赤成分が
変化する映像光が出射される。これにより、各液晶パネ
ルの合成光は、赤色ダイクロイックミラーの水平方向の
位置に応じて、赤色の再現性を向上させた映像と白色の
照度を向上させた映像との間で無段階に変化する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実
施の形態に係るプロジェクタの光学系の概略を示す説明
図である。
【0021】一般的には、3板式液晶プロジェクタにお
いては、光路の両端で光線のダイクロイックミラーへの
入射角が異なり、特に左右方向の差が大きい。従って、
分光カット特性が全面で一様なダイクロイックミラーを
使用すると、その両端で光線の入射角の相違によって波
長カット特性にずれが生じる。そうすると、特に画面左
右方向においてシェーディングが生じて色むらを有する
画像が映出されてしまう。
【0022】そこで、通常、ダイクロイックミラーとし
ては、特開平11−311752号公報にて開示された
装置のように、シェーディング特性に応じた分光カット
特性を有するものを使用するようになっている。本実施
の形態はこのようなダイクロイックミラーの特性を利用
することで、無段階の色合いの調整を可能にしている。
【0023】図1において、ランプ本体21は電極間に
アーク22が形成され、アーク22から発せられた光線
は、反射面がパラボラ曲線をなすリフレクタ23によっ
て反射され、リフレクタ23の前面側に白色光束24が
出射される。リフレクタ23の焦点付近において発せら
れたアーク光線は、リフレクタ23で反射して光輪25
を形成する主光線となる。光輪25は、後述する光学系
によって、リフレクタ23の中心から液晶パネル32
R,32G,32Bの表示面中心に導かれる。
【0024】集光レンズ26は、リフレクタ23からの
白色光束24を集光することによって、液晶パネル32
R〜32Bへの入射位置で光束をパネルの表示面サイズ
に収束させる。リフレクタ23からの白色光束24の光
路上には、光軸に約45度傾斜して、赤色光のみ反射し
緑色光及び青色光を透過するダイクロイックミラー(D
MR)27が配置される。後述するように、DMR27
は、水平方向に摺動自在であり、色合いの調整機能を有
する。
【0025】DMR27の反射光の光路上には、光軸に
約45度傾斜した反射ミラー29が配設されている。反
射ミラー29は、DMR27からの赤色光束30を反射
させるようになっている。反射ミラー29からの反射光
の光路上にフィールドレンズ31R及び赤色用の液晶パ
ネル32Rが配設されている。反射ミラー29からの赤
色光はフィールドレンズ31Rに入射され、フィールド
レンズ31Rは入射した赤色光束を液晶パネル32Rの
表示面に集光するようになっている。
【0026】DMR27の透過光の光路上には、光軸に
約45度傾斜してダイクロイックミラー(DMG)34
が配設されている。DMG34は、DMR27を透過し
た青色光及び緑色光の光束(シアン光)33のうち緑色
光を反射させ、青色光を透過させる。
【0027】DMG34の反射光の光路上にはフィール
ドレンズ31G及び緑色用の液晶パネル32Gが配設さ
れている。DMG34からの緑色反射光は、フィールド
レンズ31Gに入射され、フィールドレンズ31Gは入
射した緑色光束を液晶パネル32Gの表示面に集光する
ようになっている。
【0028】DMG34の透過光の光路上には、リレー
レンズ35及び光軸に約45度傾斜した反射ミラー36
が配設されている。反射ミラー36は、DMR27を透
過した青色光を反射させる。反射ミラー36からの反射
光の光路上には、リレーレンズ37及び光軸に約45度
傾斜した反射ミラー38が配設されている。反射ミラー
38は、入射した青色光を反射する。反射ミラー38の
光路上にはフィールドレンズ31B及び青色用の液晶パ
ネル32Bが配設されおり、反射ミラー38からの青色
反射光はフィールドレンズ31Bに入射される。フィー
ルドレンズ31Bは入射した青色光束を液晶パネル32
Bの表示面に集光する。
【0029】青色光がフィールドレンズ31Bに到達す
るまでの光路長は他の2色がフィールドレンズ31R,
31Gに到達するまでの光路長に比べて長い。そこで、
リレーレンズ35、反射ミラー36、リレーレンズ37
及び反射ミラー38によるリレー光学系によって、リレ
ーレンズ31Bに入射する青色光束の照明分布を他の2
色のフィールドレンズ31R,31Gにおける照明分布
と略等しくするようになっている。
【0030】液晶パネル32R,32G,32Bは、夫
々R,G,B映像信号が供給され、入射したR,G,B
光を変調してR,G,B映像光を出射する。液晶パネル
32R,32G,32Bからの出射映像光の光路上には
合成プリズム40が配設されており、合成プリズム40
は液晶パネル32R,32G,32BからのR,G,B
映像光を合成して、合成白色光41を出射する。合成プ
リズム40の出射光の光路上には投射レンズ42が配置
されており、投射レンズ42は入射した合成白色光41
をスクリーン上に拡大投射するようになっている。
【0031】本実施の形態においては、DMR27を水
平方向に摺動自在に配置するためのレール28が設けら
れている。DMR27は、図示しない駆動部材によって
駆動されて、レール28に沿って可動自在に構成され
る。使用者は図示しない機器の操作部を操作することに
より、DMR27の左右方向の位置を任意の位置で停止
させるように駆動することができるようになっている。
なお、DMR27は、水平方向に移動させた場合でも、
入射光束の全範囲を反射することができるように、水平
方向の寸法が決定されている。
【0032】上述したように、一般的には、ダイクロイ
ックミラーに入射する光線は、光路の水平方向で入射角
が相違する。例えば、DMR27においては、入射する
光束の一端側(A点)では角度αで入射し、他端側(B
点)では角度βで入射する。図1の例ではα>βであ
る。
【0033】図2は横軸に波長をとり縦軸に反射率をと
って、特性が全面で一様なダイクロイックミラーの入射
光線に対する波長−反射率(透過率)特性を示してい
る。図2の実線、破線及び一点鎖線は夫々入射角が45
度、α度(>45度)又はβ度(<45度)の場合の特
性を示している。図2に示すように、入射角が45度よ
りも大きくなるに従って、赤光の反射波長域が短波長域
にシフトし、入射角が45度よりも小さくなるに従っ
て、赤色光の反射波長域は長波長域にシフトする。
【0034】この理由から、特性が全面で一様なダイク
ロイックミラーをそのまま使用すると、水平方向の位置
によって反射、透過光の波長域が相違し、表示面の左右
方向に色むらが発生して画面品位が劣化する。そこで、
通常、図3に示す特性のDMR27が採用される。
【0035】図3は横軸に波長をとり縦軸に反射率をと
って、特性が水平方向に変化させたダイクロイックミラ
ーの入射光線に対する波長−反射率(透過率)特性を示
している。図3の実線、破線及び一点鎖線は夫々DMR
27の水平方向の中央の位置、図1のA点側の位置又は
図1のB点側の位置における特性を示している。図3に
示すように、DMR27は、A点側の位置において赤光
の反射波長域を中央の位置に比べて長波長域にシフトさ
せ、B点側の位置において赤色光の反射波長域を中央の
位置に比べて短波長域にシフトさせている。
【0036】なお、DMR27の左右方向中央をレール
28の左右方向中央に一致させた状態では、DMR27
は、例えば、入射角が45°よりも大きいα度であるA
点において図3の一点鎖線の特性に設定され、入射角が
45°よりも小さβ度であるB点において図3の破線の
特性に設定されるようになっている。
【0037】図4は横軸にDMR27の左右方向の位置
をとり縦軸に特性のシフト量をとって、DMR27の左
右方向における特性シフト量を示している。図4に示す
ように、DMR27は、A点からB点までの間、反射波
長域のシフト量が連続的に一様に変化するように設定さ
れている。
【0038】次に、このように構成された実施の形態の
作用について図5及び図6を参照して説明する。図5は
横軸に波長をとり縦軸に反射率をとって、DMR27を
水平方向に移動させた場合の反射特性を示すグラフであ
る。図6は横軸に波長をとり縦軸に放射パワーをとっ
て、合成プリズム40によって合成された白色光のDM
R27による影響を示すグラフである。図6(a)はD
MR27を図1のO方向に移動させた場合の特性を破線
にて示し、図6(b)はDMR27を図1のR方向に移
動させた場合の特性を実線にて示している。なお、図6
(a)の実線は、図6(b)の実線の特性を併せて示し
たものである。
【0039】ランプ本体21からの光束24がDMR2
7及びDMG34によって分光され、反射ミラー29,
36,38によって反射されて、R,G,B光が液晶パ
ネル32R,32G,32Bに入射されることは従来例
と同様である。また、液晶パネル32R,32G,32
BがR,G,B映像光を出射し、これらの映像光が合成
プリズム40によって合成されてスクリーン上に拡大投
射されることも従来と同様である。
【0040】本実施の形態においては、DMR27は水
平方向に移動自在である。いま、DMR27の左右方向
中央が入射光束の中心(光輪25上)に位置するものと
する。この場合には、図1のA点においては、入射角度
αが45度よりも大きいことから入射角度の点では図2
の破線の特性が得られ、また、DMR27の反射率特性
のみを考慮すると、図3の一点鎖線に示す特性が得られ
る。従って、入射角度による特性はDMR27そのもの
による特性によって相殺され、結局A点における特性は
DMR27の左右方向中央と同様の特性となる。
【0041】同様に、B点についても、入射角度による
特性がDMR27による特性によって相殺されて、DM
R27の左右方向中央と同様の特性となる。また、A点
からB点までの特性は連続的に一様に変化しており、D
MR27の左右方向の全域において、中央と同様の一様
な反射率特性が得られる。
【0042】ここで、使用者が図示しない操作部を操作
することによって、DMR27を図1の矢印で示すR方
向に移動させるものとする。そうすると、例えばA点に
おいて、DMR27の特性は図3のB点側特性に示す特
性側にシフトする。DMR27は左右方向の全域におい
て反射特性は連続的に変化しており、DMR27は、赤
色光の短波長域も十分に反射する。即ち、DMR27に
よる反射特性は、図5の破線側の特性となる。これによ
り、図6(b)の実線に示すように、合成プリズム40
からの白色光にはオレンジ光成分が多く含まれることと
なり、赤色の純度は幾分劣化するものの、画面照度の明
るい表示面が得られる。
【0043】逆に、使用者が図示しない操作部を操作す
ることによって、DMR27を図1の矢印で示すO方向
に移動させるものとする。そうすると、例えばB点にお
いて、DMR27の特性は図3のA点側特性に示す特性
側にシフトする。従って、DMR27による反射特性
は、図5の一点鎖線側の特性となり、DMR27により
赤色光の短波長域側、即ち、オレンジ光に近い成分がカ
ットされる。これにより、図6(a)の破線に示すよう
に、合成プリズム40からの白色光はオレンジ光成分が
少なくなり、赤色の純度が向上する。
【0044】DMR27の左右方向の反射特性は連続的
に変化していることから、DMR27を所望の位置で停
止させることによって、赤色の純度を向上させるモード
と白色の照度を向上させるモードとを無段階で切換える
ことができる。
【0045】このように本実施の形態においては、反射
特性が水平方向に連続的に(傾斜して)変化するダイク
ロイックミラーを利用して、このダイクロイックミラー
を水平方向に移動自在に配置して使用者に任意の位置を
選択させることにより、無段階で画面表示色の色合いを
調整可能である。つまり、使用者の嗜好に応じて表示色
をきめ細かく調整することが可能となる。
【0046】なお、上記実施の形態においては、赤色光
を反射するダイクロイックミラーを水平移動させる例に
ついて説明したが、他のダイクロイックミラー水平移動
させることによっても同様の効果を得ることができるこ
とは明らかである。例えば緑色光を反射させるダイクロ
イックミラーの反射特性を水平方向に連続的に変化さ
せ、このダイクロイックミラーを水平方向に移動自在に
構成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
段階で画面表示色の色合いを調整可能にして、使用者の
嗜好にきめ細かく対応することができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプロジェクタの光
学系の概略を示す説明図。
【図2】横軸に波長をとり縦軸に反射率をとって、特性
が全面で一様なダイクロイックミラーの入射光線に対す
る波長−反射率(透過率)特性を示すグラフ。
【図3】横軸に波長をとり縦軸に反射率をとって、特性
が水平方向に変化させたダイクロイックミラーの入射光
線に対する波長−反射率(透過率)特性を示すグラフ。
【図4】横軸にDMR27の左右方向の位置をとり縦軸
に特性のシフト量をとって、DMR27の左右方向にお
ける特性シフト量を示すグラフ。
【図5】横軸に波長をとり縦軸に反射率をとって、DM
R27を水平方向に移動させた場合の反射特性を示すグ
ラフ。
【図6】横軸に波長をとり縦軸に放射パワーをとって、
合成プリズム40によって合成された白色光のDMR2
7による影響を示すグラフ。
【図7】3板式液晶パネルを用いた従来のプロジェクタ
の光学系の概略を示す説明図。
【図8】横軸に波長をとり縦軸に反射率をとって、赤色
用の液晶パネル11に入射する赤色光のRDF18によ
る影響を示すグラフ。
【図9】横軸に波長をとり縦軸に放射パワーをとって、
合成プリズム14によって合成された白色光のRDF1
8による影響を示すグラフ。
【符号の説明】
21…光源、27,34…ダイクロイックミラー、28
…レール、29,36,38…反射ミラー、32R,3
2G,32B…液晶パネル、40…合成プリズム、42
…投射レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H042 DA08 DB01 DB02 DB05 DD04 DE00 2H088 EA15 HA13 HA21 HA23 HA24 HA28 MA04 MA05 MA13 2H091 FA05Z FA14Z FA21Z FA26X FA41Z FD24 LA11 LA15 LA16 MA07 5C060 BA04 BC05 DA04 GB02 GB06 HC01 HC09 HC19 HC21 JA05 JA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色用の複数のライトバルブと、 光源からの白色光を分光して前記各色の光を夫々前記複
    数のライトバルブの表示面に供給する光学系と、 前記光学系の一部を構成し、光の波長の透過又は反射特
    性が所定方向の位置に応じて変化する特性を有して前記
    光源からの白色光を所定の色光に分光するダイクロイッ
    クミラーと、 前記ダイクロイックミラーを前記所定方向に移動自在に
    する可動手段とを具備したことを特徴とするプロジェク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記所定方向は、前記ダイクロイックミ
    ラーの水平面方向に対応する方向であることを特徴とす
    る請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記ダイクロイックミラーは、光の波長
    の透過又は反射特性が所定方向の位置に応じて連続的に
    一方向に変化する特性を有することを特徴とする請求項
    1に記載のプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記ダイクロイックミラーは、赤色光に
    対する波長反射特性が所定方向の位置に応じて変化する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 前記可動手段は、ユーザ操作に応じて前
    記ダイクロイックミラーを前記所定方向に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  6. 【請求項6】 赤色光用、緑色光用及び青色光用の液晶
    パネルと、 光源からの白色光を分光して赤色光、緑色光及び青色光
    を夫々前記赤色光用、緑色光用及び青色光用の液晶パネ
    ルの表示面に供給する光学系と、 前記光学系の一部を構成し、赤色光に対する波長反射特
    性が水平方向の位置に応じて連続的に一方向に変化する
    特性を有して前記光源からの白色光を赤色光に分光する
    赤色ダイクロイックミラーと、 前記赤色ダイクロイックミラーを水平方向に移動自在に
    する可動手段とを具備したことを特徴とするプロジェク
    タ。
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