JP2002202399A - 放射性物質で汚染された鉛の再生方法 - Google Patents
放射性物質で汚染された鉛の再生方法Info
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Abstract
放射性物質を除去して、その鉛を再び使用できるように
再生すること。 【解決手段】融解した汚染鉛と融解した溶融塩を同槽内
で攪拌して接触し、その後静置して汚染物質を含んだ溶
融塩を比重差によって鉛の上層に分離して除去する。
Description
的のために使われ、放射性物質に表面を汚染された鉛か
ら、放射性物質を取り除き、鉛を再び使用できるように
再生する技術に関するものである。
射性物質を取り扱う施設、とりわけ、核燃料製造施設、
放射性廃棄物取り扱い施設、放射性同位元素取り扱い施
設、原子力発電所などでは、放射線の人体への被曝を防
止するため放射線防護設備が使われている。
使われていて、この材料としては水、プラスチックス複
合材料、鉄、鉛、コンクリ−トなどが代表的である。
が少なく、遮蔽厚さを他の材料と比べて薄くでき、成型
加工も容易な上、入手しやすいのでγ線の遮蔽材料とし
てしばしば便利に用いられる。
の構造的強度不足のために、また融点(327℃)が比
較的低く、耐熱材料としても使えないので、恒常的設備
というよりは臨時的、仮設備的工事対策や作業対策、ま
たは実験設備などで使用される場合が多い。
の特徴から、使用時に放射性物質に汚染される場合も多
く、使用後は大概の場合片付け、撤収されることにな
る。
には、放射性汚染による被曝防止のため、汚染の状況を
計測記録して次回の使用を適正にするための管理や、放
射性汚染された材料の管理保管が難しい。
ゆる鉛レンガばかりでなく、シ−ト状で切断加工された
ものや、粒状のもの、他の材料と複合して作られた物な
どがあり、片付けの時、切り裂かれたり、くしゃくしゃ
に丸められたり、異物が混在したりなど問題が多く、再
使用を困難としている。
る鉛は、いわゆる新鉛が使われる場合が多く、未だその
目的に使われてなく、汚染されてない、形状寸法のしっ
かりした鉛材である。
鉛の多くは、放射線汚染物としてそのまま保管にまわさ
れている場合が多い。
は比較的問題にならなかったものが、次々に放射線汚染
鉛が集積されてくると、貯蔵空間の確保と費用の問題、
埋設処理する場合も費用が膨大になることが判明して、
経済上の問題、資源の有効利用問題など、このまま放置
しておくことは出来なくなってきた。
汚染された鉛からの汚染の除去には、もちろん一般的に
使われる除染技術である化学洗浄や、研削、ブラスト研
磨などの通常の金属表面処理的技術が適用され得ること
は容易に理解できる。
点がある。とくに複雑な形状の鉛や、繊維、プラスチッ
クなどと複合されたものでは隙間に入った汚染物は除染
できない。一方、上述したように放射線遮蔽に使用され
た後の鉛は形状的、寸法的にも毀損している場合が多
く、複合材料では難しい。
溶解してインゴットに戻し、その後圧延などのような金
属加工技術で再使用可能な形状に整形することを考え
る。しかし、放射能汚染の核種にもよると思われるが、
単なる再溶解では放射性汚染物の除去は十分にはできな
いのみならず、汚染放射性元素が鉛に合金拡散する心配
がある。合金溶解した放射性元素を取り除くことは更に
厄介な鉛精練技術問題となるのである。勿論放射能汚染
された鉛を通常の鉛精練工場に戻すことは、精練工程の
すべての放射能汚染につながるので、不可能である。ま
た、例え放射線管理区域内で処理する場合でもなるべく
単純な方法、設備で、放射能汚染の設備装置への拡大を
防止しなくてはならない。
解回収技術がないため、上述したように放射能汚染鉛は
再使用されること無く、貯蔵保管されているのである。
しては最も頻繁に使われている原子力発電所での汚染鉛
の場合、発電用原子炉関連作業での放射線汚染は、主と
して原子炉冷却水の付着による汚染なので、原子炉冷却
水中の放射性同位元素を想定した。
半減期は表1のごとくである。
したとすると、冷却水中に含まれる放射性核種の中で半
減期の長い 60Co、137 Csが実際の汚染除去の対象
となるので、これらの放射性元素を市販のいわゆる新鉛
に付着させた模擬汚染試料を使い種々の条件で実証試験
した。
性塩化セシウムの水溶液を、市販の鉛板の上に順次滴下
し、さらに苛性ソ−ダ水溶液を滴下して中和し、放置乾
燥して作った。試験片鉛は1個約100g,放射性物質
はサンプル上に局在するがその線量は 5,000〜
7,000Bq/個を示した。元の試験片の放射線量は
極端に少ないため測定しなかった。
を使った。この槽の仕様は、るつぼ寸法50φ×50
h,電力容量200W、温度制御装置付きであった。放
射能量の測定はGe半導体検出器によるγ線スペクトル
によって行った。
の障害や、放射線障害、放射性物質の拡散を防止するた
めに必要な設備、装置を完備したうえ、万全の注意を払
って操作を行ったが、何としても放射性物質を取り扱う
作業は種々な制約が多く、操作回数が自から少なく、操
作条件を大幅に拡大することは困難であったが、科学的
類推判断により本発明の構成を合理性の範囲内で設定し
た。
溶解したのち放置冷却固化させ、表面の酸化物様のスラ
グを掻きとり、このスラグと金属鉛の放射線強度とを比
較して調べたところ、全放射能の約80%は酸化物に集
まり、残り20%は金属鉛に存在していた。汚染鉛は再
溶解するだけでかなりの放射性汚染物が表面スラグに移
行することが分かった。しかしこの程度の放射能除去で
は、汚染濃度がもともと低い場合を除き、再使用には適
さない。
る汚染物の捕集を確実に行うために、少量の溶融塩を添
加して鉛の溶融を行うことを思い付いた。
ろ、なるべく融点が低く、蒸気圧が高くなく、粘度が低
く、しかも酸化性を持ち、放射性金属化合物を熱的に安
定な複合酸化物にかえる塩基性組成が最適であることが
分かった。
g,複合溶融塩は毎回20〜25g。その概略組成は酸
化性浴成分として硝酸ナトリウム35重量%、融点低
下、塩基性成分として苛性ソ−ダ65重量%とした。こ
れらの塩は予め乾燥、予備溶解を行って使用した。この
複合溶融塩は鉛の融点である327℃より低く、300
℃以下の温度で融解した。またこの複合塩の比重は融解
状態で約2g/ml、融解鉛の比重の数分の一と大差が
あるので容易に上層に分離した。
は達成されるが、操作上の温度幅と塩の酸化力を強力に
維持するために、400℃とした。操作温度の上限は、
塩の組成、塩と鉛の蒸気圧できまり、600℃くらいま
でが実用的である。
用したが、K化合物、他のアルカリ化合物をなどで一部
を置き換えたり、混合しても前述の効果は変わらない。
カリ土類化合物、ハロゲン化アルカリ、ハロゲン化アル
カリ土類化合物を少量混合することは、溶融塩の粘度、
融点を下げ、発明の効果の向上に役立つ場合がある。
汚染された鉛の再生方法は、融解した汚染鉛に融解した
溶解塩を接触させて、鉛の放射性汚染物を取り除く方法
であり、またその方法において、溶解塩が汚染鉛を融解
処理する温度で融解する組成の、単独塩または複合塩で
あり、さらにその溶解塩が塩基性組成として、水酸化ナ
トリウム、アルカリ水酸化物、酸化アルカリを単独また
は組み合わせてなるものであり、さらにまた溶解塩が酸
化性組成物として、硝酸ナトリウム、硝酸アルカリを単
独または組み合わせてなるものである。
の再生方法は、複合塩が0〜20%のハロゲン化アルカ
リ、または/およびアルカリ土類化合物であり、また前
記融解した汚染鉛と溶融塩の接触が、機械攪拌、空気攪
拌または気体による攪拌を、単独または組み合わせて行
われ、さらに、該汚染鉛の融解が、あらかじめ溶解させ
た溶解塩の中に、汚染鉛を温度が大きく下がらないよう
に少量ずつ投入して、還元性雰囲気とならないように酸
化性雰囲気下で溶解することであり、さらにまた、融解
した汚染鉛と、溶融塩を接触させる温度が、鉛および複
合塩の融解温度より高く、600℃より低い温度とし、
望ましくは380〜450℃とすることである。
の再生方法は、融解した汚染鉛と融解した溶融塩の接触
を攪拌によって行い、その攪拌をやめて静置し、溶融塩
を上層に分離し、その後分離された塩を排出する、この
過程を1回以上、再度塩を添加して溶解し、複数回繰り
返すことであり、また融解した溶融塩が、融解した汚染
鉛と溶融塩の接触を行うための攪拌をやめて静置し、上
層に分離した後排出した溶融塩であることと、及び融解
した汚染鉛と溶融塩の接触を行うための攪拌をやめて静
置し、上層に分離した後排出した溶融塩において、再び
該接触に利用されない混合塩を、冷却固化の後、水に溶
解し固形物を濾過して除き、残りの濾液は中和して再濾
過洗浄の後、液は希釈してイオン交換樹脂と接触させ、
放射性物質を取り除くことであり、さらにのべるなら
ば、融解した汚染鉛と融解した溶融塩を同槽内で攪拌し
て互いに接触させ、その後両者を比重差によって分離す
ることである。
あった。上記の溶融塩組成物を使って放射線汚染鉛を溶
解処理すると、上層部の溶融塩層に放射性物質の95%
以上が移行したが、移行率を確実に上げるためには更に
種々の操作上の工夫が必要であることが分かった。
するために、十分に溶融塩と共に溶融鉛を撹拌すること
が重要であった。撹拌にはステンレスのプロペラ式撹拌
機を使った。撹拌機の仕様は20φステンレス羽根回転
型、回転数180rpmとした。これは空気等のガスを
底部に注入する方法、二つの容器の間を互いに移し替え
る方法等でも同様の効果が得られると考える。
性化合物の還元を防止するように操作することも大切で
あった。まず、予め塩と少量の非放射性鉛を溶解し、操
作温度以上に温度を上げておき、少量づつ汚染鉛を投入
する。もちろんこの時できるだけ撹拌は続けながら行う
のがよい。汚染鉛は使用された過程でしばしば油などの
還元性物質が付着している場合があり、汚染金属元素を
還元する恐れがあるので、このような場合は注意して、
とくに少量づつ溶解することが重要であった。
が終了したら、10〜20分撹拌し鉛の操作温度以上に
維持する。当然、添加された塩も融解状態である。その
後、撹拌を止めると上層に比重差により溶融塩が集ま
る。放射性不純物を十分に吸収した溶融塩は固化する前
に、溶解容器を傾けるか真空で吸い上げるなどして完全
に排出する。この組成の溶融塩は反応後も極めて粘度が
低く、溶解に使ったステンレスるつぼや、撹拌器などへ
の付着量も少なく、金属と分離して排出する事はさほど
難しくないが、塩を残さぬように注意することが重要で
あった。
拌、溶解させる。これは微量に残っている放射性物質を
含む塩を取り除くためである。その後、溶解した塩は上
記同様排出する。必要によりこの操作を複数回繰り返す
ことはこの発明の要件の範囲を逸脱しない。
使用することもできる。とくに2段目以降に使われた塩
は次回の1段目に使うに当たって何等問題はない。ただ
し、この複合塩は吸湿し易いので密封容器に保存するの
がよい。
解、残滓を濾過分離して中和などの後、カチオン交換樹
脂で処理して放射性廃棄物の量を低減させるプロセスに
付すことが容易に可能であるのもこの発明の意義であ
る。
5第3種(99%以上)規格品地金は、製造ロットによ
り差があるが高い場合で10Bq/g程度の放射能を示
す。工業用鉛地金試験片に上記の方法で放射性物質を数
千Bq付着させ、この発明方法を使って処理した鉛の放
射能の測定結果は2〜9Bq/gまで下がっていた。
延して、1mm厚みの鉛シ−トとし、放射線測定、比較
を行ってみたが、有為差ある測定結果は得られなかっ
た。これによって放射能が下がったのは、放射性元素が
鉛の内部に合金化して取り込まれたのではないことが分
かり、ほとんど全ての放射性汚染物は溶融塩に移行して
取り除かれたことが分った。鉛シ−ト、鉛粒子として再
使用する場合でも、本発明の方法によって処理された回
収鉛は全く放射線被曝の心配なく、使用に付すことがで
きる。
らに大きな溶解、鋳造、環境保全設備を使うことになる
が、上述の実施例は大型設備に通常の技術でそのまま適
用可能である。
から選択できる。その加熱方法は電熱、誘導加熱、燃焼
加熱等の中から選択できる。炉の操作は傾注、下抜き、
真空サイフオン式等の中から選択できる。炉の撹拌は耐
熱鋼製の撹拌機、ガス吹き込みによる撹拌、溶解炉移し
替えによる撹拌等から選択できる。鋳造は通常の方法で
可能であるが、放射性物質の取扱いを考慮すると、連続
自動鋳造方式が適当である。
融塩受容設備等は、排気集塵設備を放射性粉塵を十分に
考慮したものとしなければならないが、これは通常の放
射性物質取扱い施設にかかわる技術で可能である。
原子力発電所などの放射線取扱い施設で使用後汚染鉛と
して大量に保管されている鉛の再使用を、放射線被曝の
危険無く進めることができ、管理保管や、低レベル放射
性廃棄物埋設処理に要する経費の大幅な節減になり、鉛
資源の有効活用と放射性物質取扱い施設の運用の経済化
に大いに役立つことができる。
9)
る。放射性物質を取り扱う施設、とりわけ、核燃料製造
施設、放射性廃棄物取り扱い施設、放射性同位元素取り
扱い施設、原子力発電所などでは、放射線の人体への被
爆を防止するため放射線防護設備が使われている。
汚染された鉛の再生方法は、融解した汚染鉛に融解した
溶融塩を接触させて、鉛の放射性汚染物を取り除く方法
であり、またその方法において、溶融塩が汚染鉛を融解
処理する温度で融解する組成の、単独塩または複合塩で
あり、さらにその溶融塩が塩基性組成として、水酸化ナ
トリウム、アルカリ水酸化物、酸化アルカリを単独また
は組み合わせてなるものであり、さらにまた溶融塩が酸
化性組成物として、硝酸ナトリウム、硝酸アルカリを単
独または組み合わせてなるものである。
の再生方法は、複合塩の組成が0〜20%のハロゲン化
アルカリ、または/およびアルカリ土類化合物であり、
また前記融解した汚染鉛と溶融塩の接触が、機械攪拌、
空気攪拌または気体による攪拌を、単独または組み合わ
せて行われ、さらに、該汚染鉛の融解が、あらかじめ融
解させた溶融塩の中に、汚染鉛を温度が大きく下がらな
いように少量づつ投入して、還元性雰囲気とならないよ
うに酸化性雰囲気下で溶解することであり、さらにま
た、融解した汚染鉛と、溶融塩を接触させる温度が、鉛
および溶融塩の融解温度より高く、600℃より低い温
度とし、望ましくは380〜450℃とすることであ
る。
の再生方法は、融解した汚染鉛と融解した溶融塩の接触
を攪拌によって行い、その攪拌をやめて静置し、溶融塩
を上層に分離し、その後分離された塩を排出する、この
過程を1回以上、再度塩を添加して溶解し、複数回繰り
返すことであり、また融解した溶融塩が、融解した汚染
鉛と溶融塩の接触を行うための攪拌をやめて静置し、上
層に分離した後排出した溶融塩であることと、及び融解
した汚染鉛と溶融塩の接触を行うための攪拌をやめて静
置し、上層に分離した後排出した溶融塩において、再び
該接触に利用されない溶融塩を、冷却固化の後、水に溶
解し固形物を濾過して除き、残りの濾液は中和して再濾
過洗浄の後、液は希釈してイオン交換樹脂と接触させ、
放射性物質を取り除くことであり、さらにのべるなら
ば、融解した汚染鉛と融解した溶融塩を同槽内で攪拌し
て互いに接触させ、その後両者を比重差によって分離す
ることである。
性化合物の還元を防止するように操作することも大切で
あった。まず、予め塩と少量の非放射性鉛を融解し、操
作温度以上に温度を上げておき、少量づつ汚染鉛を投入
する。もちろんこの時できるだけ撹拌は続けながら行う
のがよい。汚染鉛は使用された過程でしばしば油などの
還元性物質が付着している場合があり、汚染金属元素を
還元する恐れがあるので、このような場合は注意して、
とくに少量づつ融解することが重要であった。
が終了したら、10〜20分撹拌し鉛の操作温度以上に
維持する。当然、添加された塩も融解状態である。その
後、撹拌を止めると上層に比重差により溶融塩が集ま
る。放射性不純物を十分に吸収した溶融塩は固化する前
に、溶解容器を傾けるか真空で吸い上げるなどして完全
に排出する。この組成の溶融塩は反応後も極めて粘度が
低く、融解に使ったステンレスるつぼや、撹拌器などへ
の付着量も少なく、金属と分離して排出する事はさほど
難しくないが、塩を残さぬように注意することが重要で
あった。
拌、融解させる。これは微量に残っている放射性物質を
含む塩を取り除くためである。その後、融解した塩は上
記同様排出する。必要によりこの操作を複数回繰り返す
ことはこの発明の要件の範囲を逸脱しない。
らに大きな融解、鋳造、環境保全設備を使うことになる
が、上述の実施例は大型設備に通常の技術でそのまま適
用可能である。
Claims (12)
- 【請求項1】 融解した汚染鉛に融解した溶融塩を接触
させることを特徴とする放射性物質で汚染された鉛の再
生方法。 - 【請求項2】 溶融塩が汚染鉛を融解処理する温度で融
解する組成の、単独塩または複合塩であることを特徴と
する請求項1記載の放射性物質で汚染された鉛の再生方
法。 - 【請求項3】 溶融塩が、塩基性組成として、水酸化ナ
トリウム、アルカリ水酸化物、酸化アルカリを単独また
は組み合わせてなるものであることを特徴とする請求項
1記載の放射性物質で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項4】 溶融塩が酸化性組成物として、硝酸ナト
リウム、硝酸アルカリを単独または組み合わせてなるも
のであることを特徴とする請求項1記載の放射性物質で
汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項5】 複合塩が0〜20%のハロゲン化アルカ
リ、または/およびアルカリ土類化合物であることを特
徴とする請求項2記載の放射性物質で汚染された鉛の再
生方法。 - 【請求項6】 融解した汚染鉛と溶融塩の接触が、機械
攪拌、空気攪拌または気体による攪拌を、単独または組
み合わせて行われることを特徴とする請求項1記載の放
射性物質で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項7】 汚染鉛の融解が、予め溶解させた溶融塩
の中に、汚染鉛を温度が大きく下がらないよう少量ずつ
投入して、還元性雰囲気とならないよう酸化性雰囲気下
で溶解することを特徴とする請求項1記載の放射性物質
で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項8】 融解した汚染鉛と、溶融塩を接触させる
温度が、鉛および複合塩の融解温度より高く、600℃
より低い温度とし、望ましくは380〜450℃とする
ことを特徴とする請求項1記載の放射性物質で汚染され
た鉛の再生方法。 - 【請求項9】 融解した汚染鉛と融解した溶融塩の接触
を攪拌によって行い、その攪拌をやめて静置し、溶融塩
を上層に分離し、その後分離された塩を排出する、この
過程を1回以上、再度塩を添加して溶解し、複数回繰り
返すことを特徴とする請求項1又は6記載の放射性物質
で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項10】 融解した汚染鉛と融解した溶融塩を同
槽内で攪拌して互いに接触させ、その後、両者を比重差
によって分離することを特徴とする請求項1記載の放射
性物質で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項11】 融解した溶融塩が、融解した汚染鉛と
溶融塩の接触を行うための攪拌をやめて静置し、上層に
分離した後排出した溶融塩であることを特徴とする請求
項1記載の放射性物質で汚染された鉛の再生方法。 - 【請求項12】 融解した汚染鉛と溶融塩の接触を行う
ための攪拌をやめて静置し、上層に分離した後排出した
溶融塩において、再び該接触に利用されない混合塩を、
冷却固化の後、水に溶解し固形物を濾過して除き、残り
の濾液は中和して再濾過洗浄の後、液は希釈してイオン
交換樹脂と接触させ、放射性物質を取り除くことによ
り、汚染融解塩による放射能汚染の拡大を防止すること
を特徴とする請求項1又は9記載の放射性物質で汚染さ
れた鉛の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399417A JP3740570B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 放射性物質で汚染された鉛の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399417A JP3740570B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 放射性物質で汚染された鉛の再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002202399A true JP2002202399A (ja) | 2002-07-19 |
JP3740570B2 JP3740570B2 (ja) | 2006-02-01 |
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---|---|---|---|
JP2000399417A Expired - Fee Related JP3740570B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 放射性物質で汚染された鉛の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3740570B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014132247A (ja) * | 2013-01-07 | 2014-07-17 | National Institute For Materials Science | セシウム除染法 |
JP2014132249A (ja) * | 2013-01-07 | 2014-07-17 | National Institute For Materials Science | セシウム抽出法 |
CN112553479A (zh) * | 2020-12-04 | 2021-03-26 | 清远先导材料有限公司 | 去除高纯锑表面污染物的方法 |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000399417A patent/JP3740570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014132247A (ja) * | 2013-01-07 | 2014-07-17 | National Institute For Materials Science | セシウム除染法 |
JP2014132249A (ja) * | 2013-01-07 | 2014-07-17 | National Institute For Materials Science | セシウム抽出法 |
CN112553479A (zh) * | 2020-12-04 | 2021-03-26 | 清远先导材料有限公司 | 去除高纯锑表面污染物的方法 |
CN112553479B (zh) * | 2020-12-04 | 2022-08-16 | 广东先导微电子科技有限公司 | 去除高纯锑表面污染物的方法 |
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---|---|
JP3740570B2 (ja) | 2006-02-01 |
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