JP2002201627A - 砂防又は護岸工事方法、並びに、砂防又は護岸用構造物 - Google Patents

砂防又は護岸工事方法、並びに、砂防又は護岸用構造物

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JP2002201627A
JP2002201627A JP2000402632A JP2000402632A JP2002201627A JP 2002201627 A JP2002201627 A JP 2002201627A JP 2000402632 A JP2000402632 A JP 2000402632A JP 2000402632 A JP2000402632 A JP 2000402632A JP 2002201627 A JP2002201627 A JP 2002201627A
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longitudinal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、膨大な工事や費用を必要としない
鋼索及び鋼製のネットを用いた渓床・渓岸等の浸蝕を防
止する工事方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の一実施の形態に開示される砂防
工事方法は、渓流の渓床の浸蝕を防止する砂防工事方法
であって、少なくとも2本の縦索(1)を拠点(2)に
直接的又は間接的に固定するステップと、この複数の縦
索を適当な間隔で少なくとも2本の横索(5)によって
互いに結合するステップと、前記横索の数に対応する少
なくとも2つのネット(3)が渓流の上流側から下流側
に向かって適当な間隔で存在するように、各ネットを水
の流れ方向に略対向させて、前記縦索、及び、前記横索
若しくは該縦索に結合された係留索にて係留するステッ
プとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山間の渓流及びそ
の他の河川等において、自然環境を破壊することなく、
簡易かつ効果的に渓流及び河川の砂防工事、護岸工事等
を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】渓流・河川の床(以下「渓床等」とい
う)は、水流によって渓床上の土石等が下方に流送され
ることによって絶えず浸蝕されており、特に洪水等の場
合には、広汎、急激で強力な土石流の発生によって激し
く浸蝕される。何らの対策もなくこれを放置しておく
と、渓床等のみならず、渓岸、河岸、堤防等(以下「渓
岸等」という)の基部がこの浸蝕によって深く抉られ
て、渓岸等が崩壊し大量の土砂等が渓床等に堆積される
ことにより、一層土石流発生の危険を増大させることと
なる。
【0003】このような土石流による渓岸・渓床等の崩
壊を防止するために、従来から通常、河川流域に渓流工
事として、砂防ダム工事、床固工事、又は護岸工事等が
行われている。
【0004】砂防ダム(堰堤)工事は、古くから最も広
く施工されており、渓流を横切るように渓床等に適当な
間隔で堰堤、または柵等を設け、これらの上流に土砂礫
を堆積させて渓床等を嵩上げして床固めすると共に、水
流及び土石流の勢いを緩和するものである。
【0005】また、床固工事は、石、コンクリート等で
渓床を固める工事であり、護岸工事は、渓岸等の側壁を
コンクリート等で被覆する工事である。これらの工事に
より、渓床、渓岸等の侵蝕を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渓床等
は渓流・河川の流域において長距離に亘っており、下流
に行くに従って渓流等の幅は広くなるので、従来の方法
で有効に床固め及び水勢の緩和をするためには、多数
の、しかも大規模な堰堤等を施設し、渓岸等の側壁をコ
ンクリート等で被覆しなければならず、膨大な工事と費
用を必要とするという問題があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、膨大な工事や費用を必要としない鋼索及び鋼製の
ネットを用いた渓床・渓岸等の浸蝕を防止する工事方法
を提供することを目的とする。即ち、ネットは、流下す
る水流等に対し抵抗が少ないのに反し、ネットを下から
押し上げる力に対しては大きく抵抗し、本課題の解決に
極めて有効であるからである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の一実施の形態に開示される砂防工事方法
は、渓流の渓床の浸蝕を防止する砂防工事方法であっ
て、少なくとも2本の縦索を拠点に直接的又は間接的に
固定するステップと、この複数の縦索を適当な間隔で少
なくとも2本の横索によって互いに結合するステップ
と、前記横索の数に対応する少なくとも2つのネットが
渓流の上流側から下流側に向かって適当な間隔で存在す
るように、各ネットを水の流れ方向に略対向させて、前
記縦索、及び、前記横索若しくは該縦索に結合された係
留索にて係留するステップと、を有することを特徴とし
ている。
【0009】ここで、前記拠点は、立ち木、岩、又は人
工構造物であってもよい。
【0010】また、前記縦索を前記拠点に間接的に固定
するステップは、2つの該拠点を補助索で結合し、この
補助索に該縦索を結合するステップを含んでもよい。
【0011】そして、本発明に係る砂防工事方法は、前
記ネット、及び/又は、前記縦索及び前記横索に柵部材
を結合するステップをさらに含んでもよく、この柵部材
は、岩石を詰めた細長い鉄線蛇籠連結したコンクリート
ブロック等の重量物であってもよい。
【0012】本発明のもう一つの実施の形態に開示され
る護岸工事方法は、渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を防
止する護岸工事方法であって、渓流の岸に沿って、渓
岸、河岸、若しくは堤防、又はそれらの外側に堅固な第
1の拠点を設けるステップと、ネットの長尺方向が渓流
の流れと平行になるように渓流の岸に沿って該ネットを
配置し、少なくとも2つの前記第1の拠点に該ネットの
上辺を連結するステップと、渓岸、河川、又は堤防の斜
面に垂れ下げられた前記ネットの下辺を渓床に設けられ
た第2の拠点に固定するステップと、を有することを特
徴としている。
【0013】ここで、第1の拠点は、人工構造物又は立
ち木であってもよく、第2の拠点は、人工構造物又は岩
石であってもよい。
【0014】また、本発明に係る護岸工事方法は、少な
くとも2本の縦索を第3の拠点に直接的又は間接的に固
定するステップと、前記縦索、及び、該縦索に結合され
た係留索にて、前記ネットを係留するステップとをさら
に有していてもよく、この第3の拠点が立ち木、岩、又
は人工構造物であってもよい。
【0015】本発明のさらなる実施の形態に開示される
砂防及び護岸工事方法は、渓流の渓床の浸蝕を防止する
砂防工事方法、及び、渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を
防止する護岸工事方法であって、少なくとも2本の縦索
を第1の拠点に直接的又は間接的に固定するステップ
と、少なくとも2つのネットが渓流の上流側から下流側
に向かって適当な間隔で存在するように、各ネットを水
の流れ方向に略対向させて、前記縦索、及び、該縦索に
結合された係留索にて係留するステップと、渓流の岸に
沿って、渓岸、河岸、若しくは堤防、又はそれらの外側
に堅固な第2の拠点を設けるステップと、少なくとも2
つの前記第2の拠点に前記ネットのそれぞれの上辺を連
結するステップと、渓岸、河川、又は堤防の斜面に垂れ
下げられた前記ネットの下辺を渓床に設けられた第3の
拠点、あるいは、前記縦索の1本に固定するステップ
と、を有することを特徴としている。
【0016】ここで、本発明に係る砂防及び護岸工事方
法は、前記ネットの各上辺を連結するステップの前に、
前記第2の拠点と前記第3の拠点若しくは前記縦索の1
本との間に補助係留物を設置するステップをさらに有し
てもよく、この補助係留物は、木製、コンクリート製、
又はプラスチック製の棒を用いた簾状のカバー、あるい
は、布製のシートであってもよい。
【0017】また、第1の拠点が立ち木、岩、又は人工
構造物であってもよく、第2の拠点が複数の人工構造
物、あるいは複数の立ち木であってもよく、第3の拠点
が人工構造物、あるいは岩石であってもよい。
【0018】本発明によれば、砂防、又は/及び、護岸
のために、渓床等、又は/及び、渓岸等に鋼製のネット
からなる係留物を用いるので、膨大な工事や費用を必要
とせずに、渓床等、渓岸等を堅固に保護することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明に係る鋼索及び鋼製ネット等(鋼索又は鉄線で編まれ
ているネット等以下「ネット」という)を用いて簡易か
つ効果的に渓床等の侵蝕を防止する方法の一実施の形態
を詳細に説明する。
【0020】まず、本発明を適用した砂防工事方法及び
砂防用構造物の一実施の形態について、図1及び図2を
用いて説明する。
【0021】図1は、本発明を適用した第1の実施の形
態における渓流・河川の砂防工事及び砂防用構造物を説
明するための概略図である。この図1には、複数本の縦
索1、2つの拠点(本実施の形態では、立ち木)2、2
つの係留物3、補助索4、及び2本の横索5が示され
る。
【0022】縦索1は補助索4に結合され、補助索4は
両岸の拠点2に縛り付けられる。このため、縦索1は、
補助索4を介して拠点2に固定される。係留物3は、複
数の縦索1(本実施の形態では3本)及び1本の横索5
に結合されており、本発明の特徴である渓床等を覆うた
めのネットからなる。
【0023】本発明において、縦索1、補助索4、横索
5、及び係留物3を構成するネットの材料は特に限定さ
れないが、少なくとも所望の強度を有し、耐水性、耐久
性に優れるものである必要がある。その一例として、縦
索1、補助索4、及び横索5用に鋼索が挙げられ、ネッ
トとしては鋼製のものが考えられる。今日実用に供され
ている鋼索及び鋼製ネットの強度をもってすれば、鋼製
ネットを係留し、適当な位置に固定しておいたとして
も、鋼索が自然の力で切断されたり、あるいは、係留物
が大きくずれることにより堆積している大量の石等が下
流に押し流されたりするなどの事態は生じ得ない。
【0024】なお、鋼索には、JIS G 3525に
記載されたもの等、各種のものが考えられ、しかも、そ
の表面処理の有無、より方、又は直径等により、切断荷
重も様々である。したがって、本発明の構造物の設置場
所における渓床上の土石の大きさ、渓流の流速等の様々
な条件を勘案し、適切に使用する鋼索を選択すればよ
い。
【0025】拠点2には、立ち木、強固に固定された
岩、あるいは、コンクリートブロック等の人工構造物を
用いることができる。
【0026】本実施の形態においては拠点2として立ち
木を用いているが、この場合、立ち木は巨木である必要
はないが、ある程度根を張ったものでなければならな
い。使用したい立ち木が拠点2としての強度を持つか不
安である場合には、本実施の形態のように2本の立ち木
を用いるのではなく、それを超える数の立ち木に補助索
4を固定することにしてもよい。この点については、以
下の各実施の形態においても当てはまる。特に、渓流の
砂防、護岸工事では、立ち木が拠点2として有効に利用
可能である。
【0027】補助索4の拠点2への固定は、巻き付け、
金具での固定、結索等の公知の方法によって行うことが
できる。また、縦索1と補助索4の連結も、例えば、鋼
索同士を連結するために通常使用されている金具等を用
いて、容易に行うことができる。さらに、縦索1による
係留物3の係留も特別の方法は必要ではない。要する
に、索の強度を生かす方法であって、係留物3や渓床上
の土石等が下流に流されない方法であればよい。
【0028】渓床等は、通常泥土が流失し、大小無数の
固い岩石が堆積している。本実施の形態では、このよう
な岩石の移動を阻止し堅固な自然の渓床等を形成するた
めに、渓床等を係留物3であるネットで覆うとともに、
渓流・河川の内外には、流れに沿って堅固な拠点と連結
した複数の縦索1を設置し、これをさらに横索5で連結
して、これら縦横の鋼索1、横索5に前記のネットを係
留することによりネットを固定するものである。
【0029】ネットで覆われた渓床等の岩石、土砂等は
その形状、大きさ等が不揃いではあるが、ネットの網目
を適当な大きさにすることにより、そのうちの多くはネ
ットの網目と絡み合って、下流への移動は全体として大
きく制限される。また、一旦設置されたネットの上に
は、そこよりも上流から流れてきた新たな岩石等が次第
に滞留する。このため、ネット及びそれに覆われた渓床
等の岩石は、一層固く渓床等に固定され、堅固な渓床等
を形成することになる。さらに、堅固な渓床等を形成す
る必要がある場合には、構造物中のネットを二重又は三
重にして係留してもよい。この場合には、それに応じて
拠点2である立ち木の数も増やすことが必要になること
もある。
【0030】本実施の形態によれば、上述した構造物に
より、渓床等に堆積した岩石の下流への移動を阻止し、
それをもって渓床等を安定させ、渓床等の侵蝕を防止す
ることができる。
【0031】なお、地域等により渓床等に存在する岩石
の数が充分でない場合には、人為的に岩石、あるいは、
木材等を敷詰めることにしてもよい。
【0032】図2は、本発明を適用した第2の実施の形
態における渓流、河川の砂防工事及び砂防用構造物を説
明するための概略図である。この第2の実施の形態で
は、拠点2が山腹に設置され、係留物3を縦索1により
固定するのに補助索4を用いず、さらに柵部材6を設け
た点で第1の実施の形態と異なる。
【0033】この図2において、係留物3は、縦索1、
及び、縦索1に適当な間隔で連結されている横索5に係
留される。係留物(ネット)3を係留している縦索1
は、渓流・河川が流れている山の斜面(山腹)に設置さ
れた拠点2に結合され、山の尾根をまたいで図示しない
山の反対斜面にまで延長され、その山の反対斜面に存在
する別の拠点2にも固定されることができる。
【0034】拠点2の人工構造物の大きさや材料、設置
位置等は、ケース・バイ・ケースで適宜選択すればよ
い。渓床等の傾斜が急であり所定位置に存在する立ち木
のみでは拠点2の数が不足する場合や適切な箇所に立ち
木がない場合もあるので、立方形状や円柱形状のコンク
リートブロック等からなる拠点2の設置が推奨される。
【0035】また、渓流の流速が速い等の理由により、
第1の実施の形態と同様なネットのみでは、その下にあ
る岩石の下流への移動を適切に阻止することができない
と考えられる場合には、係留物3であるネットの表面又
は裏面に渓流の流れとほぼ直角になるように柵部材6、
例えば、岩石を詰めた細長い鉄線蛇籠連結したコンクリ
ートブロック等の重量物をネット及び/又は縦索1及び
横索5に係留して設置することによって、一層有効に岩
石の下流への移動を阻止することが可能である。
【0036】この柵部材6は、一つのみを設けたときに
は、そこに岩石が溜まって縦索1等に過度の負荷がかか
ることがあるので、これを防ぐために、渓流に沿って適
当な間隔で複数個の柵部材6がネット又は縦索1に設置
されることが望ましい。
【0037】本発明の第1又は第2の実施の形態によれ
ば、広大な渓床等を全体的にも部分的にも床固めするこ
とができ、また、当該方法を実施したとしても環境を破
壊することは考えられない。さらに、渓床等をネットで
覆った後も自然に近い岩石の凸凹を維持することができ
るため、そのような渓床等は、渓流の水流の勢いを緩和
する効用もある。
【0038】また、本発明を適用することによって、ダ
ム、堰堤等の直下の渓床等が、急激に落下してくる水流
の水圧等によって抉られる洗掘現象を防止することも容
易である。
【0039】なお、縦索1にかかる強大な張力に対抗す
るための堅固な拠点の作設については、先願(特願平1
0−519215号)の鋼索等を利用する砂防ダム等の
施設の場合と同様、山地の自然の尾根、立ち木、人工の
構造物、堤防等を利用してもよい。
【0040】また、本発明の上記の実施の形態のよう
に、渓流・河川の下流側又は山麓近くに設置される係留
物3は、1つのみを用いることとすると相当な長尺のも
のが必要とされるので、2つ以上を用い、渓流に沿って
上流から下流へ並置するのが好ましい。そして、係留物
3同士は、図示しない連結索等にて相互に連結されても
よい。その場合、土砂等の一部が係留物3間からさらに
下流側に流れ落ちることがあるが、係留物3にかかる力
が分散されるため、本発明の構造物の破壊は防止され
る。
【0041】次に、本発明を適用した渓岸・河岸・堤防
(渓岸等)の護岸工事、護岸用構造物の一実施の形態に
ついて、図3及び図4を参照して説明する。
【0042】図3は、本発明を適用した第3の実施の形
態における渓流の護岸を目的とした工事方法及び護岸用
構造物を説明するための概略図である。この図3におい
て、係留物3であるネットは、渓岸等の上部或いは堤防
の場合は堤防の外側等に設けられた堅固な拠点7にその
上部を連結され、渓岸等の斜面に垂下し、渓床等に設け
られた固定された拠点7’(拠点の役目を果たす重量物
(例えば、岩石等)であってもよい)にネットの下部を
連結して、渓岸等の斜面に固定される。
【0043】本実施の形態では、護岸を目的としている
ため、係留物3は、渓流の岸に沿うように、換言すれ
ば、係留物3であるネットの長尺方向が渓流の流れと平
行になるように係留されている。
【0044】なお、渓岸等の形状は様々であるので、そ
の形状に従ってネットの形状も任意に変形してよいが、
上記のように護岸が目的であれば、渓流に沿う方向に長
いものの方がよい。
【0045】このように、本実施の形態によれば、渓岸
等もネットで覆うことによって、時の経過とともに、係
留物3の裏側又はまわりに土砂礫が堆積し、岩石は渓流
の流れによって下流に流されないので、有効に渓岸等の
侵蝕崩壊等を防止することができ、渓岸等が保護され
る。
【0046】上記の方法では、ネットを確実に渓岸等に
固定することができない場合(例えば、渓流・河川の岸
が柔らかい粘土状の場合、あるいは流れが速い場合等)
には、別途拠点2を設置する必要がある。この場合、渓
流に沿って立つ2本又は複数本の立ち木を拠点2とし
て、その拠点2間に縦索1を配接し、その縦索1から係
留物3を係留して垂れ下がるようにしてもよい。
【0047】図4は、本発明を適用した第4の実施の形
態における渓流の護岸を目的とした工事及び護岸用構造
物を説明するための概略図である。この第4の実施の形
態では、上述した第3の実施の形態における構造物とほ
ぼ同様の構成であるが、縦索1を用いて係留物3を強固
に固定する点で異なる。
【0048】第3の実施の形態(図3)に示した方法で
は、洪水等のときのように膨大な水量が急速に流れる場
合には、上述したようにネットを固定しただけでは土砂
礫等が下流に流れるおそれがある。そこで、これを防止
するために、第1の実施の形態(図1)で用いた縦索1
を利用することが考えられる。
【0049】この図4において、縦索1は、2本の強固
な拠点2(立ち木)に縛り付けられた補助索4に結合さ
れるため、縦索1は補助索4を介して拠点2に固定され
る。渓流に沿った複数の縦索1は、渓流等の水中あるい
は渓流等の上部中空に敷設され、図3に示されるものと
同様な係留物3は、これをこの縦索1及び係留索8に連
結することによって、更に強固に渓岸等に固定すること
ができる。
【0050】このように、本発明の方法によれば、洪水
等のときのように膨大な水量が急速に流れる場合や流速
が特に速い上流域においても、有効に渓岸等の侵蝕崩壊
等を防止することができ、渓岸等を保護することができ
る。
【0051】図5は、本発明を適用した第5の実施の形
態における渓流・河川の砂防、護岸工事方法、及び、砂
防、護岸用構造物を説明するための概略図である。この
図5に示される構造物は、図1及び図3に示されたもの
両方と類似の構造物をどちらも備えた構造物である。
【0052】図5において、渓床等を保護する砂防用構
造物である2つの係留物3は、2本の縦索1及び係留索
8に結合され、渓岸等を保護する護岸用構造物である2
つの係留物3は、その上部が拠点7に連結され、その下
部が上記砂防用構造物である係留物3を固定するための
縦索1の1本、あるいは、渓床等に設けられた固定され
た拠点7’(拠点の役目を果たす重量物(例えば、岩石
等)に連結される。
【0053】このように、本発明の方法によれば、護岸
用構造物の係留物3であるネットの下部を連結するため
に、図1(第1の実施の形態)に示した渓床等に敷設し
た係留物3であるネットを連結する縦索1を共用するこ
とによって、より堅固に渓岸等及び渓床等を保護するこ
とができる。
【0054】図6は、本発明を適用した第6の実施の形
態における渓流・河川の砂防、護岸工事、及び、砂防、
護岸用構造物を説明するための概略図である。この第6
の実施の形態では、上述した第5の実施の形態における
構造物とほぼ同様の構成であるが、渓岸等を保護する護
岸用構造物である2つの係留物3で渓岸等を覆う前又は
後に、補助係留物9で渓岸等を覆う点で異なる。
【0055】第5の実施の形態(図5)に示した方法で
は、渓岸等の土質が脆弱である場合には、係留物3であ
るネットを通過する水流によって渓岸等が浸蝕されるお
それがある。そこで、これを防止するために、係留物3
の前又は後に置かれる補助係留物9を利用することが考
えられる。
【0056】この図6において、補助係留物9は、上部
の拠点7と渓床を保護する砂防用構造物である係留物3
を固定するための1本の縦索1とを結ぶ2本の鋼索、及
び、その2本の鋼索に垂直で一定間隔に配置された複数
の木製の棒からなり、各木製の棒の長さは、しっかりと
固定されるために、それが係合される2本の鋼索の間隔
よりも長い方がよい。
【0057】この補助係留物9は、渓岸等を第5の実施
の形態で説明した護岸用構造物である2つの係留物3で
覆う前に設置され、その上から護岸用構造物である2つ
の係留物3を被せられるか、あるいは、護岸用構造物で
ある2つの係留物3が被せられた後に設置される。
【0058】このように、本実施の形態によれば、渓岸
等に対し補助係留物9及び係留物3を被せるために、渓
岸等の土質が脆弱であったとしても十分に渓岸等を保護
することができる。
【0059】なお、補助係留物9は、上述したような木
製の棒のみならず、長期間水中に浸しておける耐食性の
ものであれば、前記第2の実施の形態において用いられ
た柵部材6のようなもの、あるいは、コンクリート製若
しくはプラスチック製等の棒を用いてもよい。また、こ
のように係留物3に対して簾状のカバーとするのではな
く、係留物3の大きさと同程度の布製のシートも考えら
れる。そして、これらのカバー及びシートの材質は、渓
岸等の保護が達成されるものであればどのようなもので
もよい。
【0060】本発明を適用した実施の形態における砂防
及び護岸方法によれば、渓流の渓床等及び渓岸等を保護
するために、係留物として鋼製のネットを利用している
ので、年月の経過によりこのネットを通して、植生の生
育を図ることができ、これによって護岸効果を一層高め
るとともに、護岸等の外観を自然の状態に近づけること
ができる。
【0061】また、本発明を適用した実施の形態におけ
る砂防及び護岸方法では、係留物であるネットを用いる
ので、砂防及び護岸、並びに渓流等を自然の景観に近づ
けるという観点から、渓床等及び渓岸等の土質、あるい
は、渓流の流速等に応じて、そのネットの網目の大きさ
を調整する必要がある。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、渓流の渓床等又は渓岸
等に係留物としてネットを用いることにより、渓流にお
ける渓床等の浸蝕、あるいは、渓岸等の崩壊等を防止
し、渓床及び渓岸等を堅固に保護することができる。
【0063】また、係留物として安価なネットを用いる
ので、膨大な工事や費用を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における渓
流、河川の砂防工事及び砂防用構造物を説明するための
概略図である。
【図2】本発明を適用した第2の実施の形態における渓
流、河川の砂防工事及び砂防用構造物を説明するための
概略図である。
【図3】本発明を適用した第3の実施の形態における渓
流の護岸を目的とした工事及び護岸用構造物を説明する
ための概略図である。
【図4】本発明を適用した第4の実施の形態における渓
流の護岸を目的とした工事及び護岸用構造物を説明する
ための概略図である。
【図5】本発明を適用した第5の実施の形態における渓
流、河川の砂防工事及び砂防用構造物、並びに、渓流の
護岸を目的とした工事及び護岸用構造物を説明するため
の概略図である。
【図6】本発明を適用した第6の実施の形態における渓
流、河川の砂防工事及び砂防用構造物、並びに、渓流の
護岸を目的とした工事及び護岸用構造物を説明するため
の概略図である。
【符号の説明】
1 縦索 2 拠点 3 係留物 4 補助索 5 横索 6 柵部材 7、7’ 拠点 8 係留索 9 補助係留物 10 渓流又は河川

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渓流の渓床の浸蝕を防止する砂防工事方
    法であって、 少なくとも2本の縦索を拠点に直接的又は間接的に固定
    するステップと、 この複数の縦索を適当な間隔で1又は2以上の横索によ
    って互いに結合するステップと、 前記横索の数に対応する1又は2以上のネットが渓流の
    上流側から下流側に向かって適当な間隔で存在するよう
    に、各ネットを水の流れ方向に略対向させて、前記縦
    索、及び、前記横索若しくは該縦索に結合された係留索
    にて係留するステップと、 を有することを特徴とする砂防工事方法。
  2. 【請求項2】 前記拠点が立ち木、岩、又は人工構造物
    であることを特徴とする請求項1記載の砂防工事方法。
  3. 【請求項3】 前記縦索を前記拠点に間接的に固定する
    ステップは、複数の該拠点を補助索で結合し、この補助
    索に該縦索を結合するステップを含むことを特徴とする
    請求項1記載の砂防工事方法。
  4. 【請求項4】 前記ネット、及び/又は、前記縦索及び
    前記横索に柵部材を結合するステップをさらに含むこと
    を特徴とする請求項1記載の砂防工事方法。
  5. 【請求項5】 前記柵部材は、岩石を詰めた細長い鉄線
    蛇籠連結したコンクリートブロック等の重量物であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の砂防工事方法。
  6. 【請求項6】 渓流の渓床の浸蝕を防止するための砂防
    用構造物であって、 1又は2以上の拠点と、 前記拠点に直接的又は間接的に固定される少なくとも2
    本の縦索と、 前記複数の縦索を適当な間隔で互いに結合する1又は2
    以上の横索と、 前記横索の数に対応し、渓流の上流側から下流側に向か
    って適当な間隔で存在する1又は2以上のネットであっ
    て、各ネットは、水の流れ方向に略対向して、前記縦
    索、及び、前記横索若しくは該縦索に結合された係留索
    にて係留される、前記1又は2以上のネットと、 を備えることを特徴とする砂防用構造物。
  7. 【請求項7】 前記拠点が立ち木、岩、又は人工構造物
    であることを特徴とする請求項6記載の砂防用構造物。
  8. 【請求項8】 前記補助索は、前記縦索を前記拠点に間
    接的に固定するために、前記複数の拠点間に結合され、
    該縦索を該補助索に結合することを特徴とする請求項6
    記載の砂防用構造物。
  9. 【請求項9】 前記ネット、及び/又は、前記縦索及び
    前記横索に結合する柵部材をさらに含むことを特徴とす
    る請求項6記載の砂防用構造物。
  10. 【請求項10】 前記柵部材は、岩石を詰めた細長い鉄
    線蛇籠連結したコンクリートブロック等の重量物である
    ことを特徴とする請求項9記載の砂防用構造物。
  11. 【請求項11】 渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を防止
    する護岸工事方法であって、 渓流の岸に沿って、渓岸、河岸、若しくは堤防、又はそ
    れらの外側に堅固な第1の拠点を設けるステップと、 ネットの長尺方向が渓流の流れと平行になるように渓流
    の岸に沿って該ネットを配置し、少なくとも2つの前記
    第1の拠点に該ネットの上辺を連結するステップと、 渓岸、河川、又は堤防の斜面に垂れ下げられた前記ネッ
    トの下辺を渓床に設けられた第2の拠点に固定するステ
    ップと、 を有することを特徴とする護岸工事方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の拠点は、複数個の人工構造
    物、あるいは複数本の立ち木であることを特徴とする請
    求項11記載の護岸工事方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の拠点は、人工構造物、ある
    いは岩石であることを特徴とする請求項11記載の護岸
    工事方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも2本の縦索を第3の拠点に
    直接的又は間接的に固定するステップと、 前記縦索、及び、該縦索に結合された係留索にて、前記
    ネットを係留するステップと、 をさらに有することを特徴とする請求項11記載の護岸
    工事方法。
  15. 【請求項15】 前記第3の拠点が立ち木、岩、又は人
    工構造物であることを特徴とする請求項14記載の護岸
    工事方法。
  16. 【請求項16】 渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を防止
    するための護岸用構造物であって、 渓流の岸に沿って、渓岸、河岸、若しくは堤防、又はそ
    れらの外側に設けられた堅固な複数の第1の拠点と、 長尺方向が渓流の流れと平行になるように渓流の岸に沿
    って配置され、少なくとも2つの前記第1の拠点に上辺
    を連結される1又は2以上のネットと、 渓岸、河川、又は堤防の斜面に垂れ下げられた前記ネッ
    トの下辺を渓床に固定するために設けられた複数の第2
    の拠点と、 を備えることを特徴とする護岸用構造物。
  17. 【請求項17】 前記第1の拠点は、複数個の人工構造
    物、あるいは複数本の立ち木であることを特徴とする請
    求項16記載の護岸用構造物。
  18. 【請求項18】 前記第2の拠点は、人工構造物、ある
    いは岩石であることを特徴とする請求項16記載の護岸
    用構造物。
  19. 【請求項19】 1又は2以上の第3の拠点と、 前記第3の拠点に直接的又は間接的に固定される少なく
    とも2本の縦索と、 前記縦索に結合された複数の係留索とをさらに備え、 前記縦索及び前記係留索により、前記ネットを係留する
    ことを特徴とする請求項16記載の護岸用構造物。
  20. 【請求項20】 前記第3の拠点が立ち木、岩、又は人
    工構造物であることを特徴とする請求項19記載の護岸
    用構造物。
  21. 【請求項21】 渓流の渓床の浸蝕を防止する砂防工事
    方法、及び、渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を防止する
    護岸工事方法であって、 少なくとも2本の縦索を第1の拠点に直接的又は間接的
    に固定するステップと、 少なくとも2つのネットが渓流の上流側から下流側に向
    かって適当な間隔で存在するように、前記縦索、及び、
    該縦索に結合された係留索にて係留するステップと、 渓流の岸に沿って、渓岸、河岸、若しくは堤防、又はそ
    れらの外側に堅固な第2の拠点を設けるステップと、 少なくとも2つの前記第2の拠点に前記ネットのそれぞ
    れの上辺を連結するステップと、 渓岸、河川、又は堤防の斜面に垂れ下げられた前記ネッ
    トの下辺を渓床に設けられた第3の拠点、あるいは、前
    記縦索の1本に固定するステップと、 を有することを特徴とする砂防及び護岸工事方法。
  22. 【請求項22】 前記ネットの各上辺を連結するステッ
    プの前あるいはその後に、前記第2の拠点と前記第3の
    拠点若しくは前記縦索の1本との間に補助係留物を設置
    するステップをさらに有することを特徴とする請求項2
    1記載の砂防及び護岸工事方法。
  23. 【請求項23】 前記補助係留物は、木製、コンクリー
    ト製、又はプラスチック製の棒を用いた簾状のカバー、
    あるいは、布製のシートであることを特徴とする請求項
    22記載の砂防及び護岸工事方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の拠点が立ち木、岩、又は人
    工構造物であることを特徴とする請求項21又は22記
    載の砂防及び護岸工事方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の拠点が複数個の人工構造
    物、あるいは複数本の立ち木であることを特徴とする請
    求項21又は22記載の砂防及び護岸工事方法。
  26. 【請求項26】 前記第3の拠点が人工構造物、あるい
    は岩石であることを特徴とする請求項21又は22記載
    の砂防及び護岸工事方法。
  27. 【請求項27】 渓流の渓床の浸蝕を防止するための砂
    防用構造物、及び、渓岸、河岸、又は堤防等の浸蝕を防
    止するための護岸用構造物であって、 少なくとも2つの第1の拠点と、 この第1の拠点に直接的又は間接的に固定される少なく
    とも2本の縦索と、 渓流の上流側から下流側に向かって適当な間隔で存在す
    るように、前記縦索、及び、該縦索に結合された係留索
    にて係留する1又は2以上の第1のネットと、 渓流の岸に沿って、渓岸、河岸、若しくは堤防、又はそ
    れらの外側に設けられた堅固な複数の第2の拠点と、 長尺方向が渓流の流れと平行になるように渓流の岸に沿
    って配置され、少なくとも2つの前記第1の拠点に上辺
    を連結される1又は2以上の第2のネットと、 渓岸、河川、又は堤防の斜面に垂れ下げられた前記第2
    のネットの下辺を渓床に固定するために設けられた第3
    の拠点と、 を備えることを特徴とする砂防及び護岸用構造物。
  28. 【請求項28】 前記第2の拠点と前記第3の拠点若し
    くは前記縦索の1本との間に設置される補助係留物をさ
    らに備えることを特徴とする請求項27記載の砂防及び
    護岸用構造物。
  29. 【請求項29】 前記補助係留物は、木製、コンクリー
    ト製、又はプラスチック製の棒を用いた簾状のカバー、
    あるいは、布製のシートであることを特徴とする請求項
    28記載の砂防及び護岸用構造物。
  30. 【請求項30】 前記第1の拠点が立ち木、岩、又は人
    工構造物であることを特徴とする請求項27記載の砂防
    及び護岸用構造物。
  31. 【請求項31】 前記第2の拠点が複数個の人工構造
    物、あるいは複数本の立ち木であることを特徴とする請
    求項27記載の砂防及び護岸用構造物。
  32. 【請求項32】 前記第3の拠点が人工構造物、あるい
    は岩石であることを特徴とする請求項27記載の砂防及
    び護岸用構造物。
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