JP2002199913A - 装身具用の装飾体保持具 - Google Patents

装身具用の装飾体保持具

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JP2002199913A JP2000401792A JP2000401792A JP2002199913A JP 2002199913 A JP2002199913 A JP 2002199913A JP 2000401792 A JP2000401792 A JP 2000401792A JP 2000401792 A JP2000401792 A JP 2000401792A JP 2002199913 A JP2002199913 A JP 2002199913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服の上からだけでなく肌の上からでも、け
がをせず、大きさや重さに規制されない装飾体を装着す
る装身具用の装飾体保持具を提供する。 【解決手段】 装飾体Aの使用時には、脇つぼaにベル
12を付けた脇挟み部材13を挿入し、これを脇で挟持
する。従って、使用者は衣服cの上からだけでなく肌の
上からでも、けがをせず、大きさや重さに規制されない
ベル12を身に付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は装身具用の装飾体
保持具、詳しくは衣服の上だけではなく、肌の上からで
も装飾体を身体に装着可能な装身具用の装飾体保持具に
関する。
【0002】
【従来の技術】身体、とりわけ上半身の体側を飾る装飾
用の工芸品として、例えばブローチなどの装身具が知ら
れている。従来のブローチは、造花などの装飾体と、そ
の裏面に取り付けられて、この装飾体を衣服に着脱自在
に装着するピンとを備えている。その使用時には、ピン
を衣服の襟や胸に突き刺し、尖った針先(ピン先)付近
を、ブローチの裏面に設けられたピン先掛止片に着脱自
在に掛止することで、この装飾体が襟や胸の好みの位置
に飾りつける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブローチでは、以下の問題点があった。すな
わち、(1) ピンを使って装飾体を身体に装着するので、
衣服の上からでなければ、装飾体を身体に付けることが
できなかった。すなわち、直接、肌に装飾体を付けるこ
とはできなかった。 (2) また、このブローチを使用した際、前述したように
尖ったピン先がピン先掛止片の外に突出していた。これ
により、その針先が接触して衣服を傷つけたり、けがを
したりするおそれがあった。 (3) さらに、このように細いピンを使うので、衣服に装
着することが可能な装飾体の大きさ、重さには限界があ
った。例えば、100g程度の装飾体を装着しただけ
で、着崩れを起こしたり、薄い生地の場合にはピンを刺
した衣服の部分が破けたりするおそれがあった。しか
も、このような装飾体によれば、使用時に胸の前で装飾
体が自重で垂れ下がるので、違和感も手伝い、ブローチ
が実際よりも重く感じられる場合が多々あった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、衣服の上からだけでなく肌
の上からでも、けがをせず、大きさや重さに規制されな
い装飾体を装着することができる装身具用の装飾体保持
具を提供することを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、脇つぼに挿入して脇挟みされ、装飾体が取り付けら
れる脇挟み部材を備えた装身具用の装飾体保持具であ
る。装飾体の素材、形状、大きさなども限定されない。
例えば、造花,生花,ベル,旗,ちょうちん,のれん,
ビン,缶,時計,小型の植木鉢,美術品,工芸品,鎖,
数珠,小型のスピーカなどが挙げられる。この装飾体
は、脇挟み部材に直接取り付けてもよいし、例えば棒形
状、板形状の連結部材を介して、間接的に取り付けても
よい。また、装飾体は、使用者の前方へ向けてもよい
し、上方へ向けてもよい。さらには、使用者の後方また
は下方へ向けてもよい。このうち、下方へ装飾体を向け
る場合には、例えば請求項5の吊下用装飾体を採用する
ことができる。この装飾体は、脇挟み部材にしっかりと
固定してもよいし、他の装飾体と交換が可能なように着
脱自在としてもよい。これらの事項は、請求項4にも該
当する。
【0006】脇挟み部材の素材、形状、大きさなどは限
定されない。要は、使用者の脇の締め付け力により脇つ
ぼに保持することができる部材であればよい。例えば、
素材として、請求項2の弾性部材の他、各種の硬質合成
樹脂、各種の金属(アルミニウム,ニッケルなどの軽金
属が好ましい)、各種の木材、各種のセラミックスなど
を採用することができる。この脇挟み部材は、使用者の
脇の締め付け力だけで身体に固定されるものに限定され
ない。例えば、補助固定手段として、または、主な固定
手段として、請求項3および請求項4の肩掛け部材を採
用してもよい。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記脇挟み部材
が弾性部材である請求項1に記載の装身具用の装飾体保
持具である。弾性部材としては、例えばゴム、各種の軟
質合成樹脂(軟質ポリプロピレン,軟質ポリエチレンな
ど)、各種のばね(金属製ばね,プラスチック製ばねな
ど)などが挙げられる。ここでいう軟質合成樹脂には、
発泡質の合成樹脂を含む。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記脇挟み部材
に、肩に掛けられる肩掛け部材を連結した請求項1また
は請求項2に記載の装身具用の装飾体保持具である。肩
掛け部材の素材、形状、長さなどは限定されない。要
は、その一部(通常は元部)が脇挟み部材に連結され、
使用者の肩に掛止される部材であればよい。例えば、素
材としては金属、合成樹脂などが挙げられる。また、形
状としては、棒形状、板形状などが挙げられる。そし
て、肩掛け部材の長さとしては、脇挟み部材から肩まで
の長さでもよいし、脇挟み部材から肩をまわって再び脇
挟み部材にまで達する長さでもよい。装飾体は、肩掛け
部材に取り付けてもよいし、脇挟み部材に取り付けても
よい。さらに、この肩掛け部材の肩との当接部分に、肩
掛け部材が肩からずれ落ちないようにするずれ止め部材
を設けてもよい。以上の事項は、請求項4にも該当す
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、肩に掛けられる
肩掛け部材を備え、該肩掛け部材には、脇つぼに挿入さ
れ、装飾体が取り付けられる脇つぼ挿入部が設けられた
装身具用の装飾体保持具である。肩掛け部材の素材、形
状、大きさなどは限定されない。要は、装飾体が取り付
けられて、脇つぼに挿入される脇つぼ挿入部を有し、使
用者の肩に掛脱自在に固定可能な部材であればよい。こ
の肩掛け部材は、脇挟み部材と同じように、衣服の上か
ら身体に取り付けてもよいし、直接、素肌に取り付けて
もよい。また、脇つぼ挿入部の素材、形状、大きさなど
は限定されない。例えば、この脇つぼ挿入部の素材とし
て、肩掛け部材と同じものを採用することができる。ま
た、脇つぼ挿入部の形状は、脇つぼの中で脇挟める形状
でもよいし、そうでない形状でもよい。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記装飾体が、
脇の下に垂らされる吊下用装飾体である請求項4に記載
の装身具用の装飾体保持具である。吊下用装飾体として
は、例えば各種の鎖、数珠、すだれなどが挙げられる。
この吊下用装飾体の長さ、使用本数も限定されない。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、使用者の脇つぼに装
飾体を付けた脇挟み部材を挿入し、これを脇の締め付け
力で挟持する。装飾体は、脇挟み部材の脇挟み後に装着
してもよい。こうして、装飾体が身体に装着される。し
たがって使用者は、例えばハンドバックを脇の下に挟む
ような気軽さで、衣服の上からだけでなく肌の上からで
も、けがをせず、大きさや重さに規制されない装飾体を
身体に装着することができる。また、装飾体を外したい
ときには、脇の締め付け力をゆるめれば、装飾体や脇挟
み部材の自重によって、簡単に脇挟み部材と一体的に装
飾体を外すことができる。
【0012】特に、請求項2の発明によれば、脇挟み部
材が弾性部材であるので、脇挟み部材を脇挟みした際
に、この脇挟み部材が脇つぼの形状に変形する。これに
より、脇挟み部材を脇に挟んだときの違和感が低減さ
れ、しかもこの締め付け力が小さくても、脇つぼから脇
挟み部材が落ちにくくなる。
【0013】また、請求項3の発明によれば、肩掛け部
材を肩に掛止することで、脇挟み部材が身体に取り付け
られる。これにより、必ずしも脇に力を入れて脇挟み部
材を挟持しなくても、この装飾体を身体に装着すること
ができる。
【0014】さらに、請求項4の発明によれば、使用者
の脇つぼに、装飾体が取り付けられた脇つぼ挿入部を挿
入し、この状態のまま、肩掛け部材を使用者の肩に掛止
する。装飾体は、肩掛け部材の肩への掛止後に脇つぼ挿
入部に取り付けてもよい。こうして、装飾体が身体に装
着される。したがって使用者は、衣服の上からだけでな
く肌の上からでも、けがをせず、大きさや重さに規制さ
れない装飾体を身体に装着することができる。しかも、
脇の下で装飾体を支えるので、腕を上下に動かしても、
装飾体が脇つぼ挿入部から外れにくい。
【0015】特に、請求項5の発明によれば、脇つぼ挿
入部に吊下用装飾体を取り付け、この吊下用装飾体を使
用者の脇から垂らす。これにより、従来にない斬新でデ
ザイン性が高い装身具を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具を説明する。まず図1および図2
に基づいて、第1の実施例を説明する。図1(a)は、
この発明の第1の実施例に係る装身具用の装飾体保持具
の背面図である。図1(b)は、この発明の第1の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面
図である。図2は、この発明の第1の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【0017】図1および図2において、10はこの発明
の第1の実施例に係る装身具用の装飾体保持具(以下、
装飾体保持具)であり、この装飾体保持具10は、使用
者の脇つぼaに挿入して脇挟みされ、長尺な連結ロッド
11を介して、ベル(装飾体)12が取り付けられる脇
挟み部材13を備えている。脇挟み部材13は、発泡性
を有する合成ゴム製のブロック体(弾性部材)である。
この脇挟み部材13は、厚肉で、刃先を下へ向けた平根
タイプの矢尻形状を有している。具体的な形状は、矢尻
の矢柄への取り付け部分に該当する脇挟み部材13の上
部に、脇つぼaに挿入される側面視して略円形状の脇つ
ぼ挿入ブロック13aが配されている。一方、矢尻の本
体部分に該当する脇挟み部材13の下部には、側面視し
て舌片形状で、正面視して台形状の脇当てブロック13
bが配されている。この脇当てブロック13bの上縁
は、脇つぼaの開口部の形状に合わせ、ゆるやかに湾曲
している。両脇つぼ挿入ブロック13aと、脇当てブロ
ック13bとは一体成形されている。
【0018】ベル12は、連結ロッド11を介して、使
用者の肩bの若干上方に配置される。連結ロッド11
は、前方へ向かって弓なりに湾曲した細くて長尺な金属
棒である。連結ロッド11の元部は、脇当てブロック1
3bの後面の上部から脇当てブロック13b内に侵入し
ている。この連結ロッド11の侵入部分は、脇当てブロ
ック13bの内部で上方へ湾曲し、その連結ロッド11
のリング形状をした先端部が、脇つぼ挿入ブロック13
aの内部に配置されている。これらの装飾体保持具1
0、連結ロッド11およびベル12によって、装身具A
が構成されている。
【0019】次に、この発明の第1の実施例に係る装飾
体保持具10を有する装身具Aの使用方法を説明する。
その使用時には、衣服cの上から使用者の脇つぼaに脇
つぼ挿入ブロック13aを挿入し、これを脇の締め付け
力で挟持する。このとき、二の腕と脇とに力を込めて脇
当てブロック13bも挟持する。これにより、ベル12
が使用者の肩bより若干上方に配置される。装身具Aを
外す場合には、使用者が脇の締め付け力をゆるめれば、
装身具Aの自重によって簡単に脇つぼaから脇つぼ挿入
ブロック13aが抜け落ちる。
【0020】このように、脇挟み部材13を脇つぼaに
挿入した状態で脇挟みすれば、ベル12を身体に付ける
ことができるので、例えばハンドバックを脇に抱えるよ
うな気軽さで、この衣服cの上からだけでなく、直接、
肌の上からでも、ベル12により身体を飾ることができ
る。しかも、使用に際しては、従来のブローチのよう
に、ピン先でけがをするおそれがない。また、このベル
12のような重くて大型の装飾体であっても、その重さ
を従来の衣服cではなく使用者の脇で支えるため、何ら
不都合なく装飾体を身体に装着することができる。ま
た、脇挟み部材13が弾性部材(発泡質の合成ゴム)で
あるので、脇挟み部材13を脇挟みした際に、この脇挟
み部材13が脇つぼaの形状に変形する。これにより、
脇挟み部材13を脇に挟んだ際の違和感が減少する。し
かも、脇の締め付け力が小さくても、脇つぼaから脇挟
み部材13が落ちにくくなる。
【0021】次に、図3に基づいて、この発明の第2の
実施例を説明する。図3(a)は、この発明の第2の実
施例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断
面図である。図3(b)は、この発明の第2の実施例に
係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図で
ある。図3に示すように、この発明の第2の実施例の装
飾体保持具20は、脇挟み部材13に取り付けられる装
飾体として、使用者の二の腕に装着される2本の平行な
腕輪12A,12Aを採用した例である。
【0022】両腕輪12A,12Aは、一本のステンレ
ス棒を折り曲げて形成されている。すなわち、ステンレ
ス棒は長さ方向の中間部で半分に折り曲げられる。この
折り曲げ部12a,12aは、脇つぼ挿入ブロック13
a内に埋め込まれる。その後、このステンレス棒の折り
曲げられた一側部は、その折り曲げ位置から略5cmの
長さ位置で脇当てブロック13bの前面へ向かって直角
に折り曲げられる。一方、このステンレス棒の他側部
は、その折り曲げ位置から略7cmの長さ位置で同じ方
向へ直角に折り曲げられる。そして、ステンレス棒の両
側部は、それぞれ脇当てブロック13bの一側面から外
部露出した位置で、互いの平行状態を維持したまま、使
用者の二の腕に余裕をもって巻き付けるようにリング形
状に湾曲される。この部分が外部に露呈した両腕輪12
A,12Aの本体部分となる。その後、このステンレス
棒の両端部12b,12bはそれぞれ直角に折り曲げら
れ、脇当てブロック13bの後面からブロック内へ挿入
される。装身具Bは、主に、これらの装飾体保持具20
と、腕輪12A,12Aとから構成されている。
【0023】次に、この発明の第2の実施例に係る装飾
体保持具20を有する装身具Bの使用方法を説明する。
装身具Bの使用時には、使用者が片方の手に両腕輪12
A,12Aを通し、これらの腕輪12A,12Aを二の
腕に配置する。そして、これと略同時に、脇つぼaに脇
つぼ挿入ブロック13aを挿入し、この脇つぼ挿入ブロ
ック13aを挟む。これにより、腕輪12A,12A
が、使用者の二の腕に着脱自在に装着される。その他の
構成、作用、効果は、第1の実施例と略同様であるので
説明を省略する。
【0024】次に、図4および図5に基づいて、この発
明の第3の実施例を説明する。図4は、この発明の第3
の実施例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示
す斜視図である。図5(a)は、この発明の第3の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面
図である。図5(b)は、この発明の第3の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図であ
る。図4および図5に示すように、この発明の第3の実
施例の装飾体保持具30は、脇当てブロック13bの高
さが低い脇挟み部材13に、この脇挟み部材13を肩b
に掛ける肩掛け部材31を連結し、装飾体として旗32
を採用した例である。
【0025】肩掛け部材31は、側面視して略砲弾形状
を有する金属棒である。この肩掛け部材31の下端部
は、第1の実施例のものより小型の脇当てブロック13
bに埋設されている。また、肩掛け部材31の上端部に
は、旗32の柄部32aが連結される連結突起31aが
一体成形されている。この連結突起31aの先部にはボ
ルト部31bが形成され、柄部32aの元部にはナット
部32bが形成されている。したがって、旗32は、こ
れらのボルト部31bとナット部32bとを螺合するこ
とで、肩掛け部材31に着脱自在に連結されている。ま
た、この肩掛け部材31の連結突起31aの形成部の下
面には、肩掛け部材31の肩からのずれ落ちを防ぐずれ
止め部材33が設けられている。装身具Cは、主に、こ
れらの脇挟み部材13、肩掛け部材31、旗32により
構成されている。
【0026】次に、この発明の第3の実施例に係る装飾
体保持具30を有する装身具Cの使用方法を説明する。
装身具Cの使用時には、使用者が、片方の手にこの肩掛
け部材31を通し、旗32を肩bの上に立てる。肩掛け
部材31は、ずれ止め部材33によりずれ落ちない。こ
れと略同時に、脇つぼaに脇つぼ挿入ブロック13aを
挿入し、これを脇挟む。ただし、このように肩掛け部材
31が肩bに掛止されるので、必ずしも脇挟み部材13
を脇挟みしなくても、旗32を身体に装着することがで
きる。また、この旗32は、ねじ込み構造(ボルト部3
1b、ナット部32b)によって肩掛け部材31に着脱
自在に構成されている。したがって、簡単な作業を行な
うだけで、旗32を別の旗に簡単に交換することができ
る。その他の構成、作用、効果は、第1の実施例と略同
様であるので説明を省略する。
【0027】次に、図6および図7に基づいて、この発
明の第4の実施例を説明する。図6(a)は、この発明
の第4の実施例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状
態を示す正面図である。図6(b)は、この発明の第4
の実施例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示
す側面図である。図7(a)は、この発明の第4の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面
図である。図7(b)は、この発明の第4の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す背面図であ
る。図6および図7に示すように、この発明の第4の実
施例の装飾体保持具40は、脇挟み部材として、二股形
状の脇挟み部材13Aを採用し、肩掛け部材として、第
3の実施例の肩掛け部材31とは異なる形状の肩掛け部
材31Aを採用し、装飾体として第1の実施例のベル1
2を採用した例である。
【0028】脇挟み部材13Aは、正面視して、脇つぼ
挿入ブロック13aの上端部を残して二股形状に縦割り
された部材である。また、肩掛け部材31Aは、一本の
硬質のアルミニウム棒を折り曲げて形成されている。す
なわち、この肩掛け部材31Aは、二股形状の脇挟み部
材13Aの中間部に配置され、アルミニウム棒の長さ方
向の中間部を折り曲げて形成された元部31aを有して
いる。この元部31aの先端部は、脇挟み部材13Aの
二股の奥部に配置されている。そして、この元部31a
の先端部には、この奥部の下面に沿って前方または後方
へ延びる1対の第1の扞部31b,31bがそれぞれ一
体的に連結されている。各第1の扞部31b,31b
は、若干上方へ傾斜しながら使用者の二の腕に巻き付く
ように湾曲している。
【0029】両第1の扞部31b,31bの先端部は、
使用者の肩口で接触している。そして、各第1の扞部3
1b,31bの先端部には、互いに接触状態のまま肩b
のラインに沿って首の付け根付近まで延びた、正面視し
て円弧形状の1対の第2の扞部31c,31cがそれぞ
れ一体的に連結されている。前記ベル12は、両第2の
扞部31c,31cの曲率を有する元部が、これらの第
2の扞部31c,31cの間で挟持された連結ロッド1
1Aの先端部に取り付けられている。また、これらの第
2の扞部31c,31cの先端部には、互いに離反する
ように、使用者の前後方向へ延びた第3の扞部31d,
31dが一体的に連結されている。装身具Dは、主に、
これらの脇挟み部材13A、肩掛け部材31A、ベル1
2から構成されている。
【0030】次に、この発明の第4の実施例に係る装飾
体保持具40を有する装身具Dの使用方法を説明する。
装身具Dの使用に際しては、使用者が、その片方の手
を、両第1の扞部31b,31bにより形成されたリン
グ部の中に挿入する。それから、肩掛け部材31Aを二
の腕から肩bにかけて引っかける。この際、第3の杵部
31d,31dを使用者の首の付け根付近に配置する。
こうすることで、ベル12が使用者の肩bの若干上方に
配置される。一方、これと略同時に、脇つぼaに脇つぼ
挿入ブロック13aを挿入し、この脇つぼ挿入ブロック
13aを脇挟む。その際、前述したように二股形状に縦
割れした脇挟み部材13Aが閉じ、この閉じられた内部
で前記元部31aがしっかりと固定される。その他の構
成、作用、効果は、第1の実施例と略同様であるので説
明を省略する。
【0031】次に、図8および図9に基づいて、この発
明の第5の実施例に係る装身具用の装飾体保持具50を
説明する。図8は、この発明の第5の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す斜視図である。図
9(a)は、この発明の第5の実施例に係る装身具用の
装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。図9
(b)は、この発明の第5の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の背面図であ
る。図9(c)は、この発明の第5の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の底
面図である。
【0032】図8および図9に示すように、この発明の
第5の実施例の装飾体保持具50は、脇挟み部材とし
て、脇当てブロック13bが側面視して略正三角形状を
有した脇挟み部材13Bを採用し、また肩掛け部材とし
て、脇から肩を縦方向に一周する側面視して略砲弾形状
を有する幅の狭い金属板からなる肩掛け部材31Bを採
用し、さらに装飾体として提灯51を採用した例であ
る。肩掛け部材31Bの上端部および下端部は、それぞ
れ幅方向の中間部で2つ割れし、各2つ割れした部分の
一方が前方へ延長されて、1対の延長部31c,31c
が形成されている。これらの延長部31c,31cの先
端には、1対のフック31d,31dがそれぞれ形成さ
れ、両フック31d,31dに提灯51が掛止されてい
る。装身具Eは、主に脇挟み部材13B、肩掛け部材3
1Bおよび提灯51によって構成されている。このよう
に、装飾体(提灯51)を、両延長部31c,31cの
先のフック31d,31dを利用して形成するようにし
たので、提灯51を別の装飾体に簡単に交換することが
できる。その他の構成、作用、効果は、第3の実施例か
ら推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
【0033】次に、図10および図11に基づいて、こ
の発明の第6の実施例に係る装身具用の装飾体保持具6
0を説明する。図10は、この発明の第6の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す背面図であ
る。図11(a)は、この発明の第6の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
図11(b)は、この発明の第6の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具の一部を構成する肩掛け部材の正面図
である。
【0034】図10および図11に示すように、この発
明の第6の実施例の装飾体保持具60は、肩掛け部材と
して、脇から肩を縦方向に一周する側面視して略砲弾形
状を有する幅の狭い金属板からなる1対の肩掛け部材3
1C,31Cを採用し、さらに装飾体としてのれん62
を採用した例である。両肩掛け部材31C,31Cの上
端部は、それぞれ幅方向の中間部で2つ割れし、各2つ
割れした部分の一方が後方へ延長され、延長部31e,
31eが形成されている。これらの延長部31e,31
eの先端には、それぞれフック31f,31fが形成さ
れ、両フック31f,31fに、棒61に刺したのれん
62が横架されている。こののれん62は、使用者の背
中に垂らされる。装身具Fは、主に1対の脇挟み部材1
3,13、1対の肩掛け部材31C,31Cおよびのれ
ん62によって構成されている。
【0035】装身具Fの使用時には、まず使用者の両肩
に肩掛け部材31C,31Cを装着するとともに、各脇
挟み部材13,13を両脇で挟持する。その後、背中側
へ突出した両延長部31e,31eの各フック31f,
31fに棒61の両端部を掛止する。これにより、のれ
ん62が使用者の背中に垂れ下がり、第3者の注目を集
めることができる。したがって、例えばのれん62に宣
伝広告を記載すれば、大きな宣伝効果が期待できる。そ
の他の構成、作用、効果は、第5の実施例より推測可能
な範囲であるので、説明を省略する。
【0036】次に、図12および図13に基づいて、こ
の発明の第7の実施例に係る装身具用の装飾体保持具7
0を説明する。図12は、この発明の第7の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す斜視図であ
る。図13は、この発明の第7の実施例に係る装身具用
の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。図12
および図13に示すように、この発明の第7の実施例の
装飾体保持具70は、肩掛け部材として、脇から背中を
通って肩の前上部まで達する側面視して略C字形状を有
する幅の狭い金属板からなる肩掛け部材31Dを採用
し、装飾体として小型の拡声器71を採用した例であ
る。
【0037】肩掛け部材31Dの下端部は、脇挟み部材
13の内部で上方へ縦長なn字形に湾曲し、湾曲した上
部が脇つぼ挿入ブロック13a内に配置されている。一
方、肩掛け部材31Dの上端部にはフック31gが形成
され、このフック31gに拡声器71のマイク72が着
脱自在に掛止されている。拡声器71のスピーカ73
は、肩掛け部材31Dの肩bの頂上部に当たる部分に固
定されている。したがって使用時には、使用者が肩bの
前上部に配されたフック31gからマイク72を取り外
し、マイク72に向かって話した声を、スピーカ73に
より拡声して外部に出すことができる。装身具Gは、主
にこれらの脇挟み部材13、肩掛け部材31Dおよび拡
声器71によって構成されている。その他の構成、作
用、効果は、第1の実施例および第5の実施例から推測
可能な範囲であるので、説明を省略する。
【0038】次に、図14または図15に基づいて、こ
の発明の第8の実施例に係る装身具用の装飾体保持具8
0を説明する。図14(a)は、この発明の第8の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す要部
正面図である。図14(b)は、この発明の第8の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す要部
側面図である。図15は、この発明の第8の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の装飾体を省略した使用状態
を示す断面図である。
【0039】図14および図15に示すように、この発
明の第8の実施例の装飾体保持具80は、肩掛け部材と
して、脇から肩を縦方向に一周する側面視して略砲弾形
状を有する金属板からなる肩掛け部材31Eを採用し、
さらに装飾体として時計81を採用した例である。肩掛
け部材31Eの幅は、第5の実施例の肩掛け部材31B
よりも広くなっている。また、肩掛け部材31Eの上端
部は、使用者の肩bの上に時計81を載置することがで
きるように、台座31hが屈曲形成されている。台座3
1hの裏面には、台座31hが肩bからずれないよう
に、ずれ止め部材33Aが取り付けられている。
【0040】台座31hの中央部にはボルト部31iが
上方へ突出している。ボルト部31iには、時計81の
底部に埋設されたナット部を介して、時計81が螺合さ
れている。このように、ねじ止め方式を採用したので、
時計81以外の他の装飾体(例えば空き缶など)でも、
簡単に台座31hに取り付けることができる。装身具H
は、主に脇挟み部材13、肩掛け部材31Eおよび時計
81によって構成されている。その他の構成、作用、効
果は、第5の実施例より推測可能な範囲であるので、説
明を省略する。
【0041】次に、図16〜図18に基づいて、この発
明の第9の実施例に係る装身具用の装飾体保持具90を
説明する。図16は、この発明の第9の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具の使用状態を示す側面図である。
図17(a)は、この発明の第9の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。図1
7(b)は、この発明の第9の実施例に係る装身具用の
装飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の背面図で
ある。図18は、この発明の第9の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具を利用した装飾体の身体への装着方法
を示す斜視図である。
【0042】図16〜図18に示すように、この発明の
第9の実施例の装飾体保持具90は、肩掛け部材とし
て、脇から背中を通って肩bの前上部まで達する側面視
して略C字形状を有する肩掛け部材31Fを採用し、装
飾体として小型の鉢植91を採用した例である。肩掛け
部材31Fは、1本の細長い金属棒をその長さ方向の中
間部で折り曲げ、外観上では2本棒となるように形成さ
れている。肩掛け部材31Fの下端部は脇挟み部材13
内に埋設されている。一方、肩掛け部材31Fの上端
部、すなわち金属棒の折り返し部には、この金属棒を折
り曲げて平面視して矩形状の載置枠31jが形成されて
いる。この載置枠31jには、鉢植91の取り付け台9
2が掛止される。鉢植91は、植木鉢91aが連結ピン
91bを介して、取り付け台92に固定されている。ま
た、取り付け台92の外周面には、載置枠31jに掛止
可能な1条の掛止溝92aが周設されている。
【0043】使用時には、この掛止溝92aを介して、
取り付け台92を載置枠31jに掛止することで、鉢植
91により使用者の肩bの前上部を飾ることができる。
別種の鉢植に交換したい場合には、鉢植91を取り外し
た後、別の鉢植を固定した取り付け台を載置枠31jに
掛止するだけである。装身具Iは、主に脇挟み部材1
3、肩掛け部材31Fおよび鉢植91によって構成され
ている。その他の構成、作用、効果は、第7の実施例か
ら推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
【0044】次に、図19に基づいて、この発明の第1
0の実施例に係る装身具用の装飾体保持具100を説明
する。図19(a)は、この発明の第10の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。図19(b)は、この発明の第10の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図であ
る。
【0045】図19に示すように、この発明の第10の
実施例の装飾体保持具100は、肩掛け部材として、脇
から肩を縦方向に一周する側面視して略砲弾形状を有す
る金属板からなる肩掛け部材31Gを採用し、さらに装
飾体として、1枚の幅の狭い金属板を折り曲げて形成し
た立体アート101を採用した例である。肩掛け部材3
1Gの幅は、第5の実施例の肩掛け部材31Bよりも広
くなっている。立体アート101は、人間の顔の形を表
現している。この立体アート101の元部が、肩bのラ
イン沿って湾曲した大型のクリップ102の上側の端部
に固定されている。クリップ方式であるので、他の立体
アートとの交換が容易である。装身具Jは、主に、脇挟
み部材13、肩掛け部材31Gおよび立体アート101
によって構成されている。その他の構成、作用、効果
は、第3の実施例より推測可能な範囲であるので、説明
を省略する。
【0046】次に、図20に基づいて、この発明の第1
1の実施例に係る装身具用の装飾体保持具110を説明
する。図20(a)は、この発明の第11の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。図20(b)は、この発明の第11の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の一部分を構成する脇当てブロ
ックを除去しての使用状態を示す断面図である。図20
(c)は、図20(a)のX−X位置での断面図であ
る。図20に示すように、この発明の第11の実施例の
装飾体保持具110は、肩掛け部材として、1本の弾性
を有する合成樹脂棒からなる肩掛け部材31Hを採用
し、また装飾体として大型の旗32を採用し、さらに脇
挟み部材として、肩掛け部材31Hの元部と旗32の柄
部32aとを略肩幅の間隔をあけて連結可能な金属連結
板13cを具備する脇挟み部材13Cを採用した例であ
る。
【0047】肩掛け部材31Hの元部には、肩掛け部材
31Hの直径より若干大径な、金属連結板13cからの
抜け止め部分が一体形成されている。また、肩掛け部材
31Hの先端には、使用時に肩掛け部材31Hの先端部
を柄部32aの中間部に掛止するフック31kが一体形
成されている。なお、この肩掛け部材31Hの元部を延
長し、その延長部分の先端に、使用時に肩掛け部材31
Hの元部を柄部32aの元部に掛止する別のフック31
kを一体形成してもよい(図20(b)の二点鎖線)。
この金属連結板13cは、脇挟み部材13Cの幅方向の
中間位置に一体的に配設されている。金属連結板13c
の形状は、基本的に脇つぼ挿入ブロック13aと脇当て
ブロック13bとを一体的に連結した形状と同じである
が、金属連結板13cの部分の両側部が、この脇当てブ
ロック13bよりもそれぞれ外方へ突出している。この
金属連結板13cの両側部には、互いに向き合う1対の
掛止部13d,13dが、それぞれ内側へ向かって湾曲
形成されている。一方の掛止部13dに、肩掛け部材3
1Hの元部が掛止される。また、他方の掛止部13d
に、柄部32aの元部付近が掛止される。装身具Kは、
主に、これらの脇挟み部材13Cと、肩掛け部材31H
と、旗32とにより構成される。
【0048】この装身具Kの使用にあっては、まず使用
者が、肩掛け部材31Hが肩bの前方に配置された状態
で、脇つぼ挿入ブロック13aを脇つぼaに挟む。次い
で、肩掛け部材31Hの先端部を片手で握り、そのまま
前方へ引っ張る。これにより、肩掛け部材31Hが使用
者の肩bの前部の湾曲に沿って押し曲げられる。この
際、肩掛け部材31Hの元部が一方の掛止部13dに掛
止されているので、肩掛け部材31Hが金属連結板13
cから外れることはない。その後、肩掛け部材31Hの
フック31kを、柄部32aの中間部分に掛止する。こ
のとき、脇挟み部材13Cと肩掛け部材31Hと旗32
とにより、中央の空間部に肩bを収納した状態で、側面
視して略砲弾型の枠体を構成することになる。しかも、
このときの肩掛け部材31Hは、それぞれ大きな弾性力
を作用して、一端が金属連結板13cに連結され、他端
が柄部32aに連結される。その結果、このような大型
の旗32でも、衣服cの着崩れなどの不都合を起こすこ
となく、しっかりと肩bの上に立てることができる。そ
の他の構成、作用および効果は、第3の実施例と略同様
であるので、説明を省略する。
【0049】次に、図21に基づいて、この発明の第1
2の実施例に係る装身具用の装飾体保持具120を説明
する。図21(a)は、この発明の第12の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。図21(b)は、図21(a)のY−Y位置での断
面図である。図21(c)は、この発明の第12の実施
例に係る他の装身具用の装飾体保持具における図21
(a)のY−Y位置での断面図である。図21(d)
は、この発明の第12の実施例に係る別の装身具用の装
飾体保持具における図21(a)のZ−Z位置での断面
図である。図21(e)は、この発明の第12の実施例
に係るさらに別の装身具用の装飾体保持具における図2
1(a)のZ−Z位置での断面図である。
【0050】図21に示すように、この発明の第12の
実施例の装飾体保持具120は、肩掛け部材31Iとし
て、金属連結板13cの一方の掛止部13dに掛止され
る剛体の細長いポール33と、このポール33と旗32
の柄部32aの中間部とを掛脱自在に連結する幅の狭い
旗連結板34とを備えたものを採用した例である。この
旗連結板34の両端部には、フック31k,31kが、
それぞれ内側へ向かって湾曲形成されている。なお、こ
の金属連結板13cの両端部の裏面(掛止部13d,1
3dが向き合っている側とは反対側の面)に、それぞれ
間隔が異なる2対の掛止部13d,13dを一体形成し
てもよい。これにより、使用中にポール33と旗32が
ずれ落ちることがないように、使用者の肩bの厚さに応
じて、ポール33と柄部32aとの間隔を調整すること
ができる(図21(c))。また、旗連結板34の中間
部に、平面視して略U字形の凹部32dを屈曲形成すれ
ば、この旗連結板34に長さ方向への伸縮性が付与さ
れ、よりいっそうポール33と柄部32aとの連結力を
高めることができる(図21(e))。装身具Lは、主
に、これらの脇挟み部材13Cと、旗32と、ポール3
3と、旗連結板34とにより構成される。
【0051】装身具Lの使用にあっては、脇つぼ挿入ブ
ロック13aを脇つぼaに挟み、この状態で、それぞれ
元部が両掛止部13dに掛止されたポール33と柄部3
2aとの中間部同士を、フック31k,31kを介し
て、旗連結板34により連結する。この際、ポール33
と柄部32aとは、使用者の肩bの前部の湾曲または背
部の湾曲に沿って若干押し曲げられる。この状態で、肩
bの上に配された旗連結板34でポール33と柄部32
aとを連結すると、脇挟み部材13C、ポール33、旗
連結板34および柄部32aにより、中央の空間部に肩
bを収納した状態で、側面視して略縦長な矩形状の枠体
を構成することになる。その結果、このような大きな旗
32であっても、衣服cの着崩れなどの不都合を起こす
ことなく、しっかりと使用者の肩bの前側と後側に立て
ることができる。その他の構成、作用および効果は、第
11の実施例と略同様であるので、説明を省略する。
【0052】次に、図22に基づいて、この発明の第1
3の実施例に係る装身具用の装飾体保持具130を説明
する。図22(a)は、この発明の第13の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。図22(b)は、この発明の第13の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図であ
る。図22に示すように、この発明の第13の実施例の
装飾体保持具130は、脇つぼaに挿入される脇つぼ挿
入部111を有して、使用者の肩bに掛止される肩掛け
部材112を備えている。
【0053】この肩掛け部材112は、脇から肩bの前
上部まで達した側面視して略C字形状を有する細長い金
属棒である。肩掛け部材112の下端部は、前記脇つぼ
挿入部111が一体形成されている。この脇つぼ挿入部
111は、上方へ向かって脇つぼaの深さ分だけ略直角
に湾曲後、下方へ向かって若干折り返された形状を有し
ている。また、この折り返し部分の先端には、小径な連
結リング111aが固定されている。さらに、この連結
リング111aに、脇の下に垂らされる金属製の鎖(吊
下用装飾体)113の上端部がしっかりと連結されてい
る。装身具Mは、主に、これらの肩掛け部材112と鎖
113とにより構成される。
【0054】装身具Mの使用にあっては、ノースリーブ
の衣服c1を着用した使用者の脇つぼaに、脇つぼ挿入
部111を挿入し、肩掛け部材112を肩bに掛止す
る。これにより、鎖113が使用者の脇から垂れ下がり
使用者を飾る。これにより、従来にない斬新でデザイン
性が高い装身具Mが得られる。また、この装身具Mは、
使用者の両肩bに装着してもよい。こうすれば、両脇か
ら左右1対の鎖113が垂れ、意匠的に左右のバランス
がとれてファッション性がさらに高まる。このように、
装飾体保持具130が、鎖113付きの脇つぼ挿入部1
11を有する肩掛け部材112を備えているので、使用
者は、衣服の上からだけでなく肌の上からでも、けがを
せず、大きさや重さに規制されない鎖113を身に付け
ることができる。しかも、使用者は脇の下で鎖113を
支えるので、仮に鎖113がフック(図23参照)など
により脇つぼ挿入部111に掛止されていた場合でも、
腕を上下に動かした際、鎖113が脇つぼ挿入部111
から外れにくい。
【0055】なお、脇つぼ挿入部111に代えて、図2
3に示す正面視して略円形状の脇つぼ挿入部111Aを
採用してもよい。また、図24に示す正面視して略クエ
スチョンマーク形状の脇つぼ挿入部111Bを採用して
もよい。ここで、図23(a)は、この発明の第13の
実施例に係る他の装身具用の装飾体保持具の使用状態を
示す断面図である。図23(b)は、この発明の第13
の実施例に係る他の装身具用の装飾体保持具の使用状態
を示す正面図である。また、図24(a)は、この発明
の第13の実施例に係るさらに別の装身具用の装飾体保
持具の使用状態を示す断面図である。図24(b)は、
この発明の第13の実施例に係るさらに別の装身具用の
装飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
【0056】前者の脇つぼ挿入部111Aの場合、脇つ
ぼ挿入部111Aの下向きの先端部に、鎖113を掛止
するフック111bが一体形成されている。このとき、
肩掛け部材112は、衣服cの上から掛止される。一
方、脇つぼ挿入部111Bの場合、脇つぼ挿入部111
Aの下向きの先部に細いボルト部111cが形成され、
鎖113の上端部にナット部113aが連結されてい
る。したがって、鎖113を脇つぼ挿入部111Bに連
結する際には、ナット部113aをボルト部111cに
螺合すればよい。このとき、肩掛け部材112は、衣服
cの下の肩bに、直接、掛止されている。ボルト部11
1cは、衣服cの脇の部分に穿設された小さな穴dか
ら、外部へ下向きに突出している。
【0057】次に、図25および図26に基づいて、こ
の発明の第14の実施例に係る装身具用の装飾体保持具
140を説明する。図25は、この発明の第14の実施
例に係る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す斜視
図である。図26は、この発明の第14の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す要部断面図で
ある。図25および図26に示すように、この発明の第
14の実施例の装飾体保持具140は、肩掛け部材とし
て、肩bの前下部から脇、背中を通って肩bの前上部に
達する肩掛け部材112Aを採用し、また脇つぼ挿入部
として、この肩掛け部材112Aの脇部分を側面視して
略λ形状に上方へ折り曲げた脇つぼ挿入部111Cを採
用し、さらに装飾体として、肩掛け部材112Aの上方
へ延びる下端部111dに掛止された筒体121に挿入
された花(造花または生花)122を採用した例であ
る。
【0058】花122は筒体121を介して、別の花と
交換自在である。また、筒体121を下端部111dか
ら抜き取れば、花122ではなく、別の装飾体と交換す
ることができる。装身具Nは、主に、これらの肩掛け部
材112A、筒体121、花122によって構成されて
いる。その他の構成、作用および効果は、第13の実施
例と略同様であるので、説明を省略する。
【0059】次に、図27に基づいて、この発明の第1
5の実施例に係る装身具用の装飾体保持具150を説明
する。図27(a)は、この発明の第15の実施例に係
る装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。図27(b)は、この発明の第15の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材
の背面図である。図27に示すように、この発明の第1
5の実施例の装飾体保持具150は、肩掛け部材とし
て、脇から肩を縦方向に一周する側面視して略砲弾形状
を有する細長い2本の金属棒を平行に溶接した肩掛け部
材112Bを採用し、また脇つぼ挿入部として、肩掛け
部材112Bの脇の部分を側面視して略Ω形状に上方へ
折り曲げた脇つぼ挿入部111Dを採用し、さらに装飾
体として提灯51を採用した例である。
【0060】肩掛け部材112Bの上端部および下端部
では、2本の金属棒のうちの1本の両端部が前方へ延長
され、1対の延長部112a,112aが形成されてい
る。これらの延長部112a,112aの先端には、1
対のフック112b,112bがそれぞれ形成され、両
フック112b,112bに提灯51が掛止されてい
る。装身具Oは、主に、これらの肩掛け部材112Bと
提灯51によって構成される。その他の構成、作用およ
び効果は、第13の実施例と略同様であるので、説明を
省略する。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、脇つぼに挿入
され、装飾体が取り付けられる脇挟み部材を有している
ので、衣服の上からだけでなく直接身体にも、けがをせ
ずに、大きさや重さに関係のない装飾体を装着すること
ができる。
【0062】特に、請求項2の発明によれば、脇挟み部
材を弾性部材としたので、使用時に脇挟み部材が脇つぼ
のかたちに変形し、脇挟み部材を脇挟みしたときの違和
感が少なく、小さな脇の締め付け力でも装飾体を身体に
装着することができる。
【0063】請求項3の発明によれば、脇挟み部材に肩
掛け部材を連結したので、脇挟み部材を脇挟みしなくて
も、装飾体を身体に装着することができる。
【0064】また、請求項4の発明によれば、脇つぼ挿
入部が設けられ、使用者の肩に掛止される肩掛け部材を
有しているので、衣服の上からだけでなく直接身体に
も、けがをせず、大きさや重さに関係のない装飾体を装
着することができる。しかも、脇の下で装飾体を支える
ので、装飾体が腕の上げ下げの障害にならない。
【0065】特に、請求項5の発明によれば、装飾体と
して、脇の下に垂らされる吊下用装飾体を使用すること
で、従来にない斬新でデザイン性の高い装身具を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の第1の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の背面図である。(b)は、この発
明の第1の実施例に係る装身具用の装飾体保持具の使用
状態を示す断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係る装身具用の装飾
体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図3】(a)は、この発明の第2の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第2の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
【図4】この発明の第3の実施例に係る装身具用の装飾
体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図5】(a)は、この発明の第3の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第3の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
【図6】(a)は、この発明の第4の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
(b)は、この発明の第4の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す側面図である。
【図7】(a)は、この発明の第4の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第4の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す背面図である。
【図8】この発明の第5の実施例に係る装身具用の装飾
体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図9】(a)は、この発明の第5の実施例に係る装身
具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第5の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の背面図であ
る。(c)は、この発明の第5の実施例に係る装身具用
の装飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の底面図
である。
【図10】この発明の第6の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す背面図である。
【図11】(a)は、この発明の第6の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第6の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の一部を構成する肩掛け部材の正面図であ
る。
【図12】この発明の第7の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図13】この発明の第7の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
【図14】(a)は、この発明の第8の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具の使用状態を示す要部正面図であ
る。(b)は、この発明の第8の実施例に係る装身具用
の装飾体保持具の使用状態を示す要部側面図である。
【図15】この発明の第8の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の装飾体を省略した使用状態を示す断面図で
ある。
【図16】この発明の第9の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の使用状態を示す側面図である。
【図17】(a)は、この発明の第9の実施例に係る装
身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図である。
(b)は、この発明の第9の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具の一部分を構成する肩掛け部材の背面図であ
る。
【図18】この発明の第9の実施例に係る装身具用の装
飾体保持具を利用した装飾体の身体への装着方法を示す
斜視図である。
【図19】(a)は、この発明の第10の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。(b)は、この発明の第10の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
【図20】(a)は、この発明の第11の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。(b)は、この発明の第11の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具の一部分を構成する脇当てブロックを
除去しての使用状態を示す断面図である。(c)は、図
20(a)のX−X位置での断面図である。
【図21】(a)は、この発明の第12の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。(b)は、図21(a)のY−Y位置での断面図で
ある。(c)は、この発明の第12の実施例に係る他の
装身具用の装飾体保持具における図21(a)のY−Y
位置での断面図である。(d)は、この発明の第12の
実施例に係る別の装身具用の装飾体保持具における図2
1(a)のZ−Z位置での断面図である。(e)は、こ
の発明の第12の実施例に係るさらに別の装身具用の装
飾体保持具における図21(a)のZ−Z位置での断面
図である。
【図22】(a)は、この発明の第13の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。(b)は、この発明の第13の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図である。
【図23】(a)は、この発明の第13の実施例に係る
他の装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図で
ある。(b)は、この発明の第13の実施例に係る他の
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す正面図であ
る。
【図24】(a)は、この発明の第13の実施例に係る
さらに別の装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断
面図である。(b)は、この発明の第13の実施例に係
るさらに別の装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す
正面図である。
【図25】この発明の第14の実施例に係る装身具用の
装飾体保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図26】この発明の第14の実施例に係る装身具用の
装飾体保持具の使用状態を示す要部断面図である。
【図27】(a)は、この発明の第15の実施例に係る
装身具用の装飾体保持具の使用状態を示す断面図であ
る。(b)は、この発明の第15の実施例に係る装身具
用の装飾体保持具一部分を構成する肩掛け部材の背面図
である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,
M,N,O 装身具、 10,20,30,40,50,60,70 装身具用
の装飾体保持具、 80,90,100,110,120,130 装身具
用の装飾体保持具、 140,150 装身具用の装飾体保持具、 12 ベル(装飾体)、 12A 腕輪(装飾体)、 13,13A,13B,13C 脇挟み部材、 31,31A,31B,31C,31D 肩掛け部材、 31E,31F,31G,31H,31I 肩掛け部
材、 32 旗(装飾体)、 51 提灯(装飾体)、 62 のれん(装飾体)、 71 拡声器(装飾体)、 81 時計(装飾体)、 91 鉢植(装飾体)、 101 立体アート(装飾体)、 113 鎖(装飾体/吊下用装飾体)、 111,111A,111B,111C 脇つぼ挿入
部、 112,112A,112B 肩掛け部材、 122 花(装飾体)、 a 脇つぼ、 b 肩、 c,c1 衣服。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脇つぼに挿入して脇挟みされ、装飾体が
    取り付けられる脇挟み部材を備えた装身具用の装飾体保
    持具。
  2. 【請求項2】 前記脇挟み部材が弾性部材である請求項
    1に記載の装身具用の装飾体保持具。
  3. 【請求項3】 前記脇挟み部材に、肩に掛けられる肩掛
    け部材を連結した請求項1または請求項2に記載の装身
    具用の装飾体保持具。
  4. 【請求項4】 肩に掛けられる肩掛け部材を備え、該肩
    掛け部材には、脇つぼに挿入され、装飾体が取り付けら
    れる脇つぼ挿入部が設けられた装身具用の装飾体保持
    具。
  5. 【請求項5】 前記装飾体が、脇の下に垂らされる吊下
    用装飾体である請求項4に記載の装身具用の装飾体保持
    具。
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