JP2002199880A - 大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法 - Google Patents
大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法Info
- Publication number
- JP2002199880A JP2002199880A JP2000401323A JP2000401323A JP2002199880A JP 2002199880 A JP2002199880 A JP 2002199880A JP 2000401323 A JP2000401323 A JP 2000401323A JP 2000401323 A JP2000401323 A JP 2000401323A JP 2002199880 A JP2002199880 A JP 2002199880A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dna
- soybean
- extracting
- solution
- buffer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
少ない、味噌、醤油、納豆、大豆油、大豆蛋白を使用し
た2次加工品などの大豆加工食品から、PCR法に用い
るのに十分な量の大豆DNAを、簡便で且つ効率に抽出
する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、大豆加工食品中に含まれる大豆
DNAを抽出する方法において、試料からDNAを抽出
する工程における溶液のpHを、6.5〜9.5程度に
調整する、抽出方法を提供する。
Description
い食品からの大豆DNAの抽出を、効率よく行う方法な
らびに該方法に用いるDNAを抽出精製するための試薬
に関する。
ることについて消費者が不安を抱いており、非遺伝子組
換え食品に対する消費者のニーズが高まってきている。
農林水産省等においても遺伝子組換え農作物を使用した
食品について表示を義務化する方向で進んでいる。現在
非遺伝子組換え食品に使われる原料は、原料段階での遺
伝子組換え農作物の分別流通が行われ、分別管理によっ
て非遺伝子組換え農作物を使用したという証明書を持っ
ていれば遺伝子組換え原料を使用した旨の表示を行わな
くてもよいことになっている。しかしながら現実には流
通段階での遺伝子組換え原料のコンタミネーションの起
こる可能性があり、組換え体の混入を検証する方法が必
要になってくる。
子そのものを検出する方法と、その遺伝子産物を検出す
る方法の2種類が考えられているが、その内遺伝子産物
(蛋白質)検出法については熱がかけられたものは蛋白質
が変性してしまい測定が出来ないなどの問題があり、加
工食品の検査は不可能である。一方の組換え遺伝子の検
出には、その特定の遺伝子配列を特異的に増幅させるP
CR法が一般に用いられている。PCR法の利点として
は非常に高感度な測定法であり、僅かな目的DNAがあ
れば検出できる点である。従って加工食品の場合でも加
工度が低く、損傷のないDNAが僅かに含まれていれば
組換え体の検出が可能である。
法にはCTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)法
[1980. Nucl. Acids Res. 8:4321-4325] 及びその改変
法がよく用いられており、これまでにCTAB法によって大
豆粒及び豆腐から原料大豆中の組換え体を検出したとい
う報告はいくつかあるが [1999. 農林水産消費技術セン
ター調査研究報告 23:9-16、1999. 食衛誌40:149-157]
、味噌、醤油、納豆など発酵過程の含まれる加工度の
高い食品については、一般にPCR法による組換え体の
検出は不可能であるとされている。例えば、「食品と開
発、VOL.35, NO.2, p4-6」の表1において、ダイズにお
ける検査可能品目として、豆腐、油揚げ等は検査可能で
あるが、「味噌、醤油、納豆、大豆油、大豆蛋白を使用
した2次加工品」は検査不能品目として例示されてい
る。
は、2001年4月からの遺伝子組換え作物使用食品の
表示義務化に対応する上で、遺伝子組換え大豆の混入の
有無を検証することは非常に重要であり、業界において
も検査方法が望まれている。
れてきた味噌、醤油、納豆、大豆油、大豆蛋白を使用し
た2次加工品などの加工度が高くDNA量が少ない大豆
加工食品から、PCR法に用いるのに十分な量の大豆D
NAを、簡便で且つ効率的に抽出する方法を提供するこ
とを目的とする。
を重ねた結果、DNA抽出には、塩濃度とpHが重要で
あることを発見し、本発明を完成した。
である。
NAを抽出する方法において、試料からDNAを抽出す
る工程における溶液のpHを、6.5〜9.5程度に調
整する、抽出方法。
NAを抽出する方法において、試料からDNAを抽出す
る工程における溶液のpHを6.5〜9.5程度に調整
し、且つ、該溶液の塩濃度を0.5〜1.0M程度に調
整する、抽出方法。
添加、混合し、混合液のpHを、6.5〜9.5程度に
調整して、試料から大豆DNAを抽出する工程、(b)混
合液からDNA以外の不純物を除去する工程、(c)DN
Aを沈殿させる工程を含むことを特徴とする大豆加工食
品中に含まれるダイズDNAの抽出方法。
添加、混合し、混合液の塩濃度を0.5〜1.0M程度
に調整及び該混合液のpHを、6.5〜9.5程度に調
整して、試料から大豆DNAを抽出する工程、(b)混合
液からDNA以外の不純物を除去する工程、(c)DNA
を沈殿させる工程を含むことを特徴とする大豆加工食品
中に含まれるダイズDNAの抽出方法。
ある、項1〜4のいずれかに記載の抽出方法。
方法によって得られたDNAをPCRを用いて遺伝子組
換え体を含有するか否かを検出する方法。
用バッファー、(2)pH調整液、(3)DNA沈殿用溶液を
含む大豆加工食品中に含まれる大豆DNA抽出用キッ
ト。
用バッファーが、NaClフリーである項7に記載のキ
ット。
らDNAを抽出する工程において、混合液中のpH、更
には塩濃度を調整することを特徴とするものである。
リウムの濃度を意味するものである。
出を行う加工食品(試料)を、界面活性剤を含む溶媒
(抽出用バッファー)にて溶解する工程、(b)有機溶媒
を加えて蛋白質類、多糖類などを除去する工程、(c)溶
液中のDNAを沈殿させる工程に大きく分けられる。
DNAを精製する工程を加えても良い。
体的には、大豆加工食品、より具体的には、味噌、醤
油、納豆、大豆油又は大豆蛋白を使用した2次加工品が
例示できる。大豆蛋白を使用した2次加工品としては、
粉末スープ全般に含まれる賦形剤、具材に使われるミン
チ肉のつなぎ、大豆蛋白を用いた油揚げ、麺や具材(肉
やエビなど)の着味に使用する着味液やガーリックパウ
ダーの原料等が挙げられる。
白味噌、八丁味噌、粉末味噌等があげられる。また、醤
油の具体例としては、濃口醤油、薄口醤油、たまり醤
油、粉末醤油などがあげられる。
に適用でき、特に、味噌に適用される。
的に述べる。 (a) 試料からのDNA抽出工程 まず、大豆加工食品の大豆DNAを含む試料に、界面活
性剤を含む溶媒(抽出用バッファー)を添加、混合す
る。抽出が容易となるように、大豆DNAを含む試料を
予め粉砕しておくのが好ましい。より具体的には、粉末
状のものはそのまま、固形のものは凍結乾燥もしくは適
当な方法で乾燥後、乳鉢、乳棒などを用いて粉砕を行
い、また液状のものも同様に凍結乾燥等を用いて乾燥、
粉砕したものを用いるか、液状のまま抽出に用いる。ま
た、生味噌はそのまま用いることができる。
活性剤を含み、試料と混合した後に、pH、更には、塩
濃度を所定の範囲に調整できるものであれば特に限定さ
れないが、緩衝剤を含むことが好ましい。界面活性剤と
して、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。特に、
陽イオン界面活性剤が好ましく、CTAB(セチルトリメチ
ルアンモニウムブロミド)を使用することが好ましい。
これら界面活性剤は、単独で又は2種以上併用しても良
い。これらの使用濃度は、抽出用バッファーにおいて
0.1〜10w/v%、好ましくは0.1〜5w/v%程度と
なるのが好ましい。
用バッファーにおいて1〜100mM、好ましくは5〜5
0mM程度)を含むことがより好ましい。
あれば、特に限定されないが、中性〜弱アルカリ(pH
としては、7〜9程度)において緩衝能を有するものを
使用するのが好ましい。例えば、トリス−塩酸、四ホウ
酸ナトリウム−塩酸、リン酸二水素カリウム−四ホウ酸
ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム−水酸化ナトリウ
ム等が挙げられ、その使用濃度としては、抽出用バッフ
ァーにおいて10〜500mM、好ましくは10〜100
mM程度、pHは7〜9、好ましくは、7.5〜8.5程
度が好適である。
しては、抽出用バッファーにおいて0.1〜2w/v%程
度)を加えてもよい。
有していても良い。例えば、試料の塩濃度を予め測定
し、以下の条件に適合するような塩濃度となるように、
塩含有抽出バッファーを添加、混合しても良い。塩濃度
としては、特に限定されないが、例えば、0.1〜0.
6M程度、好ましくは0.1〜0.4M程度である。
を含有しない抽出用バッファーを添加混合後、混合液の
塩濃度を測定し、塩濃度を調整するほうがよい。
0.5〜2w/v% CTAB、5〜20mMEDTA、10〜100
mMトリス−塩酸(pH7.5〜9)が例示できる。更
に、2−メルカプトエタノールを0.1〜2w/v% の濃
度で含んでいてもよい。
g当たり、1〜20ml程度、好ましくは、1〜5ml程度
がよい。
pH調整液を用いて6.5〜9.5程度、好ましくは7
〜9程度、より好ましくは7.5〜9程度に調整する。
味噌等の大豆加工食品は、酸性であるため、1〜10N
のNaOHを添加して、pHを調整することができる。
塩濃度を、0.5〜1.0M程度になるように調整して
もよい。好ましくは、0.6〜0.8M程度がよい。上
述したように、事前に試料中の塩濃度を測定し、抽出用
バッファー中に適当な塩濃度を含有させてもよいし、混
合後の混合液の塩濃度を測定し、高濃度の塩溶液を添加
することで上記濃度に調整してもよい。該塩溶液として
は、1〜5MのNaCl水溶液、飽和NaCl水溶液等が例
示でき、或いは直接塩化ナトリウム結晶を添加してもよ
い。
うことが好ましい。
抽出方法を提供する。 ・味噌中に含まれる大豆DNAを抽出する方法におい
て、味噌1重量部あたり、0.5〜3重量部のNaCl
フリーの抽出用バッファーを添加する抽出方法。 ・醤油中に含まれる大豆DNAを抽出する方法におい
て、醤油1重量部あたり、1〜5重量部のNaClフリ
ーの抽出用バッファーを添加する抽出方法。 ・大豆蛋白を使用した2次加工品中に含まれる大豆DN
Aを抽出する方法において、加工品1重量部あたり、
0.5〜10重量部のNaClフリーの抽出用バッファ
ーを添加する抽出方法。
バッファー」とは、上記記載の抽出用バッファーであっ
て、NaClを添加していないものをいう。従って、例え
ば、EDTA Na塩のNaは含まれていてもよい。
することが好ましい。
ら抽出するために、35〜70℃、好ましくは50〜6
0℃で、10分〜2時間、好ましくは30分〜1時間程
度時々攪拌しながら混合するのが好ましい。
用バッファーに溶解するが、塩濃度が上記範囲であるた
め、沈殿することなく溶解した状態で存在する。
する工程、 (b-1)(a)の工程終了後、混合液に有機溶媒を加え、蛋白
質や糖質を有機溶媒層に移行させ、水層を回収すること
によって不純物を除去する。有機溶媒としては、水と混
和しない有機溶媒であれば特に限定されないが、例え
ば、クロロホルム、緩衝液飽和フェノール(TEバッフ
ァー(pH6〜9程度)等の緩衝液が飽和状態で溶解し
ているフェノール)、n−ブタノール等が挙げられる。
また、攪拌時の泡立ちを防ぎ、有機層と水層の分離を促
進するために、有機溶媒にイソアミルアルコールを適当
量混和してもよい。その混合割合としては、容積比とし
て有機溶媒:イソアミルアルコール=24:1〜48:
1程度である。
0.5〜2重量部、好ましくは、1〜2重量部程度の割
合で混合後、遠心することによって有機溶媒層と水層を
分離し、水層を回収する。混合温度は、15〜25℃程
度の室温で行うことができ、混合時間は、10〜30分
程度、遠心分離の条件は、3000〜5000rpmで10〜30
分間程度である。
DNAを回収するために、0.5〜1.0MのNaClを含
む抽出用バッファーを、有機溶媒1重量部当たり、0.
1〜0.5重量部程度加え、上記のように、混合後、遠
心することによって、水層を回収してもよい。
ばよい。
たり、0.05〜0.2重量部程度の割合で、界面活性
剤及び0.5〜1.0Mの塩を含む補助溶液を加えて、
溶け残っている蛋白質等を更に除去してもよい。該補助
溶液は、水層の液量を増大させないようにするために、
界面活性剤の濃度は、混合してもその後の界面活性剤の
濃度が変化しないように、高濃度のもの(5〜10w/v
%)を使用するのが好ましい。その後、上記(b-1)と同様
に有機溶媒を混合後、遠心することによって水層を洗浄
してもよい。
液を加えてDNAを沈殿させる。該DNA沈殿用溶液と
しては、水層との混合後、混合液の塩濃度が0.4M以
下となるようなものであればよい。また、pHも7〜9
程度がよい。
を含有しない、例えば、0.5〜2w/v% 界面活性剤、
5〜20mM EDTA、10〜100mM緩衝剤(pH7.5
〜8.5)が例示できる。
で記載したものが記載でき、界面活性剤としては、CTA
B、緩衝剤としてはトリス−塩酸が好ましい。
0.5時間〜終夜程度、室温で静置し、3000〜5000 rpm
で5〜20分間遠心し、抽出DNAを含む沈殿を得るこ
とができる。
品からのDNAの抽出に、例えば、塩化ナトリウムを除
いたCTABのような界面活性剤含有抽出バッファーを添
加、混合し、混合液を水酸化ナトリウム溶液等のアルカ
リpH調整剤を用いて混合液のpHを中性及び弱アルカリ
性にさせ(pH6.5〜9.5)(又は更に、塩濃度を
調整し、)、DNAを溶解させた後、該液に有機溶媒を
加えて混合させた後、水層と有機溶媒層を分離し洗浄
後、得られた水層に、この溶液中の塩濃度を下げるため
のCTAB等の界面活性剤含有沈殿用バッファーを加えてD
NAを沈殿させる。
り純度を高めるため精製してもよい。例えば、イオン交
換カラムの使用、もしくはエタノール、イソプロパノー
ル沈殿、密度勾配法などの精製工程、及びこれらを組み
合わせた工程を経て、純度の高いDNAを得ることがで
きる。
行うことによって、遺伝子組換え体を含有するかどうか
検出することができる。このPCRの方法は、常法に従
い、行うことができる(例えば、1999. 農林水産消費技
術センター調査研究報告 23:9-16、1999. 食衛誌40:149
-157)。
トも提供するものである。具体的には、上記(a)工程で
開示した(1)界面活性剤を含むDNA抽出用バッファ
ー、(2)pH調整液、及び(c)工程で開示した(3)DNA
沈殿用溶液を含むキットを提供する。また、(1)界面活
性剤を含むDNA抽出用バッファーが、NaClを含まない
NaClフリーのバッファーでもよい。
た塩調整液を含んでいてもよい。
てきたDNA量が少ない、味噌、醤油、納豆、大豆油、
大豆蛋白を使用した2次加工品などの大豆加工食品か
ら、PCR法に用いるのに十分な量の大豆DNAを、簡
便で且つ効率に抽出できる。
これらに限定されるものではない。
験) DNA抽出試料として市販の生みそを用いた。 0.7M塩化ナトリウム含有DNA抽出用バッファー
(1w/v% CTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド),
0.7M 塩化ナトリウム, 10mM EDTA(pH8.0), 1 w/v% メ
ルカプトエタノール, 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.0))
(比較例1)又は 塩化ナトリウムフリーDNA抽出用バッファー(1 w/v
% CTAB, 10mM EDTA(pH8.0), 1 w/v% メルカプトエタノ
ール, 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.0))(実施例1)の
2種類のDNA抽出用バッファーを用いて、生みそから
大豆DNAの抽出を行った。
取し、各遠沈管毎に上記各バッファーを21ml加え、十分
溶解させた。pHメーターにて、pHが8.0になるように、1
0Nの水酸化ナトリウムを加えて調整した。このときの
塩濃度はそれぞれ1.19M(比較例1),0.74M(実施
例1)であった。これを55℃の湯浴で30分間加熱した。
溶液(クロロホルム:イソアミルアルコール=24:1)を21m
l加え、室温で15分間穏やかに混合した後、3000回転で2
0分間遠心分離を行い、水層を回収した。沈殿物とクロ
ロホルム層の残った遠沈管に、共に、1本あたり7m
lの0.7M塩化ナトリウム含有DNA抽出用バッファ
ーを加え、再び室温で15分間穏やかに混合した後、3000
回転で20分間遠心分離を行い、水層を回収し、先ほど回
収した水層に合わせた。
容のCTAB含有補助溶液(10% CTAB, 0.7M 塩化ナトリウ
ム)を加えて撹拌した。さらに等量のクロロホルム溶液
を加えて室温で15分間穏やかに混合した後、3000回転で
20分間遠心分離を行い、水層を回収した。
沈管に各々入れ、等容量のDNA沈殿用バッファー(1w/
v% CTAB, 10mM EDTA(pH8.0), 50mM トリス-塩酸緩衝液
(pH8.0))を加えた。30分室温で放置したあと、3000回転
で10分間遠心分離を行い、水層を捨て、抽出DNAを含
む白褐色の沈殿を得た。
NucleoSpin Plant Kit)に供し、精製DNA溶液100μL
を得た。
い、200-300nmの紫外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、ではDNAに特有なスペクトルははっきりと見ら
れなかったのに対し(比較例1、図1)、では260nm
付近にピークを持つDNAに特有なスペクトルを検出す
ることが出来た(実施例1、図2)。
いた試験) DNA抽出試料として、スナック麺に使用するスープの
原料となる粉末味噌を用いた。実施例2〜4及び比較例
2において、各々粉末みそ10gを5gずつ50ml遠沈管2本に
分取し、各遠沈管毎に 0.7M塩化ナトリウム含有DNA抽出用バッファー
(1w/v% CTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド),
0.7M 塩化ナトリウム, 10mM EDTA(pH8.0), 1w/v% メル
カプトエタノール, 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.0))21
ml(比較例2)、 塩化ナトリウムフリーDNA抽出用バッファー(1w/v%
CTAB, 10mM EDTA(pH8.0), 1w/v% メルカプトエタノー
ル, 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.0))21mlに塩化ナトリ
ウム0.39gを加えたもの(実施例2)、 、塩化ナトリウムフリーDNA抽出用バッファー21
ml(各々実施例3及び4)をそれぞれ加え、よく溶解さ
せた。
の水酸化ナトリウムを加えて調整した。このときの塩濃
度はそれぞれ 1.4M、 1.0M、 及び0.7Mであった。これを55℃の湯浴で30分間加熱
した。
溶液(クロロホルム:イソアミルアルコール=24:1)を21m
l加え、室温で15分間穏やかに混合した後、3000回転で2
0分間遠心分離を行い、水層を回収した。沈殿物とクロ
ロホルム層の残った遠沈管に、〜共に1本あたり7m
lの0.7M塩化ナトリウム含有DNA抽出用バッファ
ーを加え、再び室温で15分間穏やかに混合した後、3000
回転で20分間遠心分離を行い、水層を回収し、先ほど回
収した水層に合わせた。
容のCTAB含有補助溶液(10w/v% CTAB, 0.7M 塩化ナトリ
ウム)を加えて撹拌した。さらに等量のクロロホルム溶
液を加えて室温で15分間穏やかに混合した後,3000回転
で20分間遠心分離を行い、水層を回収した。
入れ、〜は等量のDNA沈殿用バッファー(1w/v% C
TAB, 10mM EDTA(pH8.0), 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.
0))を、は3倍量のDNA沈殿用バッファーを加えた。
30分室温で放置したあと、3000回転で10分間遠心分離を
行い、水層を捨て、抽出DNAを含む白褐色の沈殿を得
た。
NucleoSpin Plant Kit)に供し、精製DNA溶液100μl
を得た。この溶液中のDNA濃度を260nmの吸光度を元
にして計算したところ、が0.75μg/100μl、が2.0
μg/100μl、が2.0μg/100μl、が9.0μg/100μlと
なり、〜、特にで多くのDNAを回収することが
出来た。
クチンを増幅するプライマーセットを用いてポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)を行い、電気泳動にて確認したとこ
ろ、と比較し、〜でははっきりと増幅バンドを確
認することが出来た。
に含まれるアグロバクテリウム由来の組換え遺伝子CP4
EPSPS(5-enol-pyruvylshikimate-3-phosphate synthas
e)を標的としてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い、
実施例2〜4及び比較例2にて得られたDNA溶液中の
組換え体由来DNAの検出を試みた。分析にはPCRSc
reening Kit for GM Soybean Ver.2.0(宝酒造社製)を使
用した。プライマーはキットに含まれる、大豆アクチン
内の225bp及びCP4 EPSPS内の570bpを増幅するように設
計されたものを用いた。また鋳型として上記DNA溶液
各1μLを用いた。反応は全量を50μLとし、94℃、2分間
の処理を行った後、94℃、30秒間、60℃、30秒間、72
℃、1分間を40サイクル実施し、増幅を行った。なおP
CRはGeneAmp PCR System 9700(PE Biosystems社
製)で実施した。
動に供し、エチジウムブロミド染色後、写真撮影した結
果を図3に示す。図中、レーン1、8はバクテリオファー
ジφX174am3DNAのHincII消化物からなる分子量マー
カー、レーン2は遺伝子組換え大豆から抽出精製したD
NAの225bp及び570bpのPCR増幅産物の泳動パター
ン、レーン3は非遺伝子組換え大豆から抽出精製したD
NAの225bpのPCR増幅産物の泳動パターン、レーン4
はの抽出用バッファーを用いて粉末みそから抽出精製
したDNAのPCR増幅産物の泳動パターン(比較例
2)、レーン5、6はそれぞれ、のように混合液中の
塩濃度を1.0M、0.7Mに調整した抽出用バッファーを用い
て粉末みそから抽出精製したDNAのPCR増幅産物の
泳動パターン(実施例2及び3)、レーン7は混合液中の
塩濃度を0.7Mに調整した抽出バッファーを用い、DNA
沈殿時の塩濃度を0.175Mに調整した、DNAのPCR増
幅産物の泳動パターン(実施例4)を示す。比較例2に対
して実施例2〜4でははっきりと増幅バンドを確認する
ことが出来た。
いた試験) DNA抽出試料としてスナック麺に使用するスープの原
料となる粉末味噌を用いた。実施例5〜7及び比較例3
について、各々粉末みそ10gを5gずつ50ml遠沈管2本に分
取したものを4組用意し、各遠沈管毎に塩化ナトリウム
フリーDNA抽出用バッファー(1w/v% CTAB, 10mM EDTA
(pH8.0), 1w/v% メルカプトエタノール,50mM トリス-塩
酸緩衝液(pH8.0))21mlをそれぞれ加え、よく溶解させ
た。
及びpHメーターにてpHがそれぞれ7.0(実施例5)、
8.0(実施例6)、9.0(実施例7)になるように10
Nの水酸化ナトリウムを加えて調整したものを使用し
た。これを55℃の湯浴で30分間加熱した。
液(クロロホルム:イソアミルアルコール=24:1)を21ml
加え室温で15分間穏やかに混合した後、3000回転で20分
間遠心分離を行い、水層を回収した。沈殿物とクロロホ
ルム層の残った遠沈管に、〜共に1本あたり7mlの
比較例1で使用した0.7M塩化ナトリウム含有DNA
抽出用バッファーを加え、再び室温で15分間穏やかに混
合した後、3000回転で20分間遠心分離を行い、水層を回
収し、先ほど回収した水層に合わせた。この水層を新た
な50ml遠沈管に入れ、1/10容のCTAB含有補助溶液(10w/v
% CTAB, 0.7M塩化ナトリウム)を加えて撹拌した。さら
に等量のクロロホルム溶液を加えて室温で15分間穏やか
に混合した後、3000回転で20分間遠心分離を行い、水層
を回収した。
入れ、等量のDNA沈殿用バッファー(1% CTAB, 10mM E
DTA(pH8.0), 50mM トリス-塩酸緩衝液(pH8.0))を加え
た。30分室温で放置したあと、3000回転で10分間遠心分
離を行い、水層を捨て、抽出DNAを含む白褐色の沈殿
を得た。
NucleoSpin Plant Kit)に供し、精製DNA溶液100μl
を得た。この溶液中のDNA濃度を260nmの吸光度を元
にして計算したところ、が測定限界以下、、が1.
3μg/100μl、が1.0μg/100μlとなり、〜で多く
のDNAを回収することが出来た。
クチンを増幅するプライマーセットを用いてポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)を行い、電気泳動にて確認したとこ
ろ、と比較し、〜でははっきりと増幅バンドを確
認することが出来た。
に含まれるアグロバクテリウム由来の組換え遺伝子CP4
EPSPS(5-enol-pyruvylshikimate-3-phosphate synthas
e)を標的としてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い、
実施例5〜7及び比較例3にて得られたDNA溶液中の
組換え体由来DNAの検出を試みた。分析にはPCRSc
reening Kit for GM Soybean Ver.2.0(宝酒造社製)を使
用した。プライマーはキットに含まれる、大豆アクチン
内の225bp及びCP4 EPSPS内の570bpを増幅するように設
計されたものを用いた。また鋳型として上記DNA溶液
各1μLを用いた。反応は全量を50μLとし、94℃、2分間
の処理を行った後、94℃、30秒間、60℃、30秒間、72
℃、1分間を40サイクル実施し、増幅を行った。なおP
CRはGeneAmp PCR System 9700(PE Biosystems社
製)で実施した。反応液のうち8μLをアガロースゲル電
気泳動に供し、エチジウムブロミド染色後、写真撮影し
た結果を図4に示す。図中、レーン1、8はバクテリオフ
ァージφX174am3DNAのHincII消化物からなる分子量
マーカー、レーン2は遺伝子組換え大豆から抽出精製し
たDNAの225bp及び570bpのPCR増幅産物の泳動パタ
ーン、レーン3は非遺伝子組換え大豆から抽出精製した
DNAの225bpのPCR増幅産物の泳動パターン、レー
ン4は溶液中のpH非調整()にて粉末みそから抽出精
製したDNAのPCR増幅産物の泳動パターン(比較例
3)、レーン5〜7はそれぞれ溶液中のpHを7.0、8.0、9.0
に調整(上記〜)を行った粉末みそから抽出精製した
DNAのPCR増幅産物の泳動パターン(実施例5、
6、7)を示す。特に、においてはっきりとした増
幅バンドを確認することが出来た。
NAの 200-300nmの紫外吸収スペクトルを示す。
NAの 200-300nmの紫外吸収スペクトルを示す。
ら抽出されたDNAを、大豆アクチン内の225bp及びCP4
EPSPS内の570bpを増幅するプライマーセットを用いて
行ったPCR増幅産物のアガロースゲル電気泳動パター
ンを示す写真である。
ら抽出されたDNAを、大豆由来遺伝子大豆アクチンを
増幅するプライマーセットを用いてポリメラーゼ連鎖反
応(PCR)を行ったPCR増幅産物のアガロースゲル電
気泳動パターンを示す写真である。
Claims (8)
- 【請求項1】 大豆加工食品中に含まれる大豆DNAを
抽出する方法において、試料からDNAを抽出する工程
における溶液のpHを、6.5〜9.5に調整する、抽
出方法。 - 【請求項2】 大豆加工食品中に含まれる大豆DNAを
抽出する方法において、試料からDNAを抽出する工程
における溶液のpHを6.5〜9.5に調整し、且つ、
該溶液の塩濃度を0.5〜1.0Mに調整する、抽出方
法。 - 【請求項3】 下記工程 (a)大豆DNAを含む試料に、界面活性剤を含む溶媒を
添加、混合し、混合液のpHを、6.5〜9.5に調整
して、試料から大豆DNAを抽出する工程、(b)混合液
からDNA以外の不純物を除去する工程、(c)DNAを
沈殿させる工程を含むことを特徴とする大豆加工食品中
に含まれるダイズDNAの抽出方法。 - 【請求項4】 下記工程 (a)大豆DNAを含む試料に、界面活性剤を含む溶媒を
添加、混合し、混合液の塩濃度を0.5〜1.0Mに調
整及び該混合液のpHを、6.5〜9.5に調整して、
試料から大豆DNAを抽出する工程、(b)混合液からD
NA以外の不純物を除去する工程、(c)DNAを沈殿さ
せる工程を含むことを特徴とする大豆加工食品中に含ま
れるダイズDNAの抽出方法。 - 【請求項5】 大豆加工食品が、味噌又は醤油である、
請求項1〜4のいずれかに記載の抽出方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の抽出方
法によって得られたDNAをPCRを用いて遺伝子組換
え体を含有するか否かを検出する方法。 - 【請求項7】 (1)界面活性剤を含むDNA抽出用バッ
ファー、(2)pH調整液、(3)DNA沈殿用溶液を含む大
豆加工食品中に含まれる大豆DNA抽出用キット。 - 【請求項8】 (1)界面活性剤を含むDNA抽出用バッ
ファーが、NaClフリーである請求項7に記載のキッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000401323A JP2002199880A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000401323A JP2002199880A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002199880A true JP2002199880A (ja) | 2002-07-16 |
Family
ID=18865775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000401323A Pending JP2002199880A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002199880A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102242114A (zh) * | 2011-02-23 | 2011-11-16 | 中国检验检疫科学研究院 | 酱油中总dna的提取方法及应用 |
| CN115161312A (zh) * | 2021-04-06 | 2022-10-11 | 欧陆食品检测服务(大连)有限公司 | 一种食用油脂dna提取方法 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000401323A patent/JP2002199880A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102242114A (zh) * | 2011-02-23 | 2011-11-16 | 中国检验检疫科学研究院 | 酱油中总dna的提取方法及应用 |
| CN115161312A (zh) * | 2021-04-06 | 2022-10-11 | 欧陆食品检测服务(大连)有限公司 | 一种食用油脂dna提取方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Bellamy et al. | [104] Recovery and purification of nucleic acids by means of cetyltrimethylammonium bromide | |
| JP3615545B2 (ja) | 第四級アンモニウム塩界面活性剤及びそのrnaの単離剤 | |
| CN101575597B (zh) | 一种植物基因组快速提取试剂盒及其应用 | |
| EP2090653A1 (en) | Method for detection of apple mosaic virus, primer set for the detection, and kit for the detection | |
| Fraenkel-Conrat | RNA polymerase from tobacco necrosis virus infected and unifected tobacco. Purification of the membrane-associated enzyme | |
| EP2090652A1 (en) | Method for detection of hop latent virus, primer set for the detection, and kit for the detection | |
| Puchooa et al. | Genomic DNA extraction from Victoria amazonica | |
| Owens et al. | Cucumber mosaic virus-associated RNA 5: II. In vitro translation in a wheat germ protein-synthesis system | |
| JP2002199880A (ja) | 大豆加工食品中に含まれるダイズdnaの抽出方法 | |
| French et al. | Simplified sample preparation for detection of wheat streak mosaic virus and barley yellow dwarf virus by PCR | |
| van Bergen et al. | Temperature-sensitive initiation and elongation of adenovirus DNA replication in vitro with nuclear extracts from H5ts36-, H5ts149-, and H5ts125-infected HeLa cells | |
| Duda | Synthesis of double-stranded RNA II. Partial purification and characterization of an RNA-dependent RNA polymerase in healthy tobacco leaves | |
| CN119061206B (zh) | 一种同时检测wsmv、mdmv、mcmv和whpv的多重rt-pcr引物组、试剂盒及检测方法 | |
| Fraenkel-Conrat | The chemical basis of the infectivity of tobacco mosaic virus and other plant viruses | |
| Hsu et al. | Biological functions of the cytoplasmic TGBp1 inclusions of bamboo mosaic potexvirus | |
| Whisler | Developmental control ofAmoebidium parasiticum | |
| WO2020067122A1 (ja) | アルカリホスファターゼ組成物並びに脱リン酸化核酸及び標識化核酸の製造方法 | |
| CN102565408B (zh) | 一种马铃薯块茎病毒的快速检测方法 | |
| Hopp et al. | Development and application of a nonradioactive nucleic acid hybridization system for simultaneous detection of four potato pathogens | |
| KR101457274B1 (ko) | 잠두위조바이러스 2를 검출하기 위한 등온증폭 반응용 프라이머 조성물, 및 이의 이용 | |
| US6468745B1 (en) | Method for expressing a library of nucleic acid sequence variants and selecting desired traits | |
| TW201114911A (en) | DNA sequnce from transgenic papaya line 16-0-1 with broad-spectrum resisitance to papaya ringspot virus and detection method and use thereof | |
| WO2006054683A1 (ja) | 無細胞タンパク質合成方法を用いた抗体検出方法及び特定タンパク質のスクリーニング方法 | |
| CN114457190B (zh) | 检测薏苡叶斑病菌的dpo-pcr引物及方法 | |
| Johnson et al. | Fractionation on benzoylated DEAE-cellulose of tRNA from tobacco mosaic virus-infected tobacco leaves |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050512 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080305 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080428 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080428 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090401 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090529 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090529 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090701 |